JP3084217B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に偏平率が60
%以下の偏平タイヤにおいて、耐久性を損ねることなく
旋回性能を向上できかつ発熱による走行性能の低下(熱
だれ)を抑制した空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】近
年、車輌の高性能化、高出力化に伴い、タイヤにあって
も、高速走行における操縦安定性等を高めるために、リ
ム径を大きくしかつトレッド巾を増大させたタイヤの偏
平化が進んでいる。
【0003】しかし、特に偏平率を60%以下とした偏
平タイヤでは、高モジュラスコードのベルト層によって
トレッド部が広範囲に亘って補強されかつタイヤ全体が
タガ効果を有して強固に拘束されていること、及びその
偏平な断面形状に原因して、トレッド接地外端からサイ
ドウオール部の最大巾点近傍に至るショルダー部での剛
性が過大となる傾向にある。
【0004】その結果、例えば図9に誇張して示すよう
に、旋回時にタイヤTに横力Fが作用した際、トレッド
部の一方端側aが路面から浮き上がる向きに接地形状S
1が大きく変化し、接地面積を減じ旋回性能を損ねると
ともに、接地圧分布の不均一化に起因する部分的な発熱
によってトレッドゴム及びタイヤコードの特性が劣化し
連続走行する際などにおいてラップタイムが悪化する、
いわゆる熱ダレを招くという問題がある。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、ショルダー部の外面に、タイヤ円周方向に沿っての
びる細溝を特定寸法かつ特定形状を有して形成すること
を基本として、耐久性を損ねることなく旋回性能及び発
熱による走行性能の低下を改善しうる空気入りタイヤの
提供を目的としたものであります。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明の目的に加え、前記細溝の形成に起因する耐久性の
低下をより確実に防止しうる空気入りタイヤの提供を目
的としたものであります。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、トレッド部からサイドウオール部を通り
ビード部のビードコアの廻りを折り返すカーカスとこの
カーカスの半径方向外側かつトレッド部の内方に配され
るベルト層とを有しかつタイヤ巾TWに対するタイヤ断
面高さTHの比である偏平率TH/TWを60%以下と
した空気入りタイヤであって、前記ビード部のビードベ
ースラインからタイヤ半径方向外側に前記タイヤ断面高
さTHの0.6倍の距離L0を隔たる高さ位置Q1と、
トレッド接地外端の高さ位置Q2との間、しかも最もボ
リュウムが大となるショルダー部の外面に、溝巾Wgが
3.0mm未満かつタイヤ円周方向に沿ってのびる少な
くとも1本のサイプ状の細溝を前記外面と略直角に形成
するとともに、前記細溝は、その下端に前記溝巾Wgよ
り大な底溝巾Dgを有する円弧状の広巾部を具え、かつ
細溝を設ける前記ショルダー部の外面から、前記広巾部
の最深点までの溝深さLgを前記外面から前記カーカス
又はベルト層までの最短距離L1の0.2〜0.6倍と
することを特徴としている。
【0008】又、請求項2記載の発明は、細溝の形成本
数を複数とし、かつ互いに隣り合う細溝の間隔Pを10
mm以下とすることを特徴としています。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1は、JATMA等の規格で
定まる標準リムに装着されかつ標準内圧の5%の内圧が
充填された5%内圧状態でのタイヤの子午断面を示し、
図において、タイヤ1は、タイヤ巾TWに対するタイヤ
断面高さTHの比である偏平率TH/TWを60%以
下、本例では50%とした乗用車用の偏平タイヤとして
形成される。なお前記5%内圧状態でのタイヤ形状は、
通常、加硫金型内でのタイヤ形状と略一致する。
【0010】またタイヤ1は、トレッド部2の両端から
タイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3
と、各サイドウォール部3のタイヤ半径方向内方端に位
置するビード部4とを具え、このビード部4、4間には
トロイド状のカーカス6が架け渡されるとともに、該カ
ーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内方には、
ベルト層7が巻装される。
【0011】前記カーカス6は、トレッド部2からサイ
ドウオール部3をへてビード部4のビードコア5の廻り
で内側から外側に折返される1枚以上、例えば2枚のカ
ーカスプライから形成され、各カーカスプライは、ナイ
ロン、ポリエステル、レーヨンなどの有機繊維からなる
カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して75〜90度の
角度で傾けたラジアル配列又はセミラジアル配列をな
す。又カーカス6は、少なくとも1枚のカーカスプライ
の折返し部分6Aを、タイヤの最大巾位置の近傍で終端
させたハイターンアップ構造をなし、前記ビードコア5
から半径方向外方に立上がるビードエーペックスゴム8
とともにビード部4を補強しかつタイヤ横剛性を高めて
いる。
【0012】前記ベルト層7は、本例では、カーカス6
に半径方向外側で隣接する内のベルトプライ7Aと、そ
の外側に重置する外のベルトプライ7Bとの2層構造を
なし、各ベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードをタ
イヤ赤道Cに対して10〜30度の角度で傾けかつ各プ
ライ間で互いに交差する向きに配している。前記ベルト
コードとしては、引張り弾性率が2500kg/mm2
度若しくはそれ以上の高モジュラスコード、例えば芳香
族ポリアミド繊維コード、スチール等の金属コードなど
が使用される。また内のベルトプライ7Aは、外のベル
トプライ7Bに比して若干広巾に形成され、この内のベ
ルトプライ7Bの巾である最大のベルトプライ巾BWを
トレッド接地巾SWと略等しくすることによって、トレ
ッド部2をその略全巾に亘りタガ効果を有して補強し、
かつ60%以下の低い偏平率でタイヤを拘束する。
【0013】ここで前記トレッド接地巾SWとは、JA
TMA等の前記タイヤ規格で定まる標準リムに装着しか
つ標準内圧を充填したタイヤに、標準荷重を付加した時
に接地するトレッド面上の接地域のタイヤ軸方向の巾を
意味し、またこの接地域のタイヤ軸方向の外端をトレッ
ド接地外端Eと呼ぶ。
【0014】また前記ベルト層7の半径方向外側には、
本例では、遠心力等に伴うベルト層7のリフテイングを
抑制する目的で、バンド層10が付設される。このバン
ド層10は、ベルト層7の外端部を被覆しこの外端部か
らの剥離を予防するエッジバンドプライ10Aと、ベル
ト層7の略全巾をエッジバンドプライ10Aとともに覆
いかつトレッド面内剛性を均一に高めるフルバンドプラ
イ10Bとを具え、各プライ10A、10Bは、ナイロ
ン等の低モジュラスの小径なバンドコードを、例えばタ
イヤ赤道Cに対して0〜5度の角度で螺旋巻きすること
によって形成される。
【0015】またタイヤ1の旋回時における接地性を高
めるために、前記5%内圧状態において、ビードベース
ラインLからタイヤ半径方向外側に前記タイヤ断面高さ
THの0.6倍の距離L0を隔たる高さ位置Q1と、前
記トレッド接地外端Eの高さ位置Q2との間のショルダ
ー部11の外面Sに、タイヤ円周方向に連続してのびる
少なくとも1本のサイプ状の細溝12を形成する。なお
ビードベースラインLとは、ビード底面4Sのタイヤ軸
方向外端点を通るタイヤ軸方向の線であり、適用リムの
リム径選定の基準線をなす。
【0016】前記細溝12は、図2、3に拡大して示す
ように、前記外面Sから溝巾Wgを有して外面Sと略直
角方向にのびる胴部12Aの下端に、この胴部12Aの
溝巾Wgより大な底溝巾Dgを有する円弧状の広巾部1
2Bを具けたフラスコ状の形状をなす。また前記胴部1
2Aの溝巾Wgは3mm未満に、しかも細溝12を設け
る前記外面Sの位置から、前記広巾部12Bの最深点ま
での溝深さLgを前記外面Sからカーカス6又はベルト
層7までの最短距離L1の0.2倍以上かつ0.6倍以
下としている。
【0017】このように、前記高さ位置Q1、Q2間に
おけるショルダー部11の領域部分Yに、前記フラスコ
状の形状をなしかつ前記寸法を有する細溝12を設けて
いるため、耐久性を損ねることなく、ショルダー部11
の曲げ剛性を適度に緩和させることができ、トレッド部
2の旋回時における接地性を高め、旋回性能を向上でき
る。なお一般に、溝深さが前記最短距離L1の0.2倍
以上のサイプ若しくは細溝を、このショルダー部11に
設けたとき、耐久性を著しく阻害するが、本発明者は、
下端に円弧状の広巾部12Bを設けることによって、最
短距離L1の0.6倍の深さまで耐久性の低下を抑制で
きることを見出し、前記ショルダー部11の剛性緩和と
耐久性の維持との両立を達成し得たのである。
【0018】なお細溝12は、前記高さ位置Q1、Q2
間の領域部分Yに設けることが、旋回性能の向上効果を
得るために必要であり、好ましくは、図2に示すよう
に、最もゴムのボリュウムが大となる外面S上の位置R
の近傍、すなわち外面S上のこの位置Rからベルト層7
外端部までの距離Lsと、位置Rからカーカス6までの
距離Lcとが略一致するようになる位置である。なお、
このように、本明細書において、「最もゴムのボリュウ
ムが大となる外面S上の位置R」とは、外面S上のこの
位置Rからベルト層7外端部までの距離Lsと、位置R
からカーカス6までの距離Lcとが略一致するようにな
る位置」としている。
【0019】また細溝12は、前記溝巾Wgが、0.6
〜2.5mmの範囲、さらに好ましくは1.2〜2.0
mmの範囲のとき、ショルダー部における曲げ剛性の緩
和効果が高く望ましいが、3.0mm以上の時、曲げ剛
性が過度に低下するなど変形量が著しく増大し旋回性能
を逆に損ねるため不適である。また溝巾Wgが0.3m
m未満のとき、この細溝12を加硫成形によって形成す
ることが難しくなるため好ましくないが、例えば、図4
に示すように、加硫成形時若しくは後加工によって0〜
0.3mmのサイプ13を形成し、しかる後、フラスコ
状のカッター14をこのサイプ13に沿って移動して広
巾部12Bを欠切し、所定形状の細溝12を形成しても
よく、かかる場合には、溝巾Wgを略0mmまで減ずる
ことができる。
【0020】また前記溝深さLgは、旋回性能向上のた
めに、最短距離L1の0.4〜0.5倍とすることが好
ましいが、0.2倍未満のときには曲げ剛性の緩和効果
が不十分となり、特に接地圧分布の不均一が解消されな
いなど熱ダレを抑制できず、また0.6倍をこえると耐
久性が急速に低下し、溝底からの亀裂損傷を誘発するた
め何れも不適である。
【0021】また前記細溝12は、本例の如く、前記広
巾部12Bを、底溝巾Dgと等しい直径dの円弧で形成
しているが、図5(A)に示すように、長軸又は短軸の
長さを底溝巾Dgと等しく設定した楕円状、及び曲率の
異なる複数の円弧を滑らかに接続した円弧状の曲線で形
成することができ、さらには図5(B)、(C)に示す
ように、広巾部12Bの上方域を平行線、または傾斜線
で形成してもよい。
【0022】また前記細溝12の形成本数は、少なくと
も1個以上、例えば2個又は3個とすることができ、こ
の時、隣り合う細溝12の溝中心間の間隔Pを10mm
以下とする。係る場合には、各細溝12間に干渉が生
じ、内部応力がより広範囲に分散されるため、耐久性の
維持をより確実化できる。なお前記応力の分散のために
は、各細溝12の形状を等しくすることが好ましいが、
例えば図8(C)に示すように、異なる形状の細溝12
を組合わせても良い。なお間隔Pの下限は、底溝巾Dg
によって異なり、たとえば前記広巾部12B、12B間
のゴム厚さtを3.0mm以上とすることが好ましい。
【0023】
【実施例1】図1の構造をなし、かつ表1の仕様の細溝
12を、図6(A)〜(D)に示すごとく、トレッド接
地外端Eの高さ位置Q2、ゴムボリュウムが最大となる
位置Rの近傍、ビードベースラインLから0.6TH隔
たる高さ位置Q1、及びビードベースラインLから0.
55TH隔たる高さ位置に、夫々違えて形成したタイヤ
サイズ225/50R16 92Vのタイヤを試作する
とともに、各試供タイヤにおけるドライ時、及びウエッ
ト時の旋回性能、連続走行における耐熱ダレ性能、耐久
性能を夫々測定し、細溝のない従来タイヤを100とし
た指数で夫々比較した。
【0024】ア) ドライ旋回性能:試供タイヤを標準
リム(16×7JJ)、標準内圧(2.2kg/cm2 )の
基で車輌(3000ccのFR乗用車)の全輪に装着し
た、負荷荷重がタイヤ1本当たり360kg相当の条件に
おいて、テストコースのドライ旋回試験路について、一
定半径のコースを速度を上げて旋回し、この時安全に旋
回しうる限界速度を指数で表示した。数値が大きいほど
限界速度が高く、旋回性能に優れている。
【0025】イ) ウエット旋回性能:前記ア)項と同
条件でウエット旋回試験路を走行し、旋回しうる限界速
度を指数で表示した。数値が大きいほど旋回性能に優れ
ている。
【0026】ウ) 耐熱ダレ性能 前記ア)項と同条件でサーキットコースを連続走行し、
その時のラップタイムを指数で表示した。数値が大きい
ほど耐熱ダレ性能に優れている。
【0027】エ) 耐久性 前記ア)項と同条件でサーキットコースを連続走行し、
故障に至るまでの走行距離を指数で表示した。数値が大
きいほど耐久性に優れている。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示すように、Q1、Q2間の領域部
分Yに細溝を設けた時、旋回性能の向上効果が発揮さ
れ、特にゴムボリュウム最大位置Rに設けた時、向上効
果が高まるのが確認できる。
【0030】
【実施例2】表2の仕様のごとく溝巾Wg及び底溝巾D
gを違えた細溝12を、ゴムボリュウム最大位置Rに形
成した同サイズ(225/50R16 92V)のタイ
ヤを試作し、前記実施例1と同様に、ドライ時、ウエッ
ト時の旋回性能、耐熱ダレ性能、及び耐久性能を従来タ
イヤを100とした指数で夫々比較した。
【0031】
【表2】
【0032】表2に示すように、溝巾Wgが3mm未満
において旋回性能の向上効果が発揮され、特に0.6〜
2.5mmの範囲、さらに好ましくは1.2〜2.0m
mの範囲のとき前記向上効果が高まるのがわかる。
【0033】
【実施例3】表3の仕様のごとく溝巾Wg一定(1.2
mm)で底溝巾Dgのみを違えた、図3、図7(A)、
(B)に示す細溝12を、ゴムボリュウム最大位置Rに
形成した同サイズ(225/50R16 92V)のタ
イヤを試作し、前記実施例1と同様に、耐久性能を従来
タイヤを100とした指数で夫々比較した。
【0034】
【表3】
【0035】表3に示すように、細溝下端に円弧状の広
巾部を設けているため、耐久性が維持されるのが確認で
きる。
【0036】
【実施例4】表4の仕様のごとく溝巾Wg一定(0.6
mm)かつ底溝巾Dg一定(1.2mm)で溝深さLg
のみを違えた細溝12を、ゴムボリュウム最大位置Rに
形成した同サイズ(225/50R16 92V)のタ
イヤを試作し、前記実施例1と同様に、ドライ時、ウエ
ット時の旋回性能、耐熱ダレ性能、及び耐久性能を従来
タイヤを100とした指数で夫々比較した。
【0037】
【表4】
【0038】表4に示すように、溝深さLgが最短距離
L1の0.2〜0.6倍のとき旋回性能の向上効果が発
揮され、溝深さLgが0.6L1をこえて0.7L1に
至ると、特に耐久性が大巾に低下するのがわかる。
【0039】
【実施例5】表5の仕様の細溝を、図8A)〜(C)に
示すように、ゴムボリュウム最大位置Rの近傍に設けた
同サイズ(225/50R16 92V)のタイヤを試
作し、前記実施例1と同様に、ドライ時、ウエット時の
旋回性能、耐熱ダレ性能、及び耐久性能を従来タイヤを
100とした指数で夫々比較した。
【0040】
【表5】
【0041】表5に示すように、複数の細溝を設けるこ
とができ、また形状が異なる細溝を組合わせる時にも旋
回性能及び耐熱ダレ性能の向上効果が発揮される。
【0042】
【発明の効果】本発明の空気入りタイヤは、叙上の如く
構成しているために、特に偏平率が60%以下の偏平タ
イヤにおいて、耐久性を損ねることなく旋回性能を向上
できかつ発熱による走行性能の低下(熱だれ)を抑制で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すタイヤの断面図で
ある。
【図2】そのショルダー部を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】細溝を拡大して示す断面図である。
【図4】細溝形成の一例を示す略図である。
【図5】(A)、(B)、(C)は、細溝の他の実施例
を示す断面図である。
【図6】(A)、(B)、(C)、(D)は、実施例1
における試作タイヤの細溝形成位置を示す略断面図であ
る。
【図7】(A)、(B)は、実施例3における試作タイ
ヤの細溝形状を示す断面図である。
【図8】(A)、(B)、(C)は、実施例5における
試作タイヤの細溝を示す略断面図である。
【図9】旋回時の偏平タイヤの変形状態を誇張して示す
略断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 11 ショルダー部 12 細溝 12B 広巾部 E トレッド接地外端 L ビードベースライン S ショルダー部の外面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウオール部を通りビ
    ード部のビードコアの廻りを折り返すカーカスとこのカ
    ーカスの半径方向外側かつトレッド部の内方に配される
    ベルト層とを有しかつタイヤ巾TWに対するタイヤ断面
    高さTHの比である偏平率TH/TWを60%以下とし
    た空気入りタイヤであって、 前記ビード部のビードベースラインからタイヤ半径方向
    外側に前記タイヤ断面高さTHの0.6倍の距離L0を
    隔たる高さ位置Q1と、トレッド接地外端の高さ位置Q
    2との間、しかも最もボリュウムが大となるショルダー
    部の外面に、溝巾Wgが3.0mm未満かつタイヤ円周
    方向に沿ってのびる少なくとも1本のサイプ状の細溝を
    前記外面と略直角に形成するとともに、前記細溝は、そ
    の下端に前記溝巾Wgより大な底溝巾Dgを有する円弧
    状の広巾部を具え、かつ細溝を設ける前記ショルダー部
    の外面から、前記広巾部の最深点までの溝深さLgを前
    記外面から前記カーカス又はベルト層までの最短距離L
    1の0.2〜0.6倍とした空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記細溝は、ショルダー部の外面に複数本
    設けられ、かつ互いに隣り合う細溝の間隔Pを10mm
    以下としたことを特徴とする請求項1記載の空気入りタ
    イヤ。
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