JP3087776U

JP3087776U - 掛寝具

Info

Publication number: JP3087776U
Application number: JP2002001340U
Authority: JP
Inventors: 精孝加藤
Original assignee: 精孝加藤
Priority date: 2002-02-05
Filing date: 2002-02-05
Publication date: 2002-08-16
Anticipated expiration: 2008-02-05

Abstract

(57)【要約】【課題】邪魔な異物を伴うことなく、就寝中に足元が隙
間風によって冷えるのを防ぐことができるような寝具を
提供する。【解決手段】掛寝具の裏側下端部において下端縁とその
両横縁を固着した袋体を形成する。また掛寝具の裏側下
端部において、下端縁ないしその両横縁に袋体を形成す
る布地を固着するための止具部品を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、掛毛布や掛布団及びそのカバーシーツ等（掛寝具と総称する）において足温性を高めた掛寝具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に寝具としての布団は掛布団と敷布団から成っており、またこれに類するものとして毛布や掛布（カバーにするシーツ）等から構成されている。そして冬期などにおいては足元が冷え易いため、そこに足アンカ等を入れて就寝することも多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような現状において、アンカ等は所定の高さをもつため、どうしても横に隙間を生じがちであり、そこから冷気が侵入したり、或いは睡眠中に熱源に接触し続けると、低温やけどをおこすおそれがある。またアンカ等を入れないと、布団内における足方の密閉性がないためにそこが冷え易く、またそこを袋状にする試みも、かえって邪魔になるなどの理由から未だ実用化に成功していない。

【０００４】本考案はかかる現状から、足元に邪魔になるようなものを一切取り付けることなく、隙間風が入らないように自然な形で保温性を高め、低温やけど等の心配なく頭寒足熱状態を導くような寝具を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

掛寝具Ａの裏側下端部において、下端縁とその両横縁を固着した袋体Ｂが形成された構造にして、本考案の掛寝具ＡＢとする。

【０００６】すなわち本考案の掛寝具ＡＢにおいては、掛布団や掛毛布などの掛寝具Ａの足元にかかる部分の裏側下端部において、下端縁とその両横縁を布地１で固着した形の、上方を解放部とする袋体Ｂが形成されることになる。ここにおいて「上」「下」はそれぞれ寝具としての頭方向と足方向を指し、「裏側」とは身体に掛けたときの下側を言う。

【０００７】掛寝具Ａは掛布団や掛毛布がその主なものであるが、掛布団の場合に全体を覆う掛布（シーツ）も本考案における掛寝具Ａのなかに含めるものとする。

【０００８】袋体Ｂを掛寝具Ａの裏側下端部において取り付けるにあたり、布地１を下端縁とその両横縁において縫製により固着してもよいが、取り外しができるように、掛寝具Ａの裏側下端部において、下端縁ないしその両横縁に袋体Ｂを形成する布地１を固着しうる止具部品２を取り付けた形にすることが好ましい。その止具部品として具体的には、ファスナーもしくは面状ファスナーとして知られるマジックテープ（商品名）、ボタン、フック、或いは紐通し用孔等が挙げられる。

【０００９】このような止具部品２を下端縁とその両横縁の３辺縁に設けて、布地１全部を着脱自在にして取り外しできるようにしてもよいし、掛寝具Ａの下方を延長した形にしてその延長部を裏側に折り曲げ、その両横縁の２辺縁のみに止具部品２を設けてもよい。この場合、折り曲げた延長部分は布地１とみなすものとする。

【００１０】

【作用】

本考案はこのような構成であるから、これを使用する際には、掛寝具ＡＢの袋体Ｂの中に敷布団などの敷寝具Ｃの下端部を入れた状態にする。こうして人体が就寝状となった場合、足元付近には袋体Ｂの解放部を形成する布地１は敷寝具Ｃの下（裏）に隠れてしまって、邪魔になるような袋状物は事実上存在しない。にもかかわらず実際には袋体Ｂが敷寝具Ｃごと足元を囲む状態になっているから、両横や下端から隙間風が入り込むことがなく、またその状態を安定的に保ち続けることができる。

【００１１】

【考案の実施の形態１】掛毛布裏側の下端縁とその両横縁６０ｃｍにおいて、商品名マジックテープの雌面を縫着する。一方、横長が掛毛布と等しく、縦長６０ｃｍの綿製布地の１長辺縁を除いた３辺縁に同マジックテープの雄面を要所に縫着して、両者をセットにした本考案の掛毛布とする。

【００１２】

【考案の実施の形態２】掛布団に用いる掛布において、下端に約６０ｃｍの延長布片を形成し、その両横縁部の要所に前記同様マジックテープの雄面を縫着し、該延長部を下側に折り曲げて重なる掛布本隊の両横縁に前記同様マジックテープの雌面を縫着して、本考案の寝具用シーツとする。またこれで掛布団を包んで本考案の掛布団とする。

【００１３】

【考案の効果】

このように本考案によれば、掛布団等の足元に隙間を生じることがなくなり、しかもその際に邪魔になる異物が全く無いので、就寝者は全く違和感や抵抗感を感じることなく頭寒足熱状態で安眠でき、アンカ使用による低温やけどのおそれもないなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を下（裏）前方より見た見取図

【図２】本考案の一態様を下（裏）前方より見た見取図

【図３】使用時の本考案を下（裏）前方より見た見取図

【符号の説明】

Ａ……掛寝具Ｂ……袋体ＡＢ……本考案の掛寝具Ｃ……敷寝具１……布地２……止具部品

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】掛寝具の裏側下端部において下端縁とその
両横縁を固着した袋体が形成されていることを特徴とす
る掛寝具。
【請求項２】掛寝具の裏側下端部において、下端縁ない
しその両横縁に袋体を形成する布地を固着するための止
具部品が取り付けられていることを特徴とする掛寝具。