JP3437397B2 - 情報処理装置、電池パックおよび電池パックの電池残量算出方法 - Google Patents

情報処理装置、電池パックおよび電池パックの電池残量算出方法

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JP3437397B2
JP3437397B2 JP35860096A JP35860096A JP3437397B2 JP 3437397 B2 JP3437397 B2 JP 3437397B2 JP 35860096 A JP35860096 A JP 35860096A JP 35860096 A JP35860096 A JP 35860096A JP 3437397 B2 JP3437397 B2 JP 3437397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの電力を
入力して装置本体へ電力を供給する電源装置と、前記装
置本体へ電力を供給する電池を内蔵した電池パックと、
前記電源装置から前記装置本体への電力供給の有無に応
じて前記電池パックからの前記装置本体への電力供給を
制御する電源制御手段とを搭載した情報処理装置および
電池パックの電池残量算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、外部からの電力を入力して所定
の電力を生成する電源装置と、電池を内蔵する電池パッ
クとを搭載し、電源装置および電池パックのそれぞれか
らの電力で動作可能なノート型パーソナルコンピュータ
(以下、ノート型PCという)においては、メインCP
Uの他に、電源装置および電池パックに対する制御およ
び管理、電源スイッチなどのスイッチ操作の検出などを
行うサブCPUが搭載されている。このサブCPUは、
上述の制御および管理などを行うから、パワーオフ状
態、サスペンド(Suspend)状態においても電池パックの
電池に残量がある限り、動作を続行するように設定され
ている。このようなサブCPUには、その動作による電
池パックの電池残量の低下を最小限に抑えるための省電
力機能が搭載されている。例えば、サブCPUとしては
幅広く利用されている日立製作所製のH8シリーズのも
のがあり、このH8シリーズにおいては、次の3パター
ンのパワーモードが設定されている。
【0003】(1)全機能が動作する通常モード (2)CPUクロックのみを停止するスリープモード(S
leep Mode) (3)全機能を停止するスタンバイモード(Stanby Mod
e) 但しスタンバイモードにおいてはレジスタ、RAM、I
/Oは保持する。
【0004】上述の各モードにおける消費電力は、例え
ばH8シリーズの3.3Vタイプにおいて、通常モード
で20mA、スリープモードで12mA、スタンバイモ
ードで0.01mAとなる。パワーオフ時またはサスペ
ンド時には、上記各モードを利用してサブCPUの消費
電力を最大でも数mAh以内の抑えるように工夫がなさ
れている。
【0005】一方、近年、電池パック内部にマイコンを
搭載して電池パック自身で電池残量を管理することが可
能なインテリジェントタイプのものが出現し、普及しつ
つある。
【0006】このインテリジェントタイプの電池パック
では、基本的に、電池の出力端子に直列に接続されてい
る抵抗素子の両端にかかる電圧をA/D変換し、その電
圧差から充放電電流を検出し、電池残量を更新する方法
が用いられている。この充放電電流の検出における検出
可能最小電流値は、抵抗素子、A/D変換の仕様に応じ
て変わるが、コストなどとの兼ね合いから通常10〜1
00mAの範囲内の値に設定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のインテリジェン
トタイプの電池パックの出現に伴い、この電池パックを
搭載し、この電池パックの管理に上述のサブCPUを用
いたノート型PCが出現しているが、このノート型PC
では、ACアダプタとの接続が解除されている(ACオ
フライン)場合のパワーオフ状態、サスペンド状態にお
いて以下のような不具合を生じる。
【0008】この不具合について図20を参照しながら
説明する。図20は従来のノート型PCにおける電池パ
ックの電池残量検出の問題点を説明するための図であ
る。
【0009】まず、満充電容量が2400mAhで検出
可能最小電流値が10mA(±2mA)である電池パッ
クを、満充電状態からACオフラインで放置した場合
(図20(b)に示すパワーオフ状態)においては、上
述のHSシリーズからなるサブCPUのみが低消費電力
モードで動作し、その平均消費電力は2mAhである。
このパワーオフ状態が7日間継続されると、サブCPU
により336mAh(2mA×24hour×7day)の電力が消
費されたことになる。
【0010】しかし、電池パックでは、その検出可能最
小電流値が10mAであるから、サブCPUによる消費
電流を検出することができず、図20(b)に示すよう
に、実際の消費電力が336mAhに対し消費電力を0
mAhとして検出する(ErrorCase 5)。よって、満充
電容量に対し14%の誤差が生じていることになり、こ
の誤差は放置日数に比例して増加することになる。例え
ば、2週間程度放置した場合、電池パックの電池残量が
100%として表示されるが、この状態におけるノート
型PCをユーザがACオフライン状態で使用する(電池
パックによる駆動)と、通常の満充電状態の場合の72
%(14% ×2week)の時間分しかノート型PCを使用する
ことができない。
【0011】次に、電池パックが満充電状態でかつAC
オフライン状態で24時間放置した場合(図20(a)
に示すサスペンド状態)においては、サブCPUの消費
電力にシステム側の消費電力を加えて考える必要があ
り、このシステム側の消費電力はメインメモリのサイ
ズ、PCMCIAカードのオプションカードの接続の有
無に応じて変化する。例えば、最大構成の場合、システ
ム側の実際の消費電力1968mAhに対し、電池パッ
クでは±2%の誤差で消費電力を検出する(ErrorCase
3,4)が、この程度の検出誤差は許容範囲内である。
【0012】しかし、最小構成の場合におけるシステム
側の消費電力が8mAhであると、図20(a)に示す
ように、実際の消費電力240mAhに対し消費電力を
0mAhとして検出し(ErrorCase1)、上述のパワー
オフ状態と同様の不具合が生じることになる。
【0013】本発明の目的は、電池パックの電池残量を
正確に算出することができる情報処理装置および電池パ
ックの電池残量算出方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
外部からの電力を入力して装置本体へ電力を供給する電
源装置と、前記装置本体へ電力を供給する電池を内蔵し
た電池パックと、前記電源装置から前記装置本体への電
力供給の有無に応じて前記電池パックからの前記装置本
体への電力供給を制御する電源制御手段とを搭載した情
報処理装置において、前記装置本体の電力供給状態を検
出する電力供給状態検出手段と、前記装置本体のメモリ
サイズを検出するメモリサイズ検出手段と、前記電池パ
ックから前記装置本体への放電電流値を検出する放電電
流値検出手段と、前記電池パックからの電力を所定の供
給先に供給する低消費電力モードへの移行時に該低消費
電力モードにおける消費電流を前記メモリ検出手段で検
出したメモリサイズに基づき予測し、その予測値を生成
する予測手段と、前記放電電流値検出手段で検出した放
電電流値が所定の値より小さい場合に前記電池パックの
電池残量を基準設定値に基づき算出する電池残量算出手
段とを設け、前記電源制御手段は、前記検出した装置本
体の電力供給状態および前記生成した予測値に基づき前
記電池残量算出手段の前記基準値を設定することを特徴
とする。
【0015】請求項2記載の発明は、外部からの電力を
入力して装置本体へ電力を供給する電源装置と、前記装
置本体へ電力を供給する電池を内蔵した電池パックと、
前記電源装置から前記装置本体への電力供給の有無に応
じて前記電池パックからの前記装置本体への電力供給を
制御する電源制御手段とを搭載した情報処理装置におい
て、前記装置本体は、前記装置本体の立上げ時に、シス
テム構成情報を取得する取得手段と、前記装置本体の電
力供給状態を検出する電力供給状態検出手段と、前記
得手段により取得したシステム構成情報に基づき、前記
電池パックからの電力を所定の供給先に供給する低消費
電力モードへの移行時に該低消費電力モードにおける消
費電流を予測し、その予測値を生成する予測手段と、前
記電池パックから供給される放電電流情報が所定の値よ
り大きいか小さいかを判断する判断手段と、前記判断手
段により大きいと判断した場合は大きいことを示す情報
を前記電池パックに供給し、小さいと判断した場合は小
さいことを示すために前記予測値を前記電池パックに供
給する供給手段とを有し、前記電池パックは、前記電池
パックから前記装置本体への放電電流を検出する放電電
流値検出手段と、前記装置本体から前記大きいことを示
す情報が供給された場合は前記放電電流値検出手段で検
出した放電電流に基づき電池残量を算出し、前記小さい
ことを示す前記予測値が供給された場合は前記予測値に
基づく基準設定値に基づき前記電池残量を算出する電池
残量算出手段とを有することを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の情報処理装置において、前記所定の値は、前記予
測手段により生成された予測値であることを特徴とす
る。
【0017】
【0018】
【0019】請求項記載の発明は、外部からの電力を
入力して装置本体へ電力を供給する電源装置と、前記装
置本体へ電力を供給する電池を内蔵した電池パックと、
前記電源装置から前記装置本体への電力供給の有無に応
じて前記電池パックからの前記装置本体への電力供給を
制御する電源制御手段とを搭載した情報処理装置に用い
られる電池パックの電池残量算出方法において、前記情
報処理装置の電力供給状態を検出する工程と、前記情報
処理装置のメモリサイズを検出する工程と、前記電池パ
ックから前記情報処理装置側への放電電流値を検出する
工程と、前記電池パックからの電力を前記情報処理装置
内の所定の供給先に供給する低消費電力モードへの移行
時に該低消費電力モードにおける消費電流を前記検出し
たメモリサイズに基づき予測し、その予測値を生成する
工程と、前記検出した放電電流値が所定の値より大きい
場合に当該放電電流値に基づき前記電池パックの電池残
量を算出し、小さい場合に前記検出した情報処理装置の
電力供給状態および前記生成した予測値に基づき設定さ
れた基準設定値に基づき前記電池パックの電池残量を算
出する工程とを含むことを特徴とする。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図を参照しながら説明する。
【0025】図1は本発明の情報処理装置の実施の一形
態の外形を示す斜視図である。本実施の形態では、携帯
可能なノート型PCを例に説明する。
【0026】ノート型PCは、図1に示すように、電池
パック2から供給される直流電力で駆動可能な装置本体
(以下、PC本体という)1を備え、PC本体1には上
記電池パック2が着脱可能に装着されているとともに、
液晶パネル3、LED4、パワースイッチ5および液晶
ディスプレイパネル6が設けられている。
【0027】電池パック2は、ノート型PCを駆動する
ための電力を供給する充電可能な複数の二次電池ととも
にワンチップマイコンが内蔵されているいわゆるインテ
リジェントタイプの電池パックからなり、この内蔵され
たワンチップマイコンは、二次電池の残量、残り動作可
時間を周期的に算出し、該算出した値をPC本体1
側からの要求に応じて通知するとともに、他の各種電池
情報を通知する機能を実行する。この電池パック2とし
ては、例えばデュラセル社の「Smart Battery」があ
る。
【0028】液晶パネル3は、電池パック2から通知さ
れた情報に基づき電池駆動による残り動作可能時間など
を表示する。LED4は、電池パック2が充電中である
ことを表示するためのLEDであり、電池パック2が充
電中は点灯し、充電が終了すると消灯する。パワースイ
ッチ5は、PC本体への電源をオン、オフするためのス
イッチであり、該スイッチは複数の機能スイッチとして
作動する。例えば、PC本体1が電源オフ状態またはサ
スペンド状態においてパワースイッチ5が押下される
と、PC本体1は動作状態(アクティブ状態)になり、
このアクティブ状態においてパワースイッチ5の2秒以
内の押下(ショートオン)でサスペンド状態へ、2秒以
上の押下(ロングオン)で電源オフ状態へ移行する。
【0029】液晶ディスプレイパネル6は、PC本体1
に設けられた回転部(図示せず)によって開閉方向へ回
転可能に支持され、この回転部には液晶ディスプレイ6
の開閉を検知するためのコンタクトセンサ(図示せず)
が配置されている。このコンタクトセンサの検知信号に
基づいて液晶ディスプレイパネル6の開閉に連動した状
態遷移が可能である。例えば、アクティブ状態で液晶デ
ィスプレイパネル6を閉じるとサスペンド状態への移
行、サスペンド状態で液晶ディスプレイパネル6を開く
とアクティブ状態への移行がセットアップメニューのP
M(パワーマネージメント)設定によって可能になる。
【0030】次に、ノート型PCの内部構成について図
2を参照しながら説明する。図2は図1のノート型PC
の内部構成を示すブロック図である。
【0031】ノート型PCは、図2に示すように、BI
OSROM11、CPU12、容量を増設可能なSIM
Mタイプのメインメモリ13、電源オフ状態でも小形電
池でアップデート・バックアップされているRTC1
4、各種のI/Oユニットのパワー制御、SMIのリソ
ース管理を司るチップセット(Chip Set)16、ノート
型PCを駆動するための電力を供給する電源をなすAC
アダプタ17、サブCPU20からの指令に基づきAC
アダプタ17および電池パック2からの電力供給をオ
ン、オフ制御するDC/DC変換器18、および拡張カ
ードの1つであるPCMCIAカード用のコントローラ
19などから構成されている。
【0032】次に、サブCPU20およびその周辺の構
成について図3を参照しながら説明する。図3は図2の
サブCPU20およびその周辺の構成を示すブロック図
である。
【0033】電池パック2からのステータス(%残量、
動作可能時間、充放電電流、電圧、温度など)は、図3
に示すように、I2Cバスに準拠しているスマートバス
(Smart Bus)21を介してサブCPU20に送られる。
また、電池パック2の内部温度については、電池パック
サーミスタ信号22をサブCPU20が直接取り込むこ
とによってモニターすることもできる。この信号22
は、電池パック2の装着の有無の検出にも利用され、電
池パック2が装着されていないときには、信号22に対
応するA/D変換の結果が−3度未満を示すように構成
されている。また、電池パック2の電圧については、電
池電圧信号28をサブCPU20が直接取り込むことに
よってモニターすることもできる。さらに、PC本体1
に設けられた電池パック2の挿入口には、バッテリカバ
ー(図示せず)が設けられ、電池パック2の交換の際
は、このバッテリカバーが取り外され、このバッテリカ
バー取外し後に電池パック2の交換が可能になる。この
バッテリカバーには電池カバースイッチ27が接続さ
れ、電池カバースイッチ27の出力信号はバッテリカバ
ー信号としてサブCPU20に取り込まれる。
【0034】サブCPU20は、例えば、ホストI/F
機能を有する日立製作所製の8bitワンチップマイコン
からなり、該マイコンは3つの動作モードを実行可能で
ある。具体的には、図19に示すように、電池駆動にお
けるサスペンド状態とパワーオフ状態とでは、サブCP
U20自身の消費電力を抑えるために、オン/スタンバ
イ/スリープの各パワーモードを周期的に切り換えてい
る。スタンバイ状態からの復帰には外部割込が必要であ
り、RTC14からのパルス信号を分周回路23で分周
してWake Up信号24を生成し、この信号24をサブC
PU20のIRQ0に入力することにより、外部割込み
を発生している。
【0035】電源ラインは、サブCPU用ライン25a
とシステム用ライン26aとに分離されて管理されてい
る。サブCPU用ライン25aは、サブCPU用パワー
信号25bによりDC/DC変換器18でオン、オフ制
御され、システム用ライン26aはDC/DC制御信号
26bによりDC/DC変換器18でオン、オフ制御さ
れる。
【0036】BIOSROM11、チップセット16、
サブCPU20の各間は、ISA準拠のシステムバス2
9で接続されている。BIOSROM11のBIOSと
サブCPU20間のインタフェースには、サブCPU2
0が有するホストI/F機能が利用され、BIOSから
はISAバス経由でサブCPU20内部のI/Fレジス
タ群をリード、ライト可能であり、このインタフェース
によってBIOSとサブCPU20間のコマンド・ステ
ータスのやり取りが行われることになる。さらに、BI
OSとサブCPU20間には、チップセット16を経由
したSMIインタフェースが存在する。サブCPU20
は、上述したパワースイッチ5のモニタリングにより、
パワースイッチ5の2秒以下の押下を検出すると、Sh
ortON(ショートオン)信号31をチップセット1
6に送る。ShortON信号31は、図4に示すよう
に、チップセット16内部ではサスペンド、レジューム
それぞれのリソースであり、チップセット16は現在の
状態(レジューム状態/サスペンド状態)に応じて対応
するSMI(SUSREQ SMI/RESUM SMI)ビットをセットし、
BIOSにSMI(System Manegement Interrupt)を発
行する。
【0037】アクティブ状態でサブCPU20がパワー
スイッチ5によるショートオンを検出してShortO
N信号31を発行すると、上記I/FでBIOSにSUSR
EQ SMIが発生し、BIOSによるサスペンド処理が実行
される。サスペンドには、5Vサスペンドと0Vサスペ
ンドとがあり、セットアップメニューによりユーザはい
ずれかのサスペンドを選択することができる。
【0038】5Vサスペンドを選択している場合には、
BIOSによるサスペンド処理の終了後、チップセット
16上の5Vサスペンドに対応する制御ピンをアクティ
ブにしてチップセット16からサブCPU20に出力さ
れているSUSPEND信号33をアクティブにする。
0Vサスペンドを選択している場合には、チップセット
16上の0Vサスペンドに対応する制御ピンをアクティ
ブにしてチップセット16からサブCPU20に出力さ
れているSYSOFF信号32をアクティブにする。こ
の0Vサスペンドは、CPU12の内容、メインメモリ
13の内容をHDDに保存することにより、サスペンド
中のシステム側の消費電力をパワーオフ状態と同一にす
ることが可能なモードである。このように、0Vサスペ
ンド状態はパワーオフ状態と同一であることにより、本
実施の形態では、本発明の原理を効果的に説明するため
に、サスペンドを5Vサスペンドに限定して説明する。
【0039】次に、システム用ライン26aに電力が供
給されていない状態(システムオフ状態)で、サブCP
U20がパワースイッチ5の押下を検出しDC/DC制
御信号25bによってシステム側へ電源供給開始を指示
した場合に、BIOSによって実行されるBOOT処理
について図5を参照しながら説明する。図5は図1の情
報処理装置におけるBIOSによるBOOT処理を示す
フローチャートである。
【0040】まず、ステップS1において取外し不可能
なハードウェアのPOST(Power On Self Test)処理を
実行し、続くステップS2では、CPU12の割込信号
の中で最高位の1つであるSMIを禁止する。
【0041】次いで、ステップS3に進み、オンボード
以外の拡張された分のメモリについてそのサイズとリー
ド/ライトのチェックを行う。このメモリサイズは後述
するサスペンド処理においてサブCPU20に通知され
て電池残量検出タスクで利用されるが、このサイズのメ
モリはサスペンド状態においてもその内容を保持するよ
うに通電されており、このメモリの消費電流はメモリサ
イズに比例して増加する。よって、サブCPU20は、
メモリサイズからサスペンド状態におけるシステム側の
消費電流を推定することができる。
【0042】続くステップS4では、RTC14内のメ
モリにバックアップされているBoot情報とSetu
p情報とを取得する。このSetup情報には、パラレ
ルポート・シリアルポートのアドレスやモード、FDD
やHDDの種類と接続情報、メモリサイズなどのシステ
ム構成情報と、これらI/O群のパワーマネージメント
設定情報などが含まれている。
【0043】次いで、ステップS5では、このSetu
p情報に基づき残りのハードウェアのPOST処理の実
行を指令し、続くステップS6では、チップセット16
を介してLCD、バックライトへの電力供給開始を指示
する。
【0044】次いでステップS7に進み、上記ステップ
S4で取得したBoot情報をチェックする。なお、本
実施の形態では、5Vサスペンドをデフォルトとしてい
るが、上記ステップS4で取得したBoot情報には、
0Vサスペンドフラグが含まれ、このフラグは、BIO
S_SMI処理の中でBIOS管理分の0Vサスペンド
が完了した時点でセットされている。このBoot情報
の0Vサスペンドフラグがアクティブであると、今回の
BOOT処理は0Vサスペンドからのレジューム処理と
なり、ステップS8でHDDに保存したサスペンド直前
のデータをメモリ、ハードウェアに再格納、再設定して
0Vサスペンドからのレジューム処理を終了し、このレ
ジューム処理終了後、本処理を終了する。
【0045】これに対し、0Vサスペンドフラグがアク
ティブでないと、ステップS9に進み、POST処理が
成功したか否かを判定する。ステップS1からステップ
S7までの処理中にエラー(例えばSetup情報とP
OST処理の結果とが矛盾するなど)が発生している
と、POST処理が失敗したと判断してステップS10
に進み、液晶ディスプレイパネル6にセットアップメニ
ューを表示し、ユーザに再設定を促して再度ステップS
1からの処理を繰り返す。エラーがないと、POST処
理が成功した判断してステップS11に進み、SMIを
許可し、続くステップS12でBIOSによるBOOT
処理を終了してOSによるBOOT処理に制御を引き渡
す。
【0046】次に、サブCPU20の制御手順について
図6を参照しながら説明する。図6は図1の情報処理装
置におけるサブCPUの制御手順を示すフローチャート
である。
【0047】サブCPU20は、上述したようにRO
M、RAM、I/Oなどを内蔵したいわゆるワンチップ
マイコンであり、ACアダプタ17または電池パック2
のいずれかの電源から一定電圧以上(例えば5V以上)
の電圧が供給されていれば、本体の動作とは関係なく常
にDC/DC変換器18から電力供給を受けて動作して
いる。
【0048】電源が全くない状態(ACアダプタ17の
入力無かつ電池パック2無)から例えば電池パック2が
装着された場合、50msecの間は無条件にDC/D
C変換器18からサブCPU20に電力が供給される。
この電力供給を受けたサブCPU20においては、まず
ステップS20で内部を初期化し、続くステップS21
で電池電圧信号28が8V以上であるか否かを判定す
る。電池電圧信号28が8V未満である状態でサブCP
U20が継続して動作すると、電池パック2が過放電状
態になって電池寿命が劣化するから、電池電圧信号28
が8V未満であると、ステップS25に進み、サブCP
U用パワー信号25bをオフにしてDC/DC変換器1
8からの電力供給を遮断するとともに、電池パック2か
ら全ての負荷を切り離す。
【0049】これに対し、電池電圧信号28が8V以上
であると、ステップS22に進み、サブCPU用パワー
信号25bをオンにして50msecの経過後もDC/
DC変換器18からの電力供給を受け、続くステップS
23でサブCPU20のμITRONに準拠したリアル
タイムOSの初期化、始動を行う。
【0050】次いで、ステップS24に進み、サブCP
U20が本来受け持つ電源回りの制御用の各タスクを動
作状態に応じて実行する。
【0051】サブCPU20には、ACアダプタ17の
入力の有無とシステム側からサブCPU20に入力され
るSYSOFF信号(アクティブロー)32との組み合
わせで4種類の動作状態があり、この動作状態に応じて
実行されるタスクが異なる。メインタスクは全状態共通
のタスクであり、該タスクは動作状態の切換と各タスク
のスタート、ストップを制御する。このメインタスクに
より制御されるタスクとしては、全ての状態で動作しパ
ワースイッチ5の押下とその押下時間を検出するSW検
出タスク、ACアダプタ17と電池パック2とがともに
接続されている状態で機能する充電タスク、ACアダプ
タ17からの入力の有無、電池パックの電池残量などを
液晶パネル3に表示するためのPowerLED表示タ
スクなどがある。本実施の形態では、本発明の特徴部分
をなすメインタスク、BIOSI/Fタスク、電池残量
検出タスクの3つのタスクについて説明する。
【0052】まず、メインタスクについて図7ないし図
10を参照しながら説明する。図7ないし図10は図1
の情報処理装置におけるサブCPUが実行するメインタ
スクのフローチャートである。
【0053】メインタスクは、図7ないし図10に示す
ように、4つの内部状態に応じて分岐した処理からな
り、基本的な制御処理の流れは各状態において類似して
いる。サブCPU20は、自の内部状態を把握するた
めに、サブCPUステートワークに4つのモードの内の
現在のモードを内部ステートとして保持している。
【0054】まず、図7に示すように、ステップS30
でSYSOFF信号、ステップS31およびステップS
41(図9に示す)でACアダプタ17の入力の有無を
示すAC有無信号をそれぞれチェックする。このチェッ
クにより、ACアダプタ17の入力の有無とSYSOF
F信号32との組み合わせに応じて内部状態が判断さ
れ、処理が分岐する。
【0055】SYSOFF信号32が「Lo」でかつA
Cアダプタ17からの入力が無の場合、図7に示すよう
に、ステップS32に進み、ステップS30およびステ
ップS31のチェック結果と上記内部ステートであるサ
ブCPU内部ステートとを比較し、一致しなければ、前
回アクティブ状態にありこの状態からシステムオフ状態
への変化したことになり、ステップS33に進み、現在
進行中のタスクをストップし、続くステップS34でス
テップS30およびステップS31のチェック結果に適
合する状態用のタスクをスタートし、そしてステップS
35でサブCPUステートワークの内部ステートを上記
チェック結果に合わせてアップデートする。ここでは、
ACアダプタ入力無かつシステムオフ状態における各タ
スク(SW検出タスク、電池残量検出タスク)を開始す
るとともに、内部ステートに、ACアダプタ17の入力
無およびシステムオフ状態を設定する。
【0056】次いで、ステップS36に進み、DC/D
C制御信号をオフにしてシステム側への電力供給を遮断
し、続くステップS37で電池残量算出のための拡張演
算処理に用いられるバッテリ演算値(γ)に2mAを設
定し、バッテリ演算値()とする。バッテリ演算値
(2)は、ACアダプタ17の入力が無いときにおける
サブCPU20を含むその周辺回路で使用される消費電
力分(2mA)に基づき設定された値であり、この消費
電流分が電池パック2から放電されることになる。な
お、バッテリ演算値(γ)の詳細およびそれを用いた拡
張演算処理については後述する。
【0057】次いで、ステップS71に進み、10ms
ecのウェイト処理を実行する。この処理によりリアル
タイムOSによるタスクコントロールでリソース占有権
を他のタスクに切り換え、このタスク切換終了後、メイ
ンタスクを終了する。
【0058】上記ステップS32でステップS30およ
びステップS31のチェック結果とサブCPU内部ステ
ートとが一致すると判定すると、前回のシステムオフ状
態に対し状態変化がないことになり、ステップS38に
進み、パワースイッチ5の押下を検出するためのSW検
出タスクの検出結果に基づきパワースイッチ5の押下の
有無を判定し、パワースイッチ5が押下されていないと
きには、上記ステップS37に進む。パワースイッチ5
が押下されているときには、ステップS39に進み、D
C/DC制御信号をオンにしてシステム側への電力供給
を開始し、続くステップS40で後述する電池残量検出
タスクで参照されるパワーステータスをオンモードに設
定し、上記ステップS71に進む。
【0059】SYSOFF信号が「Lo」でかつACア
ダプタ17の入力がある場合(ステップS30,3
1)、図8に示すように、ステップS42に進み、ステ
ップS30およびステップS31のチェック結果とサブ
CPU内部ステートとを比較し、一致しなければ、前回
アクティブ状態にありこの状態からシステムオフ状態へ
の変化したことになり、ステップS43に進む。このス
テップS43からステップS46までの処理は上述した
ステップS33からステップS36までの処理に同じで
あり、その説明は省略する。なお、ステップS44およ
びステップS45においては、ACアダプタ入力有かつ
システムオフ状態における各タスク(SW検出タスク、
電池残量検出タスク、充電タスク、PowerLED表
示タスク)を開始するとともに、内部ステートを、AC
アダプタ17からの入力有かつシステムオフ状態に設定
する。
【0060】ステップS46に続くステップS47で
は、電池残量算出のための拡張演算処理に用いられるバ
ッテリ演算値(γ)に0mAを設定し、バッテリ演算値
(0)とする。バッテリ演算値(0)は、ACアダプタ
17の入力が有るときには電池パック2から放電される
電流分が0でるあることにより設定された値である。な
お、このバッテリ演算値(0)は拡張演算処理において
非有効データとして定義され、その取扱については後述
する。
【0061】次いで、図7に示すステップS71に進
み、10msecのウェイト処理を実行してメインタス
クを終了する。
【0062】上記ステップS42でステップS30およ
びステップS31のチェック結果とサブCPU内部ステ
ートとが一致すると判定すると、前回のアクティブ状態
に対し状態変化がないことになり、ステップS48に進
む。このステップS48からステップS50までの処理
は上述したステップS38からステップS40までの処
理と同じであり、その説明は省略する。
【0063】SYSOFF信号が「Hi」でかつACア
ダプタ17からの入力がない場合(ステップS30,4
1)、図9に示すように、ステップS52に進み、ステ
ップS30およびステップS41のチェック結果とサブ
CPU内部ステートとを比較し、一致しなければ、前回
システムオフ状態にありこの状態からアクティブ状態へ
の変化したことになり、ステップS53に進む。このス
テップS53からステップS55までの処理は上述した
ステップS33からステップS35までの処理に同じで
あり、その説明は省略する。なお、ステップS54およ
びステップS55においては、ACアダプタの入力無か
つアクティブ状態における各タスク(SW検出タスク、
BIOSI/Fタスク、電池残量検出タスク、Powe
rLED表示タスク)を開始するとともに、内部ステー
トに、ACアダプタ17からの入力無およびアクティブ
状態を設定する。
【0064】ステップS55で内部ステートの設定を行
った後、図7に示すステップS71に進み、10mse
cのウェイト処理を実行してメインタスクを終了する。
【0065】上記ステップS52でステップS30およ
びステップS41のチェック結果とサブCPU内部ステ
ートとが一致すると判定すると、前回のアクティブ状態
に対し状態変化がないことになり、ステップS56に進
み、SW検出タスクの検出結果に基づきパワースイッチ
5の押下の有無を判定し、パワースイッチ5が押下され
ていないときには、上記ステップS71に進む。パワー
スイッチ5が押下されているときには、ステップS57
に進み、パワースイッチ5の押下時間を検出してその時
間が2秒以内であったか否かを判定し、パワースイッチ
5の押下時間が2秒以内であれば、ショートオンと判断
し、パワースイッチ5の押下時間が2秒以上であれば、
パワーオフと判断する。このショートオンは、サスペン
ド状態からのレジューム状態への移行、オン状態からサ
スペンド状態への移行のいずれかを指示するものであ
る。
【0066】ショートオンであれば、ステップS60に
進み、ShortON信号31をチップセット16に送
出し、後述するBIOSのSMI割り込み処理によって
サスペンドまたはレジューム処理の起動を促す。次い
で、図7に示すステップS71に進む。
【0067】これに対し、パワーオフであれば、ステッ
プS58に進み、後述する電池残量検出タスクで参照さ
れるパワーステータスにオフモードを設定し、続くステ
ップS59でDC/DC制御信号26bをオフにしてシ
ステム側への電力供給を遮断し、そして図7に示すステ
ップS71に進む。
【0068】SYSOFF信号が「Hi」でかつACア
ダプタ17の入力がある場合(ステップS30,4
1)、図10に示すように、ステップS62に進み、ス
テップS30およびステップS41のチェック結果とサ
ブCPU内部ステートとを比較し、一致しなければ、前
回システムオフ状態にありこの状態からアクティブ状態
への変化したことになり、ステップS63に進む。この
ステップS63からステップS65までの処理は上述し
たステップS53からステップS55までの処理に同じ
であり、その説明は省略する。なお、ステップS64お
よびステップS65においては、ACアダプタ17の入
力有かつアクティブ状態における各タスク(SW検出タ
スク、BIOSI/Fタスク、電池残量検出タスク、充
電タスク、PowerLED表示タスク)を開始すると
ともに、内部ステートを、ACアダプタ17の入力有お
よびアクティブ状態に設定する。
【0069】ステップS65で内部ステートの設定を行
った後、図7に示すステップS71に進み、10mse
cのウェイト処理を実行してメインタスクを終了する。
【0070】上記ステップS62でステップS30およ
びステップS41のチェック結果とサブCPU内部ステ
ートとが一致すると判定すると、前回のアクティブ状態
に対し状態変化がないことになり、ステップS66に進
む。このステップS66からステップS70までの処理
はステップS56からステップS60までの処理に同じ
であり、その説明は省略する。
【0071】次に、BIOSによる2つのSMI処理(S
USREQ SMI/RESUM SMI)について図11を参照しながら説
明する。図11は図1の情報処理装置におけるBIOS
によるSMI処理(SUSREQ SMI/RESUM SMI)を示すフロー
チャートである。
【0072】システム側への電力供給が行われかつSM
Iイネーブル時には、図4に示すようなSMI要因が発
生してチップセット16からCPU12にSMIが発行
されれ、このSMIの発行に伴いBIOSによりSMI
処理が実行される。
【0073】SMIが発生すると、図11に示すよう
に、ステップS80でCPUステートなどをスタック形
式でメインメモリ13に格納し、続くステップS81
で、チップセット16上のSMIソースレジスタ(図4
に示す)を参照しアクティブなビットをリセットすると
ともにアクティブなビットに対応する処理に分岐する。
【0074】サブCPU20からチップセット16に入
力されるShortON信号31は、図4に示すよう
に、SUSREQ_SMIおよびRESUM_SMIに
入力され、チップセット16が管理するシステム側のパ
ワーステータスに応じてShortON信号31のイネ
ーブル/デスネーブルの制御が行われている。すなわ
ち、上記ステップS56または66におけるShort
ON信号31の出力前(パワースイッチ5の押下前)の
状態がノーマル状態である場合、ShortON信号は
SUSREQ_SMIに入力され、サスペンド状態であ
る場合、RESUM_SMIに入力される。
【0075】前者の場合、まずステップS82において
サブCPU20にサスペンド情報コマンドを発行する。
このサスペンド情報とは、サスペンド状態におけるシス
テム側の消費電流を予測するための情報であり、本実施
の形態では、上記ステップS3で取得したメモリサイズ
を通知している。
【0076】続くステップS83では、サスペンド処理
を実行し、この処理によりOS、実行中のアプリケーシ
ョンに処理の中断を指示し、その後周辺デバイス(LC
D,バックライト、HDD,FDなど)を停止状態にす
る。
【0077】次いで、ステップS84に進み、サブコマ
ンド20にサスペンド通知コマンドを発行し、続くステ
ップS85でチップセット16上のパワーピンをたたい
てSUSPEND信号33をアクティブにしてサスペン
ド状態に入る。
【0078】SUSPEND信号33がアクティブにな
ると、CPU12およびISAバスの電源が落ちてシス
テム側では、メインメモリ13とチップセット16との
みが動作可能な状態になる。このときのシステム側の消
費電力は、メインメモリ13のサイズにより異なるが、
最小構成では、8mAh程度である。
【0079】サスペンド状態においてサブCPU20か
らShortON信号31が入力されると、RESUM
_SMI処理が実行される。RESUM_SMI処理に
おいては、まずステップS86でレジューム処理を実行
し、続くステップS87では、サブCPU20にレジュ
ーム通知コマンドを発行する。
【0080】上述のSMI処理以外のSMI処理には、
パワーマネージメント用タイマーによるPMtime_
SMI、キーボードへのアクティビティ検出によるKB
C_SMIなどがあるが、これららはいずれも一般的な
パワーマネージメント処理(ステップS88)であり、
その説明は省略する。
【0081】SMIリーソスレジスタのアクティビティ
に対応した各SMI処理を実行した後、ステップS89
に進み、ステップS80で格納したCPUステートなど
を復帰してSMI処理を終了し、SMI処理開始前に中
断した処理を再開する。
【0082】サブCPU20のステートがアクティブ
中、すなわちシステム側への電力供給が行われている状
態で、BIOS側から発行されるコマンドの実行を行う
BIOSI/Fタスクの制御について図12を参照しな
がら説明する。図12は図1の情報処理におけるBIO
SI/Fタスクの制御手順を示すフローチャートであ
る。
【0083】まず、ステップS90においてサブCPU
20の内部のホストI/Fレジスタを参照してBIOS
から発行されたコマンドがないか否かを確認する。な
お、本実施の形態では、本タスクでサポートするコマン
ドの中で本発明に関連する、パワーダウン、サスペンド
通知、サスペンド情報、レジューム通知の4つのコマン
ドについて説明する。
【0084】本実施の形態では、パワースイッチ5の押
下状態(押下時間2秒以上)によるパワーオフの他にコ
マンドによるパワーオフをサポートしている。サブCP
U20の階層でこのパワーオフをサポートするためのコ
マンドがパワーダウンコマンドであり、このコマンドを
受信すると、ステップS91でパワーステータスにオフ
ステータスを設定し、続くステップS92でDC/DC
制御信号26bをオフにして直にシステム側への電力供
給を停止する。
【0085】次いで、ステップS100に進み、50m
secのウェイト処理を実行してリアルタイムOSによ
るタスクコントロールでリソース占有権を他のタスクに
切り換え、BIOSI/Fの処理を終了する。
【0086】上記ステップS82(図11に示す)で発
行されるサスペンドコマンド情報(メモリサイズ)に関
しては、その情報がメモリサイズを表すパラメータαと
して通知され、このパラメータが通知されると、ステッ
プS93で通知されたパラメータαを取得する。
【0087】次いで、ステップS94に進み、通知され
たαに基づき消費電流予測値(ei)を算出する。この
消費電流予測値(ei)は、電池駆動時のサスペンド状
態におけるノートPC全体で消費される電流の予測値で
ある。例えば、上述したように最小構成におけるシステ
ム側の消費電流が8mAhであることが理論上明確にさ
れており、これにサブCPU20の消費電流2mAhを
加算することにより、消費電流予測値(ei)として1
0mAhの値が得られる。メモリサイズが増すことによ
り、このメモリサイズに比例して消費電流予測値(e
i)は増加するから、図13に示すようなメモリサイズ
と予想消費電流量とを対応付けた選択テーブルを準備
し、この選択テーブルを用いて消費電流予測値(ei)
を算出するようにすることも可能である。消費電流予測
値(ei)の算出後、上記ステップS100に進む。
【0088】上記ステップS84(図11に示す)で発
行されたサスペンド通知コマンドを受信すると、ステッ
プS95で、電池残量検出タスクで参照するパワーステ
ータスにサスペンドを設定し、続くステップS96で、
ステップS94で算出した消費電流予測値(ei)をバ
ッテリ演算値(γ)として採用する。次いで、ステップ
S97に進み、上記ステップS85で設定されるSUS
PEND信号のアクティブをポーリングし、その信号の
アクティブを検出するまでウェイトする。SUSPEN
D信号がアクティブになると、上記ステップS100に
進む。
【0089】上記ステップS86(図11に示す)で発
行されたレジューム通知コマンドを受信すると、ステッ
プS98で、電池残量検出タスクで参照するパワーステ
ータスにオンモードを設定し、続くステップS99で、
電池パック2に設定するバッテリ演算値(γ)に0を設
定する。このバッテリ演算値(0)は上述したように非
有効データであり、この演算値が電池パック2に設定さ
れると、後述する拡張演算処理による電池残量の算出は
行われないことになる。このバッテリ演算値(0)の設
定後、上記ステップS100に進む。
【0090】次に、サブCPU20による電池残量検出
タスクについて図14を参照しながら説明する。図14
は図1の情報処理装置におけるサブCPU20による電
池残量検出タスクの処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0091】この電池残量検出タスクは、サブCPU2
0の全ステートにおいて実行され、電池パック2から通
知される様々な電池情報に基づきBIOSに通知するた
めのバッテリステータスを生成するためのタスクであ
る。
【0092】まず、ステップS110において電池パッ
ク2の装着の有無を判定し、電池パック2が装着されて
いなければ、ステップS119に進み、50msecの
ウェイト処理を実行してリアルタイムOSによるタスク
コントロールでリソース占有権を他のタスクに切り換
え、電池残量検出タスクを終了する。
【0093】電池パック2が装着されていれば、ステッ
プS111に進み、電池カバースイッチ27からの信号
に基づき電池カバーが閉じられているか否かを判定し、
電池カバーが開かれているときには、ステップS112
に進み、設定値用ワークの内容であるバッテリ演算値
(γ)に0を設定する。
【0094】電池カバーが閉じらていると、ステップS
113に進み、ACアダプタ17の入力の有無を判定
し、ACアダプタ17の入力があるときには、電池パッ
ク2からの放電電流はないから、上記ステップS112
に進み、ACアダプタ17の入力がないときには、ステ
ップS114に進み、パワーステータスにオンモードが
設定されているか否かを判定する。
【0095】パワーステータスにオンモードが設定され
ているときには、ノートPC全体の消費電流が電池パッ
ク2側で検出可能な程度に大きいから、上記ステップS
112に進み、パワーステータスにオンモードが設定さ
れていないときには、ステップS115に進む。ステッ
プS115では、電池パック2の電流測定能力を確認す
るために、電池パック2から測定放電電流値(mi)を
取得し、続くステップS116で、この測定放電電流値
(mi)がバッテリ演算値(γ)より小さいか否かを判
定する。なお、測定放電電流値(mi)は平均値であ
る。
【0096】測定放電電流値(mi)がバッテリ演算値
(γ)より大きいときには、電池パック2側でノートP
Cの消費電流を正しく測定していると判断して上記ステ
ップ112に進み、測定放電電流値(mi)がバッテリ
演算値(γ)より小さいときには、図20に示すError
Case1またはError Case5のように消費電流の測定が信頼
できない可能性があると判断してステップS117でバ
ッテリ演算値(γ)のγパラメータとして電池パック2
に対して放電電流設定コマンドを発行する。また、ステ
ップS112でバッテリ演算値(γ)が設定されている
ときには、このγを0として電池パック2に対して放電
電流設定コマンドを発行する。
【0097】次いで、ステップS118に進み、電池パ
ック2からスマートバスを経由して最新の%残量を取得
してサブCPU内のRAMに保持されている値をアップ
デートし、上記ステップS119に進む。
【0098】次に、電池パック2の内部構成について図
15を参照しながら説明する。図15は図1の情報処理
装置に装着される電池パックの内部構成を示すブロック
図である。
【0099】電池パック2には、図15に示すように、
直列に接続された9本の電池102が内蔵され、各電池
102の電圧は12Vである。電力は電源ライン(+)
106と電源ライン(−)107とで情報処理装置側に
供給され、電源ライン(+)106の途中には電流検出
用抵抗104が直列に挿入され、この電流検出用抵抗1
04の両端の電圧は、線108,109を介してワンチ
ップマイコン101のA/D変換入力ポートに取り込ま
れる。また、このA/D変換入力ポートには線110を
介して電池パック2の内部温度を検出するためのサーミ
スタ103の出力信号が取り込まれ、またこの出力信号
は電池パックサーミスタ信号22(図3に示す)として
線105を介してサブCPU20に取り込まれるように
構成されている。ワンチップマイコン101は、スマー
トバス21を介してサブCPU20に接続されるように
構成されている。
【0100】次に、上記ワンチップマイコン101の内
部構成について図16を参照しながら説明する。図16
は図15のワンチップマイコンの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【0101】ワンチップマイコン101は、図16に示
すように、MPU120と、スマートバス21の制御を
行うI2CI/Fモジュール121と、A/D変換を行
うADコンバートモジュール122と、タイマモジュー
ル123と、RAM部124と、ROM部125と、R
OM部126とを有する。
【0102】RAM部124には、電池残量(%残量、
時間)、充電回数、平均電流などの演算結果を保持する
とともに、バッテリ演算値(γ)を保持するための放電
電流設定レジスタ127が設けられている。ROM部1
25には、メーカ名、組成、デザイン容量、自己放電電
流などの電池情報に関する固定値が格納されている。R
OM部126には、MPU120が実行する実行コード
(スマートバッテリコマンド(SMBコマンド)、バッ
テリモニタ、I/Fコントロールなど)が格納されてい
るとともに、拡張演算処理を行うための拡張残容量算出
コード128が格納されている。
【0103】次に、MPU120が実行するスマートバ
ッテリコマンド(SMBコマンド)による処理について
図17を参照しながら説明する。図17は図16のMP
Uが実行するスマートバッテリコマンド(SMBコマン
ド)による処理を示すフローチャートである。
【0104】まず、ステップS120においてサブCP
20からスマートバス21を介して取り込まれたコマ
ンドの解釈を行い、このコマンドが放電電流設定コマン
ドであると、ステップS121に進み、バッテリ演算値
(γ)を放電電流設定レジスタ127に保存して本処理
を終了する。
【0105】次に、MPU120が実行するスマートバ
ッテリ残容量算出処理について図18を参照しながら説
明する。図18は図16のMPUが実行するスマートバ
ッテリ残容量算出処理を示すフローチャートである。
【0106】スマートバッテリ残容量算出処理はタイマ
ーモジュール123によって1秒毎に起動される。ま
ず、ステップS130において、放電電流設定レジスタ
127に保持されている内容(si)が0であるか否か
を判定する。
【0107】放電電流設定レジスタ127に保持されて
いる内容(si)が0であると、内容(si)が非有効
値であると判断してステップS131に進み、電流値検
出用抵抗104の一端すなわちA点電圧のA/D変換を
行い、その電圧値をAVとして保持し、続くステップS
132では、電流値検出用抵抗104の他端すなわB点
電圧のA/D変換を行い、その電圧値をBVとして保持
する。
【0108】次いで、ステップS133に進み、各電圧
値AV,BVに基づき測定放電電流miを算出する。例
えば、電流検出用抵抗104の抵抗値を1オームとする
と、測定放電電流miは次の式で求められる。
【0109】mi=BV−AV 次いで、ステップS134に進み、算出された測定放電
電流miにROM部125に格納されている自己放電電
流分を加算して電池残量を更新し、本処理を終了する。
【0110】これに対し、放電電流設定レジスタ127
に保持されている内容(si)が0でないときには、上
述したように内容(si)は有効値であるから、ステッ
プS135に進み、バッテリ演算値(γ)(0)によ
って設定された内容(si)にROM部125に格納さ
れている自己放電電流分を加算して電池残量を更新し、
本処理を終了する。
【0111】このように、サブCPU20では、その構
成に応じてサスペンド状態における消費電流を予測し、
その予測した消費電流予測値(ei)とサブCPU20
によるシステム側へのパワー供給状態と電池パック2の
放電電流値との組合せから電池残量の算出に用いられる
バッテリ演算値(γ)を求め、このバッテリ演算値
(γ)を電池パック2側に設定し、電池パック2側で
は、バッテリ演算値(γ)に応じて電池残量の算出方法
を切り換えるから、ノート型PC側の消費電流が電池パ
ック2における検出可能最小電流値より小さくなるよう
状態でも、電池パック2の電池残量を正確に算出するこ
とができ、正確な電池残量をユーザに通知することが可
能になる。
【0112】なお、本実施の形態では、パワー制御手段
としてワンチップマイコンからなるサブCPU20を用
いているが、これに代えて、ゲートアレイで構成したパ
ワー制御手段を用いることも可能である。
【0113】また、本実施の形態では、サスペンド時の
消費電流値を予測するためのパラメータとしてメインメ
モリサイズを用いたが、これに例えばPCMCIAなど
の拡張カード、各種デバイスなどの拡張デバイスにおけ
るパワーマネージメント情報を加味すれば、サスペンド
時の消費電流値をより正確に予測することが可能にな
る。この場合、BIOSによるSMI処理中のサスペン
ド処理において、各拡張デバイスのパワー制御を司るA
PM(Advance Power Manegement)BIOS、PCMCI
Aカードを集中管理するドライバソフトからそのパワー
マネージメント情報を取得し、この情報を加味してサス
ペンド時の消費電流値を予測すればよい。
【0114】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
情報処理装置によれば、装置本体の電力供給状態を検出
する電力供給状態検出手段と、装置本体のメモリサイズ
を検出するメモリサイズ検出手段と、電池パックから装
置本体への放電電流値を検出する放電電流値検出手段
と、電池パックからの電力を所定の供給先に供給する低
消費電力モードへの移行時に該低消費電力モードにおけ
る消費電流をメモリ検出手段で検出したメモリサイズに
基づき予測し、その予測値を生成する予測手段と、放電
電流値検出手段で検出した放電電流値が所定の値より小
さい場合に電池パックの電池残量を基準設定値に基づき
算出する電池残量算出手段とを設け、電源制御手段で、
検出した装置本体の電力供給状態および生成した予測値
に基づき電池残量算出手段の基準値を設定するから、装
置本体側の消費電流が電池パックに対する放電電流値検
出手段の検出可能最小電流値より小さくなるような状態
でも、電池パックの電池残量を正確に算出することがで
きる。
【0115】請求項2記載の情報処理装置によれば、装
置本体は、装置本体の立上げ時に、システム構成情報を
取得する取得手段と、装置本体の電力供給状態を検出す
る電力供給状態検出手段と、取得手段により取得した
ステム構成情報に基づき、電池パックからの電力を所定
の供給先に供給する低消費電力モードへの移行時に該低
消費電力モードにおける消費電流を予測し、その予測値
を生成する予測手段と、電池パックから供給される放電
電流情報が所定の値より大きいか小さいかを判断する判
断手段と、判断手段により大きいと判断した場合は大き
いことを示す情報を電池パックに供給し、小さいと判断
した場合は小さいことを示すために予測値を電池パック
に供給する供給手段とを有し、電池パックは、電池パッ
クから装置本体への放電電流を検出する放電電流値検出
手段と、装置本体から前記大きいことを示す情報が供給
された場合は放電電流値検出手段で検出した放電電流に
基づき電池残量を算出し、小さいことを示す予測値が供
給された場合は予測値に基づく基準設定値に基づき電池
残量を算出する電池残量算出手段とを有するから、情報
処理装置側の消費電流が放電電流検出手段の検出可能最
小電流値より小さくなるような状態において、装置本体
の立上げ時に取得したシステム構成情報に基づいた消費
電流の予測値に応じた電池パックの電池残量を正確に算
出することができる。
【0116】請求項3記載の情報処理装置によれば、
定の値は、予測手段により生成された予測値とすること
ができる
【0117】
【0118】
【0119】請求項記載の電池パックの電池残量算出
方法によれば、情報処理装置の電力供給状態を検出する
工程と、情報処理装置のメモリサイズを検出する工程
と、電池パックから情報処理装置側への放電電流値を検
出する工程と、電池パックからの電力を情報処理装置内
の所定の供給先に供給する低消費電力モードへの移行時
に該低消費電力モードにおける消費電流を検出したメモ
リサイズに基づき予測し、その予測値を生成する工程
と、検出した放電電流値が所定の値より大きい場合に当
該放電電流値に基づき電池パックの電池残量を算出し、
小さい場合に検出した情報処理装置の電力供給状態およ
び生成した予測値に基づき設定された基準設定値に基づ
き電池パックの電池残量を算出する工程とを含むから、
情報処理装置側の消費電流が放電電流値検出手段の検出
可能最小電流値より小さくなるよう状態、情報処理装置
側の消費電流が放電電流値検出手段の検出可能最小電流
値より大きくなるよう状態などの情報処理装置側の電力
供給状態に応じた電池パックの電池残量を正確に算出す
ることができる。
【0120】
【0121】
【0122】
【0123】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理装置の実施の一形態の外形を
示す斜視図である。
【図2】図1の情報処理装置の内部構成を示すブロック
図である。
【図3】図2のサブCPU20およびその周辺の構成を
示すブロック図である。
【図4】図1の情報処理装置のチップセットにおける機
能イメージを示す図である。
【図5】図1の情報処理装置におけるBIOSによるB
OOT処理を示すフローチャートである。
【図6】図1の情報処理装置におけるサブCPUの制御
手順を示すフローチャートである。
【図7】図1の情報処理装置におけるサブCPUが実行
するメインタスクのフローチャートである。
【図8】図1の情報処理装置におけるサブCPUが実行
するメインタスクのフローチャートである。
【図9】図1の情報処理装置におけるサブCPUが実行
するメインタスクのフローチャートである。
【図10】図1の情報処理装置におけるサブCPUが実
行するメインタスクのフローチャートである。
【図11】図1の情報処理装置におけるBIOSによる
SMI処理(SUSREQ SMI/RESUM SMI)を示すフローチャー
トである。
【図12】図1の情報処理におけるBIOSI/Fタス
クの制御手順を示すフローチャートである。
【図13】サスペンド状態におけるメモリサイズと予想
消費電流量とを対応付けた選択テーブルを示す図であ
る。
【図14】図1の情報処理装置におけるサブCPUによ
る電池残量検出タスクの処理手順を示すフローチャート
である。
【図15】図1の情報処理装置に装着される電池パック
の内部構成を示すブロック図である。
【図16】図15のワンチップマイコンの内部構成を示
すブロック図である。
【図17】図16のMPUが実行するスマートバッテリ
コマンド(SMBコマンド)による処理を示すフローチ
ャートである。
【図18】図16のMPUが実行するスマートバッテリ
残容量算出処理を示すフローチャートである。
【図19】図1の情報処理におけるパワーステートイメ
ージ図である。
【図20】従来の情報処理装置における電池残量の算出
の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 PC本体 2 電池パック 3 液晶パネル 5 パワースイッチ 6 液晶ディスプレイパネル 11 BIOSROM 12 CPU 13 メインメモリ 14 RTC 16 チップセット 17 ACアダプタ 19 DC/DC変換器 20 サブCPU 101 ワンチップマイコン 102 電池 104 電流検出用抵抗 120 MPU

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの電力を入力して装置本体へ電
    力を供給する電源装置と、前記装置本体へ電力を供給す
    る電池を内蔵した電池パックと、前記電源装置から前記
    装置本体への電力供給の有無に応じて前記電池パックか
    らの前記装置本体への電力供給を制御する電源制御手段
    とを搭載した情報処理装置において、 前記装置本体の電力供給状態を検出する電力供給状態検
    出手段と、 前記装置本体のメモリサイズを検出するメモリサイズ検
    出手段と、 前記電池パックから前記装置本体への放電電流値を検出
    する放電電流値検出手段と、 前記電池パックからの電力を所定の供給先に供給する低
    消費電力モードへの移行時に該低消費電力モードにおけ
    る消費電流を前記メモリ検出手段で検出したメモリサイ
    ズに基づき予測し、その予測値を生成する予測手段と、 前記放電電流値検出手段で検出した放電電流値が所定の
    値より小さい場合に前記電池パックの電池残量を基準設
    定値に基づき算出する電池残量算出手段とを設け、 前記電源制御手段は、前記検出した装置本体の電力供給
    状態および前記生成した予測値に基づき前記電池残量算
    出手段の前記基準値を設定することを特徴とする情報処
    理装置。
  2. 【請求項2】 外部からの電力を入力して装置本体へ電
    力を供給する電源装置と、前記装置本体へ電力を供給す
    る電池を内蔵した電池パックと、前記電源装置から前記
    装置本体への電力供給の有無に応じて前記電池パックか
    らの前記装置本体への電力供給を制御する電源制御手段
    とを搭載した情報処理装置において、 前記装置本体は、前記装置本体の立上げ時に、システム構成情報を取得す
    る取得手段と、 前記装置本体の電力供給状態を検出する電力供給状態検
    出手段と、 前記取得手段により取得したシステム構成情報に基づ
    き、前記電池パックからの電力を所定の供給先に供給す
    る低消費電力モードへの移行時に該低消費電力モードに
    おける消費電流を予測し、その予測値を生成する予測手
    段と、 前記電池パックから供給される放電電流情報が所定の値
    より大きいか小さいかを判断する判断手段と、 前記判断手段により大きいと判断した場合は大きいこと
    を示す情報を前記電池パックに供給し、小さいと判断し
    た場合は小さいことを示すために前記予測値を前記電池
    パックに供給する供給手段とを有し、 前記電池パックは、 前記電池パックから前記装置本体への放電電流を検出す
    る放電電流値検出手段と、 前記装置本体から前記大きいことを示す情報が供給され
    た場合は前記放電電流値検出手段で検出した放電電流に
    基づき電池残量を算出し、前記小さいことを示す前記予
    測値が供給された場合は前記予測値に基づく基準設定値
    に基づき前記電池残量を算出する電池残量算出手段とを
    有することを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の値は、前記予測手段により生
    成された予測値であることを特徴とする請求項1または
    2記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 外部からの電力を入力して装置本体へ電
    力を供給する電源装置と、前記装置本体へ電力を供給す
    る電池を内蔵した電池パックと、前記電源装置から前記
    装置本体への電力供給の有無に応じて前記電池パックか
    らの前記装置本体への電力供給を制御する電源制御手段
    とを搭載した情報処理装置に用いられる電池パックの電
    池残量算出方法において、 前記情報処理装置の電力供給状態を検出する工程と、 前記情報処理装置のメモリサイズを検出する工程と、 前記電池パックから前記情報処理装置側への放電電流値
    を検出する工程と、 前記電池パックからの電力を前記情報処理装置内の所定
    の供給先に供給する低消費電力モードへの移行時に該低
    消費電力モードにおける消費電流を前記検出したメモリ
    サイズに基づき予測し、その予測値を生成する工程と、 前記検出した放電電流値が所定の値より大きい場合に当
    該放電電流値に基づき前記電池パックの電池残量を算出
    し、小さい場合に前記検出した情報処理装置の電力供給
    状態および前記生成した予測値に基づき設定された基準
    設定値に基づき前記電池パックの電池残量を算出する工
    程とを含むことを特徴とする電池パックの電池残量算出
    方法。
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