JP3080544B2 - 携帯形電子機器 - Google Patents

携帯形電子機器

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JP3080544B2
JP3080544B2 JP06225023A JP22502394A JP3080544B2 JP 3080544 B2 JP3080544 B2 JP 3080544B2 JP 06225023 A JP06225023 A JP 06225023A JP 22502394 A JP22502394 A JP 22502394A JP 3080544 B2 JP3080544 B2 JP 3080544B2
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清秋 菊地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば内蔵するバッ
テリーによって各種の機能を駆動するハンディターミナ
ル等の携帯電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例1. 従来の電力を供給する方法として車のバッテリーが考え
られる。これは、バッテリーの使用が不可能になった車
に対して、バッテリーの使用が可能な車から電力を供給
する方法であり、2つの車のバッテリーの端子をブース
タケーブルで接続することで、バッテリーの使用が不可
能であった車は、充電することができ、動作可能にな
る。この方法の特徴は、充電中は2つの車が静止してい
ることである。また、1つの車が電力を供給することも
需給することも、どちらも可能なことである。
【0003】従来例2. また、パソコンについて考えてみると図43のようなD
ESK TOP型のパソコンを例にすると、表示装置9
3は、電源92をパソコン本体90の電源コネクタ91
に差し込んで電力を供給されている。この例の特徴は、
表示装置93には、電力が供給されるだけで、他の装置
に供給することができないことである。
【0004】従来例3. また、二次電池を搭載しているノート型パソコンについ
て考えてみると、図44のように処理を行っている途中
で二次電池の残量アラーム95が表示されると、残って
いる電力で動作可能なうちに、満充電してある予備バッ
テリー96とすぐさま交換する方法がある。この方法の
特徴は、予備バッテリーを予め用意しておくことが必要
である。
【0005】従来例4. また、ニッケル・水素蓄電池、或いは、ニッケル・カド
ミウム蓄電池を使用しているバッテリーでは、図45の
放電特性概略図によると、これらの電池は、長時間使用
しても端子電圧が一定値を保つという利点を有している
反面、電池の電力残量がなくなってくると急速に端子電
圧が低下するという特性を持っている。従って、このよ
うな電池を使用した電子機器は端子電圧を監視し、端子
電圧が低下した時点(図45の時刻T1)において、電
池の電力残量が少ないことを示すアラームを表示する。
そして、電子機器が引き続き使用され続けた場合には、
時刻T2において電子機器の動作を停止させる。このよ
うにニッケル・水素蓄電池またはニッケル・カドミウム
蓄電池を使用した場合には、アラームから停止の時間
(T2−T1)が短期間である。従って、電子機器を使
用している場合、アラームが表示されてから短時間で動
作が停止してしまうという欠点がある。このため、ユー
ザは替えの電池をあらかじめ持ち運びするか、または充
電器を携帯しなければならない。
【0006】従来例5. また、リチウム蓄電池を使用しているバッテリーでは、
図46の放電特性概略図によると、リチウム蓄電池の端
子電圧は使用時間とともに直線的に低下するので、端子
電圧を用いることにより、容易に電力の残量を検出する
ことできる。このため、上記従来例4に比べて、電力残
量が少ないことを示すアラームが表示されてからも、多
少余裕をもってバッテリーの交換を行うことができる。
【0007】従来例6. また、特開平5−37828によると、使用するバッテ
リーの種類に応じて警告用の設定電圧値を種々設定する
ことにより、種類の異なる各バッテリーの容量低下状態
を正確に検出してユーザに伝えるようにした。例えば、
図48の電子スチルカメラ10によるとモードコントロ
ーラ41には電源電圧検出回路53、及び、バッテリー
タイプ検出部54が設けられている。電源電圧検出回路
53は、当該電子スチルカメラ10に装着されたバッテ
リーの電圧値を検出し、バッテリータイプ検出部54
は、当該バッテリーの種別を判別する。モードコントロ
ーラ41はバッテリーの種別に応じて検出電圧値が所定
の電圧値まで降下した際に、所定の警告表示を、LCD
(液晶)表示部43及びファインダ表示部17において
表示するようになされている。図47にバッテリー種別
に応じた警告処理の手順が示されている。図47による
とNicdバッテリーは所定の電圧値までは緩やかに降
下するが、その後急激に降下するような特性を示すこと
により、モードコントローラ41はバッテリーの電圧値
が急激に降下する前の電圧値をプリダウン検出電圧値と
して設定し(SP32)、当該電圧値まで降下したとき
LCD表示部43にバッテリー警告表示を点滅表示させ
る(SP33)と共に、ファインダ表示部17に所定の
バッテリー警告文字表示を点滅させ(SP33)、バッ
テリーの容量が間もなく使用限界レベルに達することを
ユーザに知らせる。更に、モードコントローラ41は電
圧値が急激に降下し始める電圧値(β1)をダウン検出
電圧値として設定し(SP32)、ユーザが当該バッテ
リーを使用し続けることによってバッテリー電圧値がβ
1まで降下したとき、LCD表示部43にバッテリー警
告表示を点灯表示させる(SP33)と共に、ファイン
ダ表示部17に所定のバッテリー警告文字表示を点灯し
(SP33)、バッテリーの電圧値が使用限界値まで降
下したことをユーザに知らせると共に、電子スチルカメ
ラ10の動作を停止させ、続くステップSP38に移っ
て当該バッテリー警告処理を終了する。
【0008】これに対して装着されたバッテリーがアル
カリバッテリーである場合、当該バッテリー電圧値は全
体的に円弧を描くようにして緩やかに降下することによ
り、プリダウン検出電圧値(α2)、及び、ダウン検出
電圧値(β2)の間隔を比較的大きく開けて設定するこ
とができる。従ってモードコントローラ41はバッテリ
ーの電圧値(α2)をプリダウン検出電圧値として設定
し(SP34)、当該電圧値まで降下したとき、LCD
表示部43にバッテリー警告表示を点滅表示させる(S
P35)と共に、ファインダ表示部17に所定のバッテ
リー警告文字表示を点滅させ(SP35)、バッテリー
の容量が間もなく使用限界レベルに達することをユーザ
に知らせると共に、当該電圧値(α2)から大きく降下
した電圧値(β2)をダウン検出電圧値として設定し
(SP34)、ユーザが当該バッテリーを使用し続ける
ことによってバッテリー電圧値がβ2まで降下したとき
LCD表示部43にバッテリー警告表示を点灯表示させ
る(SP35)と共に、ファインダ表示部17に所定の
バッテリー警告文字表示を点灯し(SP35)、バッテ
リーの電圧値が使用限界値まで降下したことをユーザに
知らせると共に、電子スチルカメラ10の動作を停止さ
せ、続くステップSP38において当該バッテリー警告
処理を終了する。
【0009】これに対して装着された電源がACアダプ
タである場合、ACアダプタによる電源電圧値は使用時
間によらず常に一定の電圧値を保持し、電源スイッチを
オフ操作した時点において立ち下がるようになされてい
る。従ってプリダウン検出電圧値を設定する必要はな
く、電源がオフ状態となったことを検出するダウン検出
電圧値(β3)だけを設定するようにすれば良い。従っ
てモードコントローラ41は電圧値(β3)をダウン検
出電圧値として設定し、電源がオフ状態となって電圧値
がβ3以下に立ち下がったときLCD表示部43にバッ
テリー警告表示を点灯表示させる(SP37)と共に、
ファインダ表示部17に所定のバッテリー警告文字表示
を点灯し(SP37)、電源がオフ状態となったことを
ユーザに知らせると共に、電子スチルカメラ10の動作
を停止させ、続くステップSP38に移って当該バッテ
リー警告処理手順を終了する。
【0010】従来例7. さらに、特開平3−226814によると、検出手段に
より検出したバッテリーの電源電圧に応じて、制御手段
が携帯型端末装置の機能をオン/オフ制御する例が記載
されている。図50のハンディターミナルの全体的な回
路構成を示す図によると、ハンディターミナルには、主
電池(バッテリー)59の電源電圧を検出する電圧検出
部70が接続されている。この電圧検出部70の構成が
図49に示されており、電圧検出部70は、主電池59
の電源電圧(VCCS)の低下を検出するものであり、
このハンディターミナルが正常動作を維持するのに必要
な最低電圧値を検出する専用IC(5VA57AA)7
0aと、たとえば追加の機能であるプリンタ1を動作不
能とし、他の機能についての動作を保障することのでき
る最低電圧値を検出する専用IC(S8054ALR)
70bとを主体に構成されている。すなわち、専用IC
70aは、主電池59の電源電圧がたとえば5.7Vを
下回ったとき(VCCS<5.7V)にLレベル信号を
出力することにより、CPU11に強制割り込みをかけ
るものである。専用IC70bは、主電池59の電源電
圧がたとえば4.5Vを下回ったとき(VCCS<4.
5V)にLレベル信号をCPU11のI/Oポートに出
力するものである。このように、このハンディターミナ
ルには、付加的な機能をも使用可能とする場合の主電池
の最低電圧値と、付加的な機能を使用不可とした場合で
の基本的な機能についての動作を保障できる最低電圧値
とをそれぞれ検出する電圧検出部70が設けられてい
る。
【0011】上記のようなハンディターミナルでは、上
記した判断により、割り込みがかけられている場合、つ
まり主電池59の電源電圧が5.7V以下の場合には、
LCDコントローラ25を介して液晶ディスプレイ5上
にプリンタ使用不可を示すメッセージが表示される。ま
た、プリンタ1の使用を禁止する指示がプリンタコント
ローラ29に対してなされ、プリンタ1の電源はオンさ
れない。すなわち、主電池59の電源電圧が5.7V以
下に低下された場合には、プリンタ1の使用を禁止する
ことにより、その他の基本的な機能、たとえば4.5V
の電源電圧でその動作を保障することができる機能につ
いては通常の動作が可能とされる。そして、この状態
は、主電池59の電源電圧が4.5Vを下回る、つまり
電圧検出部70の専用IC70bよりのLレベル信号が
I/Oポートに供給されるまで維持される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来例
1では、バッテリーに充電を行っている時、電力を供給
する側も、供給される側も動作が停止している状態であ
るため、作業効率が悪くなるという問題点があった。
【0013】また、従来例2では、電力を供給される側
(表示装置93)は、どんな場合においても電力を供給
することはできない為、例えば、電力の残量が少なくア
ラーム表示している携帯形電子機器が近くに存在してい
ても、表示装置93は、上記携帯形電子機器に対して電
力を供給することができないという問題があった。
【0014】また、従来例3では、電池許容時間と作業
時間を見越して、予備電池を予め複数個携帯しなければ
ならないという問題があった。さらに、電池交換しない
でデータ保存すると、フロッピーディスクや固定ディス
クに保存する事になるので、大きな消費電力を必要とし
て保存している途中で電池容量がなくなり、データが消
滅するという問題があった。
【0015】また、従来例4によると、ニッケル・水素
蓄電池、或いは、ニッケル・カドミウム蓄電池を使用し
ているバッテリーでは、アラームが表示されてから短時
間で動作が停止してしまい、例えば、データをフロッピ
ーディスクに保存している途中で電池容量がなくなり、
データが消滅するという問題があった。さらに、アラー
ム表示されても接続されている機器の種類や、未処理デ
ータの量によっては残っている電池容量でも処理が行え
るような場合もあり、アラーム表示を行う判断基準があ
いまいであるという問題があった。
【0016】また、従来例5によると、リチウム蓄電池
を使用しているバッテリーでは、アラームが表示されて
からも、多少余裕をもってバッテリーの交換を行うこと
ができるが、予備バッテリーを予め複数個携帯しなけれ
ばならないという問題があった。さらに、アラーム表示
されても接続されている機器の種類や、未処理データの
量によっては残っている電池容量でも処理が行えるよう
な場合もあり、アラーム表示を行う判断基準があいまい
であるという問題があった。
【0017】また、従来例6によると、バッテリーの種
類によりアラーム表示を行う判断基準を備えてはいる
が、予備バッテリーを予め複数個携帯しなければならな
いという問題があった。さらに、アラーム表示されても
接続されている機器の種類や、未処理データの量によっ
ては残っている電池容量でも処理が行えるような場合も
あり、アラーム表示を行う判断基準があいまいであると
いう問題があった。
【0018】さらに、従来例7によるとハンディターミ
ナルの基本的な動作は保障しているが、付加的な機能に
ついては、検出した電圧値により停止する可能性もあ
る。このため、例えば、このようなハンディターミナル
を使用して、ユーザが客先でデータをプリンタに出力し
ている途中で、プリンタの動作を停止しなければならな
い事態が発生し、途中まで行われた処理は、意味のない
ものになってしまうという問題があった。また、再度プ
リンタにデータを出力するには、電力を充電するか、又
は満充電状態の電池を入れ換えて初めから同じ処理を行
わなければならず、ユーザにとっては非常に効率が悪い
という問題があった。
【0019】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたものであり、以下の事項を可能にする発
明である。 (a)電力を供給することも受給することもどちらも可
能な携帯形電子機器を得る。また、電力を供給している
携帯形電子機器は、必要に応じて自己の機能を制限せず
に、又は、制限して電力を供給することができる。さら
に、電力を供給されている携帯形電子機器は必要に応じ
て自己の機能を制限して電力を供給されることができ
る。 (b)携帯形電子機器に付加的な機能が接続されている
状態で動作可能な電力残量を検出し、電力が不足してい
る場合にアラームを発生し、処理中に付加的な機能の動
作を制限しないことを可能にする。 (c)また、上記(b)に加えて、携帯形電子機器に接
続されている付加的な機能の種類に応じて動作可能な電
力の残量を検出することができる。 (d)さらに、上記(b)又は(c)に加えて、携帯形
電子機器が処理しているデータ量に応じて動作可能な電
力の残量を検出することができる。 (e)また、携帯形電子機器に付加的な機能が接続され
ているだけでなく、使用する予定があることも調査し、
今後付加的な機能が使用されても動作可能であるか、電
力の残量を検出することができる。 (f)また、上記(e)に加えて携帯形電子機器が今後
処理を行うデータ量に基づいて、動作可能な電力の残量
を検出することができる。 (g)さらに、上記(e)又は(f)で電力の残量が不
足していることが判明された場合、消費電力の少ない入
出力機器に処理途中のデータを自動的に保存することが
できる。 (h)また、携帯形電子機器が処理しているデータ量に
基づいて、電力の残量が不足すると携帯形電子機器に接
続されている付加的機能を制限することができる。 (i)さらに、上記(h)に加えて、携帯形電子機器に
接続されている今後使用する予定の付加的機能の種類も
考慮し、電力の残量が不足すると、携帯形電子機器に接
続されている今後使用する予定の付加的機能を制限する
ことができる。 (j)また、電力の残量が不足している時、ユーザに対
応策を知らせることができる。 (k)また、上記(j)に加えて、複数の対応策の中か
らユーザが対応可能な対策を任意に選択することがで
き、携帯形電子機器は、上記選択された対応策を実行す
ることができる。
【0020】この発明は以上の事項を可能にし、携帯形
電子機器を使用しているユーザが電力不足が原因で処理
が中断したり、データが破壊されることを心配せずに、
使用できることを可能にする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る携帯形電
子機器、他の携帯形電子機器に電力を供給する電力供
給端子を備え、上記携帯形電子機器が、上記電力供給端
子により他の携帯形電子機器に電力を供給中に自己の機
能を制限することなく動作することを特徴としている。
【0022】また、この発明に係る携帯形電子機器
他の携帯形電子機器に電力を供給する電力供給端子を備
え、上記携帯形電子機器が、上記電力供給端子により他
の携帯形電子機器に電力を供給中に自己の機能を制限し
て動作することを特徴としている。
【0023】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記携帯形電子機器が、更に、他の携帯形電子機器から
電力を受給する電力受給端子を備えたことを特徴として
いる。
【0024】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記携帯形電子機器が、他の携帯形電子機器から電力を
受給中に、自己の機能を制限して動作することを特徴と
している。
【0025】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
携帯形電子機器において、電力検出部が現在の電力供給
状態を示す現在値を検出し、接続状態検出部が電力を消
費する負荷の接続状態を検出し、警報制御部が警報を発
生するための基準値を上記接続状態検出部により検出さ
れた負荷の接続状態に基づいて設定し、上記電力検出部
により検出された現在値と基準値を比較することにより
警報発生を要求し、警報発生部が上記警報制御部の警報
発生要求に基づいて警報を発生することを特徴としてい
る。
【0026】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記警報制御部が、接続状態検出部により検出された接
続状態から接続されていると判定された負荷の種類と組
み合せに応じて基準値を設定することを特徴としてい
る。
【0027】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記警報制御部が、更に、処理中のデータ量に基づいて
基準値を設定することを特徴としている。
【0028】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
携帯形電子機器において、電力検出部が現在の電力供給
状態を示す現在値を検出し、警報制御部が、警報を発生
するための基準値を処理中のデータ量に基づいて設定
し、上記電力検出部により検出された現在値と基準値を
比較することにより警報発生を要求し、警報発生部が上
記警報制御部の警報発生要求に基づいて警報を発生する
ことを特徴としている。
【0029】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記警報制御部が処理中のデータ量を用いて基準値を演
算により求めることを特徴としている。
【0030】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
携帯形電子機器において、電力検出部が、現在の電力供
給状態を示す現在値を検出し、演算部が、命令を実行し
てアクセス命令を出力し、アクセス監視部が、上記演算
部からのアクセス命令を監視してアクセスされる入出力
機器の種類を特定し、警報制御部が、上記アクセス監視
部により特定された入出力機器の種類に基づいて警報を
発生するための基準値を設定し、上記電力検出部により
検出された現在値と基準値を比較することにより警報発
生を要求し、警報発生部が上記警報制御部の警報発生要
求に基づいて警報を発生することを特徴としている。
【0031】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記警報制御部が、更に、処理中のデータ量に基づいて
基準値を設定することを特徴としている。
【0032】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記携帯形電子機器において、更に、データ保存部が、
指定された入出力機器にデータを保存し、バックアップ
起動部が、上記警報制御部により警報発生要求が出され
た場合、上記アクセス監視部により特定された入出力機
器よりも消費電力が少ない入出力機器を指定してデータ
保存部を起動し、アクセス命令に関するデータを、指定
した入出力機器に保存することを特徴としている。
【0033】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
携帯形電子機器において、電力検出部が現在の電力供給
状態を示す現在値を検出し、接続状態検出部が電力を消
費する負荷の接続状態を検出し、警報制御部が警報を発
生するための基準値を設定し、上記電力検出部により検
出された現在値と基準値を比較することにより警報発生
を要求し、負荷制限部が上記接続状態検出部により検出
された負荷の接続状態から接続されている負荷の種類を
判定するとともに、作業中のデータ量を検出し、検出し
た作業中のデータ量と上記負荷の種類に応じて負荷の動
作を制限することを特徴としている。
【0034】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記携帯形電子機器において、更に、データ保存部が、
指定された入出力機器にデータを保存し、バックアップ
起動部が上記警報制御部により警報発生要求が出された
場合、上記負荷制限部により動作を制限されなかった負
荷の中からいずれか入出力機器を指定してデータ保存部
を起動し、アクセス命令に関するデータを、指定した入
出力機器に保存することを特徴としている。
【0035】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
携帯形電子機器において、警報制御部が、電力残量をチ
ェックし、警報発生部が、警報制御部の制御に基づいて
警報を発生し、対応処理部が上記警報発生部が警報を発
生する場合に、警報に対する対応策を表示することを特
徴としている。
【0036】また、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記対応処理部が、複数の対応策を表示して、いずれか
の対応策を選択させ、選択された対応策に応じて手順を
実行することを特徴としている。
【0037】更に、この発明に係る携帯形電子機器は、
上記対応処理部が、対応策の1つとして、データの退避
を促す対応策を表示するとともに、データの退避が対応
策として選択された場合、動作可能な入出力機器に対し
てデータの退避を実行することを特徴としている。
【0038】
【作用】この発明によれば、携帯形電子機器が、他の携
帯形電子機器に電力を供給する電力供給端子を備え、上
記携帯形電子機器が、上記電力供給端子により他の携帯
形電子機器に電力を供給中に自己の機能を制限すること
なく動作する。このため、携帯形電子機器を使用してい
るユーザは、現在実行中の処理を中断することなく、電
力を供給することができることができる。
【0039】また、この発明によれば、携帯形電子機器
が、他の携帯形電子機器に電力を供給する電力供給端子
を備え、上記携帯形電子機器が、上記電力供給端子によ
り他の携帯形電子機器に電力を供給中に自己の機能を制
限して動作する。このため、電力に対して高負荷のかか
る処理を実行中のユーザからも、電力の充電を必要とし
ている携帯形電子機器を使用しているユーザは、電力を
受給することができる。
【0040】また、この発明によれば、上記携帯形電子
機器が、更に、他の携帯形電子機器から電力を受給する
電力受給端子を備えている。このため、予備のバッテリ
ーを用意することなく、上記電力受給端子より、電力を
受給することができる。
【0041】また、この発明によれば、上記携帯形電子
機器が、他の携帯形電子機器から電力を受給中に、自己
の機能を制限して動作する。このため、電力の受給を必
要としている携帯形電子機器を使用しているユーザは、
処理の負荷を考慮せずに、電力を受給できる。
【0042】また、この発明によれば、携帯形電子機器
において、警報制御部が、警報を発生するための基準値
を接続状態検出部により検出された負荷の接続状態に基
づいて設定し、電力検出部により検出された現在値と基
準値を比較することにより警報発生を要求する。このた
め、例えば、上記携帯形電子機器に、負荷のかかる付加
機能が接続されていない場合は、接続されている場合に
比べて、電力の残量不足による警報が発生されるまでの
時間を長くすることができる。
【0043】また、この発明によれば、上記警報制御部
が、接続状態検出部により検出された接続状態から接続
されていると判定された負荷の種類と組み合せに応じて
基準値を設定する。このため、負荷のかかる付加機能
が、上記携帯形電子機器に接続されている場合、この付
加機能が低負荷であるか、高負荷であるかによって、基
準値が高くなったり、低くなったりするので、さらに
り正確に電力不足の警報を発生することができる。
【0044】また、この発明によれば、上記警報制御部
が、更に、処理中のデータ量に基づいて基準値を設定す
る。このため、携帯形電子機器に高負荷の付加機能が接
続されていて電力不足が検出されても、これから処理を
行うデータ量が、残りの電力で処理可能である場合には
警報を発生しない。これにより、携帯形電子機器を使用
しているユーザはより正確に電力の残量を知ることがで
きる。
【0045】また、この発明によれば、携帯形電子機器
において、警報制御部が、警報を発生するための基準値
を処理中のデータ量に基づいて設定し、電力検出部によ
り検出された現在値と基準値を比較することにより警報
発生を要求する。例えば、従来では電力の残量がこれか
ら処理を行うデータ量に対して充分であるが、ある基準
値以下であるために、警報を発生していた。しかし、こ
の発明により、上記と同量の電力量になった場合でもこ
れから処理を行うデータ量に対して充分電力があれば、
警報を発生しないので、携帯形電子機器を使用している
ユーザは、正確に電力の残量を知ることができる。
【0046】また、この発明によれば、計算式を用いて
データ量より基準値を求めるので、計算式を複数用意し
ておけば、種々の携帯形電子機器に容易に対応すること
ができる。
【0047】また、この発明によれば、携帯形電子機器
において、警報制御部がアクセス監視部により特定され
た入出力機器の種類に基づいて警報を発生するための基
準値を設定し、電力検出部により検出された現在値と基
準値を比較することにより警報発生を要求する。このよ
うに、上記した発明では、携帯形電子機器に接続されて
いる付加機能の接続状態のみをチェックしていたが、こ
の発明では、接続されている付加機能の内、今後使用予
定がある付加機能に対して電力の残量が充分であるかチ
ェックできる。このため、携帯形電子機器を使用してい
るユーザは、上記第5の発明よりもより正確に電力の残
量を知ることができる。
【0048】また、この発明によれば、上記警報制御部
は、更に、処理中のデータ量に基づいて基準値を設定す
る。このため、電力の残量が不足していると判断されて
も、これから処理を行うデータ量に対しては、充分であ
る場合、警報を発生しない。これにより携帯形電子機器
を使用しているユーザは上記した発明よりも、より正確
に電力の残量を知ることができる。
【0049】また、この発明によれば、上記携帯形電子
機器は、更に、バックアップ起動部がアクセス監視部に
より特定された入出力機器よりも消費電力が少ない入出
力機器を指定してデータ保存部を起動し、アクセス命令
に関するデータを、指定した入出力機器に保存する。こ
のため、電力の残量不足になっても、アクセス命令に関
するデータが保存されるので、携帯形電子機器を使用し
ているユーザは、電力の残量不足を警告されても、デー
タを破壊されることがないので、余裕をもって電力を充
電することができる。
【0050】また、この発明によれば、携帯形電子機器
において、負荷制限部が作業中のデータ量を検出し、検
出した作業中のデータ量と負荷の種類に応じて負荷の動
作を制限する。このため、これから処理を行うデータ量
に対して電力が不足すると携帯形電子機器に接続されて
いる付加機能の内、高負荷の付加機能が停止され、携帯
形電子機器を使用しているユーザは、電力を充電せずに
処理を継続して行うことができる。
【0051】また、この発明によれば、上記携帯形電子
機器は、更に、バックアップ起動部が負荷制限部により
動作を制限されなかった負荷の中からいずれか入出力機
器を指定してデータ保存部を起動しアクセス命令に関す
るデータを指定した入出力機器に保存する。このため
より確実にアクセス命令に関するデータを保存すること
ができる。
【0052】また、この発明によれば、携帯形電子機器
において、対応処理部が警報に対する対応策を表示す
る。このため、携帯形電子機器に不慣れなユーザであっ
ても、電力不足の原因と対応策を知ることができる。
【0053】また、この発明によれば、上記対応処理部
は、複数の対応策を表示して、いずれかの対応策を選択
させ、選択された対応策に応じて手順を実行する。この
ため、携帯形電子機器を使用しているユーザは、対応可
能な対応策を選択するだけで容易に電力の残量不足に対
応することができる。
【0054】さらに、この発明によれば、上記対応処理
部は、例えば、データの退避が対応策として選択された
場合、動作可能な入出力機器に対してデータの退避を実
行する。このため、どの入出力機器が動作可能である
か、携帯形電子機器を使用しているユーザが知らなくて
も、選択した対応策が確実に実行される。
【0055】
【実施例】実施例1. この実施例では、電力の供給を受けることができるブー
スタ端子を有する携帯形電子機器が二次電池の電圧低下
警報を発した時、当該携帯形電子機器が、電力の供給を
行うことができるブースタ端子を有する健全な携帯形電
子機器の二次電池から電力の供給を受ける例について以
下に説明を行う。
【0056】図1は、パソコンによる電力の供給・受給
の例を示す図である。図1において100は健全なパソ
コン、101はアラームが発生しているパソコン、10
2は電力供給アダプタケーブルである。図2は、電力供
給用のブースタ端子と受給用のブースタ端子の構造図で
ある。図2の(A)は電力受給側のブースタ端子の構造
を示す図であり、(B)は電力供給側のブースタ端子の
構造図である。図2のA形プラグ、及びA形ジャックは
EIAJ規格に従うものであり、RC−5320A対応
電源プラグ/ジャックの構造である。図2において、1
03は中心電極、104はスリーブ、105は絶縁カラ
ーである。また、106は、中心電極J、107はスリ
ーブスプリング、108はブレークシャントスプリン
グ、109はハウジングである。図1におけるアラーム
が発生しているパソコン101のジャックは図2(B)
のような構造をしており、健全なパソコン100のプラ
グは図2(A)のような構造をしている。図3は、図1
におけるパソコンの電力供給受給の仕組を示す模式図で
ある。図3において、122は供給側携帯形電子機器で
あり、図1における健全なパソコン100に該当する。
又、123は受給側携帯形電子機器であり、図1におけ
るアラームが発生しているパソコン101に該当する。
110及び116はブースタ端子、112及び118は
電圧検出部、111及び117は演算保存機能、113
及び119は警報制御部、114及び120は警報発生
部、115及び121は警報器である。尚、ブースタ端
子110は電力供給端子であり、ブースタ端子116は
電力受給端子である。
【0057】従来、例えば図44にあるようなパソコン
では、二次電池の残量アラームが表示されると、残量に
て動作できるうちに、満充電してある予備電池とすぐさ
ま交換する必要があった。従って、電池許容時間と作業
時間を見越して予備電池を複数個携帯する必要があっ
た。電池交換を行わずにフロッピーディスクや固定ディ
スクにデータ保存すると大きな消費電力を必要として、
保存している途中で電池容量がなくなりデータが消滅す
る場合があった。
【0058】このように、予備電池を携帯していなかっ
たり、携帯していても足りなくなった場合、途中迄入力
したデータを緊急保存する為に、携帯形電子機器を近く
で複数台使用していた場合、電池容量の健全な機器と接
続する事により電力を供給してもらいながら入力データ
を保存する事を可能にした。図1にパソコンによる電力
の供給と受給の例が示されている。図1から分かるよう
に、パソコン間は電力供給アダプタケーブル102で接
続している。電力供給アダプタケーブル102の電力供
給側ブースタ端子は、図2の(B)のような構造になっ
ている。又、電力受給側ブースタ端子は図2の(A)の
ような構造になっている。さらに、健全なパソコン10
0からアラームが発生しているパソコン101に電力を
供給する仕組を示す模式図が図3にある。図3による
と、ブースタ端子110とブースタ端子116を電力供
給アダプタケーブル102で接続することにより、例え
ば、電源124が7.2Vであった場合、電力供給アダ
プタケーブル102を通って、受給側携帯形電子機器1
23にも7.2Vの電力が供給されることになる。7.
2Vの電力が供給されると、電圧検出部118が電力の
満充電を検出し、警報制御部119にこのことを通知す
る。警報制御部119は、さらに、このことを警報発生
部120に通知し、警報発生部120は警報器121に
よるアラームの発生を停止する。
【0059】上記のような携帯形電子機器であれば、携
帯形電子機器をAC電源のない所で作業し電力不足が発
生しても、数時間のデータ入力を消滅する事なく保存す
る事が可能になり、作業のロス発生を防止できる。ま
た、この実施例における携帯形電子機器は、ブースタ端
子から電力供給を受けている時も、電力供給側の携帯形
電子機器も本来の機能を停止する事なく互いに動作する
事が可能な事を特徴としている。
【0060】実施例2. 上記実施例1では、供給側携帯形電子機器、受給側携帯
形電子機器共に電源124、及び125の電池の電力に
よって動作していた。しかし、汎用的なパソコンは、電
源端子を通常備えている。このため、この実施例では、
電池による電源の他に、電源端子を備えている携帯形電
子機器について、電力の供給、受給の仕組について以下
に説明を行う。
【0061】図4は、電源端子を備えている携帯形電子
機器の電力供給・受給の仕組を示す模式図である。図に
おいて、127及び130は電源端子、126及び12
9はAC/DCコンバータ、128及び131はダイオ
ードであり、他の構成要件は上記実施例1と同様であ
る。
【0062】図4のように、電源端子を備えている携帯
形電子機器が、電源より電力を供給し動作している場合
には、電力不足が発生することはない。しかし、電池の
電力によって動作しているような場合には、電力の残量
不足が発生する。例えば、図4の受給側携帯形電子機器
123が電源125の電力によって動作しているとき、
電力の残量不足が生じたとする。この時、ブースタ端子
110を備えている供給側携帯形電子機器122が近く
で動作している場合には、電力供給アダプタケーブル1
02を用いて、ブースタ端子110とブースタ端子11
6を接続し、受給側携帯形電子機器123は供給側携帯
形電子機器122より電力を受給することが可能であ
る。このとき供給側携帯形電子機器122は、電源12
4の電力によって稼働していても、電源端子127の電
源の電力によって稼働していても、どちらでも構わな
い。しかし、電力が安定して供給されるために電源端子
127の電源の電力によって稼働していることが望まし
い。
【0063】又、受給側携帯形電子機器123の電力不
足が発生した時、これまで接続可能な電源が全て使用中
であり、アラームが発生したときに電源があいていれ
ば、AC/DCコンバータ129を電源に接続し、電源
端子130の電源の電力より電力を受給し、稼働するこ
とも可能である。
【0064】以上のように、受給側携帯形電子機器が電
力の受給を行うことができるブースタ端子と、電源より
電力を受給する電源端子の2つを備えることによって電
力の残量不足が発生した場合、電力を供給すことができ
るブースタ端子を備えている供給側携帯形電子機器より
電力を受給することも、電源にAC/DCコンバータを
接続し、電源端子より電力を受給することも可能であ
る。
【0065】実施例3. また、上記実施例2では、図4によると、受給側携帯形
電子機器123は電力を受給することができるブースタ
端子116と、電源より電力を受給することができる電
源端子130をそれぞれ別々に備えていた。しかし、ブ
ースタ端子116によって供給側携帯形電子機器122
より電力を受給すると同時に、電源端子130によって
電源より電力を受給することはないため、図5のように
ブースタ兼用電源端子132を備えれば、1つの電源端
子が供給側携帯形電子機器122より電力を供給するこ
とも、電源から電力を供給することもどちらも可能にな
り、受給側携帯形電子機器123の構成が、図4の受給
側携帯形電子機器123の構成よりも簡単になる。
【0066】実施例4. また、上記実施例1〜3では、受給側携帯形電子機器と
供給側携帯形電子機器はそれぞれ1台ずつの例について
説明を行った。しかし、図6のように1つの携帯形電子
機器が電力を受給することをできるブースタIN133
の端子と、電力の供給を行うことができるブースタOU
T134の端子を同時に備えることによって、複数の携
帯形電子機器を電力供給アダプタケーブル102で接続
し、電力の受給と供給を連鎖式に行うことができる。な
お、図6の負荷135は上記実施例1〜3の、図3〜図
5にある演算保存機能、電圧検出部、警報制御部、警報
発生部、警報器より構成されているものである。
【0067】以上のように、この実施例では電力供給、
受給端子を別々に保有し、逆流防止用に供給端子側にダ
イオードを付加している。また複数の携帯形電子機器を
ディジーチェーンで接続する事ができ、二次電池残量を
機器同士平準化する事が出来る。
【0068】実施例5. また、上記実施例4では、図6によると、電力の供給だ
けを行っている携帯形電子機器は電源124の電池によ
って電力を受給していたが、より安定的に電力を受給す
るために図7にあるように、電源端子127の電源より
電力を受給することも可能である。このためには、図7
のように電力の供給だけを行っている携帯形電子機器は
ブースタIN133の端子、及びブースタOUT134
の端子の他に、電源端子127を備えることが必要であ
る。
【0069】実施例6. この実施例では、上記実施例4及び5の携帯形電子機器
のように、電力の受給を行うことができるブースタIN
端子と、電力の供給を行うことができるブースタOUT
端子を備え、さらに、上記2つの端子に各々スイッチを
設け、このスイッチをON/OFFすることにより、携
帯形電子機器の機能の一部を動作停止する例について、
以下に説明を行う。
【0070】図8は、ブースタIN端子、ブースタOU
T端子にそれぞれスイッチを設けた携帯形電子機器の仕
組を示す模式図である。図8において133a、及び1
33bは図6におけるブースタIN端子にスイッチを設
けたブースタIN端子である。また、134a、及び1
34bは図6におけるブースタOUT端子134にスイ
ッチを設けたブースタOUT端子である。117a、1
17bは図3における演算保存機能117をデータ保存
機能117aと、演算機能117bに機能を分割したも
のである。また、111a、111bも図3における演
算保存機能111をデータ保存機能111aと、演算機
能111bに機能を分割したものである。さらに、13
6a、及び136bは携帯形電子機器の機能の一部で、
特に電力に対して高負荷を与える高負荷機能である。携
帯形電子機器を構成する上記以外の符号は、図3におけ
る携帯形電子機器の符号と同様であるため説明を省略す
る。図9は、図8の模式図において、ブースタ端子のス
イッチをON/OFFし、携帯形電子機器の機能の一部
を停止した例を示す模式図である。図9では、図8にお
ける第1の携帯形電子機器123aと、第2の携帯形電
子機器122aを電力供給アダプタケーブル102を用
いて接続し、第1の携帯形電子機器123aを受給側
に、また第2の携帯形電子機器122aを供給側に設定
している。
【0071】次に、ブースタ端子のスイッチ切り換えに
ついて以下に説明を行う。受給側携帯形電子機器が供給
側携帯形電子機器のブースタ端子134bから電力供給
を受けた時、受給側、供給側互いに機能を動作稼働にす
ると、供給側の二次電池の電圧降下が急激に発生する。
このため、供給側携帯形電子機器が電圧低下警報を発生
してしまう。このように、供給側携帯形電子機器が電圧
低下警報を発しない様に、ブースタ端子134bに電力
供給アダプタケーブル102を接続した事を検知するス
イッチを設け、供給側の高負荷電力機能を停止する制御
を可能にする。さらに受給側携帯形電子機器も、電力の
消費量を減らすために、ブースタIN端子133aにス
イッチを設けデータ保存機能117aに係わる機能以外
の電力負荷機能を停止する制御を可能にする。図9によ
ると、供給側携帯形電子機器122のブースタOUT端
子134bのスイッチが高負荷機能136bの動作を停
止するように制御している。このため、電力供給アダプ
タケーブル102をブースタOUT端子134bに接続
し、電圧低下が発生しても、高負荷機能136bの動作
を停止しているため電圧低下の警報は発生されない。ま
た、受給側携帯形電子機器123は電力供給アダプタケ
ーブル102をブースタIN端子133aに接続し、電
力の供給を受けている。これによって、電圧が上昇し、
電圧低下の警報は停止するが、さらにブースタIN端子
133aのスイッチを制御することによって高負荷機能
136aの動作を停止している。このため、消費する電
力が減少し、データ保存機能117aに係わる低負荷機
能のみを動作し電力の寿命を延長している。
【0072】以上のように、ブースタIN端子及びブー
スタOUT端子にスイッチを設けたことにより、受給
側、供給側は、ブースタ端子を接続した事を検知して、
受給側はデータ保存機能のみ動作する様回路を切替え、
また、供給側は高負荷機能の例えばプリンタ、固定ディ
スク等の動作を一時切断することが可能になる。これに
より電力供給側と受給側を同時にフル機能を動作させる
と急激な電力消耗をきたしていたが、防止することがで
きる。また、供給側の電力残量警報が発生するのを防止
することができる。
【0073】実施例7. また、上記実施例6では、供給側携帯形電子機器と受給
側携帯形電子機器の両方のブースタ端子に高負荷機能の
動作を制御するスイッチを設けた。しかし、供給側携帯
形電子機器又は受給側携帯形電子機器のいずれか一方に
上記スイッチを設けることも可能である。いずれか一方
に上記スイッチを設けた場合、上記スイッチを設けてい
ない携帯形電子機器は、消費電力が大きくなる可能性が
あり、電力不足による警報が発生する恐れがある。この
ため、供給側携帯形電子機器及び受給側携帯形電子機器
の両方に上記スイッチを設けることが望ましい。
【0074】実施例8. 従来、電池残量アラームは、アラーム表示設定値がすで
に決っており、ある一定の電圧になると残量アラームが
表示されていた。従って、使用しているI/O機器(プ
リンタ、HDD等)に関係なく、一定電圧になるとアラ
ーム表示されていた。このため、アラーム表示後、プリ
ンタ等を使用すると、そちらにも負荷がかかり、残量が
急激に消耗しデータの保存をしない内に電力が消滅する
場合があった。
【0075】この実施例では、上記のような問題を解決
するために、携帯形電子機器を使用する時、接続するI
/O機器に応じて、携帯形電子機器の二次電池残量アラ
ーム表示設定電圧を可変にする。これにより、低消費電
力のI/O機器のみ接続の場合は、アラーム表示迄の時
間を長くする事ができる携帯形電子機器について、以下
に説明を行う。さらに、上記携帯形電子機器において、
接続されているI/O機器に応じて消費電力を自動算出
する機能を有し、自動的にアラーム表示設定電圧を可変
にする携帯形電子機器について、以下に説明を行う。
【0076】図10は、接続状態検出部を備えた携帯形
電子機器の模式図である。図10において、137は接
続状態検出部であり、携帯形電子機器123bに接続さ
れている電子機器の種類を検出する。また、138〜1
43は携帯形電子機器123bが備えているI/O機器
である。138はHDD、139はFDD、140はバ
ックライト、141はプリンタ、142はICカード、
143はメモリである。その他の携帯形電子機器123
bを構成する構成要件は、図3と同様であるため説明を
省略する。図11は、図10における警報制御部の構造
を更に詳しく説明した図である。図11によると、警報
制御部119はアラーム表示電圧設定部119a、消費
電力テーブル119b、アラーム表示電圧設定レジスタ
119c、電圧比較部119d、警報要求部119eよ
り構成されている。アラーム表示電圧設定部119aは
接続状態検出部137において、検出されたI/O機器
の接続状態を基に消費電力テーブル119bを参照し、
I/O機器の負荷の種類と消費電力を求める。尚、消費
電力テーブル119bは負荷の種類を情報として持つテ
ーブルAと、消費電力に対するアラーム表示電圧を情報
として持つテーブルBより構成されている。アラーム表
示電圧設定レジスタ119cはアラーム表示電圧設定部
119aによって算出された電圧を、電圧比較部119
dに通知し、電圧比較部119dは電圧検出部118よ
り検出された検出電圧と、上記アラーム表示電圧を比較
する。比較を行った結果、検出電圧の方が小さければ警
報要求部119eに警報を発生するように通知し、警報
要求部119eは警報発生部120に対し警報要求を送
信する。図12は、図11における消費電力テーブルの
詳細図である。図12において、(A)はI/O機器毎
に消費する電力を情報として持つテーブルAであり、
(B)は消費電力に対してアラーム表示電圧を情報とし
て持つテーブルBである。テーブルA及びテーブルB
は、図11における消費電力テーブル119bを構成し
ている。図13は、負荷の種類をチェックし、アラーム
電圧を設定する処理手順を示す流れ図である。
【0077】次に、図13の流れ図に従い図10〜図1
2を用いて、アラーム表示設定電圧の求め方について以
下に説明を行う。図13によると、まず始めに、携帯形
電子機器の電源がONになった時、接続状態検出部13
7が当該携帯形電子機器にI/O機器の接続があるか、
チェックを行う(S1)。図10によると、当該携帯形
電子機器には、HDD138、FDD139、バックラ
イト140、プリンタ141、ICカード142が接続
されている。接続状態検出部137は上記6種類のI/
O機器が接続されていることを警報制御部119のアラ
ーム表示電圧設定部119aに通知する(S2)。アラ
ーム表示電圧設定部119aは消費電力テーブル119
bのテーブルAを参照し、当該携帯形電子機器に接続さ
れいるI/O機器の種類に基づいて、消費電力を算出す
る。上記S2で確定した当該携帯形電子機器に接続され
いてるI/O機器は、HDD138、FDD139、バ
ックライト140、プリンタ141、ICカード142
であり、図12(A)のテーブルAより上記I/O機器
の消費電力を加算すると、「本体制御(3W)+HDD
(2W)+FDD(3W)+バックライト(2W)+プ
リンタ(4W)+ICカード(1W)=15W」である
(S3)。さらに、上記S3で求めた消費電力を基に図
12(B)のテーブルBよりアラーム表示電圧を参照す
ると、消費電力15Wに対するアラーム表示電圧は6.
9Vであることが分かる(S4)。そこで、アラーム表
示電圧設定部119aは求めたアラーム表示電圧「6.
9V」をアラーム表示電圧設定レジスタ119cに通知
する(S5)。
【0078】アラーム表示電圧は上記S1〜S5に説明
した手順で携帯形電子機器の電源がONになった時一度
だけ算出を行っている。但し、携帯形電子機器の二次電
池は当該携帯形電子機器を使用している間にも電力を消
費しているので、タイマーを設け一定の間隔で二次電池
の残量とアラーム表示電圧を警報制御部119の電圧比
較部119dにおいて比較を行っている。タイマーは特
に図示していないが、図10の演算部117bに存在し
ているものとする。電圧検出部118は演算部117b
のタイマー起動によって電源125の電圧を検出し、こ
れを電圧比較部119dに通知する。電圧比較部119
dは電圧検出部118より検出電圧が通知されると上記
S1〜S5の手順で求めたアラーム表示電圧と比較を行
う。比較した結果、アラーム表示電圧の方が検出電圧よ
りも大きければ、電源125の電力が不足しているとい
うことであるので、警報制御部119の警報要求部11
9eに電力が不足していることを通知する。警報要求部
119eは警報発生部120に警報を発生するよう通知
し、警報発生部120は警報器121よりアラームを表
示させる。
【0079】上記で説明を行った携帯形電子機器にはI
/O機器が接続されていたが、接続されていないI/O
機器では、図14のS5においてアラーム表示電圧に初
期値の6.0Vが設定される(本体制御部に係る電
圧)。このため、I/O機器が接続されていない携帯形
電子機器では、電圧検出部118により検出される電圧
が6.0V以上であれば、警報は発生しない。
【0080】また、上記で説明を行った携帯形電子機器
には図10に示されているように、5種類のI/O機器
が接続されていた。しかし、例えば、HDD138とバ
ックライト140とプリンタ141の3種類のI/O機
器が接続されている携帯形電子機器では、消費電力が
「本体制御(3W)+HDD(2W)+バックライト
(2W)+プリンタ(4W)=11W」(図12(A)
のテーブルAより)となるので、図12(B)のテーブ
ルBよりアラーム表示電圧=6.5Vと求められる。こ
のように、携帯形電子機器に接続されているI/O機器
の負荷が小さくなる程、アラーム表示電圧は小さくな
る。つまり、アラーム表示迄の時間を長くすることがで
きる。さらに、アラームが表示されてからの電力の寿命
を、接続されているI/O機器の使用状況に影響される
ことなく一定にすることができる。
【0081】実施例9. また、上記実施例8では、図11における消費電力テー
ブル119bは、負荷の種類毎に消費電力を示したテー
ブルAと、消費電力毎にアラーム表示電圧を示したテー
ブルBより構成されていた。しかし、図14にあるよう
に、負荷の組み合せに対して消費電力とアラーム表示電
圧を示すことにより、1つのテーブルにすることも可能
である。例えば、上記実施例8において携帯形電子機器
にHDD138と、バックライト140と、プリンタ1
41の3種類のI/O機器が接続されている場合のアラ
ーム表示電圧の求め方を説明した。上記例を図14を用
いてアラーム表示電圧を求めると「本体制御+HDD+
バックライト+プリンタ」の組み合せになるので(図1
4の*2印の所)、上記実施例8と同様の結果6.5V
が求められる。
【0082】また、携帯形電子機器にI/O機器が接続
されていない場合は、本体制御のみとなるので(図14
の*1印の所)、アラーム表示電圧は6.0Vと求める
ことができる。
【0083】実施例10. さらに、上記実施例8では、図10の演算部117bが
備えているタイマーにより、一定時間毎に電圧検出部1
18が起動され、電源125の電圧を検出していた。こ
れは、I/O機器の電源が携帯形電子機器の電源をON
とした時、動作可能になるためであり、携帯形電子機器
の電源をOFFにする迄、I/O機器による負荷に変化
がないためである。しかし、例えば図10におけるI/
O機器の内、FDD139、バックライト140、プリ
ンタ141、ICカード142にそれぞれ電源スイッチ
が付いていると、携帯形電子機器を使用している途中
で、I/O機器の電源スイッチをON/OFFすること
が可能になる。このため、接続されているI/O機器に
よる負荷は、変化することになる。このため、演算部1
17bが備えているタイマーにより接続状態検出部13
7を一定時間毎に起動し、I/O機器の接続状態を検出
し、アラーム表示電圧を設定しなおすことが必要とな
る。
【0084】上記アラーム表示電圧の再設定を行う手順
を図15の流れ図を用いて以下に説明する。電源125
の電圧チェックは、演算部117bが備えているタイマ
ーによって電圧検出部118を起動し、上記実施例8と
同様に検出し、警報制御部119の電圧比較部119d
に通知する(S6,S7)。次に接続状態検出部137
も電圧検出部118と同様に、演算部117bが備えて
いるタイマーによって起動され、携帯形電子機器に接続
されているI/O機器の種類を確定する(S9)。I/
O機器の種類が確定すると、警報制御部119のアラー
ム表示電圧設定部119aにI/O機器の種類を通知す
る。アラーム表示電圧設定部119aは消費電力テーブ
ル119bを参照し、I/O機器毎の消費電力を求める
(S10)。上記S10において求めた消費電力を基
に、更にアラーム表示電圧を求める(S11)。上記S
7で求めた検出電圧と、上記S11で求めたアラーム表
示電圧を電圧比較部119dにおいて比較し(S1
2)、比較した結果アラーム表示電圧の方が検出電圧よ
りも大きければ、電圧比較部119dは警報要求部11
9eに警報発生を要求し、警報要求部119eは警報発
生部120に警報を発生するよう通知し、警報発生部1
20は警報器121よりアラーム表示を行う(S1
3)。上記S12の比較において、検出電圧がアラーム
表示電圧以上であれば、警報制御部119はなにも行わ
ない。また上記S8のI/O機器の接続チェックにおい
て、接続されているI/O機器が存在しない場合は、ア
ラーム表示電圧設定部119aはアラーム表示電圧設定
レジスタ119cにI/O機器の接続がないことを通知
し、アラーム表示電圧設定レジスタ119cに本体制御
の6.0Vを設定する。そして電圧比較部119dにお
いて検出電圧とアラーム表示電圧の比較を行い(S1
4)、アラーム表示電圧の方が検出電圧よりも大きけれ
ば、電圧比較部119dは警報要求部119eに警報発
生を要求し、警報要求部119eは警報発生部120に
警報発生を通知し、警報発生部120は警報器121よ
り残量アラームを表示する(S15)。
【0085】上記S6〜S15までの処理を、演算部1
17dに備えられたタイマーによって一定時間毎に繰り
返し行う。このことにより、携帯形電子機器を使用して
いる途中で接続されているI/O機器の電源をONまた
はOFFし、I/O機器による負荷に変化が生じた場合
でも、アラーム表示電圧を再設定しているため、常に最
新のアラーム表示電圧を用いて電圧の比較を行うことが
できる。
【0086】実施例11. また、上記実施例7〜10では、携帯形電子機器に接続
されているI/O機器の種類に基づいてアラーム表示電
圧の設定を行っていた。しかし、処理を行おうとしてい
るデータ量によっては、上記実施例7〜10でアラーム
表示していた時の電力でも間に合う場合も考えられる。
このため、この実施例では、携帯形電子機器に接続され
ている種類に加え、処理を行おうとしているデータ量も
考慮し、アラーム表示電圧を設定する例について以下に
説明を行う。
【0087】図16は、メモリよりデータ量を警報制御
部に通知する機能を備えた携帯形電子機器の模式図であ
る。この図における符号は図10と同様であるため説明
は省略する。図17は、図16における警報制御部の構
造を更に詳しく説明した図である。図17において、メ
モリ143よりデータ量が警報制御部119のアラーム
表示電圧設定部119aに通知される。この他の機能に
ついては、図11と同様であるため説明は省略する。図
18は、図17における消費電力テーブルの詳細図であ
る。図18(A)は携帯形電子機器に接続されているI
/O機器の種類毎に消費電力を示したテーブルAであ
る。また(B)は消費電力に対するアラーム表示電圧を
データ量毎に示したテーブルBである。図19は、デー
タ量に基づいたアラーム表示電圧を算出し、警報発生を
行うか判断する処理手順を示す流れ図である。
【0088】次に、図19の流れ図に従い、データ量に
基づくアラーム表示電圧の算出方法について説明を行
う。尚、この実施例における携帯形電子機器に接続され
ているI/O機器の消費電力の算出は、上記実施例8と
同様の方法にて算出するものである。この為、図16に
おける携帯形電子機器123bには、HDD138、F
DD139、バックライト140、プリンタ141、I
Cカード142が接続されているので、上記実施例8と
同様に消費電力は15Wと求めることができる。図16
における携帯形電子機器123bに接続されているI/
O機器の電源は、上記実施例8と同様に携帯形電子機器
123bの電源をONにすると動作可能状態になること
にする。このため、I/O機器による電力の負荷は、携
帯形電子機器123bの電源をOFFするまで一定の値
で変わることがない。つまり、携帯形電子機器123b
の電源がON状態である時は、必ず15Wの負荷電力が
存在しているということになる。
【0089】図19の流れ図によると、警報制御部11
9には、始めにメモリ143より取扱いデータ量が通知
されるので(S17)、通知されたデータ量と、予め算
出しておいた消費電力15Wを基に、アラーム表示電圧
設定部119aにおいて、アラーム表示電圧を算出する
(S18)。アラーム表示電圧は上記実施例8と同様に
消費電力テーブル119bを参照し、求めることができ
る。図18(B)によると15Wの消費電力の場合は、
データ量が10KB以上の時はアラーム表示電圧は6.
9Vであり、10KB未満の時はアラーム表示電圧は
6.8Vである。例えば、上記S17において通知され
たデータ量が10KBである場合は、アラーム表示電圧
は6.9Vに設定される。アラーム表示電圧設定レジス
タ119cはアラーム表示電圧6.9Vを電圧比較部1
19dに通知する。また、電圧検出部118からも検出
した電圧が電圧比較部119dに通知される。電圧比較
部119dでは通知された検出電圧とアラーム表示電圧
を比較する(S19)。比較した結果、検出電圧がアラ
ーム表示電圧以上であれば、電力は足りているというこ
とであり、アラーム表示電圧よりも検出電圧の方が小さ
ければ警報要求部119eに電力不足であることを通知
し、警報要求部119eは警報発生部120に対し警報
発生を通知し、警報発生部120は警報器121より残
量アラームを表示する(S20)。なお、取扱いデータ
量は携帯形電子機器を使用している途中で変化する。こ
のため、上記S16からS20までの処理は演算部11
7bが備えているタイマー(S21)(演算部117b
には図示していない)により一定の時間間隔で起動され
るものとする。
【0090】また、上記例において、データ量は10K
B以上としたが、10KBより少ない場合はアラーム表
示電圧は6.8Vになるので(図18(B)を参照)、
データ量が10KB以上の時よりもアラームが表示され
るまでの間隔が長くなる。
【0091】このように、I/O機器の種類に基づいた
電力の負荷と、データ量を基にアラーム表示電圧を求め
ることによって、上記実施例8〜10よりもアラーム表
示電圧を正確に求めることができる。
【0092】実施例12. また、上記実施例11では、携帯形電子機器123bの
電源がONになった時、接続状態検出部137が携帯形
電子機器123bに接続されているI/O機器の種類を
検出していた。そして、検出したI/O機器の種類に基
づいて警報制御部119が消費電力を基にアラーム設定
電圧を設定していた。しかし、携帯形電子機器123b
に接続されているI/O機器の種類が接続状態検出部1
37によって検出しなくても確定している場合がある。
このような場合は、I/O機器の消費電力が予め確定し
ているため、データ量を基準にアラーム表示電圧を求め
ることができる。
【0093】図20は、データ量を基準にしてアラーム
表示電圧を算出する場合に用いる表と式を示した図であ
る。図20(A)は、データ量に対するアラーム表示電
圧を示している。また、(B)はデータ量よりアラーム
表示電圧を求める式を示している。上記実施例11にお
いて、説明を行った図19の流れ図の中で、S18では
消費電力とデータ量に基づいてアラーム表示電圧を算出
していた。しかし、携帯形電子機器123bにプリンタ
141のみ接続されていると予め解っている場合は、図
20(A)の表と(B)の式を用いてアラーム表示電圧
を算出することができる。例えば、図19の(S17)
においてデータ量が5KBであったとする。消費電力は
プリンタのみが接続されていることが予め解っているの
で、携帯形電子機器123bにかかる負荷は常に一定の
消費電力になる。このため図20の(B)の式を用いて
アラーム表示電圧を算出すると、「5KB/10KB×
(7.0V−6.0V)+6.0V=6.5V」とな
る。この式において、7.0V−6.0Vは本体制御を
行うために必要な電力が6.0Vであるため、(A)の
表において10KBのデータ量を処理するために必要な
電圧が7.0Vとなっているが、実際には1.0Vであ
るためマイナスを行っている。また、6.0Vを加算し
ているが、これも上記と同様に本体の制御を行うために
必要な電力が6.0Vであるため、これを加算してい
る。上記の方法によって求めたアラーム表示電圧と、電
圧検出部118が検出した検出電圧を比較し(図19の
S19)、アラーム表示電圧の方が検出電圧より大きけ
れば、警報発生部121によって警報器121から残量
アラームを表示する(図19のS20)。
【0094】以上のように、予め携帯形電子機器に接続
されているI/O機器の種類が解っていて、携帯形電子
機器の電源がON状態であるときに常に一定の負荷がか
かるような場合には、データ量をもとにアラーム表示電
圧を算出することも可能である。
【0095】上記説明では、理解しやすくなるために予
め接続されているI/O機器の種類が解っている時で説
明した。しかし、演算部117bの命令を調べるように
すれば、次にどのI/O機器が使われるか解る。このた
め、I/O機器とデータ量に対応した計算式を予め作成
し、アラーム表示電圧設定部119aに備えておき、一
番適切な計算式を選択し実行すればアラーム表示電圧を
求めることができ、予め接続されているI/O機器が解
らなくても、アラーム表示電圧を算出することができ
る。
【0096】実施例13. さらに、上記実施例11では、携帯形電子機器123b
の電源をONすると同時に、接続されているI/O機器
の電源もONになり、例えば図16のように、HDD1
38からICカード142までの5種類のI/O機器
は、携帯形電子機器123bの電源をONすると、常に
5種類のI/O機器の電源がONされたことになり、携
帯形電子機器123bには5種類のI/O機器による負
荷がかかることになる。しかし、5種類のI/O機器そ
れぞれに電源スイッチがあるような携帯形電子機器で
は、携帯形電子機器123bの動作中にもI/O機器の
電源をON/OFFすることができる。このため、上記
実施例11のように1度だけI/O機器による消費電力
をチェックするような方法では消費電力の変化を検出す
ることができない。上記のような問題を解決するため
に、演算部117bが備えているタイマーにより一定間
隔で接続状態検出部137を起動し、最新のI/O機器
の接続状態による消費電力を求める必要がある。
【0097】図21は、一定間隔でデータ量と消費電力
によりアラーム表示電圧を求め、電力の残量をチェック
する処理手順を示す流れ図である。図21を用いて、上
記で説明を行ったようなI/O機器に、それぞれ電源を
ON/OFFするようなスイッチを備えている携帯形電
子機器123bの電力の残量チェックの処理手順を以下
に説明する。
【0098】はじめに、演算部117bが備えているタ
イマーによって電源125の電圧を電圧検出部118が
検出し、これを電圧比較部119bに通知する(S2
2,S23)。次に、接続状態検出部137が、電圧検
出部118と同様に演算部137bが備えているタイマ
ーによって起動される。携帯形電子機器にI/O機器の
接続がある場合は、接続状態検出部137が、I/O機
器の接続状態を検出し、検出した結果をアラーム表示電
圧設定部119aに通知する(S25)。また、メモリ
143よりデータ量がアラーム表示電圧設定部119に
通知される(S26)。アラーム表示電圧設定部119
aは、データ量とI/O機器の種類を基に消費電力テー
ブル119bを参照し、消費電力を求める(S27)。
そして、求めた消費電力よりアラーム表示電圧を算出す
る(S28)。算出したアラーム表示電圧はアラーム表
示電圧設定レジスタ119cに設定を行う。次に、電圧
比較部119dは電圧検出部118が検出した検出電圧
と、アラーム表示電圧を比較する(S29)。比較した
結果、アラーム表示電圧の方が検出電圧より大きけれ
ば、電圧比較部119dは警報要求部119eに警報要
求を行い、警報要求部119eは警報発生部120に対
し、警報発生を要求し、警報発生部120は警報器12
1より残量アラームを表示する(S30)。また、上記
S24のチェックにおいて、携帯形電子機器にI/O機
器が接続されていない場合は、電圧比較部119dにお
いて電圧検出部118が検出した検出電圧と本体の制御
を行うために必要な電力(アラーム表示電圧)を基に、
S26からの処理を実行する。
【0099】以上のように、演算部が備えているタイマ
ーによって、ある一定間隔でデータ量とI/O機器の種
類をチェックすることによって、携帯形電子機器のユー
ザに対し正しいタイミングで警報発令を行うことができ
る。
【0100】実施例14. 上記実施例11〜実施例13では、携帯形電子機器に接
続されているI/O機器を接続状態検出部によって検出
し、電圧にかかる負荷を求めていた。しかし、携帯形電
子機器に接続されているI/O機器は必ずしも使用する
とは限らない。携帯形電子機器にI/O機器が接続され
ていても、これらのI/O機器にアクセスしなければ電
力不足による警告発令から、実際に電力が不足するまで
の時間がずれることになる。このため、この実施例では
携帯形電子機器に接続されているI/O機器のうち、実
際に使用予定があるものを検出し、消費電力を求め、電
力の消費を予測する例について以下に説明を行う。
【0101】図22は、アクセス監視部とバックアップ
起動部を備えた携帯形電子機器の模式図である。図22
において147はアクセス監視部であり、演算部117
bが、携帯形電子機器123bに接続されているHDD
138からICカード142までのI/O機器に対しア
クセス命令を発令することを検出し、検出した結果を警
報制御部119に通知する。144はバックアップ起動
部であり、警報制御部119より警報発生が通知される
と、処理途中のデータをデータ保存部117aに保存す
るものである。なお、バックアップ起動部144につい
ては詳細を実施例15において説明を行う。また、上記
以外の符号については図10と同様であるため、ここで
は説明を省略する。図23は、図22における警報制御
部の構造をさらに詳しく説明した図である。図22にお
いて、アクセス監視部147は、演算部117bより携
帯形電子機器123bに接続されているHDD138か
らICカード142までのI/O機器に対しアクセス命
令が発生するI/O機器を検出し、これをアラーム表示
電圧設定部119aに通知する。また、バックアップ起
動部144は警報要求部119eより警報要求が通知さ
れると、処理途中のデータをデータ保存部117aに保
存する。上記で説明を行った以外の符号については、図
11と同様の動作を行うためここでは説明を省略する。
図24は、アクセス監視部によるI/O機器の検出と、
アラーム表示を行うか判断の処理手順を示す流れ図であ
る。
【0102】次に図24の流れ図に従い、図22と図2
3を使用し、アクセス監視部によるI/O機器の検出と
消費電力の算出について説明を行う。電圧の残量チェッ
クは、演算部117bが備えているタイマーによって一
定時間の間隔でチェックを行う(S33)。電圧検出部
118は一定間隔で演算部117bが備えているタイマ
ーによって起動され、電源125の電圧をチェックし、
検出電圧を警報制御部119の電圧比較部119dに通
知する(S34)。電圧検出部118と同時に接続状態
検出部137も起動され、携帯形電子機器123bにI
/O機器の接続が有るかどうかチェックを行う。チェッ
クの結果、I/O機器の接続がある場合は、アクセス監
視部147を起動する。アクセス監視部147は演算部
117bに対して、一定の時間内に携帯形電子機器12
3bに接続されているI/O機器に対して、アクセス命
令が発生する予定があるかどうかチェックを行う(S3
6)。例えば演算部117bが備えているタイマーが2
秒間隔毎に電圧のチェックを行うように動作していると
すると、上記S36のチェックは2秒間の間にI/O機
器に対するアクセス命令が発生するかチェックすること
になる。アクセス命令の発生がある場合には、どのI/
O機器に対するアクセス命令であるか確定し(S3
7)、これをアラーム表示電圧設定部119aに通知す
る。さらに、メモリ143より、処理を行う予定のデー
タ量がアラーム表示電圧設定部119aに通知される
(S38)。アラーム表示電圧設定部119aは、アク
セス監視部147より通知されたI/O機器の種類と、
メモリ143より通知されたデータ量をもとに消費電力
テーブル119bを参照し、消費電力を求める(S3
9)。例えば、I/O機器の種類がHDD138とプリ
ンタ141であり、データ量が9KBであると、図18
(A)のテーブルAより消費電力は「本体制御(3W)
+HDD(2W)+プリンタ(4W)=9W」と求める
ことができる。さらに、求めた消費電力を基にアラーム
表示電圧を算出すると(S40)、図18(B)のテー
ブルBより消費電力が9Wで、データ量が9KBの時
は、アラーム表示電圧が6.2Vと求めることができ
る。アラーム表示電圧設定部119aは求めたアラーム
表示電圧をアラーム表示電圧設定レジスタ119cに通
知し、アラーム表示電圧設定レジスタ119cは電圧比
較部119dに設定電圧を通知する。電圧比較部119
dでは、検出電圧とアラーム表示電圧を比較し(S4
1)、アラーム表示電圧よりも検出電圧の方が小さけれ
ば、警報要求部119eに対し警報要求を通知し、警報
要求部119eは警報発生部120に対し警報発生を要
求する。そして、警報発生部120は警報器121より
残量アラーム表示を行う(S43)。上記S41のチェ
ックにおいて、検出電圧がアラーム表示電圧以上である
ときはI/O機器に対する動作を実行する(S42)。
また、上記S35において携帯形電子機器123bにI
/O機器の接続がない場合と、上記S36のチェックに
おいてI/O機器に対するアクセス命令の発生予定が無
い場合は、アラーム表示電圧に本体の制御を行うために
必要な電圧を設定し、上記S38からの処理を順に実行
する。上記で説明を行ったS34からS43までの処理
を演算部117bが備えているタイマーによって、一定
時間の間隔で繰り返しチェックを行う。
【0103】以上のように携帯形電子機器の動作状況を
監視するアクセス監視部により、今後動作する予定のI
/O機器の種類を特定し、さらに、今後処理を行う予定
のデータ量を把握して、上記I/O機器が上記データ量
を処理するために必要な消費電力を求めることができ
る。これによりI/O機器の動作を実行する前に電圧が
充分であるか事前にチェックを行うことができるので、
携帯電子機器を使用しているユーザはI/O機器の動作
不能になる前に余裕を持って電力不足に対応することが
できる。
【0104】実施例15. また、上記実施例14は、演算部が備えているタイマー
によって一定間隔でアクセス監視部を起動し、一定時間
内にI/O機器に対するアクセス命令が発生するかチェ
ックを行っていた。しかし、例えば、これから実行を行
う100ステップの間に、I/O機器に対するアクセス
命令が存在するか、チェックすることも可能である。
【0105】実施例16. また、上記実施例14では、演算部が備えているタイマ
ーにより、一定間隔で電圧チェックを行っていた。しか
し、I/O機器に対するアクセス命令が発生した時点
で、これを実行する前に電圧チェックを行うことも可能
である。この実施例では上記例について以下に説明を行
う。
【0106】図25は、アクセス監視部によるI/O機
器の検出とアラーム表示を行うか判断の処理手順を示す
流れ図である。
【0107】図25の流れ図に従い、電圧チェックの処
理手順について説明を行う。アクセス監視部147は演
算部117bを監視し、アクセス命令が発生すると(S
46)、I/O機器に対するアクセス命令であるかチェ
ックを行う(S47)。I/O機器に対するアクセス命
令である場合は、どのI/O機器に対するアクセス命令
であるか種類の確定を行う(S48)。アクセス監視部
147はI/O機器の種類を確定し、これを警報制御部
119のアラーム表示電圧設定部119aに通知する。
さらに、メモリ143はこれから処理を行うデータのデ
ータ量をアラーム表示電圧設定部119aに通知する
(S49)。アラーム表示電圧設定部119aは通知さ
れたI/O機器の種類とデータ量をもとに消費電力テー
ブル119bを参照し、消費電力を求める(S50)。
さらに、消費電力とデータ量よりアラーム表示電圧を算
出する(S51)。例えば、アクセス命令がプリンタ1
41に対する命令であった場合、図18(A)のテーブ
ルAよりプリンタの消費電力は4Wであることが求めら
れる。さらにデータ量が10KBであるとすると、図1
8(B)のテーブルBよりアラーム表示電圧が6.1V
であると求めることができる。アラーム表示電圧設定部
119aは、求めたアラーム表示電圧をアラーム表示電
圧設定レジスタ119cに通知する。アラーム表示電圧
設定レジスタ119cは設定電圧を電圧比較部119d
に通知する。図25の流れ図には図示していないが、ア
クセス命令が発生した時点で電圧検出部118を起動
し、電源125の電圧を検出し、検出した電圧を電圧比
較部119dに通知している。このため、電圧比較部1
19dは検出電圧とアラーム表示電圧の比較を行う(S
52)。比較した結果アラーム表示電圧が検出電圧より
も大きければ、電圧比較部119dは警報要求部119
eに対し警報要求を行い、警報要求部119eは警報要
求部120に対し警報発生を通知する。警報発生部12
0は警報器121より残量アラームを表示する(S5
4)。上記S52において、比較した結果、検出電圧が
アラーム表示電圧以上の場合は、I/O機器に対するア
クセス命令を実行する(S53)。また、上記S47の
チェックにおいて、アクセス命令がI/O機器に対する
アクセス命令でなかった場合、本体の制御を行うために
必要な消費電力を考慮した消費電力を基に、S49から
の処理を順に実行する。
【0108】以上のようにI/O機器に対するアクセス
命令を実行する前に、電圧の残量が携帯電子機器を使用
しているユーザに知らされるので、ユーザはアクセス命
令の実行を行う前に電力が不足していれば電力の充電を
行い、処理を継続して行うことができる。
【0109】実施例17. さらに、この実施例では上記実施例14〜16で説明を
行ったアクセス監視部を有する携帯形電子機器に、新た
にバックアップ起動部とデータ保存部を備え、電力の残
量不足になった場合、アクセス監視部により確定された
I/O機器よりも消費電力の小さいI/O機器にデータ
を保存することを可能にした携帯形電子機器について以
下に説明を行う。
【0110】図26は、電力不足が判定された場合、デ
ータ保存部を起動し、消費電力が小さいI/O機器にデ
ータを保存する処理手順を示す流れ図である。図27は
消費電力の降順に並べられた記憶手段を示す図である。
図27において、接続状態’1’は当該I/O機器が携
帯形電子機器に接続されていることを意味し、接続状
態’0’は当該電子機器、当該I/O機器が携帯形電子
機器に接続されていないことを意味する。
【0111】次に、図26の流れ図に従い電力が不足し
ている場合に消費電力の小さいI/O機器にデータを保
存する例について以下に説明を行う。この実施例でも、
上記実施例14と同様に電圧検出部118は演算部11
7bが備えているタイマーによって一定間隔で起動され
る。演算部117bが備えているタイマーによって電圧
検出部118が起動されると、電源125の電力の残量
を電圧検出部118が検出し、警報制御部119の電圧
比較部119dに検出電圧を通知する(S58)。次
に、接続状態検出部137が起動され、携帯形電子機器
123bにI/O機器が接続されているか検出を行う
(S59)。I/O機器が接続されている場合は、接続
状態検出部137は、アラーム表示電圧設定部119a
に接続のあるI/O機器を通知し、アラーム表示電圧設
定部119aは消費電力テーブル119bが備えている
図27のテーブルCを接続状態に基づいて更新する。例
えば図22においてHDD138とプリンタ141とI
Cカード142が接続されいていることが通知される
と、図27のテーブルCの接続状態のフラグをプリン
タ、HDD、ICカードについて’1’に設定する。ま
たFDDは接続されていないので’0’を設定する。次
に、アクセス監視部147が起動され、演算部117b
をチェックし、I/O機器に対するアクセス命令がある
かチェックを行う(S60)。上記、S60のチェック
方法は、この実施例ではタイマーにより一定間隔で電力
不足をチェックしているので、上記実施例14と同様
に、今後2秒間の間に発生するアクセス命令を検出す
る。また、上記実施例15と同様に、これから処理を行
う複数のステップの中にI/O機器に対するアクセス命
令が発生するかチェックを行っても構わない。アクセス
監視部147は上記S60のチェックにおいて、I/O
機器に対するアクセス命令が存在すると判断された場合
は、警報制御部119のアラーム表示設定部119aに
対し、アクセス命令が発行されるI/O機器の種類を通
知する。例えば、この実施例ではプリンタ141に対
し、アクセス命令が発行されるものとする。次に、今後
処理を行う予定のデータ量がメモリ143からアラーム
表示設定部119aに通知される(S62)。アラーム
表示電圧設定部119aでは、通知されたI/O機器の
種類とデータ量に基づいて消費電力テーブル119bを
参照し、消費電力を求める(S63)。例えば、この実
施例ではプリンタ141に対してアクセス命令が発行さ
れるため、図18(A)のテーブルAよりプリンタの消
費電力が4Wであることが分かる。さらに、アラーム表
示電圧設定部119aは上記S63で求めた消費電力
と、通知されたデータ量よりアラーム表示電圧を求め
る。アラーム表示電圧は、図18(B)のテーブルbを
参照すると求めることがでできる。上記S63の処理に
おいて消費電力が4Wであることが分かっている。ま
た、上記S62において通知されたデータ量が10KB
とすると、アラーム表示電圧は図18(B)のテーブル
Bより6.1Vと求めることができる。アラーム表示電
圧設定部119aは、求めたアラーム表示電圧をアラー
ム表示電圧設定レジスタ119cに通知する。アラーム
表示電圧設定レジスタ119cは、設定電圧を電圧比較
部119dに通知する。電圧比較部119dでは、上記
S58より通知された検出電圧と、アラーム表示電圧を
比較する(S65)。比較した結果、検出電圧がアラー
ム表示電圧以上である場合はI/O機器の動作を実行す
る(S66)。また、上記S65のチェックにおいてア
ラーム表示電圧が検出電圧よりも大きければ電力が不足
しているので、電圧比較部119dは警報要求部119
eに対し警報要求を通知する。さらに、警報要求部11
9eは警報発生部120に対し警報発生を要求し、警報
発生部120は警報器121より残量アラームを表示す
る(S69)。また警報要求部119eは警報発生部1
20に警報発生を要求すると同時に、バックアップ起動
部144を起動する。バックアップ起動部144は消費
電力テーブル119bのテーブルCを参照し、アクセス
命令が発行されたI/O機器よりも消費電力の小さい携
帯形電子機器に接続されているI/O機器を選択し、デ
ータ保存部117aを起動し、選択したI/O機器に電
力不足により処理を行えないデータを保存する。例え
ば、上記S61ではアクセス命令を発行するI/O機器
はプリンタ141であった。このためバックアップ起動
部144は、図27のテーブルCを参照し、プリンタよ
りも消費電力の少ない携帯形電子機器に接続されている
I/O機器を取得する。図27のテーブルCによると、
プリンタよりも消費電力が小さく接続状態が’1’であ
るI/O機器は、HDD138であることが分かる。こ
のためバックアップ起動部144はデータ保存部117
aを起動し、HDD138に対してデータを保存する
(S67,S68)。また、上記S59においてI/O
機器の接続がない場合と、上記S60においてI/O機
器に対するアクセス命令が存在しない場合は、本体の制
御を行うために必要な消費電力を基に、上記S62の処
理より順に実行する。
【0112】また、上記S61においてアクセス命令が
発行されるI/O機器はプリンタ141のみとしたが、
例えば、プリンタ141とHDD138の2つの機器に
アクセス命令が発行される場合は、バックアップ起動部
144は、図27のテーブルCを参照することによって
データ保存部117aを起動し、ICカードにデータを
保存することになる。
【0113】以上のように、バックアップ起動部を備え
たことによって、電力が不足していても、消費電力のよ
り小さいI/O機器にデータを保存することができるの
で、携帯形電子機器を使用しているユーザは、電力の不
足が表示されても緊急で電力を充電することなく処理を
続けることができる。また処理を続けることによってデ
ータが破壊されることなく、後で取り出すことができる
ように保存されているので、電力の充電を行えない環境
下で処理を行うことも可能になる。
【0114】実施例18. この実施例では、上記実施例16で説明を行ったアクセ
ス命令が、演算部117bより発生された時に電力の残
量をチェックし、アラーム表示を行っていた処理手順に
対し、更に携帯形電子機器に接続されているI/O機器
に対しアクセス命令が発生され、電力不足によりアクセ
ス命令を実行できない場合にバックアップ起動部144
を起動し、データをデータ保存部117aによって消費
電力の小さいI/O機器に保存することを以下に説明す
る。
【0115】図28は、電力不足が判定された場合、デ
ータ保存部を起動し、消費電力の小さいI/O機器にデ
ータを保存する処理手順を示す流れ図である。
【0116】次に、図28の流れ図に従い、電力の不足
が確認された場合、バックアップ起動部により消費電力
の小さいI/O機器にデータを保存する処理手順につい
て説明を行うが、図28のS72〜S79は、実施例1
6で説明を行ったS46〜S53の処理と同様の処理内
容であるため、ここでは説明を省略する。S78におい
て、電圧比較部119dが検出電圧とアラーム表示電圧
を比較し、アラーム表示電圧が検出電圧よりも大きい場
合は電圧比較部119dが警報要求部119eに警報要
求を通知し、警報要求部119eはバックアップ起動部
144を起動する。バックアップ起動部144は消費電
力テーブル119bのテーブルCを参照し、アクセス命
令が発行されたI/O機器よりも消費電力の小さいI/
O機器を選択し、データ保存部117aを起動し、選択
したI/O機器にデータを保存する(S80,S8
1)。例えば、上記実施例17と同様に、アクセス命令
が発行されたI/O機器がプリンタ141であった場合
には、バックアップ起動部144は図27のテーブルC
を参照し、プリンタよりも消費電力が小さく、かつ携帯
形電子機器に接続されているI/O機器を選択する。テ
ーブルCは消費電力の降順に並べられているので、上か
らテーブルを参照していくと、HDDが携帯形電子機器
に接続されていて、かつ消費電力もプリンタよりも小さ
い。このためバックアップ起動部144はデータ保存部
117aを起動し、HDD138に対してデータを保存
する。
【0117】以上のように、I/O機器に対してアクセ
ス命令が発生した時点で電力の残量チェックを行い、残
量が不足していることがチェックされた場合には、バッ
クアップ起動部を起動し、データを消費電力の小さいI
/O機器に保存することができ、上記実施例17と同様
の効果を得ることができる。
【0118】実施例19. この実施例では、上記実施例17及び実施例18で説明
を行った携帯形電子機器に、更に、負荷制限部を新たに
設け、電力の不足により残量アラームが表示された場
合、作業中のデータを消滅することなく、データを的確
に保存するために高負荷のI/O機器の動作を停止し、
更に、低負荷のI/O機器に作業中のデータを保存する
ことを可能にした携帯形電子機器について、以下に説明
を行う。
【0119】図29は、負荷制限部とI/O機器にスイ
ッチを備えた携帯形電子機器の模式図である。図29に
おいて、145はI/O機器の動作を制限する負荷制限
部である。その他の符号については、上記実施例17と
同様であるため説明を省略する。図30は、接続されて
いるI/O機器の動作をデータ量によって制限する処理
手順を示す流れ図である。図31は、データ量に対して
I/O機器の使用が可能であるか、不可能であるかを示
した図である。図31において、○印は機器の使用が可
能であることを示し、×印は機器の使用が不可能である
ことを示している。また、図31は、テーブルDとして
負荷制限部145が備えているテーブルである。図32
は、携帯形電子機器に接続されているI/O機器の種類
を示す図である。図32において、’0’は、当該機器
が携帯形電子機器に接続されていない状態を示し、’
1’は、当該機器が携帯形電子機器に接続されている状
態を示している。図32は、テーブルEとして負荷制限
部145が備えているテーブルである。
【0120】次に、図30の流れ図に従い、図29と図
31,図32を用いて、負荷制限部による携帯形電子機
器に接続されているI/O機器の動作制限について、以
下に説明を行う。尚、この実施例では、電池残量が6.
8Vより小さくなる場合をアラーム表示を行う基準値と
する。始めに、電源125の電池残量を電圧検出部11
8によって、検出する(S85)。検出電圧が0である
場合は(S86)、携帯形電子機器123bの電源をO
FFにする(S87)。検出電圧が0より大きい場合は
(S86)、基準値と検出電圧を比較し、アラーム表示
が必要であるかチェックを行う(S88)。上記で説明
したように、この実施例では、アラーム表示を行う基準
値を6.8Vとしている。このため、上記S88のチェ
ックにおいて、検出電圧が6.8V以上であれば、接続
されているI/O機器の使用を全て可能にする(S9
5)。そして、再度、電池残量検出を行う。上記S88
のチェックでアラーム表示が必要となった場合は、負荷
制限部145は、メモリ143より作業中のデータ量を
取得する(S89)。負荷制限部145は、図31のテ
ーブルDと図32のテーブルEを備えている。上記2つ
のテーブルを参照し、負荷制限部145は、S89で取
得したデータ量を基に、使用不可にしなければならない
I/O機器が存在するかチェックを行う(S90)。例
えば、上記S89において、作業中のデータ量が4Mバ
イト以上10Mバイト未満であった場合は、図31のテ
ーブルDによるとFDDとプリンタの使用が不可となっ
ている。更に、図32のテーブルEを参照すると、FD
Dは接続されていないので、プリンタの接続スイッチを
OFFにして使用禁止にする(S91)。この時、プリ
ンタの使用が不可であることを画面に表示し、携帯形電
子機器を使用しているユーザに知らせる。そして、警報
器121より電池の残量アラームを表示する(S9
4)。残量アラームを表示した後、再度、S85の電池
残量検出処理から繰り返し処理を行う。また、上記S9
0のチェックにおいて、一回目のデータ量が4Mバイト
以上10Mバイト未満であっても、二回目のチェックで
はデータ量が減少していると予想できるため、改めて作
業中のデータ量で使用可になるI/O機器が存在する
か、チェックを行う(S92)。例えば、二回目のチェ
ックで作業中のデータ量が1Mバイト以上4Mバイト未
満だった場合は、FDDの使用が可能になる。このた
め、もし、当該携帯形電子機器にFDDが接続されてい
れば、使用を可能にするためFDDのスイッチをONに
する(S93)。そして、電池の残量アラームを警報器
121より表示する(S94)。
【0121】以上のように、これから処理を行うデータ
量によって、携帯形電子機器に接続されているI/O機
器の内、高負荷のI/O機器を使用不可能にすることが
でき、電池の寿命を長くすることができる。
【0122】実施例20. この実施例では、上記実施例19に対し、更に、作業中
のデータ量に基づいて、携帯形電子機器に接続されてい
るI/O機器を使用不可にし、処理中のデータを破壊さ
れることがないように、使用可能な不揮発性記憶装置の
中から作業中のデータ量に基づいて、記憶装置を選択
し、作業中のデータを保存する例について、以下に説明
を行う。
【0123】図33は、電力の残量不足になった場合、
携帯形電子機器が不揮発性記憶装置にデータを保存する
処理手順を示す流れ図である。図34は、アラーム表示
電圧とデータ保存動作を行うことができる最低電圧の関
係を示すグラフ図である。図34によると、アラーム表
示電圧は6.8Vであり、データ保存動作可能な最低電
圧(χV)は、アラーム表示電圧よりも低くなる。但
し、上記最低電圧は、I/O機器の種類及びデータの量
によって異なる値になる。また、本体制御を行うために
必要な電圧は、6.0Vであるためデータ保存動作可能
な最低電圧は、6.0Vよりも大きい値である。図35
は、データ量を基に各I/O機器によって、保存を行う
ために必要な電圧を示す図である。図35のテーブルF
は、図29の負荷制限部145が備えているテーブルで
ある。テーブルFは、消費電力の昇順にI/O機器を横
軸に並べ、縦軸にデータ量を持ち、データ量とI/O機
器の種類に対してデータを保存するために必要な電圧を
示している。
【0124】次に、図33の流れ図に従い、図35と図
29を用いて、動作可能なI/O機器の中からデータ量
に基づいて、データを保存するための不揮発性記憶装置
を選択し、データを保存する処理手順について説明を行
う。尚、上記実施例19で説明を行った図30のS85
〜S91の処理は、図33のS96〜S102までと同
様の処理であり、また、図30のS92〜S93の処理
は、図33のS107〜S108までの処理と同様であ
るため、この実施例では、説明を省略する。図33のS
102において、使用不可能にする携帯形電子機器に接
続されているI/O機器のスイッチをOFFにした後、
S100において取得した作業中のデータ量を基に図3
5のテーブルFを参照し、保存可能なI/O機器を選択
する(S103)。例えば、上記S100で取得した作
業中のデータ量が4Mバイト以上10Mバイト未満であ
る場合は、テーブルFによると、データを保存するため
に必要な最低電圧は、ICカード及びHDDを選択した
場合は、「6.3V」となり、FDDを選択した場合
は、「6.4V」となる。この時、HDD及びFDD
は、S101のチェックにより使用が不可能になってい
るとすると、データを保存することができる不揮発性記
憶装置は、ICカードということになる。上記説明でI
Cカードに作業中のデータを保存するためには、6.3
Vの電圧が必要であることが判っているので、この電圧
(6.3V)とS96で検出した検出電圧を比較する
(S104)。比較した結果、検出電圧の方が大きけれ
ば、作業中のデータをICカードに保存する(S10
5)。そして、警報器121より電池残量のアラーム表
示を行う(S106)。また、上記説明でHDDとFD
Dは、使用不可能になっていると説明したが、例えば、
HDDの使用が可能である場合、ICカードとHDDは
データを保存するために必要な電圧が同じである。しか
し、電圧にかかる負荷は、HDDよりもICカードの方
が小さいため、データを保存する不揮発性記憶装置はI
Cカードになる。
【0125】以上のように、使用可能なI/O機器の中
からデータ量に基づいて、データを保存する記憶装置を
選択し、選択した記憶装置にデータを保存することがで
きるので、携帯形電子機器を使用している途中で、電力
不足が発生しても作業途中のデータを確実に保存するこ
とができる。
【0126】実施例21. この実施例では、残量不足により残量アラームが表示さ
れた後、携帯形電子機器を使用しているユーザに対し対
応処置方法を表示し、表示した処置方法の中からユーザ
が任意の処置方法を選択し、選択された処置方法を実行
する対策処理部を備えた携帯形電子機器について、以下
に説明を行う。
【0127】図36は、対策処理部を備えた携帯形電子
機器の模式図である。図36において、146は対策処
理部であり、対応処置方法の表示と、選択された処置方
法の実行を制御する。また、148は対応処置方法の表
示と、選択を行うことができるディスプレイである。こ
の他の符号については、上記実施例8において説明を行
った図10と同様であるため、この実施例では説明を省
略する。図37は、残量アラームの表示と対応処置方法
を表示し、選択された処置方法を実行する処理手順を示
す流れ図である。図38は、画面に表示された処置方法
を示す図である。図38において、137は携帯形電子
機器の表示画面であり、137aは対処方法を表示して
いる画面である。図39は、図37において、電池交換
を選択した場合の処理手順を示す流れ図である。図40
は、図37において、データ退避を選択した場合の処理
手順を示す流れ図である。図41は、図37において、
ACアダプタ接続を選択した場合の処理手順を示す流れ
図である。図42は、データ退避を実行した場合に表示
される不揮発性記憶装置の選択メニューを示す図であ
る。
【0128】次に、図37の流れ図に従い図36と図3
8を用いて対応処置方法が表示されるまでの処理手順に
ついて、以下に説明を行う。尚、この実施例では、アラ
ーム表示を行う基準値を6.8Vとする。始めに、電源
125の電池残量を電圧検出部118が検出を行う(S
109)。検出電圧が0である場合は(S110)、携
帯形電子機器の電源をOFFする(S111)。検出電
圧が0以上である場合は(S110)、検出電圧とアラ
ーム表示電圧の基準値を比較する(S112)。例え
ば、基準値が上記で説明したように6.8Vであるた
め、検出電圧が6.8V以上の場合は、再度、電池残量
検出を行う。検出電圧が6.8Vよりも小さい場合は、
残量アラームを警報器121より表示し、更に、対応処
置方法の表示を対策処理部146より行う。対策処理部
146は、ディスプレイ148に対し、図38にあるよ
うな対処方法のメニューを表示する。この実施例では、
対処方法として電池交換、データ退避、ACアダプタ接
続の3種類がある。携帯形電子機器を使用しているユー
ザは、上記3種類の対処方法の中から任意の方法を選択
することができる(S114)。ここでは、3種類の対
処方法について説明を行うため、電池交換から順に選択
されたものとして、以下に説明を行う。
【0129】図39の流れ図に従い、対処方法として電
池交換が選択された場合の処理手順について、以下に説
明を行う。始めに、メモリ143より作業中のデータ量
が接続状態検出部137に通知され、警報制御部11
9、警報発生部120を通って対策処理部146にデー
タ量が通知される(S118)。対策処理部146は、
通知された作業中のデータ量に基づいて電池交換を実施
する前に、データを退避する不揮発性装置が存在するか
どうかチェックを行う(S119)。例えば、対策処理
部146に上記実施例20の図35と同様にテーブルF
が設けられているとする。対策処理部146は上記実施
例20と同様に、作業中のデータ量と検出電圧に基づい
て、作業中のデータを記憶することができる不揮発性記
憶装置を選択する。対策処理部146は、選択した記憶
装置をデータ保存部117aに通知し、データ保存部1
17aが上記記憶装置に対し、データの保存を行う(S
120)。尚、データ保存中には、携帯形電子機器を使
用しているユーザに対し、保存動作中であることを通知
するため、ディスプレイ148に「データ保管中」とい
うメッセージを表示する。データ保存終了後、携帯形電
子機器を使用しているユーザに対し、電池交換を要求す
るため対策処理部146はディスプレイ148に「電池
交換して下さい。」とメッセージを表示する(S12
1)。電池交換要求メッセージを表示した後、電池交換
が行われたかチェックを行い(S121a)、電池交換
が行われていない場合は、再度電池交換要求メッセージ
を表示する。電池交換がされた場合は、図37のS10
9の電池残量検出処理から繰り返し処理を行う。また、
上記S119チェックにおいて、データ退避を行うこと
ができる不揮発性記憶装置が存在しない場合は、ACア
ダプタの接続を要求する(S122)。ACアダプタの
接続要求は、ディスプレイ148より「ACアダプタを
接続して下さい。」と携帯形電子機器を使用しているユ
ーザに対し通知する。ACアダプタの接続がされたか、
対策処理部146がチェックを行い(S123)、接続
されていない場合は、再度ACアダプタの接続要求メッ
セージを表示し、接続されている場合は、図37のS1
09の電池残量検出処理から繰り返し処理を行う。以上
で電池交換を選択した場合の処理手順の説明を終了す
る。
【0130】次に、対処方法としてデータ退避を選択し
た場合の処理手順について、図40の流れ図に従い説明
を行う。始めに、作業中のデータ量の取得を行う(S1
24)。これは、上記で説明を行った図39のS118
の処理と同様である。次に、作業中のデータ量に基づい
て、データ退避を行うことができる不揮発性記憶装置が
あるかどうか、対策処理部146がチェックを行う。こ
れも上記で説明を行った図39のS119のチェック処
理と同様である。S125のチェック処理において、デ
ータ退避可能な装置が決定した場合は、図42のような
選択メニューをディスプレイ148から表示し、携帯形
電子機器を使用しているユーザが任意に記憶装置を選択
することができるようにする。
【0131】図42の選択メニュー148bには、バッ
クライトをOFFにした場合と、バックライトをONに
した場合について、HDD,FDD,ICカードそれぞ
れの動作可能、不可能を表示している。例えば、HDD
はバックライトをONにしてもOFFにしても動作可能
であり、FDDはバックライトをONすると動作不可能
であり、ICカードはバックライトをONにしてもOF
Fにしても動作可能である。携帯形電子機器を使用して
いるユーザが「2」を選択すると、対策処理部146
は、演算部117bに対しバックライトをOFFにする
よう要求し、演算部117bは、バックライト140の
スイッチをOFFにする。更に、対策処理部146は、
データ保存部117aに対し、FDDに作業中のデータ
を保存するよう要求を行う。データ保存部117aは、
FDDを起動し作業中のデータを保存する(S12
7)。この時、携帯形電子機器を使用しているユーザが
データ保存中であることを知ることができるように、対
策処理部146は、ディスプレイ148より「データ保
管中」とメッセージを表示する。そして、再度アラーム
表示を行う(S128)。S128のアラーム表示終了
後、図37のS109の電池残量検出処理より繰り返し
処理を行う。また、上記S125のチェックにおいて、
データを退避することができる不揮発性記憶装置が存在
しない場合は、対策処理部146は、ディスプレイ14
8より「ACアダプタを接続して下さい。」とメッセー
ジを表示し、携帯形電子機器を使用しているユーザに対
し、ACアダプタの接続を要求する(S129)。次
に、対策処理部146は、ACアダプタ接続されたこと
を確認し(S130)、ACアダプタが接続された場合
は、S109の電池残量検出の処理から繰り返し行う。
ACアダプタの接続が確認されない場合は、再度ACア
ダプタの接続を要求するメッセージをディスプレイ14
8より表示する。以上で対処方法として、データ退避を
選択した場合の処理手順について説明を終了する。
【0132】最後に、対処方法として、ACアダプタ接
続を選択した場合の処理手順について、図41の流れ図
に従い以下に説明を行う。始めに、ACアダプタの接続
がされたかチェックを行う(S131)。接続が確認さ
れた場合は、再度図37のS109の電池残量検出処理
から処理を繰り返す。ACアダプタの接続が確認されな
い場合は、再度対策処理部146は、ディスプレイ14
8よりACアダプタの接続を携帯形電子機器を使用して
いるユーザに対して要求する(S132)。要求を行っ
た後、ACアダプタの接続が行われるまで、S131と
S132の処理を繰り返し行う。以上で対処方法とし
て、ACアダプタの接続を選択した場合の処理手順につ
いて説明を終了する。
【0133】以上のように、電池残量アラーム表示にな
った場合、携帯形電子機器が対応可能な方法を携帯形電
子機器のディスプレイに表示するので、ユーザは表示さ
れている方法の中から任意の方法を選択することがで
き、容易、且つ、確実に作業中のデータ保存を行うこと
ができる。
【0134】実施例22. また、上記実施例21において、電池交換を選択した場
合、電池交換要求メッセージを表示する前に作業中のデ
ータ保存を携帯形電子機器が自動的に行っている。しか
し、電池交換を行った後、保存したデータを再度読み出
す処理について説明を行っていないが、携帯形電子機器
を利用しているユーザが手動で保存データの読み出しを
行うことも、携帯形電子機器が自動的に保存したデータ
を読み出し、再度処理を継続することも可能である。
【0135】
【発明の効果】以上のようにこの発明では、電力供給端
子を備えた携帯形電子機器は、自己の動作を制限するこ
となく電力を供給することができる。このため、電力供
給側の携帯形電子機器を使用しているユーザは、携帯形
電子機器を用いて処理している内容に係わりなく電力を
供給できる効果がある。
【0136】また、この発明では、電力供給することに
よって発生する電力の不足を電力供給側の携帯形電子機
器の機能を制限することで、防ぐことができる効果があ
る。
【0137】また、この発明では、電力受給端子を備え
た携帯形電子機器が上記第1又は第2の発明による携帯
形電子機器より電力の受給を行うことができる。このた
め、上記携帯形電子機器が2台以上存在すれば、お互い
に電力受給・供給を行うことができるので、予備電池の
携帯が不要になる効果がある。
【0138】また、この発明では、電力を受給しても再
度電力不足になることを、電力受給側の携帯形電子機器
の機能を制限することで、防ぐことができる効果があ
る。
【0139】また、この発明では、警報を発生する基準
値を携帯形電子機器に接続されている負荷の状態に基づ
いて設定しているので、携帯形電子機器の機器構成に対
応した警報発生を行うことができる効果がある。
【0140】また、この発明では、更に、警報発生する
基準値を携帯形電子機器に接続されている負荷の種類と
組み合わせに応じて設定する。このため、接続機器にそ
れぞれスイッチがついているような携帯形電子機器にお
いては、電源がON/OFFによって基準値が異なり、
携帯形電子機器を使用しているユーザに対して、正確な
タイミングで電力不足による警報を発生することができ
る効果がある。
【0141】また、この発明では、基準値を処理中のデ
ータ量も考慮して設定するので、例えば、警報発生を判
断された電力の残量であっても、処理するデータ量が少
なければ、警報発生せずにそのまま処理することも可能
である。このように、携帯形電子機器を利用しているユ
ーザに対し、上記した発明よりも更に正確に警報発生を
行うことができる効果がある。
【0142】また、この発明では、警報を発生する基準
値を処理中のデータ量に基づいて設定するので、携帯形
電子機器に負荷のかかる機器が接続されていないような
場合においては、携帯形電子機器を利用しているユーザ
に対して、正確なタイミングで警報発生を行うことがで
きる効果がある。
【0143】また、この発明では、携帯形電子機器に負
荷のかかる機器が接続されていても、計算式によって基
準値を求めるので、携帯形電子機器にそれぞれ異なる負
荷のかかる機器が接続されていても上記した発明よりも
種々の携帯形電子機器に対応することができる効果があ
る。
【0144】また、この発明では、携帯形電子機器に接
続されている入出力の機器の中から、実際にアクセスが
実行される入出力機器を基に、警報発生するための基準
値を設定する。このため、携帯形電子機器に接続されて
いるだけで実際に入出力機器の使用を行わなければ、警
報が発生するまでの時間を長くすることができる効果が
ある。
【0145】また、この発明では、設定していた基準値
を更に、処理中のデータ量も考慮して設定する。このた
め、携帯形電子機器を利用しているユーザに対して、上
した発明よりも更に正確に警報発生を行うことができ
る効果がある。
【0146】また、この発明では、更に、警報発生が行
われた場合、アクセス命令に関するデータを保存する。
このため、携帯形電子機器利用しているユーザは、例え
ば、警報が発生されてもデータは破壊されることがない
ため、携帯形電子機器の電力を充電すれば処理を継続し
て行うことができる効果がある。
【0147】また、この発明では、警報が発生された場
合、携帯形電子機器に接続されている負荷の動作を制限
する。このため、警報が発生されてからも実際に電力が
なくなるまでの時間は延長することができるので、携帯
形電子機器を利用しているユーザは、余裕を持って携帯
形電子機器の電力を充電することができる効果がある。
【0148】また、この発明では、動作を制限されなか
った負荷に対し、アクセス命令に関するデータを保存す
ることができる。このため、上記した発明において、携
帯形電子機器を利用しているユーザが充電を行った後、
保存しているデータを取り出すことによって、再度処理
を継続することができる効果がある。
【0149】また、この発明では、警報が発生された場
合、対応策を携帯形電子機器を使用しているユーザに対
して表示する。このため、携帯形電子機器の利用になれ
ていないユーザも対応策を知ることができる効果があ
る。
【0150】また、この発明では、携帯形電子機器に表
示されている対応策の中から、携帯形電子機器を利用し
ているユーザが任意に対応策を選択でき、また、選択し
た対応策に応じて携帯形電子機器が対応策を実行する。
このため、携帯形電子機器を利用しているユーザは、自
分で対応策を実行することなく、選択するだけで容易に
対応策が実行できる効果がある。
【0151】更に、この発明では、例えば、データの退
避を行う対応策が選択されると、携帯形電子機器が自動
的に動作可能な入出力機器を判断し、データの退避を行
う。このため、携帯形電子機器を利用しているユーザ
は、どの入出力機器が動作可能であるのか知らなくても
データ退避を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1におけるパソコンによる電力の供給
・受給の例を示す図。
【図2】 実施例1における電力供給用のブースタ端子
と受給用のブースタ端子の構造図。
【図3】 実施例1における図1のパソコンの電力供給
・受給の仕組みを示す模式図。
【図4】 実施例2おける電源端子を備えている携帯形
電子機器の電力供給・受給の仕組みを示す模式図。
【図5】 実施例3におけるブースタ兼用電源端子を備
えている受給側携帯形電子機器を用いた電力の受給・供
給の仕組みを示す模式図。
【図6】 実施例4におけるブースタINとブースタO
UTの端子を同時に備えた携帯形電子機器を用いた電力
の供給・受給の仕組みを示す模式図。
【図7】 実施例5におけるブースタINとブースタO
UTの端子を同時に備えた携帯形電子機器を用いた電力
の供給・受給の仕組みを示す模式図。
【図8】 実施例6におけるブースタIN端子、ブース
タOUT端子にそれぞれスイッチを設けた携帯形電子機
器の仕組みを示す模式図。
【図9】 実施例6における図8の模式図において、ブ
ースタ端子のスイッチをON/OFFし、携帯形電子機
器の機能の一部を停止した例を示す模式図。
【図10】 実施例8における接続状態検出部を備えた
携帯形電子機器の模式図。
【図11】 図10における警報制御部の構造を更に詳
しく説明した図。
【図12】 図11における消費電力テーブルの詳細
図。
【図13】 実施例8における負荷の種類をチェック
し、アラーム電圧を設定する処理手順を示す流れ図。
【図14】 図12おける負荷の種類を組み合わせた消
費電力テーブルを示した図。
【図15】 実施例10における負荷の種類をチェック
し、アラーム電圧を設定する処理手順を示す流れ図。
【図16】 実施例11におけるメモリよりデータ量を
警報制御部に通知する機能をそなえた携帯形電子機器の
模式図。
【図17】 図16における警報制御部の構造を更に詳
しく説明した図。
【図18】 図17における消費電力テーブルの詳細
図。
【図19】 実施例11におけるデータ量に基づいたア
ラーム表示電圧を算出し、警報発生を行うか判断する処
理手順を示す流れ図。
【図20】 実施例12におけるデータ量を基準にして
アラーム表示電圧を算出する場合に用いる表と式を示し
た図。
【図21】 実施例13における一定間隔でデータ量と
消費電圧よりアラーム表示電圧を求め、電力の残量をチ
ェックする流れ図。
【図22】 実施例14におけるアクセス監視部とバッ
クアップ起動部を備えた携帯形電子機器の模式図。
【図23】 図22おける警報制御部の構造を更に詳
しく説明した図。
【図24】 実施例14における一定間隔でデータ量と
消費電圧よりアラーム消費電圧を求め、電力の残量をチ
ェックする流れ図。
【図25】 実施例16におけるアクセス監視部による
I/O機器の検出とアラーム表示を行うか判断の処理手
順を示す流れ図。
【図26】 実施例17において電力不足が判定された
場合、データ保存部を起動し、消費電力の小さいI/O
機器にデータを保存する処理手順を示す流れ図。
【図27】 実施例17における消費電力の降順に並べ
られた記憶手段を示す図。
【図28】 実施例18においてアクセス監視部におけ
るI/O機器の検出とアラーム表示を行うか判断の処理
手順を示す流れ図。
【図29】 実施例19における負荷制限部とI/O機
器にスイッチを備えた携帯形電子機器の模式図。
【図30】 実施例19において接続されているI/O
機器の動作をデータ量によって制限する処理手順を示す
流れ図。
【図31】 実施例19におけるデータ量に対してI/
O機器の使用が可能であるか不可能であるかを示した
図。
【図32】 実施例19における携帯形電子機器に接続
されているI/O機器の種類を示す図。
【図33】 実施例20において電力の残量不足になっ
た場合、携帯形電子機器が不揮発性記憶装置にデータを
保存する処理手順を示す流れ図。
【図34】 実施例20におけるアラーム表示電圧とデ
ータ保存動作を行うことができる最低電圧の関係を示す
グラフ図。
【図35】 実施例20におけるデータ量を基に各I/
O機器によって保存を行うために必要な電圧を示す図。
【図36】 実施例21における対策処理部を備えた携
帯形電子機器の模式図。
【図37】 実施例21における残量アラームの表示と
対応処置方法を表示し、選択された処置方法を実行する
処理手順を示す流れ図。
【図38】 実施例21における画面に表示された対処
方法を示す図。
【図39】 図37において電池交換を選択した場合の
処理手順を示す流れ図。
【図40】 図37においてデータ退避を選択した場合
の処理手順を示す流れ図。
【図41】 図37においてACアダプタ接続を選択し
た場合の処理手順を示す流れ図。
【図42】 実施例21においてデータ退避を選択した
場合に表示される不揮発性記憶装置の選択メニューを示
す図。
【図43】 従来例2におけるDESK TOP型パソ
コンの一例を示す図。
【図44】 従来例3におけるノート型パソコンの一例
を示す図。
【図45】 従来例4におけるニッケル・水素蓄電池、
ニッケル・カドミウム蓄電池の放電特性概略図。
【図46】 従来例5におけるリチウム蓄電池の放電特
性概略図。
【図47】 従来例6におけるバッテリー警報処理手順
を示す流れ図。
【図48】 従来例6における電子スチルカメラの構成
を示す図。
【図49】 従来例7における電源電圧検出回路の回路
図。
【図50】 従来例7におけるCPUの構成を示す図。
【符号の説明】
100 健全なパソコン、101 アラームが発生して
いるパソコン、102電力供給アダプタケーブル、11
0 供給側ブースタ端子、111 供給側演算保存機
能、111a データ保存機能又はデータ保存部、11
1b 演算機能、112 供給側電圧検出部、113
供給側警報制御部、114 供給側警報発生部、115
供給側警報器、116 受給側ブースタ端子、117
受給側演算保存機能、117a データ保存機能、1
17b 演算機能又は演算部、118 受給側電圧検出
部、119 受給側警報制御部、119a アラーム表
示電圧設定部、119b 消費電力テーブル、119c
アラーム表示電圧設定レジスタ、119d 電圧比較
部、119e 警報要求部、120 受給側警報発生
部、121 受給側警報器、122 供給側携帯形電子
機器、122a 第2の携帯形電子機器、123 受給
側携帯形電子機器、123a 第1の携帯形電子機器、
124 供給側電源、125 受給側電源、126 供
給側AC/DCコンバータ、127 供給側電源端子、
128 供給側ダイオード、129 受給側AC/DC
コンバータ、130 受給側電源端子、131 受給側
ダイオード、132 受給側ブースタ兼用電源端子、1
33 ブースタIN、133a,133b ブースタI
N端子、134 ブースタOUT、134a,134b
ブースタOUT端子、135 負荷、136a,136
b 高負荷機能、137接続状態検出部、138 HD
D、139 FDD、140 バックライト、141
プリンタ、142 ICカード、143 メモリ、14
4 バックアップ起動部、145 負荷制限部、146
対策処理部、147 アクセス監視部、148 ディ
スプレイ、148a 対処方法表示画面、148b 不
揮発性記憶装置の選択メニュー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 裕茂 鎌倉市上町屋325番地 三菱電機株式会 社 情報システム製作所内 (56)参考文献 特開 平2−219418(JP,A) 特開 平6−67766(JP,A) 特開 平5−289785(JP,A) 特開 平5−119879(JP,A) 特開 平5−73183(JP,A) 特開 平3−265918(JP,A) 実開 平6−11034(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/10 H02J 7/34 - 7/35 G06F 1/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯形電子機器において、他の携帯形電
    子機器に電力を供給する電力供給端子を備え、上記携帯
    形電子機器は、上記電力供給端子により他の携帯形電子
    機器に電力を供給中に自己の機能を制限して動作するこ
    とを特徴とする携帯形電子機器。
  2. 【請求項2】 上記携帯形電子機器は、更に、他の携帯
    形電子機器から電力を受給する電力受給端子を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の携帯形電子機器。
  3. 【請求項3】 上記携帯形電子機器は、他の携帯形電子
    機器から電力を受給中に、自己の機能を制限して動作す
    ることを特徴とする請求項2記載の携帯形電子機器。
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