JP3144708U - 鉄筋仮固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄筋コンクリート構築物の水平面鉄筋ユニットを複数枚仮固定する、取付け、取外しが容易であり、軸方向の積み重ねが容易な改善された鉄筋仮固定装置を提供する。
【解決手段】鉄筋仮固定装置10は、長尺状の仮固定具15と、仮固定具15の軸方向に沿って一定間隔で水平方向に差し込まれるL字状固着ボルト16と、L字状固定ボルト16を締め付けるナット18とから構成される。仮固定具15はパイプ材11で形成され、軸方向にL字状固定ボルト16を差し込むための穴が一定間隔で設けられる。仮固定具15はさらに、パイプ材11の一方の軸方向端末近傍でパイプ材11の軸に直交する方向にパイプ材11の対向する内面を結ぶバー材13と、バー材13に貫通されて保持されている環状吊具14とを含み、バー材13はL字状固着ボルト16と直交する方向に取付けられ、環状吊具14の水平方向の幅はパイプ材11の対向面間に丁度納まる大きさである。
【選択図】図1
【解決手段】鉄筋仮固定装置10は、長尺状の仮固定具15と、仮固定具15の軸方向に沿って一定間隔で水平方向に差し込まれるL字状固着ボルト16と、L字状固定ボルト16を締め付けるナット18とから構成される。仮固定具15はパイプ材11で形成され、軸方向にL字状固定ボルト16を差し込むための穴が一定間隔で設けられる。仮固定具15はさらに、パイプ材11の一方の軸方向端末近傍でパイプ材11の軸に直交する方向にパイプ材11の対向する内面を結ぶバー材13と、バー材13に貫通されて保持されている環状吊具14とを含み、バー材13はL字状固着ボルト16と直交する方向に取付けられ、環状吊具14の水平方向の幅はパイプ材11の対向面間に丁度納まる大きさである。
【選択図】図1
Description
本考案は、建築構造物、特には橋脚などの鉄筋コンクリートからなる建築構造物を構築する際に、その骨組みとなる鉄筋構造を効率よく組み立てるために使用する鉄筋仮固定装置に関する。
橋脚などの構造物を鉄筋コンクリートで構築する場合、まず基礎を固め、次に地面に垂直方向に鉄筋(以下、「V鉄筋」という。)を立てて並べ、この垂直方向に延びるV鉄筋の外周を水平方向に巡って囲う略四辺形形状に曲げられた鉄筋(以下、「C鉄筋」という。)を前記V鉄筋に結束線(鉄線)などで固定する。このC鉄筋にはさらに、水平面内で直交して縦・横に走る碁盤状の鉄筋(以下、これらを「A鉄筋」、「B鉄筋」という。)が結束線などにより固定されている。通常「A鉄筋」、「B鉄筋」の両端はフック状に曲げられ、この両端がC鉄筋を引っかけて固定され、相互に相手側を拘束している。本明細書では、これら水平方向に延びるA、B、C鉄筋を相互に固定して組み合わされた構造物を「水平面鉄筋ユニット」と呼ぶものとする。
図4は上記鉄筋同士が組み合わされた構造を、側面から見た状態で示している。一例として橋脚の場合、大半が地表面GL下に埋没された基礎40の上に、直径25mm内外(通常、16〜51mm)の複数のV鉄筋1が、相互に約150mmの間隔を置いて垂直方向に立ち上がって配置されている。この複数の垂直方向に延びるV鉄筋1に対し、水平面鉄筋ユニット5が、相互に約150mm(通常、150〜300mm)間隔で下から順に所定高さに至るまで配置されている。さらにこの上方には、橋梁を支える拡大部分が構築されるものとなるが、これは本願発明とは別の技術となるため、本明細書では説明を割愛する。
図5は、図4に示す矢印Zの方向、すなわち真上から同鉄筋構造を見降ろした平面面の状態を示している。ここでは、図面に垂直に延びる複数のV鉄筋1に対し、水平面鉄筋ユニット5が組み付けられている様子を示している。道路橋脚の場合、一例として基礎40は約20m×15mの四辺形形状であり、複数の水平面鉄筋ユニット5の平面形状は約15m×10mほどの四辺形形状である。水平面鉄筋ユニット5は、上述したように水平面内で縦・横に交差して組み付けられたA鉄筋2、B鉄筋3と、複数のV鉄筋1の周囲を巡ってA鉄筋2、B鉄筋3にも結合されたC鉄筋4とから構成されている。
水平面鉄筋ユニット5を構成する各鉄筋2〜4は、一例として直径が約25mm内外(通常16〜29mm)で、A鉄筋2、B鉄筋3は相互に約150mm〜300mm間隔で碁盤状に配置されている。これらは単に一例であって、サイズ、配置などは任意である。また、C鉄筋4の水平面形状は、四辺形形状以外にも円形や楕円形など他の形状のものも見られる。C鉄筋4が円形である場合、A鉄筋2、B鉄筋3は碁盤状配置の代わりに複数の鉄筋が放射状に配置されてもよい。A〜C鉄筋2〜4の交点、及びこれらとV鉄筋1の交点とは、溶接、圧接、結束線などにより相互に結合されている。このような水平面鉄筋ユニット5が所定の高さまで重ねられることにより図1に示すような鉄筋構造が構築されると、その外側に破線で示す枠板6が組み立てられ、その内部にコンクリートが打設されて橋脚が形成される。図面ではこれら作業のための足場、吊具など、他の構造物は省略している。
従来の技術において、まず地上でA鉄筋2、B鉄筋3をC鉄筋4に固定して一枚の水平面鉄筋ユニット5を構築する。次にこれをクレーンで吊り上げてV鉄筋1の上方まで持ち上げ、図5に示すようにV鉄筋1が水平面鉄筋ユニット5の碁盤状の各所定枡内に配置されるようV鉄筋1をかわしながら位置決めをし、これを垂直方向に所定高さまで降ろし、V鉄筋1に結束線などの手段で固定していた。これを下側から順次繰り返し、所定の枚数の水平面鉄筋ユニット5をV鉄筋1の所定高さに至るまで積み上げ、固定していた。図面ではA鉄筋2、B鉄筋3で構成される枡目内に2〜6本ほどのV鉄筋1が表示されているが、この数は限定されず、通常はより多くの本数のV鉄筋1が含まれており、したがってV鉄筋1相互間の間隔はより緻密である。
この手間のかかる、しかも上方ではかなりの高所作業となる繰り返し作業を改善するため、昨今では、複数の水平面鉄筋ユニット5を予め地上で組み立てておき、これをまとめてクレーンで吊り上げて組み立てる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ここでは、例えば5枚の水平面鉄筋ユニット5を高さ方向に約150mmの間隔を設けて積み重ね、この状態で仮固定しておく。この地上で積み上げられる水平面鉄筋ユニット5の枚数には特に制限はないが、上述した仕様では5枚積み重ねて約2.5トンとなり、吊り上げるのに適切な荷重となる。例えばこのように水平面鉄筋ユニット5の5枚分を1セットとして、これをクレーンで吊り上げ、V鉄筋1の上方からかわして下ろす作業を順次繰り返す。従来は水平面鉄筋ユニット5を1枚ずつ吊り上げて組みつけていた高所での作業の一部を、自由度の高い地上で行うことができるようになり、作業効率が格段に改善され、かつ安全性を高めることができる。
図6は、水平面鉄筋ユニット5を地上で組立てる際の状況を示している。まず、地上には、C鉄筋4の形状(ここでは四辺形)に沿う形で適当な数の鉄筋支柱20が立設される。鉄筋支柱20は地上に敷設されたアングルやH形鋼で構成される基台25に固定されるか、代わりに同じく地表に敷かれた鉄板などに固定されてもよい。鉄筋支柱20相互間の間隔は設計仕様にもよるが、一例として約1.5mとすることができる。各鉄筋支柱20には複数の可動支持バー21が所定間隔を設けて突出している。図示のように、C鉄筋4はこの可動支持バー21に載せて位置決めされており、したがって上述した例でいえば、各可動支持バー21の相互間の間隔は約150mm、1つの鉄筋支柱20には5本の可動支持バー21が突出するものとなる。
可動支持バー21は、C鉄筋4を支えるため、鉄筋支柱20からは水平方向に対してやや上方に傾斜した角度で突出していることが好ましい。また、可動支持バー21は、この角度から下方向へはストッパの作用で回動が規制されており、これにより可動支持バー21はC鉄筋4を支持することができる。反対に、可動支持バー21は上方向に向けては回動が可能であり、その際には鉄筋支柱20の表面からは突出しない位置まで上方に回動が可能である。これにより、C鉄筋4がクレーンによって吊り上げられる際には、C鉄筋4に押されて各可動支持バー21が回動して上方に引込むため、可動支持バー21が吊り上げ作業の障害となることはない。
上述したようにC鉄筋4にはその平面内で縦・横方向にA鉄筋2、B鉄筋3が所定間隔に取り付けられるが(図面では、明瞭化のために下から2段目のC鉄筋4に固定されたA鉄筋2、B鉄筋3のみを表示している)、その取り付けはC鉄筋4を図示のよう鉄筋支柱20に載せた状態で一枚ずつ行うことでもよく、あるいは予めC鉄筋4にA鉄筋2、B鉄筋3が組立てられた水平面鉄筋ユニット5として鉄筋支柱20に載せるようにしてもよい。このようにして、下から順番に水平面鉄筋ユニット5が図示の例では5枚(図面では理解容易化のため下方の2枚のみを表示)が鉄筋支柱20に載せられる。鉄筋支柱20は、いわば水平面鉄筋ユニット5の5枚からなるセットを組立てるためのサブ・アッセンブリ治具と見ることができる。
次に、このようにして積み上げられた複数(5枚)の水平面鉄筋ユニット5からなるセットを同時に吊り上げ可能とするため、これらを束ねる仮固定装置10が水平面鉄筋ユニット5の周囲に取付けられる。この仮固定装置10は、水平面鉄筋ユニット5のセットをクレーンで吊り上げられる間にこれを相互に強固に保持するとともに、水平面鉄筋ユニット5がV鉄筋1に差し込まれ、下から順番に積み上げられる際の相互間隔を維持する機能を果たしている。
図7は以上のように複数の仮固定装置10を使用して5枚の水平面鉄筋ユニット5が重ねられた鉄筋ユニットのセットSを、クレーンCで吊り上げる際の状態を示している。クレーンCからは、水平面鉄筋ユニット5の水平面形状に倣った形状のフレームFが吊下げられ、フレームFからは、水平面鉄筋ユニットのセットSに取り付けられた複数の仮固定装置10に対応したワイヤWが垂れ下がっている。一方仮固定装置10の側には、後に詳述する環状吊具4がその上端に設けているため、この環状吊具4に各ワイヤWの先端に取り付けられたフックを引掛けることで吊上げが可能となる。なお、図7では、水平面鉄筋ユニットのA鉄筋2、B鉄筋3の表示は省略している。
このようにしてクレーンCに吊下げられた水平面鉄筋ユニット5のセットSは、上方に運ばれたのちV鉄筋1をかわして所定の高さまで下降し、V鉄筋1に結束線などで固定される。この作業が順次繰り返され、全ての鉄筋ユニットのセットSの積み重ねが完了すると、上方にある仮固定装置10から順に水平面鉄筋ユニット5から外され、繰り返し地上でのサブ・アッセンブリに利用することができるようになる。
特開2002−194896号公報
本願考案は、上述した水平面鉄筋ユニット5を仮組みする際に使用される仮固定装置10の改善に関する。従来から仮固定装置10は使われてはいたが、その構成は角パイプの外周を貫通する孔にL字状の固着ボルトを通し、該ボルトのL字に曲がった部分と角パイプの間でC鉄筋4を抱いて支持し、このボルトを角パイプの反対側からバネを介してノブナットや花ナットで止める形式であった。ノブナットや花ナットの使用は、山間部での橋梁建設、あるいは高所での作業において動力源が制約されることから、作業者が手で締めることを可能にするよう配慮したものであった。また、サブ・アセンブリされた水平面鉄筋ユニット5のセットをクレーンで引き上げる際にフックを引っ掛けるための環状吊具が、角パイプの中空部分から軸方向に延びるよう支持ボルトで止められていた。
しかしながら、上述した従来技術による仮固定装置は、必ずしも効率的な作業を可能にするものではなかった。まず、L字状固着ボルトを締め付けるノブナット等の締め付け、取り外しは、作業者にかなりの負担を強いるものとなっていた。水平面鉄筋ユニット5の周囲には約1.5m間隔で仮固定装置10が取り付けられているため、15m×10m四方の橋脚の場合には水平面鉄筋ユニット5の1セットで約33本の仮固着具が使用され、各仮固定装置10には5本のL字状固着ボルトが使用されているため、1セットで計165本ものナット締結が必要となる。地上での締め付け時はまだしも、高所での、特には冬場の寒冷地での手作業によるノブナット等の取り付け、取り外しは作業者に負担を強いる作業となっていた。
また、ワイヤWの先端に固定されたフックに引っ掛ける環状吊具を固定する支持ボルトが、上記のL字状固着ボルトと同一方向に延びているため、このボルトヘッドがC鉄筋4と干渉することが多く、C鉄筋4を固定して締め付ける際、さらにはこの締め付けを解除する際の障害となっていた。
加えて、V鉄筋1に対して水平面鉄筋ユニット5を下から積み上げる際、仮固定装置10の角パイプが軸方向に突き合わされて重ねられる。この際、角パイプの板厚が3mmほどであるため、両角パイプが旨く突き合されればよいが、ずれたり、傾いたりすると接触部の面圧が高まって角パイプが変形したり破れたりすることがあった。このような現象が発生すると、水平面鉄筋ユニット5の位置決め精度が狂う原因となり、仮固定装置10の取り外しが困難となり、また仮固定装置10の再利用ができなくなるなどの問題があった。
以上より、本考案は上述した従来技術にある問題を解消し、取り付け、取り外しが容易であり、また仮固定装置10の正確な積み重ね、突き合わせを可能にする改善された仮固定装置10を提供することを目的としている。
本考案では、L字状帰着ボルトを通常のナットで固定する形式として動力使用による締め付けを可能にし、また、角パイプの突き合わせ部にガイド部を設けて突き合わせされる角パイプ間の位置決めをより正確に行うことを可能にすることで上述した課題を解消するもので、具体的には以下の内容を含む。
すなわち、本考案にかかる1つの態様は、鉄筋コンクリート建築構造物の骨組みを構成する鉄筋の内、水平方向に延びる複数の鉄筋を組み合わせた水平面鉄筋ユニットを、相互に間隔を設けて複数積み重ねて仮固定するための鉄筋仮固定装置であって、前記鉄筋仮固定装置が、前記水平面鉄筋ユニットの周囲を巡る鉄筋に隣接し、かつ該水平面鉄筋ユニットの平面に直交して垂直方向に延びるよう配置される長尺状の仮固定具と、前記仮固定具の軸方向に沿って一定間隔で水平方向に差し込まれるL字状固着ボルトと、前記L字状固着ボルトが差し込まれる側と反対側で当該L字状固定ボルトを前記仮固定具に締め付けるナットとから構成された鉄筋仮固定装置に関する。ここで、前記仮固定具は、所定長さのパイプ材であって、前記L字状固定ボルトを差し込むため、軸方向に一定間隔で対向面同士を貫通する穴が設けられたものと、前記パイプ材の一方の軸方向端末近傍で、前記パイプ材の軸に直交する方向に前記パイプ材の対向する内面を結ぶバー材と、前記バー材に貫通されて前記パイプ材の内部に保持される環状吊具とから構成されている。そして、前記バー材は、前記L字状固定ボルトと直交する方向に取付けられている。前記環状吊具の水平方向の幅は、前記パイプ材の対向面間に丁度納まる寸法とすることができる。これにより、パイプ材を積み重ねる際の位置決めを環状吊具が兼ねることができる。
前記パイプ材は、断面四辺形状の角パイプ、又は円形状の丸パイプのいずれかとすることができる。そして前記対向面同士を貫通する穴には、当該対向面の穴の間を結んで前記パイプ材を貫通するボルト挿入パイプが固定されてもよい。
前記パイプ材が断面四辺形状の角パイプである場合、前記環状吊具を、前記四辺形状の角パイプの対角線を結ぶ方向に配置し、且つ当該角パイプ内に丁度納まる外周形状とすることにより、当該パイプ材を複数軸方向に積み上げる際に位置決めを容易にすることができる。
前記L字状固着ボルトは、当該ボルトに軸方向に弾性力を付与するスプリングを介して前記ナットにより締め付けられてもよい。
前記パイプ材は、軸方向に複数のパイプ材を突き合わせて重ねる際の位置決めを容易にするため、一方の軸方向端末の外周に固着されて軸方向に延びる外周ガイド、又は一方の軸方向端末部を拡開、又は縮小させた位置決め台座部のいずれかをさらに設けることができる。
本考案に係る鉄筋仮固定装置を実施することにより、鉄筋組立て作業の作業効率を高め、特には冬場や高所での作業者の負荷を軽減する効果を奏する。また、鉄筋仮固定装置の角パイプ損傷による不良品の発生を防ぎ、資源の有効活用を図ることができる効果を生む。
以下、本考案の第1の実施の形態にかかる鉄筋仮固定装置(以下、単に「仮固定装置」という。)について、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかる仮固定装置10の一部断面側面図を示している。図において、仮固定装置10は、その主要部となる仮固定具15と、当該仮固定具15に挿入されてC鉄筋4を固定するL字状固着ボルト16と、当該L字状固着ボルト16を締め付けるためのスプリング17及びナット18とから構成されている。この内、仮固定具15はさらに、所定長さの角パイプ11と、角パイプの対向面間を貫通して固定されたボルト挿入パイプ12と、ボルト挿入パイプ12と直交する方向に角パイプ11の対向面間を貫通して固定された環状吊具固定バー13と、該環状吊具固定バー13が貫通した環状吊具14とから構成されている。図では1本の角パイプ11に代表してL字状固着ボルト16を2本のみ描いているが、角パイプ11の軸方向に沿って所定の数(先の例では5個)が取り付け可能なよう、所定数のボルト挿入パイプ12が配列されている。
鉄筋を組み上げた際の水平面鉄筋ユニット5同士の間隔が例えば150mmであった場合、ボルト挿入パイプ12の配列ピッチPも150mmとなる。そして、最上段のボルト挿入パイプ12から角パイプ11の上端までの距離は図示のようにP/2(75mm)である。同様に、図面にはない最下段のあるボルト挿入パイプ12から角パイプ11の下端までの距離もP/2である。これによって、仮固定具10(あるいは角パイプ11)を軸方向に重ねた場合、どのL字状固着ボルト16同士の間隔も150mmとなる。ただし、ボルト挿入パイプ12からの距離を上端側、下端側のいずれか一方を(P/2)+α、他方を(P/2)−α(但し、α<P/2)とすることでも同様に各L字状固着ボルト16同士の間隔を同一にすることができる。
以上のように構成された仮固定装置10の使用時の動作は以下のようである。ボルト挿入パイプ12は予め角パイプ11に溶接等で固定されており、またボルト・ナットの組合せが利用可能である環状吊具固定バー13、並びにこれに取付けられる環状吊具14は、予め角パイプ11に組み付けられている。L字状固着ボルト16をボルト挿入パイプ12にはめ込み、C鉄筋4をL字状固着ボルト16の先端の曲がった部分と角パイプ11の外周面との間に挟んで角パイプ11の反対側面からスプリング17を介してナット18を締め込む。図示の例ではナット18を使用しているが、ナットと平ワッシャとの組合せ、フランジ付きナット、あるいはその他スプリング17を圧縮して締め付けできる構造となっていればよい。
このナット18は、従来ではノブナット、花ナットなどの手で締め付け可能なものが使用されていた。これは動力源のない山間部、高所での作業を考慮したものであったが、昨今はマガジン方式で動力の供給が可能であることから、通常のナット8(フランジナットほかを含む)をインパクトレンチで締め付けることが可能となっている。特に本構造の場合は、クレーン吊り下げ時や取付け時のショック、変形を吸収するためにスプリング17を介在させているため、手による締結は作業性の悪い環境の中で非常な労力を必要とする作業であった。通常のナット、フランジナットなどを利用した動力締結に改めることで、大幅な作業性の改善を得ることができる。なお、締め付けにはスプリング17を介在させることが上述の機能を果たす上で好ましいが、スプリング17を使用することなく直接締め付けることも可能である。
同様にして全ての仮固定装置10の全てのL字状固着ボルト16の締め付けが完了すると、図7に示したようにクレーンCに吊下げられたフレームFから延びる複数のワイヤWのフックに、各仮固定装置10の環状吊具14を引掛ける。そして、このサブ・アッセンブリされた水平面鉄筋ユニット5複数枚のセットSを吊り上げ、鉄筋支柱20(図6参照)の中から上方に引き上げて取り出す。次に、V鉄筋1の真上まで吊り上げ、複数のV鉄筋1が水平面鉄筋ユニット5の碁盤状の各枡目に差し込まれるようにして水平面鉄筋ユニット5のセットを下降させ、既に取付け済みの他の水平面鉄筋ユニット5の上に降ろす。この際、先に取り付け済みの仮固定装置10の角パイプ11と、降ろされる仮固定装置10の角パイプ11とを付き合わせるように位置決めして慎重に降ろす必要がある。その後、水平面鉄筋ユニット5とV鉄筋1とが結束線などにより固定される。同様な作業が繰り返され、全ての水平面鉄筋ユニット5の積み重ね作業が完了する。なお、工法によっては、水平面鉄筋ユニットを先に積み上げ、その碁盤状の枡の中にV鉄筋1を下降して下から延びる他の鉄筋と結束線などにより固定されてもよい。
全ての水平面鉄筋ユニット5とV鉄筋1との固定が完了すると、次に仮固定装置10が取り外される。取り外し作業は、積み上げられた上方の水平面鉄筋ユニット5から始められる。まず、ナット18を緩め、L字状固着ボルト16によるC鉄筋5の締め付けを解除してL字状固着ボルト16を角パイプ11から抜き取る。5本のL字状固着ボルト16が除かれれば、仮固定装置10の取り外しが可能となる。あるいは、L字状固定ボルト16を抜き取るまでもなく、C鉄筋5の締め付けが解除されればそのまま取り外すこともできる。同様の作業を順次繰り返し、上方から順に作業を進めて最下段の仮固定装置10を取り外して作業が完了する。
図1において、従来技術では環状吊具固定バー13がボルト挿入パイプ12と平行に図面の左右方向に延びるよう設けられていた。しかも環状吊具固定バー13としてボルトが使用されていたため、そのボルトヘッドが図の角パイプ11の左側に突出するものとなり、これがC鉄筋4と干渉することになってL字状固着ボルト16の取り付け、取り外し作業が難渋していた。本実施の形態によれば、当該環状吊具固定バー13をボルト挿入パイプ12と直交する方向(図1の図面に垂直な方向)に配置したためにかかる問題は回避されるものとなり、環状吊具固定バー13としてボルトをそのまま使用してもC鉄筋4と干渉することはなくなった。
さらに、本実施の形態では、従来では環状吊具14は単なるクレーン吊り下げ時の吊り掛け用目的でのみ使用されていたものを改め、環状吊具の幅を増して角パイプ11の内面に丁度はまる寸法としている。これにより、当該仮固定装置10(各パイプ11)の上に別の仮固定装置10(各パイプ11)を積み上げる際、この環状吊具14がガイドとなって位置決めを容易にする機能を果たすものとなる。
図2は、このガイド機能をさらに向上させた態様を示しており、図は角パイプ4を軸方向上方から見た状態を示している。本態様では、環状吊具14が角パイプ11の対角線方向に配置され、かつ環状吊具14の外周が角パイプ11の内面4面に丁度はまる大きさとされている。このように配置することで、環状吊具14は、仮固定装置10を積み上げる際に相手側の角パイプ11を水平面上で直交するx、y両方向にガイドするよう機能するものとなり、より安定した仮固定装置10同士の位置決めが可能となる。また、環状吊具14の下方では、ボルト挿入パイプ12と接するためにそれ以上は下方へ落ち込むことがなく、クレーンのフックを環状吊具14に引っ掛ける際に環状吊具14を角パイプ11の中から引き出す手間を省くことができる。
なお、以上の説明では仮固定装置10の本体部分に角パイプ11を使用しているが。これは角パイプに限定されず、丸パイプ、6角パイプなどの他のパイプの使用が可能である。また、L字状固着ボルト6が挿入される部分にはボルト挿入パイプ2が固定されているが、角パイプ11のみで十分な強度が得られるのであれば、ボルト挿入パイプ2を廃止して単なるボルト挿入穴を角パイプ4の対向する面同士に設けることでもよい。この場合に必要であればリング状の補強材をボルト挿入穴の周囲に溶接などにより固定してもよい。
次に、本発明にかかる第2の実施の形態の仮固定装置について図面を参照して説明する。図3は、いずれも本実施の形態にかかる角パイプ11の上端(下端であってもよい)を示しており、これらは複数の仮固定装置10を積み上げる際に角パイプ11同士の位置決めを容易にするように形成されている。先の実施の形態では、環状吊具14を適切に配置することによって位置決め効果を果たすよう構成していたが、本実施の形態では角パイプ11自身に位置決め機能を持たせるものである。こうすることにより、環状吊具14には位置決め機能が不要となる結果、その幅寸法を任意に選択することができるようになる。
まず、図3(a)に示す態様では、角パイプ11の先端部のコーナ部に、角パイプ11の上端から突出するようにアングル材19を溶接などによって固定している。このアングル材19は、当該部分の上方から他の角パイプ11を降ろす際のガイドとなり、位置決めを容易にする。図では角パイプ11の1つのコーナ部のみにアングル材19を配置しているが、対向する一対のコーナ部、あるいは4つのコーナ部にそれぞれ設けるものとしてもよい。あるいは、角パイプ11の上端側には図示のように1つのコーナ部のみにアングル材19を設け、この上に降ろされる他方の角パイプ11の下端側の他のコーナ部にアングル材19を設けてもよい。1つの水平面鉄筋ユニット5には多数の仮固定装置10が取付けられているため、たとえコーナ部の1つにのみこのアングル材19が取付けられていても、周囲全体の仮固定装置10がそれぞれこのアングル材19を有することで水平面鉄筋ユニット5の全体で位置決めが容易になる。なお、上記説明では角パイプ11を前提としているが、丸パイプが使用される場合にはアングル材19は適切な長さの円弧状材料に置き換えることができる。
次に、図3(b)では、角パイプ11の先端部に段差をもうけて拡開する拡大部11aを設けている。これにより、上方から重ねられる角パイプ11を所定位置にガイドすることが容易となる。また、図3(c)はこれとは逆に角パイプ11の先端部に段差を設けて縮小する縮小部11bを設け、同様に上方から下降する角パイプ11をガイドするものとしている。これらの拡大部11a、縮小部11bは、それぞれ据え込み鍛造などによって成形することができる。あるいはこれらを組み合わせて一方に拡大部11a、他方に縮小部11bを設け、これらの拡大量、縮小量を半減させて双方で台座部を形成できるようにしてもよい。図示の例では角パイプ11を示しているが、丸パイプであっても同様な段差部を形成することができる。
本考案に係る鉄筋仮固定装置は、土木建設の産業分野において利用することができ、特には橋梁などの建築構造物の構築する際、複数の水平面鉄筋ユニットを重ね合わせたセットを仮固定するために利用することができる。
1.V鉄筋、 2.A鉄筋、 3.B鉄筋、 4.C鉄筋、 5.水平面鉄筋ユニット、 10.仮固定装置、 11.角パイプ、 12.ボルト挿入パイプ、 13.環状吊具固定バー、 14.環状吊具、 15.仮固定具、 16.L字状固着ボルト、 17.スプリング、 18.ナット、 19.アングル材、 20.鉄筋支柱、 21.可動支持バー、 40.基礎。
Claims (6)
- 鉄筋コンクリート建築構造物の骨組みを構成する鉄筋の内、水平方向に延びる複数の鉄筋を組み合わせた水平面鉄筋ユニットを、相互に間隔を設けて垂直方向に複数積み重ねて仮固定するための鉄筋仮固定装置において、
前記鉄筋仮固定装置が、
前記水平面鉄筋ユニットの周囲を巡る鉄筋に隣接し、該水平面鉄筋ユニットの平面に直交して垂直方向に延びるよう配置される長尺状の仮固定具と、
前記仮固定具の軸方向に沿って一定間隔で水平方向に差し込まれるL字状固着ボルトと、
前記L字状固着ボルトが差し込まれる側の反対側で当該L字状固定ボルトを前記仮固定具に締め付けるナットとから構成され、
前記仮固定具が、
所定長さのパイプ材であって、前記L字状固定ボルトを差し込むため、軸方向に一定間隔で対向面同士を貫通する穴が設けられたものと、
前記パイプ材の一方の軸方向端末近傍で、前記パイプ材の軸に直交する方向に前記パイプ材の対向する内面間を結ぶバー材と、
前記バー材に貫通されて前記パイプ材の内部に保持される環状吊具とから構成され、
前記バー材が、前記L字状固定ボルトと直交する方向に取付けられていることを特徴とする鉄筋仮固定装置。 - 前記環状吊具の水平方向の幅が、前記パイプ材の対向面間に丁度納まる寸法であることを特徴とする、請求項1に記載の鉄筋仮固定装置。
- 前記対向面同士を貫通する穴に、当該対向面の穴の間を結んで前記パイプ材を貫通するボルト挿入パイプが固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の鉄筋仮固定装置。
- 前記パイプ材が、断面四辺形状の角パイプ、又は円形状の丸パイプのいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の鉄筋仮固定装置。
- 前記パイプ材が断面四辺形状の角パイプであり、前記環状吊具が、前記四辺形状の角パイプの対角線を結ぶ方向で当該角パイプ内に丁度納まる外周形状であることを特徴とする、請求項1に記載の鉄筋仮固定装置。
- 前記パイプ材が、軸方向に複数の当該パイプ材を突き合わせて重ねる際の位置決めを容易にするため、一方の軸方向端末の外周に固着されて当該端末から一部が前記軸方向外部に突出する外周ガイド、又は一方の軸方向端末部を拡開、又は縮小させた位置決め台座部のいずれかをさらに設けていることを特徴とする、請求項1に記載の鉄筋仮固定装置。
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