JP3082523B2 - 内燃機関の触媒劣化診断装置 - Google Patents

内燃機関の触媒劣化診断装置

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    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の触媒劣化診断
装置に関し、詳しくは、NOxを転化する排気浄化触媒
におけるNOx転化性能の低下を診断し得る装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の排気通路に介装される
排気浄化触媒の劣化(転化性能の低下)を診断する装置
としては、例えば特開平2−91440号公報に開示さ
れるようなものがある。前記特開平2−91440号公
報に開示される内燃機関は、排気通路に介装された三元
触媒の上流側及び下流側にそれぞれ酸素センサを備え、
これら酸素センサの出力に基づいて空燃比フィードバッ
ク制御を行う構成である。
【0003】そして、かかる空燃比フィードバック制御
中における上流側の酸素センサの反転周期をfu、下流
側の酸素センサの反転周期をfdとしたときに、fd/
fu≧所定値であるときには三元触媒の転化性能は正常
であり、fd/fu<所定値であるときには三元触媒が
劣化していると診断するものである。即ち、前記診断方
法は、三元触媒における酸素ストレージ効果の度合いを
前記周期の比fd/fuで判定し、以て、触媒の劣化診
断を行わせるものである。
【0004】一方、近年においては、理論空燃比よりも
大幅に希薄な空燃比域(例えば20〜22程度の空燃比)で
燃焼させる希薄燃焼機関が開発されており、かかる希薄
燃焼機関では、希薄空燃比域(空気過剰雰囲気中)でN
Oxを浄化し得る所謂リーンNOx触媒が使用されてい
る。前記リーンNOx触媒は、ゼオライトを主成分とす
るものであり、排気中のHCを一時的に吸着し、このH
CによりNOxを還元するものであると推定されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
診断方法は、排気中の酸素濃度が急変する境界空燃比で
ある理論空燃比を目標空燃比とする空燃比フィードバッ
ク制御が行われるときに、三元触媒の酸素ストレージ効
果により触媒下流側の酸素濃度変化に応答遅れを生じる
ことを利用して、触媒の酸素ストレージ効果の度合い、
引いては、三元触媒の転化性能の低下(劣化)を診断す
るものである。
【0006】このため、希薄空燃比域(排気中の酸素濃
度が過剰な状態)でNOxを浄化する前記リーンNOx
触媒の診断には適用できず、リーンNOx触媒の劣化診
断が行える診断装置の提供が望まれていた。本発明は上
記問題点に鑑みなされたものであり、希薄空燃比での燃
焼状態でNOxを浄化するリーンNOx触媒のNOx転
化性能の低下(劣化)を診断できる触媒劣化診断装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
内燃機関の触媒劣化診断装置は、酸素過剰雰囲気でNO
xを転化するリーンNOx触媒作用及び三元触媒作用を
有した排気浄化触媒が排気通路に介装される内燃機関で
あって、所定の運転領域で希薄空燃比を目標空燃比とし
て運転される内燃機関の触媒劣化診断装置であって、図
1に示すように構成される。図1において、NOxセン
サは、前記排気浄化触媒におけるNOx転化率に相関す
る排気中のNOx濃度を検出するセンサである。
【0008】また、基準値設定手段は、運転条件検出手
段で検出される機関運転条件に基づいて前記NOxセン
サによる検出結果を判別するための基準値を設定する。
そして、診断手段は、前記NOxセンサによる検出結果
を前記基準値設定手段で設定された基準値に基づいて判
別して前記排気浄化触媒のNOx転化性能の低下を診断
する。
【0009】ここで、空燃比切り換え制御手段は、前記
診断手段が前記希薄空燃比で機関が運転されているとき
にNOx転化性能の低下を診断したときに、前記希薄空
燃比を目標空燃比とする所定の運転領域における目標空
燃比を強制的に理論空燃比に切り換える。
【0010】
【作用】かかる構成の触媒劣化診断装置によると、排気
浄化触媒におけるNOx転化率に相関する排気中のNO
x濃度がNOxセンサで検出され、かかるNOxセンサ
による検出結果が、機関運転条件に応じて判別されて、
触媒におけるNOx転化性能の低下が診断される。
【0011】即ち、NOxセンサを設けることで、NO
xの転化率を直接的に検知し、該検知結果と機関運転状
態に応じて期待される値との比較によって、所期のNO
x転化性能が発揮されているか否かを診断させるように
した。また、排気浄化触媒酸素過剰雰囲気でNOxを
転化する作用を有し、これに応じて機関を希薄空燃比で
運転させるから、前記酸素過剰雰囲気でのNOx転化性
能が低下すると、希薄空燃比での燃焼状態でNOx排出
量が増大してしまう。そこで、希薄空燃比で運転されて
いるときに上記のようにしてNOx転化性能の低下が診
断されたときには、酸素過剰雰囲気でのNOx転化性能
の低下を示すから、目標空燃比を本来の希薄空燃比から
理論空燃比に切り換え、排気浄化触媒における三元触媒
作用でNOxを含めた排気の浄化を図れるようにした。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。実施例の
システム構成を示す図2において、V型内燃機関1の各
気筒には、エアクリーナ2,スロットル弁3,吸気マニ
ホールド4を介して空気が吸引される。前記吸気マニホ
ールド4の各ブランチ部には、それぞれ電磁式の燃料噴
射弁5が設けられている。
【0013】機関1からの排気は、排気マニホールド6
a,6bによって片バンク毎に集められた後、それぞれ
排気管7a,7bによってマフラ8に導かれる。前記排
気管7a,7bには、それぞれに触媒コンバータ(排気
浄化触媒)9a,9bが介装されている。前記触媒コン
バータ9a,9bは、理論空燃比付近でNOx,HC,
COを同時に高い転化率で浄化する三元触媒作用と、酸
素過剰状態(希薄空燃比燃焼状態)でNOxを還元(転
化)するリーンNOx触媒作用との両方を有するもので
ある。
【0014】コントロールユニット10は、マイクロコン
ピュータを内蔵し、各種センサからの検出信号に基づい
て後述のように燃料噴射弁5による燃料噴射量Ti(噴
射パルス幅)を演算し、該燃料噴射量Tiに基づいて燃
料噴射弁5を開駆動制御することで、機関1への燃料供
給を電子制御する。尚、本実施例の機関は、所定の運転
領域においては、理論空燃比よりも大幅に希薄な空燃比
(例えば22)で燃焼させる所謂希薄燃焼機関であり、前
記希薄燃焼領域以外では、理論空燃比付近の空燃比(出
力空燃比)での燃焼を行わせ、加速性能等を確保するよ
うになっている。
【0015】前記各種センサとしては、スロットル弁3
の上流側で機関1の吸入空気量Qaを検出するエアフロ
ーメータ11、カム軸から機関回転信号を取り出すクラン
ク角センサ12、機関1の冷却水温度Twを検出する水温
センサ13、排気マニホールド6a,6bの集合部にそれ
ぞれ設けられて各バンク毎に排気中の酸素濃度を検出す
る酸素センサ14a,14b、スロットル弁3の開度を検出
するポテンショメータ式のスロットルセンサ15が設けら
れている。
【0016】尚、17はアイドル時の吸入空気量を調整す
るためのコントロールバルブであり、スロットル弁3を
バイパスして設けられたバイパス通路18を介して機関1
に供給される補助空気量を調整する。更に、コントロー
ルユニット10は、後述するように、前記触媒コンバータ
9a,9bにおけるNOx転化性能の低下を診断する触
媒劣化診断機能を有しており、前記診断のために、各触
媒コンバータ9a,9bにはそれぞれその上流側にNO
xセンサ16a,16bが設けられ、更に、下流側にもNO
xセンサ18a,18bが設けられている。
【0017】前記NOxセンサ16a,16b,18a,18b
は、半導体式のAg0.0425 の薄膜型センサであ
る。かかるNOxセンサは、NOxのセンサ表面への吸
着により図3に示すように抵抗値が変化する公知のセン
サである。そして、コントロールユニット10は、前記N
Oxセンサ16a,16b,18a,18bの出力に基づいて前
記触媒コンバータ9a,9bにおけるNOx転化性能の
低下を診断し、該診断の結果、前記触媒コンバータ9
a,9bのNOx転化性能が低下していると判別したと
きには、機関1が搭載された車両の運転席等に設けられ
た警告灯19(警報手段)を点灯させて、前記診断結果を
運転者に警告すると共に、目標空燃比の切り換えを行う
ようになっている
【0018】即ち、触媒コンバータ9a,9bにおける
NOx転化率は、触媒上流側におけるNOx濃度と、触
媒下流側におけるNOx濃度との比で規定されるから、
上記の上流側及び下流側それぞれに設けられたNOxセ
ンサ16a,16b,18a,18bが、本実施例において、触
媒コンバータ9a,9bにおけるNOx転化率に相関す
る排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサに相当す
る。
【0019】ここで、本実施例の触媒劣化診断装置の構
成を簡略化して図4のブロック図に示してある。図4に
示すように、コントロールユニット10は、クランク角セ
ンサ12及びエアフローメータ11の検出信号に基づいて基
準値を設定する基準値設定手段Aとしての機能、上流側
のNOxセンサ16a,16b及び下流側のNOxセンサ18
a,18bの検出信号に基づいて触媒コンバータ9a,9
bの上下流間におけるNOx濃度比を演算するNOx濃
度比演算手段Bとしての機能、更に、前記基準値とNO
x濃度比との比較に基づいて触媒コンバータ9a,9b
におけるNOx転化性能の低下を診断する診断手段Cと
しての機能を備えている。
【0020】更に、クランク角センサ12及びエアフロー
メータ11の出力に基づいて基本燃料噴射量Tpを演算す
る基本燃料噴射量演算手段E、該基本燃料噴射量演算手
段Eで演算された基本燃料噴射量Tpと診断手段Cの診
断結果とに基づいて最終的な燃料噴射量Tiを演算する
噴射量演算手段F(空燃比切り換え制御手段)、該噴射
量演算手段Fで演算された燃料噴射量Tiに基づいて燃
料噴射弁5を駆動制御する噴射弁駆動手段Gが、コント
ロールユニット10の機能として設けられている。
【0021】また、本実施例では、前記診断手段Cにお
ける診断結果(診断信号)を受けて、選択的に作動され
る前記警告灯19からなる警報手段Dが設けられている。
ここで、前記基準値設定手段Aは、前記基本燃料噴射量
Tpを機関負荷相当値とし、この基本燃料噴射量Tpと
機関回転数Neとに基づいて前記基準値R 0 を設定す
る。一方、NOx濃度比演算手段Bは、NOxセンサの
出力に基づいて触媒における転化効率を示すことになる
触媒の上下流間におけるNOx濃度の比を演算する。そ
して、前記診断手段Cは、前記基準値R 0 とNOx濃度
比とを比較することで、NOx転換効率の所定以上の低
下を判別する。
【0022】前記噴射量演算手段Fは、診断手段Cによ
って触媒コンバータ9a,9bにおけるリーンNOx触
媒作用が低下していることが判別されると、希薄空燃比
に対応する噴射量の設定をキャンセルし、代わりに、理
論空燃比に対応する噴射量の演算を行う。そして、かか
る噴射量演算手段Fによる演算結果を受けて、噴射弁駆
動手段Gは、燃料噴射弁5に対して機関回転に同期した
所定タイミングで噴射量Ti相当のパスル幅を有する噴
射パルス信号を出力する。また、診断手段CによってN
Ox転化効率の低下が判別されたときには、警報手段D
を作動させて、NOx転化性能の低下を警報する。
【0023】次に、図のフローチャートに従って、上
記に概略説明したリーンNOx触媒作用の診断、及び、
該診断結果を受けた警報制御・空燃比制御の様子を詳細
に説明する。図のフローチャートにおいて、まず、P
21では、クランク角センサ12の検出信号に基づいて機関
回転数Neを検出する。次いで、P22では、エアフロー
メータ11の検出信号に基づいて機関1の吸入空気量Qa
を検出する。
【0024】そして、P23では、前記機関回転数Neと
吸入空気量Qaとに基づいて前記燃料噴射弁5における
基本噴射量(基本噴射パルス幅)Tp=K×Qa/Ne
(Kは噴射弁5の流量特性に対応する比例定数であ
る。)を演算する。尚、該基本噴射量Tpは、理論空燃
比相当値として演算されるようにしてある。次のP24で
は、機関回転数Ne及び基本噴射量Tpから予め設定さ
れている希薄燃焼領域であるか否かを判別を行い、希薄
燃焼領域であるときには、P25へ進む。
【0025】P25では、前記基本噴射量Tpに基づき、
以下の式に従って噴射量Tiを演算する。 Ti=(14.6/22)×Tp+Ts 上記演算式は、理論空燃比(空燃比=14.6)相当値とし
て演算された基本噴射量Tpを、希薄燃焼領域における
目標の希薄空燃比(=22)に相当する値に変換するもの
であり、また、Tsは噴射弁5の無効噴射時間を補正す
るための値であって噴射弁5の電源であるバッテリ電圧
により決定される。
【0026】そして、上記の希薄空燃比(=22)を目標
空燃比として演算された燃料噴射量Tiに従って噴射弁
5の噴射が制御される状態において、P26以降のNOx
転化性能の診断を行わせることで、触媒コンバータ9
a,9bにおけるリーンNOx触媒作用の劣化を診断さ
せる。P26では、触媒コンバータ9a,9bの上流側に
設けられたNOxセンサ16a,16b(第1NOxセン
サ)の出力VRU,VLUを測定する。
【0027】更に、P27では、触媒コンバータ9a,9
bの下流側に設けられたNOxセンサ18a,18b(第2
NOxセンサ)の出力VRD,VLDを測定する。そして、
次のP28では、前記測定された出力に基づいて触媒コン
バータ9a,9bにおけるNOx転換率を示す触媒上下
流間におけるNOx濃度比Rを下式に従って演算する。 R=(V RU +V LU −V RD −V LD )/(V RU +V LU 尚、上記の演算式は、各バンク毎にそれぞれ設けられた
2つの触媒コンバータ9a,9bにおけるNOx転化率
を平均的に求める演算式であり、各触媒コンバ ータ9
a,9b毎にNOx濃度比を演算させるようにしても良
い。
【0028】一方、P29では、前記機関回転数Neと基
本燃料噴射量Tp(機関負荷)とに基づいて前記NOx
濃度比Rの判別に用いる基準値R0 を可変設定する(図
6参照)。次いで、P30では、前記P28で演算したNO
x濃度比Rと、前記P29で求めた基準値R0 とを比較
し、基準値R0 よりも実際のNOx濃度比Rが大きい場
合には、触媒コンバータ9a,9bにおけるリーンNO
x触媒作用(希薄燃焼状態でNOxを還元処理する作
用)が正常に機能しているものと判断する。そして、こ
の場合には、P31へ進み、警告灯19をOFFし、通常に
希薄燃焼領域での希薄空燃比を目標空燃比とする燃料制
御を継続させる。
【0029】一方、P30で基準値R0 よりも実際のNO
x濃度比Rが小さいと判別された場合には、触媒コンバ
ータ9a,9bにおけるリーンNOx触媒作用が低下し
ているものと判断し、P32で警告灯19をONにしてNO
x転化性能の低下を知らせると共に、空燃比切り換え制
御手段としてのP33では、前記P25で演算された希薄空
燃比(=22)を目標空燃比とする燃料噴射量Tiに代え
て、理論空燃比を目標空燃比とする燃料噴射量Ti=T
p+Tsを演算させる。そして、該理論空燃比相当の噴
射量Tiに基づいて噴射弁5を駆動制御させることで、
希薄燃焼領域における目標空燃比を本来の希薄空燃比か
ら理論空燃比に切り換えて噴射弁5による燃料噴射が制
御されるようにする。
【0030】即ち、触媒コンバータ9a,9bにおける
リーンNOx触媒作用の低下が診断されたときには、そ
のまま希薄燃焼を継続させると、NOxが浄化されない
まま排出されることになってしまうので、希薄燃焼を停
止させて理論空燃比での燃焼を本来の希薄燃焼領域にお
いても行わせ、触媒コンバータ9a,9bにおける三元
触媒作用で排気(NOx)を浄化できるようにする。
【0031】従って、触媒コンバータ9a,9bにおけ
るリーンNOx触媒作用が低下しても、三元触媒作用が
正常であれば、希薄燃焼は行えなくなるが、少なくとも
多量のNOxが排出される不具合の発生を回避できるよ
うになる。尚、上記実施例では、触媒コンバータ9a,
9b(排気浄化触媒)におけるNOx転化率に相関する
排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサとして、各
触媒コンバータ9a,9bの上流側及び下流側に設けら
れたNOxセンサ16a,16b,18a,18bを示したが、
簡易的には触媒コンバータ9a,9bそれぞれの下流側
にのみNOxセンサを設け(上記実施例のNOxセンサ
18a,18b)、かかるNOxセンサで検出される触媒に
よる浄化後の排気中のNOx濃度と、機関運転条件(負
荷,回転)から設定される基準濃度値との比較に基づい
て、NOx転化性能の低下を診断させるようにしても良
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
特に、希薄空燃比での燃焼状態(空気過剰雰囲気中)で
NOxを浄化し得る所謂リーンNOx触媒作用の診断が
行えるようになり、また、かかるリーンNOx触媒作用
が触媒劣化によって低下している状態のまま希薄燃焼が
続行されて、多量のNOxが排出されることを未然に防
止することが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】実施例のシステム構成を示す概略図。
【図3】NOxセンサの特性を示す線図。
【図4】実施例の構成を示すブロック図。
【図5】実施例の診断制御及び空燃比制御を示すフロー
チャート。
【図6】NOx濃度比の基準値を記憶したマップを示す
図。
【符号の説明】 1…内燃機関 5…燃料噴射弁 9a,9b…触媒コンバータ(排気浄化触媒) 10…コントロールユニット 11…エアフローメータ 12…クランク角センサ 16a,16b,18a,18b…NOxセンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素過剰雰囲気でNOxを転化するリーン
    NOx触媒作用及び三元触媒作用を有した排気浄化触媒
    が排気通路に介装される内燃機関であって、所定の運転
    領域で希薄空燃比を目標空燃比として運転される内燃機
    関の触媒劣化診断装置であって、 前記排気浄化触媒におけるNOx転化率に相関する排気
    中のNOx濃度を検出するNOxセンサと、 機関運転条件を検出する運転条件検出手段と、 該運転条件検出手段で検出される機関運転条件に基づい
    て前記NOxセンサによる検出結果を判別するための基
    準値を設定する基準値設定手段と、 前記NOxセンサによる検出結果を前記基準値設定手段
    で設定された基準値に基づいて判別して前記排気浄化触
    媒のNOx転化性能の低下を診断する診断手段と、該診断手段が前記希薄空燃比で機関が運転されていると
    きにNOx転化性能の低下を診断したときに、前記希薄
    空燃比を目標空燃比とする所定の運転領域における目標
    空燃比を強制的に理論空燃比に切り換える空燃比切り換
    え制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の触媒劣
    化診断装置。
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