JP3085938U - 水切り歯ブラシハンドル

Info

(57)【要約】【目的】歯ミガキ後の水洗いした、歯ブラシハンドルの
毛束及び植毛部の水を除去するため、歯ブラシハンドル
を両手で適度に曲げ植毛部側の手をはなすと、その反発
力で不衛生な水を合理的にはじき飛ばすようにしたもの
である。【構成】歯ブラシハンドル１の中間部位に弾性部２を設
けた。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は歯の清掃用具の歯ブラシハンドルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の歯ブラシハンドルは硬質の合成樹脂であるため、合理的で衛生的な水切りをするという考えはなかった。

【０００３】歯ミガキ後は片手で歯ブラシハンドルを持って、数回振りおろしながら水切りして、コップや歯ブラシ立てなどに収納しているのが現状である。

【０００４】しかしながら不十分でコップなどの底には、汚水などがたまって実に不衛生であることは周知の通りである、なお密植したブタ毛などでは保水力が強くなおさらである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の歯ブラシハンドルは硬質の合成樹脂のものが多く、合成樹脂の弾性による反発力によって水を除去することができない。

【０００６】そこで本考案は上記の問題点を解決するための方法を提供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

いま、その解決手段を図面を参酌しながら詳述する、図１に示すように、歯ブラシハンドル１は屈曲性にすぐれるポリプロピレン樹脂を用いる、植毛部３、毛束４、中間部位には適度な曲げと振動数の少ない固有の反発力を付与するために、ゆるやかな曲線により細く形成した、弾性部２を設ける。

【０００８】

【作用】本考案は以上のような、曲げに対するもっとも有効で水切りに必要な振動数の少ない固有の反発力を付与できる。

【０００９】

【実施例】

図４に示すように、本考案の実施にあたり次のような構成がある、弾性部２にかわりゴムの性質をもつ、エラストマー樹脂部５を設けて、前述したように弾性による効果的な反発力を付与することができる。

【００１０】

【実施例】

図５に示すように、本考案の実施にあたり次のような構成がある、歯ブラシハンドル１の背面部に適度な範囲のエラストマー樹脂部６を複合させ、弾性部２の強度と反発力を補強する方法もある。

【００１１】

【考案の効果】

以上述べてきた如く、本考案によれば歯ミガキ後の歯ブラシハンドルの水洗いによる、毛束及び植毛部の水を固有の反発力で高速ではじき飛ばし、衛生的清掃効果が大である。

【００１２】なお、水切り効果について長期間にわたる使用で、毛束が合成繊維の毛は１回、密植したブタ毛のものは２回程度で良く衛生的であった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す、歯ブラシハンドルの側
面図である。

【図２】適度に曲げた時の側面図である。（２点鎖線は
手を示す）

【図３】曲げの反発力で水切りを示す側面図である。
（２点鎖線は左手を示す、点線は水を示す）

【図４】実施例、エラストマー樹脂を応用した側面図で
ある。（２点鎖線は曲げた状態を示す）

【図５】実施例、背面部にエラストマー樹脂を用いた側
面図である。

【符号の説明】

１．歯ブラシハンドル２．弾性部３．植毛部４．毛束５．エラストマー樹脂部６．エラストマー樹脂部

【実用新案登録請求の範囲】