JP3083752B2 - 緊急呼制御方式 - Google Patents

緊急呼制御方式

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JP3083752B2
JP3083752B2 JP08045209A JP4520996A JP3083752B2 JP 3083752 B2 JP3083752 B2 JP 3083752B2 JP 08045209 A JP08045209 A JP 08045209A JP 4520996 A JP4520996 A JP 4520996A JP 3083752 B2 JP3083752 B2 JP 3083752B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急呼制御方式、
特に移動体通信システムにおける緊急通話中の携帯電話
機等移動体端末のハンドオーバー時における制御及び呼
設定手順の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】消防署や警察署等への緊急通話は、発呼
者が精神的に動転している場合が多く、緊急を要する要
件や場所等の重要な伝達事項を話さずに受話器を下ろし
てしまったりする事態が発生する。そこで、従来におけ
る交換システムは、緊急呼により通話路が形成された場
合には、通話路を形成する各交換機に緊急呼である旨の
情報を保持し、発呼者が受話器を下ろして回線断をした
場合でもその通話路チャネルを即座に解放せずに一時保
留しておく。そして、被呼者が発呼者に対して呼設定要
求を発した場合には、その保持しておいた通話路チャネ
ルを逆の方向からたどって呼び返しができるような方式
を採用している。
【0003】上記緊急呼の制御方式は、携帯電話機にお
いても当然利用されている。図13は、携帯電話機にサ
ービスを提供する移動体通信システムの概要図である。
移動体通信システムは、無線通信サービスを提供するサ
ービスエリアを分割して形成した無線ゾーン(以下、
「エリア」という)5,6毎に基地局2,3を設置して
いる。そして、そのエリア内にいる携帯電話機4と基地
局2,3とを無線接続して通話サービスを提供する。各
基地局2,3は、交換システムを構成する交換機1に接
続されている。このような移動体通信システムにおける
通信手順の標準規格が電波システム開発センターから発
行された「第二世代コードレス電話システム、標準規
格、第1版、RCR STD−28」(平成5年12月
20日策定)に記載されている。この標準規格に従った
携帯電話機4からの発信シーケンスの手順を図14に、
携帯電話機4からの着信シーケンスの手順を図15に、
呼び返しのシーケンスの手順を図16にそれぞれ示す
が、携帯電話機は、この発信シーケンス手順に従い緊急
呼設定時及びハンドオーバー時において呼設定を行い、
この着信シーケンス手順に従い、呼び返しによる呼設定
を受け付けることになる。
【0004】また、交換機1は、携帯電話機4の正当性
を認証するために、図17に示したように呼設定受付後
に認証要求メッセージに認証乱数をのせて基地局経由で
携帯電話機に送出する。携帯電話機は、受け取った認証
乱数を用いて認証演算を行い、その結果を認証応答メッ
セージにのせて基地局経由で交換機に送出する。このよ
うにして、交換機は、その認証演算結果によりサービス
を提供すべき携帯電話機かどうかを判断する。
【0005】ところで、移動体通信システムにおいて、
携帯電話機4から発せられた緊急呼設定要求は、有線に
よる電話機の場合と同様にいくつかの交換機1を介して
消防署等に送られる。図13に示したシステムの場合、
エリア5内にいる携帯電話機4からの通話路は、携帯電
話機4、基地局2、交換機1を介して被呼者である消防
署等まで形成されることになる。このとき、呼設定メッ
セージに含まれている緊急呼情報は、呼設定メッセージ
が送られる通話路上の基地局2及び交換機1に保持され
る。緊急呼情報には、緊急通話中である携帯電話機4を
特定するための情報が含まれている。ここで、携帯電話
機4が回線断をし被呼者側からの呼び返しがあった場
合、基地局2は、緊急呼情報を保持しているので、自エ
リア5内に緊急通話を行っている携帯電話機4がいるこ
とを把握している。従って、交換機1からの呼び返しに
よる呼設定メッセージを携帯電話機4に送ることができ
るので、被呼者は、交換機1、基地局2を介して携帯電
話機4を呼び返すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
緊急呼制御方式では、携帯電話機に対して呼び返しがで
きない場合が生じてしまう。これは、携帯電話機の場合
は、回線接続中にハンドオーバーによりエリアを移動す
る場合があるからである。すなわち、エリアを移動する
と通話路を形成する基地局も自動的に切り替わることに
なるが、新たな基地局への切替え時に携帯電話機から送
出される呼設定メッセージには緊急呼情報が含まれてい
ないため、切替え先の基地局は、移動してきた携帯電話
機が緊急通話中であるかどうかを判別できないからであ
る。例えば、図13において携帯電話機4がハンドオー
バーによりエリア5からエリア6に移動したとき、通話
路は基地局2経由から基地局3経由に切り替わるが、従
来においては基地局3に緊急呼情報を渡すための手段が
ないため、基地局3は緊急呼情報を持たない。携帯電話
機4がエリア6に移動したときに回線断をすると被呼者
は呼び返しを行うが、基地局3は、交換機1から呼び返
しによる呼設定メッセージを受け取ったとしても、どの
携帯電話機4が緊急通話を行っていたかを認識できな
い。
【0007】このように、従来では、携帯電話機の移動
先のエリアを管轄する基地局に、移動してきた携帯電話
機が緊急通話中である旨を知らせる手段がなかったた
め、一時保留したパスを被呼者側から緊急呼通話の逆方
向に追っかけても呼び返しを行うことはできなかった。
【0008】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、第一の目的は、ハンドオーバー
した場合でも移動体端末に呼び返しを行うことのできる
緊急呼制御方式を提供することにある。
【0009】更に、呼び返しの際の回線再接続手順を簡
略化することのできる緊急呼制御方式を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明における緊急呼制御方式は、移動体
通信端末と、一斉呼出エリア内を移動する前記移動体通
信端末との間で無線通信を行う基地局と、前記各基地局
を接続し、緊急通話に関する情報を保持する交換機とを
有する移動体通信システムにおいて、前記交換機は、緊
急通話中の移動体通信端末に関する緊急呼情報を、ハン
ドオーバー時に当該移動体通信端末が送出した呼設定要
求に応答するために発信する呼設定受付メッセージに付
加し、前記基地局は、前記交換機からの呼設定受付メッ
セージに緊急呼情報が付加されていることを認識するこ
とによって緊急通話中の移動体通信端末が移動してきた
ことを認識するものである。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】また、他の発明に係る緊急呼制御方式は、
移動体通信端末と、一斉呼出エリア内を移動する前記移
動体通信端末との間で無線通信を行う基地局と、前記各
基地局を接続する交換機とを有し、前記交換機は、前記
移動体通信端末の正当性を認証するために認証乱数を含
む認証要求メッセージを呼設定時に前記移動体通信端末
に送信し、前記移動体通信端末は、前記交換機からの認
証要求メッセージに含まれている認証乱数を用いて行っ
た認証演算の結果を認証応答メッセージに含めて前記交
換機に送信する移動体通信システムにおいて、前記基地
局は、前記移動体通信端末が送信した認証応答メッセー
ジに含まれている認証演算の結果を参照することによっ
て当該移動体通信端末が緊急通話中にハンドオーバーが
行われたことを認識するものである
【0017】
【0018】更に、前記交換機は、緊急呼設定を受け取
ったときに2回以上の認証演算を行うと特定の認証演算
結果が得られる認証乱数を作成することを特徴とする。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0023】実施の形態1.本実施の形態における緊急
呼制御方式を用いるシステム全体構成は、図13と同じ
である。本発明に係る緊急呼制御方式に使用される基地
局2,3のブロック構成を図1に、携帯電話機4のブロ
ック構成を図2に、交換機1のブロック構成を図3にそ
れぞれ示す。各構成要素とも各種メッセージの送受信を
行うイベント送受信部12,22,31、メッセージを
解析するイベント分析部13,23,32、送受するメ
ッセージの一時記憶や各種設定情報を記憶する情報記憶
部15,25,34及び各装置に搭載された構成全体の
制御を行う制御部14,24,33を搭載している。ま
た、基地局2,3及び交換機1は、通話チャネルの切替
えを行うスイッチ部16,35を更に有しており、携帯
電話機4は、通話先の入力等を行うためのキー入出力部
27及びキー操作による入力を分析するキー分析部26
を有している。更に、基地局2,3及び携帯電話機4
は、無線通信を行うためにアンテナ11,21を有して
いる。各装置に搭載される構成自体は、従来とほぼ同じ
であり、制御部14,24,33の制御及び情報記憶部
15,25,34に記憶される情報が異なる。なお、本
実施の形態における移動体通信は、前述した標準規格に
基づき行われるものとする。また、本実施の形態におけ
る移動体通信システムは、移動体通信端末との無線通信
に関わる構成のみならず、被呼者まで通話路を形成する
交換システムをも含む。
【0024】本実施の形態において特徴的なことは、携
帯電話機4に緊急通話の開始時のみならずハンドオーバ
ーの時にも緊急呼情報を送出させるようにしたことであ
る。これにより、切替え先となる基地局は、携帯電話機
4からの緊急呼情報を受け取ることで、緊急通話中の携
帯電話機4がエリア内に移動してきたということを認識
することができ、交換機1経由で呼び返しによる呼設定
メッセージを送るべき携帯電話機4を特定することがで
きる。
【0025】前述した標準規格では、既存の呼設定メッ
セージデータに固定シフトを指定すれば、それに続けて
独自のメッセージを付加することができる。従って、本
実施の形態においては、図4に示したように、既存の呼
設定メッセージに固定シフト41に続けて緊急呼情報4
2を付加し、この緊急呼情報42を付加した呼設定メッ
セージをハンドオーバー時に送出するようにした。緊急
呼情報は、図5に示したように、形成された通話路で使
用していた緊急通話路情報でもあるスロット番号及び周
波数と、自局のPS−ID及び加入者番号を表すPS番
号とを含む。基地局は、PS番号を得ることで呼び返し
をすべき携帯電話機を特定することができる。
【0026】次に、携帯電話機4がエリア5からエリア
6に移動したときの本実施の形態におけるハンドオーバ
ー時の動作について、図6に示したハンドオーバーのシ
ーケンス手順を用いて説明する。
【0027】エリア5からエリア6に移動したとき通信
レベルの劣化により基地局2から切替え指示が携帯電話
機4に送られる(ステップ101)。携帯電話機4で
は、新しいエリアでの電波のレベルを検出して最もよい
基地局3に対してチャネルの確立を要求する(ステップ
102)。そして、同期バースト等所定のシーケンスを
行った後、基地局3に呼設定要求を送出する(ステップ
103)。本実施の形態における制御部24は、前述し
た緊急呼情報を含む呼設定メッセージを切替え先の基地
局3にイベント分析部23、イベント送受信部22を介
してアンテナ21から送出する。
【0028】基地局3は、アンテナ11から受信した呼
設定メッセージに緊急呼情報が含まれていることを認識
すると、情報記憶部15の所定の箇所に緊急呼情報を記
憶する。これにより、基地局3は、エリア6内にいるど
の携帯電話機が緊急通話中であるかを判別することがで
きる。
【0029】この状態において携帯電話機4が回線断を
行うと被呼者は呼び返しを行うが、基地局3は、交換機
1から呼び返しによる呼設定要求を受け取ると、情報記
憶部15に登録した緊急呼情報を参照して、PS番号か
ら特定される緊急通話中の携帯電話機4に対して所定の
スロット番号で呼設定要求を送信する。このように、携
帯電話機4が移動したとしても、緊急通話中であった携
帯電話機4に呼び返しを行うことができる。
【0030】なお、交換機1は、携帯電話機4からの緊
急呼設定により基地局2と同様に緊急呼情報を図3に示
した情報記憶部34に持っている。そして、緊急通話中
の携帯電話機4により形成された通話路が基地局2から
基地局3に切り替わったことは、基地局3を介して得た
呼設定メッセージから知ることができるので、情報記憶
部34の登録内容を更新することができる。
【0031】以上のように、本実施の形態によれば、携
帯電話機4に緊急呼情報をハンドオーバー時にも送信さ
せるようにしたので、ハンドオーバーの切替え先の基地
局3は、エリア内に移動してきた携帯電話機4が緊急通
話中であったことを知ることができる。これにより、切
替え先の基地局は、被呼者からの呼び返しがあったとし
てもその呼び返しによる呼設定要求の送信先、すなわち
エリア内にいる緊急通話中の携帯電話機を判別すること
ができるので、呼び返しを確実に行うことができる。
【0032】なお、本実施の形態においては、図4に示
したようにハンドオーバー時に用いる呼設定メッセージ
は、新規に回線接続を行うための既存の呼設定メッセー
ジに緊急呼情報を別途付加したデータフォーマットを有
するが、新規に回線接続を行うときと同じ箇所に緊急呼
情報を設定してもよい。
【0033】また、本実施の形態においては、前述した
標準規格を基づき呼設定メッセージに緊急呼情報を付加
して基地局に送るようにしたが、この標準規格に限らず
ハンドオーバー時に緊急呼情報を送ることができる規格
であれば、その規格に従って利用することができる。
【0034】実施の形態2.上記第1の実施の形態にお
いては、携帯電話機の移動先の基地局に対して緊急呼情
報を、その移動した携帯電話機4が送るようにしたが、
本実施の形態においては、交換機1が送るようにしたこ
とを特徴としている。
【0035】携帯電話機4がエリア5からエリア6に移
動したときの本実施の形態におけるハンドオーバー時の
動作について図6を用いて説明する。
【0036】まず、切替え先の基地局3と携帯電話機4
との間で行われる呼設定までの手順は、前述したとおり
である。但し、本実施の形態の場合は、呼設定メッセー
ジに図4に示した固定シフト41及び緊急呼情報42を
付加する必要はない。
【0037】交換機1は、基地局3を介して受け取った
携帯電話機4からの呼設定要求に応答するために呼設定
受付メッセージを基地局3に送るが(ステップ10
4)、本実施の形態においては、図7に示したように既
存の呼設定受付メッセージに緊急呼情報43を付加して
基地局3に送出することを特徴としている。付加する緊
急呼情報43は、前述した図5と同じ内容である。
【0038】基地局3は、受信した呼設定受付メッセー
ジに緊急呼情報が含まれていることを認識すると、情報
記憶部15の所定の箇所に緊急呼情報を設定する。これ
により、基地局3は、緊急通話中の携帯電話機が自エリ
ア内に移動してきたことを把握し、かつその携帯電話機
を特定することができる。
【0039】このように、本実施の形態によれば、携帯
電話機4のハンドオーバー時に交換機1が切り替え先の
基地局3に緊急呼情報を送信させるようにしたので、前
述の第1の実施の形態と同様に、被呼者からの呼び返し
を確実に行うことができる。
【0040】実施の形態3.上記各実施の形態において
は、ハンドオーバー時に携帯電話機あるいは交換機が基
地局に緊急呼情報を送出することに関して記述した。こ
こでは、切替え先の基地局に緊急通話中の携帯電話機が
移動してきたことを自ら認識することができる方法につ
いて説明する。
【0041】携帯電話機は、呼設定時に正当性を認証す
るために交換機により設定された認証乱数を用いて認証
演算を行う。本実施の形態においては、基地局にこの送
受される認証演算結果を監視させることで緊急通話中の
携帯電話機が移動してきたことを知らせるようにしたこ
とを特徴とする。本実施の形態においては、緊急通話中
のハンドオーバー時に行われる認証演算は、2回目以降
の処理であることに着目した。つまり、携帯電話機は、
緊急通話の開始時に1回目の認証演算を行うが、仮に通
話中に2回以上の認証演算を行うとすると、それはハン
ドオーバーによる呼設定が行われたと判断することがで
きる。従って、演算結果を見ることにより1回演算が行
われたものか、2回以上演算が行われたものかが一意に
判定できるように認証乱数を作成し、基地局においてそ
の結果を参照させることでハンドオーバーの有無を認識
させるようにした。なお、2回目以降の認証演算には、
前回の認証演算により得られた結果を認証乱数として使
用する。本実施の形態においては、認証演算結果のMS
B(Most Significant Bit)の値
によりハンドオーバーの有無を認識するようにした。こ
の手順について図8に示したシーケンスを用いて説明す
る。
【0042】まず、交換機は、基地局を介して携帯電話
機からの緊急呼による発信要求を受信すると、そのメッ
セージの内容から緊急呼であるかどうかを判断する(ス
テップ201)。もし、緊急呼設定要求でなければ、2
回以上の認証演算が行われてもMSBが1にならないよ
うな認証乱数を作成する(ステップ202)。緊急呼設
定要求であれば、2回以上の認証演算によりMSBが1
になる認証乱数を作成する(ステップ203)。そし
て、その認証乱数をのせた認証要求メッセージを携帯電
話機に送出する(ステップ204)。
【0043】携帯電話機は、受け取った認証乱数を用い
て認証演算を行い(ステップ205)、その結果を認証
応答メッセージにのせて基地局経由で交換機に送出する
が、このとき、基地局は、その結果を調べる。この1回
目の認証演算ではMSBは必ず0なので、緊急呼のハン
ドオーバーでないと認識する(ステップ206)。
【0044】ここで、ハンドオーバーにより基地局が切
り替わるとき、携帯電話機は、改めて呼設定要求を発信
することになるが、このとき交換機からの認証要求メッ
セージを受けて認証演算を再度行うことになる(ステッ
プ207)。この認証演算は、2回目なので、認証演算
による結果のMSBは、1となる。携帯電話機は、その
結果を認証応答メッセージにのせて基地局経由で交換機
に送出する。このとき、基地局は、認証演算結果を調べ
ることになるが、今回の場合のMSBは1なので、緊急
呼のハンドオーバーであることを認識する(ステップ2
08)。
【0045】以上のようにして、本実施の形態によれ
ば、呼設定時の認証で送受されるメッセージを利用する
ことで、切替え先の基地局に緊急通話中にハンドオーバ
ーが行われたことを自局において認識させることができ
る。従って、上記各実施の形態のように他局から緊急通
話中のハンドオーバーである旨を明示されずに認識する
ことができる。
【0046】なお、上記例では、緊急呼のハンドオーバ
ーであるかどうかを認証演算結果のMSBを参照するこ
とで、既存のメッセージの送受及び最少ビット数で効率
的に認識できるようにしたが、もちろん他のビット位置
や複数ビットを用いてもよい。また、本実施の形態で
は、認証に関わるメッセージの送受を利用するようにし
たが、可能であれば独立したメッセージを送受したり他
の既存のメッセージを利用してもよい。
【0047】実施の形態4.上記各実施の形態において
は、ハンドオーバー時における不都合を解消するための
制御方式について説明した。本実施の形態における制御
方式は、呼び返しの場合の呼設定手順の簡略化に関する
ものであり、ハンドオーバーに限定せずに利用すること
ができる。
【0048】ところで、携帯電話機が緊急通話中に誤操
作等により回線を切断してしまった場合に呼び返しを受
けることは前述したとおりであるが、呼び返しは図15
に示したような通常の呼設定要求を着信したときと同じ
着信シーケンスに従い行われる。本実施の形態において
は、携帯電話機に回線断前の緊急通話路情報を回線断後
でも保持させるようにしたことで、回線再接続の手順の
簡略化を図ることを特徴としている。緊急通話路情報
は、図9に示したように回線断前に使用していたスロッ
ト番号及び周波数、そして無線接続された基地局の識別
情報(CS−ID)を含んでいる。
【0049】次に、本実施の形態における呼び返しの着
信手順について、簡略化した手順を示した図10を用い
て説明する。なお、携帯電話機4は、エリア5内にいる
ものとする。
【0050】携帯電話機4は、緊急通話が開始された時
点で緊急通話路情報を情報記憶部25に記憶しておく。
一方、基地局2は、緊急呼情報を情報記憶部15に記憶
する。ここで、ユーザの操作ミス、電源断等により回線
が切断された場合(ステップ301)、呼び返しのため
に交換機1は、前述した緊急呼情報を付加した呼設定メ
ッセージを基地局2に送る(ステップ302)。基地局
2は、呼設定メッセージの緊急呼情報により緊急呼の呼
び返しであることを認識すると、呼び返しである旨を付
した着信メッセージを携帯電話機4に送信する(ステッ
プ303)。通常、基地局2は、図11に示した着信メ
ッセージを送信するが、本実施の形態においては、緊急
呼の呼び返しの場合は呼出サービス種別44にその旨を
設定して送信するようにする。なお、前述の標準規格で
は、呼出サービス種別44に任意にオプションを指定す
ることができるようになっている。また、これと同時に
制御部14では、緊急呼情報に含まれるスロット番号の
スロットでの同期バースト信号の受信待ち状態になる。
つまり、通常の呼設定時において行うリンクチャネル確
立要求の受信待ちにならない。
【0051】前述の着信メッセージを受信した携帯電話
機4は、その中の呼出サービス種別44を参照すること
で呼び返しにより呼設定要求であることを認識すると、
情報記憶部25に保持した緊急通話路情報のスロット番
号を得てそのスロットで同期バースト信号を送出する
(ステップ304)。つまり、通常の呼設定時において
行うリンクチャネル確立要求を送信しない。
【0052】基地局2は、携帯電話機4から同期バース
ト信号を受信すると、所定の処理を交換機1との間で行
った後、緊急通話を被呼者と携帯電話機4との間で再開
させる。基地局2が保持する緊急呼情報には、携帯電話
機4が保持する緊急通話路情報と同じスロット番号、周
波数が含まれているので、確実に通話路を形成すること
ができる。
【0053】以上のように、本実施の形態によれば、前
述した緊急通話路情報を携帯電話機4に保持するように
したので、通常、着信時において携帯電話機4と基地局
2との間でスロット取得のために行われるリンクチャネ
ル確立要求とリンクチャネル割当の手順を省略すること
ができる。従って、呼び返しの場合の着信シーケンスの
手順を簡略化できるようにすることができるので、回線
の再接続をより早くすることができる。
【0054】実施の形態5.上記第4の実施の形態で
は、基地局と携帯電話機の間のシーケンスを省略するこ
とで呼び返しの場合の着信シーケンスの手順を簡略化す
るようにした。但し、回線がいったん切断されると、基
地局から先の交換システム側では、通話路形成にために
確保したスロット等のリソースを解放してしまう。従っ
て、呼び返しの際には、被呼者から交換機を介して基地
局までの間は、改めてリソースを確保する処理が行われ
ることになる。そこで、本実施の形態においては、緊急
通話のための回線が切断された場合でもリソースを接続
したまま保持しておくことで、基地局と交換機との間及
び交換機間のシーケンスを省略し呼び返しの場合の当該
手順を簡略化することを特徴とする。この簡略化した手
順を示した図12を用いて説明する。なお、携帯電話機
4は、エリア5内にいるものとする。
【0055】携帯電話機4のユーザの操作ミス等により
回線を切断した場合(ステップ401)、従来であれ
ば、通話路を形成した基地局2から交換機側のリソース
を解放するが、本実施の形態においては、そのリソース
を接続したまま保持する。どのリソースを保持しておく
かは、基地局及び各交換機が保持している緊急呼情報に
よって特定することができる。そして、基地局2を接続
した交換機1は、呼び返しのために緊急呼情報を付加し
た呼設定メッセージを基地局2に送る(ステップ40
2)。被呼者から交換機1までの間の各交換機は、リソ
ースを接続したままなので呼設定メッセージを送出する
必要はない。その後の基地局2と携帯電話機4との間の
処理は、従来と同じシーケンスでもよいし、上記第4の
実施の形態と同じでもよい。また、その後の基地局2と
交換機1との間の処理は、従来と同じである。よって説
明を省略する。
【0056】以上のように、本実施の形態によれば、携
帯電話機4が回線を切断した場合でも基地局2から先の
有線側のリソースを接続したまま保持するようにしたの
で、基地局と交換機間で行う、更に交換機間で行う呼設
定と呼設定受付のシーケンスを省略することができる。
従って、呼び返しの場合の着信シーケンスの手順を簡略
化できるようにすることができるので、回線の再接続を
より早くすることができる。
【0057】なお、現在では、呼び返し機能は、緊急呼
に関するシステムにのみ使用されているが、将来におい
て他のシステムでも使用されるのであれば、そのシステ
ムにおいても本実施の形態において説明した各方式を利
用することが可能である。
【0058】また、上記各実施の形態においては、移動
体通信端末として携帯電話機の場合で説明したが、自動
車電話等も移動体通信端末に含まれることはいうまでも
ない。
【0059】
【発明の効果】発明によれば、基地局は、交換機から
の呼設定受付メッセージに緊急呼情報が付加されている
ことを認識することによって緊急通話中の移動体通信端
末が移動してきたことを認識することができる。これに
より、切替え先の基地局は、被呼者からの呼び返しがあ
ったとしてもその呼び返しによる呼設定要求の送信先、
すなわちエリア内にいる緊急通話中の移動体通信端末を
確実に判別することができるので、呼び返しを確実に行
うことができる。また、移動体通信端末は基地局へ緊急
呼情報を送らなくてもよいので、移動体通信端末として
従来からある汎用的なものを用いることができる。更
に、移動体通信端末が送信する呼設定要求に応じて発信
する呼設定受付メッセージを有効に利用したので、緊急
呼情報を基地局へ送るためのメッセージを別途送信しな
くてすむ。
【0060】また、基地局は、移動体通信端末が送信し
た認証応答メッセージに含まれている認証演算の結果を
参照することによって移動体通信端末が緊急通話中にハ
ンドオーバーが行われたことを自ら認識することができ
る。
【0061】第9の発明によれば、移動体通信端末に回
線断前の緊急通話路情報を保持するようにしたので、緊
急通話路の形成のためのリソースを改めて取得する必要
がなくなる。従って、呼び返しの場合の着信シーケンス
の手順を簡略化することが可能となる。
【0062】第10の発明によれば、移動体通信端末に
より緊急通話中に回線が切断された場合でも基地局から
先の交換機側のリソースを接続したまま保持するように
したので、そのリソースの再確保という手順を省略する
ことができる。従って、呼び返しの場合の着信シーケン
スの手順を簡略化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る緊急呼制御方式の第1の実施の
形態に対応した基地局のブロック構成図である。
【図2】 本発明に係る緊急呼制御方式の第1の実施の
形態に対応した携帯電話機のブロック構成図である。
【図3】 本発明に係る緊急呼制御方式の第1の実施の
形態に対応した交換機のブロック構成図である。
【図4】 第1の実施の形態において使用する呼設定メ
ッセージのデータフォーマットを示した図である。
【図5】 第1の実施の形態において使用する緊急呼情
報の内容を示した図である。
【図6】 第1の実施の形態におけるハンドオーバーの
シーケンス手順を示した図である。
【図7】 本発明に係る緊急呼制御方式の第2の実施の
形態において使用する呼設定受付メッセージのデータフ
ォーマットを示した図である。
【図8】 本発明に係る緊急呼制御方式の第3の実施の
形態においてハンドオーバー時に行われる処理のシーケ
ンス手順を示した図である。
【図9】 本発明に係る緊急呼制御方式の第4の実施の
形態に対応した携帯電話機が持つ緊急通話路情報を示し
た図である。
【図10】 第4の実施の形態における呼び返しの着信
シーケンス手順を示した図である。
【図11】 第4の実施の形態において使用する着信メ
ッセージを示した図である。
【図12】 本発明に係る緊急呼制御方式の第5の実施
の形態における回線再接続のシーケンス手順を示した図
である。
【図13】 携帯電話機に通話サービスを提供する移動
体通信システムの概要図である。
【図14】 標準規格に従った携帯電話機からの発信シ
ーケンス手順を示した図である。
【図15】 標準規格に従った携帯電話機からの着信シ
ーケンス手順を示した図である。
【図16】 標準規格に従った呼び返しのときのシーケ
ンス手順を示した図である。
【図17】 標準規格に従った携帯電話機の正当性を認
証するためのシーケンス手順を示した図である。
【符号の説明】
1 交換機、2,3 基地局、4 携帯電話機、5,6
無線ゾーン、11,21 アンテナ、12,22,3
1 イベント送受信部、13,23,32 イベント分
析部、14,24,33 制御部、15,25,34
情報記憶部、16,35 スイッチ部、17 無線制御
部、26 キー分析部、27 キー入力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−254933(JP,A) 特開 昭64−55930(JP,A) 特開 平7−59154(JP,A) 特開 平4−290364(JP,A) 特開 平9−205667(JP,A) 特開 平9−205668(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/00 - 7/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体通信端末と、 一斉呼出エリア内を移動する前記移動体通信端末との間
    で無線通信を行う基地局と、 前記各基地局を接続し、緊急通話に関する情報を保持す
    る交換機と、 を有する移動体通信システムにおいて、前記交換機は、緊急通話中の移動体通信端末に関する緊
    急呼情報を、ハンドオーバー時に当該移動体通信端末が
    送出した呼設定要求に応答するために発信する呼設定受
    付メッセージに付加し、 前記基地局は、前記交換機からの呼設定受付メッセージ
    に緊急呼情報が付加されていることを認識することによ
    って緊急通話中の移動体通信端末が移動してきたことを
    認識する ことを特徴とする緊急呼制御方式。
  2. 【請求項2】 移動体通信端末と、 一斉呼出エリア内を移動する前記移動体通信端末との間
    で無線通信を行う基地局と、 前記各基地局を接続する交換機と、 を有し、前記交換機は、前記移動体通信端末の正当性を認証する
    ために認証乱数を含む認証要求メッセージを呼設定時に
    前記移動体通信端末に送信し、 前記移動体通信端末は、前記交換機からの認証要求メッ
    セージに含まれている認証乱数を用いて行った認証演算
    の結果を認証応答メッセージに含めて前記交換機に送信
    する 移動体通信システムにおいて、 前記基地局は、前記移動体通信端末が送信した認証応答
    メッセージに含まれている認証演算の結果を参照するこ
    とによって当該移動体通信端末が緊急通話中にハンドオ
    ーバーが行われたことを認識することを特徴とする緊急
    呼制御方式。
  3. 【請求項3】記交換機は、緊急呼設定を受け取った
    ときに2回以上の認証演算を行うと特定の認証演算結果
    が得られる認証乱数を作成することを特徴とする請求項
    2記載の緊急呼制御方式。
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