JP3084626B2 - 建築用板 - Google Patents

建築用板

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁材、床材、建具用ま
たは家具用に使用可能な建築用板に関し、特に、構造用
パネルの面材として好適に使用される建築用板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、木質系板材を使用した建築用板は
様々な用途に使用されるものの、水分の吸収放出に伴い
板材に収縮膨張を起し、得られた建築用板を用いた壁、
床、建具などにおいて、反りや曲がりなどの狂いを生じ
させる要因となる。
【0003】また、住宅内において風呂場、台所などの
水回り付近の壁内、床下において、空気の流れが生じず
局所的に湿度が高いまま滞留する場所では、断熱材や木
質系板材などの建築用材に腐食が生じ易い。また、乾燥
した状態が長く続く場所では、木質系部材に収縮が生じ
接合部に隙間が発生し、予定しない部分から空気の移動
(すきま風)が盛んに行われることにより、冷暖房の効
率が低下するなどの問題が生じていた。
【0004】このような問題を解決するために、防湿材
の表裏に紙を積層した防湿シートなどの防湿材を木質系
板材の表面に貼着することにより、水分が浸透するのを
防止する建築用板が提案された。
【0005】しかしながら、これら防湿材は液体の水の
状態での浸透を抑制することはできるものの、気体中に
分散した水蒸気の浸透を防止することはできず、長期間
の間に徐々に水蒸気が浸透し、或いは建築用板内の水分
が放出され、その結果として建築用板の収縮膨張および
腐食等の問題が依然発生していた。
【0006】このような問題を解決する方法として、計
画的に住宅内の空気の対流を生じさせることを前提とし
た高気密・高断熱工法が提供されるようになり、室内の
空気および水分が勝手に壁裏、床下等に移動しないよう
に、部屋を構成するパネルの外側全てに防湿気密性能を
有するシートを張り、気密性能を付与した状態で24時
間換気を行う工法が実施されるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これら高気密・高断熱
工法における防湿気密シートの施工は部屋を構成する箱
体の外側全てに行うものであり、施工途中に防湿気密シ
ートに一か所でも傷または穴を開けてしまうと気密性能
が低下して目的を達することができず、その施工には多
大な手間と時間を要するものであった。
【0008】その施工手間を解決するために、木質基板
の表面に防湿シートを貼着した建築用板による代用が検
討されたが、防湿気密シートとして一般に認められてい
る100μm厚以上のポリエチレンフィルムや200μ
m厚以上の塩化ビニルフィルムが持つ防湿性能、即ち水
蒸気透過率7g/平方メートル・24hr以下と同等の
防湿性能を持たせるためには、防湿気密シートと同等の
厚さのポリエチレン層を積層させる必要があり、形成し
た層自体が強度的に弱く、建築用板としての運搬、施工
時に容易に傷がつきやすい等の問題を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような従来
技術の問題点を解決し、工業的生産に適し優れた防湿性
能を有する建築用板を提供することを目的とする。
【0010】さらに本発明は、このような建築用板を提
供するに当たり、防腐・防蟻性能を付与することを目的
とする。
【0011】すなわち本発明は、木質基板の少なくとも
片面に、防腐・防蟻薬剤の混合された接着剤を介して、
アルミニウム層および合成樹脂フィルムよりなる積層体
が、合成樹脂フィルムを木質基板側にして配されてなる
建築用板(請求項1)、木質基板の少なくとも片面に、
防腐・防蟻薬剤の混合された接着剤を介して、合成樹脂
フィルム、アルミニウム層および合成樹脂フィルムより
なる積層体が配されてなる建築用板(請求項2)、少な
くとも片面に防腐・防蟻薬剤が塗布された木質基板の該
薬剤塗布面に、アルミニウム層および合成樹脂フィルム
よりなる積層体が、合成樹脂フィルムを木質基板側にし
て配されてなる建築用板(請求項3)である。
【0012】本発明によれば、アルミニウム層と合成樹
脂フィルムとを有する積層体が木質基板に貼着されるこ
とにより、高気密・高断熱工法に用いられる防湿気密シ
ートと同等以上の防湿性能を有し、同時に優れた断熱性
能および曲げ強度を有する建築用板が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の建築用板の一例を
示すものであり、木質基板1の片面に、防腐・防蟻薬剤
の混合された接着剤7を介して、アルミニウム層3と合
成樹脂フィルム2よりなる積層体Sを、合成樹脂フィル
ム2が木質基板1と接するように貼着した建築用板を示
す。このような構成とすることにより、最外方に配され
るアルミニウム層3による優れた熱輻射能力が発揮され
ることとなるため、断熱性能に優れた建築用板とするこ
とができる。
【0014】本発明の建築用板を構成する木質基板1と
しては、たとえば、合板、木削片板、木質繊維板、単板
積層板を単独で又は任意組み合わせ複合したものを用い
ることができる。また、木質基板表面には用途に応じ任
意化粧層を形成することができる。
【0015】この化粧層は、天然木材を切削して得られ
る天然突板、人工突板、および不繊布、紙、合成樹脂シ
ートを裏打ちした突板シート、または、化粧紙、樹脂含
浸紙、不繊布、紙、合成樹脂シート等の化粧シートを、
接着剤を用い接着することにより形成するか、あるいは
木質基板表面に直接塗装または印刷を施すことにより形
成される。
【0016】また、化粧層の表面に、上塗り層を設ける
こともできる。このような化粧層を設けることにより、
表面側からの水分の浸透も防止されることとなり、湿度
変化に伴う反り、結露、腐食等の問題を解決することが
できるものである。
【0017】積層体Sを構成する合成樹脂フィルム2と
しては、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、硬質塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート等の合成樹脂フィルムを使用することがで
きる。
【0018】合成樹脂フィルム2の厚さは10μmから
40μmの範囲のものを使用することができる。合成樹
脂フィルム2の厚さが10μmより薄いとアルミニウム
層3を積層しても十分な防湿性能を得ることができな
い、また、40μmより厚いものを用いても、アルミニ
ウム層を蒸着しただけのものと同等の防湿性能しか得ら
れず、単にコストが上昇するだけで好ましくない。
【0019】本願発明ではこれら合成樹脂フィルム2と
アルミニウム層3とからなる積層体Sを木質基板1の少
なくとも片面に配する。アルミニウム層3としては、ア
ルミ箔の貼着またはアルミニウムの蒸着により形成する
ことができる。アルミ箔を使用する場合は5μmから4
0μmの厚さのものを使用することができる。アルミ箔
を用いることにより、たとえばアルミ箔と合成樹脂フィ
ルムの積層体Sが基板裏面に貼着されたものにあって
は、建築用板の表面に荷重がかかった際に、建築用板の
裏面側を伸ばそうとする力が働くが、積層体Sによる木
質基板の裏面の伸びを拘束する機能により、建築用板の
曲げ強度を向上させることができる。
【0020】アルミニウム層3としてアルミ箔を用いる
場合にはアルミニウム層3と合成樹脂フィルム2を接着
剤または熱融着により貼着する。接着剤としては尿素樹
脂系、フェノール樹脂系、メラミン樹脂系、酢酸ビニル
樹脂系、ビニールウレタン樹脂系の接着剤を用い貼着す
ることができる。
【0021】また、アルミニウム層3をアルミニウムの
蒸着により形成する場合には、アルミニウム層3と合成
樹脂フィルム2とが複合的に防湿性能を発揮することに
なるため、400Åの蒸着量でアルミ箔10μmと同等
の防湿性能を示すことができる。アルミニウムの蒸着
は、たとえば、10-4mmHg程度の高度の真空下でアル
ミニウムを融点以上の温度に加熱することにより、アル
ミニウムは蒸気となり飛散する。この蒸気中に冷却状態
の合成樹脂フィルムをさらすことにより、アルミニウム
の蒸気が合成樹脂フィルムの表面に付着して分子状の微
粒子で凝固する。このような方法により合成樹脂フィル
ム2の表面にアルミニウムを薄膜コーティングすること
ができる。
【0022】本発明における合成樹脂フィルム2に形成
するアルミニウム層3としてアルミニウムの蒸着を用い
る場合には、アルミニウム蒸着層の厚さは400Åから
800Åの厚さに形成することが好ましい。400Åよ
り薄い層では高気密・高断熱工法において要求される防
湿性能を十分に発揮することができない。また800Å
より厚くアルミニウム蒸着層を形成してもそれ以上防湿
性能は向上しない。
【0023】なお、前記合成樹脂フィルム2の中でも特
にポリエチレンテレフタレート(PET)は、その単独
での水蒸気透過率は12μm厚さのシートで40g/m2・
24hr以上と水蒸気を通しやすいものであるが、アルミ
ニウムを蒸着することにより水蒸気透過率を大幅に減少
させることができる。すなわち、単独のシート状態では
ポリエチレンテレフタレートよりも水蒸気透過率が低い
樹脂シートと比較して、同一厚さのアルミニウム蒸着層
を形成した状態では、ポリエチレンテレフタレートのシ
ートの方がその水蒸気透過率は低くなり、このため他の
樹脂よりも薄いシートで十分な防湿性能を発揮すること
ができるので、特に好ましい実施形態となる。
【0024】本願発明の建築用板は、合成樹脂フィルム
2とアルミニウム層3との積層体Sを木質基板1に貼着
することにより得られるが、両者の貼着は、防腐・防蟻
薬剤の混合された接着剤7を介して行われる。この際に
用いる接着剤は尿素樹脂系、フェノール樹脂系、メラミ
ン樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、ビニールウレタン樹脂系
の接着剤であり、これに防腐・防蟻薬剤として、一般に
防腐・防蟻薬剤として用いられているクロム化合物、銅
化合物、砒素化合物、アルキルアンモニウム化合物、銅
・アルキルアンモニウム化合物、ナフテン酸銅、ナフテ
ン酸亜鉛、クレオソート油等の薬剤を適当量混合して使
用する。
【0025】住宅金融公庫の定める木造住宅工事仕様に
よると、地盤面から高さ1m以内の部分に使用する下地
板には防腐・防蟻措置を施すことが義務付けられている
が、本発明の建築用板はその表面に合成樹脂フィルム2
とアルミニウム層3とからなる積層体Sが設けられてい
るため、現場で防腐・防蟻薬剤を塗布しようとしても該
薬剤が建築用板に浸透せず、防腐・防蟻性能を付与する
ことができない。このため、本発明では、積層体Sを木
質基板1に貼着する際に用いられる接着剤に防腐・防蟻
薬剤を混合して用いることにより、建築用板に防腐・防
蟻性能を付与するものである。
【0026】
【0027】図2は図1の建築用板のアルミニウム層3
の外側に保護用の合成樹脂フィルム4を配したものであ
る。すなわち、合成樹脂フィルム2、アルミニウム層3
および合成樹脂フィルム4よりなる積層体S’を防腐・
防蟻薬剤混合接着剤7を介して木質基板1の片面に貼着
してなる建築用板である。このような構成とすることに
より、アルミニウム層3の表裏面が合成樹脂フィルム
2,4により完全に密封されるため、長期間にわたって
もアルミニウム層3の酸化が防止され、アルミニウム層
3の劣化による剥離を防止することが可能となる。
【0028】保護用の合成樹脂フィルム4としては、合
成樹脂フィルム2と同様に、ポリエステル、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、硬質塩化ビニル、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製のフィ
ルムを使用することができる。
【0029】木質基板1と積層体S、S’との間に紙層
を配してもよい。紙層としては、クラフト紙、薄葉紙、
再生紙等を使用することができる。紙層が配されること
により、紙層の投錨効果および紙層内に前記防腐・防蟻
薬剤混合接着剤7が浸透しやすくなるため、積層体S、
S’を木質基板1に貼着する際の接着強度を十分に確保
することができる。
【0030】なお、積層体Sと紙層5とは、ポリエチレ
ン、塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂シートを
介在させて熱融着により貼着するか、あるいは接着剤を
用いて貼着される(図示せず)。熱融着による貼着の例
としては、紙層5の上にポリエチレンシートを積層し、
さらに積層体Sを載置した後、全体を加熱圧着してポリ
エチレンシートを融着させ貼着することができる。
【0031】なお、加熱圧着の際の加熱温度は、合成樹
脂フィルム2の溶融温度より低い温度で行う必要があ
る。加熱圧着により合成樹脂フィルム2までが溶融して
しまっては、アルミニウム層3との積層により向上させ
た防湿性能が低下してしまうためである。このため、熱
融着により積層体Sと紙層5とを貼着させるために用い
る合成樹脂シートは、合成樹脂フィルム2の溶融温度よ
り低いものを選択することが好ましい。
【0032】このように、熱融着により貼着することに
より、紙層5内の途中までポリエチレン樹脂が浸透硬化
した状態で貼着される。また、接着剤を用いて貼着する
場合、尿素樹脂系、フェノール樹脂系、メラミン樹脂
系、酢酸ビニル樹脂系、ビニールウレタン樹脂系の接着
剤を用いて貼着することができる。いずれの方法により
貼着したものも、紙層5の積層体Sとの貼着面側には、
貼着に用いた接着剤または合成樹脂シートが溶融した樹
脂が、紙層5の内部まで浸透した浸透部分を有するもの
である。
【0033】また、積層体Sを構成するアルミニウム層
3(図1)の表面に、あるいは積層体Sを構成する外側
の合成樹脂フィルム4(図2)の表面に、さらに外側紙
層を貼着することができる。外側紙層を配することによ
り、本発明の建築用板を接着剤を併用して下地基材に固
定する際に、接着剤が外側紙層内に浸透し、優れた接着
強度を確保することができる。また、本発明の建築用板
を運搬、施工する際に合成樹枝フィルムおよびアルミニ
ウム層に傷がつくのを防止することができる。なお、外
側紙層の貼着は、前記積層体S、S’と紙層との貼着と
同様に、合成樹脂シートの熱融着または接着剤により行
うことができる。
【0034】
【0035】以上においては木質基板1の片面に積層体
S、S’を設けた建築用板について既述したが、木質基
板1の両面および/または木口面に積層体を貼着するこ
ともできる。木質基板1の表裏面および木口面のすべて
が防腐・防蟻薬剤混合接着剤7によって被覆された状態
とすることにより、特に優れた防腐・防蟻効果を得るこ
とができる。また、積層体が木質基板1の全面に貼着さ
れることによって建築用板の各方向からの空気および水
分の移動を完全に遮断することが可能となり、防湿・気
密性能を高める上で好ましい実施の形態である。
【0036】また、図示しないが、木質基板1の片面に
積層体S,S’を貼着すると共にその他面には防水シー
トを貼着して建築用板としてもよい。防水シートとして
は、たとえば、ポリエチレン、塩化ビニル、ポリプロピ
レン、ポリウレタン等の合成樹脂シート、アルミニウ
ム、銅等の金属シート、アスファルトフェルト、ルーフ
ィング等の瀝青質シート、ポリウレタンフォーム、ポリ
エチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、発泡ゴム等
の発泡シート、ゴムシートを防水層として用い、その表
裏にクラフト紙、薄葉紙、再生紙等の紙層を積層して熱
融着あるいは接着剤により一体化したものを用いること
ができる。この防水シートは、防水層の表裏に貼着した
紙層の内側に防水層との接着に用いた接着剤または防水
層自体が溶融した樹脂が浸透した部分を有するものであ
る。
【0037】このような防水シートを木質基材1の片面
に貼着することにより、防水シートを貼着した側におい
て液体の水の透過は防止するが、気体の水蒸気は透過さ
せることとなり、建築用板の使用目的として一方の面が
接触する部分または部屋内の湿度の変化に対し、本発明
の建築用板が水蒸気を吸収または放出することにより、
湿度の急激な変化を抑制する機能を発揮することができ
る。
【0038】なお、本発明の建築用板において、積層体
S,S’が貼着された側の最表面はJIS−A−145
3に規定される建築用材料および建築構成部分の磨耗試
験方法による磨耗深さが0.25mm以下であることが
好ましい。
【0039】
【発明の効果】本発明の建築用板によれば、合成樹脂フ
ィルムとアルミニウム層とを有してなる積層体を貼着し
た面においては、高気密・高断熱工法において防湿気密
シートを貼着したのと同等の防湿気密性能を有する。し
たがって、本発明の建築用板を高気密・高断熱工法の構
造パネルとして使用する場合においては、パネル間ある
いは構造材との固定部においてのみ、防湿気密シートを
貼着したり、合成樹脂フォームの充填あるいは防湿気密
用パッキンなどの防湿気密処理をすることで、高次元の
気密性能を確保することができ、施工期間を著しく短縮
させることができる。
【0040】さらに、アルミニウム層により熱輻射が行
われるため、断熱効果も十分に発揮される。
【0041】また、構造パネル以外の用途に用いても、
気体の水蒸気の影響を全く受けることがなく、基本的に
収縮膨張も発生しないため、特に湿度の高い場所に用い
るのに適している。
【0042】本発明の建築用板は表面に合成樹脂フィル
ムとアルミニウム層とからなる積層体が配されているた
め現場で薬剤処理することができないが、積層体を木質
基板に貼着する際の接着剤に防腐・防蟻薬剤を混合して
用いるため、所要の防腐・防蟻性能が付与され、住宅金
融公庫の定める木造住宅工事仕様を満足することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による建築用板を示す断
面図である。
【図2】 本発明の別の実施形態による建築用板を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 木質基板 2 合成樹脂フィルム 3 アルミニウム層 4 合成樹脂フィルム 7 防腐・防蟻薬剤混合接着剤 S、S’ 積層体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質基板の少なくとも片面に、防腐・防蟻
    薬剤の混合された接着剤を介して、アルミニウム層およ
    び合成樹脂フィルムよりなる積層体が、合成樹脂フィル
    ムを木質基板側にして配されてなる建築用板。
  2. 【請求項2】 木質基板の少なくとも片面に、防腐・防
    蟻薬剤の混合された接着剤を介して、合成樹脂フィル
    ム、アルミニウム層および合成樹脂フィルムよりなる積
    層体が配されてなる建築用板。
  3. 【請求項3】少なくとも片面に防腐・防蟻薬剤が塗布さ
    れた木質基板の該薬剤塗布面に、アルミニウム層および
    合成樹脂フィルムよりなる積層体が、合成樹脂フィルム
    を木質基板側にして配されてなる建築用板。
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