JP3081528B2 - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JP3081528B2
JP3081528B2 JP08072817A JP7281796A JP3081528B2 JP 3081528 B2 JP3081528 B2 JP 3081528B2 JP 08072817 A JP08072817 A JP 08072817A JP 7281796 A JP7281796 A JP 7281796A JP 3081528 B2 JP3081528 B2 JP 3081528B2
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electrode
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electrodes
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孝久 榊原
博昭 伊豆
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光電変換素
子を直列接続してなる光電変換ブロックを複数個直列ま
たは並列に接続してなる光電変換装置に関し、より詳細
には、光電変換ブロック間の電気的接続部分の小型化に
よる光電変換装置の高密度化と、所望とする電圧や電流
を容易に得ることとを可能とする光電変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の分野において太陽電池など
の光電変換素子が用いられているが、用途によっては、
より高い電圧が要求されることがある。例えば、マイク
ロマシン用光電変換装置では、微小化に有利であるた
め、圧電型や静電型などアクチュエータが用いられてい
るが、この種のアクチュエータは高電圧で駆動する必要
がある。
【0003】そこで、数mm〜10mm角程度の微小エ
リアにおいて高電圧を発生させる必要があるため、光電
変換素子自体を微小化し、微小化された複数の光電変換
素子を直列に接続してなる光電変換ブロックを複数個直
列接続した構造の光電変換装置が用いられている。
【0004】複数の光電変換ブロックを直列接続してな
る従来の光電変換装置の一例を図7(a)及び(b)を
参照して説明する。光電変換装置31は、複数の光電変
換ブロック32,33,34,35を有する。複数の光
電変換ブロック32〜35は基板36上に構成されてお
り、かつ図7(a)から明らかなように、一体的に並設
されている。
【0005】光電変換ブロック34を代表して、図7
(b)の断面図を参照して光電変換ブロックの構造を説
明する。基板36上に、複数の第1電極37が光電変換
ブロック34の長さ方向に延びるように分散形成されて
いる。各第1電極37上に、a−Siからなる光電変換
層38が形成されている。また、各光電変換層38上に
は、第2電極39が形成されている。この第1電極3
7、光電変換層38及び第2電極39からなる光電変換
素子40が光電変換ブロック34の長さ方向に複数形成
されている。
【0006】また、光電変換ブロック34の長さ方向に
沿って隣合う光電変換素子40は、互いの第1電極37
と第2電極39とを電気的に接続することにより直列接
続されている。従って、光電変換ブロック34では、複
数個の光電変換素子40が直列接続されている。
【0007】他方、基板36上においては、光電変換ブ
ロック32〜35が設けられている領域の外側にこれら
の光電変換ブロック32〜35を互いに直列に接続する
ための接続領域36a,36bが設けられている。接続
領域36a,36bには、導電膜よりなる接続ランド4
1a,41b〜44a,44bが形成されている。接続
ランド41a,41b〜44a,44bは、それぞれ、
光電変換ブロック32〜35の両端の光電変換素子の第
1電極37または第2電極39に電気的に接続されてい
る。
【0008】また、光電変換ブロック32〜35を直列
接続するために、ボンディングワイヤー45〜47が用
いられている。例えば、接続ランド42aと接続ランド
41bとがボンディングワイヤー45により接続され、
光電変換ブロック32,33が直列接続されている。同
様に、ボンディングワイヤー46,47により、光電変
換ブロック33〜35が直列接続されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の光電変換装置3
1では、上記のように接続ランド41a〜44b及びボ
ンディングワイヤー45〜47を用いて複数の光電変換
ブロック32〜35間を電気的に接続していたため、光
電変換装置の微小化に限界があった。
【0010】すなわち、上記接続ランド41a〜44b
は、溶融ハンダを固化させたり、銀ペーストを塗布し、
硬化もしくは焼付けたりすることにより形成されていた
が、ボンディングワイヤー45〜47を接続するには、
最低でも2〜5mm角程度の面積を有するように形成す
る必要があった。上記マイクロマシン用光電変換装置な
どにおいては、微小化が強く求められており、光電変換
ブロック32〜35を並設してなる光電変換部は、例え
ば10mm角程度の非常に小さな寸法を有するように構
成されている。
【0011】従って、上記ボンディングワイヤー45〜
47による接続構造では、10mm角の光電変換部に対
し、その両側に、2〜5mm×10mm程度の接続領域
36a,36bを設けなければならなかった。しかも、
この接続領域36a,36bは、電気的接続に対しての
み用いられるものであり、発電に対しては無効な領域に
すぎない。
【0012】従って、光電変換部が微小化された光電変
換装置においては、電気的接続のために大きな領域を必
要とするため、光電変換装置の平面積が、光電変換部の
平面積の約2倍程度にもなり、光電変換装置の微小化の
大きな制約となっていた。加えて、上記接続ランド41
a〜44bは、2mm〜5mm角程度の面積を有するよ
うに形成しなければならないため、各光電変換ブロック
32〜35の幅をこの寸法より小さくすることが難し
く、従って、光電変換ブロックの幅方向寸法の微小化も
妨げられていた。
【0013】加えて、ボンディングワイヤー45〜47
による接続作業が必要であるため、接続作業が煩雑であ
るだけでなく、電気的接続の信頼性の点においても十分
でなかった。また、ボンディングワイヤー45〜47が
光電変換ブロック32〜35の上方を通過しているた
め、光電変換装置31の設けられている部分において、
厚み方向に大きな取付けスペースを必要とするという問
題もあった。
【0014】本発明の目的は、上述した複数の光電変換
ブロックを一体的に並設してなる光電変換装置におい
て、電気的接続に必要なスペースを効果的に低減するこ
とができ、高密度化及び微小化に適しており、さらに取
付けスペースにおける厚み方向寸法を低減することがで
きるとともに、煩雑なボンディングワイヤーによる接続
作業を省略し得る光電変換装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題を達成するために、光電変換層と、光電変換層の一面
に形成された第1電極と、光電変換層の他面に形成され
た第2電極とを有する複数の光電変換素子を直列接続し
てなる光電変換ブロックを複数備え、該複数の光電変換
ブロックが一体的に並設されている光電変換装置におい
て、前記第2電極上に形成された絶縁層と、前記絶縁層
に形成されておりかつ他の光電変換ブロックと電気的に
接続される第2電極と電気的に接続されるように形成さ
れたスルホール導体と、前記絶縁層上に形成されており
かつ互いに接続されるべき光電変換ブロックの第2電極
に接続されているスルホール導体間を電気的に接続する
ように構成された第3電極をさらに備え、前記第2電極
上に前記絶縁層、スルーホール導体及び第3の電極から
なる電気的接続構造が形成されていることを特徴とす
る、光電変換装置が提供される。
【0016】本発明の光電変換装置では、第2電極上に
形成された絶縁層にスルホール導体が設けられており、
互いに接続される光電変換ブロックのスルホール導体間
が、絶縁層上に形成されている第3電極により電気的に
接続されて、接続されるべき光電変換ブロック間が電気
的に接続される。従って、光電変換ブロック外に余分な
電気的接続のための領域を必要としない。また、接続さ
れるべきスルホール導体間が絶縁層上の第3電極により
接続されているため、ボンディングワイヤーによる煩雑
な接続作業を必要としない。
【0017】すなわち、本発明は、第2電極上に上記絶
縁層、スルホール導体及び第3電極からなる電気的接続
構造を形成することにより、複数の光電変換ブロックか
らなる光電変換部上で電気的接続を果して光電変換装置
の微小化及び高密度化を果たしたことに特徴を有する。
【0018】しかも、上記絶縁層及び第3電極は薄膜形
成法による形成し得るため、厚み方向寸法の低減を果た
すことができるとともに、光電変換装置の実装も容易と
なる。
【0019】本発明の光電変換装置の特定的な局面で
は、複数の光電変換ブロックは基板上において一体的に
並設されている。この場合、基板上に、第1電極、光電
変換層及び第2電極がこの順序で積層され、第2電極上
に上記絶縁層が形成されている。
【0020】あるいは、本発明の光電変換装置では、上
記絶縁層として絶縁性基板を用い、絶縁性基板上に光電
変換ブロックを一体的に並設してもよい。この場合に
は、絶縁性基板が絶縁層を構成するため、絶縁性基板上
に、第2電極、光電変換層及び第1電極がこの順序で積
層される。
【0021】上記のように、複数の光電変換ブロックを
一体的に並設するための支持部材としては、絶縁層とは
別体の基板を用いてもよく、あるいは絶縁層自体を上記
絶縁性基板で構成することにより複数の光電変換ブロッ
クを一体的に並設してもよい。
【0022】また、本発明のより特定的な局面によれ
ば、互いに接続される光電変換ブロックは、隣合う光電
変換ブロックであるが、本発明においては、第3電極よ
り互いに電気的に接続される光電変換ブロックは必ずし
も隣合っておらずともよい。
【0023】また、本発明においては、第3電極は、互
いに接続される光電変換ブロックを直列に接続するよう
に構成されていてもよく、あるいは並列に接続ように構
成されていてもよい。本発明のある特定的な局面にで
は、上記隣合う光電変換ブロックが第3電極により直列
に接続されるように第3電極が形成されており、それに
よって複数の光電変換ブロックが直列に接続されて、高
電圧を得ることが可能とされる。
【0024】また、本発明の別の特定的な局面によれ
ば、隣合う光電変換ブロックを並列に接続する第3電極
と、隣合う光電変換ブロックを直列に接続する第3電極
とを有し、従って、目的に応じて複数の光電変換ブロッ
クを直並列接続し得るので電圧電流設計の自由度を高め
得る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
光電変換装置の構造をより具体的に説明する。
【0026】図1(a)及び(b)は、それぞれ、本発
明の光電変換装置の一例を示す平面図及び図1(a)の
I−I線に沿う断面図である。光電変換装置1は、光電
変換ブロック2〜6を一体的に並設した構造を有する。
なお、光電変換ブロック2〜6は、図1(a)の横方向
両端にまで至っており、光電変換装置1では、光電変換
ブロック2〜6の両端外側に電気的接続領域は存在しな
い。
【0027】光電変換ブロック4を代表して、各光電変
換ブロックの構造を説明する。図1(b)に示すよう
に、光電変換ブロック4では、基板7上に第1電極8、
光電変換層9及び第2電極10が形成されている。第1
電極8、光電変換層9及び第2電極10により光電変換
素子11が構成されており、光電変換素子11は、光電
変換ブロック4の長さ方向に複数個形成されている。ま
た、隣合う光電変換素子11は、一方の光電変換素子の
第1電極8と他方の光電変換素子の第2電極10とを電
気的に接続することにより直列に接続されている。
【0028】他の光電変換ブロック2,3,5,6も同
様に複数の光電変換素子を直列接続した構造を有する。
また、上記光電変換ブロック2〜6は、基板7上に形成
されており、すなわち基板7を用いて一体的に並設され
ている。
【0029】基板7としては、ポリイミドなどの絶縁性
材料からなるものが用いられ、あるいは金属板などの導
体の上面を絶縁膜で被覆したものなども用いることがで
きる。
【0030】第1電極8は、基板7上において、Alな
どの金属膜を形成することにより構成される。この金属
膜の形成は、導電ペーストのスクリーン印刷法や、蒸
着、スパッタリングもしくはイオンプレーティングなど
の適宜の薄膜形成法により行うことができる。
【0031】光電変換層9は、公知の光電変換素子と同
様に複数のa−Siあるいはc−Si層を有し、かつ光
電変換機能を果たすために、例えば下からn型、i型及
びp型の導電形式のa−Si層を積層形成することによ
り構成されている。
【0032】第2電極10は、ITOやSnO2 などか
らなる透明電極により構成されており、これらの透明電
極は、通常、スパッタリング等により形成される。光電
変換装置1では、第2電極10上に、絶縁層として絶縁
膜12が形成されている。絶縁膜12は、隣合う光電変
換ブロックを超えて全光電変換ブロック2〜6の上面を
覆うように形成されている。もっとも、絶縁膜12は、
各光電変換ブロック2〜6において、後述の第3電極が
形成される部分に少なくとも形成されておればよい。
【0033】絶縁膜12は、プラズマCVDや他の薄膜
形成方法により透光性材料薄膜として形成され、絶縁膜
12を構成する材料については、AlN、SiO2 、A
23 などの無機絶縁材料あるいはポリイミドなどの
有機絶縁材料を用いることができる。なお、ポリイミド
などの高分子材料により絶縁膜12を形成する場合に
は、生産性を高めるためには、スピンコート法により絶
縁膜12を形成することが望ましい。
【0034】絶縁膜12には、図1(a)に破線で示す
位置に、それぞれ、スルホール導体13a,13b〜1
7a,17bが形成されている。図1(b)においてス
ルホール導体15aを代表して示すように、スルホール
導体15aは絶縁膜12を貫通し、下方の第2電極10
に電気的に接続されている。スルホール導体13a〜1
7bの形成は、絶縁膜12にレーザ等により直径200
μm程度の貫通孔を形成し、しかる後、後述の第3電極
の形成に際して該貫通孔を導電性材料で充填することに
より行い得る。
【0035】絶縁膜12上には、図1(a)に示す第3
電極18a〜18dが形成されている。第3電極18a
〜18dは、この例では隣合う光電変換ブロック2〜6
を直列に接続するために設けられている。
【0036】すなわち、スルホール導体13a〜17b
は、それぞれ、各光電変換ブロック2〜6の両端の第2
電極10に導通されている。そして、例えば第3電極1
8aは、光電変換ブロック2のスルホール導体13b
と、光電変換ブロック3のスルホール導体14aとを電
気的に接続するように設けられている。同様に、他の第
3電極18b〜18dにより、光電変換ブロック3〜6
が直列に接続されている。
【0037】第3電極18a〜18dは、絶縁膜12上
に導電性材料からなるパターン膜を形成することにより
形成することができ、かつこの第3電極18a〜18d
の形成により、前述した絶縁膜12の貫通孔にも導電性
材料が充填されてスルホール導体13a〜17bが完成
される。
【0038】第3電極18a〜18dの形成方法につい
ても、レーザCVD、スパッタリングなどの適宜の薄膜
形成方法を用いることができ、それによって光電変換装
置1の厚みをさほど増加させることなく、光電変換ブロ
ック2〜6間の電気的接続を果たし得る。
【0039】なお、光電変換層9は、第2電極10側か
ら光が入射されて電力を発生するように構成されてお
り、従って第3電極18a〜18dは、好ましくは透明
電極により形成される。
【0040】また、図1に示した光電変換装置1では、
光が基板7側から入射されるように光電変換層9が構成
されていてもよく、その場合には、基板7としてはガラ
スや透明樹脂フィルムなどの透明な材料からなるものを
用い、第1電極8についても透明電極により構成するこ
とになる。なお、第2電極10及び第3電極18a〜1
8dは、金属膜により形成されることになる。
【0041】また、図1に示した光電変換装置1では、
隣合う光電変換ブロック2〜6が第3電極18a〜18
dにより接続されていたが、隣合わない光電変換ブロッ
クを第3電極により接続してもよい。
【0042】上記のように、光電変換装置1では、スル
ホール導体13a〜17bと第3電極18a〜18dと
で光電変換ブロック2〜6間が直列に接続されている。
スルホール導体13a〜17bは、光電変換ブロック2
〜6上に絶縁膜12を形成することにより構成されてい
るため、光電変換装置1では、光電変換ブロック2〜6
の両側に電気的接続のための領域を設ける必要がない。
すなわち、図7に示した従来の光電変換装置31に比べ
て、電気的接続領域36a,36b(図7参照)を必要
とないため、光電変換装置1では、微小化、特に実装ス
ペースの効果的な低減を果たし得る。
【0043】加えて、光電変換装置1の上方にボンディ
ングワイヤーが設けられないため、光電変換装置1の厚
みの低減も果たすことができる。光電変換装置1では、
光電変換ブロック2〜6内において、上記スルホール導
体13a〜17b及び第3電極18a〜18dが設けら
れて電気的接続が果たされる。この場合、スルホール導
体13a〜17bの形成に必要な領域、すなわち図1の
破線X,Yで示す部分の外側の領域の幅は1mm程度と
することができる。同様に、スルホール導体13a〜1
7bを形成するための幅方向に必要な寸法も1mm以下
とすることができる。従って、光電変換装置1の光電変
換ブロックの長さ方向に沿った寸法を低減し得るだけで
なく、光電変換ブロック2〜6自体の幅寸法も低減する
ことができる。
【0044】次に、光電変換装置1の製造方法の一例を
図2及び図3を参照して説明する。まず、図2(a)に
示すように、基板7上に、上述した方法に従って複数の
第1電極8、複数の光電変換層9、複数の第2電極10
を形成したものを用意する。なお、図2(a)に示した
構造を得るまでの工程は従来から公知の光電変換装置の
製造方法に従って行い得る。
【0045】次に、プラズマCVDによるAlN、Si
2 またはAl2 3 からなる絶縁膜12またはスピン
コートによりポリイミドからなる絶縁膜12を形成する
(図2(b))。この場合、絶縁膜12の厚みは特に限
定されないが、後述のスルホール導体の貫通孔をレーザ
等により容易に形成するには、1000Å〜3000Å
程度の厚みの絶縁膜12を形成することが望ましい。
【0046】次に、図2(c)に示すように、レーザビ
ームA,Aを両端の第2電極10上において絶縁膜12
の上方から照射する。この場合、レーザの照射により、
直径200μm程度の貫通孔を形成する。なお、貫通孔
の形成はレーザの照射のほか、プラズマエッチングなど
によっても行い得る。
【0047】次に、図3(a)に示すように、絶縁膜1
2上に、第3電極18b,18cなどを形成する。第3
電極18a〜18dの形成に際しては、レーザビームC
を照射し、レーザCVD法を用いて例えばタングステン
からなる電極を直接描画することにより行ってもよく、
あるいはマスクを用いて例えば蒸着等の適宜の薄膜形成
法により第3電極18a〜18dの平面形状を有するよ
うに電極を形成することにより行ってもよい。
【0048】このようにして、図3(b)に示すよう
に、図1(a)及び(b)に示した光電変換装置1を得
ることができる。上記製造方法の説明から明らかなよう
に、光電変換素子10を形成した後には、第3電極18
a〜18dの形成に至るまでの工程をレーザ等を用いた
薄膜形成法により容易に行うことができる。
【0049】図1に示した光電変換装置1では、光電変
換ブロック2〜6が第3電極18a〜18dにより直列
に接続されていた。しかしながら、本発明は複数の光電
変換ブロックを直列に接続して高電圧を得る構成に限定
されるものではなく、複数の光電変換ブロックを適宜の
形態で直列もしくは並列に接続した構成であってもよ
い。
【0050】例えば、図4に示すように、複数の光電変
換ブロック2〜6のうち、光電変換ブロック2について
はそのまま単一の電池として使用し、光電変換ブロック
3,4を第3電極22a,22bにより並列に接続し、
光電変換ブロック4,5を第3電極22cにより直列に
接続し、光電変換ブロック5,6を第3電極22d,2
2eにより並列に接続してもよい。
【0051】図4に示した光電変換装置21では、上記
のように、5個の光電変換ブロック2〜6が目的とする
用途に応じて第3電極22a〜22eにより適宜直列ま
たは並列に接続されている。このように、本発明におい
ては、第3電極は、隣合う光電変換ブロックを直列接続
したものに限らず、並列接続するものであってもよい。
【0052】また、光電変換装置21のように、接続す
べき光電変換ブロック間を並列接続する第3電極22
a,22b,22d,22e、直列接続する第3電極2
2cとを有するように構成してもよい。
【0053】従って、本発明の光電変換装置では、上記
のように第3電極の形態を変更することにより、光電変
換ブロックを複数個一体化してなる光電変換装置の光電
変換部を変えることなく、目的とする電圧や電流を容易
に取り出し得るように設計することができる。すなわ
ち、光電変換装置の電圧及び電流設計の自由度を高め得
ることがわかる。
【0054】また、図1に示した光電変換装置1では、
基板7上に光電変換素子10が形成され、光電変換素子
10の基板7と反対側に絶縁膜12が形成されていた
が、本発明はこのような構造に限定されるものでもな
い。例えば、図5及び図6に示すように、絶縁層を絶縁
性基板で構成することにより、電気的接続のためのスル
ホール導体が設けられる絶縁性基板を用いて複数の光電
変換ブロックを一体的に並設してもよい。
【0055】図5に示す光電変換装置23では、絶縁膜
としてポリイミドなどの絶縁性樹脂やアルミナ等の無機
絶縁性材料からなる絶縁性基板24が用いられている。
絶縁性基板24には、スルホール導体25a,25bが
形成されている。絶縁性基板24上には、図1に示した
光電変換装置の場合と同様に、複数の光電変換素子26
が光電変換ブロックの長さ方向に形成されている。もっ
とも、光電変換素子26においては、絶縁性基板24上
に、第2電極10、光電変換層9及び第1電極8がこの
順に積層されている。言い換えれば、光電変換装置23
は、図1(b)に示されている光電変換装置を上下逆転
し、基板7を省略し、絶縁膜12の代わりに絶縁性基板
24を用いた構造に相当する。
【0056】従って、絶縁基板24の下面には、第3電
極27a,27bが形成されている。なお、第3電極2
7aは、図1に示した第3電極18bに相当し、第3電
極27bは、図1に示した第3電極18cに相当する。
【0057】また、図5に示した光電変換装置23のよ
うに、絶縁性基板24を絶縁膜として用い、該絶縁性基
板24により複数の光電変換ブロックを一体的に並設し
た構造の場合には、絶縁性基板24の下面に第3電極2
7a,27bが形成される。従って、図5に示した向き
のまま、マイクロマシンの光電変換装置取付け部分の実
装用接続ランドにそのまま表面実装することができる。
【0058】もっとも、この場合には、第1電極8側か
ら光が入射して光電変換層9が電力を発生させるように
光電変換層9を形成する必要がある。なお、光電変換装
置23においても、第3電極27a,27bが設けられ
ている側から光を入射して電力を発生させるように構成
してもよく、その場合には、第3電極27a,27b及
び絶縁性基板24並びに第2電極10は透明な材料で構
成される。
【0059】また、光電変換装置23においては、図6
に示すように、ある光電変換ブロックの途中において、
絶縁性基板24にスルホール導体25c及び第3電極2
7cをさらに形成し、それによって1つの光電変換ブロ
ック内を2つの光電変換ユニットに分離して用いること
も可能である。よって、光電変換ブロックの内部をさら
に分離して用いることができため、より一層光電変換装
置の電圧及び電流設計の自由度を広げることができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の光電変換装置で
は、第2電極上に絶縁層を形成し、該絶縁層に形成され
たスルホール導体とスルホール導体を結ぶ第3電極とに
より複数の光電変換ブロックが電気的に接続されてい
る。従って、従来の光電変換装置では、光電変換ブロッ
クが設けられている領域の外側に少なくとも幅2mm〜
5mm程度の電気的接続領域を設けざるを得なかったの
に対し、本発明では、このような電気的接続領域を設け
る必要がないため、光電変換装置の微小化及び高密度化
を進めることが可能となる。
【0061】また、従来の光電変換装置では、上記電気
的接続のために、銀ペーストもしくはハンダ等を用いて
接続ランドを形成し、さらにボンディングワイヤーを用
いて配線するという煩雑な作業が強いられていたのに対
し、本発明の光電変換装置では、上記構造により電気的
接続を果たし得るため、電気的接続に必要な作業の簡略
化も果たし得る。のみならず、ボンディングワイヤーを
用いた従来の光電変換装置では、光電変換装置の実装に
際しボンディングワイヤーが妨げとなったり、ボンディ
ングワイヤーの厚みにより装置の高さ方向の実装スペー
スが余分に必要となったりしていたが、本発明の光電変
換装置では、ボンディングワイヤーを使用しないため、
実装作業が容易となり、かつ高さ方向に必要な実装スペ
ースも低減し得る。
【0062】加えて、第3電極の形成パターンを変更す
ることにより、本発明の光電変換装置では、用途に応じ
て電流電圧設計を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の光電変換装置の
一例を説明するための平面図及び(a)のB−B線に沿
う断面図。
【図2】(a)〜(c)は、図1に示した光電変換装置
の製造工程を説明するための各断面図。
【図3】(a)及び(b)は、図1に示した光電変換装
置において第3電極を形成する工程を説明するための各
断面図。
【図4】本発明の光電変換装置の他の例を説明するため
の平面図。
【図5】本発明の光電変換装置のさらに他の例を説明す
るための断面図。
【図6】本発明の光電変換装置のさらに別の例を説明す
るための断面図。
【図7】(a)及び(b)は、それぞれ、従来の光電変
換装置を説明するための平面図及び図1(a)中のB−
B線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…光電変換装置 2〜6…光電変換ブロック 7…基板 8…第1電極 9…光電変換層 10…第2電極 11…光電変換素子 12…絶縁膜 13a,13b〜17a,17b…スルホール導体 18a〜18d…第3電極 21…光電変換装置 22a〜22e…第3電極 23…光電変換装置 24…絶縁性基板 25a,25b,25c…スルホール導体 26…光電変換素子 27a,27b,27c…第3電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−123073(JP,A) 特開 昭60−130868(JP,A) 特開 昭53−93790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換層と、光電変換層の一面に形成
    された第1電極と、光電変換層の他面に形成された第2
    電極とを有する複数の光電変換素子を直列接続してなる
    光電変換ブロックを複数備え、該複数の光電変換ブロッ
    クが一体的に並設されている光電変換装置において、 前記第2電極上に形成された絶縁層と、 前記絶縁層上に形成されており、かつ他の光電変換ブロ
    ックと電気的に接続される第2電極と電気的に接続され
    るように形成されたスルホール導体と、 前記絶縁層上に形成されており、かつ互いに接続される
    べき光電変換ブロックの第2電極に接続されているスル
    ホール導体間を電気的に接続するように構成された第3
    電極とをさらに備え、前記第2電極上に前記絶縁層、ス
    ルーホール導体及び第3の電極からなる電気的接続構造
    が形成されていることを特徴とする、光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の光電変換ブロックが基板上に
    おいて一体的に形成されており、前記基板上に第1電
    極、光電変換層及び第2電極の順で第1電極、光電変換
    層及び第2電極が形成されている、請求項1に記載の光
    電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層が絶縁性基板からなり、前記
    複数の光電変換ブロックが該絶縁性基板上において一体
    的に並設されており、前記光電変換素子が、絶縁性基板
    上において、第2電極、光電変換層及び第1電極の順に
    第2電極、光電変換層及び第1電極を積層することによ
    り構成されている、請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 【請求項4】 前記第3電極が、隣合う光電変換ブロッ
    クの互いに接続されるべき第2電極に接続されているス
    ルホール導体間を接続している、請求項1〜3のいずれ
    かに記載の光電変換装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の光電変換ブロックが直列接続
    されるように、隣合う光電変換ブロックが第3電極によ
    り接続されている、請求項4に記載の光電変換装置。
  6. 【請求項6】 隣合う光電変換ブロックを並列接続する
    ように形成されている第3電極と、隣合う光電変換ブロ
    ックを直列接続するように形成されている第3電極とを
    有する、請求項4に記載の光電変換装置。
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