JP3002142U - 汚れ吸引具を具えた立体プレス機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の立体プレス機に対して、ウエットクリ
ーニング法に基づく汚れ除去機能を具備させ、これに依
り、プレス作業と同時に汚れの除去作業も行うことが出
来るようにしたものである。 【構成】 衣類の汚れ部分に吹き付ける噴霧作動と、当
該吹き付けた水または温水を吸引するためのバキュウム
作動が成されるように構成した汚れ吸引具Ｂを、公知の
立体プレス機に対して添設し、これに依り、衣類に対す
るプレス処理時に、汚れ落し処理を同時進行的に的行う
ことが出来るように構成した汚れ吸引具を具えた立体プ
レス機。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

クリーニングの形式としては、ドライクリーニング法（乾式洗濯）、ランドリ ークリーニング法（水式洗濯）に大別される。本考案は、このような方式と異な り、被服等繊維製品を湿らせた状態でバキューム処理を施すことに依り、湿気で 浮き出した汚れを吸い取ってしまうと言うような形態を具えた新規な洗濯法、す なわち、ウエットクリーニング法（湿式洗濯）と称し得る新しい洗濯法の実行機 能を具えた立体プレス機の提供を図ったものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の立体プレス機は、衣類に対するプレス作用（アイロン掛け作用）を奏す るだけのものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、既存の立体プレス機に対して、ウエットクリーニング法に基づく汚 れ除去機能を具備させ、これに依り、プレス作業と同時に汚れの除去作業も行う ことが出来るようにしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、衣類の汚れ部分に吹き付ける噴霧作動と、当該吹き付けた水または 温水を吸引するためのバキュウム作動が成されるように構成した汚れ吸引具Ｂを 、公知の立体プレス機に対して添設し、これに依り、衣類に対するプレス処理時 に、汚れ落し処理をも同時進行的に行うことが出来るようにしたものである。

【０００５】

【作用】

立体プレス機Ａに依るプレス時に、衣類に汚れが存在した場合、当該汚れ部分 に汚れ吸引具Ｂを当てることに依り、噴霧作用と吸引作用に基づき、当該噴霧に 基づき湿らせた汚れと噴霧水分とが一緒に吸引されることに依って、汚れ除去目 的が達成される。

【０００６】

【実施例】

図１に於いて、Ａは公知の立体プレス機であって、ａは肩、ｂは前面パット、 ｃは前面パット圧着用ハンドル、ｄは後面パット、ｅは後面パット圧着用ハンド ル、ｆは加熱用ヒーター、ｇは蒸気セパレータ、ｈは本体ケース、ｉは配電盤、 ｊはブロアーである。なお、本考案は立体プレス機Ａ自体の構成に特徴を有する ものではなく、立体プレス機に対して汚れ除去機能を付加したことを特徴とする ものであり、従って、当該立体プレス機自体は如何なる構成を具えたものであっ ても実施可能とする。

【０００７】 Ｃは立体プレス機Ａの所要個所に立設するスタンドであって、下記する汚れ吸 引具Ｂを吊り下げ保持するためのものである。

【０００８】 図２及び図３は汚れ吸引具Ｂを表したものである。同図において、１は汚れ吸 引用盤体であって、衣服に対する接触用たる平坦面１ａを具えている。そして、 当該盤体１に於ける平坦面１ａには、スリット状を呈する吸気用孔２を開設する と共に、当該吸気用孔２の開設方向に霧状水滴を散布するための霧吹き用ノズル ３が設けてある。

【０００９】 ４は上記した汚れ吸引用盤体１に取り付けた把持柄であって、その内部には、 上記した吸気用孔２に連通させた吸引用管５と、上記した霧吹き用ノズル３に連 通させた散布水供給管６とが收装してある。５ａ及び６ａは把持柄の下端に固設 した連結用パイプであって、上記した吸引管５と供給管６の夫々の端部が連結し てある。そして、当該連結用パイプには、図３に示すように、適宜バキュウム機 構（図示してない）に接続された吸引用ホースＭと、水道等適宜水源（図示して ない）に接続した散布水供給用ホースＮとを、夫々連結されている。

【００１０】 ７は霧吹き用ノズル３と散布水供給管６の先端との間に介在させた噴霧制御用 バルブ、７ａはその操作用レバーであって、ノズル３に依る噴霧の断続操作を手 動的に行うためのものである。

【００１１】 図４は本考案の他の実施例を表したものであって、これは吸気用孔として、前 述したようなスリット状の吸気用孔２に代えて、小孔群１２を列設するように構 成したものである。当該吸気用孔２および小孔群１２は布地に散布された水滴と 共に汚れを一緒に吸引するためのものであり、従って、このような機能を果たす ものであれば、図示のようなスリット状、小孔群状以外、例えば網目状孔等であ ても良い。更に、孔の開設形態も、図２に示すようなスリット状のものの多列的 開設、または、図４に示す小孔群を図２に示すような一列状列設のように形成し てもよい。

【００１２】 また、前述した霧吹き用ノズル３であるが、これは汚れ吸引用盤体１の平坦面 １ａ全体、または、少なくとも吸引用孔を設けた部分の前方全体に霧吹き作用が 奏されるように構成する必要がある。従って、当該ノズル３に依る散布形態は、 平坦面１ａに対応して扇状に広がって散布されるようにすることが望ましい。

【００１３】 ところで、既述した適宜バキュウム機構（図示してない）に接続するための吸 引用ホースＭと、水道等適宜水源（図示してない）に接続するための散布水供給 用ホースＮであるが、図示の実施例にあっては、バキュウム機構及び水源機構（ 水または温水貯蔵用タンク及び送水用ポンプ等）を、立体プレス機Ａの本体ケー スｈ内に組み込むように構成してあるが、これは独立した別体構成のものとする ようにしても良い。

【００１４】 本考案は、立体プレス機Ａに依り衣類に対するプレス処理を行うが、このとき 衣類に汚れ（染み等）が残っていた場合、当該汚れ部分に霧吹きを施す。これは 、ノズル３の先端を染み部分に向けると共に、操作用レバー７ａにより噴霧制御 用バルブ７を開くことにより、噴霧が開始される。これに依り、衣類に付着して いた汚れ（染み）が浮き出される。

【００１５】 上記したような霧吹きを施した後、汚れ吸引用盤体１の平坦面１ａを当該霧吹 き部分に当てれば、吸気用孔２部分に奏される吸引力に基づき、上記した噴霧に 基づき浮き上がった汚れが吸引され、外部（例えば別に設けた排水貯水槽）に放 出されることとなる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、汚れ吸引用盤体１の平坦面１ａに、所要の吸気用孔と当該吸気用孔 の開設方向に霧状水滴を散布するための霧吹き用ノズル３を設けると共に、当該 吸気用孔には、バキュウム機構に接続した吸引用ホースＭを連結し、また、当該 霧吹き用ノズル３には、水道等適宜水源に接続した散布水供給用ホースＮを連結 し、上記霧吹き用ノズル３には、操作用レバー７ａを具えた噴霧制御用バルブを 設けて成る汚れ吸引具Ｂを、公知の立体プレス機Ａに対して添設するように構成 したから、ウエットクリーニング法に依る汚れ落しが、立体プレス機に依るプレ ス処理と同時進行的に行うことが出来る。

【００１７】 従って、本考案に依れば極めて合理的かつ迅速なるクリーニング業務の実行が 果たされると同時に、汚れ吸引具Ｂと立体プレス機Ａの合体に基づき、これを夫 々独立した別体なものとした場合に比して、器具のコンパクト化および合理化が 果たされ、また、設置スペースも最小化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案全体の斜視図である。

【図２】本考案における要部たる汚れ吸引具Ｂだけを表
した正面図である。

【図３】本考案における要部たる汚れ吸引具Ｂの縦断側
面図である。

【図４】汚れ吸引具Ｂの他の実施例を表した正面図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 公知の立体プレス機 ｈ 本体ケース Ｂ 汚れ吸引具 Ｃ スタンド １ 汚れ吸引用盤体 1a 平坦面 ２ 吸気用孔 ３ 霧吹き用ノズル ４ 把持柄 ５ 吸引用管 5a 連結用パイプ ６ 散布水供給管 6a 連結用パイプ Ｍ 吸引用ホース Ｎ 散布水供給用ホース ７ 噴霧制御用バルブ 7a 操作用レバー 12 小孔群

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 汚れ吸引用盤体（１）の平坦面（１ａ）
   に、所要の吸気用孔と当該吸気用孔の開設方向に霧状水
   滴を散布するための霧吹き用ノズル（３）を設けると共
   に、当該吸気用孔にはバキュウム機構に接続した吸引用
   ホース（Ｍ）を連結し、また、当該霧吹き用ノズル
   （３）には水道等適宜水源に接続した散布水供給用ホー
   ス（Ｎ）を連結し、上記霧吹き用ノズル（３）には、操
   作用レバー（７ａ）を具えた噴霧制御用バルブ（７）を
   設けて成る汚れ吸引具（Ｂ）を、公知の立体プレス機
   （Ａ）に対して添設するように構成したことを特徴とす
   る汚れ吸引具を具えた立体プレス機。
2. 【請求項２】 立体プレス機（Ａ）の所要個所に立設す
   るスタンド（Ｃ）に対して、汚れ吸引具（Ｂ）を着脱自
   在に掛け止めて成る請求項１に記載の汚れ吸引具を具え
   た立体プレス機。
3. 【請求項３】 吸気孔をスリット状の吸気孔（２）とし
   て成る請求項１または請求項２に記載の汚れ吸引具を具
   えた立体プレス機。
4. 【請求項４】 吸気孔を小孔群（１２）の列設に基づき
   構成した請求項１または請求項２に記載の汚れ吸引具を
   具えた立体プレス機。