JP3083892B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP3083892B2 JP03327648A JP32764891A JP3083892B2 JP 3083892 B2 JP3083892 B2 JP 3083892B2 JP 03327648 A JP03327648 A JP 03327648A JP 32764891 A JP32764891 A JP 32764891A JP 3083892 B2 JP3083892 B2 JP 3083892B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気入りタイヤ、なか
でもとくにビードコアの改良に関するものであり、ビー
ド部の補強効果を高め、ビード部剛性を高めることによ
って、操縦性、操舵に対する応答性および、旋回走行時
の路面グリップ力をともに有効に向上させるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】偏平率を30〜60%の範囲とした従来の空
気入りタイヤとしては、図2に、トレッド幅方向の部分
断面図で例示するように、タイヤ周方向に対して実質的
に90°の角度でのびる有機繊維コードよりなるカーカス
プライ1の少なくとも一層、図では二層の両側端部分
を、ビードコア2の周りでタイヤの内側から外側へ折り
返して巻上げるとともに、それらの二層のカーカスプラ
イ1により形成したカーカスのクラウン部の外周側に、
タイヤ周方向に対して比較的小さい角度で延在して相互
に交差するそれぞれのコードよりなる、図示しないそれ
ぞれのベルト層の少なくとも二層を配設したところにお
いて、リム組み姿勢のタイヤの幅方向断面内で、ビード
コア1の輪郭形状をほぼ方形形状とするとともに、その
ビードコア1の、タイヤ軸線方向の幅w、好適には、加
硫の終了時におけるビードコア1の形状の崩れが最も少
ない、半径方向中央部分での幅wに対するタイヤ半径方
向の高さhの比h/w を、0.8 〜1.2 の範囲としたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
タイヤにあっては、上述したようなビードコア2の外周
側に、硬質ゴムからなるビードフィラー3を配設するこ
とによって、ビード部4を補強するとともに、そのビー
ド部4の剛性の増加をもたらしているも、ビードフィラ
ー3は、硬質とはいえゴム材料にて構成されていること
から、たとえば、車両の操舵によって、タイヤビード部
4に負荷が作用すると、そのビード部4に、タイヤ軸線
方向の内側および/または外側方向への折れ曲がり変
形、ねじれ変形などの変形が生じ易く、これらの変形
が、操縦性の低下、操舵操作に対する応答遅れ、路面グ
リップ力の低下などの不都合をもたらす問題があった。
【0004】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、操縦性、操舵に対す
る応答性および、旋回走行時の路面グリップ力を有効に
向上させることができる空気入りタイヤを提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の空気入りタイ
ヤは、とくに、タイヤ幅方向断面内で、ビードコアの、
最大幅に対するタイヤ半径方向の高さの比を1.7 〜2.5
倍の範囲とし、そして、そのビードコアの、半径方向の
内周側に位置する部分の輪郭形状をほぼ方形形状とする
とともに、半径方向の外周側に位置する部分の輪郭形状
をほぼ三角形形状とすることによって、ビードコアの内
周面から、その半径方向のほぼ中央部分までのビードコ
ア幅を実質的に一定とする一方、その中央部分より外周
側に向けてビードコア幅を次第に減少させる。なおここ
で、ビードコアの幅とは、リム組み姿勢のタイヤにおけ
るタイヤ軸線方向の幅を意味し、その最大幅位置は、通
常は、矩形輪郭形状を有する半径方向内周側部分内で、
半径方向のほぼ中央部分に存在する。かかる空気入りタ
イヤにおいて、より好ましくは、ビードコアを、ゴム被
覆した一本の金属ワイヤーの螺旋巻回構体によって構成
する。
【0006】
【作用】この発明の空気入りタイヤでは、ビードコア
を、輪郭形状がほぼ方形形状をなす半径方向内周側部分
と、輪郭形状がほぼ三角形形状をなす半径方向外周側部
分とで構成し、従来技術のビードコアに対して三角形輪
郭形状部分を付加した如くの形状とすることにより、従
来技術ではビードフィラーをもって補強していた部分の
一部を、ビードコアによって補強することができ、これ
がため、タイヤビード部の補強効果が一層高まり、ビー
ド部剛性もまた高まることになり、車両の旋回走行時に
おけるタイヤビード部の折れ曲がり、ねじれなどの変形
が十分に防止されることになる。
【0007】そしてこのことは、ビードコアの、最大幅
に対するタイヤ半径方向の高さの比を1.7 〜2.5 倍とし
た場合にとくに顕著である。すなわち、それが1.7 倍未
満では、タイヤのリム組み状態において、ビードコアの
半径方向外周縁が、リムフランジの外周縁位置もしくは
それより内周側に位置することになるため、そのビード
コアによる、タイヤビード部の補強効果の向上をそれほ
ど期待することができず、それが2.5 倍を越えると、現
有のタイヤ製造装置にては、ビードコアの上端が成型ド
ラム上縁より出るためプライを折り返した際に、その部
分に走行時のセパレーションの原因となる間隙ができて
しまう。
【0008】従って、この空気入りタイヤによれば、従
来タイヤに比して、車両の操縦性を高めるとともに、操
舵に対する応答性を高めることができ、さらには、旋回
走行時の路面グリップ力を効果的に高めることができ
る。なおここで、上述したビードコアを、ゴム被覆した
一本の金属ワイヤーの螺旋巻回構体により構成した場合
には、その金属ワイヤーの継ぎ目を一個所とすることが
できてタイヤのユニフォミティが大きく向上する他、リ
ムへのフィット性、および製品精度が向上するなどとい
う利点をもたらすことができる。
【0009】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明の一実施例を示すタイヤ幅方
向の部分断面図であり、偏平率が30〜60%の範囲のこの
タイヤの、カーカス、ベルト等の基本的補強部材は、従
来例で述べたと同様の構造を有する。ここではとくに、
カーカスプライ1によって囲まれるビードコア11におい
て、それの半径方向内周側に位置する部分11a の輪郭形
状をほぼ方形形状とするとともに、それの半径方向外周
側に位置する部分11b の輪郭形状をほぼ三角形形状と
し、これによって、ビードコア11の内周面から、その半
径方向のほぼ中央部分までのビードコア幅、すなわち、
リム組み姿勢のタイヤの、タイヤ軸線方向のビードコア
幅を実質的に一定とする一方、その中央部分より外周側
の部分11b の幅を、半径方向外方に向けて次第に薄肉と
する。
【0010】かかるビードコア11の半径方向内周側部分
11a は、たとえば、ゴム被覆した一本の金属ワイヤー
を、図に示すように六段六列に螺旋巻回することによっ
て形成することができ、また、そのビードコア11の半径
方向外周側部分11b は、これも図示のように、上記金属
ワイヤーに連続するワイヤーを、タイヤ内側側での一列
づつの減少下で6段に巻回することによって形成するこ
とができる。従って図示例によれば、ビードコア11の外
周側に配設されるビードフィラー3の一部は、ビードコ
ア11の半径方向外周側部分11b とカーカスプライ1の本
体部分との間に入り込んで位置することになる。
【0011】またここでは、ビードコア11の最大幅w0
対する、それのタイヤ半径方向の高さh0の比を1.7 〜2.
5 倍の範囲、たとえば2.0 倍とすることによって、上述
した構成を有するビードコア11の、十分なる機能の発揮
を担保する。ここで、ビードコア11の最大幅w0の測定位
置は、それの半径方向内周側部分11a の、半径方向のほ
ぼ中央部分とすることが好ましく、このことによれば、
加硫の終了に至るまでの間における、ビードコア形状の
崩れの影響を有効に取り除くことができる。
【0012】このような空気入りタイヤによれば、その
ビードコア11の上述した構造に基づき、タイヤビード部
4を十分に補強して、その部分の剛性を効果的に高める
ことができ、それ故に、従来技術に比して、操縦性およ
び、操舵に対する応答性をともに有効に向上させること
ができるとともに、旋回走行時の路面グリップ力をもま
た有効に高めることができる。
【0013】
【比較例】以下に発明タイヤと従来タイヤとの、操舵に
対する応答性および、旋回走行時の路面グリップ力に関
する比較試験について説明する。 o 発明タイヤ 図1に示すビードコア構造を有するタイヤであって、h0
/w0 =2.0 とし、サイズを255/40 ZR17 としたもの。 o 従来タイヤ 図2に示すビードコア構造(六段六列)を有するタイヤ
であって、h/w =1.0 とした他は発明タイヤと同一のも
の。 o 試験方法 応答性は、室内操縦性試験機において、スリップアング
ル−コーナリングフォース曲線を求め、その初期の傾き
を求めた。傾きが大きいほど応答性が良い。路面グリッ
プ力は、実車に加速度計を積み定常内旋回にて求心加速
度を求めた。 o 試験結果 上記試験結果を、従来タイヤをコントロールとして表1
に指数表示する。なお、指数値は大きいほどすぐれた結
果を示すものとする。
【0014】
【表1】 この表によれば、発明タイヤでは応答性および路面グリ
ップ力をともに有効に向上させ得ることが明らかであ
る。
【0015】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、とくには、ビードコアの構造の
改良によって、タイヤビード部の補強効果を十分に高め
て、ビード部剛性を高めることにより、車両の旋回走行
に際するそのビード部の変形を十分に抑制することがで
き、この結果として、操縦性の向上、操舵に対する応答
性の向上および、旋回走行時の路面グリップ力の増加が
実現されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すタイヤ幅方向の部分
断面図である。
【図2】従来例を示す図1と同様の断面図である。
【符号の説明】
1 カーカスプライ 3 ビードフィラー 4 ビード部 11 ビードコア 11a, 11b 部分 w0 最大幅 h0 高さ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ周方向に対して実質的に90°の角
    度で延在する有機繊維コードよりなるカーカスプライの
    少なくとも一層の両側端部分を、ビードコアの周りでタ
    イヤの内側から外側へ折り返して巻上げるとともに、少
    なくとも一層のカーカスプライにより形成したカーカス
    のクラウン部の外周側に、タイヤ周方向に対して比較的
    小さい角度で延在して相互に交差するそれぞれのコード
    よりなるそれぞれのベルト層の少なくとも二層を配設
    し、偏平率を30〜60%の範囲とした空気入りタイヤであ
    って、 タイヤ幅方向断面内で、前記ビードコアの、最大幅に対
    するタイヤ半径方向の高さの比を1.7 〜2.5 倍の範囲と
    し、そのビードコアの、半径方向の内周側に位置する部
    分の輪郭形状をほぼ方形形状とするとともに、半径方向
    の外周側に位置する部分の輪郭形状をほぼ三角形形状と
    してなる空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ビードコアを、ゴム被覆した一本の
    金属ワイヤーの螺旋巻回構体により構成してなる請求項
    1記載の空気入りタイヤ。
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US6491076B1 (en) * 2000-06-13 2002-12-10 The Goodyear Tire & Rubber Company Triangular bead configuration for pneumatic tire with extended load carrying capacity
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