JP3082459B2 - 織機におけるクロスロール交換装置 - Google Patents

織機におけるクロスロール交換装置

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JP3082459B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻き上げ完了したクロ
スロールと空クロスロールとを交換する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種のクロスロール自動交換装置が特
開昭60ー17956号公報及び実開昭60−1771
43号公報に開示されている。両公報におけるクロスロ
ール自動交換装置は全てクロスロール搬送車側に設置さ
れている。織機上のクロスロールが巻き上げ完了状態に
なるとクロスロール搬送車が呼出しを受けて織機前方の
移載作業位置へ到着する。クロスロール搬送車が織機前
方の移載作業位置へ到着停止すると、クロスロール自動
交換装置が一連のクロスロール交換動作を遂行する。織
機上の巻き上げ完了したクロスロール(以下、満ロール
という)は搬送車側へ移載されると共に、搬送車上の空
クロスロール(以下、空ロールという)は織機側へ移載
される。次いでクロスロール自動交換装置を構成するク
ロス切断機構が空ロールと満ロールとの間の織布を切断
する。従って、織機を停止することなくクロスロール交
換が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭60ー1795
6号公報及び実開昭60−177143号公報に開示さ
れるようなクロスロール搬送車の使用は1台で多数台の
織機におけるクロスロール自動交換を受け持つことを前
提としている。そのため、クロスロール交換時が来ても
クロスロール搬送車がクロスロール交換を要求する織機
に到着するまでに時間が掛かることがある。クロスロー
ル搬送車の到着に時間が掛かれば織布織り上げ長が所定
長を大幅に超過するという不具合があり、クロスロール
搬送車到着が遅れるような場合には織機を停止せざるを
得ない。
【0004】特開平1−285549号公報では、織布
巻き取り位置に近接する待機位置と、クロスロール搬送
車に満ロールを受け渡すための受け渡し位置とに切り換
え配置可能な仮置台車上に満ロールの仮置位置を設けた
クロスロール移載装置が開示されている。この従来装置
では満ロールを満ロール仮置位置に仮置したまま製織を
継続することができ、クロスロール搬送車の到着を時間
的余裕を持って待つことができる。そのため、クロスロ
ール搬送車の1台当たりの織機受持ち台数を多くでき
る。しかしながら、織機毎に仮置台車を設置しなければ
ならず、コスト上の不利性が避けられない。しかも、仮
置台車を切り換え配置するためのフロアスペースが大き
くなり、織機工場全体のフロアが大きくなってしまう。
【0005】特開平2−138059号公報では、クロ
スロール交換専用車とクロスロール搬送専用車とを用
い、クロスロール交換専用車により織機から移載したク
ロスロールが所定の場所でクロスロール搬送専用車に移
し代えられる。このような役割分担によりクロスロール
交換専用車の走行距離が短くなり、クロスロール交換専
用車1台当たりの受持ち織機台数が増える。しかしなが
ら、クロスロール搬送専用車の台数はクロスロール交換
専用車の台数よりも多く必要になり、専用車全体として
の台数減の有利性はない。
【0006】本発明は製織を停止することなくクロスロ
ール交換を行なうことができ、しかも織機工場のフロア
の小スペース化を可能とするクロスロール交換装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、織機内
の格納位置とクロスロール移載位置とに切り換え配置さ
れる仮置台車と、仮置台車上に設けられた満ロール仮置
位置と、仮置台車上に設けられた空ロール仮置位置と、
織布巻き取り位置上の満ロールを前記満ロール仮置位置
に排出移行するための満ロール排出機構と、前記空ロー
ル仮置位置から織布巻き取り位置に空ロールを移行挿入
するために仮置台車上に設けられた空ロール挿入機構
と、満ロール仮置位置上の満ロールから織機側に連なる
織布を切断するための仮置台車上に設けられた織布切断
機構と、クロスロール交換動作を遂行するための駆動機
構に織機側から駆動力を得るために仮置台車上に設けら
れたコネクタと、前記コネクタと接続して織機側から前
記駆動機構に駆動力を供給するために織機側に設けられ
たコネクタとを備えたクロスロール交換装置を構成し
た。
【0008】第2の発明では、格納位置とクロスロール
移載位置との間の切り換え配置方向とは異なる方向へ仮
置台車を移動可能に支持する搬送用車輪機構を仮置台車
に組み込み、仮置台車を格納位置とクロスロール移載位
置とに切り換え配置するための移載用車輪機構の車輪よ
りも上の退避位置と、移載用車輪機構の車輪よりも下の
接地位置とに搬送用車輪を切り換え配置する切り換え配
置機構を搬送用車輪機構に組み込んだ。
【0009】
【作用】クロスロール交換時期が来ると、空ロールを搭
載した仮置台車が織機内の格納位置に運ばれる。仮置台
車側のコネクタと織機側のコネクタとが接続され、クロ
スロール交換を行なうための駆動力が織機側から仮置台
車側へ供給される。この動力供給により織布巻き取り位
置上の満ロールが満ロール排出移行機構の排出動作によ
って満ロール仮置位置へ排出移動される。満ロールを載
せた仮置台車は満ロール移載位置側へ移動し、次いで空
ロール仮置位置上の空ロールが空ロール挿入機構の挿入
動作によって織布巻き取り位置へ移される。満ロール仮
置位置から延出する織布は織機側に連なっており、仮置
台車上の織布切断機構がこの織布を切断する。クロスロ
ール交換が完了すると、仮置台車側のコネクタと織機側
のコネクタとが外される。そして、満ロールを搭載した
仮置台車は満ロールをストックする場所へ運ばれる。
【0010】搬送用車輪機構を備えた構成では、クロス
ロール交換動作時には搬送用車輪機構の車輪は退避位置
にある。空ロール及び満ロールを搬送するときには搬送
用車輪機構の車輪は設置して仮置台車を支持する。搬送
用車輪機構の車輪の転動方向と移載用車輪機構の車輪の
転動方向とを直交させれば、織機列に沿った仮置台車の
移動から織機内の格納位置への方向転換が容易となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図7に基づいて説明する。図1に示すように1は織機の
サイドフレームであり、織機の左右両サイドフレーム1
間に架設されたサーフェスローラ2及びプレスローラ3
が織布Wを引き取る。サーフェスローラ2及びプレスロ
ーラ3の協働によって引き取られる織布Wは織布巻き取
り位置P1 上のクロスロール4に巻き取られる。クロス
ロール4の布周面にはクロスガイドバー5が接してお
り、織布Wがクロスガイドバー5によって巻皺防止作用
を受けつつクロスロール4に巻き取られる。クロスガイ
ドバー5は左右一対の支持アーム6によって支持されて
おり、支持アーム6はサイドフレーム1上の固定部1a
によって回動位置を規制される。この回動規制によって
クロスガイドバー5の最下動位置が図4に示す位置に規
制される。
【0012】図3に示すようにクロスロール4のロール
軸は大径軸部4aと小径軸部4bとからなり、クロスロ
ール4は小径軸部4bを介して織布巻き取り位置P1
の装着凹部(図示略)に回転可能に支持される。大径軸
部4aの一端側には歯部4cが刻設されている。織布巻
き取り位置P1 上のクロスロール4の歯部4cは駆動歯
車7に噛合している。駆動歯車7は中間歯車8、スプロ
ケット9、チェーン10及びスプロケット11を介して
サーフェスローラ2に作動連結されている。従って、ク
ロスロール4は、織機駆動モータ(図示略)によって駆
動されるサーフェスローラ2の回転に同期して織布巻き
取り方向に回転する。
【0013】図1及び図3に示すように織布巻き取り位
置P1 上のクロスロール4はクロスロールストッパ12
A,12Bによって常には前記装着凹部からの転出を阻
止されている。クロスロールストッパ12A,12Bは
図示しない復帰ばねによってクロスロール転出阻止位置
に保持されており、クロスロール4の小径軸部4bに当
接している。
【0014】図1に示すように織機前方に配置された仮
置台車13は4つの搬送用車輪33によって支持されて
いる。仮置台車13の車体34は上から見てT字形状を
しており、車体34の脚部34a及び尾部34bには移
載用車輪45,46が取り付けられている。尾部34b
には複数のねじ軸47(本実施例では4本)が垂立支持
されており、尾部34bの下方に突出する各ねじ軸47
の下部には支持枠48が螺合支持されている。車輪33
は車輪軸33aを介して支持枠48に支持されている。
各ねじ軸47の上端にはスプロケット49が止着されて
いる。
【0015】車体34の尾部34bには支軸50が回転
可能に垂立支持されており、支軸50にはウォームホイ
ール51及びスプロケット52が止着されている。ウォ
ームホイール51の近傍には昇降モータ53が設置され
ており、その駆動ウォーム53aがウォームホイール5
1に噛合している。スプロケット52,49にはチェー
ン54が巻き掛けられている。昇降モータ53の回転駆
動力は駆動ウォーム53a、ウォームホイール51、チ
ェーン54及びスプロケット52,49を介してねじ軸
47に伝えられる。各ねじ軸47は同期して回転し、こ
の同期回転により支持枠48が車体34の尾部34bの
直下で昇降する。支持枠48は昇降モータ53の正転に
より降下し、昇降モータ53の逆転により上昇する。
【0016】尾部34bの側部には一対のリミットスイ
ッチ17A,17Bが止着されている。一方のリミット
スイッチ17Aは上昇する支持枠48との当接によって
ONし、このON動作によって昇降モータ53の逆転が
停止する。他方のリミットスイッチ17Bは降下する支
持枠48上の位置決めブラケット55との当接によりO
Nする。このON動作によって昇降モータ53の正転が
停止する。即ち、リミットスイッチ17A,17Bは支
持枠48によって支持された車輪33の上下動範囲を規
制する。ねじ軸47、支持枠48、スプロケット49,
52、チェーン54、ウォームホイール51及び昇降モ
ータ53と共に搬送用車輪機構31を構成する搬送用車
輪33の最上昇位置は移載用車輪45,46よりも上に
ある。搬送用車輪33の最下動位置は移載用車輪45,
46よりも下にある。
【0017】図1に示すように脚部34aには移載用モ
ータ14が取り付けられている。図3に示すように移載
用モータ14の駆動軸は脚部34aを貫通して前方に突
出しており、この突出端部には駆動ウォーム14aが止
着されている。移載用車輪45は車輪軸45aを介して
脚部34aに支持されており、車輪軸45aにはウォー
ムホイール56が支持されている。ウォームホイール5
6と車輪軸45aとの間にはクラッチ機構57が介在さ
れている。クラッチ機構57の接続及びその解除の操作
は手動で行われる。
【0018】ウォームホイール56には駆動ウォーム1
4aが噛合されている。クラッチ機構57が接続状態に
あるとき、移載用モータ14の正逆回転により移載用車
輪45が正逆回転する。移載用モータ14、駆動ウォー
ム14a、ウォームホイール56及び車輪軸45aと共
に移載用車輪機構37を構成する移載用車輪45は図1
において織機の前後方向に転動する。即ち、仮置台車1
3は移載用モータ14の正逆転によって織機の前後方向
に走行する。一方、搬送用車輪33の転動方向は移載用
車輪45,46の転動方向と直交している。
【0019】仮置台車13には左右一対のスタンド部1
5A,15Bが立設形成されており、スタンド部15
A,15Bの上端には満ロール仮置凹部15aが形成さ
れている。仮置凹部15aの近傍には対ローラ16A,
16Bが取り付けられており、クロスロール4の大径軸
部4aが対ローラ16A,16B上に載置されるように
なっている。スタンド部15A,15Bの上端には蹴り
出しレバー18A,18B及び転出阻止解除レバー19
A,19Bが取り付けられている。
【0020】スタンド部15A,15Bには空ロール支
持アーム20A,20Bが回動可能に支持されている。
空ロール支持アーム20A,20Bの先端にはハンド2
0aが取り付けられている。ハンド20aは円弧状の板
ばね製であり、空ロール4Aの環状溝4dを把持及び解
放可能である。ハンド20aには空ロール4Aが常には
支持されており、ハンド20a上が空ロール4Aの仮置
位置P3 となる。
【0021】一方の空ロール支持アーム20Aにはトル
クモータ型の空ロール回転モータ21が取り付けられて
いる。空ロール回転モータ21の駆動ギヤ21aはハン
ド20a上の空ロール4Aの歯部4cに噛合し、空ロー
ル回転モータ21の正逆転によってハンド20a上の空
ロール4Aが回転する。
【0022】図3に示すように一方のスタンド部15A
の内側面にはモータ22が取り付けられている。その駆
動ギヤ22aがスタンド部15Aの外側面に配設されて
おり、駆動ギヤ22aには中間歯車23が噛合してい
る。中間歯車23の歯車軸23aは左右両スタンド部1
5A,15B間に架設されている。歯車軸23aの両端
にはスプロケット24A,24Bが止着されている。
【0023】空ロール支持アーム20A.20Bの支軸
20bにはスプロケット25A,25Bが止着されてい
る。スプロケット25A,25Bとスプロケット24
A,24Bとはチェーン26A,26Bを介して作動連
結されている。従って、モータ22の正逆転によって空
ロール支持アーム20A,20Bが回動する。
【0024】図1及び図3に示すように空ロール支持ア
ーム20Aの支軸20b上には歯車27が相対回転可能
に支持されており、スタンド部15Aには電磁クラッチ
28が歯車27に隣接して止着されている。電磁クラッ
チ28のクラッチ板28aは電磁クラッチ28のONに
よって歯車27の側面に押接し、この押接作用によって
歯車27がスタンド部15Aに対して相対回転不能とな
る。
【0025】図3に示すように左右のスタンド部15
A,15Bの中間部間にはガイドレール29が架設支持
されている。ガイドレール29の一端部にはカッター駆
動モータ30が装着されている。カッター駆動モータ3
0の正逆駆動によりカッター32がガイドレール29に
沿って走行する。ガイドレール29に支持されたレール
カバー35にはノズルパイプ36が取り付けられてい
る。
【0026】図1に示すように仮置台車13の尾部43
aには3つの近接スイッチ38,40,41が取り付け
られており、織機側に取り付けられた被検出体42との
出会いによってONする。図7に示すように近接スイッ
チ38,40,41及びリミットスイッチ17A,17
Bの出力信号は仮置台車13に搭載されたクロス交換制
御コンピュータC1 に取り込まれる。
【0027】仮置台車13には電源供給及び信号伝達を
行なうためのコネクタ58が取り付けられている。コネ
クタ58の電源接続端子は、搬送用車輪機構31を構成
する昇降モータ53、移載用車輪機構37を構成する移
載用モータ14、空ロール回転モータ21、モータ2
2、カッター駆動モータ30及び電磁クラッチ28に電
気接続されている。コネクタ58の信号接続端子はクロ
ス交換制御コンピュータC1 に信号接続されている。
【0028】仮置台車13には圧力エア供給用のコネク
タ59が取り付けられている。コネクタ59は電磁バル
ブ43を介してノズルパイプ36に接続している。織機
側にも電源供給及び信号伝達を行なうためのコネクタ6
0、圧力エア供給用のコネクタ61が設けられている。
コネクタ60はコネクタ58と接続でき、コネクタ61
はコネクタ59と接続できる。コネクタ60の電源接続
端子は織機電源に電気接続されており、コネクタ60の
信号接続端子は織機制御コンピュータC0 に信号接続さ
れている。コネクタ61は織機側の圧力エア供給源に連
通している。コネクタ61は常には閉塞状態にあり、圧
力エアがコネクタ61を介して流出することはない。コ
ネクタ61とコネクタ59とが接続されると、コネクタ
61が開放状態となり、圧力エアがコネクタ61,59
を介して電磁バルブ43側に供給される。
【0029】クロス交換制御コンピュータC1 には降下
指令スイッチ62及び上昇指令スイッチ63が接続され
ている。コネクタ58,60が接続されている時、クロ
ス交換制御コンピュータC1 は織機制御コンピュータC
0 、近接スイッチ38,40,41、リミットスイッチ
17A,17B、降下指令スイッチ62及び上昇指令ス
イッチ63からの入力信号に応答してモータ14,2
1,22,30,53、電磁クラッチ28及び電磁バル
ブ43の作動を制御する。
【0030】織機制御コンピュータC0 は機台回転角度
検出用のロータリエンコーダ44から出力される機台1
回転毎の原点信号をカウントし、このカウント数が所定
数n 1 に達するとクロスロール交換警告を行なう。作業
者はこのクロスロール交換警告に基づいて空ロール4A
をハンド20a上に搭載した仮置台車13を図1の位置
へ運んでくる。この運搬は搬送用車輪33を接地して行
われ、仮置台車13は複数台の織機列に沿って搬送され
る。
【0031】仮置台車13が図1の配置位置に運ばれる
と、作業者はコネクタ58とコネクタ60とを接続する
と共に、コネクタ59とコネクタ61とを接続する。そ
して、上昇指令スイッチ63をONすると、クロス交換
制御コンピュータC1 は昇降モータ53を逆転する。昇
降モータ53の逆転により支持枠48及び搬送用車輪3
3が上昇する。支持枠48が上昇してリミットスイッチ
17AがONすると、クロス交換制御コンピュータC1
は昇降モータ53の逆転を停止する。この逆転停止によ
り搬送用車輪33が移載用車輪45,46よりも上にな
り、移載用車輪45,46が接地する。
【0032】移載用車輪45,46の接地後、作業者は
クラッチ機構57の接続状態を解除する。この接続解除
により移載用車輪45,46が自由転動でき、仮置台車
13は織機の前後方向へ人手により移動できる。作業者
が仮置台車13を図2の格納位置へ移動配置すると、被
検出体42が近接スイッチ41と出会い、近接スイッチ
41がONする。クロス交換制御コンピュータC1 は近
接スイッチ41からのON信号に応答してクロスロール
交換待機状態に入る。仮置台車13を格納位置に配置し
た後、作業者はクラッチ機構57を接続状態に切り換え
る。この切り換えにより移載用車輪45は移載用モータ
14により駆動可能となる。
【0033】織機制御コンピュータC0 は原点信号のカ
ウント数が所定数n2 に達すると、クロス交換信号をク
ロス交換制御コンピュータC1 に出力する。クロス交換
制御コンピュータC1 はクロスロール交換信号の入力に
応答して移載用モータ14の正転を指令する。モータ1
4の正転により仮置台車13が図2の格納位置から図4
の最前進位置まで移動する。
【0034】仮置台車13の移動途中に転出阻止解除レ
バー19A,19Bがクロスロールストッパ12A,1
2Bに当接し、クロスロールストッパ12A,12Bが
図1及び図2に示す転出阻止位置から下方へずらされ
る。次いで、蹴り出しレバー18A,18Bが織布巻き
取り位置P1 上の満ロール4Bの大径軸部4aに当接
し、満ロール4Bがスタンド部15A,15B上の対ロ
ーラ16A,16Bに転出載置される。即ち、対ローラ
16A,16Bが満ロール仮置位置P2 となる。満ロー
ル4Bが満ロール仮置位置P2 上に載置されると、満ロ
ール4Bの歯部4cと歯車27とが噛合する。
【0035】満ロール4Bを載置した仮置台車13が図
4に示す最前進位置に向けて移動すると、満ロール4B
から織布Wが引き出される。この引き出しにより満ロー
ル4Bが対ローラ16A,16B上で回転する。近接ス
イッチ38と被検出体42との出会いによって近接スイ
ッチ38がONする。クロス交換制御コンピュータC 1
はこのON信号に応答して移載用モータ14の作動を停
止する。移載用モータ14の停止により仮置台車13が
図4の最前進位置に停止する。
【0036】仮置台車13の停止後、クロス交換制御コ
ンピュータC1 はモータ22の所定量正転を指令する。
モータ22の正転により空ロール支持アーム20A,2
0Bが図4に示す位置まで下動し、ハンド20a上の空
ロール4Aが織機と満ロール4Bとの間の織布Wを押し
下げる。満ロール4Bから織布巻き取り位置P1 側へ連
なる織布Wはガイドレール29及びノズルパイプ36の
上に接した後、空ロール4Aの大径軸部4aの周面に接
した状態でその下側を通る。
【0037】次いで、クロス交換制御コンピュータC1
は電磁クラッチ28のONを指令する。電磁クラッチ2
8のONによりクラッチ板28aが歯車27に押接し、
歯車27がスタンド部15Aに対して相対回転不能とな
る。従って、満ロール4Bは満ロール仮置位置P2 上で
の回転を阻止される。仮置台車13が格納位置から離れ
ている状態においても製織は継続しており、製織布Wは
クロスガイドバー5側からハンド20a上の空ロール4
A側に送り出される。
【0038】モータ22の所定量正転後、クロス交換制
御コンピュータC1 は空ロール回転モータ21の逆転を
指令する。空ロール4Aはハンド20a上で逆転し、粗
い大径軸部4aの周面に接する織布Wが空ロール4Aの
回転方向に引き取られる。この引き取り作用により満ロ
ール4Bと空ロール4Aとの間の織布Wの張力が上昇
し、この張力が所定値に達するとトルクモータ型の空ロ
ール回転モータ21の回転が停止する。この状態では満
ロール4Bと空ロール4Aとの間の織布Wの張力が切断
に適する状態となっている。
【0039】空ロール回転モータ21の逆転後、クロス
交換制御コンピュータC1 はカッター駆動モータ30の
正転を指令すると共に、電磁バルブ43の励磁を指令す
る。カッター32は支持アーム20A側から支持アーム
20B側へ向けて走行して織布Wを切断する。この切断
と同時に図5に矢印で示すようにノズルパイプ36が空
ロール4Aに向けてエア噴射する。空ロール4A側の織
布切断端部W1 はノズルパイプ36の噴射作用によって
空ロール4Aの周面に巻き掛けられる。織布切断後、ク
ロス交換制御コンピュータC1 はカッター検出信号の入
力に応答してカッター駆動モータ30の逆転を指令す
る。この逆転によりカッター32が待機位置に復帰す
る。
【0040】織布Wの切断後、クロス交換制御コンピュ
ータC1 は空ロール回転モータ21の正転及びモータ2
2の所定量逆転を指令する。モータ22の逆転により空
ロール支持アーム20A,20Bが上動し、空ロール4
Aが織布巻き取り位置P1 の高さ位置に合わせられる。
織機側の織布切断端部W1 は空ロール回転モータ21の
正転により空ロール4Aに巻き取られる。この状態から
クロス交換制御コンピュータC1 は移載用モータ14の
逆転を指令する。移載用モータ14の逆転により仮置台
車13が格納位置に向けて後退する。即ち、空ロール4
Aは織機側の織布切断端部W1 を巻き取りながら織布巻
き取り位置P1 に向かう。
【0041】仮置台車13の後退に伴う近接スイッチ4
0と被検出体42との出会いにより移載用モータ14の
逆転が停止し、仮置台車13が図6に示す空ロール挿入
位置に停止する。この後退停止によりハンド20a上の
空ロール4Aが織布巻き取り位置P1 に挿入される。
【0042】空ロール挿入後、移載用モータ14が正転
し、仮置台車13が前進する。この前進では移載用モー
タ14は近接スイッチ41と被検出体42との出会いに
より停止し、仮置台車13が図4の最前進位置に停止す
る。仮置台車13が満ロール4Bを搭載して最前進位置
に停止した後、作業者はコネクタ58とコネクタ60と
を切離し、次いでクラッチ機構57の接続を解除する。
この接続解除により移載用車輪45は自由転動可能とな
り、移載用車輪45,46により支持された仮置台車1
3は人手により移動できる。
【0043】作業者は仮置台車13を図1の配置位置付
近まで織機内から引き出す。この引き出し位置で降下指
令スイッチ62をONすれば昇降モータ53が正転し、
支持枠48及び搬送用車輪33が降下する。降下する支
持枠48がリミットスイッチ17BをONし、クロス交
換制御コンピュータC1 はこのON信号に応答して昇降
モータ53の正転を停止する。降下した搬送用車輪33
は接地し、仮置台車13は織機列に沿って搬送可能とな
る。作業者は満ロール4Bを搭載した仮置台車13を満
ロールストック場所へ押してゆく。
【0044】本実施例ではクロスロール交換時期が近づ
いたときに織機内の格納位置に仮置台車13を格納して
おけば、満ロール4Bと空ロール4Aとの交換が仮置台
車13と織機との間で行われる。仮置台車13の1台当
たりの織機の受持ち台数は特開昭60−171956号
公報に開示されるクロスロール交換車に比して少なくな
るが、製織を停止することなくクロスロール交換を遂行
することができる。
【0045】特開平1−285549号公報に開示され
る仮置台車方式では製織停止することなくクロスロール
交換を遂行することができるが、この仮置台車の台数及
びフロアスペースに関して問題がある。搬送用車輪機構
31を備えた本実施例の仮置台車13は従来のクロスロ
ール交換車の役割をも兼ねるため、仮置台車13の台数
は遙かに少なくて済む。
【0046】最前進位置にある仮置台車13は織機から
かなりはみ出している。自動走行するクロスロール交換
車が用いられているとすると、クロスロール交換車の走
行経路はこの最前進位置にある仮置台車と干渉しないよ
うに設定しなければならない。このような走行経路設定
は織機工場内のフロアスペースの増大に繋がる。本実施
例の仮置台車13は搬送用車輪機構31を用いて作業者
が動かす。そのため、格納位置にある仮置台車13に干
渉しないように仮置台車13の搬送経路スペースを確保
すればよい。このような搬送経路スペースの確保は織機
工場内のフロアスペースの低減に繋がる。
【0047】移載用車輪45,46の転動方向と搬送用
車輪33の転動方向とを直交させ、空ロール仮置位置P
3 上の空ロール4A及び満ロール仮置位置P2 上の満ロ
ール4Bの長手方向に搬送用車輪33の転動方向を設定
した構成もフロアスペースの低減に寄与する。即ち、仮
置台車13上のクロスロールの長手方向に仮置台車13
を動かせば、仮置台車13の搬送経路スペースは最小と
なる。従って、仮置台車13の搬送経路となる織機列と
織機列との間のフロアスペースは少なくて済む。
【0048】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば搬送車輪用レールを工場内に敷設
し、同搬送車輪を駆動するようにしてもよく、こ場合、
駆動電力は搬送車にバッテリーを搭載したり、前記レー
ルから供給すれば自動搬送も行える。又、搬送用車輪を
省略して移載用車輪で搬送にも兼用することもできる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、クロスロ
ール交換時期が近づいた時に空ロールを搭載した仮置台
車を織機の格納位置に配置し、織機側から動力を得てク
ロスロール交換動作を遂行して満ロールを搭載した仮置
台車を所定場所へ移動するようにしたので、従来のクロ
スロール交換車に比して仮置台車1台当たりの織機受持
ち台数をあまり落とすことなく、かつ製織を停止するこ
となくクロスロール交換を遂行でき、しかも織機工場の
フロアスペースを低減し得るという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 仮置台車が織機の前方に配置された状態を示
す側面図である。
【図2】 仮置台車が格納位置にある状態を示す側面図
である。
【図3】 仮置台車の正面図である。
【図4】 仮置台車が最前進位置にある状態を示す側面
図である。
【図5】 仮置台車の平面図である。
【図6】 仮置台車が空ロール挿入位置にある状態を示
す側面図である。
【図7】 制御ブロック図である。
【符号の説明】
4A…空ロール、4B…満ロール、13…仮置台車、1
8A,18B…満ロール排出機構を構成する蹴り出しレ
バー、20a…空ロール仮置位置となるハンド、20
A,20B…空ロール挿入機構を構成する空ロール支持
アーム、30…織布切断機構を構成するカッター駆動モ
ータ、31…搬送用車輪機構、32…カッター、33…
搬送用車輪、37…移載用車輪機構、45,46…移載
用車輪、58,59,60,61…コネクタ、P1 …織
布巻き取り位置、P2 …満ロール仮置位置、P3 …空ロ
ール仮置位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 19/22 D03D 49/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機内の格納位置とクロスロール移載位置
    とに切り換え配置される仮置台車と、 仮置台車上に設けられた満ロール仮置位置と、 仮置台車上に設けられた空ロール仮置位置と、 織布巻き取り位置上の満ロールを前記満ロール仮置位置
    に排出移行するための満ロール排出機構と、 前記空ロール仮置位置から織布巻き取り位置に空ロール
    を移行挿入するために仮置台車上に設けられた空ロール
    挿入機構と、 満ロール仮置位置上の満ロールから織機側に連なる織布
    を切断するための仮置台車上に設けられた織布切断機構
    と、 クロスロール交換動作を遂行するための駆動機構に織機
    側から駆動力を得るために仮置台車上に設けられたコネ
    クタと、 前記コネクタと接続して織機側から前記駆動機構に駆動
    力を供給するために織機側に設けられたコネクタとを備
    えた織機におけるクロスロール交換装置。
  2. 【請求項2】格納位置とクロスロール移載位置とに切り
    換え配置される仮置台車には、格納位置とクロスロール
    移載位置との間の切り換え配置方向とは異なる方向へ仮
    置台車を移動可能に支持する搬送用車輪機構が組み込ま
    れており、搬送用車輪機構は、仮置台車を格納位置とク
    ロスロール移載位置とに切り換え配置するための移載用
    車輪機構の車輪よりも上の退避位置と、移載用車輪機構
    の車輪よりも下の接地位置とに搬送用車輪を切り換え配
    置する切り換え配置機構を備えている請求項1に記載の
    織機におけるクロスロール交換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101681029B1 (ko) * 2014-10-24 2016-11-30 송지범 더치커피용 정화장치

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