JP3081412B2 - 画像信号復号器 - Google Patents

画像信号復号器

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JP3081412B2
JP3081412B2 JP15413793A JP15413793A JP3081412B2 JP 3081412 B2 JP3081412 B2 JP 3081412B2 JP 15413793 A JP15413793 A JP 15413793A JP 15413793 A JP15413793 A JP 15413793A JP 3081412 B2 JP3081412 B2 JP 3081412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力画像信号を2次元
のブロック単位に分割して直交変換する直交変換符号化
方式の画質改善方式を有する画像信号復号器に関し、よ
り詳細には、符号器の符号化アルゴリズムに係わりなく
モスキート雑音を低減することの可能な画像信号復号器
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の画像信号復号器の構成図
で、図中、13はフレームメモリ部、14は直交変換
部、15は量子化部、16は符号化部、17は復号部、
18は逆量子化部、19は逆直交変換部、20はフレー
ムメモリ部である。
【0003】符号器(送信側)は、画像信号を蓄積する
フレームメモリ部13と、該フレームメモリ部13に接
続し、フレームメモリ部13に蓄積された画像信号をブ
ロック単位で直交変換を行い、変換係数を得る直交変換
部14と、該直交変換部14に接続し、直交変換部14
で得られた変換係数を量子化する量子化部15と、該量
子化部15に接続し、量子化された変換係数を符号化す
る符号化部16とを備えている。復号器(受信側)は、
符号器からの符号化情報を復号する復号部17と、該復
号部17に接続し、復号部17からの信号を逆量子化
し、変換係数を得る逆量子化部18と、該逆量子化部1
8に接続し、変換係数を逆直交変換して、画像信号を復
元する逆直交変換部19と、該逆直交変換部19に接続
し、復元された画像信号を蓄積するフレームメモリ部2
0とを備えている。
【0004】今、フレームメモリ部13に画像信号が入
力されたとする。入力画像信号は、テレビカメラ等から
の画像信号をディジタル化したものであり、フレームメ
モリ部13において蓄積される。次に、蓄積された画像
信号はN×M画素(N,Mは自然数)のブロックに分割
される。直交変換部14は、各々のブロックの画素に2
次元の直交変換を実施し、変換係数を量子化部15へ送
出する。該量子化部15では、量子化ステップ幅により
変換係数を量子化する。最後に、符号化部16で量子化
部15からの量子化出力信号のエントロピー符号化を行
って、符号化情報を復号器へ伝送する。復号器では、復
号部17で符号化情報のエントロピー復号を行い、逆量
子化部18で逆量子化を実施して変換係数を得る。さら
に、逆直交変換部19で変換係数を逆直交変換して画像
信号を復元し、復元された画像信号をフレームメモリ部
20に蓄積し、出力画像信号を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
直交変換符号化方式では、入力画像信号を直交変換する
と、低周波成分は電力的に大きな成分を占める。また、
高周波成分は電力的には大きくはないが、情報的には重
要である。一般に、人間の視覚は低域通過フィルタの特
性をもっているといわれているので、高周波成分につい
ては粗い量子化を行って高い符号化効率を得ている。し
かしながら、量子化ステップ幅の状態によってブロック
内に急峻なエッジが存在する場合は、交流成分に生じた
量子化誤差の影響により、復元画像信号のエッジ部周辺
にモスキート雑音と呼ばれる、もやもやとした雑音が発
生し、画質が大きく劣化する原因となっていた。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、符号器の符号化アルゴリズムに係わりなく、
復号器側の処理のみで、モスキート雑音を低減し、画質
の改善が可能なようにした画像信号復号器を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、(1)入力画像信号をN×M画素(N,
Mは自然数)のブロック単位で直交変換を行い変換係数
を得て、該変換係数を量子化・符号化して生成された符
号化情報を復号・逆量子化して変換係数を得て、該変換
係数に対し逆直交変換を実施して画像信号を復元する画
像信号復号器であって、該画像信号復号器が、復元され
た画像信号の全画素に対して微分処理を実施して微分画
像を得る微分処理手段と、該微分処理手段の出力である
微分画像の全画素に対してエッジ画素抽出のための所定
のしきい値以上の微分値をもつ画素をエッジ画素として
画像信号のエッジ部分を抽出してエッジ画像を得るエッ
ジ抽出手段と、該エッジ抽出手段の出力と前記微分処理
手段の出力によりブロック単位での画像信号の属性を判
定してブロックを分類するブロック属性分類手段と、前
記エッジ抽出手段の出力と前記ブロック属性分類手段の
ブロック属性の分類結果に基づいて復元された画像信号
に対しブロック単位にフィルタを制御するフィルタリン
グ手段とを有し、前記ブロック属性分類手段において、
前記エッジ抽出手段の出力であるエッジ画像を用いて、
これをブロック単位に調べ、ブロック内にエッジ画素を
含まないものを平坦ブロックとし、エッジ画素を含むブ
ロックに対しては微分処理手段の出力である微分画像を
用いてエッジ画素を含むブロックと同じ位置のブロック
内の微分値の分散を求め、これがエッジテクスチャ分類
のための所定のしきい値以上であるときにはエッジブロ
ックとし、エッジテクスチャ分類のための所定のしきい
値より小さいときにはテクスチャブロックとして、エッ
ジ・ テクスチャ・ 平坦の3種類のブロックに分類し、
前記フィルタリング手段において、各ブロック毎にエッ
ジあるいはテクスチャブロックの中でエッジ画素でない
画素に対してフィルタリングを行い、その際エッジブロ
ックにはテクスチャブロックより強い平滑化が実施され
るようにフィルタの強度を切り替え、全くエッジ画素を
含まないブロックである平坦ブロックにはブロック内の
全画素に対してフィルタリングを実施せず、モスキート
雑音が発生した画素に対してモスキート雑音を低減する
処理を適応的に行うこと、或いは、(2)入力画像信号
をN×M画素(N,Mは自然数)のブロック単位で直交
変換を行い変換係数を得て、該変換係数を量子化・符号
化して生成された符号化情報を復号・逆量子化して変換
係数を得て、該変換係数に対し逆直交変換を実施して画
像信号を復元する画像信号復号器であって、該画像信号
復号器が、復元された画像信号の全画素に対して微分処
理を実施して微分画像を得る微分処理手段と、該微分処
理手段の出力である微分画像の全画素に対してエッジ画
素抽出のための所定のしきい値以上の微分値をもつ画素
をエッジ画素として画像信号のエッジ部分を抽出してエ
ッジ画像を得るエッジ抽出手段と、該エッジ抽出手段の
出力と復元された画像信号によりブロック単位での画像
信号の属性を判定してブロックを分類するブロック属性
分類手段と、前記エッジ抽出手段の出力と前記ブロック
属性分類手段のブロック属性の分類結果に基づいて復元
された画像信号に対しブロック単位にフィルタを制御す
るフィルタリング手段とを有し、前記ブロック属性分類
手段において、前記エッジ抽出手段の出力であるエッジ
画像を用いて、これをブロック単位に調べ、ブロック内
にエッジ画素を含まないものを平坦ブロックとし、エッ
ジ画素を含むブロックに対しては復元された画像信号を
用いてエッジ画素を含むブロックと同じ位置のブロック
内の輝度値の分散を求め、これがエッジテクスチャ分類
のための所定のしきい値以上であるときにはエッジブロ
ックとし、エッジテクスチャ分類のための所定のしきい
値より小さいときにはテクスチャブロックとして、エッ
ジ・ テクスチャ・ 平坦の3種類のブロックに分類し、
前記フィルタリング手段において、各ブロック毎にエッ
ジあるいはテクスチャブロックの中でエッジ画素でない
画素に対してフィルタリングを行い、その際エッジブロ
ックにはテクスチャブロックより強い平滑化が実施され
るようにフィルタの強度を切り替え、全くエッジ画素を
含まないブロックである平坦ブロックにはブロック内の
全画素に対してフィルタリングを実施せず、モスキート
雑音が発生した画素に対してモスキート雑音を低減する
処理を適応的に行うことを特徴としたものである。
【0008】
【作用】符号器は、入力画像信号に対してブロック単位
に2次元の直交変換を実施して得られた変換係数を量子
化・符号化し、符号化情報を生成して、その結果を復号
器に伝送する。復号器では、まず前記符号化情報を復号
・逆量子化して得られた変換係数を逆直交変換して画像
信号を復元する。微分処理手段は前記復号器のフレーム
メモリに蓄積された画像信号の全画素を微分処理して微
分画像を生成する。エッジ抽出手段は前記微分処理手段
の出力である微分画像の全画素のしきい値処理によりエ
ッジ画素を抽出し画像信号のエッジ部分を抽出する。ブ
ロック属性分類手段は前記エッジ抽出手段の出力と前記
微分処理手段の出力により、或いは、エッジ抽出手段の
出力とフレームメモリに蓄積された画像信号によりエッ
ジ抽出手段の出力であるエッジ画像を用いて、これをブ
ロック単位に調べ、ブロック内にエッジ画素を含まない
ものを平坦ブロックとし、エッジ画素を含むブロックに
対しては微分処理手段の出力である微分画像、或いは、
フレームメモリに蓄積された画像信号を用いてエッジ画
素を含むブロックと同じ位置のブロック内の微分値、或
いは、輝度値の分散を求め、これがエッジテクスチャ分
類のための所定のしきい値以上であるときにはエッジブ
ロックとし、エッジテクスチャ分類のための所定のしき
い値より小さいときにはテクスチャブロックとして、ブ
ロック単位での画像信号の属性を判定してブロックをエ
ッジ・ テクスチャ・ 平坦の3種類のブロックに分類す
る。フィルタリング手段は前記エッジ抽出手段の出力と
前記ブロック属性分類手段の分類結果に基づいて、各ブ
ロック毎にエッジあるいはテクスチャブロックの中でエ
ッジ画素でない画素に対してフィルタリングを行い、そ
の際エッジブロックにはテクスチャブロックより強い平
滑化が実施されるようにフィルタの強度を切り替え、全
くエッジ画素を含まないブロックである平坦ブロックに
はブロック内の全画素に対してフィルタリングを実施せ
、モスキート雑音が発生したブロックに対してブロッ
ク単位でフィルタを制御して適応的にモスキート雑音を
低減するフィルタリングを行う。
【0009】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明による画像信号復号器の一実施例
を説明するための構成図で、図中、1はフレームメモリ
部、2は直交変換部、3は量子化部、4は符号化部、5
は復号部、6は逆量子化部、7は逆直交変換部、8はフ
レームメモリ部、9は微分処理部、10はエッジ抽出
部、11はブロック属性分類部、12はフィルタリング
部である。
【0010】符号器は、画像信号を蓄積するフレームメ
モリ部1と、該フレームメモリ部1に接続され、入力画
像信号をブロック単位で直交変換を行い、変換係数を出
力する直交変換部2と、該直交変換部2に接続され、直
交変換部2からの変換係数を量子化する量子化部3と、
該量子化部3に接続され、量子化された変換係数を符号
化する符号化部4とを備えている。復号器は、符号器か
らの符号化情報を復号する復号部5と、該復号部5に接
続され、復号部5からの信号を逆量子化して変換係数を
得る逆量子化部6と、該逆量子化部6に接続され、変換
係数を逆直交変換し、画像信号を復元する逆直交変換部
7と、該逆直交変換部7に接続され、復元画像信号を蓄
積するフレームメモリ部8とを備えている。
【0011】本発明の実施例の復号器は、さらにフレー
ムメモリ部8に接続され、復元画像信号を微分処理する
微分処理部9と、該微分処理部9に接続され、画像信号
のエッジ部分を抽出するエッジ抽出部10と、該エッジ
抽出部10及び該微分処理部9に接続され、ブロック単
位での画像信号の属性を判定してブロックを分類するブ
ロック属性分類部11と、該エッジ抽出部10及び該ブ
ロック属性分類部11に接続され、モスキート雑音が発
生したブロックに対してエッジ位置とブロック属性に基
づきブロック単位にフィルタを制御してモスキート雑音
を低減する処理を施すフィルタリング部12とを備えて
いる。
【0012】図2は、本発明による画像信号復号器の他
の実施例を説明するための構成図で、図中の参照番号は
図1と同様である。図1においては、微分処理部9の出
力が、ブロック属性分類部11に入力されているのに対
し、図2においては、フレームメモリ部8の出力が、ブ
ロック属性分類部11に入力されている点である。すな
わち、図2における復号器は、さらにフレームメモリ部
8に接続され、復元画像信号を微分処理する微分処理部
9と、該微分処理部9に接続され、画像信号のエッジ部
分を抽出するエッジ抽出部10と、該エッジ抽出部10
及び該フレームメモリ部8に接続され、ブロック単位で
の画像信号の属性を判定してブロックを分類するブロッ
ク属性分類部11と、該エッジ抽出部10及び該ブロッ
ク属性分類部11に接続され、モスキート雑音が発生し
たブロックに対してエッジ位置とブロック属性に基づき
ブロック単位にフィルタを制御してモスキート雑音を低
減する処理を施すフィルタリング部12を備えている。
【0013】以下、本発明による画像信号復号器の動作
について説明する。フレームメモリ部1は、入力画像信
号を蓄積する。直交変換部2において、フレームメモリ
部1に蓄積された入力画像信号を、例えば、8×8画素
のブロック毎に2次元の離散コサイン変換(Discrete C
osine Transform;DCT)を実施し、時間領域の信号
から周波数領域への信号へ変換してDCT係数を量子化
部3に出力する。該量子化部3は、高い符号効率を得る
ためにDCT係数の量子化を行い、符号化するDCT係
数を削減する。このように量子化されたDCT係数は符
号化部4に出力される。該符号化部4では、量子化され
たDCT係数の系列に適切な符号割当てを行うエントロ
ピー符号化を実施し、可変長符号からなる符号化情報を
生成して復号器へこれを伝送する。
【0014】一方、復号器では復号部5において、符号
化情報のエントロピー復号を行い、量子化されたDCT
係数を逆量子化部6に出力する。該逆量子化部6は、量
子化部3で行ったのと逆の処理である逆量子化を行い、
逆量子化されたDCT係数を逆直交変換部7に出力す
る。該逆直交変換部7において、2次元の逆離散コサイ
ン変換を実施し、復元画像信号を得る。フレームメモリ
部8では逆直交変換部7で復元した復元画像信号を蓄積
する。微分処理部9は、フレームメモリ部8に蓄積され
ている復元画像信号の全画素に対して Sobel オペレー
タを用いて微分処理を施し、微分画像を作成する。この
オペレータにより得られる微分値Gi,jは、図3にお
いて3×3の画素のウィンドウ内の復元画像信号の輝度
値をA〜Iとしたとき、式(1)で表される。 Gi,j= |A+2B+C−G−2H−I| +|A+2D+G−C−2F−I| … (1) エッジ抽出部10では、前記微分画像の全画素からエッ
ジを抽出するための式(2)のように、適当なしきい値
THgでしきい値処理して、2値のエッジ画像を得る。 Gi,j ≧ THgのとき Ei,j=1 Gi,j < THgのとき Ei,j=0 … (2) ここで、Gi,jは微分画像を表し、Ei,jはエッジ画
像を表す。また、Ei,j=1である画素をエッジ画素
と定義する。
【0015】ブロック属性分類部11では、前記エッジ
画像および微分画像、あるいは復元画像信号の輝度値を
用いて復元画像信号のブロックの属性を、エッジと、テ
クスチャと、平坦の3種類のブロックに分類する。この
処理は、まずエッジ画像をブロック毎に調べ、ブロック
内にエッジ画素を含まないものを平坦ブロックと分類す
る。次に、エッジ画素を含むブロックに対し、微分画像
あるいは復元画像信号を用いて、それぞれのブロック内
の微分値あるいは輝度値の分散を求める。これは、エッ
ジの存在するブロックでは微分値あるいは輝度値の小さ
い画素と大きい画素とに分かれるため、そのブロックの
微分値あるいは輝度値の分散は大きな値となる。それに
対して、テクスチャ部分のブロックでは微分値、あるい
は輝度値の大きさが明確に分かれないので、微分値ある
いは輝度値の分散は小さくなる。
【0016】従って、この特徴を利用してエッジ画素を
含むブロックをエッジブロックとテクスチャブロックに
分類できる。すなわち、各ブロックにおける微分値ある
いは輝度値の分散をVk,lとしたとき、式(3)で示す
ように、しきい値THvを用いてエッジブロックとテク
スチャブロックに分類する。 Vk,l ≧ THvのとき、エッジブロック Vk,l < THvのとき、テクスチャブロック … (3) フィルタリング部12は、前記エッジ抽出部10で得ら
れたエッジ画像のエッジ画素の位置に基づき、前記ブロ
ック属性分類部11でエッジブロックとテクスチャブロ
ックに分類されたブロックに対してモスキート雑音の低
減処理を行う。雑音低減処理の対象となる画素はエッジ
付近に存在するため、エッジを保存しながら雑音除去の
効果が高い適応型非線形フィルタを用いる。これは、フ
ィルタリング対象画素S0,0に対して図4に示すように
5×5画素のウィンドウを設定し、式(4)によりフィ
ルタ出力S′0,0を得る。
【0017】
【数1】
【0018】但し、|x| ≦ mのとき、f(x)=1 |x| > mのとき、f(x)=0 ここで、フィルタのパラメータmは、フィルタの強度を
制御するものであり、これを大きくすると強い平滑化が
行われ振幅の大きなランダム雑音も除去できる。また、
mを小さくすると平滑化が弱くなり微細なエッジを保存
しながら低振幅のランダム雑音を除去できる。
【0019】フィルタリングは、フレームメモリ部8に
蓄積されている復元画像信号に対して、エッジブロック
とテクスチャブロックのエッジ画素でない画素、すなわ
ち、図5に“〇”で示す画素をフィルタリング対象画素
とし、これを注目画素S0,0とした5×5画素のウィン
ドウを設定し、式(4)でフィルタ出力S′0,0を求め
る。このとき、パラメータmをブロック属性に基づいて
ブロック単位で制御し、エッジブロックに対しては、よ
り効果的にモスキート雑音を低減させるために大きな値
を使用する。また、テクスチャブロックについては、フ
ィルタリングによる微細なテクスチャの劣化を防ぎつ
つ、モスキート雑音を低減させるために比較的小さな値
のmを使用する。この関係を式で表すと、 エッジブロックのm ≧ テクスチャブロックのm … (5) となる。フィルタリングにより得られたS′0,0をフレ
ームメモリ部8へ蓄積し、1画面分の処理が終了した後
の画像信号を出力してモスキート雑音が低減された出力
画像信号を得る。以上、本発明の実施例によれば、復元
画像信号を微分処理してモスキート雑音が発生したと考
えられる画素を検出し、さらにブロックの属性によりブ
ロック単位でフィルタを制御することでモスキート雑音
を低減する処理を適応的に行うことができる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)直交変換符号化方式の復号器側において、復元さ
れた画像信号からモスキート雑音の発生を検出し、その
部分に対してフィルタリングによりモスキート雑音を低
減するので、従来、画質劣化の大きな原因となっていた
モスキート雑音を低減することができる。 (2)ブロック属性によりブロック単位でモスキート雑
音の低減処理のフィルタを制御するので、エッジ部分に
対しては、より効果的にモスキート雑音が低減でき、テ
クスチャ部分については、フィルタリングによる微細な
テクスチャの劣化を防ぎつつモスキート雑音を低減し、
モスキート雑音の低減処理に伴う画質の劣化を最小限に
抑制することができる。 (3)本発明は符号器側で特別な処理を必要とせず復号
器側のみで実現でき、どのような符号化アルゴリズムで
生成された符号化画像に対しても本発明のモスキート雑
音の低減処理を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像信号復号器の一実施例を説明
するための構成図である。
【図2】本発明による画像信号復号器の他の実施例を説
明するための構成図である。
【図3】本発明における3×3画素のウィンドウの輝度
値を説明するための図である。
【図4】本発明におけるモスキート雑音低減フィルタの
ウィンドウを説明するための図である。
【図5】本発明におけるブロック内のフィルタリング対
象画素を説明するための図である。
【図6】従来の直交変換符号化方式を説明するためのブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…フレームメモリ部、2…直交変換部、3…量子化
部、4…符号化部、5…復号部、6…逆量子化部、7…
逆直交変換部、8…フレームメモリ部、9…微分処理
部、10…エッジ抽出部、11…ブロック属性分類部、
12…フィルタリング部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像信号をN×M画素(N,Mは自
    然数)のブロック単位で直交変換を行い変換係数を得
    て、該変換係数を量子化・符号化して生成された符号化
    情報を復号・逆量子化して変換係数を得て、該変換係数
    に対し逆直交変換を実施して画像信号を復元する画像信
    号復号器であって、該画像信号復号器が、復元された画
    像信号の全画素に対して微分処理を実施して微分画像を
    得る微分処理手段と、該微分処理手段の出力である微分
    画像の全画素に対してエッジ画素抽出のための所定のし
    きい値以上の微分値をもつ画素をエッジ画素として画像
    信号のエッジ部分を抽出してエッジ画像を得るエッジ抽
    出手段と、該エッジ抽出手段の出力と前記微分処理手段
    の出力によりブロック単位での画像信号の属性を判定し
    てブロックを分類するブロック属性分類手段と、前記エ
    ッジ抽出手段の出力と前記ブロック属性分類手段のブロ
    ック属性の分類結果に基づいて復元された画像信号に対
    しブロック単位にフィルタを制御するフィルタリング手
    段とを有し、前記ブロック属性分類手段において、前記
    エッジ抽出手段の出力であるエッジ画像を用いて、これ
    をブロック単位に調べ、ブロック内にエッジ画素を含ま
    ないものを平坦ブロックとし、エッジ画素を含むブロッ
    クに対しては微分処理手段の出力である微分画像を用い
    てエッジ画素を含むブロックと同じ位置のブロック内の
    微分値の分散を求め、これがエッジテクスチャ分類のた
    めの所定のしきい値以上であるときにはエッジブロック
    とし、エッジテクスチャ分類のための所定のしきい値よ
    り小さいときにはテクスチャブロックとして、エッジ・
    テクスチャ・ 平坦の3種類のブロックに分類し、前記
    フィルタリング手段において、各ブロック毎にエッジあ
    るいはテクスチャブロックの中でエッジ画素でない画素
    に対してフィルタリングを行い、その際エッジブロック
    にはテクスチャブロックより強い平滑化が実施されるよ
    うにフィルタの強度を切り替え、全くエッジ画素を含ま
    ないブロックである平坦ブロックにはブロック内の全画
    素に対してフィルタリングを実施せず、モスキート雑音
    が発生した画素に対してモスキート雑音を低減する処理
    を適応的に行うことを特徴とする画像信号復号器。
  2. 【請求項2】 入力画像信号をN×M画素(N,Mは自
    然数)のブロック単位で直交変換を行い変換係数を得
    て、該変換係数を量子化・符号化して生成された符号化
    情報を復号・逆量子化して変換係数を得て、該変換係数
    に対し逆直交変換を実施して画像信号を復元する画像信
    号復号器であって、該画像信号復号器が、復元された画
    像信号の全画素に対して微分処理を実施して微分画像を
    得る微分処理手段と、該微分処理手段の出力である微分
    画像の全画素に対してエッジ画素抽出のための所定のし
    きい値以上の微分値をもつ画素をエッジ画素として画像
    信号のエッジ部分を抽出してエッジ画像を得るエッジ抽
    出手段と、該エッジ抽出手段の出力と復元された画像信
    号によりブロック単位での画像信号の属性を判定してブ
    ロックを分類するブロック属性分類手段と、前記エッジ
    抽出手段の出力と前記ブロック属性分類手段のブロック
    属性の分類結果に基づいて復元された画像信号に対しブ
    ロック単位にフィルタを制御するフィルタリング手段と
    を有し、前記ブロック属性分類手段において、前記エッ
    ジ抽出手段の出力であるエッジ画像を用いて、これをブ
    ロック単位に調べ、ブロック内にエッジ画素を含まない
    ものを平坦ブロックとし、エッジ画素を含むブロックに
    対しては復元された画像信号を用いてエッジ画素を含む
    ブロックと同じ位置のブロック内の輝度値の分散を求
    め、これがエッジテクスチャ分類のための所定のしきい
    値以上であるときにはエッジブロックとし、エッジテク
    スチャ分類のための所定のしきい値より小さいときには
    テクスチャブロックとして、エッジ・ テクスチャ・ 平
    坦の3種類のブロックに分類し、前記フィルタリング手
    段において、各ブロック毎にエッジあるいはテクスチャ
    ブロックの中でエッジ画素でない画素に対してフィルタ
    リングを行い、その際エッジブロックにはテクスチャブ
    ロックより強い平滑化が実施されるようにフィルタの強
    度を切り替え、全くエッジ画素を含まないブロックであ
    る平坦ブロックにはブロック内の全画素に対してフィル
    タリングを実施せず、モスキート雑音が発生した画素に
    対してモスキート雑音を低減する処理を適応的に行うこ
    とを特徴とする画像信号復号器。
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