JP3087805U

JP3087805U - 錘部材を有するゴルフクラブ

Info

Publication number: JP3087805U
Application number: JP2002000507U
Authority: JP
Inventors: 文正曾
Original assignee: 文正曾
Priority date: 2001-04-12
Filing date: 2002-02-06
Publication date: 2002-08-23
Anticipated expiration: 2008-02-06
Also published as: US20020151378A1; JP2002306652A; US6634957B2; TW501488U

Abstract

(57)【要約】【課題】特にクラブヘッドの重量の一部を減量し、そ
の減量分と同様の重量をシャフトの錘部材に設けること
により、従来と同様のスイング感覚を達成できると共
に、ボールを打撃する時の安定性を確保することができ
る、錘部材を有するゴルフクラブを提供する。【解決手段】ヘッド（５０）の一側上部に設けられる
ネック（５１）に錘部材（２０）の一端が固設されると
共に、錘部材（２０）の他端はシャフト（１０）と接合
され、錘部材（２０）の一端に固定孔（２３）が形成さ
れ、その固定孔（２３）の内部とシャフト（１０）との
間に中空のロッド体（２７）が設置される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、特にクラブヘッドの重量の一部を減量し、その減量分と同様の重量をシャフトの錘部材に設けることにより、従来と同様のスイング感覚を達成できると共に、ボールを打撃する時の安定性を確保することができる、錘部材を有するゴルフクラブに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図１に示すように、従来のゴルフグラブはシャフト（１０）の一側にグリップ（１１）が設けられると共に、他側にヘッド（５０）が設けられる構成であり、ゴルフボールを打撃する時は、使用者がゴルフグラブをスイングし、ヘッド（５０）に設けられるフェース（５２）でボールを打撃することにより、ボールを希望の方向へ飛ばす。

【０００３】更に、ボールを打撃する時、使用者はシャフト（１０）の一側に設けられるグリップ（１１）を握持してゴルフグラブをスイングし、シャフト（１０）の他側に設けられるヘッド（５０）を高い位置からボールが置かれている低い位置まで快速的に移動させるが、この時、力がかかるグリップ（１１）と、一定の重量を有し、且つ不規則形状のヘッド（５０）とは比較的長い距離を有するため、ヘッド（５０）に所要の安定性を維持させなければ、ボールを希望の方向へ飛ばすことができない。

【０００４】また、従来のシャフト（１０）はカーボン繊維材料から成る中空のロッド体であり、その外径は一端から他端へ行くほど小さくなっている。即ち、両端の外径は異なっている。そして、シャフト（１０）の高強度である、外径の大きい端の周縁にマークが設けられ、そのシャフト（１０）のマークとヘッド（５０）の重心とが一致するように、シャフト（１１）における、小さい外径を有する一端にヘッド（５０）が固定される。従って、全体のバランスが非常に優れている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来ゴルフクラブには以下のような問題がある。従来のシャフトに固定するヘッドはゴルフグラブをスイングする時に一定の感覚が伝わるように、所定の重量（例えば、２００グラム）に設定される。このような所定の重量を有し、且つ不規則形状を成すヘッドを具備するゴルフグラブは実際にスイングする時、優れた安定性を発揮できないと共に、大きなねじれが発生してしまう。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、シャフト（１０）と、錘部材（２０）と、内部ロッド（３０）と、固定部材（４０）と、ヘッド（５０）とを有し、ヘッド（５０）の一側上部に設けられるネック（５１）に錘部材（２０）の一端が固設されると共に、錘部材（２０）の他端はシャフト（１０）と接合され、錘部材（２０）の一端に固定孔（２３）が形成され、その固定孔（２３）の内部とシャフト（１０）との間に中空のロッド体（２７）が設置されることを特徴とする錘部材を有するゴルフクラブ、を提供する。

【０００７】

【作用】

本考案は上記の課題を解決するものであり、ヘッドの一側上部に設けられるネックに錘部材の一端が固設されると共に、錘部材の他端はシャフトと接合され、錘部材の一端に固定孔が形成され、その固定孔の内部とシャフトとの間に中空のロッド体が設置され、固定孔内の底部にロッド体と螺合する螺合孔が形成され、シャフトの一端に錘部材の固定孔に嵌め込まれる固定部が設けられると共に、それら固定孔と(固定部との間、及びロッド体と固定部との間は夫々接着剤により接合され、錘部材の他端に接合部が設けられ、その接合部の内部に内部ロッドが設置されると共に、内部ロッドが設置される、錘部材の接合部はヘッドのネック内に設置され、この時、内部ロッドの一側は固定座の貫通孔を貫通し、固定部材に接合され、固定孔の底部に螺合孔が形成され、内部ロッドの一側に螺合孔と対応するネジ山が形成され、更に、内部ロッドに、固定孔の一端に当接する止めリングが設けられると共に、止めリングと異なる外径を有する係合ブロックが設けられ、係合ブロックと固定孔との間に接着剤が塗布され、錘部材における、ヘッドの接合孔と対応する一端に接合部が設けられ、それら接合部と接合孔との間は接着剤により接合される。従って、本発明ではヘッドを製造する時、ヘッドの重量の一部をシャフトにおける錘部材に移すことにより、ボールを打撃する時に従来と同様のスイング感覚を得られるだけでなく、打撃時のねじれも極力抑えることができ、更にはスイング時の安定性も向上させることができる。

【０００８】以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。

【０００９】図２は本考案に係わる錘部材を有するゴルフクラブの分解斜視図であり、図３は本考案に係わる錘部材を有するゴルフクラブにおける錘部材の断面図であり、図４は本考案に係わる錘部材を有するゴルフクラブの一部断面図である。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、従来のゴルフクラブはシャフト（１０）の一側にグリップ（１１）が設けられると共に、他側にフェース（５２）を有するヘッド（５０）が設けられて成り、このようなゴルフクラブは一定の重量を有する。一方、本考案の特徴はヘッド（５０）とシャフト（１０）との間に錘部材（２０）が設けられることである。更に、ヘッド（５０）を製造する時は、クラブヘッドの重量の一部を減量し、その減量分と同様の重量をシャフトの錘部材に設けることにより、従来と同様のスイング感覚を達成できると共に、ボールを打撃する時の安定性を確保することができる。

【００１１】図２乃至図４に示すように、本考案は中空のシャフト（１０）における、グリップ（１１）と反対側の端に固定部（１２）が設けられると共に、シャフト（１０）の内部に内孔（１３）が形成される。また、ヘッド（５０）を製造する時は、製造過程においてヘッド（５０）の重量（例えば、約２００グラム）が減量され、即ちヘッド（５０）の重量が標準的重量よりやや落とされる。そして、ヘッド（５０）の一側上部に設けられるネック（５１）に接合孔（５１１）が形成されると共に、接合孔（５１１）内に固定座（５３）が設けられ、その固定座（５３）に該固定座（５３）を貫通し且つ内径が接合孔（５１１）より小さい貫通孔（５４）が形成される。

【００１２】また、錘部材（２０）は通常、高比重材料（例えば、比重が約7.8のステンレス材料）から成り、その錘部材（２０）上にやや外方へ広がる連結部（２１）が設けられ、錘部材（２０）の一端に固定孔（２３）が形成されると共に、固定孔（２３）の底部に外径が内孔（１３）の内径より小さいロッド体（２７）を螺合するための螺合孔（２４）が形成され、更に、錘部材（２０）の他端に固定孔（２５）が形成されると共に、その固定孔（２５）の底部に螺合孔（２６）が形成される。そして、固定孔（２３）の内径より小さい固定部（１２）が錘部材（２０）の固定孔（２３）内に設置されると共に、ロッド体（２７）が内孔（１３）に挿入された後、固定部（１２）と固定孔（２３）との間、及び内孔（１３）とロッド体（２７）との間に接着剤が塗布されることにより、各部材が接合される。

【００１３】内部ロッド（３０）は低比重材料（例えば、比重が約1.0のPC又はPBT材料）から成り、その内部ロッド（３０）上に、固定孔（２５）の一端に当接する止めリング（３１）及び該止めリング（３１）と異なる外径を有し、外径が固定孔（２５）の内径より小さい係合ブロック（３２）が設けられると共に、内部ロッド（３０）の両端に夫々ネジ山（符号なし）が形成され、その一方のネジ山は螺合孔（２６）に螺合される。この時、係合ブロック（３２）は固定孔（２５）内に設置されると共に、それら係合ブロック（３２）と固定孔（２５）とは接着剤により接合され、且つ止めリング（３１）は固定孔（２５）の開口端を封止するように当接される。

【００１４】図４に示すように、前記錘部材（２０）における接合部（２２）はヘッド（５０）におけるネック（５１）内に挿入されると共に、そのネック（５１）内に設けられる内部ロッド（３０）のネジ山（符号なし）は固定座（５３）の貫通孔（５４）を貫通して固定部材（４０）と螺合し合うことにより固定され、それら接合部（２２）と接合孔（５１１）との間、及び固定部材（４０）と接合孔（５１１）との間は夫々接着剤により接合され、最後にヘッド（５０）から突出する固定部材（４０）がヘッド（５０）の外形に合わせて切断により除去されてゴルフクラブが完成する。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は上記の構成を有するので、シャフトとヘッドとの間に設けられる錘部材とロッド体との総重量はヘッドの減量分の重量と等しく、使用者は従来と同様のスイング感覚を得ることができると共に、錘部材における内部ロッドの一端はヘッドにおける接合孔及び貫通孔に挿入された後、固定部材により固定され、且つそれら各部材の間は接着剤により接合されるので、優れた固定効果を達成できる。更に、接着剤が凝固していないうちは、シャフトにおけるマークとヘッドの重心との相対位置を調整することにより所定のバランスを確保できるので、スイング時の安定性を大幅に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のゴルフクラブの斜視図である。

【図２】本考案に係わる錘部材を有するゴルフクラブの
分解斜視図である。

【図３】本考案に係わる錘部材を有するゴルフクラブに
おける錘部材の断面図である。

【図４】本考案に係わる錘部材を有するゴルフクラブの
一部断面図である。

【符号の説明】

１０シャフト１１グリップ１２固定部１３内孔２０錘部材２１連結部２２接合部２３固定孔２４螺合孔２５固定孔２６螺合孔２７ロッド体３０内部ロッド３１止めリング３２係合ブロック４０固定部材５０ヘッド５１ネック５１１接合孔５２フェース５３固定座５４貫通孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シャフト（１０）と、錘部材（２０）
と、内部ロッド（３０）と、固定部材（４０）と、ヘッ
ド（５０）とを有し、ヘッド（５０）の一側上部に設け
られるネック（５１）に錘部材（２０）の一端が固設さ
れると共に、錘部材（２０）の他端はシャフト（１０）
と接合され、錘部材（２０）の一端に固定孔（２３）が形成され、そ
の固定孔（２３）の内部とシャフト（１０）との間に中
空のロッド体（２７）が設置されることを特徴とする錘
部材を有するゴルフクラブ。
【請求項２】固定孔（２３）内の底部にロッド体（２
７）と螺合する螺合孔（２４）が形成され、シャフト
（１０）の一端に錘部材（２０）の固定孔（２３）に嵌
め込まれる固定部（１２）が設けられると共に、それら
固定孔（２３）と固定部（１２）との間、及びロッド体
（２７）と固定部（１２）との間は夫々接着剤により接
合されることを特徴とする請求項１に記載の錘部材を有
するゴルフクラブ。
【請求項３】錘部材（２０）の他端に接合部（２２）
が設けられ、その接合部（２２）の内部に内部ロッド
（３０）が設置されると共に、内部ロッド（３０）が設
置される、錘部材（２０）の接合部（２２）はヘッド
（５０）のネック（５１）内に設置され、この時、内部
ロッド（３０）の一側は固定座（５３）の貫通孔（５
４）を貫通し、固定部材（４０）に接合され、固定孔（２５）の底部に螺合孔（２６）が形成され、内
部ロッド（３０）の一側に螺合孔（２６）と対応するネ
ジ山が形成され、更に、内部ロッド（３０）上に、固定
孔（２５）の一端に当接する止めリング（３１）が設け
られると共に、止めリング（３１）と異なる外径を有す
る係合ブロック（３２）が設けられ、係合ブロック（３
２）と固定孔（２５）との間に接着剤が塗布され、錘部
材（２０）における、ヘッド（５０）の接合孔（５１
１）と対応する一端に接合部（２２）が設けられ、それ
ら接合部（２２）と接合孔（５１１）との間は接着剤に
より接合されることを特徴とする請求項２に記載の錘部
材を有するゴルフクラブ。