JP3088522B2 - 過負荷保護装置とその製造方法 - Google Patents
過負荷保護装置とその製造方法Info
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Description
り、特に冷凍冷蔵庫等に用いられる密閉型のコンプレッ
サー用モータの過負荷保護装置及びその製造方法に関す
るものである。
レッサーの過負荷保護装置は安全面よりその寿命が尽き
たとき、電気回路がOFF状態となるようなフェイルセ
ーフ機能が要求されてきており、例えば特開平2−26
5135号公報が広く知られている。
護装置の一例について説明する。図6及び図7は従来の
過負荷保護装置を示す。図6及び図7において1は有底
筒状のケース、2はバイメタル板、3aと3bは可動接
点、4は固定接点板a、5は固定接点板b、6はヒー
タ、7はヒータ端子板、8はアジャストスクリュウ、9
はザガネ、10は低融点金属、11はスプリング、12
はカバーである。
0、アジャストスクリュウ8によって固定接点板a、4
と固定接点板b、5とに押圧され、有底筒状ケース1に
固定されている。又スプリング11によって上方に付勢
されている。ヒータ6は固定接点板b、5に一端を又、
他端をヒータ端子板にそれぞれ溶接されており、バイメ
タル板と電気的に直列に配設されている。
ついて、以下図6,図7を用いてその動作を説明する。
点3b,バイメタル板2,可動接点3a,固定接点b
5,ヒータ6,ヒータ端子板7の各部を経由して流れ、
バイメタル板2とヒータ6が自己発熱する。回路が過負
荷になると負荷電流が増加して、バイメタル2とヒータ
6の発熱量が増加し、バイメタル板2が設定温度以上と
なって反転動作し、可動接点3aと3bが固定接点a
4,固定接点b5より離れて、回路を遮断する。
が設定温度以下になると、バイメタル2が復帰動作し再
び回路を閉じる。このときモータのロック等によって過
負荷状態が続く場合は、バイメタル2は反転,復帰を繰
り返すこととなり、遂には疲労破壊を生じて接点の溶着
を生じる。接点溶着によりヒータ6とバイメタル2に連
続して通電されると低融点金属が溶融して、スプリング
11の付勢力でザガネ9がアジャストスクリュウ8から
外れると共に、バイメタル板2を強制的に押し上げ、溶
着した接点を引き離して、回路を開き、安全なOFF状
態を保持されることになる。スプリング11は接点の溶
着を開離できるよう9.8N程度の付勢力をバイメタル
板2に与えられている。
来のものにあっては、接点の溶着力がスプリングの付勢
力を上回るような場合には、接点を強制的に開離するこ
とができず十分なフェイルセーフ機能を得にくい。ま
た、フェイルセーフが機能しても有底筒状ケースとカバ
ーの中であり、低融点金属の溶解を外から確認すること
が出来ない。
るためには、多種類のヒータと多種類のバイメタルを組
合わせなければならず、これらを一つの有底筒状ケース
に組み込むため膨大な種類の過負荷保護装置が必要とな
り、生産上在庫が多くなったり、生産の日数が長くかか
る。
になされたものであって、接点の溶着力に関係なく回路
を安全なOFF状態にすることができる過負荷保護装置
を提供することにある。また、複雑かつ精密な過負荷保
護装置の組立を簡略化した製造方法を提供することにあ
る。
装置は第1のベース、固定接点を有する一対の固定端子
板,可動接点を有する熱応動素子,スクリュウ,第2の
ベース,バネ端子,ヒータおよびヒータ端子板で構成さ
れ、前記一対の固定端子板の一方とヒータ端子板とを低
融合金属で接続したものである。また、低融点金属を第
1のベースと第2のベースとを組合わせてなるケースの
外側に設けたものである。
タ端子板およびヒータと接続された外部接続用バネ端子
を有するユニットBと、少なくともバイメタル板,接点
機構および一対の固定端子板を有するユニットAとをそ
れぞれ予め組立てておき、ヒータとバイメタル板が対向
するようにユニットAとユニットBを組合わせた後、固
定接点を設けた一対の固定端子板の一方とヒータ端子板
とをケースの外側で低融点金属で接続させるようにした
ものである。
て設けたバイメタル板,低融点金属およびヒータとが接
続されているため、過負荷状態が続きバイメタル板の接
点溶着が起こったような場合には連続通電となり、ヒー
タとバイメタル板の発熱による伝導熱と低融点金属の自
己発熱により低融点金属が溶断し、回路を遮断してしま
うので、接点の溶着強度と関係なく回路をOFF状態に
保持することができる。
立てられるため、多種多様なモータ等の負荷に対応して
電気容量の異なるヒータとバイメタルの組合わせが容易
に選択でき、過負荷装置としての在庫量も削減できる。
しかも、ユニットAとユニットBを接合又は嵌合した
後、低融点金属が取付けられるため、組立を簡単にする
ことができ、多種多様な過負荷保護装置を短い生産日程
で製造することができるものである。
て詳しく説明する。
一実施例に係る過負荷保護装置を示すもので、図1は過
負荷保護装置の電気回路図、図2は過負荷保護装置の断
面図、図3は外観を示す正面図、図4はユニットAの組
立斜視図、図5はユニットBの組立斜視図である。
は第1のベース13と一対の固定端子板14,15と固
定接点16,17と可動接点19,20とバイメタル板
18等の熱応導素子とアジャストスクリュウ(取付手
段)21とから組立てられている。第1のベース13は
絶縁性を有する有底容器状の熱可塑性樹脂で一対の固定
端子板14,15と一体成形されており、第1のベース
13の内側に端子板14,15の一部が露出し、第1の
ベース13の外側に固定端子板14,15の他端が突出
している。この固定端子板14,15は第1のベース1
3の内側に露出した部分に固定接点16,17が取付け
られている。バイメタル板18は略皿状に成形されてお
り、バイメタル板18の高膨脹側の両端面に溶接された
一対の可動接点19,20が固定接点16,17を押圧
するように衝合され、バイメタル板18の中央部を貫通
するアジャストスクリュウ21で第1のベース13に螺
合されている。
は第2のベース22とバネ端子23とヒータ25とヒー
タ端子板24とから組立てられている。第2のベース2
2は絶縁性を有する有底容器状の熱硬化性樹脂で成形さ
れており、第2のベース22の外側にヒータ端子板の突
出部24aが設けられている。バネ端子23は第2のベ
ースの突出部22aに収納されており、一端を第2のベ
ース22の内側に露出させて保持されている。
2の内側に、他端を第2のベースの外側に突出するよう
に第2のベース22に保持されている。ヒータ25は一
端をバネ端子23に、他端を第2のベース22の内側に
位置するヒータ端子板に、それぞれ溶接されている。
立てたユニットAとユニットBをバイメタル板18とヒ
ータ25が対向するように接合又は嵌合した後、ケース
の外側に位置する固定端子板15の突出部とヒータ端子
部24の突出部とを低融点金属26で接続している。こ
の低融点金属の取付方法としては、固定端子板15の突
出部に設けた穴15aとヒータ端子板24の突出部に設
けた穴24aの両方に低融点金属26を挿入した後、低
融点金属26の両端をカシメ、さらに高周波等により融
着している。
ついて、以下その動作を説明する。まず負荷電流はバネ
端子23,ヒータ25,ヒータ端子板24,低融点金属
26,固定端子板15,固定接点17,可動接点20,
バイメタル板18,可動接点19,固定接点16,固定
接点板14の回路を流れ、電流の大きさに比例してヒー
タ25とバイメタル板18が発熱する。次に過負荷にな
ると電流が増大し、バイメタル板18の温度が設定値以
上になると反転動作して、接点を切離し、回路を遮断す
る。
が設定値以下になるとバイメタル板が反転復帰して再び
回路を導通させる。このとき、過負荷状態が続けば前記
バイメタル板が反転復帰を繰り返し遂にはバイタル板が
疲労破壊して接点溶着を生じる。接点溶着によって連続
通電となり、ヒータやバイメタルの熱が低融点金属を溶
断して、回路を安全なOFF状態に保持する。
に関係なく安全確実に回路をOFF状態に保持すること
ができるほか、外からその動作の有無を確認することが
できる。また、バイメタル板を有するユニットAとヒー
タを有するユニットBを別々に組立てることができ、負
荷に応じて種類の異なるバイメタル板とヒータを予め組
込んだユニットAとユニットBを選択し組合せるだけで
所要の過負荷保護装置を提供でき、しかもユニットAに
組込んだバイメタル板の設定温度は容易に微調整できる
ため、より多種類の過負荷保護装置を提供できるので、
在庫を少なくすることができるとともに生産日程を短縮
できるものである。
のベース,一対の固定端子板,接点機構,熱応動素子お
よびアジャストスクリュウを有するユニットAと、少な
くとも第2のベース,ヒータ端子板,ヒータおよび外部
接続用バネ端子を有するユニットBとで構成される過負
荷保護装置において、一対の固定端子板の一方とヒータ
端子板とを低融点金属で接続したものであるので、接点
の溶着強度に関係なく安全確実に回路をOFF状態に保
持することができる。また、低融点金属を第1のベース
と第2のベースとを接合又は嵌合してなるケースの外側
に設けたものであるので、容易に低融点金属を取付ける
ことができ、しかも低融点金属の動作を外から確認する
ことができるものである。
定端子板と接点機構と熱応動素子と取付手段とを組合わ
せてユニットAを構成し、別に第2のベースとヒータ端
子板とヒータと外部接続用バネ端子を組合わせてユニッ
トBを構成し、ユニットAとユニットBを熱応動素子と
ヒータとが対向するように組合わせた後、ケースの外側
に突出した固定端子板の一方とヒータ端子板とを低融点
金属で接続しているため、多種多様なヒータと熱応動素
子の組合わせが容易に選択でき、在庫を低減することが
できる。しかも、容易に低融点金属を取付けることがで
き、製造時間を大幅に低減することができるものであ
る。
ンプレッサーモータの回路図
面図
図
図
Claims (3)
- 【請求項1】 樹脂製の有底容器状の第1のベースと、
前記第1のベースの内側に一部を露出させると共に前記
第1のベースの外側に一端を突出させるように前記第1
のベースと一体に成形された一対の固定端子板と、前記
一対の固定端子板が前記第1のベースの内側に露出する
部分に設けられた固定接点と、皿状に成形され両端に一
対の可動接点を有する熱応動素子と、前記熱応動素子上
の一対の可動接点が前記一対の端子板上の固定接点を押
圧するように前記熱応動素子を前記第1のベースに結合
する取付手段と、第1のベースと組合わされてケースを
形成する樹脂製の有底容器状の第2のベースと、前記第
2のベースの内側に保持され一部が外部と接続されるバ
ネ端子と、前記バネ端子に一端を接続されたヒータと、
前記ヒータの他端に接続され前記第2のベースの外側に
一端を出すように設けられたヒータ端子板とで構成さ
れ、前記一対の固定端子板の一方と前記ヒータ端子板と
を低融点金属で接続したことを特徴とする過負荷保護装
置。 - 【請求項2】 低融点金属を第1のベースと第2のベー
スとを組合わせてなるケースの外側に設けたことを特徴
とする請求項1記載の過負荷保護装置。 - 【請求項3】 樹脂製の有底容器状の第1のベースと、
前記第1のベースの内側に一部を露出させると共に前記
第1のベースの外側に一端を突出させるように前記第1
のベースと一体に成形された一対の固定端子板と、前記
1対の固定端子板が前記第1のベースの内側に露出する
部分に設けられた固定接点と、皿状に成形され両端に可
動接点を有する熱応動素子と、前記熱応動素子上の一対
の可動接点が前記一対の端子板上の固定接点を押圧する
ように前記熱応動素子を前記第1のベースに結合する取
付手段とを組合わせてユニットAを構成し、第1のベー
スと組合わされてケースを形成する樹脂製の有底容器状
の第2のベースと、前記第2のベースの内側に保持され
一部が外部と接続されるバネ端子と、前記バネ端子に一
端を接続されたヒータと、前記ヒータの他端に接続され
前記第2のベースの外側に一端を出すように設けられた
ヒータ端子板とを組合わせてユニットBを構成し、前記
ユニットAと前記ユニットBを前記熱応動素子と前記ヒ
ータとが対向するように組合わせた後、前記一対の固定
端子板の一方と前記ヒータ端子板とを低融点金属で接続
してなる過負荷保護装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03291175A JP3088522B2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 過負荷保護装置とその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03291175A JP3088522B2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 過負荷保護装置とその製造方法 |
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JPH05128948A JPH05128948A (ja) | 1993-05-25 |
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---|---|---|---|---|
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US7301434B1 (en) * | 2006-05-12 | 2007-11-27 | Sensata Technologies, Inc. | Thermally responsive electrical switch |
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1991
- 1991-11-07 JP JP03291175A patent/JP3088522B2/ja not_active Expired - Fee Related
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