JP3080448B2 - ノボラック型樹脂の製造法 - Google Patents

ノボラック型樹脂の製造法

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JP3080448B2
JP3080448B2 JP03276356A JP27635691A JP3080448B2 JP 3080448 B2 JP3080448 B2 JP 3080448B2 JP 03276356 A JP03276356 A JP 03276356A JP 27635691 A JP27635691 A JP 27635691A JP 3080448 B2 JP3080448 B2 JP 3080448B2
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  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品の封止又は積
層用の材料として有用であり、各種の変性が可能な樹脂
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電気・電子部品、特にICの封
止剤の分野では、エポキシ樹脂、フェノールノボラック
樹脂、硬化促進剤を主成分とした樹脂組成物が広く用い
られている。
【0003】しかし、近年のICにおける高密度・高集
積化は、封止剤硬化物に対して高耐熱化・低応力化、低
吸水化を要求するようになった。とりわけ、ICの高密
度実装におけるハンダ浴浸漬という苛酷な条件は、硬化
物に対する高耐熱化、低応力化、低吸水化等の要求をま
すます強めている。
【0004】従来の組成物においてエポキシ樹脂として
一般に用いられているクレゾールノボラック型エポキシ
樹脂では、ハンダ浴浸漬という苛酷な条件に対して耐熱
性の面で不充分である。又、耐熱性を有するとして提案
されている特開昭63−264622号公報記載のフェ
ノール性水酸基を有する芳香族アルデヒドとフェノール
類を縮合して得られるポリフェノールをエポキシ化した
ポリエポキシ化合物などでは硬化物の耐熱性の向上は認
められるものの、軟化点の上昇、あるいは溶融粘度の上
昇がみられ作業性を損なうという欠点を有し、又、吸水
率の面でもクレゾールノボラック型エポキシ樹脂には及
ばない。
【0005】一方、硬化剤として一般に使用されている
フェノールノボラック樹脂は耐熱性の面で未だ不充分で
あり、低分子量体(2核体フェノールノボラック)を少
なくする試みがなされているものの、ますます苛酷にな
っていく条件下(例えば、ハンダ浴浸漬)には満足な結
果をもたらしていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで高耐熱性、低応
力、低吸水性の硬化物を与え、更に良好な作業性を兼ね
備えた樹脂の開発が待ち望まれている。本発明は、この
ように苛酷になっていく条件にも耐え得る樹脂、すなわ
ち高耐熱性、低吸水性でしかも低応力等の性質を合せ持
った硬化物を得る為の原料樹脂の製法を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高耐熱
性、低吸水性を兼ね備えた樹脂の開発を目的に鋭意検討
した結果、ナフトール環を含む特定の構造の化合物中
に、官能基であるアリル基を導入することにより上記目
的を実現できることを見出だし本発明を完成するに至っ
た。
【0008】即ち本発明は、 (1) (A)式[5]
【化4】 (式中、R1は独立して水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基、アリ−ル基、ハロゲン原子又はアリル基を表
す。)で表されるフェノール類ジメチロール化合物と式
[6]
【化5】 で表されるアリルナフトール類とを酸触媒下に脱水縮合
させるか、 (B)式[7]
【化6】 (式中、R1は前記と同じ意味を有する。)で表される
フェノール類ノボラック化合物のアルカリ塩に、更にハ
ロゲン化アリル化合物を反応させアリルエーテル化した
後、必要によりクライゼン転位させ、必要により更にエ
ピハロヒドリン化合物と反応させることを特徴とする、
ノボラック型樹脂の製造法に関する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0024】本発明により得られるノボラック型樹脂
(以下、本発明のノボラック型樹脂という)は下記式
(1)や式(3)で表される樹脂が挙げられる。
【化7】 (式中、Xは独立して水素原子、アリル基又は式[2]
【化8】 で表される基のいずれかを表し、同一であっても異なっ
ていてもよく、R1 、R2 はそれぞれ独立して水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、ハロゲン
原子、又はアリル基を表し、同一であっても異なってい
てもよいが、R1 、R2、Xのうち少なくとも一つはア
リル基であり、nは0〜10の値を示す。)
【化9】 (式中、Xは独立して水素原子、アリル基または請求項
1の式[2]で表される基のいずれかを表し、同一であ
っても異なっていてもよく、R1は炭素数1〜4のアル
キル基、アリール基、又はハロゲン原子を表し、同一で
あっても異なっていてもよく、nは0〜10の値を示
す。)これら樹脂の製法は大別して2種類挙げられる。
以下詳細に説明する。
【0025】(製法1)前記式[5]で表されるフェノ
ール類ジメチロール化合物と前記式[6]で表されるア
リルナフトール類とを酸触媒下に脱水縮合させる方法。
【0026】この際使用するフェノール類ジメチロール
化合物としては2,6−ジメチロール−4−メチルフェ
ノール、4,6−ジメチロール−2−メチルフェノー
ル、2,6−ジメチロール−4−t−ブチルフェノー
ル、2,6−ジメチロール−4−クロルフェノール、
2,6−ジメチロール−4−ブロムフェノール、2,6
−ジメチロール−4−フェニルフェノール、4,6−ジ
メチロール−2−アリルフェノール等が挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
【0027】アリルナフトール類としては、2−アリル
−1−ナフトール、4−アリル−1−ナフトールが好ま
しく用いられる。酸触媒の具体例としては、塩酸、硫
酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、しゅう酸等が挙
げられる。フェノ−ル類ジメチロール化合物1モルに対
してアリルナフトール類を1.5〜2.2モル用いるの
が好ましく、特に1.8〜2.0モル用いるのが好まし
い。酸触媒はフェノ−ル類ジメチロール化合物の0.1
〜30重量%用いるのが好ましい。
【0028】反応は、水の存在下で行っても良く、又、
溶媒としてアルコール類やアセトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン類を用いてもよい。反応温度は、好ま
しくは50〜100℃で、反応時間は2〜10時間でよ
い。反応終了後、使用した酸触媒を中和あるいは水洗し
て中性に戻し、減圧下、溶媒を除去する。こうしてアリ
ル基含有ノボラック樹脂(A)が得られる。
【0029】(製法2)例えば、前記式[5]で表され
るフェノール類ジメチロール化合物と1−ナフトールと
を酸触媒下に脱水縮合させて得られる前記式[7]で表
されるフェノール類ノボラック化合物を含む樹脂をアル
カリ塩にした後、ハロゲン化アリル化合物と反応させア
リルエーテル化し、必要により、更に加熱によってクラ
イゼン転位させる方法。
【0030】この際使用される前記式[5]で表される
フェノール類ジメチロール化合物としては前記フェノ−
ル類ジメチロール化合物等が挙げられるがこれらに限定
されるものではない。フェノ−ル類ジメチロール化合物
1モルに対して1−ナフトールを2.0〜10.0モル
用いるのが好ましく、特に3.5〜6.0モル用いるの
が好ましい。酸触媒はフェノ−ル類ジメチロール化合物
の0.1〜30重量%用いるのが好ましい。酸触媒の具
体例としては、塩酸、硫酸、リン酸、p−トルエンスル
ホン酸、しゅう酸等が挙げられる。
【0031】反応は、前記同様、水の存在下で行っても
良く、又、溶媒としてアルコール類やアセトン、メチル
イソブチルケトン等のケトン類を用いてもよい。反応温
度は、40〜80℃で充分であり、反応時間は1〜8時
間でよい。反応終了後、使用した酸触媒を中和あるいは
水洗して中性に戻し、減圧下180℃〜200℃程で未
反応ナフトールを除去することによりフェノ−ル類ノボ
ラック化合物を含む樹脂が得られる。次いでこのフェノ
−ル類ノボラック化合物を含む樹脂をアルカリ水溶液に
よって処理し、全水酸基量の5%〜100%をアルカリ
塩にする。
【0032】アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物の水溶
液が用いられるが、特に水酸化ナトリウム水溶液が好適
に使用される。水溶液の濃度は通常5%〜50%の範囲
である。なお、この際、アセトン等の有機溶媒を併用す
ることもできる。また、アセトン等の有機溶媒を用いて
炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどによりアルカリ塩に
することも可能である。こうしてできたノボラック型樹
脂の溶液に、ナトリウム塩量に応じた量の塩化アリル、
臭化アリル等のハロゲン化アリル化合物を滴下する。こ
の時、反応温度30℃〜60℃で発熱に注意しながらゆ
っくり滴下し、このまま2〜5時間撹拌しながら反応さ
せる。反応終了後、メチルイソブチルケトン等の溶媒を
加えて、水洗を繰り返した後、減圧下で溶媒を除去す
る。
【0033】必要により、こうして得られた水酸基の一
部または全部がアリルエーテル化された樹脂を無溶媒
下、あるいはN,Nジエチルアミン、エチルセロソルブ
等の高沸点溶媒下で加熱することによりクライゼン転位
をさせてアリル基含有樹脂を得ることができる。転位に
要する温度及び反応時間は、使用するフェノール類ノボ
ラック化合物を含む樹脂の種類及び平均分子量により異
なるが通常170℃〜200℃の範囲で2〜10時間で
ある。以上のようにしてクライゼン転位をした又はして
いないアリル基含有ノボラック樹脂(B)が得られる。
【0034】前記の製法1、あるいは製法2によって得
られたアリル基含有ノボラック樹脂は、このままエポキ
シ樹脂組成物等における高耐熱性、低吸水率性の硬化剤
として用いることができる。更に分子中に導入された二
重結合を利用してシリコーン化合物、或いはイミド化合
物等によって変性を施すことが可能である。
【0035】又、こうして得られるアリル基含有ノボラ
ック樹脂(A)、(B)あるいは、これらに変性を施し
たノボラック型樹脂(M)は、更にエピハロヒドリン化
合物と以下のように反応させることによってエポキシ樹
脂とすることができる。
【0036】この際、ジメチルスルホキシドの存在下で
反応させることにより、得られるエポキシ樹脂は加水分
解性塩素が著しく低減され、信頼性の向上が達成でき
る。エピハロヒドリン化合物の具体例としては、エピク
ロルヒドリン、エピブロムヒドリン等が挙げられるが、
工業的にはエピクロルヒドリンが好適に使用される。
【0037】反応は上記アリル基含有ノボラック樹脂
(変性物も含む)とエピハロヒドリンとを、そのままあ
るいはジメチルスルホキシドを添加し、テトラメチルア
ンモニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミ
ドなどの第4級アンモニウム塩または水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物などの
存在下で反応させ、第4級アンモニウム塩などを用いた
場合は、開環付加反応の段階で反応が止まるので次いで
上記アルカリ金属水酸化物を加えて閉環反応させる。ま
た、最初からアルカリ金属水酸化物を加えて反応させる
場合は、開環付加反応および閉環反応を一気に行わせ
る。
【0038】エピハロヒドリンは、アリル基含有ノボラ
ック樹脂の水酸基1モルに対して通常1〜50モル、好
ましくは3〜15モルの範囲で使用する。またジメチル
スルホキシドを用いる場合、その使用量は、アリル基含
有ノボラック樹脂100重量部に対して、20重量部〜
200重量部が好ましい。
【0039】アルカリ金属水酸化物の使用量は、アリル
基含有ノボラック樹脂の水酸基1モルに対して好ましく
は0.8〜1.5モル、特に好ましくは0.9〜1.3
モルの範囲であり、第4級アンモニウム塩を使用する場
合、その使用量はアリル基含有ノボラック樹脂の水酸基
1モルに対して通常0.001〜1モル、好ましくは
0.005〜0.5モルの範囲である。
【0040】反応温度は通常30〜130℃好ましくは
30〜100℃である。また、反応で生成した水を反応
系外に除去しながら反応を進行させることもできる。反
応終了後、副生した塩あるいはジメチルスルホキシドを
水洗などにより除去し、更に過剰のエピハロヒドリンを
留去させることにより本発明のノボラック型エポキシ樹
脂を得ることができる。
【0041】又、更に不純物を取り除く為、得られたエ
ポキシ樹脂に更に次のような処理を施してもよい。即
ち、エポキシ樹脂をメチルイソブチルケトンなどの溶媒
に溶解し、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化
物の存在下、50〜100℃で0.5〜3時間反応さ
せ、反応終了後、水洗を繰り返し、水相を中性に戻して
メチルイソブチルケトンなどの溶媒を減圧下に留去する
ことによりエポキシ樹脂を得ることができ、このような
処理工程をさらに設けることにより、より高純度のエポ
キシ樹脂が得られる。
【0042】この際、使用する水酸化ナトリウムなどの
アルカリ水酸化物の使用量は、好ましくは、原料として
用いたアリル基含有ノボラック樹脂の水酸基1モルに対
して0.01〜0.2モルの範囲である。このようにし
て、より高純度なノボラック型エポキシ樹脂を得ること
ができる。こうして得られるノボラック型エポキシ樹脂
はそのままエポキシ樹脂組成物等における高耐熱性、低
吸水率性のエポキシ樹脂成分として用いることができ
る。さらに前記同様、分子中に導入された二重結合を利
用してシリコーン化合物、或いはイミド化合物等によっ
て変性を施すことが可能である。
【0043】このようにして、アリル基含有ノボラック
樹脂(A)、(B)あるいはその変性物(M)、ノボラ
ック型エポキシ樹脂(E)を得ることができるが、作業
性の面での粘度を考えると下記式[4]
【化10】 (式中、Xは独立して水素原子、アリル基又は式[2]
で表される基を示し、同一であっても異なっていてもよ
く、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、又
はハロゲン原子を表し、同一であっても異なっていても
よい。)で示されるような3核体化合物(即ち、式
[1]においてn=0のもの)の含有量が30重量%以
上であることが好ましく、特に35重量%以上であるこ
とが好ましい。
【0044】なお、本発明においてアリル基の少なくと
も一部はベンゼン核又はナフタレン核に直接結合してい
ることが好ましく、従って、上記製法2においてクライ
ゼン転移を行うことが好ましい。
【0045】本発明のノボラック型樹脂は、樹脂組成物
の成分として用いる際、他のエポキシ樹脂あるいは、硬
化剤と併用することも可能である。従って、必要な量を
添加しさらに変性を施すことにより任意(例えばシリコ
ーン変性による可とう性の付与等)の性質を付与するこ
ともでき、組成物用化合物又は樹脂あるいはその原料樹
脂として幅広く用いることができる。又、これらを含む
組成物を用いて得られる硬化物は優れた物性を有し、半
導体封止用、積層用材料等に使用される。
【0046】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0047】(フェノール類ジメチロール化合物の合
成) 合成例1.4−メチルフェノール162g(1.5モ
ル)、パラホルムアルデヒド90g及び水100mlを
温度計、冷却管、滴下ロート及び攪拌機を付けたフラス
コに仕込み、窒素を吹き込みながら攪拌した。室温下、
15%水酸化ナトリウム水溶液120g(水酸化ナトリ
ウムとして0.45モル)を発熱に注意しながら液温が
50℃を越えないようにゆっくり滴下した。
【0048】その後、水浴中で50℃まで加熱し、10
時間反応させた。反応終了後、水300mlを加え室温
まで冷却し発熱に注意しながら10%塩酸水溶液で中和
し、その後析出した結晶を濾取した。濾液のpHが6〜
7になるまで洗浄し、減圧下(10mmHg)50℃で乾
燥し、白色結晶の2,6−ジメチロール−4−メチルフ
ェノール(MP)201gを得た。
【0049】合成例2.合成例1において4−メチルフ
ェノールの代わりに2−メチルフェノールを162g
(1.5モル)用い、15%水酸化ナトリウムを300
g用い反応温度を30℃にした以外は合成例1と同様に
反応を行い、4,6−ジメチロール−2−メチルフェノ
ール(MO)を206g得た。
【0050】合成例3.4−t−ブチルフェノール22
5g(1.5モル)、パラホルムアルデヒド90g及び
水100mlを温度計、冷却管、滴下ロート及び攪拌機
を付けた1リットルのフラスコに仕込み、窒素を吹き込
みながら攪拌した。室温下、15%水酸化ナトリウム水
溶液120g(水酸化ナトリウムとして0.45モル)
を発熱に注意しながら液温が50℃を越えないようにゆ
っくり滴下した。
【0051】その後、水浴中で50℃まで加熱し、10
時間反応させた。反応終了後、水300mlを加え室温
まで冷却し発熱に注意しながら10%塩酸水溶液で中和
した。クロロホルムを500ml加えて油層を分離し、
水/メタノール溶液(水/メタノール=80/20(重
量%))にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加えて
乾燥した。その後減圧下でクロロホルムを除去し粘稠な
液体として2,6−ジメチロール−4−t−ブチルフェ
ノール(BP)296g(純度85%)を得た。
【0052】合成例4.合成例1において4−メチルフ
ェノールの代わりに4−クロルフェノールを193g
(1.5モル)用いた以外は合成例1と同様にして、白
色結晶の2,6−ジメチロール−4−クロルフェノール
(CP)256gを得た。
【0053】合成例5.合成例3において4−t−ブチ
ルフェノールの代わりに4−フェニルフェノールを25
5g(1.5モル)用いた以外は合成例1と同様にし
て、粘稠な液体として2,6−ジメチロール−4−フェ
ニルフェノール(AP)316gを得た。
【0054】(アリルナフトールの合成) 合成例6 1−ナフトール144gと水酸化ナトリウム水溶液(2
0重量%)200gを反応器に仕込み50℃で撹拌し
た。ここに臭化アリル121gを発熱に注意しながら滴
下し、40℃にて4時間反応させた。メチルイソブチル
ケトン500ミリリットルを加え水洗を繰り返した後、
メチルイソブチルケトンを除去し、無溶媒下で180℃
にて2時間反応(クライゼン転位)させた。こうして式
[6]で表される2−あるいは4−アリル−1−ナフト
ールの混合物178gが得られた。(転位率98%、2
位転位物:4位転位物=5:1)
【0055】(アリル基含有ノボラック樹脂の合成) 実施例1 合成例1で得られた2,6−ジメチロール−4−メチル
フェノール168gと合成例6に示した方法で合成した
2−アリル−1−ナフトール、4−アリル−1−ナフト
ールの混合物368gを温度計、撹拌機及び冷却管を付
けたフラスコに仕込みメチルイソブチルケトン1000
ミリリットルを加えて窒素雰囲気下で撹拌した。
【0056】そして、P−トルエンスルホン酸2gを発
熱に注意しながら液温が50℃を越えないようにゆっく
り添加した。添加後、水浴中で50℃まで加温し2時間
反応させた後、更に80℃にて1時間反応を行い、反応
液を分液ロートに移しメチルイソブチルケトン300ミ
リリットルを加えて水洗した。洗浄水が中性を示すまで
水洗後、有機層から溶媒を減圧下に除去し、前記式
[4](式中、Xは水素原子、R1 はメチル基であ
る。)で表される化合物を含む本発明のアリル基含有ノ
ボラック樹脂(A−1)を486g得た。軟化温度(J
IS K2425 環球法)は92℃で水酸基当量(g
/mol)は168であった。
【0057】このようにして得られた本発明のアリル基
含有ノボラック樹脂である生成物(A−1)についてG
PC分析を行い、前記式[4](式中、Xは水素原子、
1 は水酸基に対して4位に結合しておりメチル基であ
る。)で示される化合物のものと思われるピークを分取
し、マススペクトル(FAB−MS)によって分析した
結果M+ 500が得られた。従って、生成物(A−1)
中には、前記式[4](式中、Xは水素原子、R1 は水
酸基に対して4位に結合しておりメチル基である。)で
示される化合物が50重量%含まれていることが確認さ
れた。また、NMR分析によりアリル当量(g/mo
l)求めたところ262であった。
【0058】尚、GPCの分析条件は、次の通り。 GPC装置:島津製作所 (カラム:TSK−G−3000XL(1本)+TSK
−G−2000XL(2本)) 溶 媒 :テトラヒドロフラン 1ml/min 検 出 :UV(254nm)
【0059】実施例2 実施例1において合成例1で得られた2,6−ジメチロ
ール−4−メチルフェノール168gと合成例6に示し
た方法で合成した2−アリル−1−ナフトール、4−ア
リル−1−ナフトールの混合物368gに加えて1−ナ
フトール288gを用いた以外は実施例1と同様にして
前記式[1](式中、Xは水素原子、R1 はメチル基、
2 は水素原子又はアリル基、n=0.2 である。)で表
される本発明のアリル基含有ノボラック樹脂(A−2)
を488g得た。軟化温度(JIS K2425 環球
法)は89℃で水酸基当量(g/mol)は163であ
った。
【0060】本発明のアリル基含有ノボラック樹脂であ
る生成物(A−2)について実施例1と同様にして分析
をした結果、生成物(A−2)中には、前記式[4]
(式中、Xは水素原子、R1 は水酸基に対して4位に結
合しておりメチル基である)で示される化合物が42重
量%含まれていることが確認された。また、アリル当量
(g/mol)は242であった。
【0061】実施例3 実施例1において合成例1で得られた2,6−ジメチロ
ール−4−メチルフェノールの代わりに合成例2で得ら
れた4,6−ジメチロール−2−メチルフェノール化合
物168gを用いた以外は実施例1と同様にして前記式
[4](式中、Xは水素原子、R1 はメチル基であ
る。)で表される化合物を含む本発明のアリル基含有ノ
ボラック樹脂(A−3)を478g得た。軟化温度(J
IS K2425 環球法)は86℃で水酸基当量(g
/mol)は164であった。
【0062】本発明のアリル基含有ノボラック樹脂であ
る生成物(A−3)について実施例1と同様にして分析
した結果、生成物(A−3)中には、前記式[4](式
中、Xは水素原子、R1 は水酸基に対して2位に結合し
ておりメチル基である。)で示される化合物が45重量
%含まれていることが確認された。 また、アリル当量
(g/mol)は253であった。
【0063】実施例4 実施例1において合成例1で得られた2,6−ジメチロ
ール−4−メチルフェノールの代わりに合成例3で得ら
れた2,6−ジメチロール−4−t- ブチルフェノール
247gを用いた以外は実施例1と同様にして前記式
[4](式中、Xは水素原子、R1 はt- ブチル基であ
る。)で表される化合物を含む本発明のアリル基含有ノ
ボラック樹脂(A−4)を509g得た。軟化温度(J
IS K2425 環球法)は89℃で水酸基当量(g
/mol)は182であった。
【0064】本発明のアリル基含有ノボラック樹脂であ
る生成物(A−4)について実施例1と同様にして分析
した結果、生成物(A−4)中には、前記式[4](式
中、Xが水素原子、R1 は水酸基に対して4位に結合し
ておりt- ブチル基である。)で示される化合物が43
重量%含まれていることが確認された。また、アリル当
量(g/mol)は280であった。
【0065】実施例5 実施例1において合成例1で得られた2,6−ジメチロ
ール−4−メチルフェノールの代わりに合成例4で得ら
れた2,6−ジメチロール−4−クロルフェノール18
9gを用いた以外は実施例1と同様にして前記式[4]
(式中、Xは水素原子、R1 は塩素原子である。)で表
される化合物を含む本発明のアリル基含有ノボラック樹
脂(A−5)を506g得た。軟化温度(JIS K2
425環球法)は92℃で水酸基当量(g/mol)は
175であった。
【0066】本発明のアリル基含有ノボラック樹脂であ
る生成物(A−5)について実施例1と同様にして分析
した結果M+ 520及び522が得られた。従って、生
成物(A−5)中には、前記式[4](式中、Xが水素
原子、R1 は水酸基に対して4位に結合しており塩素原
子である。)で示される化合物が45重量%含まれてい
ることが確認された。また、アリル当量(g/mol)
は264であった。
【0067】実施例6 実施例1において合成例1で得られた2,6−ジメチロ
ール−4−メチルフェノールの代わりに合成例5で得ら
れた2,6−ジメチロール−4−フェニルフェノール2
30gを用いた以外は実施例1と同様にして前記式
[4](式中、Xは水素原子、R1 はフェニル基であ
る。)で表される化合物を含む本発明のアリル基含有ノ
ボラック樹脂(A−6)を548g得た。軟化温度(J
IS K2425 環球法)は99℃で水酸基当量(g
/mol)は188であった。
【0068】本発明のアリル基含有ノボラック樹脂であ
る生成物(A−6)について実施例1と同様にして分析
した結果M+ 562が得られた。従って、生成物(A−
6)中には、前記式[4](式中、Xが水素原子、R1
は水酸基に対して4位に結合しておりフェニル基であ
る。)で示される化合物が45重量%含まれていること
が確認された。また、アリル当量(g/mol)は28
3であった。
【0069】(ノボラック型エポキシ樹脂の合成) 実施例7 温度計、撹拌装置、窒素導入管の付いた反応容器に実施
例1で得た生成物(A−1)(水酸基当量(g/mo
l)168)168g、エピクロルヒドリン460g及
びジメチルスルホキシド200gを仕込み窒素を吹き込
みながら、水酸化ナトリウム41gを30℃の水浴中で
発熱に注意しながら徐々に加えた。添加終了後、40℃
にて1時間、50℃で2時間、更に70℃にて1時間反
応を行った。
【0070】反応終了後、メチルイソブチルケトン50
0mlを加え、分液ロートに移し水層が中性になるまで
水洗した。その後、油層から溶媒、未反応エピクロルヒ
ドリンを減圧下に除去した。その後、再び反応器に仕込
みメチルイソブチルケトンを500ml加えて溶解さ
せ、20%水酸化ナトリウム水溶液20gを加えて70
℃にて1時間、撹拌した。反応終了後、分液ロートに移
し、水で洗浄を繰り返した。油層から溶媒を減圧下に除
去し黄色の固体(EA−1)220gを得た。
【0071】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EA
−1)の軟化点は75℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は230、アリル当量(g/mol)は345であ
った。又、実施例1と同様にして分析を行い、M+ 66
8が得られたことにより、この成分が式[4](式中、
Xは式[2]で表される基で、R1 はメチル基でグリシ
ジルオキシ基に対して4位に結合している。)で表され
る化合物であることが確認された。又、GPCのピーク
より、生成物(EA−1)中に含まれる式[4](式
中、Xは式[2]で表される基で、R1 はメチル基でグ
リシジルオキシ基に対して4位に結合している。)で表
される化合物の含有量は、46重量%であった。この成
分より低分子量の成分の合計量は5.2重量%であっ
た。また、生成物(EA−1)の加水分解性塩素量を測
定したところ、190ppmであった。
【0072】尚、加水分解性塩素量の測定は、以下の方
法により行った。エポキシ樹脂をジオキサンに溶解し、
1N−KOHエタノール溶液を加え、30分間煮沸還流
した後、硝酸銀溶液にて電位差滴定により定量した。
【0073】実施例8 実施例7において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例2で得た生成物(A−2)(水酸基当量
(g/mol)163)163gを用いた以外は実施例
7と同様にして黄色の固体(EA−2)212gを得
た。
【0074】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EA
−2)の軟化点は72℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は211、アリル当量(g/mol)は350であ
った。又、実施例1と同様にして分析を行った結果、M
+ 668が得られたことにより、この成分が式[4]
(式中、Xは式[2]で表わされる基で、R1 はメチル
基でグリシジルオキシ基に対して4位に結合してい
る。)で表される化合物であることが確認された。又、
この化合物の含有量は、37重量%であった。この成分
より低分子量の成分の合計量は4.9重量%であった。
生成物(EA−2)の加水分解性塩素量を測定したと
ころ、170ppmであった。
【0075】実施例9 実施例7において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例3で得た生成物(A−3)(水酸基当量
(g/mol)164)164gを用いた以外は実施例
7と同様にして黄色の固体(EA−3)218gを得
た。
【0076】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EA
−3)の軟化点は72℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は229、アリル当量(g/mol)は338であ
った。又、実施例1と同様にして分析した結果、M+
68が得られたことにより、この成分が式[4](式
中、Xは式[2]で表される基で、R1 はメチル基でグ
リシジルオキシ基に対して2位に結合している。)で表
される化合物であることが確認された。又、この化合物
の含有量は、39重量%であり、この成分より低分子量
の成分の合計量は4.8重量%であった。 生成物(E
A−3)の加水分解性塩素量を測定したところ、192
ppmであった。
【0077】実施例10 実施例7において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例4で得た生成物(A−4)(水酸基当量
(g/mol)182)182gを用いた以外は実施例
7と同様にして黄色の固体(EA−4)225gを得
た。
【0078】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EA
−4)の軟化点は78℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は245、アリル当量(g/mol)は360であ
った。又、実施例1と同様にして分析を行い、M+ 71
0が得られたことにより、この成分が式[4](式中、
Xは式[2]で表される基で、R1 はt−ブチル基でグ
リシジルオキシ基に対して4位に結合している。)で表
される化合物であることが確認された。又、この化合物
の含有量は、37重量%であり、この成分より低分子量
の成分の合計量は4.6重量%であった。 生成物(E
A−4)の加水分解性塩素量を測定したところ、200
ppmであった。
【0079】実施例11 実施例7において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例5で得た生成物(A−5)(水酸基当量
(g/mol)175)175gを用いた以外は実施例
7と同様にして黄色の固体(EA−5)220gを得
た。
【0080】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EA
−5)の軟化点は83℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は238、アリル当量(g/mol)は349であ
った。又、実施例1と同様にして分析を行い、M+ 68
8及び690が得られたことにより、この成分が式
[4](式中、Xは式[2]で表される基で、R1 は塩
素原子でグリシジルオキシ基に対して4位に結合してい
る。)で表される化合物であることが確認された。又、
この化合物の含有量は、40重量%であり、この成分よ
り低分子量の成分の合計量は4.2重量%であった。生
成物(EA−5)の加水分解性塩素量を測定したとこ
ろ、176ppmであった。
【0081】実施例12 実施例7において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例6で得た生成物(A−6)(水酸基当量
(g/mol)188)188gを用いた以外は実施例
7と同様にして黄色の固体(EA−6)232gを得
た。
【0082】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EA
−6)の軟化点は88℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は253、アリル当量(g/mol)は370であ
った。又、実施例1と同様にして分析を行い、M+ 73
0が得られたことにより、この成分が式[4](式中、
Xは式[2]で表される基で、R1 はフェニル基でグリ
シジルオキシ基に対して4位に結合している。)で表さ
れる化合物であることが確認された。又、この化合物の
含有量は、39重量%であり、この成分より低分子量の
成分の合計量は4.5重量%であった。 生成物(EA
−6)の加水分解性塩素量を測定したところ、198p
pmであった。
【0083】(フェノ−ル類ノボラック化合物を含む樹
脂の合成) 参考例1 合成例1で得られた2,6−ジメチロール−4−メチル
フェノール168gと1−ナフトール576gを温度
計、撹拌機及び冷却管を付けたフラスコに仕込みメタノ
ール250ミリリットルを加えて窒素雰囲気下で撹拌混
合した。
【0084】そして、P−トルエンスルホン酸2gを発
熱に注意しながら液温が50℃を越えないようにゆっく
り添加した。添加後、水浴中で60℃まで加温し2時間
反応させた後更に80℃にて1時間反応を行い、反応液
を分液ロートに移しメチルイソブチルケトン1000ミ
リリットルを加えて水洗した。洗浄水が中性を示すまで
水洗後、有機層から溶媒及び未反応1−ナフトールを減
圧下に除去し、ノボラック型樹脂(C−1)を415g
得た。軟化温度(JIS K2425 環球法)は10
4℃で水酸基当量(g/mol)は141であった。
【0085】生成物(C−1)についてGPC分析を行
い、式[7]で示される化合物のものと思われるピーク
を分取し、マススペクトル(FAB−MS)によって分
析した。その結果M+ 420が得られた。従って、生成
物(C−1)中には、式[7](式中、R1 はメチル基
であり、水酸基に対して4位に結合している。)で示さ
れる化合物が52重量%含まれていることが確認され
た。
【0086】参考例2 参考例1において合成例1で得られた2,6−ジメチロ
ール−4−メチルフェノール168gの代わりに合成例
2で得られた4,6−ジメチロール−2−メチルフェノ
ール168gを用いた以外は参考例1と同様な操作を行
いノボラック型樹脂(C−2)を413g得た。軟化温
度(JIS K2425 環球法)は97℃で水酸基当
量(g/mol)は142であった。
【0087】生成物(C−2)について同様にして分析
したところM+ 420が得られたことから、生成物(C
−2)中には、式[7](式中、R1 はメチル基であ
り、水酸基に対して2位に結合している。)で示される
化合物が50重量%含まれていることが確認された。
【0088】参考例3 参考例1において合成例1で得られた2,6−ジメチロ
ール−4−メチルフェノール168gの代わりに合成例
3で得られた2,6−ジメチロール−4−t−ブチルフ
ェノール247gを用いた以外は参考例1と同様な操作
を行いノボラック型樹脂(C−3)を456g得た。軟
化温度(JIS K2425 環球法)は100℃で水
酸基当量(g/mol)は155であった。
【0089】生成物(C−3)について同様にして分析
したところM+ 462が得られたことから、生成物(C
−3)中には、式[7](式中、R1 はt−ブチル基で
あり、水酸基に対して4位に結合している。)で示され
る化合物が51重量%含まれていることが確認された。
【0090】参考例4 参考例1において合成例1で得られた2,6−ジメチロ
ール−4−メチルフェノール168gの代わりに合成例
4で得られた2,6−ジメチロール−4−クロルフェノ
ール189gを用いた以外は参考例1と同様な操作を行
いノボラック型樹脂(C−4)を415g得た。軟化温
度(JIS K2425 環球法)は102℃で水酸基
当量(g/mol)は148であった。
【0091】生成物(C−4)について同様にして分析
したところM+ 440及び442が得られたことから、
生成物(C−4)中には、式[7](式中、R1 は塩素
原子であり、水酸基に対して4位に結合している。)で
示される化合物が54重量%含まれていることが確認さ
れた。
【0092】参考例5 参考例1において合成例1で得られた2,6−ジメチロ
ール−4−メチルフェノール168gの代わりに合成例
5で得られた2,6−ジメチロール−4−フェニルフェ
ノール230gを用いた以外は参考例1と同様な操作を
行いノボラック型樹脂(C−5)を470g得た。軟化
温度(JIS K2425 環球法)は112℃で水酸
基当量(g/mol)は162であった。
【0093】生成物(C−5)について同様にして分析
したところM+ 482が得られたことから、生成物(C
−5 )中には、式[7](式中、R1 は塩素原子であ
り、水酸基に対して4位に結合している。)で示される
化合物が50重量%含まれていることが確認された。
【0094】(アリル基含有ノボラック樹脂の合成) 実施例13 温度計、撹拌装置、還流冷却器、窒素導入管及び滴下ロ
ートの付いた反応容器に参考例1で得た生成物(C−
1)(水酸基当量(g/mol)141)141g、ア
セトン100ml、水酸化ナトリウム水溶液(40重量
%)75gを仕込み、30℃にて窒素を吹き込みながら
撹拌混合した。続いて、臭化アリル81gを発熱に注意
しながらゆっくり滴下した。
【0095】滴下終了後、50℃にて2時間反応を行い
メチルイソブチルケトンを500ml加えて分液ロート
に移して水洗した。油層を再び反応器に移して130℃
に加温し、撹拌しながら溶媒を留去した。その後、18
0℃に加温し5時間反応させた。その結果、淡茶色の樹
脂(生成物B−1)166g(水酸基当量(g/mo
l)176)が得られた。NMR分析によりアリル当量
(g/mol)は252であった。
【0096】実施例14 実施例13において参考例1で得られた生成物(C−
1)の代わりに参考例2で得られた生成物(C−2)1
42gを用いた以外実施例13と同様な操作により、淡
茶色の樹脂(生成物B−2)171g(水酸基当量(g
/mol)178)が得られた。アリル当量(g/mo
l)は256であった。
【0097】実施例15 実施例13において参考例1で得られた生成物(C−
1)の代わりに参考例3で得られた生成物(C−3)1
55gを用いた以外参考例実施例13と同様な操作によ
り、淡茶色の樹脂(生成物B−3)178g(水酸基当
量(g/mol)188)が得られた。アリル当量(g
/mol)は276であった。
【0098】実施例16 実施例13において参考例1で得られた生成物(C−
1)の代わりに参考例4で得られた生成物(C−4)1
48gを用いた以外参考例実施例13と同様な操作によ
り、淡茶色の樹脂(生成物B−4)172g(水酸基当
量(g/mol)178)が得られた。アリル当量(g
/mol)は267であった。
【0099】実施例17 実施例13において参考例1で得られた生成物(C−
1)の代わりに参考例5で得られた生成物(C−5)1
62gを用いた以外参考例実施例13と同様な操作によ
り、淡茶色の樹脂(生成物B−5)186g(水酸基当
量(g/mol)195)が得られた。アリル当量(g
/mol)は289であった。
【0100】(アリル基含有ノボラック型エポキシ樹脂
の合成) 実施例18 温度計、撹拌装置、窒素導入管の付いた反応容器に実施
例13で得た生成物(B−1)(水酸基当量(g/mo
l)176)176g、エピクロルヒドリン460g及
びジメチルスルホキシド200gを仕込み窒素を吹き込
みながら、水酸化ナトリウム41gを30℃の水浴中で
発熱に注意しながら徐々に加えた。添加終了後、40℃
にて1時間、50℃で2時間、更に70℃にて1時間反
応を行った。
【0101】反応終了後、メチルイソブチルケトン50
0mlを加え、分液ロートに移し水層が中性になるまで
水洗した。その後、油層から溶媒、未反応エピクロルヒ
ドリンを減圧下に除去した。その後、再び反応器に仕込
みメチルイソブチルケトンを500ml加えて溶解さ
せ、20%水酸化ナトリウム水溶液20gを加えて70
℃にて1時間、撹拌した。反応終了後、分液ロートに移
し、水で洗浄を繰り返した。油層から溶媒を減圧下に除
去し黄色の固体(EB−1)228gを得た。
【0102】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EB
−1)の軟化点は80℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は240で、アリル当量(g/mol)は352で
あった。また、GPCのピークより、生成物(EB−
1)中に含まれる式[4](式中、Xは式[2]で表さ
れる基で、R1 はメチル基でありグリシジルオキシ基に
対して4位に結合している。)で表される化合物の含有
量は、45重量%であった。生成物(EB−1)の加水
分解性塩素量を測定したところ、190ppmであっ
た。
【0103】実施例19 実施例18において、実施例13で得た生成物(B−
1)176gの代わりに実施例14で得られた生成物
(B−2)171gを用いた以外は実施例18と同様な
操作により、黄色の固体(EB−2)224gを得た
【0104】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EB
−2)の軟化点は75℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は237で、アリル当量(g/mol)342であ
った。また、GPCのピークより、生成物(EB−2)
中に含まれる式[4](式中、Xは式[2]で表される
基で、R1 はメチル基でありグリシジルオキシ基に対し
て2位に結合している。)で表される化合物の含有量
は、46重量%であった。生成物(EB−2)の加水分
解性塩素量を測定したところ、171ppmであった。
【0105】実施例20 実施例18において、実施例13で得た生成物(B−
1)176gの代わりに実施例15で得られた生成物
(B−3)188gを用いた以外は実施例18と同様な
操作により、黄色の固体(EB−3)238gを得た
【0106】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EB
−3)の軟化点は79℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は256で、アリル当量(g/mol)は367で
あった。また、GPCのピークより、生成物(EB−
3)中に含まれる式[4](式中、Xは式[2]で表さ
れる基で、R1 はt−ブチル基でありグリシジルオキシ
基に対して4位に結合している。)で表される化合物の
含有量は、45重量%であった。生成物(EB−3)の
加水分解性塩素量を測定したところ、189ppmであ
った。
【0107】実施例21 実施例18において、実施例13で得た生成物(B−
1)176gの代わりに実施例16で得られた生成物
(B−4)178gを用いた以外は実施例18と同様な
操作により、黄色の固体(EB−4)228gを得た
【0108】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EB
−4)の軟化点は83℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は243で、アリル当量(g/mol)は354で
あった。また、GPCのピークより、生成物(EB−
4)中に含まれる式[4](式中、Xは式[2]で表さ
れる基で、R1 は塩素原子でありグリシジルオキシ基に
対して4位に結合している。)で表される化合物の含有
量は、48重量%であった。生成物(EB−4)の加水
分解性塩素量を測定したところ、198ppmであっ
た。
【0109】実施例22 実施例18において、実施例13で得た生成物(B−
1)176gの代わりに実施例17で得られた生成物
(B−5)195gを用いた以外は実施例18と同様な
操作により、黄色の固体(EB−5)245gを得た
【0110】本発明のエポキシ樹脂である生成物(EB
−5)の軟化点は92℃で、エポキシ当量(g/mo
l)は262で、アリル当量(g/mol)は378で
あった。また、GPCのピークより、生成物(EB−
5)中に含まれる式[4](式中、Xは式[2]で表さ
れる基で、R1 はフェニル基でありグリシジルオキシ基
に対して4位に結合している。)で表される化合物の含
有量は、43重量%であった。生成物(EB−5)の加
水分解性塩素量を測定したところ、221ppmであっ
た。
【0111】(シリコーン変性ノボラック型樹脂の合
成) 応用例1 温度計、撹拌装置、還流冷却器、窒素導入管、滴下ロー
ト及び水分離装置の付いたガラス反応器に実施例1で得
たアリル基含有ノボラック型樹脂(生成物(A−1)5
2.4g及びメチルイソブチルケトン500g、2重量
%白金濃度の2−エチルヘキサノール変性塩化白金酸
0.05gを仕込み1時間共沸脱水した後、還流下でシ
リコーンオイル(S)(チッソ(株)製、FM−112
1、H当量:2334)466.8gを30分かけて滴
下した。更に同温度で3時間反応させた後、水洗処理し
溶媒を減圧下に除去して濃黄色粘性物518g(生成物
M−1)を得た。
【0112】応用例2 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例2で得た生成物(A−2)48.4gを用
いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物514
g(生成物M−2)を得た。
【0113】応用例3 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例3で得た生成物(A−3)50.6gを用
いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物515
g(生成物M−3)を得た。
【0114】応用例4 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例4で得た生成物(A−4)56.0gを用
いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物521
g(生成物M−4)を得た。
【0115】応用例5 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例5で得た生成物(A−5)52.8gを用
いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物518
g(生成物M−5)を得た。
【0116】応用例6 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例6で得た生成物(A−6)56.6gを用
いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物522
g(生成物M−6)を得た。
【0117】応用例7 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例13で得た生成物(B−1)50.4gを
用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物51
6g(生成物M−7)を得た。
【0118】応用例8 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例14で得た生成物(B−2)51.2gを
用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物51
6g(生成物M−8)を得た。
【0119】応用例9 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例15で得た生成物(B−3)55.2gを
用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物52
0g(生成物M−9)を得た。
【0120】応用例10 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例16で得た生成物(B−4)53.4gを
用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物51
9g(生成物M−10)を得た。
【0121】応用例11 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例17で得た生成物(B−5)57.8gを
用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物52
3g(生成物M−11)を得た。
【0122】(シリコーン変性ノボラック型エポキシ樹
脂の合成) 応用例12 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例7で得た生成物(EA−1)69.0gを
用い、触媒量を0.07gに変えた以外は応用例1と同
様に処理し濃黄色粘性物534g(生成物ME−1)を
得た。
【0123】応用例13 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例8で得た生成物(EA−2)70.0gを
用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物53
5g(生成物ME−2)を得た。
【0124】応用例14 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例9で得た生成物(EA−3)67.6gを
用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物53
3g(生成物ME−3)を得た。
【0125】応用例15 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例10で得た生成物(EA−4)72.0g
を用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物5
37g(生成物ME−4)を得た。
【0126】応用例16 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例11で得た生成物(EA−5)69.8g
を用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物5
35g(生成物ME−5)を得た。
【0127】応用例17 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例12で得た生成物(EA−6)74.0g
を用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物5
38g(生成物ME−6)を得た。
【0128】応用例18 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例18で得た生成物(EB−1)70.4g
を用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物5
36g(生成物ME−7)を得た。
【0129】応用例19 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例19で得た生成物(EB−2)68.4g
を用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物5
34g(生成物ME−8)を得た。
【0130】応用例20 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例20で得た生成物(EB−3)73.4g
を用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物5
39g(生成物ME−9)を得た。
【0131】応用例21 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例21で得た生成物(EB−4)70.8g
を用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物5
36g(生成物ME−10)を得た。
【0132】応用例22 応用例1において実施例1で得た生成物(A−1)の代
わりに実施例22で得た生成物(EB−5)75.6g
を用いた以外は応用例1と同様に処理し濃黄色粘性物5
40g(生成物ME−11)を得た。
【0133】応用実施例1〜22及び応用比較例1〜2 硬化剤として生成物(M−1)〜(M−11)及び市販
のフェノールノボラック樹脂を、エポキシ樹脂として生
成物(ME−1)〜(ME−11)及び市販のエポキシ
樹脂を用い、トリフェニルホスフィン(TPP)を硬化
促進剤とし、これらを表1に示す割合で配合した組成物
を70〜80℃で15分間ロール混練した。これを冷却
後、粉砕、タブレット化し、更にトランスファー成型機
により成型後、160℃で2時間予備硬化して、180
℃で8時間、後硬化を行って硬化物(試験片)を得た。
この硬化物のガラス転移温度(Tg)、曲げ弾性率及び
吸水率を測定した。硬化物の評価結果を表1に示した。
【0134】以下に物性測定の条件を示した。 ガラス転移温度(Tg) :熱機械分析装置 真空理工
(株)TM−7000 昇温速度:2℃/min 曲げ弾性率 :JIS K 6911
【0135】 吸水率 :試 験 片 直径
50mm (硬化物) 厚さ 3mm円板 条 件 100℃の水中で24時間煮沸した後
の重量増加量(重量%)
【0136】尚、配合した市販の樹脂は次のとおり。 PN(H−1) : (日本化薬 製) フェノー
ルノボラック樹脂 水酸基当量(g/eq)106 軟化温度 83℃ EOCN−1020 : (日本化薬 製)クレゾール
ノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量(g/eq)200 軟化温度 65℃ EOCN−4400 : (日本化薬 製)クレゾール
ノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量(g/eq)191 軟化温度 63℃
【0137】表1の結果から明らかなように本発明の樹
脂をシリコーン変性して得られる樹脂を用いて得られる
硬化物はガラス転位温度が高く、吸水率が低い、なおか
つ弾性率が低く、低応力化されているといった優れた物
性を有する。
【0138】 表1の1 応用実施例 1 2 3 4 5 生成物(ME-1) 20 生成物(ME-2) 20 エポキシ 生成物(ME-3) 20 樹脂 生成物(ME-4) 20 生成物(ME-5) 20 EOCN-1020 100 100 100 100 100 硬化剤 PN(H-1) 60 60 60 60 60 硬化促進剤 TPP 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ガラス転移温度(℃) 164 165 162 163 165 曲げ弾性率 243 245 243 249 250 (30℃、Kg/mm2 ) 吸水率(重量%) 1.0 1.0 1.1 1.0 0.9
【0139】 表1の2 応用実施例 6 7 8 9 10 生成物(ME-6) 20 生成物(ME-7) 20 エポキシ 生成物(ME-8) 20 樹脂 生成物(ME-9) 20 生成物(ME-10) 20 EOCN-1020 100 100 100 100 100 硬化剤 PN(H-1) 60 60 60 60 60 硬化促進剤 TPP 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ガラス転移温度(℃) 164 165 163 165 163 曲げ弾性率 252 248 250 253 252 (30℃、Kg/mm2 ) 吸水率(重量%) 1.0 1.0 1.0 1.1 1.1
【0140】 表1の3 応用実施例 11 12 13 14 15 生成物(ME-11) 20 生成物(ME-1) 40 20 10 エポキシ 生成物(ME-2) 10 樹脂 EOCN-1020 100 100 100 100 100 PN(H-1) 60 70 53 53 53 硬化剤 生成物(M-1) 10 20 生成物(M-2) 10 硬化促進剤 TPP 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ガラス転移温度(℃) 163 169 168 170 163 曲げ弾性率 251 220 234 244 251 (30℃、Kg/mm2 ) 吸水率(重量%) 1.1 1.0 1.1 1.0 1.1
【0141】 表1の4 応用実施例 16 17 18 19 20 エポキシ EOCN-1020 100 100 100 100 100 樹脂 生成物(M-3) 20 生成物(M-5) 20 硬化剤 生成物(M-7) 20 生成物(M-9) 20 生成物(M-11) 20 PN(H-1) 53 53 53 53 53 硬化促進剤 TPP 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ガラス転移温度(℃) 164 164 162 165 163 曲げ弾性率 253 256 248 250 249 (30℃、Kg/mm2 ) 吸水率(重量%) 1.0 1.0 1.0 1.1 1.0
【0142】 表1の5 応用実施例 応用比較例 20 21 22 1 2 生成物(ME-1) 20 生成物(ME-2) 20 10 エポキシ 生成物(ME-2) 樹脂 EOCN-1020 100 EOCN-4400 96 96 96 96 PN(H-1) 60 60 53 53 53 硬化剤 生成物(M-1) 10 硬化促進剤 TPP 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ガラス転移温度(℃) 164 163 163 160 159 曲げ弾性率 254 250 251 300 303 (30℃、Kg/mm2 ) 吸水率(重量%) 1.0 1.0 0.9 1.3 1.3
【0143】
【発明の効果】本発明のにより得られるボラック型樹脂
は、エポキシ樹脂組成物の成分として又はその原料とし
て有用であり、このノボラック型樹脂を用いて得られる
硬化物は、高耐熱性、低吸水性を兼ね備えている。従っ
て、本発明の樹脂は、電子部品の封止材料、成形材料ま
たは積層用の材料として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 8/00 - 8/38 C08G 61/00 - 61/12 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式[5] 【化1】 (式中、R1は独立して水素原子、炭素数1〜4のアル
    キル基、アリ−ル基、ハロゲン原子又はアリル基を表
    す。)で表されるフェノール類ジメチロール化合物と式
    [6] 【化2】 で表されるアリルナフトール類とを酸触媒下に脱水縮合
    させるか、 (B)式[7] 【化3】 (式中、R1は前記と同じ意味を有する。)で表される
    フェノール類ノボラック化合物のアルカリ塩に、更にハ
    ロゲン化アリル化合物を反応させアリルエーテル化した
    後、必要によりクライゼン転位させ、必要により更にエ
    ピハロヒドリン化合物と反応させることを特徴とする、
    ノボラック型樹脂の製造法。
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