JPH0656524U - 変速機の歯車構造 - Google Patents

変速機の歯車構造

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JPH0656524U
JPH0656524U JP91293U JP91293U JPH0656524U JP H0656524 U JPH0656524 U JP H0656524U JP 91293 U JP91293 U JP 91293U JP 91293 U JP91293 U JP 91293U JP H0656524 U JPH0656524 U JP H0656524U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
synchro
welding
transmission
cone
Prior art date
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Pending
Application number
JP91293U
Other languages
English (en)
Inventor
真 矢本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シンクロ段のギヤにシンクロコーンを嵌合し
て溶接により一体化する変速機の歯車構造において、溶
接時の溶け込み先端部を均一化して良好な溶接強度が得
られるようにする。 【構成】 シンクロコーン17とギヤ8の嵌合面に必要
溶接幅を規制する環状空洞21を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は変速機の歯車構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
変速機のシンクロ機構としてピン式のほか、キータイプが知られている(実開 平4ー58631号公報)。これらシンクロ段ではシンクロリングとの間で円錐 クラッチを形成するシンクロコーンをギヤに嵌合して、これらの全周を電子ビー ム溶接により一体化することが良く行われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この溶接時に溶け込み先端部が図2の左半分で表すように、ギ ヤ8とシンクロコーン17との嵌合隙間に沿って奥へと不規則に延びるようにな るため、溶け込みの不完全、つまり先端部にはスリット状切欠きが残るなど溶接 強度の低下を招くという可能性があった。
【0004】 この考案はこのような問題点に対する有効な対策手段を提供することを目的と する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、シンクロ段のギヤにシンクロコーンを嵌合して溶接により一体化す る変速機の歯車構造において、シンクロコーンとギヤの嵌合面に必要溶接幅を規 制する環状空洞を形成したものである。
【0006】
【作用】
環状空洞は溶接熱の奥への伝導を抑制すると共に、空洞内面で溶け込み先端部 の均一な仕上げ面を形成することになる。したがって、溶接時に溶け込み不完全 な部分(応力集中部)が残らないため、所定の溶接強度を容易に確保することが できる。
【0007】
【実施例】
図1において、1は変速機(同期噛合式)のドライブシャフト、2はドライブ シャフト1と同軸上に位置するメインシャフトで、メインシャフト2先端はドラ イブシャフト1内部にパイロットベアリング3で支持される。ドライブシャフト 1外周にはカウンタシャフト4のローギヤ5とかみ合いながらシャフト1上を遊 転するローギヤ6が、メインシャフト2外周には同じくカウンタシャフト4のハ イギヤ7とかみ合いながらシャフト2上を遊転するハイギヤ8が設けられる。な お、メインシャフト2上には一部の作図を省略するが、ハイギヤ8から後端側へ と変速段に対応する数のメインギヤ9が配置され、それぞれカウンタシャフト4 のメインギヤ10とかみ合いながらシャフト2上を遊転する。
【0008】 11はローギヤ6とハイギヤ8間のシンクロ機構、12はハイギヤ8とメイン ギヤ9間のシンクロ機構で、これらシンクロ機構11,12はそれぞれシフトフ ォーク13をシフトシャフト14と一体に軸方向へ移動すると、シンクロスリー ブ15がシフトフォーク13と共にかみ合わせるギヤ側に押されてスプライン歯 をシンクロリング16のボーク歯に接触させ、その状態でシンクロリング16と シンクロコーン17とのテーパ面に発生する摩擦トルクで同期作用を行い、同期 完了後にシンクロスリーブ15のスプライン歯がシンクロリング16のボーク歯 を押しのけて進み、シンクロコーン17のクラッチ歯にかみ合うようになってい る。なお、シフトフォーク13aのシフト動作にはニュートラル位置がなく、シ ンクロスリーブ15をハイギヤ8またはローギヤ6のいずれかにかみ合わせる。 19はメインシャフト2にスプライン嵌合するシンクロハブを示す。
【0009】 ところで、シンクロコーン17は各ギヤと一体回転するように組み付けられる が、その結合方法のひとつとして負荷の大きいハイギヤ8については、その両側 にそれぞれシンクロコーン17を嵌合すると共に、これらの嵌合面を電子ビーム 溶接により一体化することが行われる。その場合、シンクロコーン17との嵌合 面にはそれぞれ図2の右半分で表すように予め断面半円形の合わせ溝20が設け られ、必要溶接幅を全周にわたって規制する環状空洞21を形成するようになっ ている。
【0010】 このように構成すると、環状空洞21は電子ビーム溶接時にその熱量の奥への 伝導を抑制すると共に、空洞21内面がシンクロコーン17との嵌合隙間に沿っ て延びる溶け込み先端部の均一な仕上げ面を形成することになる。したがって、 溶接時に溶け込み不完全な部分(応力集中部)が残らないため、所定の溶接強度 を容易に確保することができる。
【0011】 なお、この溶接方法はハイギヤ8に限定されるものでなく、外のメインギヤ9 などにシンクロコーン17を溶接する場合にも環状空洞21を形成することによ り広く適用可能となる。また、環状空洞21は図3のような矩形断面に形成する ようにしても良い。
【0012】
【考案の効果】
以上要するにこの考案によれば、シンクロ段のギヤにシンクロコーンを嵌合し て溶接により一体化する変速機の歯車構造において、シンクロコーンとギヤの嵌 合面に必要溶接幅を規制する環状空洞を形成したので、溶け込み先端部の均一化 が図れ、良好な溶接強度を容易に確保できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す変速機の一部構成図で
ある。
【図2】シンクロコーンとギヤとの溶接状態を従来の場
合と比較して表す説明図である。
【図3】環状空洞も変形例を表す断面図である。
【符号の説明】
8 ローギヤ 17 シンクロコーン 21 環状空洞

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンクロ段のギヤにシンクロコーンを嵌
    合して溶接により一体化する変速機の歯車構造におい
    て、シンクロコーンとギヤの嵌合面に必要溶接幅を規制
    する環状空洞を形成したことを特徴とする変速機の歯車
    構造。
JP91293U 1993-01-18 1993-01-18 変速機の歯車構造 Pending JPH0656524U (ja)

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JPH0656524U true JPH0656524U (ja) 1994-08-05

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010069520A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Mazda Motor Corp 金属部材の接合方法及びその接合装置
JP2011112039A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービンロータ及びタービンロータの製造方法
WO2018131198A1 (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 燃料噴射弁及び燃料噴射弁の製造方法

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