JP3086182U - ロール変速装置 - Google Patents

ロール変速装置

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JP3086182U
JP3086182U JP2001007608U JP2001007608U JP3086182U JP 3086182 U JP3086182 U JP 3086182U JP 2001007608 U JP2001007608 U JP 2001007608U JP 2001007608 U JP2001007608 U JP 2001007608U JP 3086182 U JP3086182 U JP 3086182U
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JP
Japan
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pulley
roll
flat belt
conical
conical pulley
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JP2001007608U
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實 上山
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Fuji Univance Corp
Original Assignee
Fuji Tekko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平ベルトの巾方向の位置換えをなくし、2個の
円錐型プーリーだけでなく、通常の平プーリーとの組み
合わせ使用を容易にする。 【解決手段】ロール軸端に円錐型プーリー1,2を取り
付け、該プーリーに平ベルト4を掛けて駆動することに
よりロール速度を変速するロール変速装置において、前
記円錐型プーリー1,2を軸方向にスライド可能とする
と共に、平ベルト4を巾方向に固定せしめる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はロール変速装置に係り、詳しくはウエブの流れ方向に順次配設した複数 本のロールにおいてロール間速度を微小変速する微調整ロールの変速装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
ウエブの製膜工程および加工工程等において、従来より複数本のロールを工程 の流れに従って順次配設したロール装置が広く用いられているが、このような装 置のロールの回転駆動は通常、平ベルトで、ロール軸端に取り付けられた平プー リーを駆動することによって行われている。
【0003】 しかし、スリッター装置等における裁断部前後のロール装置の如くロール径や 回転数が変わり、複数本のロールの各ロール間の速度を微小変速する場合には、 変速装置として平ベルトであれば円錐型プーリーが使用され、2つの円錐型プー リーをお互いに円錐方向を逆向けにし、ベルトのガイドコロを組み合わせること によって駆動している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のような方式は変速に際し平ベルトの巾方向の位置を円錐の巾 方向にずらせる必要があるため、常時、プーリーは2個1組となり、平ベルトが 巾方向に移動することから、他の数本のロールと同一ベルトで駆動することがで きないという問題があった。
【0005】 本考案は上述の如き実状に対処して、その問題を解決すべく、特にロール軸端 の円錐型プーリーを巾方向に移動させることを見出すことにより、平ベルトの巾 方向の位置変えをなくし、2個のプーリーだけでなく通常の平プーリーの組み合 わせ使用を容易かつ可能とすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記目的に適合する本考案変速装置は、先ず基本構成として、ロール軸 端に円錐型プーリーを取り付け、該プーリーに平ベルトを掛けて駆動することに よりロール速度を変速するロール変速装置において、前記円錐型プーリーを軸方 向にスライド可能となすと共に、平ベルトを巾方向に固定せしめた点にある。
【0007】 請求項2〜5は上記構成を適用した応用例であり、請求項2は工程の流れに従 って配設された複数本のロールにおける隣接する2本の微変速ロールに適用した 場合で、隣接する微変速ロールの軸端に円錐型プーリーを互いに円錐方向を逆向 けにして取り付け、それらロールを平ベルトで共通駆動することによりロール速 度をび変速する装置において、上記円錐型プーリーを軸方向にスライド可能とな すと共に、平ベルトを巾方向に固定せしめたことを特徴とする。
【0008】 また、請求項3は微変速ロールと定速ロールの混在する場合であり、工程の流 れに従って配設された複数本のロールにおいて、変速したいロールの軸端には円 錐型プーリーを、また、変速しないロールの軸端には平プーリーを配して、これ ら各プーリーを共通の平ベルトにより駆動する装置において、前記円錐型プーリ ーを軸方向にスライド可能となすと共に、平ベルトを巾方向に固定せしめたこと を特徴とする。 なお、上記の各態様において円錐型プーリーの入口側には平ベルトのガイドコ ロを設けることが平ベルトの偏位を阻止し、好適である。
【0009】 また、請求項5は円錐型プーリーを軸方向にスライドさせるための具体的構成 であり、円錐型プーリーの中心部よりロックナットを通して突設された螺杆の先 端にハンドルを設け、該ハンドルを回動させることにより螺杆を介して円錐型プ ーリーを軸方向にスライドさせるようにした。
【0010】
【作用】 上記本考案変速装置によりロールの回転速度を変速するときは、螺杆先端のハ ンドルを回動すれば、これによって円錐型プーリーはねじ送りによって軸方向に 移動し、平ベルトに接触する位置が変わり、変速が達せられる。 このとき、平ベルトは巾方向に何ら位置が変わることがないため、2個の円錐 型プーリーだけでなく、通常の平プーリが組み合わされている場合でも平ベルト はそのまま容易に使用することができる。
【0011】 特に、ゴムロール等の外径の仕上がり精度は通常、0.2mmであり、平ベル ト等で使用する平プーリー外径を従来、その仕上径に対し、追加工等により速度 調整していたが、そのような必要がなく容易に微変速が可能となる。 なお、円錐型プーリーの位置を変更することにより、ベルトの長さに変化がで きるが、ベルトテンションをテンションプーリー等、エアシリンダで移動可能と しておけばベルト長さに自動的に対応することが可能である。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、更に本考案変速装置の具体的態様を添付図面にもとづいて説明する。
【0013】 図1は本考案変速装置の使用態様の1例として、ウエブの製膜工程及び加工工 程等で使用される微変速ロールの配置を示し、図においてA,Bは夫々微変速ロ ール、Cは定速ロールであり、微変速ロールA,Bには夫々円錐型プーリー1, 2が、また定速ロールCには平プーリー3が取り付けられ、これら各プーリー1 ,2,3に接して平ベルト4が掛けられて該ベルトによる共通駆動により、それ ら各ロールA,B,Cに回転が付与されるようになっている。 図中、5は各円錐型プーリー1,2の入口側に設けられた平ベルト4の偏位防 止ベルト巾ガイドコロである。
【0014】 図2は上記構成における各ロールA,B,Cにおいて夫々取り付けられた円 錐型プーリー1,2及び平プーリー3の各取付構造の詳細を示しており、各ロー ルA,B,Cは、その軸端が夫々軸承部6を通して延出されて、その先端部に各 ロールA,B,Cに応じて微変速ロールA,Bには円錐型プーリー1,2がスラ イド可能に装着されていると共に、定速ロールCには平プーリー3がスライドす ることなく固設されている。
【0015】 そして、微変速ロールA,B軸端に取り付けられたスライド可能円錐型プーリ ー1,2はその外面側中心部に支持部7が突設されて、この支持部7内に固定さ れた軸受9を介して螺杆8が支持腕12及びロックナット10を貫通して外方に 突設され、その先端に回動用ハンドル11が装着されていて、該ハンドル11を 回動することにより螺杆8が移行し、円錐型プーリー1,2を軸方向に摺動せし めて微変速を可能となしている。
【0016】 従って、以上のように構成された本考案変速装置において、変速しようとする ときは、ハンドル11を回動させて螺杆8を回すと、円錐型プーリー1,2は螺 杆8の摺動と共に一体的に微変速ロールA,Bの軸端上をスライドし、一方、平 ベルト4はベルト巾ガイドコロ5によって規制されて位置が変わらないことから 平ベルト4の円錐型プーリー1,2への接触位置が変わり、径の変更と共に変速 される。 即ち、ハンドル11の回動をするのみで、微変速ロールの変速が達成される。
【0017】 なお、ゴムロール等、ロール外径の仕上がり精度は通常、0.2mmであり、 平ベルトで使用する平プーリー外径をその仕上径に対し従来、追加工等により速 度調整していたが、本考案の適用により微変速が可能となってその必要はなくな った。 また、円錐型プーリーの位置を変更することによりベルトの長さに変更が生じ るが、テンションプーリー等で移動可能とすれば充分、対応可能であることは前 述の通りである。
【0018】 かくして円錐型プーリーを巾方向に移動可能とすることにより、平ベルトを巾 方向に変えることなく容易に微変速を行うことができると共に、2個の円錐型プ ーリーだけに限らず、通常の平プーリーの組み合わせも容易となる。
【0019】
【考案の効果】
本考案は以上のように変速するための円錐型プーリーを使用するが、微変速ロ ールの軸端に該プーリーを取り付けて、これを巾方向に移動可能としているため 、平ベルトは巾方向に変えることなく微変速が可能となり、2個の円錐型プーリ ーだけでなく通常の平プーリーも組み合わせて使用することができ、従って、複 数本のロールを駆動する平ベルト式のプーリーを、変速しないロール用には平プ ーリーを用い、また変速したいロールには円錐型プーリーを使用して両者を混在 させることもできると共に、円錐型プーリーには入口側に平ベルトのガイドコロ を設けるだけで精確、簡単にハンドル操作で微変速が可能であり、しかも個々に 円錐型プーリーを移動可能とすればよいため、コストも安く頗る実用的な利点が ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る変速装置が適用されるロール掛け
構成を示す概要図である。
【図2】本考案に係る変速装置の1例を示す要部概要説
明図である。
【符号の説明】
A,B 微変速ロール C 定速ロール 1,2 円錐型プーリー 3 平プーリー 4 平ベルト 5 ベルト巾ガイドコロ 11 ハンドル

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール軸端に円錐型プーリーを取り付け、
    該プーリーに平ベルトを掛けて駆動することによりロー
    ル速度を変速するロール変速装置において、前記円錐型
    プーリーを軸方向にスライド可能となすと共に、平ベル
    トを巾方向に固定してなることを特徴とするロール変速
    装置。
  2. 【請求項2】工程の流れに従って配設された複数本のロ
    ールにおける隣接する微変速ロールの軸端に円錐型プー
    リーを互いに円錐方向を逆向けにして取り付け、それら
    ロールを平ベルトで共通駆動することによりロール速度
    を微変速するロール変速装置において、前記円錐型プー
    リーを軸方向にスライド可能となすと共に、平ベルトを
    巾方向に固定せしめたことを特徴とするロール変速装
    置。
  3. 【請求項3】工程の流れに従って配設された複数本のロ
    ールにおいて、変速したいロールの軸端には円錐型プー
    リーを、また、変速しないロールの軸端には平プーリー
    を配して、これらプーリーを共通の平ベルトにより駆動
    するロール変速装置において、前記円錐型プーリーを軸
    方向にスライド可能となすと共に、平ベルトを巾方向に
    固定せしめたことを特徴とするロール変速装置。
  4. 【請求項4】円錐型プーリーの入口側に平ベルトのガイ
    ドコロを設けた請求項1,2または3記載のロール変速
    装置。
  5. 【請求項5】円錐型プーリーを、該円錐型プーリー中心
    部よりロックナットを通して突設された螺杆先端にハン
    ドルを設け、該ハンドルを回動することにより軸方向に
    スライドさせる請求項1,2,3または4記載のロール
    変速装置。
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