JP3084325U - コンクリートポールの補強具 - Google Patents

コンクリートポールの補強具

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JP3084325U
JP3084325U JP2001005662U JP2001005662U JP3084325U JP 3084325 U JP3084325 U JP 3084325U JP 2001005662 U JP2001005662 U JP 2001005662U JP 2001005662 U JP2001005662 U JP 2001005662U JP 3084325 U JP3084325 U JP 3084325U
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和裕 関根
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東北通信建設株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な補強の強度が保証され、慣れない作業員
でも簡単に作業ができ、しかも短時間に作業ができるコ
ンクリートポール補強具を提供する。 【解決手段】コンクリートポール1の損傷箇所1aの周
囲に配置された複数の補強パイプ2と、前記補強パイプ
2を前記コンクリートポール1に固定する固定チェーン
3と、前記コンクリートポール1の損傷箇所の上部に巻
き付けられ前記補強パイプ2を吊り下げる吊り下げ用チ
ェーン4および前記補強パイプ2と前記吊り下げ用チェ
ーン4を連結する連結フック5からなる構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、電柱などに使用されているコンクリートポールの損傷箇所を補強す るコンクリートポールの補強具に関する。
【0002】
【従来の技術】
電柱などに使用されているコンクリートポールは、長年風雨に晒されることに よって強度が低下し、地震や強風、或いは電線などの荷重によって亀裂などの損 傷が生じるという問題が発生していた。この対策としては、損傷箇所を調べ、根 本的には新しいコンクリートポールとの建替が行われるようになっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、新しいコンクリートポールの建替するに際しては、建替工事を 行うために関係する役所や警察などに工事の内容の届出を行い、許可を得る必要 があった。そのため、許可申請を提出してから許可を得て実際の工事が始まるま で、1ヶ月位かかるという事情があった。 元来、コンクリートポールは倒壊しないという意識の下に作業をしており、亀裂 などが入っていても特別な施策をしないで建替が可能になるまで手を掛けないで いた。従って、コンクリートポールについては適切な安全な施策も確立されてい なかった。木柱においては腐蝕等による倒壊を防止するために周囲に金属杭を打 ち込む補強が行なわれていた。 コンクリートポールの補強作業は熟練した作業員でないと適正な作業を行うこ とができず、慣れない作業員には難しいという問題もあった。
【0004】 本考案は、上述した従来の問題点に鑑みなされたもので、十分な補強の強度が 保証され、熟練しない作業員でも簡単に作業ができ、しかも短時間で作業できる コンクリートポールの補強具を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の前記課題は、コンクリートポールの損傷箇所の周囲に配置される複数 の補強パイプと、前記補強パイプを前記コンクリートポールに固定する固定チェ ーンと、前記コンクリートポールの損傷箇所の上部に巻き付けられ前記補強パイ プを吊り下げる吊り下げ用チェーンと、前記補強パイプと前記吊り下げ用チェー ンを連結する連結フックからなるコンクリートポールの補強具の構成によって達 成できる。 上記構成によれば、コンクリートポールの補強が十分な強度で行われ、熟練し ない作業員でも簡単に短時間で作業ができるようになる。
【0006】 また、本考案の前記課題は、前記補強パイプは、2本を一組として予めで両端 をねじで固定され、一端側には前記連結フックが取り付ける構成によって達成で きる。 上記構成によれば、コンクリートポールの補強が確保され、片方が損傷しても 簡単に交換ができるようになる。
【0007】 さらに、本考案の前記吊り下げ用チェーンは、前記コンクリートポール に巻き付け連結フックを引っかける足場吊りチェーンと、前記足場吊りチェーン をコンクリートポールに固定する通常のコンクリートポールの昇降用ベルト(以 下CP昇降用ベルトと称する)とから構成され、これによって前記課題は達成で きる。 上記構成によれば、補強パイプが適正な位置で固定されるようになり、慣れな い作業員でも簡単に短時間で作業ができるようになる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係るコンクリートポールの補強具の実施の形態を図面に基き詳 細に説明する。 図1は本考案の1実施態様に係るコンクリートポールの補強具を示す斜視図、 図2は図1のコンクリートポールの補強具に使用する補強パイプを示す斜視図、 図3は図2の補強パイプを固定する固定チェーンを示す斜視図、図4は図2の補 強パイプを吊り下げる吊り下げチェーンを示す斜視図、図5は図1のコンクリー トポールの補強具を取り付ける手順を示す説明図である。
【0009】 本考案のコンクリートポールは、図1に示すように、コンクリートポール1の 損傷箇所1aの周囲に配置される複数の補強パイプ2と、この補強パイプ2をコ ンクリートポール1に固定する固定チェーン3と、コンクリートポール1の損傷 箇所1aの上部に巻き付けられ補強パイプ2を吊り下げる吊り下げ用チェーン4 と、補強パイプ2と吊り下げ用チェーン4を連結する連結フック5とから構成さ れている。
【0010】 補強パイプ2は、図2に示すように、建築現場の足場などで使用される一般構 造用炭素鋼管(肉厚2.4mm,径48.6mm, 長さ1000mm)を2本一 組とし、両端に8.5mmのねじ孔を穿設し、径8mm の連結ボルト2aで連 結固定したものである。 このように連結された補強パイプ2は、一本で使用される補強パイプ2に比し て強度が倍加しており、片方の補強パイプ2に損傷があった場合には連結ボルト 2aを外して簡単に交換できるものである。
【0011】 また、前記補強パイプ2の連結ボルト2aの一端側には連結フック5が取り付 けられている。この連結フック5は、連結ボルト2aが貫通して補強パイプ2に 固定されるハング部5aと吊り下げ用チェーン4に引っかけるためのフック部5 bとから形成されたものである。
【0012】 また、この補強パイプ2を固定する固定用チェーン3は、補強パイプ2の外側 上に巻き付けて補強パイプ2をコンクリートポール1に固定するもので、そのた め図3に示すように、固定用チェーン3の一端側にはフック状の固定部3aが連 結されており、この固定部3aに固定用チェーンの他端3bを引っかけてナット 6を締め付け工具で締めつけることにより、固定用チェーン3を緊縛するように なっている。この固定用チェーン3の破断荷重は1900Kgf以上の強度を持 っており、実用上の十分な強度を保証するものである。
【0013】 前記連結フック5を引っかけて補強パイプ2を吊り下げる吊り下げ用チェーン 4は、図4に示すように、コンクリートポール1に巻き付け連結フック5を引っ かける足場吊りチェーン4aと、前記足場吊りチェーン4aをコンクリートポー ル1に固定するCP昇降用ベルト4bとから構成されている。足場吊りチェーン 4aの一端にはCP昇降用ベルト4bに取り付けるための小径チェーン4cが連 結金具4dのリベットかしめにより固着されている。そして、この連結金具4d には足場吊りチェーン4aを固定するための足場吊りチェーン用フック4eが取 り付けられている。この足場吊りチェーン用フック4eに足場吊りチェーン4a の一端側を引っかけ、他端にコンクリートポールのCP昇降用ベルト4bを取り 付け、このCP昇降用ベルト4bを締めつけることにより足場吊りチェーン4を コンクリートポール1の適宜な位置で固定できるようになっている。
【0014】 これら吊り下げ用チェーン4の各構成部品の強度は、足場吊りチェーン4aの 破断荷重が1800Kgf以上の強度を有しており、足場吊りチェーン用フック 4eの破断荷重は1800Kgf以上、CP昇降用ベルト4bは100Kgfの 荷重に耐えるものである。これらの値は実用上の十分な強度を保証するものであ る。
【0015】 つぎに、上述のように構成されたコンクリートポールの補強具をコンクリート ポールに取り付ける手順を図5に基づいて説明する。 まず、図5(a)に示すように、コンクリートポール1の亀裂箇所1aの上方 で、亀裂箇所1aが補強パイプ2の中心位置になるように足場吊りチェーン4を 2回巻き付け、CP昇降用ベルト4bを締めつけて固定する。 次いで、図5(b)に示すように、足場吊りチェーン4に補強パイプ2の連結 フック5を引っかけて補強パイプ2を吊り下げる。この場合、補強パイプ2を吊 り下げる箇所は、コンクリートポールの設計荷重が150Kgfまたは250K gfの場合は3箇所(120°間隔)で行い、設計荷重が430Kgfの場合は 4箇所(90°間隔)で行い、それ以上の場合は5箇所(72°間隔)で行う。
【0016】 次いで、図5(c)に示すように、固定チェーン3により補強パイプ2の固定 を行う。この固定チェーン3は、上下方向に等間隔な位置になるように配設し、 固定箇所は単独柱の場合3箇所とし、自立柱や共架柱の場合は4箇所とする。ま た、固定チェーン3のナット6の締めつけ方向は隣接する固定チェーン3に対し て交互に行い、荷重の均等化を図る(図5参照)。このようにして、図1に示す ように、取り付け作業は完了する。
【0017】 上述のように本考案のコンクリートポールの補強具は、簡単な構造で高い強度 を保持することができ、コンクリートポールの設計荷重の2倍以上の強度が確保 されている。また、軽量で取り付けが簡単なため、取り扱いに熟練しない作業員 でも取り扱うことができ、短時間でコンクリートポールの補強作業を行うことが できる。このコンクリートポールの補強具により、コンクリートポールの建て替 え、撤去作業を安全に行うことができるようになった。さらに、災害などの緊急 時においても、既設柱の補強にも使用できるものである。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のコンクリートポールの補強具は、コンクリート ポールの損傷箇所の周囲に配置される複数の補強パイプと、前記補強パイプを前 記コンクリートポールに固定する固定チェーンと、前記コンクリートポールの補 修箇所の上部に巻き付けられ前記補強パイプを吊り下げる吊り下げ用チェーンと 、前記補強パイプと前記吊り下げ用チェーンを連結する連結フックからなる構成 としたことにより、コンクリートポールの補強が十分な強度で行われ、慣れない 作業員でも簡単に短時間で作業ができるようになる。
【0019】 また、本考案のコンクリートポールの補強具は、前記補強パイプは、2本を一 組として予めで両端をねじで固定され、一端側には前記連結フックが取り付けら れていることにより、コンクリートポールの補強が確保され、片方が損傷しても 簡単に交換ができるようになる。
【0020】 さらに、本考案のコンクリートポールの補強具は、前記吊り下げ用チェ ーンが、前記コンクリートポールに巻き付け連結フックを引っかける足場吊りチ ェーンと、前記足場吊りチェーンをコンクリートポールに固定するCP昇降用ベ ルトとから構成されていることにより、補強パイプが適正な位置で固定されるよ うになり、慣れない作業員でも簡単に短時間で作業ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態に係るコンクリート
ポールの補強具を示す斜視図である。
【図2】図1のコンクリートポールの補強具に使用する
補強パイプを示す斜視図である。
【図3】図2の補強パイプを固定する固定チェーンを示
す斜視図である。
【図4】図2の補強パイプを吊り下げる吊り下げチェー
ンを示す斜視図である。
【図5】図1のコンクリートポールの補強具を取り付け
る手順を示す説明図で、(a)は吊り下げ用チェーンを
コンクリートポールに固定した状態を示し、(b)は補
強パイプを吊り下げた状態を示し、(c)は固定チェー
ンで補強パイプを固定した状態を示すものである。
【符号の説明】
1 コンクリートポール 1a 損傷箇所 2 補強パイプ 2a 連結ボルト 3 固定用チェーン 4 吊り下げ用チェーン 4a 足場吊りチェーン 4b CP昇降用ベルト 4c 小径チェーン4 4d 連結金具4 4f 足場吊りチェーン用フック 5 連結フック 6 ナット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートポールの損傷箇所の周囲に配
    置される複数の補強パイプと、前記補強パイプを前記コ
    ンクリートポールに固定する固定チェーンと、前記コン
    クリートポールの損傷箇所の上部に巻き付けられ前記補
    強パイプを吊り下げる吊り下げ用チェーンと、前記補強
    パイプと前記吊り下げ用チェーンを連結する連結フック
    からなることを特徴とするコンクリートポールの補強
    具。
  2. 【請求項2】前記補強パイプは、2本を一組として予め
    両端をねじで固定され、一端側には前記連結フックが取
    り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のコ
    ンクリートポールの補強具。
  3. 【請求項3】前記吊り下げ用チェーンは、前記コンクリ
    ートポールに巻き付けて連結フックを引っかける足場吊
    りチェーンと、前記足場吊りチェーンをコンクリートポ
    ールに固定する昇降用ベルトとから構成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリ
    ートポールの補強具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014218822A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 公益財団法人鉄道総合技術研究所 コンクリート部材の補強構造及びその補強構築方法

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