JP3079986B2 - 平角導体をもつリボン電線の検査方法及び装置 - Google Patents

平角導体をもつリボン電線の検査方法及び装置

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JP3079986B2 JP08039659A JP3965996A JP3079986B2 JP 3079986 B2 JP3079986 B2 JP 3079986B2 JP 08039659 A JP08039659 A JP 08039659A JP 3965996 A JP3965996 A JP 3965996A JP 3079986 B2 JP3079986 B2 JP 3079986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平角状をなす複数
の平角導体が一方向に配列されながら相互連結されたリ
ボン電線の寸法検査を行うための方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記のようなリボン電線は、そ
の平角導体の先端に補強部材が固定され、この補強部材
によって平角導体同士が連結され、そのピッチが保たれ
た状態で、全平角導体がコネクタの端子挿入孔に同時挿
入される。従って、上記リボン電線を円滑にコネクタに
接続するためには、各平角導体の幅寸法や、平角導体同
士の離間寸法の管理が非常に重要となる。
【0003】従来、このようなリボン電線の寸法検査を
行う手段として、イメージセンサを用いてリボン電線先
端部の全体画像を捉え、その画像処理を行うことによっ
て各寸法を演算するようにしたものが知られている(例
えば特開平3−34530号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような装置を用
いる場合、イメージセンサや、画像処理を行うための装
置が非常に高価であり、低コスト化の大きな妨げとな
る。また、イメージセンサによって捉えることができる
画像全体の大きさは決まっているので、リボン電線の平
角導体の本数が多い場合(例えば平角導体が100本の
場合)、全ての平角導体の画像を上記イメージセンサで
捉えようとすると、必然的に各平角導体の画像は著しく
縮小され、その分だけ解像度が下がって測定精度が低下
する不都合がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、簡単か
つ安価な構成で、平角導体の本数が多い場合にもリボン
電線の寸法検査を精度良く行うことができる検査方法及
び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】一般に、上記平角導体の
先端に固定される補強部材は、プラスチック製のテープ
など、少なからず透光性を有するものが主流となってい
る。本発明は、この点に着目してなされたものであり、
平角状をなす複数本の平角導体が所定間隔をおいて一方
向に並んだ状態で相互連結され、かつ、これらの平角導
体の先端に透光性をもつ共通の補強部材が固定されてこ
の補強部材により平角導体の先端同士が相互連結された
リボン電線における上記平角導体の幅寸法もしくは平角
導体同士の離間寸法を検査するための方法であって、上
記平角導体の並び方向と直交しかつ平角導体の軸方向と
直交する方向に発光素子及び受光素子を並べて配し、上
記平角導体及び補強部材が上記発光素子と受光素子との
間の光路を順次横切るようにリボン電線を上記平角導体
の並び方向に一定速度で搬送し、この搬送時における上
記受光素子の受光量の時間変化に基づいて上記平角導体
の幅寸法もしくは平角導体同士の離間寸法に関するパラ
メータを割り出すものである。
【0007】また本発明は、上記方法を実施するための
装置であって、上記平角導体の並び方向と直交しかつ平
角導体の軸方向と直交する方向に並べて配された発光素
子及び受光素子と、上記平角導体及び補強部材が上記発
光素子と受光素子との間の光路を順次横切るようにリボ
ン電線を上記平角導体の並び方向に一定速度で搬送する
搬送手段と、この搬送時における上記受光素子の出力信
号の時間変化に基づいて上記平角導体の幅寸法もしくは
平角導体同士の離間寸法に関するパラメータを割り出す
信号処理手段とを備えたものである。
【0008】これらの方法及び装置において、発光素子
と受光素子との間をリボン電線が一定速度で移動する際
の受光素子の受光量の時間変化は、平角導体の幅寸法及
び平角導体同士の離間寸法に必ず対応する。従って、平
角導体の本数にかかわらず、上記受光量の時間変化に基
づいて各寸法に関するパラメータを正確に割り出すこと
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態の一
例を、図面に基づいて説明する。
【0010】図示のリボン電線10は、複数本(図例で
は5本)の絶縁電線が一方向に並べられた状態で相互連
結されたものである。各絶縁電線は、平角状をなすの平
角導体12と、これを覆う絶縁体14とで構成され、絶
縁体14同士の溶着、あるいは融着テープの使用によっ
て、上記絶縁電線同士の連結がなされている。
【0011】このリボン電線10において、絶縁体14
は先端部において除去され、各平角導体12の先端部が
露出しており、これらの平角導体12に共通の補強部材
16が固定されることにより、この補強部材16を介し
て平角導体12の先端同士が連結されている。
【0012】この補強部材16は、絶縁性を有し、補強
効果が得られるほどの強度があり、かつ透明もしくは半
透明のもの(すなわち透光性を有するもの)であればよ
く、プラスチック製のテープ、シート等が好適である。
さらに、熱可塑性樹脂製のものであれば、各平角導体1
2に対して融着による固定が可能になる。
【0013】一方、このリボン電線10を搬送する手段
として、左右一対のベルトコンベア18が設置され、各
ベルトコンベア18上にパレット20が設置されてい
る。そして、各パレット20に上記リボン電線10にお
ける絶縁体14の両端部が押え部材22によって固定さ
れ、各パレット20から両外側に各平角導体12の先端
部が突出した状態となっており、両ベルトコンベア18
の同時作動により、両パレット20と一体にリボン電線
10全体が平角導体12の並び方向(図1及び図2の矢
印方向)に一定速度Vで搬送されるようになっている。
【0014】各ベルトコンベア18の両外側には、上下
一対の発光素子24及び受光素子26が配設されてい
る。両素子24,26の位置は、上記ベルトコンベア1
8により搬送されるリボン電線10の平角導体12の先
端部及び補強部材16が、上記発光素子24から受光素
子26に至る光路を順次横切るような位置に設定されて
いる。受光素子26は、発光素子24からの受光量に対
応した検出信号を出力し、マイクロコンピュータ等から
なる信号処理部28へ出力するように構成されている。
【0015】次に、この装置により行われるリボン電線
10の検査方法を説明する。
【0016】まず、図1〜図3及び図4(a)に示すよ
うに、リボン電線10が両素子24,26間の光路に至
る前の状態では、発光素子24から発せられる光が全て
受光素子26に達するため、図5に示すように光透過率
Rは100%であり、受光素子26から信号処理部28
へは最高レベルの検出信号が出力される。
【0017】その後、ベルトコンベア18による搬送が
進み、補強部材16の側端部が上記光路に到達すると、
図4(b)に示すように補強部材16が両素子24,2
6間に介在する状態となるが、この補強部材16は透光
性を有するため、図5に示すように、前記光透過率Rは
補強部材16の透光性に対応した値Rb%(0<Rb<
100)となる。従って、受光素子26から信号処理部
28へ出力される検出信号は中間レベルの信号に変わ
る。
【0018】さらにリボン電線10の搬送が進み、図4
(c)に示すように平角導体12が両素子24,26間
に介在する状態になると、この平角導体12によって発
光素子24から受光素子26への光は遮断され、図5に
示すように光透過率は0%となる。従って、受光素子2
6から信号処理部28へ出力される検出信号は最低レベ
ルの信号に変わる。その後、平角導体12と補強部材1
6とが交互に両素子24,26間に介在することとな
り、これに応じて受光素子26の出力信号も不連続的に
増減する。
【0019】ここで、上記リボン電線10の搬送速度V
は常時一定であるため、受光素子26の出力波形は、平
角導体12の幅寸法及び平角導体12同士の離間寸法に
対応した波形となる。すなわち、図5に示すように、光
透過率RがRb%の状態(すなわち検出信号レベルが中
間レベルの状態)が続く時間(図例では4回存在する)
をTb1,Tb2,Tb3,Tb4、光透過率Rが0%の状
態(すなわち検出信号レベルが最低レベルの状態)が続
く時間(図例では4回存在する)をTc1,Tc2,Tc
3,Tc4,Tc5とすると、図4(a)に示すような各
平角導体12同士の離間寸法b1,b2,b3,b4、平角
導体12自身の幅寸法c1,c2,c3,c4,c5は、そ
れぞれ次式により求めることができる。
【0020】
【数1】 bm=V・Tbm (ただし、mは1〜4までの整数) cn=V・Tcn (ただし、nは1〜5までの整数) 従って、平角導体12の幅寸法c1,c2,c3,c4,c
5と離間寸法b1,b2,b3,b4が上記数式で求められ
た場合には、各線間ピッチP1,P2,P3,P4及び総ピ
ッチTPは次式で表されることになる。
【0021】
【数2】P1=b1+c1,P2=b2+c2,P3=b3+c
3,P4=b4+c4, TP=P1+P2+P3+P4 信号処理部28は、上記の式に基づいて、各平角導体1
2の幅寸法c及び平角導体12同士の離間寸法bを演算
する。そして、その演算値が全て許容範囲内にある場合
には合格の旨の判定信号を出力し、いずれかの演算値が
許容範囲から外れている場合には不合格の旨の判定信号
を出力する。
【0022】このような方法及び装置によれば、補強部
材16の透光性を利用することにより、両素子24,2
6間に一定速度Vでリボン電線10を搬送するだけの簡
単かつ安価な構成で、当該リボン電線10の寸法検査を
高精度で行うことができる。また、イメージセンサを用
いる場合のように、幅寸法が著しく大きいリボン電線
(例えば100芯のリボン電線)を検査する場合には測
定精度が低下するといった不具合も生じない。
【0023】なお、本発明は、上記の実施の形態に限ら
ず、次のような実施形態をとることも可能である。
【0024】(1) 本発明において「一定速度で搬送す
る」とは、「1本のリボン電線を検査する間は終始一定
の速度で搬送する」という意である。従って、互いに幅
寸法の異なる複数本のリボン電線を検査する場合に、検
査時間を短縮すべく、幅寸法の大きいリボン電線につい
ては幅寸法の小さいリボン電線よりも高い速度で搬送し
たり、1本のリボン電線が光路を通過し終わってから次
のリボン電線が光路に至るまでの間だけ搬送速度を高め
たりといった速度調節を行ってもよい。
【0025】(2) 上記実施形態では、各平角導体12の
幅寸法と、平角導体12同士の離間寸法とを同時に検査
するものを示したが、本発明はいずれか一方の寸法のみ
を検査する場合にも適用できる。
【0026】(3) 上記実施形態では、リボン電線10の
両端を同時に検査するものを示したが、本発明は一方の
端部のみを検査する場合にも良好に適用することができ
る。
【0027】(4) 本発明は、複数本の平角導体を単一の
絶縁体を媒介として相互連結したリボン電線の検査にも
適用が可能である。ただし、本発明は、上記のように複
数本の絶縁電線同士を連結することにより形成されたリ
ボン電線の検査に特に有効である。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は、リボン電線の平
角導体及び補強部材が発光素子と受光素子との間の光路
を順次横切るように上記リボン電線を上記平角導体の並
び方向に一定速度で搬送し、この搬送時における上記受
光素子の受光量の時間変化に基づいて上記平角導体の幅
寸法もしくは平角導体同士の離間寸法に関するパラメー
タを割り出すものであるので、イメージセンサ等の高価
な手段を用いない簡単かつ安価な構成で、平角導体の本
数にかかわらず、上記リボン電線の寸法を精度良く検査
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査装置の全体斜視図である。
【図2】上記検査装置の平面図である。
【図3】上記検査装置の側面図である。
【図4】(a)はリボン電線が発光素子と受光素子との
間の光路に至る前の状態を示す正面図、(b)は上記リ
ボン電線の補強部材が上記光路に至った状態を示す正面
図、(c)は上記リボン電線の平角導体が上記光路に至
った状態を示す正面図である。
【図5】上記発光素子から受光素子への光透過率の時間
変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 リボン電線 12 平角導体 16 補強部材 18 ベルトコンベア(搬送手段) 24 発光素子 26 受光素子 28 信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/14 H01B 7/08 H01B 13/00 H01B 13/00 525

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平角状をなす複数本の平角導体が所定間
    隔をおいて一方向に並んだ状態で相互連結され、かつ、
    これらの平角導体の先端に透光性をもつ共通の補強部材
    が固定されてこの補強部材により平角導体の先端同士が
    相互連結されたリボン電線における上記平角導体の幅寸
    法もしくは平角導体同士の離間寸法を検査するための方
    法であって、上記平角導体の並び方向と直交しかつ平角
    導体の軸方向と直交する方向に発光素子及び受光素子を
    並べて配し、上記平角導体及び補強部材が上記発光素子
    と受光素子との間の光路を順次横切るようにリボン電線
    を上記平角導体の並び方向に一定速度で搬送し、この搬
    送時における上記受光素子の受光量の時間変化に基づい
    て上記平角導体の幅寸法もしくは平角導体同士の離間寸
    法に関するパラメータを割り出すことを特徴とする平角
    導体をもつリボン電線の検査方法。
  2. 【請求項2】 平角状をなす複数本の平角導体が所定間
    隔をおいて一方向に並んだ状態で相互連結され、かつ、
    これらの平角導体の先端に透光性をもつ共通の補強部材
    が固定されてこの補強部材により平角導体の先端同士が
    相互連結されたリボン電線における上記平角導体の幅寸
    法もしくは平角導体同士の離間寸法を検査するための装
    置であって、上記平角導体の並び方向と直交しかつ平角
    導体の軸方向と直交する方向に並べて配された発光素子
    及び受光素子と、上記平角導体及び補強部材が上記発光
    素子と受光素子との間の光路を順次横切るようにリボン
    電線を上記平角導体の並び方向に一定速度で搬送する搬
    送手段と、この搬送時における上記受光素子の出力信号
    の時間変化に基づいて上記平角導体の幅寸法もしくは平
    角導体同士の離間寸法に関するパラメータを割り出す信
    号処理手段とを備えたことを特徴とする平角導体をもつ
    リボン電線の検査装置。
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