JP3087918B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JP3087918B2
JP3087918B2 JP03335449A JP33544991A JP3087918B2 JP 3087918 B2 JP3087918 B2 JP 3087918B2 JP 03335449 A JP03335449 A JP 03335449A JP 33544991 A JP33544991 A JP 33544991A JP 3087918 B2 JP3087918 B2 JP 3087918B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐環境依存性が良好な
静電荷像現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電荷像現像用のトナーにおい
て、フルカラー用着色剤として使用されている青色系の
ものとしては、C.I.ピグメント・ブルー15:3
が、コスト、色特性、および耐光性の点から有利である
ため、一般的に使用されている。ところが、C.I.ピ
グメント・ブルー15:3を用いた場合、結着樹脂がポ
リエステル樹脂、例えば、ごく一般に用いられているビ
スフェノールA型ジオールと多価カルボン酸からなるガ
ラス転移温度55〜65℃のポリエステル樹脂であるト
ナーは、環境安定性が劣るという問題があった。即ち、
この様なトナーを、フェライト、スチールショットまた
はそれらを被覆したコートキャリアと組み合わせて使用
すると、低温低湿(10℃、15%RH)の環境下で
は、高い帯電量を示し、他方、高温高湿(30℃、90
%)の環境下では、低い帯電量を示すという問題があっ
た。従来、トナーの耐環境依存性の改善のためには、帯
電制御剤を添加することが行われている。しかしなが
ら、結着樹脂としてポリエステル樹脂を使用したトナー
においては、ポリエステル樹脂が高い極性を有し、帯電
系列においてもかなり負側にあるため、従来一般に使用
されている帯電制御剤の場合には、帯電制御剤としての
役割が充分発揮されなく、したがって、耐環境依存性を
充分に改善することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記のような実情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、帯電の耐環境依存性が改善された静電
荷像現像用トナーを提供することにある。本発明の他の
目的は、帯電の耐環境依存性が改善された静電荷像現像
用青色トナーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、検討の結
果、上記化合物が、ポリエステル樹脂の帯電制御に有効
であることを見出だし、また、これをフタロシアニン系
の顔料と併用すると、鮮明な青色の複写画像が得られる
ことを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明の静電荷像現像用トナーは、
少なくとも、ポリエステル樹脂よりなる結着樹脂と、下
記一般式(I)で示される化合物と、着色剤として、無
金属フタロシアニンまたは中心金属がアルミニウムであ
るフタロシアニンとを含有することを特徴とし、それに
よりシアン色から青色までのトナー色が得られる。
【化2】 (式中、R1 およびR2 は、それぞれ炭素数1〜5のア
ルキル基を表わす。)
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の静電荷像現像用トナーにおいて、結着樹脂として
は、ポリエステル樹脂が使用される。
【0007】使用するポリエステル樹脂は、トナーに使
用される公知のものならば、いかなるものでも使用する
ことができ、多価アルコール成分と多塩基性酸成分とを
反応させることによって得ることができる。多価アルコ
ール成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−
プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオー
ルなどのアルキレングリコール、ビスフェノールA、水
添ビスフェノールA、トリプロピレングリコール、ビス
フェノールAエーテル、2,2−ビス(4−β−ヒドロ
キシエトキシフェニル)プロパン、2,2′−(1,4
−フェニレンビスオキシ)ビスエタノール、1,1−ジ
メチル−2,2′−(1,4−フェニレンビスオキシ)
ビスエタノール、1,1,1′,1′−テトラメチル−
2,2′−(1,4−フェニレンビスオキシ)ビスエタ
ノールなどの芳香族ジオールがあげられる。また、多価
アルコール成分には、3価以上の多価アルコールを少量
併用することもできる。併用できる多価アルコールとし
ては、1,1,1−トリメチロールエタン、ペンタエリ
スリトール、グリセリン、1,1,1−トリメチロール
プロパン、1,1,4,4−テトラメチロールブタン、
1,2,4−トリヒドロキシブタン等があげられる。
【0008】多塩基性酸成分としては、2価のカルボン
酸、その酸無水物及び低級アルキルエステルがあげら
れ、具体的には、例えば、マレイン酸、フマル酸、メサ
コン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルコン酸、フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マロ
ン酸等及びそれらの酸無水物、及びそれらのモノメチル
エステル、ジメチルエステル、モノエチルエステル、ジ
エチルエステル、メチルエチルエステル、モノプロピル
エステル、ジプロピルエステル等の低級アルキルエステ
ルがあげられる。さらに少量の3価以上の多価カルボン
酸を併用することもできる。併用できる3価以上の多価
カルボン酸としては、1,2,4−ベンゼントリカルボ
ン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、
1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、2,5,7−
ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカ
ルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,
2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、それらの酸無
水物および低級アルキルエステルがあげられる。
【0009】多価アルコール成分と多価カルボン酸成分
との反応は、周知の方法によって行うことができる。す
なわち、多価アルコール成分と多価カルボン酸成分とを
触媒の存在下、軟化点を基準に、粘度をコントロールし
ながら、水酸基価及び酸価をできるかぎり下げられると
ころまで反応させればよく、水酸基価:15〜70KO
Hmg/g、酸価:30KOHmg/g以下、数平均分
子量:700〜8000のものが得られるように反応さ
せる。触媒としては、3酸化アンチモン、ジブチルスズ
オキサイド、モノブチルスズオキサイド、テトラブトキ
シチタネート、酢酸亜鉛、酢酸マンガン、酢酸カルシウ
ム、酢酸マグネシウム、2酸化ゲルマニウム等があげら
れる。ポリエステル樹脂としては、Tg:50〜80
℃、軟化点:80〜150℃の範囲にあるものが好まし
い。Tgが50℃より、低い場合には、トナーを保存す
る場合にブロッキングを起こしてしまい、また、80℃
よりも高い場合には定着温度が高くなる。また、軟化点
が80℃よりも低い場合には、定着時にホットオフセッ
トが生じ、また150℃よりも高い場合には、定着温度
が高くなり、使用に耐えられなくなる。
【0010】本発明において使用される上記一般式
(I)で示される化合物は、鮮やかな青味の紫色を有す
るジオキサジン顔料であって、具体的にはC.I.ピグ
メント・バイオレット23、例えば、Chromofi
ne Violet RE(大日精化)、Fast V
iolet BLD(山陽色素)、Fastogen
Super Violet RN(大日本インキ)、K
ayaset Violet(日本化薬)、Liono
gen Violet RL(東洋インキ)、Pigm
ent Super Violet(日本ピグメン
ト)、Plymo Violet FWT(紀和化
学)、Sunltone Fast VioletRW
(住友化学)、Indifast Violet B−
4018(バイエル)、Monolite Viole
t RN(ICI)、Sandorin Violet
BL(サンド)等があげられる。
【0011】上記一般式(I)で示される化合物は、青
味の紫色であるため、実用上有用な青色の色相を得るた
めに、本発明においては着色剤として、緑色の色相を有
する無金属フタロシアニンまたは中心金属がアルミニウ
ムであるフタロシアニンが使用される。無金属フタロシ
アニンは、下記構造式を有するものであって、C.I.
ピグメント・ブルー16、例えば、Heliogen
Blue L7560(BASF)が使用できる。
【化3】
【0012】また、中心金属がアルミニウムであるフタ
ロシアニンとしては、例えば、下記構造式を有するアル
ミニウムフタロシアニンクロライド等があげられる。
【化4】
【0013】これらフタロシアニン系顔料を併用する場
合、上記一般式(I)で示される化合物との混合重量割
合は、適宜設定することができるが、上記一般式(I)
で示される化合物:フタロシアニン系顔料=3:100
〜1:1の範囲が好ましい。本発明の静電荷像現像用ト
ナーにおいては、着色剤として、所望によりさらにカー
ボンブラックを含有させてもよい。本発明において、上
記の着色剤の結着樹脂に対する配合重量割合は、適宜設
定できるが、着色剤:結着樹脂=1:99〜1:9の範
囲で使用するのが好ましい。
【0014】本発明の静電荷像現像用トナーは、従来の
周知の方法によって製造することができる。例えば、着
色剤、上記一般式(I)で示される化合物およびポリエ
ステル樹脂を秤量し、ヘンシェルミキサーによって混合
した後、エクストリューダーで溶融混練する。また、バ
ンバリーミキサー、ニーダー等の混練機によって溶融混
練してもよい。その際、着色剤とポリエステル樹脂と
の混合は、着色剤を直接ポリエステル樹脂に練り込ん
でもよいし、また、使用するポリエステル樹脂を用いて
マスターバッチ法によって混練してもよく、また、フラ
ッシング処理を施してもよい。混練物は、冷却した後、
粗粉砕機によって例えば平均粒径1mm程度に粉砕し、
次いで微粉砕機によって、例えば体積平均粒径7〜9μ
m程度に粉砕し、さらに分級して所望の粒度のものにす
ればよい。上記のようにして得られたトナーには、所望
により外添剤を添加してもよい。外添剤としては、公知
のものならば、如何なるものでも使用することができ、
例えば、シリカ、酸化アルミニウム、酸化チタン等の無
機酸化物微粉末或いは合成樹脂微粉末等を使用すること
ができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例によって説明する。本
発明における結着樹脂として、次のものを使用した。 (a)ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物−テ
レフタル酸縮合生成物(Tg:60℃、軟化点:107
℃) (b)ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物−
テレフタル酸−トリメリット酸縮合生成物(Tg:63
℃、軟化点:120℃) また、着色剤として、表1および表2の色材の欄に記載
のものを使用した。トナーは、次のようにして製造し
た。すなわち、着色剤、式(I)で示される化合物およ
び結着樹脂をヘンシェルミキサーで混合した後、エクス
トリューダーで溶融混練し、冷却後、粗粉砕し、次いで
ジェットミルで微粉砕し、分級して、平均粒径8μmの
トナー粒子を得た。
【0016】得られたトナーに、シリカ微粉末(R81
2,日本アエロジル社製)1.0重量%を添加し、攪拌
機(UM−II型ミキサー、三井三池加工機社製)によ
って羽根周速20m/secの条件で30秒間混合し
た。得られた外添トナーと、窒素原子含有樹脂で被覆さ
れた粒径約50μmのフェライトキャリアとを用い、ト
ナー2g、キャリア25gを25cc秤量ビンに入れ、
タンブラーミキサーによって10分間攪拌した。攪拌し
た環境は、10℃、15%RHおよび30℃、90%R
Hの2環境であった。攪拌した後、各環境下での帯電量
をブローオフ帯電量測定装置で測定した。耐環境依存性
の評価は、環境帯電量比によって行った。すなわち、次
式によって環境帯電量比を算出した。環境帯電量比=1
0℃、15%RHの帯電量/30℃、90%RHの帯電
量環境帯電量比の値が0.5以上の場合を○、0.5未
満の場合を×とし、耐環境依存性を評価した。それらの
結果を表1および表2に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明の静電荷像現像用トナーは、上記
のように、ポリエステル樹脂の帯電制御のために、上記
一般式(I)で示される化合物を使用し、また、無金属
フタロシアニンまたは中心金属がアルミニウムであるフ
タロシアニンとが併用されるので、耐環境依存性が改善
され、高温高湿および低温低湿の環境下のいずれにおい
ても、良好な安定した画質の定着画像を得ることができ
る青色トナーを得ることができ、フルカラー用トナーと
して有用である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、ポリエステル樹脂よりなる
    結着樹脂と、下記一般式(I)で示される化合物と、
    色剤として、無金属フタロシアニンまたは中心金属がア
    ルミニウムであるフタロシアニンとを含有することを特
    徴とする静電荷像現像用トナー。 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、それぞれ炭素数1〜5のア
    ルキル基を表わす。)
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