JP3081626U - ネクタイの部分洗濯用具 - Google Patents
ネクタイの部分洗濯用具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ネクタイの部分洗いを簡単にかつ仕上がりよ
く行うことができ、そのネクタイをすぐに使用すること
のできるネクタイの部分洗濯用具を提供する。 【解決手段】 上面のほぼ中心部に開口部4を有し、前
面側に係止手段6を備えた上ケース2と、下面のほぼ中
心部で上ケース2の開口部4と対向する位置に設けられ
複数の孔7aを有する載置部7、および、前面側に上ケ
ース2の係止手段6に係止する係止手段8を備えた下ケ
ース3と、上ケース2および下ケース3の背面側に設け
られ、両ケース2,3を一体的に連結する連結部5とを
備えたほぼ箱状の本体1により構成したものである。
く行うことができ、そのネクタイをすぐに使用すること
のできるネクタイの部分洗濯用具を提供する。 【解決手段】 上面のほぼ中心部に開口部4を有し、前
面側に係止手段6を備えた上ケース2と、下面のほぼ中
心部で上ケース2の開口部4と対向する位置に設けられ
複数の孔7aを有する載置部7、および、前面側に上ケ
ース2の係止手段6に係止する係止手段8を備えた下ケ
ース3と、上ケース2および下ケース3の背面側に設け
られ、両ケース2,3を一体的に連結する連結部5とを
備えたほぼ箱状の本体1により構成したものである。
Description
【0001】
本考案は、ネクタイの一部に食べ物や汗等の汚れやシミなどが付いた場合に、 その汚れ部分を簡単にかつ仕上がりよく洗濯するためのネクタイの部分洗濯用具 に関するものである。
【0002】
従来、汚れやシミなどの付いたネクタイを洗濯する場合、ネクタイの形崩れや 仕上がりを考えて、クリーニング店に依頼するのが通常であった。しかしながら 、手洗いできそうなちょっとした汚れなどの場合でも毎回クリーニング店に依頼 するとなると、そのクリーニング代がかさむとともに、戻ってきたネクタイが必 ずしも満足できる仕上がりになっているとは限らないことがあった。
【0003】 そこで、家庭でもネクタイを手軽に洗濯することが考えられ、その洗濯用具と して、例えば特開平9−173683号公報に開示された発明および実開平6− 21593号公報に開示された考案などがある。
【0004】 特開平9−173683号公報に開示されたネクタイ洗濯用補助具(従来技術 1)は、ネクタイの布地よりも剛性を有するメッシュ状の布体で形成され、ネク タイの内側に挿入されたときにネクタイの外形を保持し得るようにネクタイの長 さ、幅に対応する長さ、幅を有する形状とされた補助具本体と、この補助具本体 よりも剛性を有する平材で形成され、この補助具本体の両端部のうちの幅の狭い 端部側の面に固着された剛体部とを具備する第1の補助具と、メッシュ状の布体 で形成され、ネクタイの長さ、幅に対応する長さ、幅を有する形状とされた第2 の補助具と、第1および第2の補助具の幅の広い端部側を連結する紐とを具備す る構成となっている。
【0005】 そして、ネクタイを洗濯する際は、ネクタイの大剣側から剛体部に挿入し、ネ クタイ全体をネクタイの内側から第1の補助具で保持するように第1の補助具を 位置付けした状態として、ネクタイの洗濯を行う。なお、家庭用洗濯機を用いる 場合は、第1の補助具が通されているネクタイをクルクル丸めて輪ゴムで止めて おくとよい。洗濯後、水でよくすすいで絞ることなく風通しのよい日陰で乾かす 。ついで、乾いたネクタイにアイロンを掛ける際は、第1の補助具が挿入されて いるネクタイの上面に第2の補助具を載置して第2の補助具の上からアイロンを 掛ける。
【0006】 また、実開平6−21593号公報に開示されたネクタイ洗濯板(従来技術2 )は、ネクタイを洗濯するためのネクタイ洗濯板であって、洗濯板の中央長手方 向に、板体先端側より板体後端側方向に向かう割溝が形成され、かつ板体の表面 には複数の凹部が形成されていて、板体を板体先端側よりネクタイのネクタイ着 用表面内部に挿入できるようにした構成となっている。
【0007】 そして、ネクタイを洗濯する際は、ネクタイのネクタイ着用表面内部にネクタ イ洗濯具である板体を挿入・保持し、ネクタイを安定した状態で洗濯する。洗濯 後はそのままの状態で乾燥する。
【0008】
上記のような従来技術1のネクタイ洗濯用補助具は、ネクタイの布地よりも剛 性を有するメッシュ状の布体で形成された第1の補助具をネクタイの内側に挿入 して保持し、この状態でネクタイを洗濯するので、ネクタイに形崩れやしわを生 じさせないとともに、洗濯後そのまま乾燥させて第2の補助具を用いてアイロン 掛けを行うので、ネクタイのてかりを防ぐというものである。 また、従来技術2のネクタイ洗濯板は、ネクタイのネクタイ着用表面内部にネ クタイ洗濯具である板体を挿入・保持することによってネクタイを安定した状態 で洗濯でき、ネクタイのソフトさを失うことなく、各家庭でも、簡易に洗濯、し わの修正が行えるというものである。
【0009】 しかしながら、従来技術1,2の両者は、いずれもネクタイ全体を例えば家庭 用洗濯機等を用いて洗濯するものであり、他の衣類とともに洗濯する場合が多い ため洗濯と乾燥に時間がかかっていた。また、いずれもある程度の形崩れは防げ るものの洗いじわなどのが残る場合があり、アイロン掛けが必要となって、その プレス加工によりネクタイ本来のソフトさが失われてしまうおそれがあった。さ らに、ネクタイの一部に汚れやシミが付いた場合もネクタイ全体を洗濯しなけれ ばならず、手間と時間がかかってしまってすぐにそのネクタイを使用することが できなかった。
【0010】 そして、ネクタイの一部が汚れた場合は手で部分洗いをする場合もあるが、従 来技術1では第1の補助具がメッシュ状の布体で形成されているため、その部分 をつまみ洗いできるとともに第1の補助具を保持させたまま乾燥できるものの、 注意して洗っても汚れていない部分に洗剤が付いたり水が全体にしみてしまうこ とがあり、最終的にはネクタイ全体を洗濯するのと同じになってしまって洗濯お よび乾燥に時間がかかってしまい、出先などの部分洗いを手軽に行うことができ なかった。また、従来技術2ではネクタイ洗濯板が板体で形成されているので、 その部分をつまみ洗いすることができず板体が水を通さないために乾燥に時間が かかってしまい、すぐにそのネクタイを使用することができなかった。
【0011】 本考案は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ネクタイの部 分洗いおよび乾燥を簡単にかつ仕上がりよく行うことができ、そのネクタイをす ぐに使用することのできるネクタイの部分洗濯用具を提供することを目的とした ものである。
【0012】
本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、上面のほぼ中心部に開口部を有し、 前面側に係止手段を備えた上ケースと、下面のほぼ中心部で上ケースの開口部と 対向する位置に設けられ複数の孔を有する載置部、および、前面側に上ケースの 係止手段に係止する係止手段を備えた下ケースと、上ケースおよび下ケースの背 面側に設けられ、両ケースを一体的に連結する連結部とを備えたほぼ箱状の本体 により構成したものである。
【0013】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、下ケースの載置部の平面を、上ケー スの開口部の下端部の平面とほぼ等しいかまたは若干小さく形成したものである 。
【0014】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、載置部を断面ほぼ凸状に形成したも のである。
【0015】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、上ケースの開口部の下端部を、上ケ ースの周縁下端部より下方に突出させたものである。
【0016】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、本体をプラスチックにより構成した ものである。
【0017】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、ほぼ中心部に開口部を有し、上面に 補強部材を備えた上板と、ほぼ中心部の上板の開口部と対向する位置に設けられ 複数の開口部を有する載置部、および、下面に延出部を有する補強部材を備えた 下板と、上板および下板の背面側を介して上板の上面から下板の下面に渡って設 けられ、上板および下板を連結する連結部材とを備えた本体により構成したもの である。
【0018】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、上板および下板の各補強部材を、各 板のそれぞれの側面に平行させかつ前面から背面にかけて連結部材を挟むように 取り付けたものである。
【0019】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、下板の補強部材の延出部を、下板の 背面側から後方に突出させたものである。
【0020】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、連結部材を弾性体により構成したも のである。
【0021】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、本体を木材により構成したものであ る。
【0022】
実施の形態1. 図1は本考案の実施の形態1の外観を示す斜視図、図2は本考案の実施の形態 1に係る上ケースの上側から見た平面図とその断面図および下ケースの下側から 見た平面図とその断面図である。図において、1はネクタイの汚れた部分を露出 させ、その他の部分を内部に収容して汚れた部分の部分洗いをするためのほぼ箱 状のネクタイの部分洗濯用具本体(以下、本体という)で、プラスチックからな る上ケース2および下ケース3と、両ケース2,3をその背面側で一体的に連結 する一対の連結部5によって構成されている。
【0023】 上ケース2は、平面が例えば200mm×300mmくらいの大きさの矩形状 で下面が開放されたほぼ箱状に形成されており、上面のほぼ中心部には下方に向 かうにしたがって小口で下端部4aの平面が例えば100mm×100mmくら いの大きさの矩形状の開口部4が設けられていて、開口部4の下端部4aは上ケ ース2の周縁下端部よりも下方に突出している。そして、上ケース2の前面側の ほぼ中央部の外縁部には、図3(b)および図4に示すように、下ケース3に係 止して両ケース2,3を閉じた状態にする係止部6が設けられている。また、上 ケース2の前面、背面および両側面からなる周縁部内側には段差部2aが設けら れている。
【0024】 下ケース3は、平面が上ケース2と同じ大きさの矩形状で上面が開放されたほ ぼ箱状に形成されており、下面のほぼ中心部で上ケース2の開口部4と対向する 位置に、平面が開口部4の下端部4aの平面とほぼ等しいか若干小さく形成され 複数の円形の小孔7aを有する凸状の載置部7が設けられている。そして、下ケ ース3の背面側の外縁部と上ケース2の背面側の外縁部には、図3(a)に示す ように、両ケース2,3を一体的に連結する一対の連結部5が設けられ、下ケー ス3の前面側のほぼ中央部の外縁部には、図3(b)および図4に示すように、 上ケース2の係止部6が係止される係止片8が設けられている。また、下ケース 3の前面、背面および両側面からなる周縁部外側には、上ケース2の段差部2a と嵌合し、両ケース2,3が閉じたときに上ケース2の周縁下端部が載置される 段差部3aが設けられている。
【0025】 このように構成したこの実施の形態1に係るネクタイの部分洗濯用具を用いて 、一部に汚れの付いたネクタイを部分洗いする場合、まず、ネクタイの部分洗濯 用具の本体1の上ケース2と下ケース3の係止部6および係止片8による係止を 解除し、本体1の前面側を開放する。ついで、図5に示すように、ネクタイ9の 汚れ部分9aを下ケース3の載置部7上に載せるとともに、ネクタイ9の残りの 部分を下ケース3内の載置部7の両側にクルクルと巻いた状態で収容し、上ケー ス2を上から押して上ケース2の係止部6を下ケース3の係止片8に係止し、本 体1の前面側を閉じる。このとき、下ケース3の段差部3aに上ケース2の段差 部2aが嵌合するため、両ケース2,3の周縁部はしっかりと閉じられる。また 、載置部7上に載せられたネクタイ9の汚れ部分9aの周囲部分、つまり載置部 7の周縁部に対応する部分9bは上ケース2の開口部4の下端部4aによって上 方から押さえられ、ネクタイ9の汚れ部分9aは下端部4aの弾性力によって開 口部4に露出した状態で保持される。
【0026】 次に、本体1の開口部4から露出したネクタイ9の汚れ部分9aに、その上か ら水をかけて濡らすとともに水洗いし、洗剤を付ける。このとき、ネクタイ9の 汚れ部分9aの周囲部分9bは開口部4の下端部4aに押さえられているため、 本体1内に収容されたネクタイ9の他の部分に水がほとんど流れ込まず、汚れ部 分9aを通って載置部7の小孔7aから下(本体1外)へ流れる。ついで、ネク タイ9の汚れ部分9aをそのネクタイ9の素材を考慮しながら指またはブラシ等 で軽くこすり洗いし、汚れを落とす。そして、再びネクタイ9の汚れ部分9aに 上から水をかけて洗剤および汚れを洗い流す。なお、汚れ具合によっては「水洗 い→洗剤→こすり洗い→洗い流し」を数回繰り返す。
【0027】 洗濯後、図5に示すように、本体1の下面側、つまり下ケース3の載置部7の 下側に例えば掃除機のホース10の先端部を近づけ、掃除機の吸引力を利用して 濡れているネクタイ9の汚れ部分9aを脱水する。なお、掃除機の吸引力に代え てドライヤーやふとん乾燥機などの温風を利用して濡れているネクタイ9の汚れ 部分9aを脱水および乾燥するようにしてもよい。脱水後、上ケース2の係止部 6と下ケース3の係止片8との係止を解除し、本体1の前面側を開放して収容さ れていたネクタイ9を取り出す。そして、仕上がったネクタイ9を直ぐに使用ま たはタンス等に収納する。
【0028】 このように、ネクタイ9をその汚れ部分9aが上ケース2の開口部4から露出 するように本体1内に収容し、その開口部4において、汚れ部分9aを部分洗い できるようにしたので、汚れ部分9a以外をほとんど濡らすことなく手軽にかつ 簡単に部分洗いすることができる。また、濡れた汚れ部分9aは、例えば掃除機 の吸引力を利用して簡単に脱水することができるため、ふっくらとした仕上がり ですぐにそのネクタイ9を使用することができる。さらに、良好な仕上がりが得 られるのでアイロンを使用する必要がなくなるとともに、クリーニングに出す必 要もないためその料金を節約することができ、経済的で使い勝手のよいネクタイ の部分洗濯用具を得ることができる。
【0029】 なお、上述の実施の形態1では、上ケース2に設けた開口部4を下方に向かう にしたがって小口になるように形成した場合を示したが、下端部4aと上面側を 同じ大きさに形成してもよい。また、載置部7も図2(b)に示すようにその周 壁が内側に傾斜するように形成したが、ほぼ垂直に形成してもよい。さらに、載 置部7に設けられた小孔7aを円形に形成したが、これに限定するものではなく 、三角状または四角状など水が通る形状であれば適宜変更することができる。
【0030】 また、上述の実施の形態1では、上ケース2の前面側に係止部6を設け、下ケ ース3の前面側に係止片8を設けた場合を示したが、これとは逆に上ケース2に 係止片8を設け、下ケース3に係止部6を設けてもよい。また、係止部6および 係止片8の形状はこれに限定するものではなく、上ケース2と下ケース3が閉じ た状態で保持される形状であれば適宜変更することができる。
【0031】 さらに、上述の実施の形態1では、上ケース2の周縁部内側に段差部2aを設 け、下ケース3の周縁部外側に段差部3aを設けて、両ケース2,3が閉じたと きに両段差部2a,3aが嵌合するようにした形成した場合を示したが、上ケー ス2の周縁部外側および下ケース3の周縁部内側にそれぞれ段差部を設けてもよ い。また、上ケース2を下ケース3より大きく形成して両ケース2,3を閉じた ときに上ケース2が下ケース3を覆うようにしてもよく、下ケース3を上ケース 2より大きく形成して両ケース2,3を閉じたときに下ケース3内に上ケース2 が収容されるようにしてもよい。さらに、両ケース2,3の段差部2a,3aを 省略し、両ケース2,3を閉じたときに両ケース2,3の周縁下端部が当接する ようにしてもよい。
【0032】 また、上述の実施の形態1では、上ケース2および下ケース3の背面側に一対 の連結部5を設けた場合を示したが、連結部5を複数設けてもよく、背面側ほぼ 全体に一つの連結部5を設けてもよい。
【0033】 実施の形態2. 図6は本考案の実施の形態2の外観を示す斜視図、図7は本考案の実施の形態 2に係る上板および下板の平面図、図8は本考案の実施の形態2の一部を省略し た側面図である。図において、11はネクタイの汚れ部分を露出させて部分洗い するネクタイの部分洗濯用具の本体で、木材からなる上板12および下板13と 、両板12,13をその背面側で連結する一対の連結部材16によって構成され ている。
【0034】 上板12は、例えば200mm×300mm×5mmくらいの大きさの平板で 、ほぼ中心部に例えば100mm×100mmくらいの大きさの開口部14が設 けられている。そして、上板12の上面の長手方向の両端部のそれぞれの近傍で 長手方向に直交する位置には、長手方向に直交する長さで上板12とほぼ等しい かまたは薄い厚みを有する一対の補強部材15が取り付けられており、上板12 の割れを防止する。また、上板12の上面と補強部材15の下面との間には、下 板13と連結し上板12のたわみなどを吸収するゴムの如き連結部材16が補強 部材15とともに取り付けられている。なお、補強部材15および連結部材16 の上板12への取り付けは、くぎなどを用いるのがよい。例えば接着剤などで固 定した場合は、上板12のたわみなどが直接補強部材15および連結部材16に 伝わってしまうため、そのたわみなどを吸収できず上板12の割れを防止するこ とができない。
【0035】 下板13は、上板12と同じ大きさの平板で、ほぼ中心部の上板12の開口部 14と対向する位置に、下板13の長手方向に長い矩形状の複数の開口部17a を有する載置部17が設けられている。そして、下板13の下面の長手方向の両 端部のそれぞれの近傍で長手方向に直交する位置には、長手方向に直交しかつ下 板13の背面側から延出した長さで下板13とほぼ等しいかまたは薄い厚みを有 する一対の補強部材18がくぎなどで取り付けられており、下板13の割れを防 止するとともに、延出部18aにおいて上板12と下板13に挟まれない余分な ネクタイを巻き付けて保持する。また、下板13の下面と補強部材18の上面と の間には、上板12の背面側から延出され両板12,13を連結する一対の連結 部材16が補強部材18とともに取り付けられている。
【0036】 このように構成したこの実施の形態2に係るネクタイの部分洗濯用具を用いて 、一部に汚れの付いたネクタイを部分洗いする場合、まず、閉じた状態の本体1 1の上板12を開き、ネクタイの汚れ部分を下板13のほぼ中心部の載置部17 上に載せ、残りの部分を本体11の長手方向の両端部からそれぞれはみ出させて 上板12を閉じる。ついで、ネクタイの汚れ部分が上板12の開口部14から露 出するように、本体11からはみ出した残りの部分を長手方向に引っ張りながら 調整し、開口部14に汚れ部分を位置させた後、本体11の開放側である前面側 を洗濯ばさみ等で挟み、汚れ部分を開口部14の位置に保持しつつ、前面側をし っかりと閉じる。このとき、ネクタイの厚みによって上板12と下板13が完全 には閉じにくいが、両板12,13の若干たわむことによってネクタイは両板1 2,13に挟み込まれる。また、両板12,13のネクタイの厚みによってたわ みなどが生じるが、上板12の上面および下板13の下面に取り付けられた連結 部材16の弾性力によって吸収されるとともに、補強部材15および補強部材1 8によって両板12,13の割れが防止される。
【0037】 次に、本体11の長手方向の両端部からはみ出した汚れ部分以外のネクタイを 、補強部材18の延出部18aにそれぞれ巻き付け、洗濯ばさみまたは輪ゴムな どで止める。ついで、実施の形態1で説明した場合と同様に、本体11の開口部 14から露出したネクタイの汚れ部分に、その上から水をかけて濡らすとともに 水洗いし、洗剤を付ける。このとき、水は汚れ部分を通って載置部17の開口部 17aから下へ流れる。ついで、ネクタイの汚れ部分を軽くこすり洗いし、汚れ を落とすした後、再び汚れ部分に上から水をかけて洗剤および汚れを洗い流す。 汚れがひどい場合は「水洗い→洗剤→こすり洗い→洗い流し」を数回繰り返す。
【0038】 洗濯後、本体11の下面側、つまり下板13の載置部17に例えば掃除機のホ ースの先端部を近づけ、掃除機の吸引力を利用して濡れているネクタイの汚れ部 分を脱水する。脱水後、補強部材18の延出部18aに巻き付けられたネクタイ をほどくとともに、本体11の前面側に取り付けられた洗濯ばさみをはずして上 板12を上方に持ち上げ、ネクタイ9を本体11から取り出す。そして、仕上が ったネクタイをすぐに使用またはタンス等に収納する。
【0039】 このように、ネクタイを上板12と下板13の間に挟み、ネクタイの汚れ部分 が本体11の開口部14から露出するようにして、その汚れ部分を部分洗いでき るようにしたので、手軽にかつ簡単に部分洗いすることができる。また、汚れ部 分だけを洗濯するので、他の部分まで濡らしたりすることがなく、濡れた汚れ部 分は、例えば掃除機の吸引力を利用して簡単に脱水することができるため、ふっ くらとした仕上がりですぐにそのネクタイを使用することができ、使い勝手のよ いネクタイの部分洗濯用具を得ることができる。
【0040】 なお、上述の実施の形態2では、下板13のほぼ中心部に下板13の長手方向 に長い複数の開口部17aを有する載置部17を設けた場合を示したが、開口部 17aを下板13の長手方向に直交する方向に設けてもよく、また複数の小孔を 設けるなど、水が通る形状であれば適宜変更することができる。
【0041】
以上のように本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、上面のほぼ中心部に開 口部を有し、前面側に係止手段を備えた上ケースと、下面のほぼ中心部で上ケー スの開口部と対向する位置に設けられ複数の孔を有する載置部、および、前面側 に上ケースの係止手段に係止する係止手段を備えた下ケースと、上ケースおよび 下ケースの背面側に設けられ、両ケースを一体的に連結する連結部とを備えたほ ぼ箱状の本体により構成したので、洗濯時においてネクタイの汚れ部分を上ケー スの開口部から露出させ、他の部分を本体内に収容することができる。これによ り、ネクタイの汚れ部分以外をほとんど濡らすことなく汚れ部分を手軽にかつ簡 単に部分洗いすることができる。また、濡れるのは汚れ部分およびその周囲の狭 い範囲なのでネクタイの脱水および乾燥する手間と時間を短縮させるとともに、 脱水および乾燥を例えば掃除機やドライヤーなどの手近にあるもの利用して簡単 かつ仕上がりよく行うことができ、経済的で使い勝手のよいネクタイの部分洗濯 用具を得ることができる。
【0042】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、下ケースの載置部の平面を、上ケー スの開口部の下端部の平面とほぼ等しいかまたは若干小さく形成したので、下ケ ースの載置部を上ケースの開口部に位置させることができ、ネクタイの汚れ部分 を開口部から確実に露出させることができる。これにより、ネクタイの汚れ部分 の部分洗いを簡単に行うことができる。
【0043】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、載置部を断面ほぼ凸状に形成したの で、ネクタイの汚れ部分を開口部から確実に露出させることができる。
【0044】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、上ケースの開口部の下端部を、上ケ ースの周縁下端部より下方に突出させたので、開口部の下端部によって載置部上 のネクタイの汚れ部分の周囲部分を上方から押さえるきことができ、ネクタイの 汚れ部分を開口部から露出した状態で確実に保持することができる。
【0045】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、本体をプラスチックにより構成した ので、取り扱いが容易で持ち運びにも便利なネクタイの部分洗濯用具を得ること ができる。
【0046】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、ほぼ中心部に開口部を有し、上面に 補強部材を備えた上板と、ほぼ中心部の上板の開口部と対向する位置に設けられ 複数の開口部を有する載置部、および、下面に延出部を有する補強部材を備えた 下板と、上板および下板の背面側を介して上板の上面から下板の下面に渡って設 けられ、上板および下板を連結する連結部材とを備えた本体により構成したので 、洗濯時において、ネクタイの汚れ部分が上板の開口部から露出するようネクタ イを上板と下板の間に挟み、汚れ部分以外を本体からはみ出させて補強部材の延 出部に巻き付けることができる。これにより、ネクタイの汚れ部分以外をほとん ど濡らすことなく汚れ部分を手軽にかつ簡単に部分洗いすることができるととも に、濡れるのは汚れ部分とその周囲の狭い範囲なのでネクタイの脱水および乾燥 する手間と時間を短縮させることができる。また、脱水および乾燥は例えば掃除 機やドライヤーなどの手近にあるもの利用して簡単かつ仕上がりよく行うことが でき、経済的で使い勝手のよいネクタイの部分洗濯用具を得ることができる。
【0047】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、上板および下板の各補強部材を、各 板のそれぞれの側面に平行させかつ前面から背面にかけて連結部材を挟むように 取り付けたので、各補強部材および連結部材によって、ネクタイを上板と下板の 間に挟んだ場合に生じる各板のたわみを吸収し、たわみによる割れを防止するこ とができる。
【0048】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、下板の補強部材の延出部を、下板の 背面側から後方に突出させたので、本体からはみ出したネクタイを延出部に簡単 に巻き付けて保持することができ、洗濯時に邪魔にならず汚れ部分の部分洗いを 簡単に行うことができる。
【0049】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、連結部材を弾性体により構成したの で、ネクタイを上板と下板の間に挟んだ場合に生じる各板のたわみを吸収するこ とができ、たわみによる割れを防止することができる。
【0050】 本考案に係るネクタイの部分洗濯用具は、本体を木材により構成したので、取 り扱いが容易で持ち運びにも便利なネクタイの部分洗濯用具を得ることができる 。
【図1】本考案の実施の形態1の外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】本考案の実施の形態1に係る上ケースの上側か
ら見た平面図とその断面図および下ケースの下側から見
た平面図とその断面図である。
ら見た平面図とその断面図および下ケースの下側から見
た平面図とその断面図である。
【図3】本考案の実施の形態1の一部を省略した側面図
である。
である。
【図4】本考案の実施の形態1に係る要部の断面図であ
る。
る。
【図5】本考案の実施の形態1の作用説明図である。
【図6】本考案の実施の形態2の外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】本考案の実施の形態2に係る上板および下板の
平面図である。
平面図である。
【図8】本考案の実施の形態2の一部を省略した側面図
である。
である。
1,11 本体 2 上ケース 2a,3a 段差部 3 下ケース 4,14,17a 開口部 4a 下端部 5 連結部 6 係止部 7,17 載置部 7a 小孔 8 係止片 9 ネクタイ 9a 汚れ部分 12 上板 13 下板 15,18 補強部材 16 連結部材 18a 延出部
Claims (10)
- 【請求項1】 上面のほぼ中心部に開口部を有し、前面
側に係止手段を備えた上ケースと、下面のほぼ中心部で
前記上ケースの開口部と対向する位置に設けられ複数の
孔を有する載置部、および、前面側に前記上ケースの係
止手段に係止する係止手段を備えた下ケースと、前記上
ケースおよび下ケースの背面側に設けられ、該両ケース
を一体的に連結する連結部とを備えたほぼ箱状の本体に
より構成したことを特徴とするネクタイの部分洗濯用
具。 - 【請求項2】 下ケースの載置部の平面を、上ケースの
開口部の下端部の平面とほぼ等しいかまたは若干小さく
形成したことを特徴とする請求項1記載のネクタイの部
分洗濯用具。 - 【請求項3】 載置部を断面ほぼ凸状に形成したことを
特徴とする請求項1または2記載のネクタイの部分洗濯
用具。 - 【請求項4】 上ケースの開口部の下端部を、上ケース
の周縁下端部より下方に突出させたことを特徴とする請
求項1乃至3のいずれか記載のネクタイの部分洗濯用
具。 - 【請求項5】 本体をプラスチックにより構成したこと
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のネクタイ
の部分洗濯用具。 - 【請求項6】 ほぼ中心部に開口部を有し、上面に補強
部材を備えた上板と、ほぼ中心部の前記上板の開口部と
対向する位置に設けられ複数の開口部を有する載置部、
および、下面に延出部を有する補強部材を備えた下板
と、前記上板および下板の背面側を介して該上板の上面
から下板の下面に渡って設けられ、前記上板および下板
を連結する連結部材とを備えた本体により構成したこと
を特徴とするネクタイの部分洗濯用具。 - 【請求項7】 上板および下板の各補強部材を、前記各
板のそれぞれの側面に平行させかつ前面から背面にかけ
て連結部材を挟むように取り付けたことを特徴とする請
求項6記載のネクタイの部分洗濯用具。 - 【請求項8】 下板の補強部材の延出部を、前記下板の
背面側から後方に突出させたことを特徴とする請求項6
または7記載のネクタイの部分洗濯用具。 - 【請求項9】 連結部材を弾性体により構成したことを
特徴とする請求項6乃至8のいずれか記載のネクタイの
部分洗濯用具。 - 【請求項10】 本体を木材により構成したことを特徴
とする請求項6乃至9のいずれか記載のネクタイの部分
洗濯用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001002811U JP3081626U (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | ネクタイの部分洗濯用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001002811U JP3081626U (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | ネクタイの部分洗濯用具 |
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JP3081626U true JP3081626U (ja) | 2001-11-16 |
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Family Applications (1)
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JP2001002811U Expired - Fee Related JP3081626U (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | ネクタイの部分洗濯用具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3081626U (ja) |
-
2001
- 2001-05-09 JP JP2001002811U patent/JP3081626U/ja not_active Expired - Fee Related
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