JP3086724B2 - 金型洗浄用未加硫ゴム組成物 - Google Patents
金型洗浄用未加硫ゴム組成物Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金型洗浄用ゴム組成物
に関するものであって、特にゴム等の成形によって汚染
した金型を外すことなく、通常の加硫成形と同様な成形
作業を行うことにより、汚染物を取除く方式の未加硫ゴ
ム組成物の改良を目的としたものである。
に関するものであって、特にゴム等の成形によって汚染
した金型を外すことなく、通常の加硫成形と同様な成形
作業を行うことにより、汚染物を取除く方式の未加硫ゴ
ム組成物の改良を目的としたものである。
【０００２】
【従来の技術】金型洗浄用ゴム組成物に使用されるゴム
としては、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム等の合成ゴム
や天然ゴムが挙げられ、ブレンド又は単独で使用される
ゴム組成物があり、これらに洗浄剤を混合して金型洗浄
用ゴム組成物とする。
としては、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム等の合成ゴム
や天然ゴムが挙げられ、ブレンド又は単独で使用される
ゴム組成物があり、これらに洗浄剤を混合して金型洗浄
用ゴム組成物とする。
【０００３】金型洗浄剤としては、未加硫汎用ゴム中に
洗浄剤として、アミノアルコール系(特開昭58-114932
号,特開昭58-122942号,特公昭60-6207号)やアミノアル
コールと金属キレート化剤の混合系(特開昭61-287946
号)などが提案されている。
洗浄剤として、アミノアルコール系(特開昭58-114932
号,特開昭58-122942号,特公昭60-6207号)やアミノアル
コールと金属キレート化剤の混合系(特開昭61-287946
号)などが提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】これらは金型の洗浄効
果に優れたものであるが、ベースが汎用ゴムであるため
型流れ性や離型性において、未だ十分な機能が得られて
いないのが現状である。特に、インジェクションタイプ
使用が多くなるにつれて、複雑な形状の金型洗浄が必要
とされ、更に良好な型流れ性や離型性が要求され、上記
汎用ゴムのみの金型洗浄用ゴム組成物による洗浄は、増
々困難となってきている。
果に優れたものであるが、ベースが汎用ゴムであるため
型流れ性や離型性において、未だ十分な機能が得られて
いないのが現状である。特に、インジェクションタイプ
使用が多くなるにつれて、複雑な形状の金型洗浄が必要
とされ、更に良好な型流れ性や離型性が要求され、上記
汎用ゴムのみの金型洗浄用ゴム組成物による洗浄は、増
々困難となってきている。
【０００５】一方、シリコンゴムは周知のとおり型流れ
性や離型性の優秀なゴムとして知られているが、金型洗
浄剤としてのアミノアルコールとの相溶性が悪く均一な
ブレンドが困難である。
性や離型性の優秀なゴムとして知られているが、金型洗
浄剤としてのアミノアルコールとの相溶性が悪く均一な
ブレンドが困難である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決したものであって、そのための手段としてポ
リジオルガノシロキサンとエチレン-α-オレフィン系共
重合ゴムの混合物(ＳＥＰ)を主成分とし、これに微粉ケ
イ酸、金型洗浄剤及び加硫剤を添加してなる金型洗浄用
未加硫ゴム組成物を用いることとした。
課題を解決したものであって、そのための手段としてポ
リジオルガノシロキサンとエチレン-α-オレフィン系共
重合ゴムの混合物(ＳＥＰ)を主成分とし、これに微粉ケ
イ酸、金型洗浄剤及び加硫剤を添加してなる金型洗浄用
未加硫ゴム組成物を用いることとした。
【０００７】また、更にポリジオルガノシロキサンとエ
チレン-α-オレフィン系共重合ゴムの混合物(ＳＥＰ)に
対し、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴムの一
種又は二種以上の混合物を加えてなるゴム混合物を主成
分とし、これに微粉ケイ酸、金型洗浄剤及び加硫剤を添
加してなる金型洗浄用未加硫ゴム組成物も本発明の課題
解決の手段として有用である。
チレン-α-オレフィン系共重合ゴムの混合物(ＳＥＰ)に
対し、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴムの一
種又は二種以上の混合物を加えてなるゴム混合物を主成
分とし、これに微粉ケイ酸、金型洗浄剤及び加硫剤を添
加してなる金型洗浄用未加硫ゴム組成物も本発明の課題
解決の手段として有用である。
【０００８】ここで用いるポリジオルガノシロキサンと
は、好ましくは重合度1,000〜20,000、さらに好ましく
は3,000〜10,000の実質的に直鎖状のポリシロキサンで
あり、ケイ素原子に結合した有機基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基などのアルキル基や、
２-フェニルエチル基、２-フェニルプロピル基などのア
ラルキル基、更に、フェニル基などのアリール基が例示
されるほか、有機過酸化物などによって容易に加硫でき
るように、ビニル基、アリル基、エチリデンノルボルニ
ル基、メチレンノルボルニル基、ジシクロペンテニル
基、シクロオクテニル基、４-ペンテニル基、４-ヘキセ
ニル基などの１価の脂肪族不飽和炭化水素基を、ケイ素
原子に結合した全体の有機基の0.02〜20モル％、さらに
好ましくは0.05〜5モル％含有することが好ましい。
は、好ましくは重合度1,000〜20,000、さらに好ましく
は3,000〜10,000の実質的に直鎖状のポリシロキサンで
あり、ケイ素原子に結合した有機基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基などのアルキル基や、
２-フェニルエチル基、２-フェニルプロピル基などのア
ラルキル基、更に、フェニル基などのアリール基が例示
されるほか、有機過酸化物などによって容易に加硫でき
るように、ビニル基、アリル基、エチリデンノルボルニ
ル基、メチレンノルボルニル基、ジシクロペンテニル
基、シクロオクテニル基、４-ペンテニル基、４-ヘキセ
ニル基などの１価の脂肪族不飽和炭化水素基を、ケイ素
原子に結合した全体の有機基の0.02〜20モル％、さらに
好ましくは0.05〜5モル％含有することが好ましい。
【０００９】エチレン-α-オレフィン系共重合ゴム(Ｅ
ＰＤＭ)としては、共重合モノマーとして用いるα-オレ
フィンが、炭素数３〜12のα-オレフィンであり、具体
例としてはプロピレン、ブテン-１,４-メチルぺンテン-
１、ヘキセン-１、オクテン-１などであり、好ましくは
プロピレンである。また、本発明に用いられるＥＰＤＭ
は、非共役ジエンを共重合させたＥＰＤＭでもよく、非
共役ジエンとしては、ジシクロペンタジエン、トリシク
ロペンタジエンなど公知の非共役ジエンであり、特に、
５-エチリデン-２-ノルボルネン(ＥＮＢ)および／また
はジシクロペンタジエン(ＤＣＰ)が好ましい。
ＰＤＭ)としては、共重合モノマーとして用いるα-オレ
フィンが、炭素数３〜12のα-オレフィンであり、具体
例としてはプロピレン、ブテン-１,４-メチルぺンテン-
１、ヘキセン-１、オクテン-１などであり、好ましくは
プロピレンである。また、本発明に用いられるＥＰＤＭ
は、非共役ジエンを共重合させたＥＰＤＭでもよく、非
共役ジエンとしては、ジシクロペンタジエン、トリシク
ロペンタジエンなど公知の非共役ジエンであり、特に、
５-エチリデン-２-ノルボルネン(ＥＮＢ)および／また
はジシクロペンタジエン(ＤＣＰ)が好ましい。
【００１０】これらポリジオルガノシロキサンとエチレ
ン-α-オレフィン系共重合ゴムの混合物を主成分とする
金型洗浄用未加硫ゴムのロール加工性や相溶性を良好に
するために、シランカップリング剤やケイ素原子に結合
した長鎖アルキル基を含むシリコーンオイルを添加した
り、ポリジオルガノシロキサンに長鎖アルキル基を含有
させたり、あるいは微粉末シリカと共に混練りする。
ン-α-オレフィン系共重合ゴムの混合物を主成分とする
金型洗浄用未加硫ゴムのロール加工性や相溶性を良好に
するために、シランカップリング剤やケイ素原子に結合
した長鎖アルキル基を含むシリコーンオイルを添加した
り、ポリジオルガノシロキサンに長鎖アルキル基を含有
させたり、あるいは微粉末シリカと共に混練りする。
【００１１】要求される型流れ性、離型性がそれほど大
きくない場合には、上記ポリジオルガノシロキサンとエ
チレン-α-オレフィン系共重合ゴムの混合物を主成分と
する金型洗浄用未加硫ゴム組成物に加えて、エチレンプ
ロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニト
リルブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、天然ゴムなどの一種又は二種以
上の混合物を適宜添加増量する。
きくない場合には、上記ポリジオルガノシロキサンとエ
チレン-α-オレフィン系共重合ゴムの混合物を主成分と
する金型洗浄用未加硫ゴム組成物に加えて、エチレンプ
ロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニト
リルブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、天然ゴムなどの一種又は二種以
上の混合物を適宜添加増量する。
【００１２】以上のような本発明の金型洗浄用未加硫ゴ
ム組成物に対して、微粉ケイ酸、ステアリン酸、金型洗
浄剤、加硫剤などを加えて金型洗浄用組成物とする。
ム組成物に対して、微粉ケイ酸、ステアリン酸、金型洗
浄剤、加硫剤などを加えて金型洗浄用組成物とする。
【００１３】
【作用】ポリジオルガノシロキサンとエチレン-α-オレ
フィン系共重合ゴムの混合物を主成分とする金型洗浄用
未加硫ゴム組成物は、従来の汎用されている金型洗浄用
未加硫ゴム組成物に比べて型流れ性、離型性が抜群に良
好となる。また、洗浄剤との相溶性がシリコンゴムより
良好で均一なコンパウンドとなる。更に、上記組成物は
汎用ゴムとの混練性、相溶性が良好で洗浄性や離型性を
低下させることなく広範囲に型流れ性を変更することが
できる。
フィン系共重合ゴムの混合物を主成分とする金型洗浄用
未加硫ゴム組成物は、従来の汎用されている金型洗浄用
未加硫ゴム組成物に比べて型流れ性、離型性が抜群に良
好となる。また、洗浄剤との相溶性がシリコンゴムより
良好で均一なコンパウンドとなる。更に、上記組成物は
汎用ゴムとの混練性、相溶性が良好で洗浄性や離型性を
低下させることなく広範囲に型流れ性を変更することが
できる。
【００１４】
【実施例】表１に本発明の実施例と従来の比較例の配合
例を示した。
例を示した。
【００１５】
【表１】 但し、ＳＥＰ；ポリジオルガノシロキサンとエチレン-
α-オレフィン系共重合ゴムである(商品名 ＪＥＮＩＸ
Ｅ２１５０（日本合成ゴム株式会社製))。 ○；良好 △；有り ×；効果なし
α-オレフィン系共重合ゴムである(商品名 ＪＥＮＩＸ
Ｅ２１５０（日本合成ゴム株式会社製))。 ○；良好 △；有り ×；効果なし
【００１６】表１で明らかなように、ＳＥＰとＥＰＤ
Ｍ，ＩＲ，ＳＢＲ等の汎用ゴムとの混合物を主成分とす
る本発明の金型洗浄用未加硫ゴム組成物の場合、洗浄効
果、型流れ性、離型性共に優れている。
Ｍ，ＩＲ，ＳＢＲ等の汎用ゴムとの混合物を主成分とす
る本発明の金型洗浄用未加硫ゴム組成物の場合、洗浄効
果、型流れ性、離型性共に優れている。
【００１７】
【発明の効果】本発明の金型洗浄用未加硫ゴム組成物は
型流れ性や離型性において、十分な機能を有している。
特に、インジェクションタイプとか、複雑な形状のコン
プレッションタイプの金型洗浄でも、良好な型流れ性や
離型性が発揮される。
型流れ性や離型性において、十分な機能を有している。
特に、インジェクションタイプとか、複雑な形状のコン
プレッションタイプの金型洗浄でも、良好な型流れ性や
離型性が発揮される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｃ１１Ｄ 7/60 Ｃ１１Ｄ 7/60 (56)参考文献 特開 昭63−105099（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−150395（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−30718（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−161309（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−161310（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−263134（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−299852（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−199147（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 B29C 33/72 C11D 7/60
Claims (2)
- 【請求項１】 ポリジオルガノシロキサンとエチレン-
α-オレフィン系共重合ゴムの混合物を主成分とし、こ
れに微粉ケイ酸、金型洗浄剤及び加硫剤を添加してなる
金型洗浄用未加硫ゴム組成物。 - 【請求項２】 ポリジオルガノシロキサンとエチレン-
α-オレフィン系共重合ゴムの混合物に対し、エチレン
プロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニ
トリルブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、天然ゴムの一種又は二種以上の
混合物を加えてなるゴム混合物を主成分とし、これに微
粉ケイ酸、金型洗浄剤及び加硫剤を添加してなる金型洗
浄用未加硫ゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03217994A JP3086724B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 金型洗浄用未加硫ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03217994A JP3086724B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 金型洗浄用未加硫ゴム組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0539391A JPH0539391A (ja) | 1993-02-19 |
| JP3086724B2 true JP3086724B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=16712960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03217994A Expired - Fee Related JP3086724B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 金型洗浄用未加硫ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3086724B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-02 JP JP03217994A patent/JP3086724B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0539391A (ja) | 1993-02-19 |
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