JP3083650B2 - 記録媒体装着状態の報知機能を有する車載用音響映像装置 - Google Patents

記録媒体装着状態の報知機能を有する車載用音響映像装置

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JP3083650B2
JP3083650B2 JP04210486A JP21048692A JP3083650B2 JP 3083650 B2 JP3083650 B2 JP 3083650B2 JP 04210486 A JP04210486 A JP 04210486A JP 21048692 A JP21048692 A JP 21048692A JP 3083650 B2 JP3083650 B2 JP 3083650B2
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弘行 小俣
憲治 末廣
政則 浅野
礼子 笹岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用音響映像装置に
関し、特に、所定の記録媒体を演奏する演奏機器と、そ
の他の音響及び映像情報出力機器とからなり、その記録
媒体の装着状態を報知するとともに、音響出力をなした
り、映像出力をなしたり、あるいは同時に音響出力と映
像出力とをなす車載用音響映像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車載用音響映像装置には、電源
投入直後において、一旦FMもしくはAM放送受信モー
ドとなってユーザの操作を待つようにしたものや、予め
記憶しておいたその電源投入前における電源断直前の動
作モード(ラストモード)を実行するものがある。
【0003】電源投入直後においてラストモードを実行
する場合、そのラストモードが着脱可能な所定の記録媒
体を演奏する演奏機器のいわゆる再生モードであると
き、その記録媒体が演奏機器に装着されていないと、演
奏機器は当該ラストモードを実行することができず、ユ
ーザが記録媒体を装着するまで音響出力の無い待機状態
となる。かかる待機状態において、ユーザがそのラスト
モードが演奏モードであることを認識していないとき、
及びユーザがチューナの例えばFM放送受信モードを期
待するとき、ユーザはその車載用音響映像装置における
音響出力が無いことを不審に感じることがある。また、
ユーザがそのラストモードが演奏モードであることを認
識していたときでも、ユーザは演奏機器の情報読取点が
まだ演奏開始点に到達していないものと判断してしまっ
て長らくの間その記録媒体が装着していないことに気づ
かず、音響出力の無いままにしておくことがある。
【0004】一方、ユーザが車載用音響映像装置に対し
所望の音響出力及び映像出力を得るのに簡単操作で的確
な動作制御がなされることが望ましい。特にユーザが運
転中である場合このことは操作性の善し悪しを決定する
重要な事項である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、不必要な待機状態を継続させることなく、しかもユ
ーザの所望の音響出力及び映像出力を得るのに簡単操作
で的確な動作制御をなすことができる車載用音響映像装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による車載用音響
映像装置は、所定の記録媒体を演奏して音響及び/また
は映像出力をなす演奏手段と、前記音響及び/または映
像出力とは別の音響出力及び/または映像出力をなす音
響映像出力手段と、電源オン指令を発する電源スイッチ
と、電源オン指令とともに前記演奏手段の選択指令を発
するソース選択スイッチと、前記記録媒体の装着状態を
検知する検知手段と、前記装着状態を報知する報知手段
と、電源オフ指令が発せられる直前の動作モードをラス
トモードとして記憶する記憶手段と、前記電源オン指令
に応答しかつ前記ラストモードまたは前記選択指令に応
じて前記演奏手段または前記音響映像出力手段に動作指
令を発する操作指令処理手段とを有する車載用音響映像
装置であって、前記操作指令処理手段は、前記電源スイ
ッチにより前記電源オン指令が発せられ前記ラストモー
ドが演奏モードである場合に前記記録媒体が装着されて
いないときはその未装着状態を前記報知手段をして報知
せしめ所定時間が経過しても前記記録媒体の装着操作を
含む新たな操作指令がなければ前記音響映像出力手段を
して音響及び/または映像出力をなさしめるとともに、
前記ソース選択スイッチにより前記電源オン指令が発せ
られた場合に前記記録媒体が装着されていないときはそ
の未装着状態を前記報知手段をして報知せしめ前記記録
媒体の装着操作を含む新たな操作指令を待機することを
特徴としている。
【0007】
【作用】本発明による車載用音響映像装置は、電源スイ
ッチにより電源オン指令が発せられラストモードが演奏
モードである場合に演奏機器に記録媒体が装着されてい
ないときはその未装着状態を報知し所定時間が経過して
もその記録媒体の装着操作を含む新たな操作指令がなけ
ればその演奏機器によるものとは別の音響及び/または
映像出力をし、ソース選択スイッチにより電源オン指令
が発せられた場合に記録媒体が装着されていないときは
その未装着状態を報知しその記録媒体の装着操作を含む
新たな操作指令を待機する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明による一実施例の車載用音響装置の正
面外観図であり、図2はその操作パネルにおける主要操
作スイッチとその周辺回路及び装置を示すブロック図で
ある。
【0009】図1において、操作パネル1の上部右側に
は、それぞれAMチューナ,FMチューナ,CDプレー
ヤ,TAPEプレーヤのうちいずれか1つを音響ソース
として選択するとともに、かかる音響装置の電源オフ状
態においては該機器の電源オン指令をもなすソース選択
スイッチ11,12,13,14が配されている。ま
た、その下部左側には、円形の操作面を有しかかる音響
装置の電源スイッチを担うプッシュスイッチ7が配され
ている。
【0010】図2において、ソース選択スイッチ11,
12,13,14は、それぞれ一端が抵抗を介して電源
に接続され他端が接地されたプッシュスイッチであり、
各一端が出力端としてマイクロプロセッサ3に導出され
る。電源スイッチ7は、それぞれ一端が抵抗を介して電
源に接続され他端が接地されたプッシュスイッチであ
り、その一端が出力端としてマイクロプロセッサ3に導
出される。
【0011】マイクロプロセッサ3は、かかる音響装置
のシステムコントローラを担い、主にキー識別回路3
1,CPU32,ソースセレクタ33,キーコマンダ3
4,スイッチセンス回路35とからなる。キー識別回路
31は、キースイッチたる各種操作スイッチの出力端よ
り供給される操作信号を識別してこれに応じたCPU3
2に認識させるべき指令信号を発生する。CPU32
は、プログラムメモリを擁しており、このメモリに格納
されているプログラムに基づいて種々の信号データの授
受並びに処理を行う。ソースセレクタ33は、CPU3
3の出力信号に応じて4つのソース、すなわちAMチュ
ーナ41,FMチューナ42,CDプレーヤ43,TA
PEプレーヤ44のうちいずれか1つのソースを選択す
る。キーコマンダ34は、CPU33の出力信号、すな
わちキー識別回路31のキー識別出力に基づく出力信号
に応じて選択された4つのソースのうちのいずれか1つ
のソースを動作制御するための動作制御信号を発生す
る。スイッチセンス回路35は、CDプレーヤ43にお
いてCDの装着状態を検知する検知スイッチ43aの出
力検知信号と、TAPEプレーヤ44においてテープの
装着状態を検知する検知スイッチ44aの出力検知信号
とを感知してこれに応じたCPU32に認識させるべき
指令信号を発生する。CPU32はまた表示用メモリ
(図示せず)を擁しており、このメモリの読み出し及び
書き込み制御を行うとともに、読み出した表示データを
表示ドライバ5に供給する。表示ドライバ5は、供給さ
れる表示データに基づき液晶表示装置(LCD)6をし
て表示せしめる。
【0012】次に、この音響装置の電源投入時になされ
る動作の一例を説明する。図3及び図4は電源スイッチ
7及びソース選択スイッチ11,12,13,14の操
作に応じてCPU32が実行する処理手順を示すフロー
チャートである。図において、先ず、音響装置の電源投
入前すなわちAMチューナ41,FMチューナ42,C
Dプレーヤ43,及びTAPEプレーヤ44、並びに表
示ドライバ5及びLCD6のどれにも電源が供給されて
いない状態(マイクロプロセッサ3を駆動する電源、及
び各スイッチ出力信号を導出するための電源Vccは、い
わゆるバックアップ電源により常時電源が供給されてい
る)においては、CPU32は、ステップS1を経てス
テップS2に移行し、ステップS2においてかかる音響
装置の電源オン指令を発する操作がないことを判別して
当サブルーチンの処理を終了する。なお、CPU32
は、該音響装置の電源供給状態を示すデータが格納され
るレジスタ(状態レジスタ)を擁しており、ステップS
1においてその状態レジスタの内容に基づいて音響装置
の電源供給状態を判別している。
【0013】この電源投入前の状態から電源スイッチ7
が押圧操作された場合、CPU32は、ステップS1を
経てステップS2に移行し、ステップS2においてかか
る音響装置の電源オン指令を発する操作があったことを
判別してステップS3に移行し、ステップS3において
発せられた電源オン指令は電源スイッチによるものか否
かを判別する。ここでは電源スイッチ7が押圧操作され
た場合なのでステップS4に移行する。そして、ステッ
プS4においてラストモードが演奏モードであるか否か
を判別する。ラストモードとは音響装置が電源オフとさ
れる直前の動作モードを言い、かかるモードは電源オフ
の間バックアップ電源により駆動されるメモリに記憶さ
れるものである。CPU32はステップS4においてこ
のメモリに記憶されているモードが所定の記録媒体を演
奏するモード(演奏モード)、すなわちCDプレーヤ4
3及びTAPEプレーヤ44の再生モードであるか否か
を判別する。ステップS4においてラストモードが演奏
モードではないことを判別するとステップS5に移行
し、ステップS5において後述するタイマーレジスタを
クリアした後直ちに当サブルーチンの処理を終了する。
ステップS4において、ラストモードが演奏モードであ
ることを判別するとステップS6に移行し、ステップS
6においてスイッチセンス回路35の出力信号に基づき
該ラストモードたる演奏モードにおけるどちらか1のプ
レーヤに所定の記録媒体が装着されているか否かを判別
する。例えばラストモードがCDプレーヤ43の演奏モ
ードであった場合、CDプレーヤ43にCDが装着され
ていることを判別するとステップS5に移行し、ステッ
プS5においてタイマーレジスタをクリアした後直ちに
当サブルーチンの処理を終了する一方、ステップS6に
おいて、CDが装着されていないことを判別するとステ
ップS7に移行する。ステップS7において所定時間、
例えば10秒に相当するタイマーの最大カウント値をタ
イマーレジスタにセットしてステップS8に移行し、ス
テップS8において所定の記録媒体が未装着であること
を示す表示データを出力する。例えばこの場合であれ
ば、表示用メモリに予め用意されている表示パターン
「−NO CD !!−」を示す表示データを表示ドラ
イバ5に供給する。表示ドライバ5はこの表示データに
応じてLCD6を表示駆動し、LCD6の表示面には図
1に図示されている如き表示がなされることとなる。
【0014】その後メインルーチンに移行し再び当サブ
ルーチンが呼び出されると、ステップS1を経てステッ
プS9に移行し、ステップS9においてタイマーレジス
タに何らかのカウントデータがセットされているか否か
(リセットされていないか否か)を判別する。ここでは
先のステップS7において所定時間に相当する最大カウ
ント値がタイマーレジスタにセットされているのでステ
ップS10に移行し、ステップS10においてタイマー
のカウントを所定カウント分だけ進ませてステップS1
1に移行し、ステップS11においてそのタイマーがタ
イムオーバとなったか否かを判別する。ここでは先のス
テップS7においてタイマーレジスタにセットした所定
時間に相当する最大カウント値にタイマーのカウント内
容が達したか否かを判別する。ステップS11におい
て、上記ステップS7におけるタイマーレジスタのセッ
ト終了から間も無い間(上記例に従えば10秒に達する
まで)は、タイムオーバとはならず、ステップS12を
経た後に直ちに当サブルーチンの処理を終了し、メイン
ルーチンに戻ってまたステップS1,S9,S10,S
11に移行するというフローが繰り返される。
【0015】この繰り返しのフローの間、ユーザが何ら
かの操作を行うと、CPU32はステップS12におい
てこれに応じた操作指令が発せられたことを判別してス
テップS13に移行し、ステップS13においてその操
作指令に対応する動作指令を発し、キーコマンダ34を
介して動作指令信号を選択ソースに供給してステップS
5に移行し、ステップS5においてタイマーレジスタを
クリアする。例えば、この繰り返しのフローの間にユー
ザがCDプレーヤ43にCDが装着されていないことに
気づき、CDプレーヤ43にCDを装着する操作を行っ
たとすると、そのラストモードたるCD演奏モードの再
開が可能となる。一方、この繰り返しのフローの間、ユ
ーザがCDの装着操作等を行わないと、このフローによ
ってステップS10を何度も経ることとなり、よって次
第にタイマーのカウント内容は大きくなり、上記ステッ
プS7におけるタイマーレジスタのセット終了から所定
時間(上記例に従えば10秒)が経過すると、ステップ
S11においてタイムオーバとなりステップS14に移
行する。ステップS14においては、ラストモードが演
奏モードでありながら所定時間に亘ってユーザがその所
定の記録媒体の装着を行わなかったものと判断し、該ラ
ストモードをキャンセルして動作モードをチューナによ
る放送受信モード、例えばAMチューナ41によるAM
放送受信モードとすべく、AMチューナ41に対し、ソ
ースセレクタ33を介してソース選択指令信号を、キー
コマンダ34を介して予め定められた周波数の局の放送
受信動作制御信号を供給する。ステップS14の後ステ
ップS5に移行し、タイマーレジスタをクリアして当サ
ブルーチンの処理を終了する。以後はかかる音響装置の
電源がオン状態を継続している限りタイマレジスタがセ
ットされることはないので、ユーザ及びシステムの操作
指令に応じてステップS1,S9,S12,(S1
3),(S5)の各処理が繰り返し実行されることとな
る。
【0016】これに対し、電源投入前の状態からソース
選択スイッチ11,12,13,または14が押圧操作
された場合、CPU32は、ステップS1を経てステッ
プS2に移行し、ステップS2においてかかる音響装置
の電源オン指令を発する操作があったことを判別してス
テップS3に移行し、ステップS3において発せられた
電源オン指令は電源スイッチによるものか否かを判別す
る。ここではソース選択スイッチが押圧操作された場合
なのでステップS15に移行する。そして、ステップS
15においてCDまたはTAPEプレーヤのソース選択
スイッチ13,14のどちらかが押圧操作されたか否か
(演奏モードが指定されたか否か)を判別する。ステッ
プS15において演奏モードが指定されず、従って本例
の場合チューナによる放送受信モードが指定されたこと
を判別するとステップS5に移行し、ステップS5にお
いてタイマーレジスタをクリアした後直ちに当サブルー
チンの処理を終了する。ステップS15において、演奏
モードが指定されたことを判別するとステップS16に
移行し、ステップS16においてステップS6と同様に
スイッチセンス回路35の出力信号に基づき指定された
演奏モードにおけるどちらか1のプレーヤに所定の記録
媒体が装着されているか否かを判別する。例えば指定さ
れた演奏モードがCDプレーヤ43の演奏モードであっ
た場合、CDプレーヤ43にCDが装着されていること
を判別するとステップS5に移行し、ステップS5にお
いてタイマーレジスタをクリアした後直ちに当サブルー
チンの処理を終了する一方、ステップS16において、
CDが装着されていないことを判別するとステップS1
7に移行する。ステップS17においては、無限大時
間、例えばタイマーがいくらカウントしても到達し得な
いような最大カウント値をタイマーレジスタにセットし
てステップS8に移行し、ステップS8において所定の
記録媒体が未装着であることを示す表示データを出力す
る。この場合にもLCD6の表示面には図1に図示され
ている如き表示がなされることとなる。その後メインル
ーチンに移行し再び当サブルーチンが呼び出されると、
ステップS1を経てステップS9に移行し、ステップS
9においてタイマーレジスタに何らかのカウントデータ
がセットされているか否か(リセットされていないか否
か)を判別する。ここでは先のステップS17において
無限大時間に相当する最大カウント値がタイマーレジス
タにセットされているのでステップS10に移行し、ス
テップS10においてタイマーのカウントを所定カウン
ト分だけ進ませてステップS11に移行し、ステップS
11においてそのタイマーがタイムオーバとなったか否
かを判別する。ここではタイマーレジスタに無限大時間
に相当する最大カウント値がセットされているのでステ
ップS11においてタイムオーバとなることなくステッ
プS12に移行する。ステップS12を経た後は直ちに
当サブルーチンの処理を終了し、メインルーチンに戻っ
てまたステップS1,S9,S10,S11に移行する
というフローが繰り返される。
【0017】この繰り返しのフローの間、ユーザが何ら
かの操作を行うと、CPU32はステップS12におい
てこれに応じた操作指令が発せられたことを判別してス
テップS13に移行し、ステップS13においてその操
作指令に対応する動作指令を発し、キーコマンダ34を
介して動作指令信号を選択ソースに供給してステップS
5に移行し、ステップS5においてタイマーレジスタを
クリアする。例えば、この繰り返しのフローの間にユー
ザがCDプレーヤ43にCDが装着されていないことに
気づき、CDプレーヤ43にCDを装着する操作を行っ
たとすると、その指定モードたるCD演奏モードの開始
が可能となる。一方、この繰り返しのフローの間、ユー
ザがCDの装着操作等を行わないと、このフローによっ
てステップS10を何度も経ることとなり、よって次第
にタイマーのカウント内容は大きくなるが、上記ステッ
プS17においてタイマーレジスタには無限大時間がセ
ットされているので、タイムオーバとなることなく、先
の電源スイッチにより電源オン指令を発した場合のよう
に、電源投入後所定時間が経過すると自動的にチューナ
による放送受信モードになることはない。従って、演奏
モードを指定するソース選択スイッチにより電源オン指
令が発せられた場合、当該演奏機器に所定の記録媒体が
装着されていないときはいつまでもユーザによるその記
録媒体の装着操作を待つこととなる。そしてその装着操
作が終了するまでの間はステップS8においてなされた
当該記録媒体が未装着であることの表示動作が継続され
るのである。ステップS5の後はかかる音響装置の電源
がオン状態を継続している限りタイマレジスタがセット
されることはないので、ユーザ及びシステムの操作指令
に応じてステップS1,S9,S12,(S13),
(S5)の各処理が繰り返し実行されることとなる。
【0018】かかる電源オン指令を含む操作指令処理フ
ローにおいて注目すべき点は、ラストモードが演奏モー
ドで電源スイッチにより電源オン指令が発せられた場
合、当該演奏機器に所定の記録媒体が装着されていない
ときはその未装着状態の表示をなし、所定時間が経過し
てもその記録媒体の装着等の操作がなければ自動的にチ
ューナによる放送受信モードとする一方、演奏モードを
指定するソース選択スイッチにより電源オン指令が発せ
られた場合、当該演奏機器に所定の記録媒体が装着され
ていないときはその未装着状態の表示をなし、ユーザに
よるその記録媒体の装着等の操作がなされるまで待機状
態となる点である。すなわち、前者の如きユーザがかか
る音響装置の電源スイッチをオンとする場合において
は、その動作モードとは無関係に単に音響出力の発生を
望んで操作するものであり、この場合ラストモードが演
奏モードであるのに当該演奏機器に所定の記録媒体が装
着されていないとそのラストモードが実行されずに音響
出力の無い状態が長く続いてしまうことに鑑み、所定時
間が過ぎるとラストモードをキャンセルして音響出力の
発生に着脱可能な記録媒体の必要としないチューナによ
る放送受信モードとして無音状態の継続を制限している
のである。また、後者の如きユーザがかかる音響装置の
ソース選択スイッチをオンとする場合においては、ソー
ス選択スイッチにより指定したソースの音響出力の発生
を望んで操作するものであり、この場合指定したソース
が所定の記録媒体を演奏する演奏機器であるのにその記
録媒体が装着されていなければ当該ソースの音響出力の
発生をなすことができないことに鑑み、ユーザに所定の
記録媒体の装着を促すべく記録媒体の未装着状態を表示
を継続しかつ該操作を待機しているのである。このよう
にすることにより、ユーザの操作意志に応じたきめの細
かい動作をなすことができるので、簡単操作が要求され
運転中にも的確な操作を必要とする車載用音響装置に好
適である。
【0019】なお、上記実施例においては、所定の記録
媒体が未装着であることをユーザに報知するのにステッ
プS8の如き視覚的手段により、すなわち単にそのこと
を表示することによってなすこととしたが、聴覚的手段
により音声によって報知しても良いし、また、表示の仕
方も点滅させたりそのことを模式化した画像を表示して
も良い。なお、点滅させるにはステップS9,S10,
S11,S12のフローを経る度にかかる表示をオフと
するが如くすることによっても実現可能である。また、
上記実施例においては、CDプレーヤのソース選択スイ
ッチ13を押圧操作して電源オン指令を発するものにつ
き処理フローを説明したが、TAPEプレーヤのソース
選択スイッチ14を押圧操作しても同様の処理フローが
実行されることは勿論である。さらに、上記実施例にお
いては、着脱可能な所定の記録媒体を演奏して音響出力
する演奏機器と、記録媒体の必要としない音響出力機器
とを有する車載用音響装置につき説明したが、本発明は
これに限定されることなく、例えば、着脱可能な所定の
記録媒体により映像出力をなす映像出力機器と、機器内
に固定された記録媒体より音響出力をなす音響出力機器
とを有する車載用音響映像装置にも適用され得るもので
ある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車載用音
響映像装置は、電源スイッチにより電源オン指令が発せ
られラストモードが演奏モードである場合に演奏機器に
記録媒体が装着されていないときはその未装着状態を報
知し所定時間が経過してもその記録媒体の装着操作を含
む新たな操作指令がなければその演奏機器によるものと
は別の音響及び/または映像出力をし、ソース選択スイ
ッチにより電源オン指令が発せられた場合に記録媒体が
装着されていないときはその未装着状態を報知しその記
録媒体の装着操作を含む新たな操作指令を待機するの
で、不必要な待機状態を継続させることなく、しかもユ
ーザの所望の音響出力及び映像出力を得るのに簡単操作
で的確な動作制御をなすことができるができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による一実施例の車載用音響装置の正
面外観図。
【図2】 図1の主要操作スイッチとその周辺回路及び
装置を示すブロック図。
【図3】 図1及び図2において電源スイッチ及びソー
ス選択スイッチの操作に応じてCPUが実行する処理手
順を示すフローチャート。
【図4】 図1及び図2において電源スイッチ及びソー
ス選択スイッチの操作に応じてCPUが実行する処理手
順を示すフローチャート。
【主要部分の符号の説明】
11,12,13,14 ソース選択スイッチ 3 マイクロプロセッサ 31 キー識別回路 32 CPU 33 ソースセレクタ 34 キーコマンダ 35 スイッチセンス回路 41 AMチューナ 42 FMチューナ 43 CDプレーヤ 44 TAPEプレーヤ 5 表示ドライバ 6 LCD 7 電源スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末廣 憲治 広島県安芸郡府中町新地3番1号マツダ 株式会社内 (72)発明者 浅野 政則 広島県安芸郡府中町新地3番1号マツダ 株式会社内 (72)発明者 笹岡 礼子 広島県安芸郡府中町新地3番1号マツダ 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−85456(JP,A) 実公 平4−24667(JP,Y2) 実公 昭63−47088(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/02 G11B 15/17 G11B 31/00 G11B 33/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の記録媒体を演奏して音響及び/ま
    たは映像出力をなす演奏手段と、前記音響及び/または
    映像出力とは別の音響出力及び/または映像出力をなす
    音響映像出力手段と、電源オン指令を発する電源スイッ
    チと、電源オン指令とともに前記演奏手段の選択指令を
    発するソース選択スイッチと、前記記録媒体の装着状態
    を検知する検知手段と、前記装着状態を報知する報知手
    段と、電源オフ指令が発せられる直前の動作モードをラ
    ストモードとして記憶する記憶手段と、前記電源オン指
    令に応答しかつ前記ラストモードまたは前記選択指令に
    応じて前記演奏手段または前記音響映像出力手段に動作
    指令を発する操作指令処理手段とを有する車載用音響映
    像装置であって、 前記操作指令処理手段は、前記電源スイッチにより前記
    電源オン指令が発せられ前記ラストモードが演奏モード
    である場合に前記記録媒体が装着されていないときはそ
    の未装着状態を前記報知手段をして報知せしめ所定時間
    が経過しても前記記録媒体の装着操作を含む新たな操作
    指令がなければ前記音響映像出力手段をして音響及び/
    または映像出力をなさしめるとともに、前記ソース選択
    スイッチにより前記電源オン指令が発せられた場合に前
    記記録媒体が装着されていないときはその未装着状態を
    前記報知手段をして報知せしめ前記記録媒体の装着操作
    を含む新たな操作指令を待機することを特徴とする記録
    媒体装着状態の報知機能を有する車載用音響映像装置。
  2. 【請求項2】 前記音響映像出力手段はチューナである
    ことを特徴とする請求項1記載の記録媒体装着状態の報
    知機能を有する車載用音響映像装置。
JP04210486A 1992-08-06 1992-08-06 記録媒体装着状態の報知機能を有する車載用音響映像装置 Expired - Fee Related JP3083650B2 (ja)

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