JP3059234U - ゴルフクラブのグリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 左手のパワーを発揮できるようにして、ゴル
フクラブのスイングをシンプルにし、球筋及びスコアー
の安定が図れるようにするゴルフクラブのグリップを得
る。 【解決手段】 ゴルフクラブのシャフト２の把持部に嵌
入できるように筒穴を設けて形成したグリップ１に、左
手の親指と人差し指でできる手の平の凹み部にフィット
するように凸起部１ａを形成して、前記ゴルフクラブの
シャフト２の把持部に嵌入固着してなるゴルフクラブの
グリップで、前記凸起部１ａは幅を３〜５ｍｍ、高さを
１．５〜３ｍｍの寸法にした半円弧状の形状とし、グリ
ップの上端部より１２０〜１６０ｍｍの長さで、グリッ
プの軸長手方向に僅かに左へ捩って一体に形成し、前記
左手の親指と人差し指でできる手の平の凹み部にしっく
りフィットするようにしたゴルフクラブのグリップ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、左手のパワーを発揮できるようにして、ゴルフクラブのスイングを シンプルに行えるようにし、球筋及びスコアーの安定が図れるようにしたゴルフ クラブのグリップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフクラブのグリップは、従来よりグリップの軸外周に、縦や横及び斜方向 に多数の溝や凸起を形成したり、或いは指の形に合わせて凹凸を形成したりして 、把持部を形成するやり方が主流となっており、例えば特公平０８−８９３９、 特開平０８−８９６０６、実公昭６１−２６１８、実開昭５４−４７８１１、実 開昭６２−２１３７８、実開平０１−１２２７７３等において開示され、周知さ れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のゴルフクラブのグリップにおいては、該グリップを 把持した時の静止摩擦力を大きくしてスイングする時の滑り止め効果を得る目的 や、単に握り易くするだけの目的でなされており、ゴルフクラブをスイングする 際に左手のパワーが発揮できるようにはなされておらず、そのために、特に初心 者にとっては、ゴルフクラブのスイングがシンプルに行えず、球筋が安定せず、 飛距離が延びなかったり、スコアーが安定しないなどの課題があり、特に初心者 にとっては、ゴルフのプレーに馴染めない課題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ゴルフクラブのグリップを把持した時に、左手の親指と人差し指で できる手の平の凹み部とグリップとに生ずる隙間に着目し、該隙間をなくするよ うにしてグリップを把持することにより、左手のパワーが発揮でき、左手中心の ボディーターンで打つ事により、上記課題を解消するようにしたゴルフクラブの グリップを提供するものである。 すなわち、その解決手段は以下に記載するとおりである。

【０００５】 （１）ゴルフクラブのシャフトの把持部に嵌入固着できるように筒穴を設けて なるグリップであって、該グリップに左手の親指と人差し指でできる手の平の凹 み部にフィットするように凸起部を形成してなり、該凸起部に左手の親指と人差 し指でできる手の平の凹み部を当接させて把持し、ゴルフクラブをスイングする ようにしたことを特徴とするゴルフクラブのグリップである。 （２）左手の親指と人差し指でできる手の平の凹み部にフィットするように形 成する凸起部を、グリップの上端部よりグリップの軸長手方向に僅かに左に捩っ て形成してなることを特徴とする前項（１）記載のゴルフクラブのグリップであ る。 （３）グリップに形成する凸起部の位置を、ゴルフクラブのヘッドのフェース 面を左に向けて、該フェース面と略平行に引いたグリップの中心線の上方より左 へ１０〜３０度の位置で形成してなることを特徴とする前項（１）又は（２）記 載のゴルフクラブのグリップである。 （４）グリップに形成する凸起部の寸法及び形状を、幅３〜５ｍｍ、高さ１． ５〜３ｍｍの半円弧状にして、グリップの上端部より１２０〜１６０ｍｍの長さ に形成してなることを特徴とする前項（１）乃至前項（３）のいずれかに記載の ゴルフクラブのグリップである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を実施例を示す図面に基づいて説明すると、図１に示すよ うに、グリップ１はゴルフクラブのシャフト２の把持部に嵌入できるように筒穴 を設け、左手の親指と人差し指でできる手の平の凹み部にフィットするように凸 起部１ａを形成して、前記ゴルフクラブのシャフト２の把持部に嵌入固着してな る。

【０００７】 グリップ１は、合成樹脂又は硬質ゴム等により形成したグリップであって、外 形はゴルフクラブのシャフト２の方へ向けて僅かにテーパーを付けた逆円錐台状 に形成し、凸起部１ａはグリップ１の上端部よりグリップの軸長手方向に僅かに 左に捩って、一体にして形成するのが好ましい。

【０００８】 又、グリップ１に形成する凸起部１ａの位置は、ゴルフクラブのシャフト２の 先端部に設けられたヘッド３のフェース面３ａを左横に向けた状態にして、図２ に示すように、該フェース面３ａと略平行に引いたグリップ１の中心線Ｙの上方 より角度Ａを１０〜３０度の位置で形成するのが好ましい。

【０００９】 前記凸起部１ａの寸法及び断面形状は、図２に示すように、幅Ｂを３〜５ｍｍ 、高さＣは１．５〜３ｍｍの半円弧状にして、付け根部Ｒ１は２〜３ｍｍ程度の 丸みを付け、図３に示すように、長手方向の長さＤはグリップ１の上端部より１ ２０〜１６０ｍｍとして、下方部Ｒ２は５〜６ｍｍの丸みをつけて形成するのが 好ましい。

【００１０】 そして、上記寸法は使用する人の手の大きさにより、例えばＬ（大）、Ｍ（中 ）、Ｓ（小）の三種類で製作し、Ｌ（大）は幅（Ｂ）を５ｍｍ、高さ（Ｃ）を３ ｍｍ、長さ（Ｄ）を１６０ｍｍ、Ｍ（中）は幅（Ｂ）を４ｍｍ、高さ（Ｃ）を２ ｍｍ、長さ（Ｄ）を１４０ｍｍ、Ｓ（小）は幅（Ｂ）を３ｍｍ、高さ（Ｃ）を１ ．５ｍｍ、長さ（Ｄ）を１２０ｍｍとして製作する。

【００１１】 以上のように形成されたグリップ１をゴルフクラブのシャフト２の把持部に嵌 入固着するには、前記グリップ１の筒穴と前記シャフト２の把持部との嵌合部に 接着剤を介在させて固着するか又は加熱溶着するなどして固着する。 或いは、前記シャフト２の把持部を、例えば平目ローレット加工又はスプライ ン軸加工し、該加工した平目ローレット又はスプライン軸に嵌合するようにグリ ップ１の嵌入穴を加工して嵌入させ、嵌合部に接着剤を介在させて固着したり、 加熱溶着するなどして固着することにより、より強固に固着できる。

【００１２】 次に、本考案によるゴルフクラブのグリップを把持してスイングするについて 、図１において説明すると、グリップ１に形成された凸起部１ａに左手の親指と 人差し指でできる手の平の凹み部を当接させ、左手の親指を右手の手の平の凹み 部に入れてグリップ１を把握する。

【００１３】 前記グリップ１を把持した状態で、ゴルフクラブのヘッド３のフェース面３ａ は左横を向いた状態となり、該フェース面をゴルフボールに右直角方向から当て るようにしてスイングする。

【００１４】 前記スイングにおいて、グリップ１に形成された凸起部１ａが左手の親指と人 差し指でできる手の平の凹み部にしっくりフィットした状態で把持されているた め、左手のパワーが発揮でき、左手中心のボディーターンで打つことにより、ス イングがシンプルになり、球筋が安定する。

【００１５】 以上のことから、概ね１０％程度の飛距離の向上が図れることや、スコアーが 安定することが確認でき、特に初心者にとってはその効果は大きいことが確認で きた。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、ゴルフクラブのグリップに形成した凸起部を、左手の親指と人差し 指でできる手の平の凹み部にしっくりフィットするようにして、ゴルフクラブの グリップを把持してスイングするようにしたものであるから、左手のパワーを発 揮させるのに効果がある。

【００１７】 又、左手中心のボディーターンで打つことにより、スイングがシンプルになり 、球筋の安定が図られ、飛距離を延ばすことやスコアーの安定を図るのに効果が ある。

【００１８】 以上のことから、特に初心者にとっては、ゴルフプレーに馴染みやすく、ゴル フ離れを防止するのに効果がある。 などの諸効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】グリップの上端面の要部平面図である。

【図３】グリップの長手方向の要部断面図である。

【符号の説明】

１ グリップ １ａ 凸起部 ２ シャフト ３ ヘッド ３ａ フェース

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルフクラブのシャフトの把持部に嵌入
   固着できるように筒穴を設けてなるグリップであって、
   該グリップに左手の親指と人差し指でできる手の平の凹
   み部にフィットするように凸起部を形成してなり、該凸
   起部に左手の親指と人差し指でできる手の平の凹み部を
   当接させて把持し、ゴルフクラブをスイングするように
   したことを特徴とするゴルフクラブのグリップ。
2. 【請求項２】 左手の親指と人差し指でできる手の平の
   凹み部にフィットするように形成する凸起部を、グリッ
   プの上端部よりグリップの軸長手方向に僅かに左に捩っ
   て形成してなることを特徴とする請求項１記載のゴルフ
   クラブのグリップ。
3. 【請求項３】 グリップに形成する凸起部の位置を、ゴ
   ルフクラブのヘッドのフェース面を左に向けて、該フェ
   ース面と略平行に引いたグリップの中心線の上方より左
   へ１０〜３０度の位置で形成してなることを特徴とする
   請求項１又は請求項２記載のゴルフクラブのグリップ。
4. 【請求項４】 グリップに形成する凸起部の寸法及び形
   状を、幅３〜５ｍｍ、高さ１．５〜３ｍｍの半円弧状に
   して、グリップの上端部より１２０〜１６０ｍｍの長さ
   に形成してなることを特徴とする請求項１乃至請求項３
   のいずれかに記載のゴルフクラブのグリップ。