JP3087547B2 - 研削液供給用巻付けノズル - Google Patents

研削液供給用巻付けノズル

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JP3087547B2 JP05302003A JP30200393A JP3087547B2 JP 3087547 B2 JP3087547 B2 JP 3087547B2 JP 05302003 A JP05302003 A JP 05302003A JP 30200393 A JP30200393 A JP 30200393A JP 3087547 B2 JP3087547 B2 JP 3087547B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転するアンギュラー
角状先端部分を有する砥石によってワークをアンギュラ
ー研削するに際して、前記砥石によるワークの研削点に
研削液を確実に供給するのに利用される研削液供給用巻
付けノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】研削加工において研削油等の研削液を使
用する目的は、冷却作用,潤滑作用,ならびに目づまり
の抑制および除去作用を主として挙げることができる
が、このような各作用を有効に得られるようにするため
には、砥石の研削点に研削液が確実に到達するようにな
すことが必要となる。
【0003】ところが、砥石が高速で回転すると、砥石
の回転に連れ回る空気流が大きくなるため、研削液は研
削点に到達しにくくなる。したがって、とくに高速研削
においては、高速回転する砥石に連れ回る相当に厚い空
気層を打ち破って研削点に研削液を到達させねばならな
いことから、従来より種々の研削液供給方式が開発され
てきた。
【0004】研削液供給方式の代表的なものとしては、
砥石自体の構造を工夫する方式や、高圧ジェットで研削
液を研削点にねらい打ちする方式や、回転する砥石に連
れ回る空気層の流れ方向を変える方式や、巻付けノズル
を用いる方式などがある。
【0005】このうち、砥石自体の構造を工夫して砥石
の内部に研削液の流路を設けるものでは、高速研削にお
いて砥石の変形や破壊を生ずるおそれがあることからあ
まり好ましいものとはいえない。
【0006】また、高圧ジェットを用いる方式では、砥
石の回転に連れ回る空気層を打ち破るのには有効である
ものの、設備が大がかりでコストもかかり、メンテナン
スが難しいという問題がある。
【0007】これに対して、回転する砥石に連れ回る空
気の流れ方向を遮蔽板,邪魔板などによって変える方式
や、巻付けノズルを用いる方式は、比較的構造が簡単で
メンテナンスもほとんど不要であることから、比較的採
用されやすい方式であるといえる。
【0008】このうち、巻付けノズルを用いる方式は、
砥石の接線方向に対し直交する方向に研削液を供給する
ことにより空気層を突き破り、空気層の代わりに研削液
を砥石に巻付かせて、この研削液を研削点に到達させる
ようにする方式である。
【0009】図12および図13は、巻付けノズルを用
い、図12においては空気層の流れを変える遮蔽板を併
用した方式を例示するものであって、砥石51によりワ
ーク52を研削加工するに際し、研削点Pの上方におい
て、砥石51の接線方向に対して直交する方向(すなわ
ち、求心方向)に研削液53が流出するように巻付けノ
ズル54の向きを設定し、砥石51の回転で連れ回る空
気層を研削液53で打ち破ると共に、この研削液53が
砥石51の表面に巻付いた状態にして、この研削液53
を研削点Pに到達させるようにしている。
【0010】そして、図12に示す方式では、巻付けノ
ズル54の上部および側部にそれぞれ可動式空気遮蔽板
55a,55bを設けているが、可動式空気遮蔽板55
a,55bと砥石51とのすき間を流れる空気層が研削
液53により打ち破られるようにして、この空気層の代
わりに研削液53を砥石51の表面に巻付かせるように
している(例えば、『豊田工機技報』 VOL.31
No.4(1991.3) 第25頁〜第29頁)。
【0011】このような巻付けノズル方式による場合、
ストレートの円筒研削盤や平面研削盤では著しい効果が
あり、とくに、砥石が高速で回転する場合により大きな
効果がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
巻付けノズル方式による研削液の供給をアンギュラー研
削盤に適用した場合には、図14ないし図16に示すよ
うに、砥石51は円周面51bにアンギュラー角状先端
部分51aを有するものとなっているため、巻付けノズ
ル54から流出した研削液53は当初のうちは砥石51
の円周面51bの全幅において巻付くとしても、遠心力
によって砥石51の円周面51bを這うように流れてア
ンギュラー角状先端部分51aに集中することとなり、
その結果、遠心力によって研削液53が砥石51の円周
面51bから外側に離れて、研削点Pに研削液53が到
達しなくなる場合があるという問題があった。
【0013】また、巻付けノズル54とワーク52との
距離をできるだけ短くして、研削液53が砥石51の円
周面51bから外側に離れるのを防ぐことも考えられる
が、アンギュラー研削においては、ワーク52の形状が
単純でないことの方が多いため、実際には、巻付けノズ
ル54とワーク52との距離を短くすることは困難であ
り、結局、アンギュラー研削の場合には、満足のいく研
削液53を研削点Pに到達させることができないことが
あるという問題を有しており、このような問題を解決す
ることが従来の課題であった。
【0014】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題にかんが
みてなされたものであって、アンギュラー研削盤によっ
てワークの研削を行う場合に、冷却作用,潤滑作用,な
らびに砥石における目づまりの抑制および除去作用を得
るに足る量の研削液を確実に砥石の研削点に到達させる
ことが可能である研削液供給用巻付けノズルを提供する
ことを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転するアン
ギュラー角状先端部分を有する砥石に対して巻付け方式
で研削液を供給する研削液供給用巻付けノズルにおい
て、ノズル出口より研削液の下流側に、砥石の円周面と
平行ないしはほぼ平行な面を有する研削液案内板を設
共に、研削液案内板の砥石側の面に、砥石の周方向
に延び円周面と交差する方向の面を有する研削液整流板
を設けた構成としており、このような研削液供給用巻付
けノズルの構成をもって前述した従来の課題を解決する
ための手段としている。
【0016】
【0017】また、このアンギュラー研削加工、例えば
図7に示すように、CBN(Cubic Boron
Nitrid)砥石1を用いたアンギュラー研削加工で
は、砥石の最大径の部分φDと最小径の部分φdとにお
ける各砥石周速度が大きく異なる。このような場合、
8ないし図10に示すように、砥石周速度が小さい部分
では砥石周速度が大きい部分と比べて研削抵抗が大きく
なり、かつ、砥石磨耗量が多くなる傾向にあるため、図
11に示すように、研削点に研削液が多く供給される
程、あるいは、研削液が速い流速で供給される程、砥石
磨耗量が少なくなるという関係を考慮して、より好まし
い実施態様では、研削液整流板を砥石の接線方向に対し
て傾斜させて設けた構成としている。
【0018】このより好ましい実施態様において、砥石
の接線方向に対して傾斜させて設けた研削液整流板によ
って分割されるノズル出口における一方の研削液通過部
分の面積をS1、この研削液通過部分を通過する研削液
の流速をVとし、前記研削液整流板によって分割される
研削液案内板の先端部における一方の研削液通過部分の
面積をS1´(この場合、S1>S1´)、この先端部
の研削液通過部分を通過する研削液の流速をV´、研削
液の密度をρとすると、ρS1V=ρS1´V1´の関
係からV1´=(S1/S1´)・V すなわち V1
´>Vとなり、同じく、研削液整流板によって分割され
るノズル出口における他方の研削液通過の面積をS2、
この研削液通過部分を通過する研削液の流速をVとし、
研削液整流板によって分割される研削液案内板の先端部
における他方の研削液通過部分の面積をS2´(この場
合、S2<S2´)、この先端の他方の研削液通過部分
を通過する研削液の流速をV2´、研削液の密度をρと
すると、ρS2V=ρS2´V2´の関係からV2´=
(S2/S2´)・V すなわち V2´<Vとなるこ
とから、V1´>V2´となる。
【0019】つまり、このより好ましい実施態様では、
研削液案内板の先端部を通過する研削液の流速に、V1
´>V2´の速度差をもたせると共に、単位面積当りの
流量に差をもたせて、砥石周速度の遅い部分に多くの研
削液を速い流速で供給し得る構成としている。
【0020】
【発明の作用】本発明に係わる研削液供給用巻付けノズ
ルでは、砥石の円周面と平行ないしはほぼ平行な面を有
する研削液案内板を設けているので、砥石のアンギュラ
ー角状先端部分から研削液が離れることがなくなり、研
削液は研削点に確実に到達する。
【0021】また、研削液案内板の砥石側の面に、砥石
の周方向に延び円周面と交差する方向の面を有する研削
液整流板を設けているので、巻付けノズルから流出した
研削液が遠心力によって砥石の円周面を這うように流れ
てアンギュラー角状先端部分に集中するのが防止される
こととなり、研削液は砥石の幅方向においてほぼ均一な
厚さが維持された状態で研削点全面に満遍なく到達する
こととなって、研削液を供給することによる冷却作用,
潤滑作用,ならびに目づまりの抑制および除去作用がよ
り効率よく発揮されることとなる。
【0022】さらに、研削液整流板を砥石の接線方向に
対して傾斜させて設けたものとすると、巻付けノズルか
ら流出した研削液が遠心力によってアンギュラー角状先
端部分に集中するのが防止され、研削液が研削点に確実
に到達するようになるのに加えて、研削液案内板の先端
における研削液の流速および単位面積当りの流量に部分
的に差が生じるようになることから、砥石周速度の遅い
部分に多くの研削液を速い流速で供給するように研削液
整流板の枚数および砥石の接線方向に対する傾きを設定
すると、冷却作用,潤滑作用,ならびに目づまりの抑制
および除去作用が極めて効率よく発揮されることとな
り、この際、砥石研削面の磨耗量はほぼ均一なものとな
る。
【0023】
【実施例】図1ないし図3は本発明の一実施例による研
削液供給用巻付けノズルを用いてワークの研削を行う様
子を示すものであり、アンギュラー角状先端部分1aを
有するアンギュラー砥石1によってワーク2を研削する
場合において、研削点Pに研削液3を確実に到達させる
ことができるように、研削液供給用巻付けノズル4の構
造に格別の工夫を凝らしたものである。
【0024】すなわち、この実施例に示す研削液供給用
巻付けノズル4は、ボックス形状をなすノズル本体41
の上部側に、研削液流入口42を有していると共に、砥
石1と近接した位置において連れ回り空気遮蔽板43を
設けており、砥石1の回転による連れ回り空気流5を矢
印A方向に流すことによって砥石1の円周面1bから離
すようにしている。この連れ回り空気遮蔽板43はボル
ト44によって固定してあり、この場合、ボルト44の
ボルト孔を長円形状に形成することにより、砥石1に対
して接近・離間する方向に位置調整できるようになって
いる。
【0025】また、ノズル本体41の内部には研削液ガ
イド45が設けてあると共に、ノズル本体41の下部側
には、ノズル出口46が設けてあり、このノズル出口4
6より研削液53の下流側に、砥石1の円周面1bと平
行な面47aを有する研削液案内板47が設けてある。
【0026】この研削液案内板47は、図3に示すよう
に、砥石1の円周面1bと平行な面47aを有するほ
か、砥石1の側面1cと平行な面47bをも有するもの
となっている。
【0027】
【0028】また、研削液案内板47の砥石1側の面、
すなわち砥石1の円周面1bと平行な面47aには、
石1の周方向に延び円周面1bと交差する方向の面48
aを有する研削液整流板48が複数設けてあり、これら
の研削液整流板48はいずれも砥石1の接線方向(図2
下方向)に設けてある。
【0029】したがって、このような構成を有する研削
液供給用巻付けノズル4を用いて、このノズル4のノズ
ル出口46から研削液3を供給しながら砥石1によって
ワーク2の研削を行う場合には、砥石1の接線方向に複
数設けた研削液整流板48が研削液3のアンギュラー角
状先端部分1aへの過度の集中を阻止すると共に、砥石
1の円周面1bと平行な面47aを有する研削液案内板
47が研削液3の砥石1の円周面1bから離れる外側方
向への流れを阻止するので、研削液3がアンギュラー角
状先端部分1aにのみ集中したりこの先端部分1aから
離れたりすることがなくなって、研削液3は砥石1の幅
方向においてほぼ均一な厚さが維持された状態で研削点
Pに満遍なく到達することとなり、研削液3を供給する
ことによる冷却作用,潤滑作用,ならびに目づまりの抑
制および除去作用がさらに効率よく発揮されることとな
る。
【0030】図4および図5は、本発明の他の実施例に
よる研削液供給用巻付けノズル4を示すものであって、
図1ないし図3に示した実施例における研削液案内板4
7において、その砥石1側の面、すなわち砥石1の円周
面1bと平行な面47aに、砥石1の周方向に延び円周
面1bと交差する方向の面49aを有しかつ砥石1の接
線方向(図5上下方向)に対して傾斜させた研削液整流
板49を複数枚(3枚)設けた場合を示している。
【0031】この場合、3枚の研削液整流板49によっ
て分割されるノズル出口46の4つの研削液通過部分
a,b,c,dの各面積Sa,Sb,Sc,Sdは、そ
れぞれ等しく設定してある。一方、これらの研削液整流
板49によって分割される研削液案内板47先端部の研
削液通過部分A,B,C,Dの各面積SA,SB,S
C,SDは、SA<SB<SC<SDとなるようにして
あり、研削液通過部分A,B,C,Dのうち面積が最も
小さい研削液通過部分Aが、砥石1のアンギュラー角状
先端部分1aから最も遠い場所(図左側)、すなわ
ち、砥石周速度が最も遅い場所に位置するようにしてあ
る。
【0032】つまり、Sa/SA>Sb/SB>Sc/
SC>Sd/SDとすることにより、研削液案内板47
先端部の各研削液通過部分A,B,C,Dを通過する研
削液3の流速VA,VB,VC,VDをVA>VB>V
C>VDとすると共に、単位面積当り流量QA,QB,
QC,QDをもQA>QB>QC>QDとするようにし
ている。
【0033】したがって、このような構成を有する研削
液供給用巻付けノズル4を用いて、このノズル4のノズ
ル出口46から研削液3を供給しながら砥石1によって
ワーク2の研削を行う場合には、巻付けノズル4のノズ
ル出口46から流出した研削液3が遠心力によって砥石
1の円周面1bを這うように流れようとしても、複数枚
設けた研削液整流板49によりこれが阻止されて、研削
液3がアンギュラー角状先端部分1aに集中することが
ないので、研削液3は研削点Pに到達することとなり、
研削液3を供給することによる冷却作用,潤滑作用,な
らびに目づまりの抑制および除去作用が効率よく発揮さ
れることとなる。
【0034】また、研削液案内板47の先端における各
研削液通過部分A,B,C,Dを通過する研削液3の流
速VA,VB,VC,VDに、VA>VB>VC>VD
の速度差を生じさせていると共に、単位面積当り流量Q
A,QB,QC,QDに、QA>QB>QC>QDの流
量差を生じさせているうえ、面積が最も小さい研削液通
過部分Aを砥石1のアンギュラー角状先端部分1aから
最も遠い場所、すなわち、砥石周速度が最も遅い場所に
位置させていることから、砥石周速度が遅くかつ磨耗し
やすい部分に多くの研削液3が速い流速で供給されるこ
ととなり、砥石研削面の磨耗量がほぼ均一なものとな
る。その結果、ワークにテーパ付きなどの不具合が生じ
る可能性を低く抑えることが可能になると共に、ドレス
の回数を減らすことも可能になる。
【0035】図6は、研削液整流板49を設けた研削液
供給用巻付けノズル4において、3枚の研削液整流板4
9の配置パターンを変更した場合を示している。
【0036】この場合は、3枚の研削液整流板49によ
って分割されるノズル出口46の4つの研削液通過部分
a,b,c,dの各面積Sa,Sb,Sc,Sdは、S
a>Sb>Sc>Sdとなるように設定してある。一
方、これらの研削液整流板49によって分割される研削
液案内板47先端部の研削液通過部分A,B,C,Dの
各面積SA,SB,SC,SDは、それぞれ等しくなる
ようにしてあり、研削液通過部分a,b,c,dのうち
面積が最も大きい研削液通過部分aに連通する先端部の
研削液通過部分Aが、砥石1のアンギュラー角状先端部
分1aから最も遠い場所(図6左側)、すなわち、砥石
周速度が最も遅い場所に位置するようにしてある。
【0037】つまり、Sa/SA>Sb/SB>Sc/
SC>Sd/SDとすることにより、研削液案内板47
先端部の各研削液通過部分A,B,C,Dを通過する研
削液3の流速VA,VB,VC,VDをVA>VB>V
C>VDとすると共に、単位面積当り流量QA,QB,
QC,QDをもQA>QB>QC>QDとするようにし
ており、この場合も、研削液3を研削点Pに確実に到達
させることができるだけでなく、砥石研削面の磨耗量を
ほぼ均一なものとすることが可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる研削液供給用
巻付けノズルによれば、上記した構成としたから、研
液が砥石のアンギュラー角状先端部分に集中したり、砥
石のアンギュラー角状先端部分から研削液が遠心力によ
って離れたりするのを阻止して、研液を砥石の幅方向
においてほぼ均一な厚さを維持させた状態で研削点の全
面に満遍なく到達させることができ、したがって、研削
液を供給することによる冷却作用,潤滑作用,ならびに
目づまりの抑制および除去作用が効率よく発揮できるこ
ととなり、ワークの研削焼けや砥石の偏摩耗等の不具合
の発生を防止することが可能になるという著しく優れた
効果がもたらされる。また、本発明の請求項2に係わる
研削液供給用巻付けノズルでは、上記した構成としてい
るので、請求項1に係わる研削液供給用巻付けノズルと
同じ効果が得られるのに加えて、砥石が磨耗しやすい部
分により多くの研削液を速い流速で確実に到達させるこ
とができ、その結果、研削液供給用巻付けノズルが研削
点よりも上方側に大きく離れているときでも研削液を確
実に研削点の全面に到達させることが可能になるという
著しく優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による研削液供給用巻付けノ
ズルを用いて砥石によりワークの研削加工を行う様子を
示す側面方向からの部分縦断面説明図である。
【図2】図1の研削液供給用巻付けノズルを用いて砥石
によりワークの研削加工を行う様子を示す砥石側からの
裏面説明図である。
【図3】図1の研削液供給用巻付けノズルにおける研削
液案内板,研削液整流板を示す水平断面説明図である。
【図4】本発明の他の実施例による研削液供給用巻付け
ノズルを示す斜視説明図である。
【図5】図4の研削液供給用巻付けノズルを用いて砥石
によりワークの研削加工を行う様子を示す砥石側からの
裏面説明図である。
【図6】図4の研削液供給用巻付けノズルにおける研削
液整流板の配置パターンの変更例を示す砥石側からの裏
説明図である。
【図7】CBN砥石を用いたアンギュラー研削加工にお
ける砥石の最大径の部分と最小径の部分との砥石周速度
の違いを示す側面説明図である。
【図8】砥石周速度と研削抵抗との関係を示すグラフで
ある。
【図9】砥石周速度と砥石摩耗量との関係を示すグラフ
ある。
【図10】砥石周速度を変化させた場合の材料除去率と
研削抵抗との関係を示すグラフである。
【図11】研削液の流速を変化させた場合の材料除去量
と砥石摩耗量(砥石半径の減少量)との関係を示すグラ
フである。
【図12】従来の一例による研削液供給用巻付けノズル
を用いて砥石によりワークの研削を行う様子を示す側面
方向からの部分縦断面説明図(図12の(a))および
水平断面説明図(図12の(b))である。
【図13】従来の他の例による研削液供給用巻付けノズ
ルを用いて砥石によりワークの研削を行う様子を示す側
面方向からの部分縦断面説明図である。
【図14】アンギュラー研削盤における砥石円周表面上
の研削液の流れを示す正面方向からの説明図である。
【図15】図14における側面方向からの説明図であ
る。
【図16】図15における平面方向からの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 砥石 1a 砥石のアンギュラー角状先端部分 1b 砥石の円周面 1c 砥石の側面 2 ワーク 3 研削液 4 研削液供給用巻付けノズル 41 ノズル本体 42 研削液流入口 43 連れ回り空気遮蔽板 46 ノズル出口 47 研削液案内板 47a 砥石の円周面と平行(ないしはほぼ平行)な面 48,49 研削液整流板 48a,49a 砥石の円周面と交差する方向の面 P 砥石によるワークの研削点

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するアンギュラー角状先端部分を有
    する砥石に対して巻付け方式で研削液を供給する研削液
    供給用巻付けノズルにおいて、ノズル出口より研削液の
    下流側に、砥石の円周面と平行ないしはほぼ平行な面を
    有する研削液案内板を設けると共に、研削液案内板の砥
    石側の面に、砥石の周方向に延び円周面と交差する方向
    の面を有する研削液整流板を設けたことを特徴とする研
    削液供給用巻付けノズル。
  2. 【請求項2】 研削液整流板を砥石の接線方向に対して
    傾斜させて設けた請求項1に記載の研削液供給用巻付け
    ノズル。
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