JP3088071B2 - 移動壁用軌条の転轍装置 - Google Patents

移動壁用軌条の転轍装置

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JP3088071B2 JP07329452A JP32945295A JP3088071B2 JP 3088071 B2 JP3088071 B2 JP 3088071B2 JP 07329452 A JP07329452 A JP 07329452A JP 32945295 A JP32945295 A JP 32945295A JP 3088071 B2 JP3088071 B2 JP 3088071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天井側に敷設された
軌条に移動自在に吊下支持された移動壁用軌条の転轍装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】天井吊下タイプの移動壁は、広大な面積
のホール等の仕切り壁として設置されたものが多い。こ
の移動壁は、必要なときに、軌条に沿って移動させてホ
ール等を仕切る壁として機能させ、不要な場合には一箇
所に密集させて収納するようになっている。
【0003】しかし、移動壁の設置場所の空間形態によ
っては、移動壁を密集させて収納する場所が柱の陰であ
ったり、狭隘な場所になることがあるため、軌条の敷設
レイアウトに工夫を要する場合が多い。例えば、軌条の
敷設方向を90度変えるには、パネル状の各移動壁を円滑
に方向変換しつつ走行させるため、比較的大きな半径の
カーブ軌条を敷設する必要があるが、軌条敷設場所に柱
や梁などの敷設障害物があると、大きな半径のカーブ軌
条を使用したパターンでの軌条敷設が出来ない場合が多
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑み、カーブ軌条を用いなくても、例えば、90度の方
向変換が可能な移動壁用軌条の転轍装置を提供すること
を、その課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明転轍装置の構成は、上,下
のベース板をスペーサを介して間に空間を形成したベー
スブロックであって、前記下方のベース板に一の軌条と
該軌条と交叉する向きか又は平行な向きの他の軌条とに
連通した走行輪進入用のガイド溝を形成したベースブロ
ックに、回転して向きを変えることにより前記一の軌条
と他の軌条とに連通した前記ガイド溝に選択的に連結さ
れるガイド溝を具備し、かつ、前記各軌条と同一断面の
走行輪の支持面を有する軌条ブロックであって、一枚の
移動壁に設けられた走行輪と同数,同間隔の軌条ブロッ
クを、駆動力によって回転可能に装設すると共に、該軌
条ブロックの回転角を制御するようにしたことを特徴と
するものである。本発明は、上記構成において軌条ブロ
ックを1列に設けるか平行に2列設けるかは任意であ
る。また、同列上の軌条ブロックは同期動作させ、軌条
ブロックが2列設けられている場合には、すべてを同期
動作させるように設けることが制御上望ましい。更に、
ベースブロックのガイド溝内に移動壁の車輪があるとき
は、それをセンサにより検出し軌条ブロックの回転駆動
源の作動を阻止する。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図により説明する。図1は二種類の本発明転徹装置を使
用した移動壁の収納部の一例を示す平面図、図2は本発
明転轍装置の一例の平面図、図3は図2の装置のA−A
矢視断面図、図4は図2の装置の左側の軌条ブロック部
分の平断面図、図5は本発明転轍装置の別例の平面図、
図6は図5の装置の正面図、図7は図2の装置の一部を
断面にした右側面図である。
【0007】図1において、1は、7枚の移動壁W1〜W7
の収納部に連続して敷設された壁展開側の軌条で、図1
の例では、展開側の軌条1の終端に通常のカーブ軌条1R
を使用して分岐した分岐軌条11a,11bを設け、分岐軌条
11aの終端部に本発明転轍装置P1の一つを配置して形成
した第1収納部S1と、他の分岐軌条11bとその延長側の
軌条11cとの中間に別の本発明転轍装置P2を配置して形
成した第2収納部S2とに接続されている。
【0008】ここで、各移動壁W1〜W7は、その上部の左
右両端近くに首振自在の2個の走行輪Cが取付けられて
おり、各軌条1,1R,11a,11b,11cの上面を各走行輪
Cが転動することにより、前記軌条1に沿って移動壁の
展開側又は収納側に移動するように形成されている。な
お、各軌条1,1R,11a,11b,11cにおいてGは、前記
走行輪Cと各壁W1〜W7を繋いだ連結杆R(図3参照)が
通るガイド溝であり、この溝Gは後述する本発明転轍装
置P1,P2にも形成されている。以下、図2〜図4により
本発明転轍装置P1ついて説明する。
【0009】図2〜図4において、2はベースブロック
で、ここでは平面矩形の2枚のベース板2a,2bをスペー
サ2cを介して間に空間を形成した中空ブロック状に形成
し、上下のベース板2a,2bの左右側に近い2箇所の同軸
上に穴2d,2eが形成されている。また、下方のベース板
2bには、走行輪Cと移動壁を連結した杆Rが通るための
ガイド溝Gが、各穴2eの中心を通るように形成されてい
る。
【0010】上記ベース板2aの2つの穴2dには、スラス
ト軸受3aが取付けられており、各軸受3aには、後述する
軌条ブロック3cの取付軸3bが軸装されている。各軸3bの
下面には、下端部外周形状がベース板2bの穴2eに密に遊
挿される円形状にされた軌条ブロック3cがボルト止めで
固着されている。この軌条ブロック3cは、内部が移動壁
の走行輪Cを受け入れる大きさの中空に形成され、か
つ、当該走行輪Cを下面から支持する支持面3dと、前記
溝Gに連通する溝3eとが形成されている。
【0011】一方、前記各軸3bの上部には、ピニオン3f
が取付けられ、このピニオン3fに回転力が伝達されるこ
とにより、当該軸3bと一体化された前記軌条ブロック3c
が回転されるように形成されている。前記各ピニオン3f
には、スライドガイド4aにスライド自在に支持されたラ
ック4bが噛合されており、これらの各ラック4bはスライ
ドロッド4cに、バネ4dと連結棒4eを介して弾力的に連結
されている。各スライドロッド4cはその駆動源4fによっ
て、左右方向で自由に進退動作をさせられる。
【0012】4g,4hは前記ロッド4cの左,右端近くに設
けた機械式マーカで、両マーカ4g,4hは、夫々に対応し
て設けたリミットスイッチによるセンサ4i,4jに当接し
てそれぞれのマーカ4g,4hの到達が検出されることによ
り、前記ロッド4cの進出、又は、後退動作の端部として
前記駆動源4fが制御されるようになっている。
【0013】一方、各ピニオン3fの周上にはドグ3gが夫
々に設けられると共に、このドグ3gに対応してここでは
回転角90度の両端位置にストッパ3h,3iが配置されてい
て、前記各ピニオン3fが慣性等により前記一組のストッ
パ3h,3iに挟まれた90度以上の角回転をしないように形
成されている。
【0014】なお、図4に示すように、上記の各軌条ブ
ロック3cに対しては、各軌条ブロック3cの角回転をさせ
るための駆動源4fを始動させるため、そのセンサとして
働くリミットスイッチ5aが、ベースブロック2のベース
板2a,2bに前記ブロック3cを囲むように設けたカバー周
壁2fに設けられている。従って、カバー周壁2fはベース
ブロック2のガイド溝Gにおける走行輪Cのストッパと
して作用するが、走行輪Cが通過する部分には切欠2gが
形成されている。また、前記カバー周壁2fの一部は可動
カバー21fに形成され、ベースブロック2における走行
輪Cの通路となるガイド溝Gを選択的に遮断するストッ
パとして機能するように形成されている(図4参照)。
この可動カバー21fにはリミットスイッチ51aが設けられ
ており、ストッパとして機能するときは、このスイッチ
51aが上記のリミットスイッチ5aと同じ働きをする。な
お、2hは前記可動カバー21fのスライド駆動源、2iはス
ライドガイド、2jは前記駆動源とカバー21fの連結部材
である。
【0015】一方、下側のベース板2bに形成されたガイ
ド溝Gに対しては、所定の移動壁W1〜W5の通過を検出す
るため、近接スイッチ等による通過センサ5b(図4に一
部しか表われていない)が配設されており、以上により
本発明転轍装置P1の一例を構成する。ここで、本発明に
おける別例の転轍装置P2は、上述した一例の転轍装置P1
において、図2に示した転轍装置P1と同一の構成を、図
5に示すように上下対称的に配設して成るものであるの
で、説明は省く。
【0016】次に、本発明転轍装置P1,P2の作動例につ
いて、図1により説明する。図1に鎖線で示した各移動
壁W1〜W7は、その鎖線で示した状態において収納状態に
あるものとする。この状態で移動壁W1とW2は、収納部S1
において分岐軌条11aの上にあるので、そのままカーブ
軌条1Rを経て図の左方へ移動させることにより、移動壁
の展開側の軌条1(図の右方)に移動させることができ
るが、移動壁W3〜W5は、本発明転轍装置P1の作用によ
り、分岐軌条11aに乗り替えないと、その走行輪Cが展
開側の軌条1に乗ることがきない。また、移動壁W6,W7
も本発明転轍装置P2の作用により、収納部S2の軌条11c
からそれと平行な展開側の軌条1に連続した分岐軌条11
bに乗り替えないと、展開側の軌条1に沿って走行でき
ない。
【0017】本発明転轍装置P1は、図1の例では移動壁
W2の展開移動のために、その軌条ブロック3cが2個と
も、走行輪Cの支持面3dと溝3eが分岐軌条11aと直線状
に連続している必要がある。この連続状態は、図2に示
した本発明装置P1においては、ピニオン3fに設けたドグ
3gがストッパ3hに当接した状態により実現されてるもの
とする(図2参照)。ピニオン3fが前記の回転角の位置
にあれば、軸3bを介してピニオン3fと一体の軌条ブロッ
ク3cは図3に図示した向きにあるので、移動壁W2の走行
輪Cは本発明装置P1の軌条ブロック3c,3cと直線状に連
通している分岐軌条11aを通過し、展開側の軌条1へ収
納時の姿勢のまま移動させることが出来る。
【0018】上記の本発明装置P1において、2個の軌条
ブロック3cが上記図3に示した向きのままでは、収納部
S1の軌条に入っている移動壁W3〜W5は、当該軌条ブロッ
ク3cに乗替えられない。そこで、この転轍装置P1では、
駆動源4fを起動して図2に示す状態にあるスライドロッ
ド4cを右動させることにより、左,右のピニオン3fを同
時に時計方向に90度回転させる。前記ロッド4cの右動は
マーカ4hがセンサ4jに当接することにより、その駆動源
4fが停止させられると共に、左,右の各ピニオン3fのド
グ3gが、それぞれ図の左側のストッパ3iに当接すること
により規制される。
【0019】こうして軌条ブロック3cの向きが90度変わ
ると、軌条ブロック3cの向きが収納部S1の軌条1′と連
通する向きになるので、移動壁W3の左右の走行輪Cは、
その収納部S1の軌条1′から向きが変った左右の軌条ブ
ロック3cにそれぞれ乗り移ることができる。このときの
乗り移りは、図4のリミットスイッチ5aにより検出さ
れ、軌条ブロック3cの向きが所定時間、例えば、2秒保
持される。この状態における軌条ブロック3cにおける走
行輪Cの支持面3dの溝3eは、展開側の軌条1に連結され
た分岐軌条11aのガイド溝Gと直交しているため、その
ままでは軌条11aに乗り移れない。本発明では、前記リ
ミットスイッチ5aが走行輪Cを検出して所定時間経過を
要件にして駆動源4fが上記とは逆の側に駆動させられ
る。駆動源4fが作動させられてスライドロッド4cを左動
させてピニオン3fを反時計回転方向に回転させ、マーカ
4gがセンサ4iに当接するとその駆動源4fを停止させると
共に、この回転をドグ3gがストッパ3hにより規制する。
こうすることにより、移動壁W3の走行輪Cは、軌条ブロ
ック3cの支持面3dに支持された状態で、その向きを前記
軌条ブロック3cと一体に反時計方向に90度変更し、その
軌条ブロック3cが、支持した走行輪Cと一緒に向きを変
えられ、展開側の軌条1に連続した分岐軌条11aと同じ
向きになるので、前記移動壁W3は、先に展開移動させた
移動壁W1,W2と同様にして展開側の軌条1に移すことが
できるのである。
【0020】以上の説明から明らかなように、本発明転
轍装置P1のベースブロック2において、軌条ブロック3c
の時計方向,反時計方向への90度回転と、その間におけ
る移動壁W4,W5の収納部S1の軌条1′から軌条ブロック
3cへの乗り移りと方向変換によって、移動壁W4,W5は、
順次、展開側の軌条1へ移動させることができる。上記
のようにして本発明装置P1を使用して移動壁W1〜W5を展
開側の軌条1に移し終えると、移動壁W6,W7を本発明装
置P2を使用してそれらの収納部S2から展開側の軌条1に
移動させる。次に、この転轍装置P2の動作例について説
明する。
【0021】本発明転轍装置P2は、図5〜図7に示した
通りであるが、この場合、分岐軌条11bとこれと平行な
収納部S2の軌条11cの延長線上に、夫々に左,右を一組
とする2列の軌条ブロック3cが設けられているため、移
動壁W6,W7の本発明転轍装置P2上での動作はその分だけ
多くなる。
【0022】いま、図5に示した装置P2における下半側
の軌条ブロック3cの向きは、マーカ4gがセンサ4iに当接
し、かつ、ピニオン3fのドグ3gがストッパ3iに規制され
た位置にあって、図7に示すように、当該ブロック3cの
走行輪Cの支持面3dと溝3eが収納部S2の軌条11cに連続
して状態にあるものとする。この状態で、移動壁W6は、
その左右の走行輪Cが収納部S2の軌条11cから左右の軌
条ブロック3cの支持面3dに乗るまで、図1の右方向に移
動させる。走行輪Cが下半部右側の軌条ブロック3cの支
持面3dに乗るとリミットスイッチ5aがそれを検出して、
所定時間その姿勢保持すると共に、駆動源4fを右動させ
る。
【0023】このようにして図5の下半側のスライドロ
ッド4cが右動させられるので、該ロッド4cと一体に右動
するラック4bに噛合っているピニオン3fが反時計方向に
回転し、90度回転したところでマーカ4hがセンサ4jに当
接して駆動源4fを停止させると共に、ピニオン3fのドグ
3gがストッパ3hに当接して回転が規制されるので、軌条
ブロック3cの向きがベース板2bに形成されているガイド
溝Gに一致し、この結果、前記移動壁W6は前記ベース板
2bの溝Gに沿って当該ベース板2bの上を前進(図2の上
方)させられる。この転轍装置P2では、4個の軌条ブロ
ック3cは、4個とも常に同じ姿勢にあり、かつ、同時に
回転作動するように、その個々の駆動源4fのシーケンス
がとられているので、図5の上半側の軌条ブロック3c
は、上記動作と同期して、下半側の軌条ブロック3cと同
じ向きになっている。
【0024】前記ガイド溝Gに沿って前進した移動壁W6
は、走行輪Cの支持面3dと溝3eが前記ガイド溝Gに合致
した向きに保持されている図2の上半側の軌条ブロック
3cの支持面3dに、その走行輪Cが乗り移ることができ
る。
【0025】移動壁W6の左右の走行輪Cが図2の上半側
の左右の軌条ブロック3cの支持面3dに乗ったことはリミ
ットスイッチ5aにより検出され、この検出から所定時
間、例えば、2秒経過すると、図5の上半側の軌条ブロ
ック3cの向きを90度変えるために、上半側の駆動源4fが
作動して図2の上半側のスライドロッド4cを左動(図
5)させる。これによって、該ロッド4cと一体のラック
4bに噛合したピニオン3fが反時計方向に90度回転させら
れるが、この90度回転は、ロッド4cのマーカ4gがセンサ
4jに当接することによって駆動源4fが停止すると共に、
ピニオン3f上のドグ3gがストッパ3iに当接することによ
り規制される。このようにして図2の上半側の軌条ブロ
ック3cが90度反時計方向に回転すると、当該ブロック3c
の走行輪支持面3dと溝3eとが展開側の軌条1に連続した
分岐軌条11bのガイド溝Gに連通する向きになるので、
この状態で移動壁W6は展開側の軌条1に移動させること
ができるのである。
【0026】前記移動壁W6の収納部S2の軌条11cから分
岐軌条11bへの移動において、それぞれ90度回転させら
れた各軌条ブロック3cは、その移動壁W6の通過後に、先
の回転とは逆側に90度回転させられて、次の移動壁W7の
移動に備える。従って、移動壁W7の展開側軌条1への移
動における本発明転轍装置P2の作動、とりわけ各軌条ブ
ロック3cの動作は、移動壁W6の場合と同じシーケンスに
よって制御されることになる。
【0027】以上のようにして展開側の軌条1に移動さ
せられる各移動壁W1〜W7は、図1に1点鎖線により一部
示すように、各移動壁W5′〜W7′の位置において展開を
完了する。ここで、C′は展開完了時の走行輪の位置を
示している。尚、図示した展開パターンは一例であっ
て、これ以外の形態への展開パターンもあり得ること勿
論である。上記のように第一番目の移動壁W1から第七番
目の壁W7までが順に展開された各移動壁W1〜W7は、展開
時とは逆の順で夫々の収納部に移動させられるが、その
際にも、本発明転轍装置P1,P2が作動させられることは
勿論である。
【0028】移動壁W1〜W7の収納時、本発明の各転轍装
置P1,P2における夫々の軌条ブロック3cの動作シーケン
スは、展開の場合とは逆になるだけであって、動作形態
は実質上同じであるから、説明は省く。以上の説明は、
各移動壁W1〜W7の移動は人力で行い、軌条ブロック3cの
回転角は90度とした例であるが、軌条ブロック3cの位置
決め角、並びに、その角度の保持時間等については任意
に設定,変更することができ、また、移動壁の移動は、
モータ等による自走形式のものでもよい。この場合の軌
条ブロック3cの位置決め角の保持と、各移動壁の移動駆
動源の駆動,停止の制御は、夫々の駆動源の動作をシー
ケンス制御することにより行う。更に、各移動壁の走行
輪Cが各移動壁に3個以上ある場合には、各転轍装置P
1,P2の一組の軌条ブロック3cも、一枚の移動壁の走行
輪の数に合致したものとなること勿論である。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、スペース
の関係や障害物があるなどの原因によってカーブ軌条の
使用が出来ない場所、或は、収納部をスペース効率よく
設定したい場合などに対応するため、上,下のベース板
をスペーサを介して間に空間を形成したベースブロック
であって、前記下方のベース板に一の軌条と該軌条と交
叉する向きか又は平行な向きの他の軌条とに連通した走
行輪進入用のガイド溝を形成したベースブロックに、回
転して向きを変えることにより前記一の軌条と他の軌条
とに連通した前記ガイド溝に選択的に連結されるガイド
溝を具備し、かつ、前記各軌条と同一断面の走行輪の支
持面を有する軌条ブロックであって、一枚の移動壁に設
けられた走行輪と同数,同間隔の軌条ブロックを駆動力
によって回転可能に装設すると共に、該軌条ブロックの
回転角を制御するようにしたから、効率のよい軌条の敷
設レイアウトを実現することが可能となり、また、ベー
スブロックに予め連動機構を組み込んであるので、作動
誤差が生じることがない。
【0030】また、そのための転轍装置は、至って簡潔
な構成で方向変換に必要な角度の1回ターン(方向変
換)、或は、2回ターン(方向変換)の装置に具現でき
るので、部品の共用化による部品点数の減少、それによ
る製造の容易化、或は、制御の迅速,正確化を容易に実
現することができるから、移動壁用の軌条の転轍装置と
してきわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明転徹装置を使用した移動壁の収納部の一
例を示す平面図。
【図2】本発明転轍装置の一例の平面図。
【図3】図2の装置の正面図。
【図4】図2の装置のA−A矢視一部断面図。
【図5】本発明転轍装置の別例の平面図。
【図6】図5の装置の正面図。
【図7】図5の装置のB−B矢視一部断面図。
【符号の説明】
1,1R,11a,11b,11c 軌条 2 ベースブロック 2a,2b ベース板 2c スペーサ 2d,2e 穴 3a 軸受 3b 軸 3c 軌条ブロック 3d 支持面 3e 溝 3f ピニオン 3g ドグ 3h,3i ストッパ 4a スライドガイド 4b ラック 4c スライドロッド 4d バネ 4e 連結棒 4f 駆動源 4g,4h 機械式マーカ 4i,4j センサ 5a,51a リミットスイッチ W1〜W7 移動壁 P1,P2 転轍装置 C 走行輪 G ガイド溝 S1 第1収納部 S2 第2収納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 15/00 E05D 15/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上,下のベース板をスペーサを介して間
    に空間を形成したベースブロックであって、前記下方の
    ベース板に一の軌条と該軌条と交叉する向きか又は平行
    な向きの他の軌条とに連通した走行輪進入用のガイド溝
    を形成したベースブロックに、回転して向きを変えるこ
    とにより前記一の軌条と他の軌条とに連通した前記ガイ
    ド溝に選択的に連結されるガイド溝を具備し、かつ、前
    記各軌条と同一断面の走行輪の支持面を有する軌条ブロ
    ックであって、一枚の移動壁に設けられた走行輪と同
    数,同間隔の軌条ブロックを、駆動力によって回転可能
    に装設すると共に、該軌条ブロックの回転角を制御する
    ようにしたことを特徴とする移動壁用軌条の転轍装置。
  2. 【請求項2】 軌条ブロックはベースブロックに1列に
    設けるか、又は平行に2列設けた請求項1の移動壁用軌
    条の転轍装置。
  3. 【請求項3】 1列の軌条ブロックは、一の駆動源によ
    って同期作動させ、2列の軌条ブロックは、各列ごとの
    駆動源によりすべて同期動作させる請求項2の移動壁用
    軌条の転轍装置。
  4. 【請求項4】 ベースブロック内のガイド溝に移動壁の
    車輪があることを、ガイド溝に臨設したセンサで検出す
    るようにし、前記センサが車輪を検出しているときは、
    軌条ブロックの回転駆動力が作用しないようにした請求
    項1〜3のいずれかに記載の移動壁用軌条の転轍装置。
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US6052558A (en) * 1997-04-28 2000-04-18 Motorola, Inc. Networked repeater

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