JP3085444B2 - 運行記録計用カートリッジにおける開閉蓋のヒンジ構造 - Google Patents

運行記録計用カートリッジにおける開閉蓋のヒンジ構造

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JP3085444B2
JP3085444B2 JP29426994A JP29426994A JP3085444B2 JP 3085444 B2 JP3085444 B2 JP 3085444B2 JP 29426994 A JP29426994 A JP 29426994A JP 29426994 A JP29426994 A JP 29426994A JP 3085444 B2 JP3085444 B2 JP 3085444B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の走行速度及び
走行距離等の情報を記録紙に記録する運行記録計に係
り、特に、記録紙を内部に収容したカートリッジを本体
に出し入れするカートリッジ式の運行記録計に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行速度や走行距離といった情報
を記録する運行記録計としては、従来より、速度計や走
行距離計等の計器が一体に収容された所謂丸型の運行記
録計が広く使用されていた。しかし、この丸型の運行記
録計は、表側に速度計や走行距離計等の計器を配置し、
その裏側に平行に記録紙を配設する構成であったため、
インストルメントパネル上での占有面積が大きくなり、
該インストルメントパネル上に配設される他の計器も、
バランスを取るためある程度記録紙に近い大きさにせざ
るを得ず、インストルメントパネル回りのデザインの自
由度がなくなる欠点を有していた。
【0003】そこで、本出願人は、図6に示すように、
情報記録用の記録紙21を水平にして内部に収容した箱
形のカートリッジ11を、本体1の前面パネル2に設け
られたカートリッジ挿脱口7を介して本体1に対して出
し入れし、カートリッジ11を本体1内に収容した状態
で、カートリッジ11の上方の本体1内箇所に配置した
記録針(図示せず)を記録紙21に接触させて該記録紙
21の情報記録面に情報を記録する構成のカートリッジ
式の運行記録計を先に提案した。
【0004】前記カートリッジ11は、本体1に挿入す
る前端側が平面視略々円弧状に形成されており、該カー
トリッジ1は、記録紙21を収容する記録紙収容部12
bを上部に有する筐体12と、該記録紙収容部12bを
開閉する開閉蓋13等を備えている。前記記録紙収容部
12bは、前記筐体12の上面12Aを前記記録紙21
に応じた形状で窪ませて形成されている。前記記録紙収
容部12bの底面略々中央部には、記録紙21を保持す
る回転テーブル(図示せず)が回転可能に設けられてお
り、前記開閉蓋13は、前記記録紙収容部12bを略々
覆う大きさで形成され、両側のヒンジ12aを介して筐
体12の前端寄りの両側面箇所に開閉可能に支持されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このカートリッジ11
においては、開いた開閉蓋13が自重で閉じてしまうよ
うでは、記録紙収容部12bに対する記録紙21の出し
入れの際に、片手で開閉蓋13を開いたまま押えておか
なければならないので大変不便である。また、開閉蓋1
3を開く際に、開閉蓋13がそれ以上開く方向に動かな
くなったことで、開閉蓋13の最大開き角度、即ちそれ
以上開かない角度に開閉蓋13が達したことに初めて気
が付くようでは、気付いた瞬間に開く動作を止めたとし
ても、動作の勢いで開く方向への力が開閉蓋13に暫く
の間かかってしまい、これが繰り返されると、筐体12
や開閉蓋13のヒンジ12aが破損し開閉蓋13が外れ
てしまう等の障害が発生してしまう。
【0006】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の第1の目的は、運行記録計用のカートリッジに
おける記録紙収容部を開閉する開閉蓋を任意の開閉角度
で開いたままの状態に保持することができる運行記録計
用カートリッジにおける開閉蓋のヒンジ構造を提供する
ことにある。また、本発明の第2の目的は、開閉蓋を開
く際に、構造上定まる最大開き角度に開閉蓋が達するこ
とをその前の時点で認識することができる運行記録計用
カートリッジにおける開閉蓋のヒンジ構造を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために本発明は、情報記録用の記録紙を収容する記録
紙収容部を上部に有する筐体と、前記記録紙収容部を開
閉する開閉蓋と、前記筐体及び前記開閉蓋のうち一方に
設けられ、前記筐体及び前記開閉蓋のうち他方に軸を介
して回転可能に連結されるヒンジとを有し、運行記録計
の本体に対して出し入れされるカートリッジにおいて、
前記筐体及び前記開閉蓋のうち他方に形成され、前記軸
よりも大径で該軸と同心円上に位置する内周面部と、前
記ヒンジに設けられ、前記軸を介して前記ヒンジを前記
筐体及び前記開閉蓋のうち他方に連結した状態で、前記
内周面部よりも前記軸の径方向内側に位置するバネ保持
部と、前記バネ保持部に装着され、前記軸を介して前記
ヒンジを前記筐体及び前記開閉蓋のうち他方に連結した
状態で、前記内周面部と前記バネ保持部の間に配置され
る可撓性のバネ部材とを備え、前記バネ部材は、前記開
閉蓋の開閉時に前記内周面部に摺接する凸部と、該凸部
を前記内周面部に接触する方向に付勢する付勢部と有し
ていることを特徴とする。
【0008】また、前記第2の目的を達成するために本
発明は、前記開閉蓋が該開閉蓋の最大開き角度よりも若
干小さい所定角度開いた状態で前記凸部が接触する前記
内周面箇所には、該凸部と係合可能な溝が形成されてい
るものとした。
【0009】さらに、本発明は、前記バネ保持部から前
記軸の軸方向に間隔を置いた前記ヒンジ箇所に形成さ
れ、前記軸を介して前記ヒンジを前記筐体及び前記開閉
蓋のうち他方に連結した状態で、前記内周面部に対向す
る外周面部をさらに備え、該外周面部と前記内周面部に
は、前記開閉蓋の最大開き角度において互いに係合し、
該最大開き角度以上開く方向への前記開閉蓋の開き動作
を規制する係合部がそれぞれ形成されているものとし
た。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、筐体及び開閉
蓋のうち一方に設けたヒンジのバネ部材の凸部が、筐体
及び開閉蓋のうち他方に形成された内周面部に弾接し、
これによりヒンジと内周面部との間に生じる摩擦力で筐
体に対する開閉蓋の開閉が規制される。
【0011】また、請求項2記載の本発明によれば、開
閉蓋が該開閉蓋の最大開き角度よりも若干小さい所定角
度開いた状態で、内周面部の溝にバネ部材の凸部が付勢
部の付勢力により係合し、この係合により生じる衝撃が
開閉蓋を介して該開閉蓋の開閉操作者に感触として伝わ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例に係るヒンジ部構造を採
用した運行記録計用カートリッジの開閉蓋を開いた状態
を示す斜視図であり、図1中、図6に示す部材、箇所と
同一の部分には、図6で付したものと同一の引用符号を
付して説明する。
【0013】図1中全体符号11で示すカートリッジ
は、運行記録計の本体1に挿入する前端側が平面視略々
円弧状に形成されており、該カートリッジ11は、情報
記録用の記録紙21を収容する記録紙収容部12bを上
部に有する筐体12と、該記録紙収容部12bを開閉す
る開閉蓋13等を備えている。
【0014】前記記録紙収容部12bは、前記筐体12
の上面12Aを前記記録紙21に応じた形状で窪ませて
形成されており、該記録紙収容部12bの底面略々中央
部には、記録紙21を保持する回転テーブル14が回転
可能に設けられている。前記開閉蓋13は、前記記録紙
収容部12bを略々覆う形状及び大きさで形成され、後
述するヒンジ15を介して前記筐体12の前端寄りの両
側面12B箇所に開閉可能に支持されている。前記開閉
蓋13の略々中央部には、記録紙21を回転テーブルに
押え付ける環状の押え部材13aが回転可能に支持され
ており、該押え部材13aを挟んで前記ヒンジ15とは
反対側の開閉蓋13箇所には開閉操作用の把手13eが
形成されている。
【0015】前記ヒンジ15は、筐体12の両側面12
Bに臨む開閉蓋13の両側部分でカートリッジ11の前
端寄りの箇所に、開閉蓋13と一体にそれぞれ設けられ
ている。図2は前記ヒンジの構造を示す開閉蓋の要部斜
視図であり、前記ヒンジ15は、カートリッジ11の側
部に露出し開閉蓋13を閉じた状態で筐体12の側面1
2Bの一部をなす外フランジ部16と、該外フランジ部
16の内側に配置されたバネ保持部17と、該バネ保持
部17のさらに内側に配置された内フランジ部18とを
有しており、前記内外のフランジ部18,16間でバネ
保持部17の外側には、開閉蓋13を任意の開度で保持
するためのバネ部材19が装着されている。尚、前記ヒ
ンジ15には、前記内外のフランジ部18,16及びバ
ネ保持部17を貫通して、ヒンジ15枢支用の軸15A
が挿通される軸孔15aが貫設されている。
【0016】前記外フランジ部16は円弧状の外周面部
16aを有しており、該外周面部16aは前記軸孔15
aと同心円上に形成されれている。前記外フランジ部1
6には、開閉蓋13の側縁に沿ってカートリッジ11の
後端側に延出する補強用リブ13bが一体的に形成され
ている。前記内フランジ部18は、前記外フランジ部1
6の外周面部16aと同じ外径で前記軸孔15aと同心
円上の外周面部18aを有し、該内フランジ部18に
は、後述する筐体12のストッパ20eと係合して開閉
蓋13の最大開き角度θ1(図4)を決定する略々扇状
の欠部18bが形成されている。尚、本実施例では、内
フランジ部18の外周面部18aが請求項中の外周面部
に相当し、前記欠部18bが請求項中の外周面部の係合
部に相当している。
【0017】前記バネ保持部17は、図3に断面図で示
すように、互いに対向する一対の側端面17aと、これ
ら両側端面17aを接続する先端面17bにより、前記
内外のフランジ部18,16よりも小さい外形の断面略
コ字状に形成されており、前記両側端面17aには、前
記内外のフランジ部18,16間に亘って係止溝17c
が形成されている。
【0018】前記バネ部材19は、図3に示すように、
前記バネ保持部17に対応する略コ字状を呈し、前記バ
ネ保持部17に装着した状態で前記両側端面17aに臨
む一対の脚片19aと、これら両脚片19a間を接続し
前記バネ保持部17に装着した状態で前記先端面17b
に臨む接続片19bを備え、バネ部材19は、前記内外
のフランジ部18,16間の寸法L(図2)に対応する
幅の金属薄板を折曲して形成されている。前記各脚片1
9aには、バネ部材19の内側に凸状の係止凸部19c
が折曲形成されており、該係止凸部19cは、バネ部材
19をバネ保持部17に装着した状態で前記係止溝17
cに係止され、バネ部材19のバネ保持部17からの脱
落が防止されるように構成されている。また、前記接続
片19bの中間部には、バネ部材19の外側に凸状の弾
接用凸部19dが折曲形成されており、該弾接用凸部1
9dは、前記バネ保持部17にバネ部材19を装着した
状態で内外のフランジ部18,16の外側に突出するよ
うに構成されている。尚、本実施例では、前記両脚片1
9a及び接続片19bが請求項中の付勢部に相当してい
る。
【0019】次に、前記ヒンジ15を開閉可能に支持す
る前記筐体12側の構成について説明する。前記筐体1
2の両側面で該筐体12の前端側の箇所には、図2に示
すように、前記筐体12の上面12A側に開放状で前記
ヒンジ15及び補強用リブ13bが収容可能な逃げ溝2
0が形成されている。前記逃げ溝20は、図4に側面図
で示すように、前記開閉蓋13を閉じた状態で前記ヒン
ジ15が収容されるヒンジ収容溝部20aと、前記補強
用リブ13bが収容されるリブ収容溝部20bからな
る。
【0020】前記ヒンジ収容溝部20aの底部部分は、
前記内外のフランジ部18,16の外周面部18a,1
6aに対応する内径で略々半円形状の内周面部20cに
形成されており、該ヒンジ収容溝部20aに前記ヒンジ
15を収容した状態で該ヒンジ15の軸孔15aが臨む
ヒンジ収容溝部20aの側面箇所には、該軸孔15aと
連通する軸孔20dが形成されており、該軸孔20dは
前記内周面部20cと同心円上に位置している。また、
前記ヒンジ収容溝部20aの側面箇所には前記ストッパ
20eが突設されている。
【0021】前記ヒンジ収容溝部20aは、該ヒンジ収
容溝部20aに前記ヒンジ15を収容し、双方の軸孔2
0d,15aに前記軸15Aを挿通した状態で、図4に
示すように、開閉蓋13が前記最大開き角度θ1(本実
施例では50°)まで開いた際に、前記内フランジ部1
8の欠部18bの端面がストッパ20eの側面に当接す
るように構成されている。また、前記ヒンジ収容溝部2
0aは、前記状態で、図4に示すように、前記バネ部材
19の弾接用凸部19dが前記内周面部20cに弾接す
るように構成されており、該内周面部20cには、図5
に示すように、開閉蓋13を閉じた状態から前記最大開
き角度θ1よりも若干小さい所定角度θ2(本実施例で
は45°)開いた状態で、前記弾接用凸部19dが係合
するクリック溝20fが形成されている。
【0022】次に、作用について説明する。前記ヒンジ
15及び補強用リブ13bを逃げ溝20に収容し、ヒン
ジ収容溝部20dとヒンジ15の軸孔20d,15aの
位置を合わせて軸15Aを挿通して、開閉蓋13を筐体
12に開閉可能に連結すると、内外のフランジ部18,
16の外周面部18a,16aが、軸15Aの径方向に
僅かな間隔を置いてヒンジ収容溝部20dの内周面部2
0cに対向し、前記弾接用凸部19dが内周面部20c
に弾接する。
【0023】そして、カートリッジ11の記録紙収容部
12bに記録紙21を収容する場合や、該記録紙収容部
12bから記録紙21を取り出す場合に、把手13eを
持って引き上げ、軸15Aを中心として開閉蓋13を開
くと、該開閉蓋13が前記最大開き角度θ1まで開いた
段階で、前記内フランジ部18の欠部18bの端面がス
トッパ20eの側面に当接し、それ以上開く方向への開
閉蓋13の回転が規制される。この開閉蓋13の開き動
作中、開閉蓋13が前記最大開き角度θ1までのうち前
記所定角度θ2を除く任意の角度に開いた状態では、前
記弾接用凸部19dがヒンジ収容溝部20aの内周面部
20cに弾接し、該弾接用凸部19dが内周面部20c
からの反力でバネ部材19の内側に撓んで発生する内周
面部20cと弾接用凸部19dの間の摩擦力と、軸15
Aからの反力で該軸15Aの外周面と軸孔20d,15
aの内周面の間に生じる摩擦力で、自重により閉じる方
向への開閉蓋13の回転が規制され、現在の開き角度の
まま開閉蓋13が保持される。
【0024】また、閉じた状態から開いた前記開閉蓋1
3が、或は、前記最大開き角度θ1に開いた状態から閉
じた開閉蓋13が、前記所定角度θ2まで上昇すると、
前記弾接用凸部19dが弾発力によりバネ部材19の外
側に復元して前記内周面部20cのクリック溝20fに
係合し、この係合により、自重により閉じる方向への開
閉蓋13の回転が規制され、且つ、内周面部20cと弾
接用凸部19dの間や軸15Aの外周面と軸孔20d,
15aの内周面の間の摩擦力よりも大きい力で開閉蓋1
3が現在の所定角度θ2のまま保持される。そして、前
記弾接用凸部19dが弾発力によりバネ部材19の外側
に復元してクリック溝20fに係合する際、該弾接用凸
部19dの係合に伴いバネ部材19に生じる衝撃が、開
閉蓋13を介して把手13eを持つ手に伝わる。
【0025】このように、本実施例によれば、開閉蓋1
3のヒンジ15に設けたバネ保持部17にバネ部材19
を装着して、該バネ部材19の弾接用凸部19dをバネ
保持部17の両側の内外のフランジ部18,16から外
側に突出させ、該内外のフランジ部18,16が対向す
るヒンジ収容溝部20aの内周面部20cに弾接用凸部
19dを弾接させる構成とした。このため、記録紙収容
部12b内への記録紙21の収容や記録紙収容部12b
からの記録紙21の取り出し、或は、記録紙21の交換
等に当って開閉蓋13を開閉する際、弾接用凸部19d
と内周面部20cの間の摩擦力や、軸15Aの外周面と
軸孔20d,15aの内周面との間に生じる摩擦力で、
自重により閉じる方向への開閉蓋13の回転が規制さ
れ、これにより、開閉蓋13を任意の開閉角度で開いた
ままの状態に保持することができる。
【0026】尚、ヒンジ収容溝部20aのクリック溝2
0fは省略してもよい。しかし、本実施例のように、ク
リック溝20fをヒンジ収容溝部20aに形成すれば、
開閉蓋13が閉じた状態から開く際、把手13eを持つ
手に伝わる衝撃で、そのまま開き続けると開閉蓋13が
最大開き角度θ1に達することをその手前の所定角度θ
2開いた時点で認識させ、且つ、バネ部材19によるヒ
ンジ15側と筐体12側の摩擦力よりも大きい力で開閉
蓋13を保持できる点からして、クリック溝20fをヒ
ンジ収容溝部20aの内周面部20cに形成する方が好
ましい。。そして、クリック溝20fを内周面部20c
に形成すれば、開閉蓋13を開いた際に、最大開き角度
θ1まで開いてその勢いで筐体12やヒンジ15に無理
な力が加わり、筐体12や開閉蓋13の破損や開閉蓋1
3の筐体12からの脱落等が発生するのを防止すること
ができる。
【0027】また、本実施例では、開閉蓋13が最大開
き角度θ1まで開いた時点で、内フランジ部18の欠部
18bの端面がヒンジ収容溝部20aのストッパ20e
の側面に当接して、それ以上開く方向への開閉蓋13の
回転が規制される構成としたが、最大開き角度θ1以上
の開閉蓋13の開きを規制する手段はこれに限らず、例
えば、内外のフランジ部18,16の少なくとも一方の
外周面部18a,16aから軸15Aの径方向に突設し
た係合突起を筐体12の上面12A寄りの内周面箇所の
係合部に係合させるように構成する等任意である。
【0028】さらに、本実施例では、軸15Aの軸方向
におけるバネ保持部17の両側に内外のフランジ部1
8,16を設けたが、これらは省略してもよい。そし
て、本実施例では、ヒンジ15を開閉蓋13側に設け、
ヒンジ収容溝部20aを含む逃げ溝20を筐体12側に
設ける構成について説明したが、ヒンジ15を筐体12
側に設け、逃げ溝20を開閉蓋13側に設ける等、カー
トリッジ11の細部の構成は、本実施例で説明した構成
に限らず任意である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明によれば、情報記録用の記録紙を収容する記録紙収容
部を上部に有する筐体と、前記記録紙収容部を開閉する
開閉蓋と、前記筐体及び前記開閉蓋のうち一方に設けら
れ、前記筐体及び前記開閉蓋のうち他方に軸を介して回
転可能に連結されるヒンジとを有し、運行記録計の本体
に対して出し入れされるカートリッジにおいて、前記筐
体及び前記開閉蓋のうち他方に形成され、前記軸よりも
大径で該軸と同心円上に位置する内周面部と、前記ヒン
ジに設けられ、前記軸を介して前記ヒンジを前記筐体及
び前記開閉蓋のうち他方に連結した状態で、前記内周面
部よりも前記軸の径方向内側に位置するバネ保持部と、
前記バネ保持部に装着され、前記軸を介して前記ヒンジ
を前記筐体及び前記開閉蓋のうち他方に連結した状態
で、前記内周面部と前記バネ保持部の間に配置される可
撓性のバネ部材とを備え、前記バネ部材は、前記開閉蓋
の開閉時に前記内周面部に摺接する凸部と、該凸部を前
記内周面部に接触する方向に付勢する付勢部と有する構
成とした。
【0030】このため、バネ部材の凸部の内周面部への
弾接によりヒンジと内周面部との間に生じる摩擦力で、
筐体に対する開閉蓋の開閉を規制し、これにより、開閉
蓋を任意の開閉角度で開いたままの状態に保持し、自重
による開閉蓋の開閉を防止することができる等の効果を
奏する。
【0031】また、請求項2記載の本発明によれば、前
記開閉蓋が該開閉蓋の最大開き角度よりも若干小さい所
定角度開いた状態で前記凸部が接触する前記内周面箇所
には、該凸部と係合可能な溝が形成されているものとし
たので、開閉蓋が所定角度開いた状態で、内周面部の溝
にバネ部材の凸部が付勢部の付勢力により係合する際の
衝撃が、開閉蓋を介して該開閉蓋の開閉操作者に感触と
して伝わり、この衝撃の感触により、開閉蓋を開く際
に、構造上定まる最大開き角度に開閉蓋が達することを
その前の時点で確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るヒンジ部構造を採用し
た運行記録計用カートリッジの開閉蓋を開いた状態を示
す斜視図である。
【図2】図1のヒンジの構造を示す開閉蓋の要部斜視図
である。
【図3】図2に示すヒンジのバネ保持部の断面図であ
る。
【図4】図1に示す筐体の逃げ溝の側面図である。
【図5】図4の逃げ溝に対する所定角度開いたヒンジの
位置状態を示す側面図である。
【図6】カートリッジ式運行記録計の外観を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 本体 11 カートリッジ 12 筐体 12b 記録紙収容部 13 開閉蓋 15 ヒンジ 15a 軸 17 バネ保持部 18a 外周面部 18b 欠部(係合部) 19 バネ部材 19a 脚部(付勢部) 19b 接続部(付勢部) 19d 弾接用凸部 20e ストッパ(係合部) 20f クリック溝 21 記録紙 θ1 最大開き角度 θ2 所定角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−266920(JP,A) 特開 平6−266921(JP,A) 特開 平8−44918(JP,A) 実公 平4−24410(JP,Y2) 実公 平4−38257(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 9/00 G07C 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録用の記録紙を収容する記録紙収
    容部を上部に有する筐体と、 前記記録紙収容部を開閉する開閉蓋と、 前記筐体及び前記開閉蓋のうち一方に設けられ、前記筐
    体及び前記開閉蓋のうち他方に軸を介して回転可能に連
    結されるヒンジとを有し、 運行記録計の本体に対して出し入れされるカートリッジ
    において、 前記筐体及び前記開閉蓋のうち他方に形成され、前記軸
    よりも大径で該軸と同心円上に位置する内周面部と、 前記ヒンジに設けられ、前記軸を介して前記ヒンジを前
    記筐体及び前記開閉蓋のうち他方に連結した状態で、前
    記内周面部よりも前記軸の径方向内側に位置するバネ保
    持部と、 前記バネ保持部に装着され、前記軸を介して前記ヒンジ
    を前記筐体及び前記開閉蓋のうち他方に連結した状態
    で、前記内周面部と前記バネ保持部の間に配置される可
    撓性のバネ部材とを備え、 前記バネ部材は、前記開閉蓋の開閉時に前記内周面部に
    摺接する凸部と、該凸部を前記内周面部に接触する方向
    に付勢する付勢部と有している、 ことを特徴とする運行記録計用カートリッジにおける開
    閉蓋のヒンジ構造。
  2. 【請求項2】 前記開閉蓋が該開閉蓋の最大開き角度よ
    りも若干小さい所定角度開いた状態で前記凸部が接触す
    る前記内周面箇所には、該凸部と係合可能な溝が形成さ
    れている請求項1記載の運行記録計用カートリッジにお
    ける開閉蓋のヒンジ構造。
  3. 【請求項3】 前記バネ保持部から前記軸の軸方向に間
    隔を置いた前記ヒンジ箇所に形成され、前記軸を介して
    前記ヒンジを前記筐体及び前記開閉蓋のうち他方に連結
    した状態で、前記内周面部に対向する外周面部をさらに
    備え、該外周面部と前記内周面部には、前記開閉蓋の最
    大開き角度において互いに係合し、該最大開き角度以上
    開く方向への前記開閉蓋の開き動作を規制する係合部が
    それぞれ形成されている請求項1又は2記載の運行記録
    計用カートリッジにおける開閉蓋のヒンジ構造。
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