JP3083345U - 屋上換気扇における逆流防止機構 - Google Patents

屋上換気扇における逆流防止機構

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JP3083345U
JP3083345U JP2001005399U JP2001005399U JP3083345U JP 3083345 U JP3083345 U JP 3083345U JP 2001005399 U JP2001005399 U JP 2001005399U JP 2001005399 U JP2001005399 U JP 2001005399U JP 3083345 U JP3083345 U JP 3083345U
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正美 小国
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Kamakura Seisakusho KK
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Kamakura Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートラップのフードへの接触時の衝撃力を
緩和し、音の発生をなくすると共にオートラップの破損
を防ぐ。 【解決手段】 フード内におけるボディベースの頂部開
口縁の位置に、支軸9がボディベースの頂部開口縁に沿
うようにしてオートラップ8を配設する。オートラップ
8の支軸9に大歯車10を固着する。また、該大歯車1
0にこれより小径の小歯車11を噛合させる。円筒状ケ
ース13内に粘性抵抗により制動力を生ずるようにする
ためのシリコンオイルを充填すると共に中心部にロータ
を回転自在に取り付けてなる回転抵抗器12の該ロータ
の円筒状ケース13から突出する回転軸16に前記小歯
車11を固着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は屋上換気扇における逆流防止機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
角型のボディベースとこれの開口に被せるフードとからなる屋上換気扇には、 図10に示す如く逆流防止機構が備えられている。
【0003】 図10において100は屋上換気扇、101は角型のボディベース、102は 該ボディベース101の開口に被せるフードである。また103はファン、10 4は該ファンの回転駆動用モータである。そして105は逆流防止機構であり、 フード102内におけるボディベース101の頂部開口縁の位置に、支軸106 がボディベース101の頂部開口縁に沿うようにして弧状にゆるやかに彎曲した オートフラップ107を配設し、該オートフラップ107を図示しないコイルス プリングを介して常時下向き、即ち排気口を開くように附勢してなるものである 。
【0004】 斯かる逆流防止機構は、四方向に換気中において一方向より強風が吹いたとき に、風圧よりオートフラップ107があおられて上向きに回動し、一時的に排気 口を塞ぎ、もって逆流を防止すると共に室内への雨水等の侵入を防ぐものである 。そしてまた、風圧が弱まったときにはコイルスプリングの復帰作用力によって オートフラップ107が元の位置に戻るものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、斯かる従来の逆流防止機構には、次の如き問題点がある。それはオー トフラップ107の支軸106はフリーな、即ち回転自在な状態であり、且つま たコイルスプリングには単に復帰用のものであるからそれ程弾性力の強くないも のが用いられていることから、外側からオートフラップ107に瞬間的に強風が 吹き付けたときにこれが急激に上向きに回転し、そしてこれがフード102の内 面に激しく衝突して大きな音を発すると共に、場合によってはオートフラップ1 07の破損を生ずる虞があるという点である。そして更にコイルスプリングはそ の弾性力が弱いから、然程強くない風でもあおられてオートフラップがバタバタ 動くことがあり、この点も問題であった。
【0006】 本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、オートフラップの支軸に適度 の回転抵抗を附与して、急激な回転を防いでゆっくりとしたなめらかな回転を得 られるようになし、もってオートフラップのフードへの接触時の衝撃力を緩和す ると共に、オートフラップの開閉をスムーズに行うことができるようになした屋 上換気扇における逆流防止機構を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
而して、本考案の要旨は、 角型のボディベースとこれの開口に被せるフード とからなる屋上換気扇において、フード内におけるボディベースの頂部開口縁の 位置に、支軸がボディベースの頂部開口縁に沿うようにして弧状にゆるやかに彎 曲したオートフラップを配設し、該オートフラップの支軸に大歯車を固着すると 共に、該大歯車より小径の小歯車を該大歯車に噛合させ、更に該小歯車を、円筒 状ケース内に粘性抵抗により制動力を生ずるようにするためのシリコンオイルを 充填すると共に中心部にロータを回転自在に取り付けてなる回転抵抗器の該ロー タの円筒状ケースから突出する回転軸に固着してなることを特徴とする屋上換気 扇における逆流防止機構にある。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。 図1は本考案を実施した屋上換気扇の一部切欠して示した正面図、図2は本考 案を実施したフードの下面側からみた斜視図、図3はフードの内側に付設するオ ートフラップ取付用アングル部材の斜視図、図4は逆流防止機構の斜視図、図5 は逆流防止機構の正面図、図6は逆流防止機構の側面図、図7は回転抵抗器の一 部切欠して示した斜視図、図8は回転抵抗器の平面図、図9は回転抵抗器の一部 縦断面図である。
【0009】 図中、1は屋上換気扇である。2は角型のボディベース、3はボディベース2 の開口に被せるフードである。また、4はファン、5はファン駆動用モータであ る。6はフード3の内側に付設するオートフラップ取付用アングル部材である。
【0010】 7は逆流防止機構である。8は前記フード3内におけるボディベースの頂部開 口縁の位置に、支軸9がボディベース2の頂部開口縁に沿うようにして配設した オートフラップであり、弧状にゆるやかに彎曲した形状をなしている。
【0011】 10は前記オートフラップ8の支軸9の端部近傍に固着した大歯車である。1 1は前記大歯車10に噛合させた、該大歯車10より小径の小歯車である。
【0012】 12は回転抵抗器である。また、該回転抵抗器12は、円筒状ケース13内に 粘性抵抗により制動力を生ずるようにするためのシリコンオイル14を充填する と共に中心部にロータ15を回転自在に取り付けてなるものである。また、該ロ ータ15の回転軸16は円筒状ケース13から突出させ、そしてこの回転軸16 の突出した部分に前記小歯車11を固着している。また、17は円筒状ケース1 3のキャップである。
【0013】 次に、本実施形態の作用について説明する。 図1に示す如く、強風がオートフラップ8に対して外側から吹きつけたときに は、オートフラップ8は風圧によって上向きに回転する。このとき該オートフラ ップ8の支軸9には回転抵抗器12による適度の回転抵抗が附与される。これに より急激な回転を防いでゆっくりとしたなめらかな回転が得られる。そして支軸 9の回転力は大歯車10と小歯車11という二つの歯車機構を介して回転抵抗器 12におけるロータの回転軸16に伝達される。したがって、支軸9の回転はな めらかであり、オートラップ8のスムーズな開閉が行なわれる。これらにより、 オートフラップ8のフード3への接触時の衝撃力は緩和され、衝撃に伴う大きな 音の発生は解消され且つまたオートフラップの衝撃による破損を未然に防ぐこと ができる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は上記の如き構成、作用であり、オートラップの回転は急激ではなく、 ゆっくりとなめらかであるから、オートラップのフードへの接触時の衝撃力を緩 和することができるものである。したがって、衝撃に伴う大きな音の発生は解消 され且つまたオートラップの衝撃による破損を未然に防ぐことができるものであ る。加えてオートラップの支軸の回転力は大歯車と小歯車という二つの歯車機構 を介して回転抵抗器におけるロータの回転軸に伝達されるから、回転がスムーズ であり、したがってオートラップの開閉がスムーズに行われるものである。そし て更に、従来は然程強くない風が吹いてもオートラップがバタバタ動くことがあ ったが、本考案によればオートラップの支軸には回転抵抗による負荷がかけられ ているため、このようなことが起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施した屋上換気扇の一部切欠して示
した正面図である。
【図2】本考案を実施したフードの下面側からみた斜視
図である。
【図3】フードの内側に付設するオートフラップ取付用
アングル部材の斜視図である。
【図4】逆流防止機構の斜視図である。
【図5】逆流防止機構の正面図である。
【図6】逆流防止機構の側面図である。
【図7】回転抵抗器の一部切欠して示した斜視図であ
る。
【図8】回転抵抗器の平面図である。
【図9】回転抵抗器の一部縦断面図である。
【図10】従来の逆流防止機構を実施した屋上換気扇の
一部切欠して示した正面図である。
【符号の説明】
1 屋上換気扇 2 ボディベース 3 フード 7 逆流防止機構 8 オートフラップ 9 支軸 10 大歯車 11 小歯車 12 回転抵抗器 13 円筒状ケース 14 シリコンオイル 15 ロータ 16 ロータの回転軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角型のボディベースとこれの開口に被せ
    るフードとからなる屋上換気扇において、フード内にお
    けるボディベースの頂部開口縁の位置に、支軸がボディ
    ベースの頂部開口縁に沿うようにして弧状にゆるやかに
    彎曲したオートフラップを配設し、該オートフラップの
    支軸に大歯車を固着すると共に、該大歯車より小径の小
    歯車を該大歯車に噛合させ、更に該小歯車を、円筒状ケ
    ース内に粘性抵抗により制動力を生ずるようにするため
    のシリコンオイルを充填すると共に中心部にロータを回
    転自在に取り付けてなる回転抵抗器の該ロータの円筒状
    ケースから突出する回転軸に固着してなることを特徴と
    する屋上換気扇における逆流防止機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080331A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Sun Tec:Kk 脱気装置

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