JP3080057U - 多極式の電気的な差込みコネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 窮屈なスペース状況下でも使用可能なコンタ
クト素子を得る。 【解決手段】 コンタクト区分（１９）が、結合区分
（１８）と一緒に単層の打抜きスクリーンから形成され
ており、前記コンタクト区分（１９）が前記結合区分
（１８）と共に１平面内に配置されているようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、対応プラグと解離可能にカップリングするために規定された多極式 の電気的な差込みコネクタであって、該差込みコネクタに支承されたコンタクト セットが設けられており、該コンタクトセットが、それぞれコンタクト区分と結 合区分とを備えた複数のコンタクト素子を有しており、前記結合区分が、単層の 打抜きスクリーンから製作されている形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

このような形式の差込みコネクタは、ドイツ連邦共和国特許第２９５０８８０ ５号明細書に基づき公知である。

【０００３】 この公知の差込みコネクタは、多数のコンタクト素子を備えたコンタクトセッ トを有している。前記コンタクト素子はどれも、コンタクト区分と結合区分とを 有している。

【０００４】 コンタクト素子の結合区分は平らなウェブ状の舌片であり、これらの舌片は、 同じ厚さの金属プレートから、打抜き過程に基づいて打抜きスクリーンを形成し て製作される。前記結合区分は、後でプラスチック外装射出成形部によって補わ れてから除去される横方向ウェブにより初めは暫定的に互いに結合されているの で、１つの一体のユニット、即ち打抜きスクリーンが形成されている。

【０００５】 各結合区分の端部は、コンタクト区分用の接合域を形成して折り返されている 。各接合域には切欠きが設けられており、この切欠きには対応するコンタクト区 分が、結合区分に対して垂直方向で嵌め込まれ、材料接続的に結合される。

【０００６】 コンタクト素子のこのような製作法は、不都合にも製作技術的に手間がかかり 、更にコンタクト素子が大きな構造スペースを占めるので、窮屈なスペース状況 下での使用は困難であるか、又は阻まれている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、公知の欠点を回避することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この課題を解決するために本考案では、コンタクト区分が、結合区分と一緒に 単層の打抜きスクリーンから形成されており、前記コンタクト区分が前記結合区 分と共に１平面内に配置されているようにした。

【０００９】

【考案の効果】

請求項１の特徴部に記載の構成を有する本考案による多極式の電気的な差込み コネクタは、上で述べた欠点が十分に回避されるという利点を有している。

【００１０】 このためには、コンタクト素子のコンタクト区分と結合区分の両方が、１作業 過程で金属ストリップから単層の打抜きスクリーンの形成を介して製作され、そ の結果、製作が簡略化されている。更に、前記コンタクト区分は結合区分と一緒 に１平面内に配置されているので、窮屈なスペース状況下でも使用可能な平らな 構造のコンタクト素子が得られる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を図面につき詳しく説明する。

【００１２】 図１及び図２に示した多極式の電気的な差込みコネクタ１１は、電気的な差込 み接続部の構成部材であり且つ例えばリレー等の電気的なユニット１３の構成部 材としての対応プラグ１２との解離可能なカップリング用に規定されている。

【００１３】 差込みコネクタ１１のコンタクトセット１４の周囲には、部分的にプラスチッ クが射出成形されており、このプラスチック外装射出成形は同時に、付加的に図 示された差込みコネクタ１１のケーシング１６を形成している。

【００１４】 択一的に前記コンタクトセット１４は、スナップ結合されるべきケーシング１ ６の２つの半割ケーシング間で締めつけられていてよい。

【００１５】 コンタクトセット１４は多数のコンタクト素子１７を有している。これらのコ ンタクト素子１７は、それぞれ結合区分１８とコンタクト区分１９とを有してい る。

【００１６】 これらの結合区分１８とコンタクト区分１９とは、打抜き過程に基づき金属ス トリップから単層の打抜きスクリーンを形成して製作されている。個別の打抜き スクリーン面としての結合区分１８とコンタクト区分１９との間には、初めに暫 定的な横方向ウェブ（図示せず）が設けられているので、引き続き差込みコネク タ１１を製作するための単層の打抜きスクリーンが、１つの構成部材として良好 に取扱い可能である。別の製作過程で、つまり、工具内での打抜きスクリーンの 外装射出成形前又は外装射出成形時、或いは予め製作されたケーシング１６の半 分に打抜きスクリーンを機械的に挿入する前に、前記の横方向ウェブが除去され て、打抜きスクリーンがプラスチック被覆部により保持された、互いに電気的に 絶縁された個々のコンタクト素子１７に分解される。

【００１７】 結合区分１８及びコンタクト区分１９自体は、それぞれ一体に且つ全てが１平 面内に配置されている。ストリップ状の結合区分１８はケーシング１６から出発 しており、部分的に直線的な延在部と屈曲された延在部とを有している。結合区 分１８は大抵直角に曲げられて、それぞれコンタクト区分１９に移行する。コン タクト区分１９はどれも、自由端部に第１の脚片２１を備えてフォーク状に形成 されており、この第１の脚片２１には、少なくとも部分長さにわたって、第２の 脚片２２が少なくともほぼ平行に対向位置しており且つスリット２３によって分 離されている。第２の脚片２２は結合ウェブ２４から垂直に出発しており、この 結合ウェブ２４は第１の脚片２１から垂直に分岐している。このように、第１の 脚片２１に第２の脚片２２を間接的に配置することにより、第２の脚片２２は第 １の脚片２１に対して、スリット２３の広がりに基づき弾発可能である。

【００１８】 第２の脚片は、スリット２３に突入している円頂形の湾曲部の形の係止部材２ ６を有している。コンタクト区分１９が対応プラグ１２の帯状の対応コンタクト 区分２７と接触接続すると、この対応コンタクト区分２７において第２の脚片２ ２が第１の脚片２１に対してスリット２３の広がりに基づき跳ね戻るように変位 され、前記係止部材２６が第２の脚片２２の跳戻りに基づいて、対応コンタクト 区分２７に設けられた切欠きの形の対応係止部材２８に係合するので、この係止 結合部を介して、対応コンタクト区分２７におけるコンタクト区分１９の摩擦接 続的な接触接続が、形状接続的に位置決めされて保持される。

【００１９】 択一的に、コンタクト区分１９はフォーク形とは異なる、例えばフレーム形で 形成されていてもよく、この場合、対応コンタクト区分２７はフレーム内で接触 接続されるので、フォーク形に比べて強められたコンタクト区分１９の跳戻り特 性が得られる。

【００２０】 これにより、前記コンタクト素子１７の形成に関して僅かなスペースしか必要 としない接触接続部が製作され、しかも、単層の打抜きスクリーン上でのコンタ クト素子１７の形成は、製作技術的に好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】差込みコネクタを対応プラグから離して示した
図である。

【図２】差込みコネクタと対応プラグとが嵌め合わされ
た図である。

【符号の説明】

１１ 差込みコネクタ、 １２ 対応プラグ、 １３
電気的なユニット、１４ コンタクトセット、 １６
ケーシング、 １７ コンタクト素子、 １８ 結合区
分、 １９ コンタクト区分、 ２１ 第１の脚片、
２２ 第２の脚片、 ２３ スリット、 ２４ 結合ウ
ェブ、 ２６ 係止部材、 ２７ 対応コンタクト区
分、 ２８ 対応係止部材

フロントページの続き (72)考案者 ヴェルナー ビルクレ ドイツ連邦共和国 マルクグレーニンゲン ヴェーバーシュトラーセ ７ (72)考案者 フォルカー ブロイニヒ ドイツ連邦共和国 ディッツィンゲン シ ュテッティナー シュトラーセ ９ (72)考案者 ピオトル デプトゥラ ドイツ連邦共和国 イリンゲン ヨハン− シュトラウス−シュトラーセ 24

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 対応プラグと解離可能にカップリングす
   るために規定された多極式の電気的な差込みコネクタで
   あって、該差込みコネクタ（１１）に支承されたコンタ
   クトセット（１４）が設けられており、該コンタクトセ
   ットが、それぞれコンタクト区分（１９）と結合区分
   （１８）とを備えた複数のコンタクト素子（１７）を有
   しており、前記結合区分（１８）が、単層の打抜きスク
   リーンから製作されている形式のものにおいて、 コンタクト区分（１９）が、結合区分（１８）と一緒に
   単層の打抜きスクリーンから形成されており、前記コン
   タクト区分（１９）が前記結合区分（１８）と共に１平
   面内に配置されていることを特徴とする、多極式の電気
   的な差込みコネクタ。
2. 【請求項２】 コンタクト区分（１９）がどれも、第１
   の脚片（２１）を備えて一体に且つフォーク状に形成さ
   れており、前記の第１の脚片に、少なくとも部分長さに
   わたって第２の脚片（２２）が平行に対向位置しており
   且つスリットによって分離されている、請求項１記載の
   差込みコネクタ。
3. 【請求項３】 第２の脚片（２２）が結合ウェブ（２
   ４）から垂直に出発しており、該結合ウェブ（２４）が
   第１の脚片（２１）から垂直に分岐している、請求項２
   記載の差込みコネクタ。
4. 【請求項４】 少なくとも第２の脚片（２２）が、スリ
   ット（２３）内に突入している係止部材（２６）を有し
   ており、該係止部材が、第２の脚片（２２）が跳ね戻る
   ように変位される対応プラグ（１２）の対応コンタクト
   区分（２７）との、コンタクト区分（１９）の接触接続
   時に、対応係止部材（２８）に係合する、請求項３記載
   の差込みコネクタ。
5. 【請求項５】 対応コンタクト区分（２７）が、電気的
   なユニット（１３）のフラットプラグ部分であり且つそ
   れぞれ対応係止部材（２８）として切欠きを有してい
   る、請求項４記載の差込みコネクタ。
6. 【請求項６】 電気的なユニットがリレー又はヒューズ
   である、請求項５記載の差込みコネクタ。
7. 【請求項７】 少なくともコンタクト素子（１７）の結
   合区分（１８）に、部分的にプラスチックが差込みコネ
   クタ（１１）のケーシング（１６）を形成するように外
   装射出成形されているか、又は当該結合区分（１８）
   が、ケーシング（１６）の２つの半割ケーシング間に締
   め込まれている、請求項１から６までのいずれか１項記
   載の差込みコネクタ。