JPH06242339A - 光ファイバカプラの製造方法 - Google Patents

光ファイバカプラの製造方法

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JPH06242339A
JPH06242339A JP2582793A JP2582793A JPH06242339A JP H06242339 A JPH06242339 A JP H06242339A JP 2582793 A JP2582793 A JP 2582793A JP 2582793 A JP2582793 A JP 2582793A JP H06242339 A JPH06242339 A JP H06242339A
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JP
Japan
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adhesive
optical fiber
fiber coupler
coupler
softening temperature
Prior art date
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Application number
JP2582793A
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English (en)
Inventor
Ryozo Yamauchi
良三 山内
Taiichiro Tanaka
大一郎 田中
Tomio Azebiru
富夫 畔蒜
Shinichiro Shishikura
伸一郎 宍倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 融着延伸型光ファイバカプラ10のカプラ本
体11を補強器12に固定するに際し、まず軟化温度が
低いが硬化所要時間の短い第1の接着剤14で、カプラ
本体11と補強器12とを局所的に接着し、次いで、硬
化所要時間が長いが軟化温度の高い第2の接着剤15で
本接着するようにした。 【効果】 生産性が良く、かつ広い範囲温度で安定な特
性を示すことのできる光ファイバカプラ10を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、融着延伸型の光ファイ
バカプラの製造方法に関し、特に広い温度範囲で安定な
特性を有する光ファイバカプラの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、融着延伸型の光ファイバカプラ
は、複数本の光ファイバを添接、融着、延伸して、融着
部分を形成したもので、いずれかの光ファイバに入射し
た光を分岐したり、複数の光ファイバ端末に入射した光
を合流させて、他のファイバ端末から取り出す役割を果
たすもので、また、異なった波長の光を合波したり、分
波したりするのに用いられる光部品であり、光ファイバ
を伝送媒体とする光通信や、光計測に利用されている。
【0003】ところで、標準的な光ファイバのガラス径
(クラッド径)は、125μmとかなり細いが、それで
も1%の伸び歪を与えるのに1kg近い張力をかける必
要がある。前述したように、光ファイバを融着延伸する
際、その融着延伸部は、外径が数10μmとさらに細く
なり、その断面積は、標準的なファイバの10分の1以
下となる。そのため、このカプラ本体は、僅かな力を加
えるだけで非常に大きな歪が生じることがある。
【0004】そのため実際、光ファイバカプラは、カプ
ラ本体を適当な補強器内に収納して使用することが通常
行われている。
【0005】図5に、補強器の一例を示す。この補強器
1は、側面に開口する凹所2を備えた略角柱状のもの
で、この凹所2内にカプラ本体(融着延伸部3Aと非融
着延伸部3Bとを含む)3が収容されている。カプラ本
体3の非融着延伸部3Bと補強器1とは、接着剤4によ
り接着固定されている。
【0006】ところで、この接着剤4には、次のような
性能が要求される。 1)接着力が強いこと、 2)硬化時間が短いこと、 3)硬化後の収縮が小さいこと、 4)熱膨張係数が小さいこと、 5)光ファイバカプラの使用環境下で安定であること、 である。
【0007】前記性能のうち1)接着力が強いこととい
う条件を満たすことから、従来主として、光ファイバガ
ラスおよび補強器材料の両方に接着性の良いエポキシ系
接着剤が使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】エポキシ系接着剤には
色々な種類のものがあるが、一般的には、高温でも安定
なエポキシ系接着剤は、室温硬化の可能なものが少な
く、またさらに室温では短時間では硬化しないことか
ら、生産性が悪いという問題がある。また反対に、室温
で硬化する接着剤は、比較的短時間で硬化するものが多
いが、50℃以上の温度で軟化してしまい安定な状態を
保つことができないという問題がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、生産性が良く、かつ広い範囲温度で安定な特
性を示すことのできる光ファイバカプラを製造する方法
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、融着延伸型光ファイバカプラのカプラ
本体を補強器に固定するに際し、まず軟化温度が低いが
硬化所要時間の短い第1の接着剤で、カプラ本体と補強
器とを局所的に接着し、次いで、硬化所要時間が長いが
軟化温度の高い第2の接着剤で本接着することを特徴と
している。
【0011】
【作用】本発明の光ファイバカプラの製造方法によれ
ば、まず軟化温度が低いが硬化所要時間の短い第1の接
着剤で局所的に接着することにより、カプラ本体と補強
器とを短時間で仮固定することができる。次いで、硬化
所要時間が長いが軟化温度の高い第2の接着剤で、残り
部分を接着して最終的に両者を固定するが、この第2の
接着剤が硬化した後に得られた光ファイバカプラにあっ
ては、この第2の接着剤部分の軟化温度が高いために、
カプラ全体として、100℃近くの温度においても、十
分に安定した特性を維持することができるのである。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を説明す
る。図1は、本発明の光ファイバカプラの製造方法の一
実施例を示すもので、図中符号11はカプラ本体であ
る。
【0013】カプラ本体11は、光ファイバ11a、1
1aを複数本互いに接触状態で並列させ、加熱装置(図
示略)で加熱し局部的に融着させることによって製造し
たもので、光学的に互いに連続する融着延伸部11Aと
非融着延伸部11Bとを有している。光ファイバ11a
は、例えば酸化ゲルマニウム等のドーパントを添加した
石英からなる高屈折率のコア部と、その周囲の石英から
なる低屈折率のクラッド部とを備えたもので、単一モー
ドファイバあるいは多モードファイバが用いられる。非
融着延伸部11Bの光ファイバ11aの外周には、紫外
線硬化型樹脂等からなる被覆層11bが設けられてい
る。
【0014】こうしてなるカプラ本体11を、補強器1
2内に収容する。補強器12は、側面に開口する凹所1
3を備えた略角柱状のもので、この凹所13内にカプラ
本体11を収容する。
【0015】次いで、カプラ本体11と補強器12とを
固定する。固定に際しては、まず、第1の接着剤14を
用いて、カプラ本体11と補強器12とを局所的に接着
する。第1の接着剤14には、軟化温度が低いが硬化所
要時間の短いものを使用する。具体的には、軟化温度は
40〜50℃程度、硬化所要時間は室温で5〜10分程
度のものが好ましい。最終的に光ファイバカプラ10の
機械的および耐環境の信頼性は、後述の第2の接着剤1
5が負担することになるので、この第1の接着剤14と
しては、比較的選択の幅が広く、例えばエポキシ系接着
剤や変成アクリル系接着剤などを用いることができる。
ここで、局所的に接着するとは、例えば図1に示したよ
うに、補強器12内に収容されている非融着延伸部11
Bのそれぞれの両端(補強器12端部に近い側と融着延
伸部11Aに近い側)付近に第1の接着剤14を塗布
し、該部分を接着することを意味している。
【0016】第1の接着剤14を室温で硬化させた後、
両方の第1の接着剤14、14の間の部分に、第2の接
着剤15を塗布して該部分を接着する。第2の接着剤1
5には、硬化所要時間が長いが軟化温度の高いものを使
用する。具体的には、軟化温度は70〜100℃程度、
硬化所要時間は室温または高温で60分〜1日程度のも
のが好ましい。さらに、この第2の接着剤15は、最終
的に得られる光ファイバカプラ10の機械的、耐環境の
信頼性を負うことになるので、接着力が強いこと、硬化
後の収縮が小さいこと、熱膨張係数が小さいことなどの
性能を満たすことが要求され、例えばエポキシ系接着剤
などを用いることができる。この時、第2の接着剤15
には、硬化前の粘度が低いものを用いても構わない。と
いうのは、すでに第1の接着剤14、14が両側に設け
られているため、この第1の14、14接着剤が堤防の
役割を果たすからである。その後、一昼夜程度放置する
ことで、第2の接着剤15を硬化させる。
【0017】このように、本実施例の光ファイバカプラ
の製造方法によれば、まず第1の接着剤14により、カ
プラ本体11と補強器12とを短時間で仮固定すること
ができる。そのため、光ファイバカプラ10の生産性を
高めることができる。次いで、第2の接着剤15で本接
着するが、この第2の接着剤15が硬化した後に得られ
た光ファイバカプラ10にあっては、この第2の接着剤
15の軟化温度が高いために、光ファイバカプラ10全
体として、100℃近くの温度においても、十分に安定
した特性を維持することができる。
【0018】なお、本発明は前記実施例に限られること
なく、種々の変更を加えることは可能である。例えば、
前記実施例では、第1および第2の接着剤14、15
を、図1に示したような位置に塗布したが、図2に示す
ような位置に塗布することもできる。すなわち、第1の
接着剤14により、補強器12内に収容されている非融
着延伸部11Bの片端(融着延伸部11Aに近い側)付
近のみを接着し、それより補強器12端部に近い側はす
べて第2の接着剤15で接着するようにしてもよい。た
だし、この場合には、第2の接着剤15として、比較的
粘度の高いものを用いることが必要である。粘度として
は10000cp程度が望ましい。粘度がこれより低い
と、第2の接着剤15が流動して所定の部位に留まらな
くなってしまうためである。
【0019】次に、具体的実施例を示して、本発明の効
果を明らかにする。 (実施例)表1に示した特性の第1および第2の接着剤
14、15を用いて、図1に示した構造を有し、波長
1.3μmにおける光の分岐比が1:1の光ファイバカ
プラ10を作製した。 (比較例)第1の接着剤のみを使用して、実施例と同様
に、光ファイバカプラを作製した。
【0020】
【表1】
【0021】(光源特性の測定)図3に示すようにし
て、高温の炉17内で光ファイバカプラ10の両端を引
っ張り、光源特性を測定した。図中符号18は光ファイ
バを固定するホールドである。結果を、図4に示す。
【0022】図4の結果より、実施例の光ファイバカプ
ラ10は、90℃の高温にあっても安定な特性を示し、
張力1.5kg(ファイバリード線2本分)でも、光出
力の変化は見られなかった。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バカプラの製造方法によれば、第1の接着剤により、カ
プラ本体と補強器とを短時間で仮固定することができる
ので、光ファイバカプラの生産性を高めることができ
る。そのうえ、第2の接着剤の軟化温度が高いので、1
00℃近くの温度でも、十分に安定した特性を維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバカプラの製造方法の一実施
例を示す断面図である。
【図2】光ファイバカプラの製造方法の他の例を示す断
面図である。
【図3】光源特性を測定する方法を示す図である。
【図4】実施例の光ファイバカプラの光源特性を示す図
である。
【図5】従来の光ファイバカプラの一構造例を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 光ファイバカプラ 11 カプラ本体 12 補強器 13 凹所 14 第1の接着剤 15 第2の接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宍倉 伸一郎 千葉県富津市新富42−1 株式会社フジク ラ富津工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融着延伸型光ファイバカプラのカプラ本
    体を補強器に固定するに際し、まず軟化温度が低いが硬
    化所要時間の短い第1の接着剤で、カプラ本体と補強器
    とを局所的に接着し、次いで、硬化所要時間が長いが軟
    化温度の高い第2の接着剤で本接着することを特徴とす
    る光ファイバカプラの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1または第2の接着剤がエポキシ系接
    着剤であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイ
    バカプラの製造方法。
  3. 【請求項3】 第2の接着剤のみがエポキシ系接着剤で
    あることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバカプ
    ラの製造方法。
JP2582793A 1993-02-15 1993-02-15 光ファイバカプラの製造方法 Pending JPH06242339A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09138322A (ja) * 1995-11-13 1997-05-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 光カプラ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09138322A (ja) * 1995-11-13 1997-05-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 光カプラ

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