JP2000165877A - 画像符号化装置及び画像復号化装置 - Google Patents

画像符号化装置及び画像復号化装置

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JP2000165877A
JP2000165877A JP33888498A JP33888498A JP2000165877A JP 2000165877 A JP2000165877 A JP 2000165877A JP 33888498 A JP33888498 A JP 33888498A JP 33888498 A JP33888498 A JP 33888498A JP 2000165877 A JP2000165877 A JP 2000165877A
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discrete cosine
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JP33888498A
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English (en)
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Hiroyuki Oyabu
裕之 大藪
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質劣化を伴なわずに符号打ち切りを行うこ
とができる、可変長符号化方式の画像符号化・復号化方
式を提供する。 【解決手段】 ハフマン符号化の過程では、ブロック内
のハフマン符号量(ブロック符号量)を計数し、ブロッ
ク符号量が予め設定された符号量を越えると、打ち切り
指示をアサートして、ハフマン符号化処理を強制的に打
ち切るとともに、ブロックの符号データの最後にEOB
tを入れる。ハフマン復号化の過程では、データ・スト
リーム中にEOBtを発見することで、符号打ち切りが
行なわれたことを検知する。符号打ち切りが行なわれた
画素ブロックは高周波成分が失われているので、エッジ
の鈍りを回復するための所定の補償処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの蓄積
や転送等を行なうために画像データを圧縮する画像符号
化装置及び画像復号化装置に係り、特に、ハフマン符号
化などの可変長方式の符号化・復号化処理を行なうタイ
プの画像符号化装置及び画像復号化装置に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、可変長符号化方
式で符号化されたデータが所定符号量を越えたときには
符号打ち切りを行なう画像符号化装置及び画像復号化装
置に関する。
【0003】
【従来の技術】情報処理、情報通信技術が高度に発達し
た現在、コンピュータ・データのみならず、画像や音声
などの各種データも電子的に取扱われるようになってき
た。
【0004】このうち、静止画や動画などの原画像デー
タは、一般に、冗長性が高く且つサイズが膨大であり、
そのまま記憶装置に格納したりネットワーク上で伝送し
たりすると、記憶容量や通信負荷が過大となってしま
う。このため、画像データを蓄積したり伝送する際に
は、画像データを一旦符号化して冗長性を取り除いてか
ら蓄積しあるいは伝送するのが一般的となっている。圧
縮された画像データは、伸長処理を施してから利用に供
される。
【0005】例えば、複写機において電子ソートを行な
うような場合には、読み取った複数頁分の画像データを
蓄積する必要がある。このため、画像データを符号化圧
縮してからハード・ディスク装置に格納することが行な
われている。
【0006】カラー静止画符号化方式は、例えば、IS
O(InternationalOrganizati
on for Standardization:国際
標準化機構)とITU−T(Internationa
l Telecommunication Union
−Telecommunication Secto
r:国際電気通信連合電気通信標準化部門)の共同組織
であるJPEG(Joint Photographi
c Coding Experts Group)によ
って標準化作業が進められている。このJPEGに代表
されるように、DCT(Discrete Cosin
e Transform:離散コサイン変換)を用いた
画像符号化方式が現在多く利用されている。DCTが採
用されるのは、DCTが画像の統計的性質に適ってお
り、データ圧縮効率が高まるということにも依拠する。
【0007】DCTを用いた画像符号化方式では、一般
に、画像データを8×8のブロックに分割して、DC
T、量子化、ハフマン符号化という処理を経て符号化圧
縮される。ハフマン符号化によれば、出現頻度の大きい
信号に対して少ないビットを与えることにより画像信号
の符号量を効率的に削減することができる。また、圧縮
された画像データを伸長して原画像データに復元するに
は、ハフマン復号化、逆量子化、IDCT(逆離散コサ
イン変換)という処理が行なわれる。
【0008】DCTを用いたこの種の画像符号化方式に
よれば、総じて高い圧縮率が期待される。しかしなが
ら、ハフマン符号化は可変長符号化方式であるため、取
扱う画像の種類や性質に応じて符号化データ量は変動す
る。このため、先述した電子ソート式の複写機等におい
ては、ハード・ディスク装置に蓄積可能な最大保存枚数
が不定となってしまう。また、ハード・ディスク装置の
データ入出力速度はメモリのそれよりも遅いため、画像
データを一旦メモリに格納してからプリント・エンジン
部に転送するという構造が一般的であるが、可変長符号
化方式では必要なメモリ容量も定まらない。
【0009】JPEGのような可変長符号化方式では、
「符号打ち切り」という処理が採用されている。符合打
ち切りとは、DCT係数のうち未符号化のAC成分が全
て非有意係数すなわちゼロとなる場合には、敢えて全て
のAC成分をハフマン符号に変換することはせず、以後
のAC成分が全てゼロであることを示すEOB(End
of Block)に置き換えて符号化を打ち切るこ
とにより、データの冗長性を低減するというものであ
る。符号データを復号化するときには、符号データ・ス
トリーム中にEOB符号を検出することにより、残りの
63番目までのAC成分が全て非有意係数すなわちゼロ
であると判断することができる。
【0010】また、1つの画像ブロックについての最大
符号量を予め設定しておくことで、符号量を制御すると
いう従来技術もある。この方式では、ある1つの画素ブ
ロックについての符号化の途中で最大符号量を超えた場
合には、それ以降のDCT係数についての符号化を強制
的に打ち切り、EOB(End of Block)を
アサートして残りのDCT係数を全て非有意係数すなわ
ちゼロにする、という処理が行なわれる。
【0011】また、例えば特開平3−213059号公
報にはK(任意)成分以降の有意係数を強制的に非有意
係数すなわちゼロにする方法が開示されており、特開平
4−196695号公報には非有意係数がn(任意)以
上連続した場合には残りのAC成分を無条件に非有意係
数とみなす方法が提案されている。
【0012】これら符号量を制御する方法によれは、各
画素ブロックについての符号量の上限値が定まるので、
ハード・ディスクやメモリ等の符号データを蓄積すべき
装置の記憶容量を設定することが可能となるであろう。
【0013】ところが、ハフマン符号化は、通常、DC
T係数のAC成分を、低周波領域から高周波領域に向か
う順(ジグザグ・スキャン)で実行される。したがっ
て、上述したように強制的な符号打ち切りを行なう方法
によれば、本来は画像データ中に存在する筈の高周波成
分が失われることになる。このため、エッジ等の高周波
成分を多く含むブロックでは、エッジが鈍ってしまい、
画像劣化が著しく目立つこともある。
【0014】略言すれば、符号打ち切りがなされた符号
化データはエッジ部分の画質が劣化するので、エッジ部
分に対して画質改善のための処置が必要となる訳であ
る。
【0015】他方、画像データ中の鈍ったエッジの画質
を向上させるための公知の画像処理技術は数多ある。
【0016】例えば、特開平4−40075号は、符号
化による画像劣化を防止する技術に開示している。同公
報に係る発明によれば、原画像データの中からエッジを
検出して、エッジとそれ以外の領域に分割して、夫々を
異なる符号化方式でデータ圧縮することで、画像劣化を
回避するようになっている。
【0017】また、特開平5−227431号公報で
は、復号画像に対してエッジ検出を行ない、エッジが発
見された場合には所定の画像処理を施して画質の改善を
図っている。
【0018】しかしながら、特開平4−40075号公
報による場合、少なくとも複数の符号化方式を装備する
必要があり、ハードウェア化すると回路は複雑で且つ大
規模なものとなってしまい、コストが増大する。
【0019】また、特開平5−227431号公報によ
る場合、既にエッジ成分が鈍っている復号画像からエッ
ジを抽出するようになっているため、エッジ検出の精度
そのものが悪くなり、画質改善は事実上困難であろう。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハフ
マン符号化などの可変長方式によって画像データの符号
化・復号化処理を行なうタイプの、優れた画像符号化装
置及び画像復号化装置を提供することにある。
【0021】本発明の更なる目的は、画質劣化を伴なわ
ずに符号打ち切りを行うことができる、可変長符号化方
式の画像符号化装置及び画像復号化装置を提供すること
にある。
【0022】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、画像データを所定サイズのブロック単位で直交変換
し、量子化し、可変長符号化する画像符号化装置であっ
て、 符号化された各符号の符号長を検出する検出手段
と、 前記検出手段により検出されたブロック内の符号
長を累積する累積手段と、前記累積手段により累積され
た符号長が所定値を越えたことに応答して符号化打ち切
りを指示する指示手段と、前記指示手段によって符号化
打ち切りが指示されたことに応答して符号化が打ち切ら
れたことを示す所定の符号化打ち切り符号を発生する発
生手段と、を含むことを特徴とするものである。
【0023】本発明の第1の側面に係る画像符号化装置
によれば、ブロック内の符号長が所定値を越えると符号
化を打ち切るので、各画素ブロックの符号化データを設
定符号量以下のサイズに抑えることができる。この結
果、符号化圧縮画像の最大符号量が定まるので、符号化
データを蓄積すべき装置の記憶容量を設定することが可
能となる。
【0024】また、符号化打ち切りを行なったときには
所定の符号化打ち切り符号を発生するようにしているの
で、後に符号化圧縮画像を復号化伸長するときには、符
号化打ち切り符号を検知することで符号化打ち切りがな
されたことを判断することができる。
【0025】また、本発明の第2の側面は、画像データ
を符号化するための画像符号化装置であって、原画像デ
ータをn×n画素のブロック毎に離散コサイン変換関数
を適用して、n×n個の離散コサイン変換係数に変換す
る離散コサイン変換部と、前記離散コサイン変換部が出
力する各離散コサイン変換係数を量子化する量子化部
と、前記量子化部によって量子化された各離散コサイン
変換係数をハフマン符号化する符号化部と、前記符号化
部によってハフマン符号化されたブロック内のハフマン
符号量の和(ブロック符号量)を計数する計数部と、前
記計数部によって計数されたブロック符号量が予め設定
された符号量を越えてないか否かをチェックし、ブロッ
ク符号量が設定符号量を越えたことに応答して、前記符
号化部によるハフマン符号化処理の打ち切り指示をアサ
ートする符号化制御部と、前記符号化部によってハフマ
ン符号化された符号化データを出力する出力部を備え、
前記符号化部は、打ち切り指示のアサートに応答して、
直前の符号化データを無効化して、符号化が打ち切られ
たことを示す符号化打ち切りハフマン符号に置き換える
ことを特徴とするものである。
【0026】本発明の第2の側面に係る画像符号化装置
では、離散コサイン変換部において原画像データをn×
n画素のブロック毎に離散コサイン変換関数を適用して
n×n個の離散コサイン変換係数に変換し、量子化部に
おいて各離散コサイン変換係数を量子化し、符号化部に
おいて量子化された各DCT係数をハフマン符号化を行
なう。
【0027】ハフマン符号化の過程では、計数部におい
て、ブロック内のハフマン符号量の和、すなわち「ブロ
ック符号量」を計数するようになっている。そして、こ
のブロック符号量が予め設定された符号量の上限値を越
えると、符号化制御部は打ち切り指示をアサートして、
残りの離散コサイン変換係数についてのハフマン符号化
処理を強制的に打ち切るようになっている。このとき、
打ち切りの直前に符号化されたハフマン符号を無効化し
て、これに代わって、符号化が打ち切られたことを示す
所定の符号化打ち切りハフマン符号が出力される。
【0028】符号打ち切りを行なうことにより、各画素
ブロックは、各画素ブロックの符号化データを設定符号
量以下のサイズに抑えることができる。この結果、符号
化圧縮画像の最大符号量が定まるので、符号化データを
蓄積すべき装置の記憶容量を設定することが可能とな
る。
【0029】各離散コサイン変換係数についてのハフマ
ン符号は順次つなぎ合わせられて、データ・ストリーム
として形成される。符号化が打ち切られたn×n画素ブ
ロックについての符号化データは、データ・ストリーム
の最後に符号化打ち切りハフマン符号が付けられる。し
たがって、後に符号化圧縮画像を復号化伸長するときに
は、符号化打ち切り符号を検知することで符号化打ち切
りがなされたことを判断することができる。
【0030】また、本発明の第3の側面は、画像データ
をn×n画素のブロック単位で離散コサイン変換、量子
化、及びハフマン符号化された画像データを復元するた
めの画像復号化装置であって、符号化データをハフマン
復号化して量子化された離散コサイン係数に復元するハ
フマン復号化部と、量子化された離散コサイン変換係数
を前記ハフマン復号化部から入力するとともに、これを
逆量子化して離散コサイン変換係数に戻す逆量子化部
と、離散コサイン変換係数を前記ハフマン復号化部から
入力するとともに、これをn×n画素ブロックに復元す
る逆離散コサイン変換部と、前記逆離散コサイン変換部
によって復元されたn×n画素ブロックに対して所定の
補償処理を施す補償部とを備え、ハフマン符号化が打ち
切られた符号化データ・ブロックに対しては所定の符号
化打ち切りハフマン符号が付けられており、前記ハフマ
ン復号化部は符号化打ち切りハフマン符号を検出したこ
とに応答して打ち切り信号をアサートし、前記補償部は
前記打ち切り信号のアサートに応答して所定の補償処理
を実行することを特徴とするものである。
【0031】本発明の第3の側面に係る画像復号化装置
は、第2の側面に係る画像符号化装置によって符号化さ
れた符号化データを原画像データに復元するための装置
である。この画像復号化装置によれば、符号化データ
は、ハフマン復号化部によってハフマン復号化されて量
子化された離散コサイン変換係数に復元され、逆量子化
部によって逆量子化され、さらに、逆離散コサイン変換
部によって逆離散コサイン変換処理が施されて、元のn
×n画素ブロックに復元される。
【0032】ハフマン復号化部は、符号化データ・スト
リーム中に符号化打ち切りハフマン符号を検知すると、
打ち切り信号をアサートするようになっている。そし
て、補償部は、打ち切り信号のアサートに応答して、所
定の補償処理を実行するようになっている。一般に、符
号打ち切りが行なわれた画素ブロックは高周波成分が失
われているので(前述)、補償部ではエッジの鈍りを回
復するための所定の補償処理を施す訳である。
【0033】補償処理の一例は、画素データの丸め込み
である。画素値を離散的にすることにより、急峻なエッ
ジを蘇らせる訳である。
【0034】また、本発明の第4の側面は、画像データ
を所定サイズのブロック単位で直交変換し、量子化し、
可変長符号化する画像符号化装置であって、符号化され
た各符号の符号長を検出する第1の検出手段と、ブロッ
ク中におけるエッジ情報を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段により検出されたブロック内の符号
長を累積する累積手段と、前記累積手段により累積され
た符号長が所定値を越えたことに応答して符号化打ち切
りを指示する指示手段と、前記指示手段によって符号化
打ち切りが指示されたことに応答して、符号化が打ち切
られたことを示す所定の符号化打ち切り符号を発生する
とともに、前記第2の検出手段によって検出されたエッ
ジ情報に対応するパターン符号を前記符号化打ち切り符
号に付加して出力する発生手段と、を含むことを特徴と
するものである。
【0035】本発明の第4の側面に係る画像符号化装置
と第1の側面に係る画像符号化装置とは、前者が、ブロ
ック中におけるエッジ情報を検出する第2の検出手段を
備えるとともに、発生手段は第2の検出手段によって検
出されたエッジ情報に対応するパターン符号を前記符号
化打ち切り符号に付加して出力するようになっている点
で相違する。ここで言うエッジ情報とは、好ましくは、
元の画像ブロック中に存在する最もアクティブなエッジ
の方向のことである。第2の検出手段がアクティブなエ
ッジ方向として水平、垂直、又は対角という3種類の方
向を検出する場合、符号化打ち切り符号に付加すべきパ
ターン符号は2ビットで済む。このような場合、第4の
側面に係る画像符号化装置によれば、後に符号化圧縮画
像を復号化伸長するときには、符号化打ち切り符号の存
在によってブロックについて符号化打ち切りがなされた
ことを判断できるだけでなく、打ち切りによって失われ
たであろう原画像中のアクティブなエッジ方向を同定す
ることもできる。
【0036】また、本発明の第5の側面は、画像データ
を符号化するための画像符号化装置であって、原画像デ
ータをn×n画素のブロック毎に離散コサイン変換関数
を適用して、n×n個の離散コサイン変換係数に変換す
る離散コサイン変換部と、n×n画素ブロック中におい
てアクティブなエッジ方向を検出する検出部と、前記離
散コサイン変換部が出力する各離散コサイン変換係数を
量子化する量子化部と、前記量子化部によって量子化さ
れた各離散コサイン変換係数をハフマン符号化する符号
化部と、前記符号化部によってハフマン符号化されたブ
ロック内のハフマン符号量の和(ブロック符号量)を計
数する計数部と、前記計数部によって計数されたブロッ
ク符号量が予め設定された符号量を越えてないか否かを
チェックし、ブロック符号量が設定符号量を越えたこと
に応答して、前記符号化部によるハフマン符号化処理の
打ち切り指示をアサートする符号化制御部と、前記ハフ
マン符号化部によってハフマン符号化された符号化デー
タを出力する出力部を備え、前記符号化部は、打ち切り
指示のアサートに応答して、直前の符号化データを無効
化して符号化が打ち切られたことを示す符号化打ち切り
ハフマン符号に置き換えるとともに、前記検出部にて検
出されたアクティブなエッジ方向に対応するアクティブ
・パターン符号を前記符号化打ち切りハフマン符号に付
加して出力することを特徴とするものである。
【0037】本発明の第5の側面に係る画像符号化装置
と第2の側面に係る画像符号化装置とは、前者が、n×
n画素ブロック中においてアクティブなエッジ方向を検
出する検出部を備えるとともに、符号化部は、検出部に
て検出されたアクティブなエッジ方向に対応するアクテ
ィブ・パターン符号を符号化打ち切りハフマン符号に付
加して出力する点で相違する。このため、後に符号化圧
縮画像を復号化伸長するときには、符号化打ち切り符号
の存在によってブロックについて符号化打ち切りがなさ
れたことを判断できるだけでなく、打ち切りによって失
われたであろう原画像中のアクティブなエッジ方向を同
定することもできる。
【0038】また、本発明の第6の側面は、画像データ
をn×n画素のブロック単位で離散コサイン変換、量子
化、及びハフマン符号化された画像データを復元するた
めの画像復号化装置であって、符号化データをハフマン
復号化して量子化された離散コサイン変換係数に復元す
るハフマン復号化部と、量子化された離散コサイン変換
係数を前記ハフマン復号化部から入力するとともに、こ
れを逆量子化して離散コサイン変換係数に戻す逆量子化
部と、離散コサイン変換係数を前記逆量子化部から入力
するとともに、これをn×n画素ブロックに復元する逆
離散コサイン変換部と、前記逆離散コサイン変換部によ
って復元されたn×n画素ブロックに対して所定の補償
処理を施す補償部とを備え、ハフマン符号化が打ち切ら
れた符号化データ・ブロックに対しては所定の符号化打
ち切りハフマン符号と元のn×n画素ブロックに含まれ
るアクティブなエッジ方向に対応したアクティブ・パタ
ーン符号が付けられており、前記ハフマン復号化部は、
符号化が打ち切られたことを示す符号化打ち切りハフマ
ン符号を検出したことに応答して打ち切り信号をアサー
トし、前記補償部は、前記打ち切り信号のアサートに応
答して、アクティブ・パターン符号に対応した補償処理
を実行することを特徴とするものである。
【0039】本発明の第6の側面に係る画像復号化装置
は、第5の側面に係る画像符号化装置によって符号化さ
れた符号化データを原画像データに復元するための装置
であるが、補償部は、打ち切り信号のアサートに応答し
て、アクティブ・パターン符号に対応した補償処理を実
行するという点で、第3の側面に係る画像復号化装置と
は相違する。
【0040】第3の側面に係る画像復号化装置において
は、補償部は、符号化打ち切りに基因するエッジの鈍り
を回復するために、復元された画素値を離散的な値にす
るなど、元の画像データに存在していたエッジの特徴情
報に依らない一律な補償処理しか行うことができなかっ
た。これに対し、第6の側面に係る画像復号化装置によ
れば、符号化打ち切り符号に付加されたアクティブ・パ
ターン符号を参照することで、原画像データ中のアクテ
ィブなエッジ方向に対応した補償処理を実行することが
できる。アクティブ・パターン符号は、後述するよう
に、僅か2ビット長で充分であり、符号化効率に影響を
及ぼすことはない。
【0041】かかる補償処理の例は、デジタル・フィル
タ処理である。すなわち、各エッジ・パターンに対応し
た複数のデジタル・フィルタを予め用意しておき、EO
Btに付加されているパターン符号に従って最適なデジ
タル・フィルタを選択して、復元画像ブロックに対して
フィルタ処理を施せばよい。
【0042】要するに、本発明によれば、画像符号化時
に符号打ち切りを行なった場合には、打ち切り発生を示
す符号化打ち切り符号を発生する。画像復号化時には、
符号化打ち切り符号を検出することで、打ち切られた画
素ブロックのみを選択的に画像処理を施すことができ
る。この結果、符号化圧縮画像の最大符号量を設定しな
がら画質の劣化を最小限に抑えることが可能となる訳で
ある。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0044】図1には、本発明の第1の実施例に係る画
像符号化・復号化装置100のハードウェア構成を模式
的に示している。但し、画像符号化部分と復号化部分
は、必ずしも同一装置内に収容されている必要はなく、
夫々、画像符号化装置と画像復号化装置として物理的に
独立して存在していてもよい。
【0045】画像符号化部分は、DCT回路101と、
量子化回路102と、ハフマン符号化回路103と、符
号量制御回路104と、パッキング回路105とで構成
される。
【0046】DCT回路101は、8×8画素を1つの
ブロック単位として、2次元DCT(Discrete
Cosine Transform:離散コサイン変
換)処理を行なう。
【0047】ここで、DCTとは、画素ブロックに対し
てDCT関数を適用して、画像に関する情報を周波数成
分に関する情報に変換することであり、直交変換符号方
式の1つである。[数1]にはDCT関数を示してい
る。
【0048】
【数1】
【0049】DCTを適用することにより、各画素値P
xy(x,y=0,…,7)からなる8×8画素ブロック
の画像情報から64個のDCT係数Suv(u,v=0,
…,7)が得られることを理解されたい。なお、DCT
関数自体は当業界において周知である。例えば遠藤敏明
著「カラー静止画像の国際標準符号化方式―JPEGア
ルゴリズム―」(インターフェース,1991年12月
号、P.160〜P.182)を参照されたい。
【0050】DCT回路101から出力される1画素ブ
ロック分のDCT係数は、8×8マトリクスの2次元的
なDCT係数表として表される。図2には、DCT係数
表を示している。このDCT係数表は、1個のDC(直
流)成分S00と、周波数成分の係数に相当する63個の
AC(交流)成分S01,S02,…,S77で構成される。
先頭のDC成分は8×8個のDCT係数の平均値を意味
する。また、各AC成分は、元の画素ブロック内の周波
数成分に相当する。DCT係数表の水平軸は原画素ブロ
ックにおける横方向空間周波数を意味し、また、垂直軸
は縦方向空間周波数を意味する(周知)。
【0051】なお、DCTは、例えば、入力される画像
データの動きに従って随時符号化パラメータを変えるA
DCT(適応DCT)であってもよい。
【0052】量子化回路102は、高い符号化効率を得
るために、各DCT係数を量子化する。より具体的に
は、量子化回路102は、各DCT係数の位置に対応す
る量子化閾値を格納した量子化テーブル(図示しない)
を持ち、DCT回路101から入力されたDCT係数を
対応する量子化閾値で逐次除算して量子化を行ない、量
子化された各DCT係数をハフマン符号化回路103に
渡す。
【0053】ハフマン符号化回路103は、ハフマン符
号テーブル(後述)を用いて、量子化されたDCT係数
の系列に符号割当てを施す。
【0054】また、本実施例のハフマン符号化回路10
3は、発生した符号量を符号量制御回路104に逐次出
力するようになっている。ハフマン符号化回路103に
ついては、後に詳解する。
【0055】符号量制御回路104では、各画素ブロッ
ク毎に発生する符合量の制御を行なう。すなわち、 (1)AC成分のラン・レングスをチェックし、残りの
AC成分が全て非有意係数すなわちゼロであると判定す
ると、ブロック終了信号をアサートする。このブロック
終了信号のアサートに応答して、ハフマン符号化回路1
03は、残りのAC成分が全てゼロであることを示すハ
フマン符号(EOB)を出力して、当該画素ブロック内
の符号化処理を終了する。 (2)画素ブロック毎に符号量を計数し、係数値が予め
設定されたブロック符号量を越えたときには、打ち切り
指示信号をアサートする。この打ち切り指示信号のアサ
ートに応答して、ハフマン符号化回路103は、以後の
DCT係数のハフマン符号化処理を強制的に打ち切ると
ともに、符号化が打ち切られたことを示すハフマン符号
(EOBt)を出力して、当該ブロック内の符号化処理
を終了する。
【0056】ハフマン符号化回路103が出力する各符
号データは、パッキング回路105によって一連のデー
タ・ストリームの形式にパッキングされる。この符号化
圧縮されたデータ・ストリームは、例えばハード・ディ
スク装置(HDD)106のような大容量の外部記憶装
置に一旦格納される。画像データをHDD106から取
り出すときには、電子ソートなどを行なってもよい。ま
た、データ・ストリームは、記憶装置106に蓄積され
るのではなく、図示しない伝送媒体を経由して、他の装
置(例えば画像復号化装置)に転送されてもよい。
【0057】次に、画像符号化・復号化装置100の復
号化部分について説明する。符号化圧縮されたデータ・
ストリームは、基本的には、符号化とは逆の処理を施す
ことで元の画像データに復元される。この復号化部分
は、ハフマン復号化回路107と、逆量子化回路108
と、逆DCT回路109と、タグ同期回路110と、丸
め回路111とで構成される。
【0058】ハフマン復号化回路107は、HDD10
6から取り出した符号化データを、量子化されたDCT
係数に戻す。また、EOBtに相当する符号を検出した
ならば、タグ同期回路110に対してEOBt信号をア
サートする。ハフマン復号化回路107については、後
に詳解する。
【0059】逆量子化回路108は、量子化されたDC
T係数の各々を、量子化テーブル中の対応する量子化し
きい値で乗算して、量子化前のDCT係数に戻す。逆量
子化回路108では、量子化回路102と同じ量子化テ
ーブルを適用する。
【0060】逆DCT回路109は、DCT係数に対し
て[数2]に示すDCT逆変換を適用して、64個の成
分SuvからなるDCT係数表を、8×8画素ブロックの
画像データPxy(x,y=0,…,7)に復元する。
【0061】
【数2】
【0062】丸め回路111は、逆DCT回路109か
らブロック単位の画像データを受け取るとともに、この
画素ブロックに対応する打ち切り信号をタグ同期回路1
10経由で同期的に入力する。EOBt信号がアサート
されていたならば、個々の画素レベルは予め設定されて
いるn種類のレベル(n=9では、0,32,64,9
2,128,160,192,224,256の各レベ
ル)のうち最も近いレベルに丸められる。この結果、復
号化された画素ブロック中の各画素は離散的な画素値を
持つことになり、エッジが回復される。
【0063】図3には、ハフマン符号化回路103の内
部構造を詳細に示したブロック図である。以下、これに
ついて説明する。
【0064】ハフマン符号化回路103は、DCハフマ
ン符号テーブル207とACハフマン符号テーブル20
8を個別に持ち、DCT係数のDC成分とAC成分とで
異なる符号化処理を施す。
【0065】DC成分は、8×8個のDCT係数の平均
値を意味する。DC成分の符号化は、1つ前のブロック
の同一色成分についてのDC成分との差分(ΔDC)を
用いて符号化される。CG(コンピュータ・グラフィッ
クス)画像のように線分で形成される特殊な画像を除い
て、通常の画像データは隣接ブロック間で平均値が大き
く変化することはない。このため、差分ΔDCはゼロ近
傍に集中し、高能率な符号化が期待できるという訳であ
る。
【0066】量子化されたDCT係数のDC成分は、全
ブロックの値を保持するレジスタ202と、差分をとる
ための減算器203に入力される。差分値ΔDCは、マ
ルチプレクサ205を経由して、グループ化回路206
に入力される。
【0067】グループ化回路206では、図4に示すよ
うなグループ化テーブルに従ってグループ化を行ない、
差分値ΔDCをグループ番号(SSSS)と付加ビット
の形式で表現する。グループ番号とは、グループ化テー
ブル中で差分値ΔDCに対応する番号のことであり、付
加ビットとは、同一グループ内で差分値ΔDCの小さい
順に与えられる値である。例えば、差分値ΔDCが−7
であればグループ#3であり、また、同グループ内で最
小の値なので付加ビットは000である。グループ番号
(SSSS)はDCハフマン符号テーブル207に入力
され、付加ビットは後続のパッキング回路105に入力
される。
【0068】DCハフマン符号テーブル207では、入
力したグループ番号(SSSS)を、これに該当するD
Cハフマン符号語に置き換えて、後続のパッキング回路
105に出力する。例えば、DCハフマン符号テーブル
207上において、グループ#3に対してDCハフマン
符号”100”が割り当てられていれば、入力された差
分値ΔDC=−7に対してDCハフマン符号”100”
が出力される。
【0069】グループ番号(SSSS)に対して割り当
てられたDCハフマン符号の後ろに付加ビットを連結し
たものが、ハフマン符号化回路103のパッキング回路
105に対する出力符号となる。ハフマン符号+付加ビ
ットは「シンボル」とも呼ばれる。
【0070】また、本実施例のDCハフマン符号テーブ
ル207は、発生符号量を符号量制御回路104に逐次
出力する。ここで言う発生符号量とは、差分値ΔDCに
対応する符号語の符号長と付加ビット長の和のことであ
る。
【0071】他方、量子化されたDCT係数のAC成分
は、8×8マトリックスのDCT係数表をジグザグ・ス
キャンする形式で1次元的に並べ変えられて、まず、比
較器201に入力されて、AC成分が非有意係数か否か
を判断する。図5には、DCT係数表をジグザグ・スキ
ャンする様子を模式的に示している。
【0072】AC成分が非有意係数すなわちゼロであれ
ば、ラン・カウンタ204にてラン長が1ずつカウント
・アップされる。また、このとき、符号量制御回路10
4に入力されているラン・イネーブル信号がアサートさ
れる。
【0073】AC成分が有効係数すなわちゼロ以外の値
であれば、ラン・カウンタ204はそれまでにカウント
していたラン・レングス(RRRR)をACハフマン符
号テーブル208に出力する。また、グループ化回路2
06は、マルチプレクサ205を経由してAC成分を入
力しており、AC成分が有効係数の場合には該当するグ
ループ番号(SSSS)をACハフマン符号テーブル2
08に出力する。グループ番号は、図6に示すグループ
化テーブルを検索することで得られる。但し、グループ
番号だけではグループしか特定できないので、グループ
内の順番を示す付加ビットも出力する。
【0074】ACハフマン符号テーブル208では、ラ
ン・レングス(RRRR)とグループ番号(SSSS)
との組み合わせに対してハフマン符号を割り当てる。A
Cハフマン符号の後ろに付加ビットを連結したものが、
ハフマン符号化回路103のパッキング回路105に対
する出力符号となる。ハフマン符号+付加ビットは「シ
ンボル」とも呼ばれる。
【0075】本実施例のACハフマン符号テーブル20
8は、前述したように、ブロック終了信号がアサートさ
れたときには、以後のAC成分が全て非有意係数すなわ
ちゼロであることを示すシンボルEOB(End of
Block)に相当するハフマン符号を出力する。ま
た、打ち切り信号がアサートされたときには、直前に発
生したACハフマン符号を無効化し、符号化打ち切りを
示すシンボルEOBt(End of Block t
ermination)に相当するハフマン符号に置き
換えて出力して、処理中の画素ブロックについての残り
のハフマン符号化を強制的に打ち切る。したがって、ブ
ロック終了又は符号打ち切りにより符号化が終了した画
素ブロックについての符号データの最後には、夫々、シ
ンボルEOB又はEOBtが付されることになる。
【0076】また、本実施例のACハフマン符号テーブ
ル208は、発生符号量を符号量制御回路104に逐次
出力する。ここで言う発生符号量とは、ACハフマン符
号長と付加ビット長の和のことである。
【0077】既に述べたように、符号量制御回路104
は、8×8画素で構成される各画素ブロック毎に発生す
るハフマン符号量を制御するための装置であり、より具
体的には、画素ブロック内の発生符号量が所定値を越え
ると、以後の符号化を強制的に打ち切るような制御動作
を実現する。このため、符号量制御回路104は、発生
符号量やラン・レングスなど符号量に関するデータをハ
フマン符号化回路103から入力するとともに、符号化
終了や打ち切りを指示する各信号をハフマン符号化回路
103に出力している。
【0078】図7には、符号量制御回路104の制御動
作をフローチャートの形式で示している。以下、該フロ
ーチャートの各ステップについて説明する。
【0079】8×8画素ブロックについての符号化開始
とともに、該フローチャートもスタートする。まず、変
数Jをゼロに初期化する。Jは、8×8マトリックスを
ジグザグ・スキャンする形式で1次元的に並べ変えられ
たDCT係数の順番を示す。
【0080】ステップS11では、J=0、すなわちD
CT係数のDC成分を符号化したときの発生符号量を、
変数「ブロック符号量」に代入する。発生符号量は、D
Cハフマン符号長と付加ビット長の和であり、夫々DC
ハフマン符号テーブル207とグループ化回路206か
ら送られてくる(前述)。
【0081】次いで、ステップS12では、J番目のD
CT係数が非有意係数すなわちゼロか否かを判別する。
DCT係数がゼロであれば、Jが63(すなわち最後の
AC成分)に到達するまでゼロが続くか否かを、ステッ
プS13及びS14で構成される閉ループにより確認す
る。
【0082】処理中の画素ブロックについての残り全て
のDCT係数がゼロであれば、ACハフマン符号テーブ
ル208に対してブロック終了信号をアサートして(ス
テップS15)、この処理ルーチンを終了する。ACハ
フマン符号テーブル208は、ブロック終了信号のアサ
ートに応答して、残り全てのDCT係数がゼロであるこ
とを示すシンボルEOB(End of Block)
に相当するハフマン符号を出力して、当該画素ブロック
についてのハフマン符号化処理を終了する。なお、EO
Bについては、[従来の技術]の項で説明した通りであ
る。
【0083】他方、J番目のDCT係数がゼロでなけれ
ば、この時点までにDCT係数をハフマン符号化して発
生した符号量の和、すなわち「ブロック符号量」を求め
る(S16)。各DCT係数をハフマン符号化したとき
の発生符号量は、ハフマン符号長とその付加ビット長の
和であり、DCハフマン符号テーブル207又はACハ
フマン符号テーブル208とグループ化回路206の各
々から逐次出力される。符号量制御回路104では、こ
の発生符号量を計数することでブロック符号量を求める
ことができる。
【0084】次いで、ブロック符号量が予め設定された
符号量の上限値を越えていないか否かをチェックする
(ステップS17)。
【0085】ブロック符号量が設定符号量を越えてしま
うと、符号量制御回路104は、打ち切り指示信号をア
サートして(ステップS18)、この処理ルーチンを終
了する。他方、ACハフマン符号テーブル208では、
この打ち切り指示信号のアサートに応答して、直前に符
号化したハフマン符号を無効化し、シンボルEOBt
(End of Block terminatio
n)に相当するハフマン符号に置き換えて出力するとと
もに、残りのDCT係数(AC成分)についての符号化
処理を強制的に打ち切る。EOBtは、前述したよう
に、丸め回路111による画像復号化時のエッジ補完の
ために利用される。
【0086】また、判断ブロックS17において、ブロ
ック符号量が設定符号量を越えていない場合には、符号
量制御回路104は、ブロック終了信号と符号打ち切り
信号の双方をネゲート状態に保つ。これら両信号のネゲ
ートに応答して、ACハフマン符号テーブル208は、
J番目のDCT係数(AC成分)についてハフマン符号
を発生する(ステップS19)。
【0087】次いで、ステップS20では変数Jが63
に到達していないか、すなわち未処理のDCT係数(A
C成分)が残っているか否かを判断する。未処理のDC
T係数が残っていれば、ステップS21でJを1だけ増
分してからステップS12に復帰し、後続のDCT係数
について上記と同様の処理を繰り返す。
【0088】また、Jが63に到達していれば、判断ブ
ロックの分岐Yesに進み、当該処理ルーチンを終了す
る。
【0089】要するに、符号化制御回路104は、残り
のAC成分が全て非有意係数すなわちゼロであればブロ
ック終了信号をアサートする。ACハフマン符号テーブ
ル208は、これに応答して、シンボルEOB(End
of Block)に相当するハフマン符号を発生し
て、当該ブロックについての符号化を終了するので、ブ
ロック符号量が節減される。また、ブロック符号量が設
定符号量を超えた場合には、符号化制御回路104は、
打ち切り指示信号をアサートする。ACハフマン符号テ
ーブル208では、これに応答してシンボルEOBt
(End ofBlock Termination)
に相当するハフマン符号を発生して、当該ブロックにつ
いての符号化処理を強制的に終了するので、ブロック符
号量は所定値以下に抑えられる。
【0090】図8には、ハフマン符号化された画素ブロ
ックのデータ構造を模式的に示している。前述したよう
に、各画素ブロックの符号化データはパッキング回路1
05によってデータ・ストリームの形式にパッキングさ
れている。
【0091】同図に示すように、各画素ブロックの符号
化データは、DCT係数のDC成分とAC成分の各々に
ついてのハフマン符号が連結して構成される。同図にお
いて、C x yというシンボルは、第x番目の画素ブロッ
クについての第y番目のシンボルを指す。
【0092】図8において、第J番目の画素ブロック
は、第l+1番目以降のAC成分が全て非有意係数すな
わちゼロのため、ブロック終了により符号化が終了した
例である。この場合、符号データはシンボルEOBに相
当するハフマン符号で終了している。
【0093】また、第J+1番目の画素ブロックは、発
生符号量が所定の上限値を越えることなく、全てのAC
成分についての符号化がなされている例である。
【0094】また、第J+2番目の画素ブロックでは、
第n+1番目のAC成分についてハフマン符号化を行な
ったときに発生符号量が所定の上限値を越えてしまった
例である。この場合、当該ブロック内の符号化処理は強
制的に打ち切られる。また第n+1番目のAC成分につ
いて発生したハフマン符号は無効化され、シンボルEO
Btに相当するハフマン符号を以って符号データが終了
する。
【0095】図9には、ハフマン復号化回路107の内
部構造を詳細に示したブロック図である。以下、これに
ついて説明する。
【0096】HDD106から取り出された(若しくは
図示しない伝送路を経由して受け取った)データ・スト
リームは、バッファ251に一時蓄積される。
【0097】次いで、アンパック回路252では、デー
タ・ストリームから各シンボル毎に符号化データが切り
出される。
【0098】符号化データは、DCハフマン復号化テー
ブル255及びACハフマン復号化テーブル256に送
られて、デコードされる。DCハフマン復号化テーブル
255とACハフマン復号化テーブル256は、DCハ
フマン符号化テーブル207及びACハフマン符号化テ
ーブル208の各々における符号化処理とはほぼ逆の手
順によりハフマン復号化処理を行う。すなわち、DCハ
フマン復号化テーブル255は、DC成分についてのグ
ループ番号(SSSS)とその付加ビットを出力し、A
Cハフマン復号化テーブル256は、AC成分について
のラン・レングス(RRRR)とグループ番号(SSS
S)の組とその付加ビットを出力する。
【0099】デコードされた符号がDC成分であれば、
マルチプレクサ257及び258は、夫々、DCハフマ
ン復号化テーブル255から出力されたハフマン符号長
と、ラン・レングス(RRRR)及びグループ番号(S
SSS)を、選択的に出力する。また、デコードされた
符号がAC成分であれば、マルチプレクサ257及び2
58は、ACハフマン復号化テーブル256からの各出
力を選択する。
【0100】1つのDCT係数成分についての符号化デ
ータは、ハフマン符号と付加ビットが連結して構成され
る。そこで、シフト回路253では、ハフマン符号長の
分だけ左側シフトして、付加ビットの頭出しを行なう。
さらに、後続のシフト回路254では、”11”からグ
ループ番号(SSSS)を引いた差分だけ右側シフトし
て、符号化データの中から付加ビットのみを取り出す。
【0101】取り出されたグループ番号(SSSS)や
ラン・レングス(RRRR)とグループ番号(SSS
S)の組は、逆量子化回路504(前述)に送り出され
る。
【0102】本実施例のACハフマン復号化テーブル2
06は、符号化データをデコードしている間にEOBt
を検出すると、タグ同期回路110(前述)に対してE
OBt信号をアサートするとともに、残りのAC成分に
係る符号化データに対しての復号化処理を終了する。こ
の終了動作は、通常のEOB動作に従ってもよい。
【0103】他方、加算器260では、符号化データに
ついてのハフマン符号長とグループ番号(SSSS)の
和が求められ、アンパック回路252に入力される。ア
ンパック回路252では、この入力データを基に、符号
化データからデコードしたデータを取り除いて、次の符
号化データの頭出しを行なう。
【0104】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図10には、第2の実施例に係る画像符号化・復
号化装置500のハードウェア構成を模式的に示してい
る。第1の実施例に係る装置100と同様に、画像符号
化部分と復号化部分は、必ずしも同一装置内に収容され
ている必要はなく、夫々、画像符号化装置と画像復号化
装置として物理的に独立して存在していてもよい。
【0105】第2の実施例と第1の実施例との主な相違
点は、DCT回路501と量子化回路502との間にパ
ターン分類回路511を配設した点である。
【0106】画像符号化の過程において、このパターン
分類回路511は、DCT回路501から送られてきた
DCT係数から、8×8画素ブロック中に垂直、水平、
又は対角のいずれかの方向にエッジが存在するかどうか
を判定する。そして、判定されたエッジ・パターンに対
応するアクティブ・パターン番号が、量子化回路502
を介してハフマン符号化回路503に送られる。パター
ン分類回路511の構成や動作特性については後に詳解
する。
【0107】パターン分類回路511が8×8画素ブロ
ック中でエッジを検出し、さらに、当該画素ブロックの
符号化処理において符号打ち切りが発生したときには、
図11に示すように、EOBtを示すハフマン符号の後
に、エッジ・パターンの分類を示すアクティビティ・パ
ターン番号が付加される。
【0108】アクティビティ・パターンのビット数は、
分類するパターン数によって定まる。本実施例のように
垂直、水平、対角の3種類に仕分けするのであれば2ビ
ットで足りる。本実施例では、垂直、水平、対角の各エ
ッジ・パターンに対して夫々パターン番号”01”、
”10”、 ”11”が割り当てられている。
【0109】他方、符号化圧縮されたデータは、第1の
実施例と同様に、符号化とは逆の処理を施すことで元の
画像データに復元される。復号化部分は、ハフマン復号
化回路507と、逆量子化回路508と、逆DCT回路
509と、タグ同期回路510と、丸め回路512とで
構成される。
【0110】ハフマン復号化回路507は、HDD50
6から取り出した符号化データを、量子化されたDCT
係数に戻す。また、ハフマン復号化回路507は、EO
Btに相当するハフマン符号を検出したならば、EOB
tに付加されているアクティビティ・パターン番号をタ
グとしてタグ同期回路510に送る。他方、画素ブロッ
クの符号データの最後にEOBtを発見しない、すなわ
ち打ち切りが行なわれていないときには、タグとして”
00”をタグ同期回路510に出力する。
【0111】タグ同期回路510は、逆DCT回路50
9が復元した8×8画素ブロックのデータを出力するの
に同期して、入力されたタグをデジタル・フィルタ51
2に渡す。
【0112】デジタル・フィルタ512は、各エッジ・
パターン毎のフィルタを備えている。各フィルタは該当
する方向のエッジを精鋭化する性質を持つ。デジタル・
フィルタ512は、逆DCT回路109からブロック単
位の画像データを受け取るとともに、この画素ブロック
に対応するタグをタグ同期回路110経由で同期的に入
力する。そして、タグに該当するフィルタを用いて画素
ブロックに対してデジタル・フィルタ処理を施し、指定
された方向のエッジ・パターンを回復せしめる。
【0113】図12には、デジタル・フィルタ512が
フィルタリング処理に用いる各フィルタを例示してい
る。符号打ち切りが行なわれたブロックでは、高周波成
分の欠如によってエッジが鈍っている。しかしながら、
本実施例では、タグは処理中の画素ブロックに含まれる
エッジ方向を示しているので、劣化した方向のみを精鋭
化するフィルタを選択的に用いることで、画質を改善す
ることができる。
【0114】例えば、アクティビティ・パターンが垂直
エッジを示すの”01”ときには図12(a)に示すフ
ィルタが用いられる。同様に、アクティビティ・パター
ンが水平エッジ又は対角エッジを示すときには、夫々、
図12(b)及び図12(c)に示すフィルタが用いら
れる。
【0115】図13には、パターン分類回路511の内
部構造を詳細に示している。以下、同図を参照しなが
ら、パターン分類回路511の構成と動作特性について
説明する。
【0116】DCT回路501から逐次送られてくるD
CT係数は、まず、絶対値変換回路701と先入れ先出
し(FIFO)形式のバッファ710に入力される。こ
のうち、絶対値変換回路701では、DCT係数を絶対
値すなわち正数に置き換える。
【0117】後続の702,703,704は、夫々、
垂直エッジ、水平エッジ、及び対角エッジを表す係数を
累積するためのレジスタである。また、705,70
6,707は、各レジスタの累積値の累積を求めるため
の加算器である。
【0118】制御回路708は、ブロック同期信号をD
CT回路501から入力しており、絶対値変換回路70
1に対するDCT係数の入力と同期的にパターン分類動
作を行なう。そして、垂直、水平、対角の各々に相当す
る位置(同図中の’1’が書き込まれた場所に対応す
る)のDCT係数が送られてきたときに、レジスタ70
2,703,704のうち該当するレジスタに対してイ
ネーブル信号をアサートする。各レジスタでは、イネー
ブル信号がアサートされる度に、そのとき入力されたD
CT係数値を累積していく。
【0119】垂直、水平、及び対角の各方向のDCT係
数は2次元DCT係数表の所定位置に現れることが知ら
れている。すなわち、垂直エッジ・パターンに係るDC
T係数は、図14に示すテーブル中のビット1が書き込
まれた位置に集まる。同様に、水平エッジ・パターン及
び対角エッジ・パターンは、夫々、図15及び図16に
示す各テーブル中のビット1が書き込まれた位置に集ま
る。制御回路708は、図13乃至図15に示すような
各エッジ・パターン・テーブルを参照することで、アサ
ートすべきイネーブル信号を特定することができる。
【0120】1つの画素ブロックについて上述のパター
ン分類動作を終えた時点では、画素ブロック中に存在す
る最も強いエッジ方向に該当するレジスタが最大の累積
値を持つことになる。比較器709は、各レジスタ70
2,703,704の累積値を入力して、最大値を示す
エッジを判定して、対応するパターン番号をアクティビ
ティ・パターン番号として出力する。例えば、垂直エッ
ジ・パターンと判定されたときには、パターン番号”0
1”が出力される。パターン番号は、量子化回路502
経由でハフマン符号化回路503に渡される。
【0121】また、パターン分類動作の終了と同期し
て、FIFOバッファ710に蓄えておいたDCT係数
が量子化回路503に転送される。
【0122】図17には、第2の実施例に係るハフマン
符号化回路503の内部構成を詳細に示している。この
ハフマン符号化回路503と第1の実施例におけるハフ
マン符号化回路103(図2を参照のこと)との主な相
違点は、パターン分類回路511から入力したアクティ
ビティ・パターン番号を一時蓄えるためのレジスタ91
1と、アクティビティ・パターンを付加ビットとしてE
OBtに付加するためのマルチプレクサ901を備えて
いる点である。以下、ハフマン符号化回路503の構成
と動作特性について詳解する。
【0123】前述のパターン分類回路511が発生した
アクティビティ・パターン番号は、レジスタ911に一
時蓄えられる。
【0124】符号量制御回路504が符号化打ち切り指
示信号をアサートし、これに応答してACハフマン符号
テーブル908がシンボルEOBtに相当するハフマン
符号を発生する。また、マルチプレクサ910では、打
ち切り指示信号のアサートに応答して、グループ化回路
906が出力する付加ビットに代えて、レジスタ911
に格納されたアクティビティ・パターン番号を出力す
る。この結果、図11(前述)に示すように、EOBt
に相当するハフマン符号とアクティビティ・パターン番
号が連結したシンボルがハフマン符号化回路503から
出力されることになる。
【0125】EOBtがアサートされた場合の発生符号
長は、EOBt自体の符号長とアクティビティ・パター
ン長の和となる。
【0126】図18には、本発明の第2の実施例に係る
画像符号化・復号化装置500におけるハフマン復号化
装置507の内部構成を詳細に示している。このハフマ
ン復号化装置507が第1の実施例に係るハフマン復号
化装置107と相違する主な点は、符号化打ち切りを示
すシンボルEOBtにアクティビティ・パターン番号が
付加されたデータ(図11を参照のこと)を入力し、且
つこれを処理する点である。
【0127】本実施例のACハフマン復号化テーブル9
56では、EOBtのグループ番号(SSSS)値をア
クティブ・パターン番号のビット数(=n)と等しく設
定されている。
【0128】マスク回路962では、EOBt信号がア
サートされると、マルチプレクサ957から入力される
グループ番号(SSSS)をマスクして、ゼロに書き換
えるようになっている。
【0129】また、シフト回路953の出力のうち上位
nビットを、アクティビティ・パターン番号としてタグ
同期回路510(前述)に出力する。
【0130】デジタル・フィルタ512(前述)は、E
OBtがアサートされたことに応答して、このアクティ
ビティ・パターン番号出力を有効なものとして扱う。す
なわち、アクティビティ・パターン番号に対応するフィ
ルタを選択して、画素ブロックにデジタル・フィルタ処
理を施す。
【0131】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
【0132】
【発明の効果】本発明の第1及び第2の側面に係る画像
符号化装置によれば、ブロック内の符号長が所定値を越
えると符号化を打ち切るので、各画素ブロックの符号化
データを設定符号量以下のサイズに抑えることができ
る。この結果、符号化圧縮画像の最大符号量が定まるの
で、符号化データを蓄積すべき装置の記憶容量を設定す
ることが可能となる。
【0133】また、符号化打ち切りを行なったときには
所定の符号化打ち切り符号を発生するようにしているの
で、後に符号化圧縮画像を復号化伸長するときには、符
号化打ち切り符号を検知することで符号化打ち切りがな
されたことを判断することができる。
【0134】本発明の第3の側面に係る画像復号化装置
によれば、第2の側面に係る画像符号化装置によって符
号化された符号化データを原画像データに好適に復元す
ることができる。この画像復号化装置では、符号化デー
タは、ハフマン復号化部によってハフマン復号化されて
量子化された離散コサイン変換係数に復元され、逆量子
化部によって逆量子化され、さらに、逆離散コサイン変
換部によって逆離散コサイン変換処理が施されて、元の
n×n画素ブロックに復元される。
【0135】ハフマン復号化部は、符号化データ・スト
リーム中に符号化打ち切りハフマン符号を検知すると、
打ち切り信号をアサートするようになっている。そし
て、補償部は、打ち切り信号のアサートに応答して、所
定の補償処理を実行するようになっている。一般に、符
号打ち切りが行なわれた画素ブロックは高周波成分が失
われているが、補償部ではエッジの鈍りを回復するため
の所定の補償処理を施すことができる。
【0136】本発明の第4及び第5の側面に係る画像符
号化装置では、ブロック中においてアクティブなエッジ
方向を検出するとともに、検出されたアクティブなエッ
ジ方向に対応するアクティブ・パターン符号を符号化打
ち切り符号に付加して出力するようになっている。この
ため、後に符号化圧縮画像を復号化伸長するときには、
符号化打ち切り符号の存在によってブロックについて符
号化打ち切りがなされたことを判断できるだけでなく、
打ち切りによって失われたであろう原画像中のアクティ
ブなエッジ方向を同定することもできる。
【0137】本発明の第6の側面に係る画像復号化装置
によれば、第5の側面に係る画像符号化装置によって符
号化された符号化データを原画像データに好適に復元す
ることができる、この画像復号化装置において、補償部
は、符号化打ち切り符号に付加されたアクティブ・パタ
ーン符号を参照することで、原画像データ中のアクティ
ブなエッジ方向に対応した補償処理を実行することがで
きる。アクティブ・パターン符号は、僅か2ビット長で
充分であり、符号化効率に影響を及ぼすことはない。
【0138】要するに、本発明によれば、画像符号化時
に符号打ち切りを行なった場合には、打ち切り発生を示
す符号化打ち切り符号を発生する。画像復号化時にはこ
の符号化打ち切り符号を検出することで、打ち切られた
画素ブロックのみを選択的に画像処理を施すことができ
る。この結果、符号化圧縮画像の最大符号量を設定しな
がら画質の劣化を最小限に抑えることが可能となる訳で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る画像符号化・復
号化回路100のハードウェア構成を模式的に示した図
である。
【図2】 2次元DCT係数表を模式的に示した図であ
る。
【図3】 ハフマン符号化回路103の内部構造を詳細
に示したブロック図である。
【図4】 グループ化回路206がDC成分のグループ
番号を求めるのに用いるグループ化テーブルである。
【図5】 2次元DCT係数表をジグザグ・スキャンす
る様子を示した図である。
【図6】 グループ化回路206がAC成分を求めるの
に用いるグループ化テーブルである。
【図7】 符号量制御回路104が実行する処理ルーチ
ンを示したフローチャートである。
【図8】 ハフマン符号化された画素ブロックのデータ
・ストリームを模式的に示した図である。
【図9】 ハフマン復号化回路107の内部構造を詳細
に示したブロック図である。
【図10】 本発明の第2の実施例に係る画像符号化・
復号化回路200のハードウェア構成を模式的に示した
図である。
【図11】 アクティビティ・パターン番号が付加され
たEOBtを示した図である。
【図12】 垂直エッジ・パターン、水平エッジ・パタ
ーン、及び対角エッジ・パターンに適用すべき各フィル
タを示した図である。
【図13】 パターン分類回路511の内部構造を詳細
に示した図である。
【図14】 2次元DCT係数表において垂直エッジ・
パターンが存在する位置を示した図である。
【図15】 2次元DCT係数表において水平エッジ・
パターンが存在する位置を示した図である。
【図16】 2次元DCT係数表において対角エッジ・
パターンが存在する位置を示した図である。
【図17】 本発明の第2の実施例に係る画像符号化・
復号化装置200のハフマン符号化回路503の内部構
成を詳細に示した図である。
【図18】 本発明の第2の実施例に係る画像符号化・
復号化装置200のハフマン復号化回路507の内部構
成を詳細に示した図である。
【符号の説明】
100,500…画像符号化・復号化回路、101,5
01…DCT回路、102,502…量子化回路、10
3,503…ハフマン符号化回路、104,504…符
号量制御回路、105,505…パッキング回路、10
6,506…HDD、107,507…ハフマン復号化
回路、108,508…逆量子化回路、109,509
…逆DCT回路、110,510…タグ同期回路、11
1…丸め回路、511…パターン分類回路、512…デ
ジタル・フィルタ、201,901…比較器、202,
902…レジスタ、203,903…減算器、204,
904…ラン・カウンタ、205,905…マルチプレ
クサ、206,906…グループ化回路、207,90
7…DCハフマン符号テーブル、208,908…AC
ハフマン符号テーブル、209,909…マルチプレク
サ、910…マルチプレクサ、911…レジスタ、25
1,951…バッファ、252,952…アンパック回
路、253,953…シフト回路、254,954…シ
フト回路、255,955…DCハフマン復号化回路、
256,956…ACハフマン復号化回路、257,9
57…マルチプレクサ、258,958…マルチプレク
サ、259,959…減算器、260,960…加算
器、962…マスク回路、701…絶対値変換回路、7
02,703,704…レジスタ、705,706,7
07…加算器、708…制御回路、709…比較器、7
10…FIFOバッファ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを所定サイズのブロック単位で
    直交変換し、量子化し、可変長符号化する画像符号化装
    置であって、 符号化された各符号の符号長を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出されたブロック内の符号長を累
    積する累積手段と、 前記累積手段により累積された符号長が所定値を越えた
    ことに応答して符号化打ち切りを指示する指示手段と、 前記指示手段によって符号化打ち切りが指示されたこと
    に応答して符号化が打ち切られたことを示す所定の符号
    化打ち切り符号を発生する発生手段と、を含むことを特
    徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】画像データを符号化するための画像符号化
    装置であって、 原画像データをn×n画素のブロック毎に離散コサイン
    変換関数を適用して、 n×n個の離散コサイン変換係数に変換する離散コサイ
    ン変換部と、 前記離散コサイン変換部が出力する各離散コサイン変換
    係数を量子化する量子化部と、 前記量子化部によって量子化された各離散コサイン変換
    係数をハフマン符号化する符号化部と、 前記符号化部によってハフマン符号化されたブロック内
    のハフマン符号量の和(ブロック符号量)を計数する計
    数部と、 前記計数部によって計数されたブロック符号量が予め設
    定された符号量を越えてないか否かをチェックし、ブロ
    ック符号量が設定符号量を越えたことに応答して、前記
    符号化部によるハフマン符号化処理の打ち切り指示をア
    サートする符号化制御部と、 前記符号化部によってハフマン符号化された符号化デー
    タを出力する出力部を備え、 前記符号化部は、打ち切り指示のアサートに応答して、
    直前の符号化データを無効化して、符号化が打ち切られ
    たことを示す符号化打ち切りハフマン符号に置き換える
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  3. 【請求項3】画像データをn×n画素のブロック単位で
    離散コサイン変換、量子化、及びハフマン符号化された
    画像データを復元するための画像復号化装置であって、 符号化データをハフマン復号化して量子化された離散コ
    サイン係数に復元するハフマン復号化部と、 量子化された離散コサイン変換係数を前記ハフマン復号
    化部から入力するとともに、これを逆量子化して離散コ
    サイン変換係数に戻す逆量子化部と、 離散コサイン変換係数を前記ハフマン復号化部から入力
    するとともに、これをn×n画素ブロックに復元する逆
    離散コサイン変換部と、 前記逆離散コサイン変換部によって復元されたn×n画
    素ブロックに対して所定の補償処理を施す補償部とを備
    え、 ハフマン符号化が打ち切られた符号化データ・ブロック
    に対しては所定の符号化打ち切りハフマン符号が付けら
    れており、 前記ハフマン復号化部は符号化打ち切りハフマン符号を
    検出したことに応答して打ち切り信号をアサートし、 前記補償部は前記打ち切り信号のアサートに応答して所
    定の補償処理を実行することを特徴とする画像復号化装
    置。
  4. 【請求項4】画像データを所定サイズのブロック単位で
    直交変換し、量子化し、可変長符号化する画像符号化装
    置であって、 符号化された各符号の符号長を検出する第1の検出手段
    と、 ブロック中におけるエッジ情報を検出する第2の検出手
    段と、 前記第1の検出手段により検出されたブロック内の符号
    長を累積する累積手段と、 前記累積手段により累積された符号長が所定値を越えた
    ことに応答して符号化打ち切りを指示する指示手段と、 前記指示手段によって符号化打ち切りが指示されたこと
    に応答して、符号化が打ち切られたことを示す所定の符
    号化打ち切り符号を発生するとともに、前記第2の検出
    手段によって検出されたエッジ情報に対応するパターン
    符号を前記符号化打ち切り符号に付加して出力する発生
    手段と、を含むことを特徴とする画像符号化装置。
  5. 【請求項5】画像データを符号化するための画像符号化
    装置であって、 原画像データをn×n画素のブロック毎に離散コサイン
    変換関数を適用して、 n×n個の離散コサイン変換係数に変換する離散コサイ
    ン変換部と、 n×n画素ブロック中においてアクティブなエッジ方向
    を検出する検出部と、 前記離散コサイン変換部が出力する各離散コサイン変換
    係数を量子化する量子化部と、 前記量子化部によって量子化された各離散コサイン変換
    係数をハフマン符号化する符号化部と、 前記符号化部によってハフマン符号化されたブロック内
    のハフマン符号量の和(ブロック符号量)を計数する計
    数部と、 前記計数部によって計数されたブロック符号量が予め設
    定された符号量を越えてないか否かをチェックし、ブロ
    ック符号量が設定符号量を越えたことに応答して、前記
    符号化部によるハフマン符号化処理の打ち切り指示をア
    サートする符号化制御部と、 前記ハフマン符号化部によってハフマン符号化された符
    号化データを出力する出力部を備え、 前記符号化部は、打ち切り指示のアサートに応答して、
    直前の符号化データを無効化して符号化が打ち切られた
    ことを示す符号化打ち切りハフマン符号に置き換えると
    ともに、前記検出部にて検出されたアクティブなエッジ
    方向に対応するアクティブ・パターン符号を前記符号化
    打ち切りハフマン符号に付加して出力することを特徴と
    する画像符号化装置。
  6. 【請求項6】画像データをn×n画素のブロック単位で
    離散コサイン変換、量子化、及びハフマン符号化された
    画像データを復元するための画像復号化装置であって、 符号化データをハフマン復号化して量子化された離散コ
    サイン変換係数に復元するハフマン復号化部と、 量子化された離散コサイン変換係数を前記ハフマン復号
    化部から入力するとともに、これを逆量子化して離散コ
    サイン変換係数に戻す逆量子化部と、 離散コサイン変換係数を前記逆量子化部から入力すると
    ともに、これをn×n画素ブロックに復元する逆離散コ
    サイン変換部と、 前記逆離散コサイン変換部によって復元されたn×n画
    素ブロックに対して所定の補償処理を施す補償部とを備
    え、 ハフマン符号化が打ち切られた符号化データ・ブロック
    に対しては所定の符号化打ち切りハフマン符号と元のn
    ×n画素ブロックに含まれるアクティブなエッジ方向に
    対応したアクティブ・パターン符号が付けられており、 前記ハフマン復号化部は、符号化が打ち切られたことを
    示す符号化打ち切りハフマン符号を検出したことに応答
    して打ち切り信号をアサートし、 前記補償部は、前記打ち切り信号のアサートに応答し
    て、アクティブ・パターン符号に対応した補償処理を実
    行することを特徴とする画像復号化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009033725A (ja) * 2007-07-03 2009-02-12 Canon Inc 動画像符号化装置及びその制御方法
JP2011035682A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Nec Corp データ符号化/復号方法および装置
JP2011049923A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Kyocera Mita Corp 画像圧縮装置及び画像圧縮プログラム
US8156408B2 (en) 2008-10-28 2012-04-10 Canon Kabushiki Kaisha Decoding apparatus, decoding method, and storage medium

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