JP3088035U - 高動粘度油再生装置 - Google Patents

高動粘度油再生装置

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JP3088035U JP2002000729U JP2002000729U JP3088035U JP 3088035 U JP3088035 U JP 3088035U JP 2002000729 U JP2002000729 U JP 2002000729U JP 2002000729 U JP2002000729 U JP 2002000729U JP 3088035 U JP3088035 U JP 3088035U
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kinematic viscosity
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Inventor
恵敏 林
武悦 浜林
Original Assignee
北都電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 使用済みの高動粘度油を再生処理する装置を
提供する。 【解決手段】 再生処理する使用済み高動粘度油を収容
するためのタンク14を備え、タンクには、内部に収容
された高動粘度油を加温するための加温手段が設けら
れ、循環ポンプ18と、タンクと循環ポンプの吸込み口
とを流体連通させる第1の配管20と、タンクと循環ポ
ンプの吐出し口とを流体連通させる第2の配管22とを
備え、第1の配管には、高動粘度油中の鉄片を除去する
ための第1のマグネットストレーナ24が設けられ、高
動粘度油中の不純物を濾過するための濾過器26と、高
動粘度油をタンクから濾過器に送出するための送出ポン
プ28と、タンクと送出ポンプとを流体連通させる第3
の配管30と、送出ポンプと濾過器とを流体連通させる
第4の配管32とを備え、第3の配管には、高動粘度油
中の鉄片を除去するための第2のマグネットストレーナ
34が介在されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は一般に、高動粘度油再生装置に関する。より詳細には、本考案は、大 型ギアを潤滑するのに用いられる高動粘度油再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
石炭火力発電所、セメント工場、製紙工場等で使用される大型ギアを潤滑する のに用いられる潤滑用油は、動粘度が非常に高い高動粘度油である。潤滑用油は 通常、一度使用したものを再生処理して幾度か使用しているが、従来の油濾過装 置では、比較的低い動粘度の油しか再生処理することができないため、使用済み の高動粘度油は、産業廃棄物処理業者に引き渡して廃棄処分しているのが現状で ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、高動粘度油は高価であり、再利用できるように再生処理するこ とによってコスト削減を図ることが望まれている。また、近年、モントリオール 議定書(オゾン層破壊に関する国際条約)や公害防止協定書が批准されており、 使用済みの油をみだりに廃棄処分するのは好ましくない。さらに、資源の有効利 用という観点からも、油を再生処理する方策を開発することが望ましい。
【0004】 したがって、本考案は、従来は再生処理が困難であった使用済みの高動粘度油 を再生処理する装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の高動粘度油再生装置は、再生処理する使用済み高動粘度 油を収容するためのタンクを備え、タンクには、内部に収容された高動粘度油を 加温するための加温手段が設けられており、循環ポンプと、タンクと循環ポンプ の吸込み口とを流体連通させる第1の配管と、タンクと循環ポンプの吐出し口と を流体連通させる第2の配管とを備え、第1の配管には、高動粘度油中の鉄片を 除去するための第1のマグネットストレーナが設けられており、高動粘度油中の 不純物を濾過するための濾過器と、高動粘度油をタンクから濾過器に送出するた めの送出ポンプと、タンクと前記送出ポンプとを流体連通させる第3の配管と、 送出ポンプと濾過器とを流体連通させる第4の配管とを備え、第3の配管には、 高動粘度油中の鉄片を除去するための第2のマグネットストレーナが介在されて おり、第1、第2、第3、及び第4の配管が、内部を通る高動粘度油を加温する ための加温手段で被覆されていることを特徴とするものである。
【0006】 本願請求項2に記載の高動粘度油再生装置は、再生処理する使用済み高動粘度 油を収容するためのタンクを備え、タンクには、内部に収容された高動粘度油を 加温するための加温手段が設けられており、タンク内の高動粘度油を攪拌するた めの攪拌機と、高動粘度油中の不純物を濾過するための濾過器と、高動粘度油を タンクから濾過器に送出するための送出ポンプと、タンクと送出ポンプとを流体 連通させる第6の配管と、送出ポンプと濾過器とを流体連通させる第7の配管と を備え、第6の配管には、高動粘度油中の鉄片を除去するためのマグネットスト レーナが介在されており、第6及び第7の配管が、内部を通る高動粘度油を加温 するための加温手段で被覆されていることを特徴とするものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
次に、図面を参照して、本考案の実施の形態について詳細に説明する。図1は 、本考案の第1の実施の形態に係る高動粘度油再生装置を概略的に示した平面図 である。図1において全体として参照符号10で示される高動粘度油再生装置は 、ベース12上に配置され、再生処理する使用済み高動粘度油を収容するための タンク14を備えている。
【0008】 タンク14は、内部に収容される高動粘度油を加温するための加温手段(図示 せず)を有している。加温手段は、普通のヒーターでよい。
【0009】 なお、高動粘度油再生装置10を所望の個所に容易に移動させることができる ように、ベース12の下面にキャスタ16が取り付けられている。
【0010】 高動粘度油再生装置10は又、ベース12上に配置された循環ポンプ18と、 タンク14の底部と循環ポンプ18の吸込み口とを流体連通させる第1の配管2 0と、タンク14の頂部と循環ポンプ18の吐出し口とを流体連通させる第2の 配管22とを備えている。
【0011】 処理しようとする高動粘度油の中に、ギアの磨耗に伴う鉄片が含まれるため、 第1の配管20に、第1のマグネットストレーナ24を介在させ、油中の鉄片を 除去している。
【0012】 高動粘度油再生装置10は更に、高動粘度油中の不純物を濾過するための濾過 器26と、高動粘度油をタンク14から濾過器26に送出するための送出ポンプ 28と、タンク14の底部と送出ポンプ28とを流体連通させる第3の配管30 と、送出ポンプ28と濾過器26とを流体連通させる第4の配管32とを備えて おり、第3の配管30には、高動粘度油中の鉄片を除去するための第2のマグネ ットストレーナ34が介在されている。
【0013】 なお、第1及び第2のマグネットストレーナ24、34、並びに、濾過器26 は、普通の型式のものでよい。また、第1、第2、第3、及び第4の配管20、 22、30、32は、内部を通る高動粘度油を加温するための加温手段(図示せ ず)で被覆されている。さらに、図1において参照符号36で示される制御盤は 、循環ポンプ18、送出ポンプ28、及び、加温手段を制御するためのものであ る。
【0014】 次に、以上のように構成された高動粘度油再生装置10の作動について説明す る。まず、再生処理しようとする高動粘度油を、タンク14内に入れる。タンク 14の加温手段により、高動粘度油を適当な温度(例えば、40°C)に加温し 、循環ポンプ18を作動させる。その際、第1、及び第2の配管20、22の加 温手段も一緒に作動させる。すると、適当な温度に加温され軟化した高動粘度油 は、タンク14、第1、及び第2の配管20、22を循環し、第1のマグネット ストレーナ24により、高動粘度油中の鉄片が除去される。次いで、送出ポンプ 28を作動させ、高動粘度油を濾過器26に送出する。その際、第3の配管30 及び第4の配管32の加温手段も一緒に作動させる。すると、軟化した高動粘度 油は、第2のマグネットストレーナ34により、高動粘度油中の鉄片が更に除去 された後、濾過器26に入る。濾過器26において不純物が濾過された高動粘度 油は、第5の配管40から再生装置10外に出され、貯蔵装置(図示せず)に貯 蔵される。
【0015】 図2は、本発明の第2の実施の形態に係る高動粘度油再生装置10を概略的に 示した平面図である。本発明の第2の実施の形態に係る高動粘度油再生装置10 は、ベース12上に配置された攪拌機38の攪拌羽根38aによってタンク14 内の高動粘度油が強制的に攪拌されるように構成されている点を除いて、本発明 の第1の実施の形態に係る高動粘度油再生装置10と実質的に同一である。
【0016】 すなわち、本発明の第2の実施の形態に係る高動粘度油再生装置10は、加温 手段が設けられたタンク14と、タンク14内の高動粘度油を攪拌するための攪 拌機38と、高動粘度油中の不純物を濾過するための濾過器26と、高動粘度油 をタンク14から濾過器26に送出するための送出ポンプ28と、タンク14と 送出ポンプ28とを流体連通させるための第6の配管30と、送出ポンプ28と 濾過器26とを流体連通させるための第7の配管32とを備えており、第6の配 管30には、高動粘度油中の鉄片を除去するためのマグネットストレーナ34が 介在されており、第6の配管30及び第7の配管32が、内部を通る高動粘度油 を加温するための加温手段で被覆されている。
【0017】 本考案は、以上の考案の実施の形態に限定されることなく、実用新案登録請求 の範囲に記載された考案の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本考案 の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、従来は再生処理が困難であった使用済みの高動粘度油を再生 処理することが可能になり、これにより、コストを低減することができるととも に、資源の有効利用にも寄与し、環境保護の観点からも好ましい効果が得られる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態に係る高動粘度油再
生装置を概略的に示した平面図である。
【図2】本考案の第2の実施の形態に係る高動粘度油再
生装置を概略的に示した平面図である。
【符号の説明】
10 高動粘度油再生装置 14 タンク 18、28 ポンプ 24、34 マグネットストレーナ 26 濾過器 20、22、30、32、40 配管 36 制御盤 38 攪拌機

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高動粘度油再生装置であって、 再生処理する使用済み高動粘度油を収容するためのタン
    クを備え、 前記タンクには、内部に収容された高動粘度油を加温す
    るための加温手段が設けられており、 循環ポンプと、 前記タンクと前記循環ポンプの吸込み口とを流体連通さ
    せる第1の配管と、 前記タンクと前記循環ポンプの吐出し口とを流体連通さ
    せる第2の配管と、を備え、前記第1の配管には、前記
    高動粘度油中の鉄片を除去するための第1のマグネット
    ストレーナが設けられており、 高動粘度油中の不純物を濾過するための濾過器と、 前記高動粘度油を前記タンクから前記濾過器に送出する
    ための送出ポンプと、 前記タンクと前記送出ポンプとを流体連通させる第3の
    配管と、 前記送出ポンプと前記濾過器とを流体連通させる第4の
    配管と、を備え、前記第3の配管には、前記高動粘度油
    中の鉄片を除去するための第2のマグネットストレーナ
    が介在されており、 前記第1、第2、第3、及び第4の配管が、内部を通る
    前記高動粘度油を加温するための加温手段で被覆されて
    いる、ことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 高動粘度油再生装置であって、 再生処理する使用済み高動粘度油を収容するためのタン
    クを備え、 前記タンクには、内部に収容された高動粘度油を加温す
    るための加温手段が設けられており、 前記タンク内の高動粘度油を攪拌するための攪拌機と、 高動粘度油中の不純物を濾過するための濾過器と、 前記高動粘度油を前記タンクから前記濾過器に送出する
    ための送出ポンプと、 前記タンクと前記送出ポンプとを流体連通させる第6の
    配管と、 前記送出ポンプと前記濾過器とを流体連通させる第7の
    配管と、を備え、前記第6の配管には、前記高動粘度油
    中の鉄片を除去するためのマグネットストレーナが介在
    されており、 前記第6及び第7の配管が、内部を通る高動粘度油を加
    温するための加温手段で被覆されている、ことを特徴と
    する装置。
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