JP3086283B2 - アルミニウム蒸着フィルムの製法及びその装置 - Google Patents

アルミニウム蒸着フィルムの製法及びその装置

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JP3086283B2 JP03154531A JP15453191A JP3086283B2 JP 3086283 B2 JP3086283 B2 JP 3086283B2 JP 03154531 A JP03154531 A JP 03154531A JP 15453191 A JP15453191 A JP 15453191A JP 3086283 B2 JP3086283 B2 JP 3086283B2
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宏道 稲垣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム蒸着フィル
ムの製法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルムの表面にデザイン
化したアルミニウム蒸着面を形成するためには、一旦ア
ルミニウムを全面に蒸着したのち、酸洗いを行ってデザ
イン部分を洗い落とすということを行っている。このた
め、工程が多くなり、コストが高くなると共に酸洗いに
よる廃液の問題が生じる。
【0003】そこで、本件出願人は特願昭61−358
66(特開昭62−197331)として、ベースフィ
ルムの表面にアルミニウムを蒸着させ、これに接着剤を
デザイン化して印刷した転移フィルムを一旦圧着し、次
に両者を剥離することにより、ベースフィルム側に接着
剤によって剥ぎ取られた透明なデザインを形成する提案
を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記製法によ
り得られたベースフィルムのアルミニウム箔面は光沢を
失い、本来の奇麗な金属色が得られないという欠点があ
る。
【0005】この原因は、剥離時にアルミニウム箔面に
応力が作用して微小な亀裂が入り、乱反射するようにな
るためである。
【0006】本発明の目的は、アルミニウム箔面に亀裂
が入らないアルミニウム蒸着フィルムの製法とその装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は次のとお
りである。
【0008】1.アルミニウムを蒸着して成るベースフ
ィルムと、接着層をデザイン化して形成して成る転移フ
ィルムとを圧着させ、次に両フィルムを剥離して接着層
の表面にアルミニウムを転移させることによりベースフ
ィルムに透明又はアルミニウムのデザイン面を形成する
アルミニウム蒸着フィルムの製法において、ベースフィ
ルムと転移フィルムを剥離する際、剥離界面を湿潤状態
において行うことを特徴とするアルミニウム蒸着フィル
ムの製法。
【0009】2.ベースフィルムと転移フィルムを圧着
して一枚に形成し、且つ、ロールに巻き取った基材を温
水槽内に導入し、この温水槽内においてベースフィルム
と転移フィルムとを剥離し、ベースフィルムは乾燥機内
に導入して乾燥後ロールに巻き取り、転移フィルムはそ
のままロールに巻き取るアルミニウム蒸着フィルムの製
造装置。
【0010】
【作用】ベースフィルムに対するアルミニウムの蒸着は
公知の手段で行われる。一方、転移フィルムに対する接
着剤の塗布は、例えばグラビア印刷機を利用して行う。
このようにしてアルミニウム蒸着と接着剤の塗布された
フィルムは、接着剤が乾燥する前に圧着ロール等により
一枚のフィルムに圧着され、一旦ロールに巻き取られ
る。
【0011】次に、ロールからフィルムを引き出し、こ
のフィルムを例えば50℃の温水を満した水槽内に導入
し、この水中においてベースフィルムと転移フィルムと
を剥離する。フィルムは、水槽内においてその界面に水
液が浸透し、この界面が濡らされるため、特にベースフ
ィルムとアルミニウムの蒸着界面が性質上水液の浸透条
件に好適な毛細管現象を発揮しやすい面となっているた
め、この面に集中する。この結果、アルミニウムの剥離
時にアルミニウム箔面に作用する応力が小さくなり、亀
裂が生じない。
【0012】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。1はアルミニ
ウムを蒸着したベースフィルムと接着剤を塗布した転移
フィルムを圧着して一枚に形成した基材フィルムにし
て、ロール状に巻き取られている。2は50℃の温水が
張られた水槽にして、前記基材フィルム1はこの水槽2
内にガイドロール3を経由して導入され、水中において
ベースフィルムと転移フィルムに剥離され、剥離さ
れたベースフィルムはエアーノズル4、乾燥機5を経
由して乾燥され、製品となり、転移フィルムは巻取ロ
ール6に巻き取られる。
【0013】図2はベースフィルム7と転移フィルム8
とが圧着される前の基材フィルム1の状態を示し、9が
アルミ蒸着面(アルミ箔)、10が接着剤である。
【0014】図3はベースフィルム7と転移フィルム8
を圧着させた状態、図4はベースフィルム7と転移フィ
ルム8とを剥離している状態にして、9′が剥離したア
ルミ箔、11が剥離によりベースフィルム7が透明とな
った透明部にして、この透明部11又はアルミ箔9が文
字、図形等のデザインとしてベースフィルム7側に形成
される。
【0015】なお、水槽2内の水の温度は好ましくは2
0〜50℃である。又、水とメタノールを50:50混
合させたもの或いはメタノール100%でも良好な剥離
効果を示す。又、剥離角度はT型剥離(90°)、18
0°剥離等何れでもよいが、好ましくは180°剥離で
ある。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように、ベースフィルム
と転移フィルムの剥離時に、剥離界面を濡らすことによ
り、アルミ箔面に亀裂が発生するのを防止できる。
【0017】この結果、アルミ独特の光沢のある極めて
奇麗なアルミ蒸着フィルムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の実施例図。
【図2】ベースフィルムと転移フィルムとが圧着される
前の状態の説明図。
【図3】ベースフィルムと転移フィルムとが圧着された
状態の説明図。
【図4】ベースフィルムと転移フィルムを剥離している
状態の説明図。
【符号の説明】
1 基材フィルム 2 水槽 3 ガイドロール 4 エアーノズル 5 乾燥機 6 巻取ロール 7 ベースフィルム 8 転移フィルム 9 アルミ箔(アルミ蒸着面) 10 接着剤 11 透明部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムを蒸着して成るベースフィ
    ルムと、接着層をデザイン化して形成して成る転移フィ
    ルムとを圧着させ、次に両フィルムを剥離して接着層の
    表面にアルミニウムを転移させることによりベースフィ
    ルムに透明又はアルミニウムのデザイン面を形成するア
    ルミニウム蒸着フィルムの製法において、ベースフィル
    ムと転移フィルムを剥離する際、剥離界面を湿潤状態に
    おいて行うことを特徴とするアルミニウム蒸着フィルム
    の製法。
  2. 【請求項2】 ベースフィルムと転移フィルムの剥離を
    水中において行う請求項1記載のアルミニウム蒸着フィ
    ルムの製法。
  3. 【請求項3】 ベースフィルムと転移フィルムの剥離界
    面に水又は温水を噴射又はスプレーする請求項1記載の
    アルミニウム蒸着フィルムの製法。
  4. 【請求項4】 ベースフィルムと転移フィルムを圧着し
    て一枚に形成し、且つ、ロールに巻き取った基材を温水
    槽内に導入し、この温水槽内においてベースフィルムと
    転移フィルムとを剥離し、ベースフィルムは乾燥機内に
    導入して乾燥後ロールに巻き取り、転移フィルムはその
    ままロールに巻き取るアルミニウム蒸着フィルムの製造
    装置。
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