JP3085008U - 庇連結式非常脱出装置 - Google Patents

庇連結式非常脱出装置

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JP3085008U
JP3085008U JP2001006461U JP2001006461U JP3085008U JP 3085008 U JP3085008 U JP 3085008U JP 2001006461 U JP2001006461 U JP 2001006461U JP 2001006461 U JP2001006461 U JP 2001006461U JP 3085008 U JP3085008 U JP 3085008U
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高治 田中
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株式会社サン・タナカ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急時に対応可能でかつ安全に脱出可能にす
る庇連結式非常脱出装置を提供する。 【解決手段】 窓枠Q上側の躯体壁面Pに張設配置した
庇本体2と、庇本体2により覆い被せられるように水平
配置し、両端の支軸部12が庇本体2の両端側に回転可
能に枢着すると共に、中央の巻装軸部13に非常脱出用
の綱材Rがコイル状に巻き込んである綱材巻装体11と
を備える。綱材巻装体11は、綱材Rの巻き取り方向に
常時回転付勢すべく形成する。支軸部12側には、綱材
巻装体11の回転に伴って音を発生する発鳴体14を備
える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、複数階建ての一般住宅やオフィスビル等の躯体の窓枠上側に設置さ れ、火災・地震発生時等の非常時において上層階から地上まで安全に緊急脱出を 図るための庇連結式非常脱出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、非常脱出装置としては、建築躯体の上層階の例えば手摺等に非常脱出用 の綱材が取り付けられ、火災発生時や地震発生後の非常時に、綱材を地上まで伸 ばしてこの綱材を伝わって緊急脱出できるようにしたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の非常脱出用綱材を使用する場合には、非常用収 納場所から綱材を取り出してから手摺等にわざわざ結び付けるというような面倒 な作業が必要であり、緊急時にも拘らず脱出作業にかなりの遅れをとってしまう ものとなる。しかも、手摺等への綱材の結び付け状態が不十分であると、綱材を 伝わって緊急脱出するに際し、綱材にかかる人間の重さにより当該綱材が手摺か ら容易に外れてしまい非常に危険性が伴うものとなる等の問題点を有していた。
【0004】 そこで本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、従来 のように非常用収納場所から綱材を取り出してから手摺等にわざわざ結び付ける というような面倒な作業を必要とせず、しかも従来のように手摺等に結び付けら れた綱材にかかる人間の重さによって当該綱材が外れてしまうという危険性が伴 わないものとした緊急時に対応可能でかつ安全に脱出可能とした庇連結式非常脱 出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を達成するため、本考案にあっては、窓枠Q上側の躯体壁面Pに 張設配置した庇本体2と、庇本体2により覆い被せられるように水平配置され、 両端の支軸部12が庇本体2の両端側に回転可能に枢着されると共に、中央の巻 装軸部13に非常脱出用の綱材Rがコイル状に巻き込まれて成る綱材巻装体11 とを備えて成るものである。 綱材巻装体11は、綱材Rの巻き取り方向に常時回転付勢すべく形成されてい るものとできる。 支軸部12側には、綱材巻装体11の回転に伴って音を発生させるよう発鳴体 14を備えているものとできる。 庇本体2は、窓枠Q上側の躯体壁面Pに付設配置した取付基面部3と、取付基 面部3の上端側から斜め外方に向けて張設した傾斜上面部4と、取付基面部3、 傾斜上面部4それぞれの両端において綱材巻装体11の両端支軸部12を回転可 能に枢着させる三角形状の側面部5と、綱材巻装体11の巻装軸部13のみを露 出させる開口部7を形成した底面部6とを有し、前記綱材巻装体11が傾斜上面 部4、側面部5、底面部6それぞれによって囲繞された横向き三角柱状の空間部 に内設配置されている構成とすることができる。 底面部6には、網張状の害虫駆除用明孔部8を備えているものとできる。
【0006】 以上のように構成された本考案に係る庇連結式非常脱出装置1において、窓枠 Q上側の躯体壁面Pに張設配置した庇本体2により覆い被せられるように水平配 置されている綱材巻装体11は、不使用時には綱材巻装体11自体を庇本体2に よって風雨や埃等から保護可能にさせる。 両端の支軸部12が庇本体2の両端側に回転可能に枢着されると共に、中央の 巻装軸部13に非常脱出用の綱材Rがコイル状に巻き込まれて成る綱材巻装体1 1は、緊急使用に際し、綱材巻装体11の巻装軸部13に巻かれている綱材Rを 庇本体2から地上まで引き伸ばすことで窓からの緊急脱出を可能にさせ、従来の ように非常用収納場所から綱材Rを取り出してから窓枠Qの手摺等にわざわざ結 び付けるというような面倒で時間のかかる作業を回避させる。 綱材Rの巻き取り方向に常時回転付勢すべく形成されている綱材巻装体11は 、不使用時における綱材Rの地上までの不用意な落下を未然に防止させ、しかも 綱材Rの使用後の庇本体2内への自動収納も可能にさせる。 支軸部12側に備えた発鳴体14は、綱材Rを地上に向けて引き伸ばす際の綱 材巻装体11の回転に伴って音を周囲に発生させるため、緊急脱出者もしくは救 援者に対し、火災煙の中での綱材Rの引き出し動作を容易に認知させると共に、 不使用の際の誤動作を未然に防止させる。 庇本体2の傾斜上面部4、側面部5、底面部6それぞれによって囲繞された横 向き三角柱状の空間部に内設配置されている綱材巻装体11は、不使用時には綱 材巻装体11自体を庇本体2によって風雨や埃等から保護可能にさせると共に、 綱材巻装体11は庇本体2と一体化されているために躯体壁面Pへの取付け取外 しを容易に行なわせる。 網張状の害虫駆除用明孔部8を備えている庇本体2の底面部6は、綱材巻装体 11に装備された綱材Rを害虫から保護させ、綱材Rの虫食い等を未然に防止さ せる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下図面を参照して本考案の一実施の形態を説明すると、図において示される 符号1は、複数階建ての一般住宅やオフィスビル等の躯体の上層階の窓枠Q上側 に設置された例えば三尺用庇等の庇連結式非常脱出装置1であり、この庇連結式 非常脱出装置1は、図1に示すように、窓枠Q上側の躯体壁面Pに張設配置した 庇本体2と、庇本体2により覆い被せられるように水平配置され、両端の支軸部 12が庇本体2の両端側に回転可能に枢着されると共に、中央の巻装軸部13に 非常脱出用の綱材Rがコイル状に巻き込まれて成る綱材巻装体11とを備えて成 る。尚、巻装軸部13の外周には螺旋状の案内溝(図示せず)を形成することに より綱材Rが絡まらずにスムーズにコイル状に巻き込ませられるように形成して も良い。
【0008】 図4に示すように、庇本体2は、窓枠Q上側の躯体壁面Pに対しコーキング材 にて補強された状態で締結部材によって付設配置した例えば三尺長さの取付基面 部3と、取付基面部3の上端側から斜め外方に向けて張設した傾斜上面部4と、 取付基面部3、傾斜上面部4それぞれの両端において綱材巻装体11の両端支軸 部12を回転可能に枢着させる直角三角形状の側面部5と、綱材巻装体11の巻 装軸部13のみを露出させる矩形の開口部7を中央に形成した底面部6とから構 成してある。そして、前記綱材巻装体11が傾斜上面部4、側面部5、底面部6 それぞれによって囲繞された横向き三角柱状の空間部に内設配置してある。また 、図3に示すように、底面部6における開口部7の両端には網張状の円形の害虫 駆除用明孔部8を備えている。
【0009】 綱材巻装体11は、綱材Rの巻き取り方向に常時回転付勢すべく形成されてい る。すなわち、図2、図4に示すように、両端の支軸部12側に設けられている 後述する発鳴体14の周面一点部にはワイヤー部材21の一端が取付けられ、ワ イヤー部材21の他端は不図示の牽引巻取装置に連繋されており、ワイヤー部材 21を牽引巻取装置側に常時巻き取られる状態に保持することで綱材巻装体11 の回転方向を綱材Rの引き出し回転方向とは反対方向に常時回転付勢した状態に してある。また、綱材Rを地上まで伸ばした状態において、牽引巻取装置自体の 巻き取り動作が自動的にロックされるようにしても良い。尚、このような綱材巻 装体11の回転付勢方式は一例に過ぎず、本考案を何等限定するものではないの であり、他の巻き込み付勢構造による回転付勢方式を採用しても良いことは勿論 である。
【0010】 支軸部12側には、綱材巻装体11の回転に伴って音を発生させるよう発鳴体 14を備えている。すなわち図2、図4に示すように、発鳴体14は巻装軸部1 3の左右両側の支軸部12側に装着され、かつ中空円柱体周面に複数の線状突起 14Aを内側に向けて形成して成る金属製の回転ドラム内に鉄製の複数の小球体 が封じ込まれて構成されており、綱材Rを地上に向けて引き伸ばす際の綱材巻装 体11の回転に伴って小球体が線状突起14Aに衝突しながら回転ドラム内で転 動することにより音を周囲に発生させるものとしてある。
【0011】 次に以上のように構成された実施の形態についての使用、動作の一例を説明す る。緊急使用の際には、図1に示すように、綱材R先端を綱材巻装体11の巻装 軸部13から引き出し地面まで伸ばす。このとき、支軸部12側に備えた発鳴体 14は、綱材Rを地上に向けて引き伸ばす際の綱材巻装体11の回転に伴って音 を周囲に発生させるため、緊急脱出者もしくは救援者に対し、火災煙の中での綱 材Rの引き出し動作を認知させる。こうして緊急脱出者は地上まで伸ばした綱材 Rを伝わって建物躯体の上層階の窓から地上まで緊急脱出するのである。一方、 不使用時には綱材巻装体11は、綱材Rの巻き取り方向に常時回転付勢されてい て綱材Rは綱材巻装体11の巻装軸部13に巻き込まれ庇本体2内に収納される ため、綱材Rは庇本体2によって風雨や埃等から保護された状態となる。
【0012】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されているために、従来のように非常用収納場所か ら綱材Rを取り出してから手摺等にわざわざ結び付けるというような面倒な作業 を必要とせず、しかも従来のように手摺等に結び付けられた綱材Rにかかる人間 の重さによって当該綱材Rが外れてしまうという危険性が伴わないものとでき、 緊急時に対応可能でかつ安全に脱出可能にする庇連結式非常脱出装置1を提供す ることができる。これによって火災・地震発生時等の非常時において上層階から 地上まで安全に緊急脱出を図ることができる。
【0013】 すなわちこれは本考案が、窓枠Q上側の躯体壁面Pに張設配置した庇本体2と 、庇本体2により覆い被せられるように水平配置され、両端の支軸部12が庇本 体2の両端側に回転可能に枢着されると共に、中央の巻装軸部13に非常脱出用 の綱材Rがコイル状に巻き込まれて成る綱材巻装体11とを備えて成るからであ り、これにより、不使用時には綱材巻装体11自体を庇本体2によって風雨や埃 等から保護可能にさせることができ、また緊急使用に際し、綱材巻装体11の巻 装軸部13に巻かれている綱材Rを庇本体2から地上まで引き伸ばすことで窓か らの緊急脱出を可能にさせ、従来のように非常用収納場所から綱材Rを取り出し てから窓枠Qの手摺等にわざわざ結び付けるというような面倒で時間のかかる作 業を回避させることができる。
【0014】 綱材巻装体11は、綱材Rの巻き取り方向に常時回転付勢すべく形成されてい るので、不使用時における綱材Rの地上までの不用意な落下を未然に防止でき、 しかも綱材Rの使用後の庇本体2内への自動収納も容易に行なえる。
【0015】 支軸部12側には、綱材巻装体11の回転に伴って音を発生させるよう発鳴体 14を備えているので、緊急脱出者もしくは救援者に対し、火災煙の中での綱材 Rの引き出し動作を容易に認知させることができると共に、不使用の際の誤動作 を未然に防止することができる。
【0016】 庇本体2は、窓枠Q上側の躯体壁面Pに付設配置した取付基面部3と、取付基 面部3の上端側から斜め外方に向けて張設した傾斜上面部4と、取付基面部3、 傾斜上面部4それぞれの両端において綱材巻装体11の両端支軸部12を回転可 能に枢着させる三角形状の側面部5と、綱材巻装体11の巻装軸部13のみを露 出させる開口部7を形成した底面部6とを有し、前記綱材巻装体11が傾斜上面 部4、側面部5、底面部6それぞれによって囲繞された横向き三角柱状の空間部 に内設配置されているので、不使用時には綱材巻装体11自体を庇本体2によっ て風雨や埃等から保護可能にさせると共に、綱材巻装体11は庇本体2と一体化 されているためにメンテナンス時における躯体壁面Pへの取付け取外しを容易に 行なうことができる。
【0017】 底面部6には、網張状の害虫駆除用明孔部8を備えているので、綱材巻装体1 1に装備された綱材Rを害虫から保護することができ、綱材Rの虫食い等を未然 に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態における一部省略の概略
斜視図である。
【図2】同じく正面から見た断面図である。
【図3】同じく底部図である。
【図4】同じく側面から見た断面図である。
【符号の説明】
P 躯体壁面 Q 窓枠 R 綱材 1 装置 2 庇本体 3 取付基面部 4 傾斜上面部 5 側面部 6 底面部 7 開口部 8 害虫駆除用明孔部 11 綱材巻装体 12 支軸部 13 巻装軸部 14 発鳴体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠上側の躯体壁面に張設配置した庇本
    体と、庇本体により覆い被せられるように水平配置さ
    れ、両端の支軸部が庇本体の両端側に回転可能に枢着さ
    れると共に、中央の巻装軸部に非常脱出用の綱材がコイ
    ル状に巻き込まれて成る綱材巻装体と、を備えた庇連結
    式非常脱出装置であって、 前記綱材巻装体は綱材の巻き取り方向に回転付勢すべく
    形成されており、 前記庇本体は、窓枠上側の躯体壁面に付設配置した取付
    基面部と、取付基面部の上端側から斜め外方に向けて張
    設した傾斜上面部と、取付基面部、傾斜上面部それぞれ
    の両端において綱材巻装体の両端支軸部を回転可能に枢
    着させる三角形状の側面部と、綱材巻装体の巻装軸部の
    みを露出させる開口部を形成した底面部とを有し、 前記綱材巻装体は、前記庇本体の傾斜上面部、側面部、
    底面部それぞれによって囲繞された横向き三角柱状の空
    間部に内設配置されて構成されている庇連結式非常脱出
    装置。
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