JP3084933B2 - ファイバ融着型光カプラの補強構造 - Google Patents

ファイバ融着型光カプラの補強構造

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JP3084933B2 JP16805192A JP16805192A JP3084933B2 JP 3084933 B2 JP3084933 B2 JP 3084933B2 JP 16805192 A JP16805192 A JP 16805192A JP 16805192 A JP16805192 A JP 16805192A JP 3084933 B2 JP3084933 B2 JP 3084933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファイバ融着型光カプ
ラの補強構造に関する。近年の光機器には、図2に図示
したように、2本の光ファイバを並列し所望の個所を融
着し細径化して光結合部を設けた光カプラが使用されて
いる。
【0002】図2において、第1の入力側光ファイバ1-
1 と第1の出力側光ファイバ1-2 は、もともとが1本の
シングルモード光ファイバである。この光ファイバは石
英ガラス等よりなる直径が10μm 程度のコア3の周囲
に、コアの屈折率よりも小さい屈折率の石英ガラス等よ
りなるクラッド4(外径は125 μm )で覆い、クラッド
4の外周を合成樹脂(例えばナイロン)よりなるファイ
バ被覆(外径は0.9mm)で保護したものである。
【0003】また、他方の第2の入力側光ファイバ2-1
と第2の出力側光ファイバ2-2 は、もともとが1本のシ
ングルモード光ファイバであって、前述の光ファイバと
同構造である。
【0004】このような2本のシングルモード光ファイ
バの被覆を剥離してクラッド4を裸出させた後、平行に
整列させて中間部分を加熱しクラッド4を融着し、さら
にこの一本化された融着部を延伸して、それぞれを細径
のコア,クラッドとするとともに、2本のコアを平行に
近接させ光結合部5としている。
【0005】したがって、ファイバ融着型光カプラは、
光結合部5の一方に、第1の出力側光ファイバ1-2 と第
2の入力側光ファイバ2-1 が平行に配列し、他方に第1
の出力側光ファイバ1-2 と第2の出力側光ファイバ2-2
とが平行に配列している。
【0006】以下ファイバ融着型光カプラの分岐機能に
ついて説明する。第1の出力側光ファイバ1-2 に光パワ
ーP0 を入力すると、光結合部5を経て第1の出力側光
ファイバ1-2 に進行し、出力P1 として第1の出力側光
ファイバ1-2 から出力する。
【0007】この際一部の光は光結合部5でクラッド側
に漏れて、徐々に他方の第2の出力側光ファイバ2-2 の
コアに移り、第2の出力側光ファイバ2-2 を進行して、
出力P2 として第2の出力側光ファイバ2-2 から出力す
る。
【0008】即ち、上述のようなファイバ融着型光カプ
ラは、光を分岐する機能を備えた光デバイスである。と
ころで、このようなファイバ融着型光カプラは、交叉角
が開く方向の力が光ファイバに付与されると光結合部が
損傷する。
【0009】また、光結合部が屈曲すると分岐比が大き
く変動する。したがって、光結合部が屈曲したり、或い
は光結合部に不要な外力が付与されないために、ファイ
バ融着型光カプラの光結合部を補強するのが一般であ
る。
【0010】
【従来の技術】従来の補強構造を図2に示す。図2にお
いて、10は石英ガラス等よりなる基板である。ファイバ
融着型光カプラを基板10の表面に沿って張り、その状態
で、第1,第2の入力側光ファイバ1-1,2-1 の光結合部
5近傍を、エポキシ樹脂等の接着剤15を用いて一体に基
板10に接着している。
【0011】また、第1,第2の出力側光ファイバ1-2,
2-2 の光結合部5近傍を、エポキシ樹脂等の接着剤15を
用いて一体に基板10に接着している。なお、図示省略し
たケースを基板10に冠着して、光結合部5を保護してい
る。
【0012】したがって、いずれか一つの光ファイバに
引っ張られることがあっても、光結合部が屈曲したり、
損傷することがない。また他の物体が光結合部5に触れ
ることが阻止されるので、光結合部5に傷が付くことも
ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来は上述のように光
ファイバの材料に類似した石英ガラス等の基板(基板の
熱膨張係数は光ファイバの熱膨張係数よりも大きい)を
使用して熱変化による影響をなるべく小さくしている。
【0014】また、光結合部のクラッドを融着させてフ
ァイバ融着型光カプラを製造するものであるが、この際
クラッドの厚さが均一とならずむらになる。そして図3
に図示したようにクラッドの外周部に皺ができた状態で
凝固する。
【0015】一方、ファイバ融着型光カプラの使用中に
環境温度が大きく上昇すると、基板がより大きく膨張す
るので、光結合部に引張力が働き、それに伴いクラッド
の皺の山に対応するコア部分が局部的に圧縮される。
【0016】その結果、コアに局部応力が付与されて、
ファイバ融着型光カプラの特性が変動するという問題点
があった。本発明はこのような点に鑑みて創作されたも
ので、環境温度の変化に対して特性が安定したファイバ
融着型光カプラの補強構造を提供することを目的として
いる。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、図1に例示したように、平行する2本の
光ファイバの中央部分のクラッドを融着して光結合部と
したファイバ融着型光カプラにおいて、それぞれの外側
端部21B,22B を基板10に固着することで、熱膨張係数が
基板10の熱膨張係数よりも所望に大きい一対の角形板部
材21,22 を基板10上に対向配置する。
【0018】そして、ファイバ融着型光カプラを一対の
角形板部材21,22 上に張架した状態で、第1,第2の入
力側光ファイバ1-1,2-1 の光結合部5近傍を、一方の角
形板部材21の内側端部21A 上に一体に接着剤15を用いて
固着する。
【0019】また、第1,第2の出力側光ファイバ1-2,
2-2 の光結合部5近傍を、他方の角形板部材22の内側端
部22A 上に一体に接着剤15を用いて固着した構成とす
る。
【0020】
【作用】上述のように本発明は、熱膨張係数が基板の熱
膨張係数よりも所望に大きい一対の角形板部材が、それ
ぞれの外側端部を基板に固着することで、基板上に対向
配置され、一対の角形板部材上に張架されたファイバ融
着型光カプラは、光結合部近傍が、接着剤によりそれぞ
れの内側端部に固着されている。
【0021】したがって、ファイバ融着型光カプラを使
用中に周囲温度が上昇すると、基板はファイバ融着型光
カプラの走行方向が長くなるように膨張する。一方、角
形板部材はそれぞれの外側端部が基板に固定されている
ので、内側端部が近寄るように膨張する。
【0022】その結果、この基板の膨張長と2つの角形
板部材の膨張長がほぼ相殺されるので、光結合部5に引
張力が殆ど付与されない。即ち、ファイバ融着型光カプ
ラの特性が変動しない。
【0023】
【実施例】以下図を参照しながら、本発明を具体的に説
明する。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示
す。
【0024】図1は本発明の実施例の図で、(A) は側面
図、(B) は平面図である。図1において、21,22 は、基
板10の表面の中心線上に対向配置する、熱膨張係数が基
板10の熱膨張係数よりも大きい角形板部材(例えば黄銅
板)である。
【0025】例えば石英ガラスよりなる矩形状の基板10
の表面には、中心線上の左右の両端部に角形凹部を設け
てある。そして、それぞれの角形板部材21,22 の下面の
外側端部21B,22B に設けた角形突部を、上述の角形凹部
に嵌入し、その角形突部の底面を接着剤25を用いて基板
10に固着している。
【0026】光結合部5がこの一対の角形板部材21,22
の中間に位置するように、ファイバ融着型光カプラを角
形板部材21,22 に架橋する。そして、第1, 第2の入力
側光ファイバ1-1,2-1 を平行にして把持するとともに、
第1, 第2の出力側光ファイバ1-2,2-2 を平行にして把
持して、ファイバ融着型光カプラを角形板部材21,22上
に撓みがないように張り、第1,第2の入力側光ファイ
バ1-1,2-1 の光結合部5近傍を、一方の角形板部材21の
内側端部21A 上に、例えばエポキシ樹脂等の接着剤15を
用いて一体に接着している。
【0027】また、第1,第2の出力側光ファイバ1-2,
2-2 の光結合部5近傍もまた同様に、他方の角形板部材
22の内側端部22A 上に、例えばエポキシ樹脂等の接着剤
15を用いて一体に接着している。
【0028】なお、図示省略したケースを基板10に冠着
することで、光結合部5を保護している。したがって、
いずれか一つの光ファイバに引っ張られることがあって
も、光結合部が屈曲したり、損傷することがない。また
他の物体が光結合部5に触れることが阻止されるので、
光結合部5に傷が付くこともない。
【0029】一方、ファイバ融着型光カプラを使用中に
周囲温度が上昇すると、図1の (A)に図示したように、
基板10はファイバ融着型光カプラの走行方向が長くなる
ように膨張(矢印A)する。
【0030】この際、角形板部材21,22 もまた膨張す
る。しかし、角形板部材21,22 はそれぞれの外側端部21
B ,22Bが、基板10に固定されているのでそれぞれの内側
端部21A ,22Aが近寄る方向に膨張(矢印B)する。
【0031】その結果、この基板の膨張長と2つの角形
板部材の膨張長がほぼ相殺される。即ち、光結合部5に
引張力が殆ど付与されないので、ファイバ融着型光カプ
ラの特性が変動しない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ファイ
バ融着型光カプラを保持する基板の膨張を、角形板部材
の膨張で相殺させて、光結合部に働く引張力を極力小さ
くしたもので、光カプラの特性が安定であるという優れ
た効果を有する。
【0033】また、光結合部が屈曲したり、損傷するこ
とがなく、さらに構造が簡単で低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の図で (A) は側面図 (B) は平面図
【図2】 従来例の図で (A) は平面図 (B) は側面図
【図3】 問題点を説明する図
【符号の説明】
1-1 第1の入力側光ファイバ 2-1 第2の入力側光ファイバ 1-2 第1の出力側光ファイバ 2-2 第2の入力側光ファイバ 3 コア 4 クラッド 5 光結合部 10 基板 15,25 接着剤 21,22 角形板部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/10 - 6/14 G02B 6/26 - 6/35 G02B 6/42 - 6/43

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行する2本の光ファイバの中央部分の
    クラッドを融着して光結合部としたファイバ融着型光カ
    プラにおいて、 それぞれの外側端部(21B,22B) が基板(10)に固着され
    て、該基板(10)上に対向配置されてなる、熱膨張係数が
    該基板(10)の熱膨張係数よりも所望に大きい一対の角形
    板部材(21,22) と、 該ファイバ融着型光カプラを該一対の角形板部材(21,2
    2) 上に張架した状態で、第1,第2の入力側光ファイ
    バ(1-1,2-1) の該光結合部(5) 近傍を、一方の該角形板
    部材(21)の内側端部(21A) 上に一体に固着する接着剤(1
    5)と、 第1,第2の出力側光ファイバ(1-2,2-2) の該光結合部
    (5) 近傍を、他方の該角形板部材(22)の内側端部(22A)
    上に一体に固着する接着剤(15)と、よりなることを特徴
    とするファイバ融着型光カプラの補強構造。
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