JP3085845B2 - 窯業系板材の表面凹凸模様付け方法 - Google Patents
窯業系板材の表面凹凸模様付け方法Info
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- JP3085845B2 JP3085845B2 JP06018862A JP1886294A JP3085845B2 JP 3085845 B2 JP3085845 B2 JP 3085845B2 JP 06018862 A JP06018862 A JP 06018862A JP 1886294 A JP1886294 A JP 1886294A JP 3085845 B2 JP3085845 B2 JP 3085845B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は窯業系板材の表面凹凸
模様付け方法に関し、詳しくは、未硬化の窯業系板材表
面に型板を押圧することによって凹凸模様を付する方法
の改良に関する。
模様付け方法に関し、詳しくは、未硬化の窯業系板材表
面に型板を押圧することによって凹凸模様を付する方法
の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、繊維補強セメント板など窯業系板
材表面に各種装飾を行うため、凹凸模様を付する場合が
ある。この窯業系板材の表面凹凸模様付け方法として、
パレット上に受けた未硬化の窯業系板材表面に型板を載
置し、固定したロール間にパレットを通過させて圧縮し
窯業系板材表面に凹凸模様を付する場合がある。この型
板圧縮による模様付け方法は、プレスロール圧縮による
凹凸模様付けの場合に比し型と製品との間に干渉が生じ
ないので深彫凹凸模様が付することができ、また押出成
形と同時に口金部で回転ロールにより凹凸模様を付す場
合は成形材料の引取速度の不一致に起因する模様のずれ
がなく、模様付けが均一かつ正確にできるといった利点
を有する。
材表面に各種装飾を行うため、凹凸模様を付する場合が
ある。この窯業系板材の表面凹凸模様付け方法として、
パレット上に受けた未硬化の窯業系板材表面に型板を載
置し、固定したロール間にパレットを通過させて圧縮し
窯業系板材表面に凹凸模様を付する場合がある。この型
板圧縮による模様付け方法は、プレスロール圧縮による
凹凸模様付けの場合に比し型と製品との間に干渉が生じ
ないので深彫凹凸模様が付することができ、また押出成
形と同時に口金部で回転ロールにより凹凸模様を付す場
合は成形材料の引取速度の不一致に起因する模様のずれ
がなく、模様付けが均一かつ正確にできるといった利点
を有する。
【０００３】
【従来技術の問題点】しかしなから、上記型板で圧縮す
る場合、一方向へ進行するパレットに対し、固定させた
前記圧縮ロールを押し当てて連続的に圧縮するから、線
圧が加えられる方向が常に一方向のみとなりその結果凹
凸模様が正確に付することができなくなる場合がしばし
ば生じる問題があった。特に、パレットの進行方向に対
し直角方向に延在する凹凸模様がある場合、型板の凸部
が未硬化板材の材料の移動方向を制限することとなるの
で、この凸部の後方部分に材料の不足が生じ、図４に示
すように凹模様の縁に亀裂ができたり凹みが生ずること
があるといった問題があった。
る場合、一方向へ進行するパレットに対し、固定させた
前記圧縮ロールを押し当てて連続的に圧縮するから、線
圧が加えられる方向が常に一方向のみとなりその結果凹
凸模様が正確に付することができなくなる場合がしばし
ば生じる問題があった。特に、パレットの進行方向に対
し直角方向に延在する凹凸模様がある場合、型板の凸部
が未硬化板材の材料の移動方向を制限することとなるの
で、この凸部の後方部分に材料の不足が生じ、図４に示
すように凹模様の縁に亀裂ができたり凹みが生ずること
があるといった問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、型板を押圧して凹凸模様を付する場合に、ロー
ルに対する圧縮方向を成形板材に対し相対的に平均化し
均一な模様を付することのできる窯業系板材の表面凹凸
模様付け方法を得ることを目的として成されたものであ
る。
に鑑み、型板を押圧して凹凸模様を付する場合に、ロー
ルに対する圧縮方向を成形板材に対し相対的に平均化し
均一な模様を付することのできる窯業系板材の表面凹凸
模様付け方法を得ることを目的として成されたものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の窯業系
板材の表面凹凸模様付け方法は、パレット５上に受けた
未硬化の窯業系板材６表面に型板７を載置してロール２
で圧縮して表面に凹凸模様を付する場合において、該圧
縮ロールを前記未硬化の窯業系板材６に対し実質的に少
なくとも一回一往復移動させて圧縮することを特徴とす
るものである。
板材の表面凹凸模様付け方法は、パレット５上に受けた
未硬化の窯業系板材６表面に型板７を載置してロール２
で圧縮して表面に凹凸模様を付する場合において、該圧
縮ロールを前記未硬化の窯業系板材６に対し実質的に少
なくとも一回一往復移動させて圧縮することを特徴とす
るものである。
【０００６】
【作用】未硬化の窯業系板材表面に凹凸模様を付する場
合、この未硬化の窯業系板材表面に載置した型板を圧縮
ロールで圧縮する場合、この圧縮ロールを型板に対して
少なくとも一回一往復させて圧縮する。従って、圧縮ロ
ールにより加えられる線圧は、パレットの進行方向に対
し前方向と後方向とされるので、高い凸型の前後部分の
材料の流動と圧縮が平均化され、この前後部分の材料不
足及びクラックなどの発生が防止される。
合、この未硬化の窯業系板材表面に載置した型板を圧縮
ロールで圧縮する場合、この圧縮ロールを型板に対して
少なくとも一回一往復させて圧縮する。従って、圧縮ロ
ールにより加えられる線圧は、パレットの進行方向に対
し前方向と後方向とされるので、高い凸型の前後部分の
材料の流動と圧縮が平均化され、この前後部分の材料不
足及びクラックなどの発生が防止される。
【０００７】なお、圧縮ロールを成形板材に対し往復方
向に相対的に移動させる手段としては、同一移送ライン
に対しては、移送されるパレットに対し圧縮ロールを固
定位置として相対的に進行方向に圧縮を加える工程と、
圧縮ロールを移送パレットに対し速い速度で移送させ相
対的に進行方向と逆方向に圧縮を加える工程とを連続的
に設ける場合と、固定された圧縮ロールを有する移送コ
ンベヤを二本並列に設け、それぞれのコンベヤにパレッ
トを移載し往復動させる場合とがある。
向に相対的に移動させる手段としては、同一移送ライン
に対しては、移送されるパレットに対し圧縮ロールを固
定位置として相対的に進行方向に圧縮を加える工程と、
圧縮ロールを移送パレットに対し速い速度で移送させ相
対的に進行方向と逆方向に圧縮を加える工程とを連続的
に設ける場合と、固定された圧縮ロールを有する移送コ
ンベヤを二本並列に設け、それぞれのコンベヤにパレッ
トを移載し往復動させる場合とがある。
【０００８】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図１はこ
の発明の実施例の側面図、図２は他の実施例の平面図で
ある。
の発明の実施例の側面図、図２は他の実施例の平面図で
ある。
【０００９】〔実施例１〕移送コンベヤ１に対し、固定
された位置に圧縮ロール２を設けると共に、この移送コ
ンベヤ１に対面して移送コンベヤ１よりも速い速度で移
動するコンベヤ３を設け、このコンベヤ３に圧縮ロール
４、４を軸支して圧縮装置を構成した。次いで、パレッ
ト５上に押出成形により得た厚さ２cmの繊維補強セメン
ト板６を載置しさらにその上に型板７を載置した後、１
m/sec の速度で移送し、圧縮ロール２圧縮すると共に、
コンベヤ３を２m/sec の速度で矢印方向へ移送し、圧縮
ロール４で進行方向と相対的に逆方向となる方向に前記
と同じ圧力を加えて実質的に同一圧力で一回往復方向に
線圧が加えられるようにして凹凸模様を付した。
された位置に圧縮ロール２を設けると共に、この移送コ
ンベヤ１に対面して移送コンベヤ１よりも速い速度で移
動するコンベヤ３を設け、このコンベヤ３に圧縮ロール
４、４を軸支して圧縮装置を構成した。次いで、パレッ
ト５上に押出成形により得た厚さ２cmの繊維補強セメン
ト板６を載置しさらにその上に型板７を載置した後、１
m/sec の速度で移送し、圧縮ロール２圧縮すると共に、
コンベヤ３を２m/sec の速度で矢印方向へ移送し、圧縮
ロール４で進行方向と相対的に逆方向となる方向に前記
と同じ圧力を加えて実質的に同一圧力で一回往復方向に
線圧が加えられるようにして凹凸模様を付した。
【００１０】〔実施例２〕図２に示すように、固定され
た位置に圧縮ロール２Ａ、２Ｂを有する移送コンベヤ１
Ａ、１Ｂを二本並列に設け、移送方向を相互に逆方向に
移動させると共に、一方の移送コンベヤ１Ａの移送方向
末端にパレット移載台車８を設けて圧縮装置を構成し
た。次いで、実施例１と同様にパレット５上に押出成形
により得た厚さ２cmの繊維補強セメント板６と型板７を
載置し、まず移送コンベヤ１Ａで１m/sec の速度で移送
し、圧縮ロール２で圧縮し、ついでこのコンベヤ１Ａ末
端部分で移載台車８を介してもう一つの移送コンベヤ１
Ｂへ平行移動的に移載し、一方の移送コンベヤ１Ｂで逆
方向に移送しつつ前記と同じ条件で圧縮ロール２Ｂで圧
縮した。
た位置に圧縮ロール２Ａ、２Ｂを有する移送コンベヤ１
Ａ、１Ｂを二本並列に設け、移送方向を相互に逆方向に
移動させると共に、一方の移送コンベヤ１Ａの移送方向
末端にパレット移載台車８を設けて圧縮装置を構成し
た。次いで、実施例１と同様にパレット５上に押出成形
により得た厚さ２cmの繊維補強セメント板６と型板７を
載置し、まず移送コンベヤ１Ａで１m/sec の速度で移送
し、圧縮ロール２で圧縮し、ついでこのコンベヤ１Ａ末
端部分で移載台車８を介してもう一つの移送コンベヤ１
Ｂへ平行移動的に移載し、一方の移送コンベヤ１Ｂで逆
方向に移送しつつ前記と同じ条件で圧縮ロール２Ｂで圧
縮した。
【００１１】〔比較例〕実施例２における一方のコンベ
ヤ１Ａのみを使用して凹凸模様を付した。
ヤ１Ａのみを使用して凹凸模様を付した。
【００１２】上記実施例１、２及び比較例について、脱
型後６時間自然養生したのち凹凸模様の状態を比較観察
したところ、実施例１及び２は、図３に示すように深さ
ｄが５mmの凹模様９の縁９Ａ、９Ｂが明瞭に形成されて
いたのに対し、比較例で得た板材は図４に示すように実
施例と同一部分の凹模様９の縁が、進行方向（矢印Ｐ）
に対し後ろ方向の縁９Ａの肉厚が全て不足する傾向が見
られ、またその部分にクラックが入っているのが観察さ
れた。
型後６時間自然養生したのち凹凸模様の状態を比較観察
したところ、実施例１及び２は、図３に示すように深さ
ｄが５mmの凹模様９の縁９Ａ、９Ｂが明瞭に形成されて
いたのに対し、比較例で得た板材は図４に示すように実
施例と同一部分の凹模様９の縁が、進行方向（矢印Ｐ）
に対し後ろ方向の縁９Ａの肉厚が全て不足する傾向が見
られ、またその部分にクラックが入っているのが観察さ
れた。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、型
板により未硬化の窯業系板材表面に凹凸模様を付する場
合、圧縮ロールによる線圧を加える方向を少なくとも一
回一往復させるので、深い凹凸模様であってもその型の
前後部分の材料の流動が均一化され、深彫の凹凸模様で
あっても明瞭な輪郭なものが連続的に生産できるといっ
た効果を有する。
板により未硬化の窯業系板材表面に凹凸模様を付する場
合、圧縮ロールによる線圧を加える方向を少なくとも一
回一往復させるので、深い凹凸模様であってもその型の
前後部分の材料の流動が均一化され、深彫の凹凸模様で
あっても明瞭な輪郭なものが連続的に生産できるといっ
た効果を有する。
【図１】この発明の実施例の側面図である。
【図２】この発明の他の実施例の平面図である。
【図３】この発明の方法で得た窯業系板材の要部拡大断
面図である。
面図である。
【図４】比較例の方法で得た窯業系板材の要部拡大断面
図である。
図である。
１…移送コンベヤ １Ａ…移送コンベヤ １Ｂ…移送コンベヤ ２…圧縮ロール ２Ａ…圧縮ロール ２Ｂ…圧縮ロール ３…コンベヤ ４…圧縮ロール ５…パレット ６…繊維補強セメント板 ７…型板 ８…パレット移載台車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−42945（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−68610（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−126084（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−315927（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−69206（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−130308（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B28B 11/08 B28B 3/12 B28B 3/20
Claims (1)
- 【請求項１】 パレット５上に受けた未硬化の窯業系板
材６表面に型板７を載置してロール２で圧縮して表面に
凹凸模様を付する場合において、該圧縮ロールを前記未
硬化の窯業系板材６に対し実質的に少なくとも一回一往
復移動させて圧縮することを特徴とする窯業系板材の表
面凹凸模様付け方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06018862A JP3085845B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 窯業系板材の表面凹凸模様付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06018862A JP3085845B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 窯業系板材の表面凹凸模様付け方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07205132A JPH07205132A (ja) | 1995-08-08 |
| JP3085845B2 true JP3085845B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=11983357
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06018862A Expired - Fee Related JP3085845B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 窯業系板材の表面凹凸模様付け方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3085845B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2607033A4 (en) * | 2010-08-20 | 2014-03-26 | Toto Ltd | LARGE-FORMATED CERAMIC PLATE WITH REDUCED DELAY |
| CN115122462B (zh) * | 2022-06-23 | 2023-09-05 | 重庆臻宝科技股份有限公司 | 一种陶瓷振动注浆成型装置及方法 |
-
1994
- 1994-01-18 JP JP06018862A patent/JP3085845B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07205132A (ja) | 1995-08-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |