JPH09297871A - 紙葉類検査装置および紙葉類の磁性検出装置 - Google Patents

紙葉類検査装置および紙葉類の磁性検出装置

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JPH09297871A
JPH09297871A JP8112647A JP11264796A JPH09297871A JP H09297871 A JPH09297871 A JP H09297871A JP 8112647 A JP8112647 A JP 8112647A JP 11264796 A JP11264796 A JP 11264796A JP H09297871 A JPH09297871 A JP H09297871A
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Giichi Tagami
義一 田神
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁性検出センサの検出信号の伝送を安定化さ
せ、検査精度を高めた紙葉類検査装置および紙葉類の磁
性検出装置を提供することを目的とする。 【解決手段】複数の信号出力端子を備えた磁性検出セン
サ11の各信号出力端子に一端部が接続され、他端部が
信号処理手段21に接続される複数の信号線16a〜1
6eが配設された硬質なベース部材17を設け、このベ
ース部材17に各信号線を通して伝送される信号への磁
性ノイズの影響を抑える導体18を装着したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば有価証券等
の紙葉類の磁性を検出するための紙葉類検査装置および
紙葉類の磁性検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば有価証券等の紙葉類に予
め磁性情報を記録した磁性印刷部を形成するとともに、
紙葉類処理装置内に紙葉類の磁性を検出するための磁性
検出センサを備えた紙葉類検査装置を設け、紙葉類処理
装置の搬送路内に1枚ずつ搬送される紙葉類の磁性情報
を磁性検出センサによって検出して例えば紙葉類の正誤
等を判断し、この検出結果に基いて後処理工程で検査済
みの紙葉類に所定の処理を施す構成にした紙葉類処理装
置が開発されている。
【0003】ところで、磁性検出センサから出力される
検出信号は非常に微弱な信号である。そのため、通常は
この磁性検出センサから出力される検出信号は前段増幅
回路(プリアンプ部)で増幅した後、紙葉類検査装置の
本体内に配設された信号処理回路に伝送するようになっ
ている。
【0004】また、磁性検出センサの前段増幅回路は、
できる限り磁性検出センサの近傍に配置することが望ま
しいが、磁性検出センサの配置される周囲の環境によっ
ては磁性検出センサの近傍に設置することができない問
題がある。例えば、紙葉類検査装置のように磁性検出セ
ンサが紙葉類の搬送路に対向配置される場合には磁性検
出センサから離れた位置に前段増幅回路が配設されてい
る。そして、このような場合には一般に、同軸ケーブル
によって磁性検出センサと前段増幅回路との間が接続さ
れている。この同軸ケーブルはケーブル状の細長い絶縁
体の軸心部に信号線が埋設されるとともに、絶縁体の周
囲に導体が被覆され、この被覆導体がアースされること
により、信号線を通して伝送される電気信号に外部から
磁気ノイズの影響を受けることが防止される構成になっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁性検
出センサと前段増幅回路との間を同軸ケーブルで接続し
た場合には同軸ケーブルが揺れた際に、空気中の浮遊容
量のために、同軸ケーブル内の信号線を通して伝送され
る電気信号が大きく変化する問題がある。そのため、同
軸ケーブルの振れなどにより、この同軸ケーブルの信号
線を通して伝送される微弱な磁性検出センサの検出信号
は同軸ケーブルの周囲の浮遊容量に影響されるおそれが
あるので、磁性検出センサからの出力信号の伝送が不安
定になる問題がある。
【0006】そこで、上記従来構成のものにあっては磁
性検出センサの支持フレーム等の固定部を紙葉類検査装
置の本体側に固定する際に、磁性検出センサの支持フレ
ームと紙葉類検査装置の本体側との間に防振ゴムを介設
することにより、耐振動性の向上を図るとともに、同軸
ケーブルを特殊なケーブル固定具を介して紙葉類検査装
置の本体側に固定する等の強固な支持構造を採用する必
要があるので、磁性検出センサの支持構造が複雑になる
問題がある。
【0007】また、一般に磁性検出センサには複数の信
号出力端子が突設されている。そして、従来構成のもの
にあっては磁性検出センサの各信号出力端子毎にそれぞ
れ同軸ケーブルの信号線をハンダ付け等の手段によって
固定するようにしているので、磁性検出センサの配線接
続部の構成が複雑になり、磁性検出センサの配線接続作
業も面倒なものとなる問題がある。
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、磁性検出センサの検出信号の伝送を安
定化させることができ、検査精度を高めることができる
とともに、磁性検出センサの配線接続部の構成を簡素化
し、磁性検出センサの配線接続作業を容易に行うことが
できる紙葉類検査装置および紙葉類の磁性検出装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は予め磁
性情報が記録されている検査対象の紙葉類の搬送路と、
この紙葉類の搬送路に対向配置され、前記紙葉類の磁性
情報を検出する磁性検出手段と、この磁性検出手段から
送られる検出データを信号処理する信号処理手段を備
え、前記磁性検出手段からの検出データに基いて前記検
査対象の紙葉類を処理する紙葉類検査装置本体とを具備
し、前記磁性検出手段は複数の信号出力端子を備えた磁
性検出センサと、この磁性検出センサの各信号出力端子
に一端部が接続され、他端部が前記信号処理手段に接続
される複数の信号線が配設された硬質なベース部材と、
このベース部材に装着され、前記各信号線を通して伝送
される信号への磁性ノイズの影響を抑える磁性ノイズ遮
断手段とを具備したことを特徴とする紙葉類検査装置で
ある。
【0010】そして、本請求項1の発明では紙葉類検査
装置本体の搬送路を通して搬送される検査対象の紙葉類
の磁性情報を磁性検出センサによって検出し、この磁性
検出センサから送られる検出データが硬質なベース部材
に配設された複数の信号線を通して信号処理手段に伝送
される。このとき、ベース部材の各信号線を通して伝送
される信号への磁性ノイズの影響が磁性ノイズ遮断手段
によって抑えられる。さらに、信号処理手段で信号処理
し、磁性検出センサからの検出データに基いて検査対象
の紙葉類を処理するようにしたものである。
【0011】請求項2の発明は前記磁性検出手段は前記
磁性検出センサが前記紙葉類の搬送方向に対して略直交
する方向に複数並設され、前記ベース部材は前記各磁性
検出センサの各信号出力端子に接続される複数の信号線
を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の
紙葉類検査装置である。
【0012】そして、本請求項2の発明では紙葉類検査
装置本体の搬送路を通して搬送される検査対象の紙葉類
の磁性情報を紙葉類の搬送方向に対して略直交する方向
に並設された複数の磁性検出センサによって同時に検出
できるようにしたものである。
【0013】請求項3の発明は複数の信号出力端子を備
えた紙葉類の磁性検出センサと、この磁性検出センサか
ら送られる検出データを信号処理する信号処理手段と、
この磁性検出センサの各信号出力端子に一端部が接続さ
れ、他端部が前記信号処理手段に接続される複数の信号
線が配設された硬質なベース部材と、このベース部材に
装着され、前記各信号線を通して伝送される信号への磁
性ノイズの影響を抑える磁性ノイズ遮断手段とを具備し
たことを特徴とする紙葉類の磁性検査装置である。
【0014】そして、本請求項3の発明では紙葉類の磁
性検出センサから送られる検出データを硬質なベース部
材の複数の信号線を通して信号処理手段に伝送するとと
もに、ベース部材の各信号線を通して伝送される信号へ
の磁性ノイズの影響を磁性ノイズ遮断手段によって抑え
るようにしたものである。
【0015】請求項4の発明は複数の信号出力端子を備
えた紙葉類の磁性検出センサと、この磁性検出センサか
ら送られる検出データを信号処理する信号処理手段と、
この磁性検出センサの各信号出力端子に一端部が接続さ
れ、他端部が前記信号処理手段に接続される複数の信号
線が埋設された硬質なベース部材と、このベース部材の
外周面に被覆され、前記各信号線を通して伝送される信
号への磁性ノイズの影響を抑える磁性ノイズ遮断手段と
を具備したことを特徴とする紙葉類の磁性検査装置であ
る。
【0016】そして、本請求項4の発明では紙葉類の磁
性検出センサから送られる検出データを硬質なベース部
材内の複数の信号線を通して信号処理手段に伝送すると
ともに、ベース部材内の各信号線を通して伝送される信
号への磁性ノイズの影響をベース部材の外周面に被覆さ
れた磁性ノイズ遮断手段によって抑えるようにしたもの
である。
【0017】請求項5の発明は複数の信号出力端子を備
えた紙葉類の磁性検出センサと、この磁性検出センサか
ら送られる検出データを信号処理する信号処理手段と、
この磁性検出センサの各信号出力端子に一端部が接続さ
れ、他端部が前記信号処理手段に接続される複数の信号
線が表面に形成された硬質なベース部材と、このベース
部材の前記信号線の形成面における前記各信号線間に配
設され、前記各信号線を通して伝送される信号への磁性
ノイズの影響を抑える磁性ノイズ遮断手段とを具備した
ことを特徴とする紙葉類の磁性検査装置である。
【0018】そして、本請求項5の発明では紙葉類の磁
性検出センサから送られる検出データを硬質なベース部
材の表面の複数の信号線を通して信号処理手段に伝送す
るとともに、ベース部材の表面の各信号線を通して伝送
される信号への磁性ノイズの影響をベース部材の各信号
線間の磁性ノイズ遮断手段によって抑えるようにしたも
のである。
【0019】請求項6の発明は前記磁性ノイズ遮断手段
はアースされた導体であることを特徴とする請求項4ま
たは5に記載の紙葉類の磁性検査装置である。そして、
本請求項6の発明ではベース部材の各信号線を通して伝
送される信号への磁性ノイズの影響をアースされた導体
によって抑えるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図8を参照して説明する。図1は例えば有価
証券等の紙葉類の処理装置全体の概略構成を示すもので
ある。この紙葉類の処理装置には紙葉類の束を処理する
束処理機1と、複数台の紙葉類の検査機2と、束処理機
1と各検査機2との間で紙葉類の束を搬送する搬送用の
コンベア3とが設けられている。
【0021】ここで、束処理機1には図示しない未検査
束投入台、束取出装置、計数機、投入束排除装置、受入
束排除装置、押印集積装置、検査済束受入台、操作表示
パネル、制御装置等が設けられている。そして、束処理
機1には未検査の紙葉類を複数枚束ねた紙葉類束が投入
され、この束処理機1で所定の束処理が行われたのち、
コンベア3を介して各検査機2に搬送されるとともに、
各検査機2で検査された検査済の紙葉類束がコンベア3
を介して束処理機1に搬入され、外部に取出されるよう
になっている。
【0022】さらに、各検査機2には図2に示すように
検査機本体(紙葉類検査装置本体)91と、この検査機
本体91に未検査の紙葉類束を送り込む前処理装置92
と、この前処理装置92とは別に施封されていない任意
枚数の紙葉類を作業員が手作業で投入するためのバラ券
投入装置93と、これらの各動作部の図示しない制御装
置及びその制御指令等を行う操作表示部94などが設け
られている。
【0023】また、検査機本体91には主として紙葉類
を一枚ずつ取出す取出装置95Bと、送られてくる紙葉
類の磁性情報を検出する機能を有する磁性検出装置(磁
性検出手段)95Cからなる取出検知モジュール95
と、この取出検知モジュール95から搬出される紙葉類
のうち排除券の処理を行なう排除券集積モジュール96
と、正券、損券の処理を行なう集積モジュール97とか
ら構成され、その各モジュール95、96、97は筺体
99a、99b、99cによって覆われている。
【0024】上記取出検知モジュール95には、前処理
装置92から送り出される開封把や人手によつて投入さ
れるバラ券を受取って運ぶ券供給装置95Aと、この券
供給装置95Αから供給される紙葉類を一枚ずつ取出す
取出装置95Bと、この取出装置95Bから一枚ずつ取
出されてくる紙葉類を搬送する搬送路100Aを通って
一枚ずつ送られてくる紙葉類の磁性情報を検出し、検査
対象の紙葉類の正誤、正損等を判断し、かつ、その各検
知毎の枚数及びトータル枚数をカウントする磁性検出装
置95Cとが設けられている。ここで、搬送路100A
は搬送ベルトで紙葉類を挟持した状態で搬送する構成に
なっている。
【0025】そして、次の排除券集積モジュール96に
は上記取出検出モジュール95から搬送路100Aを通
って一枚ずつ送られてくる券の特徴(重ね取り、スキュ
ウー、ショートピッチなどの検査不能状態)を検知する
検知装置96Aと、この検知装置96Aと上記各種検知
装置とによる検知結果に基いて排除券と、それ以外の券
とに区分する第1区分装置96Bと、この第1区分装置
96Bにより区分された排除券を搬送路100Bを介し
て受け入れ、かつ集積する排除券集積装置96Cと、こ
の排除券集積装置96Cに集積された排除券を自動的に
収納する排除券カセット96Dと、第1区分装置96B
から搬送路100Cを介して送られてくる排除券以外の
券を上述の検知結果に基いて、再利用可能な正券と再利
用不可能な損券とに区分する第2区分装置96Eとが設
けられている。
【0026】また、次の集積モジユール97には、上記
第2区分装置96Eから搬送路100Cを介して送られ
てくる再利用可能な正券を集積する図示しない正券集積
装置と、この正券集積装置に集積された正券を100枚
ずつ施封帯により施封する図示しない正券把施封装置
と、この正券把施封装置で施封された正券の持徴(集積
状態、施封状態)を検査する図示しない把検査部と正券
をさらに10把ずつまとめて大施封帯により施封する図
示しない正券大束施封装置とが設けられている。
【0027】一方、第2区分装置96Eで区分案内され
て搬送路を介して送られてくる再利用不可能な損券は図
示しない損券集積部に集積されるもので、その集積され
た損券は図示しない損券把施封装置より100枚ずつ施
封帯で施封して損券把として図示しない損券排出把集積
部に集積するか、或いは図示しない損券シュレッダによ
り、失効させるかのいずれかの処理が選択的になされる
ようになっている。上記損券シュレッダにより、裁断さ
れた裁断片は外部に排出される。また、上記正券大束施
封装置で施封された正券束は検査機本体91の下部に設
けられた図示しない機内コンベアにより図示しない受入
束コンベアに送られるようになっている。
【0028】また、磁性検出装置95Cには図3に示す
ように紙葉類の搬送路100Aに対向配置された磁性検
出センサ11が設けられている。この磁性検出センサ1
1はその検出原理の違いから磁性の変化分を捕らえるも
のと、磁性強度に応じて積分された出力として得られる
ものとがある。ここでは、後者の積分型センサについて
説明する。
【0029】この積分型センサは図4に示すように1次
コイル12と2次コイル13とから構成されている。こ
こで、2次コイル13の両端部には出力端子a,cが設
けられているとともに、2次コイル13に中間部には出
力端子bが設けられている。さらに、1次コイル12の
両端部には出力端子d,eが設けられている。
【0030】そして、この積分型センサの2次コイル1
3における出力端子a−b間のコイル要素13Aは1次
コイル12からの磁束に影響されるが搬送路100Aか
ら搬送されてくる紙葉類の磁性には影響されない位置に
配置されている。さらに、2次コイル13における出力
端子b−c間のコイル要素13Bは搬送されてくる紙葉
類の磁性に影響されるように配置されている。これによ
り、磁性物質である紙葉類が搬送されてくると、2次コ
イル13における出力端子b−c間の出力は磁性物質の
強度により変化するので、紙葉類の磁性には影響されな
い2次コイル13における出力端子a−b間の出力との
差を取ることによって、検査対象の紙葉類の磁性物質の
強度に応じた電気信号の出力を得られることになる。
【0031】そして、この積分型センサである磁性検出
センサ11は図5に示すようにセンサ本体としてのヘッ
ド14の後部から先の電気信号を取り出すための5本の
信号出力端子a,b,c,d,eがそれぞれ突設される
構成になっている。
【0032】また、この磁性検出センサ11は細長い略
平板形状の信号出力伝送部材15の先端部に取付けられ
ている。この信号出力伝送部材15には複数、本実施の
形態では図6に示すように5本の信号線16a〜16e
が埋設された硬質なベース部材17が設けられている。
この場合、5本の信号線16a〜16eは横方向に適宜
の間隔を存して略平行に並設された状態でベース部材1
7の内部に埋設されている。このベース部材17はガラ
スエポキシ材の配線基板によって形成されている。さら
に、このベース部材17の外周面には各信号線16a〜
16eを通して伝送される信号への磁性ノイズの影響を
抑える導体(磁性ノイズ遮断手段)18が被覆されてい
る。なお、この導体18はアースされている。また、導
体18の外側には絶縁材19がさらに塗布されている。
【0033】そして、磁性検出センサ11の各信号出力
端子a〜eは信号出力伝送部材15におけるベース部材
17のガラスエポキシ材内に直接挿入され、各信号線1
6a〜16eにそれぞれ接続されている。
【0034】また、信号出力伝送部材15の基端部は検
査機本体91内のベースフレーム20に固定されてい
る。このベースフレーム20には磁性検出センサ11か
ら送られる検出データを信号処理する信号処理手段21
が設けられている。この信号処理手段21には図7に示
すようにプリアンプ部(前段増幅装置)22と、信号処
理回路23とが設けられている。そして、磁性検出セン
サ11から送られる非常に微弱な信号である検出データ
は信号出力伝送部材15の各信号線16a〜16eを介
してプリアンプ部22に入力され、このプリアンプ部2
2で増幅された信号が信号処理回路23に入力されるよ
うになっている。
【0035】また、磁性検出装置95Cには図8に示す
ように紙葉類の搬送路100Aを形成する搬送ベルトを
境に、磁性検出センサ11と反対側に押付けテープ24
が配設されている。この押付けテープ24は、搬送され
てきた紙葉類を磁性検出センサ11側に押付けるもので
ある。そして、搬送路100Aによって搬送されてきた
紙葉類の表面をこの押付けテープ24によってしっかり
と磁性検出センサ11側に押付け、紙葉類上にある磁性
印刷部を磁性検出センサ11によって確実に検出させる
ようになっている。
【0036】次に、上記構成の検査機2における磁性検
出装置95Cの作用について説明する。まず、取出装置
95Bから一枚ずつ取出されてくる紙葉類は搬送路10
0Aの搬送ベルトに挟持されて一枚ずつ搬送され、磁性
検出センサ11を通過する。この磁性検出センサ11で
は送られてくる紙葉類の磁性情報を検出する。
【0037】そして、この磁性検出センサ11で検出さ
れた非常に微弱な信号である検出データは信号出力伝送
部材15の各信号線16a〜16eを介してプリアンプ
部22に入力される。このとき、ベース部材17の外周
面のアースされた導体18によって各信号線16a〜1
6eを通して伝送される信号への磁性ノイズの影響が抑
えられる。
【0038】また、プリアンプ部22で増幅された信号
は信号処理回路23に入力され、検査対象の紙葉類の正
誤、正損等が判断され、かつ、その各検知毎の枚数及び
トータル枚数がカウントされる。そして、この磁性検出
センサ11からの検出データに基いて検査機本体91に
よって検査対象の紙葉類が上述したように順次処理され
る。
【0039】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では磁性検出装置
95Cに細長い略平板形状の信号出力伝送部材15を設
け、磁性検出センサ11で検出された非常に微弱な信号
である検出データを信号出力伝送部材15のベース部材
17内に埋設された各信号線16a〜16eを介してプ
リアンプ部22に入力させ、ベース部材17の外周面の
アースされた導体18によって各信号線16a〜16e
を通して伝送される信号への磁性ノイズの影響を抑える
ようにしたので、磁性検出センサ11の検出信号を同軸
ケーブルを介して伝送する場合に比べて周囲の振動や、
磁気ノイズに強く、また浮遊容量の変化も受けにくい配
線が行える。そのため、磁性検出センサ11の検出信号
の伝送を安定化させることができ、検査精度を高めるこ
とができる。
【0040】さらに、本実施の形態では磁性検出センサ
11の検出信号をプリアンプ部22側に伝送する細長い
略平板形状の硬質な信号出力伝送部材15を設けたの
で、磁性検出センサ11の検出信号を同軸ケーブルを介
して伝送する場合に比べて磁性検出センサ11の配線接
続部の構成を簡素化し、磁性検出センサ11の配線接続
作業を容易に行うことができる。
【0041】また、本実施の形態では信号出力伝送部材
15の硬質なベース部材17の内部に5本の信号線16
a〜16eが埋設されているので、各信号線16a〜1
6e間で磁性検出センサ11とプリアンプ部22との間
の配線条件を一定にすることができる。そのため、製品
間の信号のばらつきをなくすことができる。
【0042】なお、本実施の形態では細長い略平板形状
の信号出力伝送部材15を示したが、この信号出力伝送
部材15の形状は本実施の形態に限定されるものではな
い。例えば、信号出力伝送部材15を実際に磁性検出装
置95Cに搭載する場合の状況に合わせて角棒形状、或
いは丸棒形状等に形成しても良く、磁性検出センサ11
を固定し、かつこの磁性検出センサ11の5本の信号出
力端子a,b,c,d,eから出力される信号を検査機
本体91内のベースフレーム20の信号処理手段21に
導くことができればよい。
【0043】また、図9は本発明の第2の実施の形態を
示すものである。これは、第1の実施の形態における磁
性検出装置95Cの信号出力伝送部材15を次の通り変
更したものである。すなわち、本実施の形態ではガラス
エポキシ材の配線基板によって形成された細長い略平板
形状の硬質なベース部材31の表面に磁性検出センサ1
1の5本の信号出力端子a〜eにそれぞれ接続される5
本の信号線32a〜32eが例えばフォトエッチング等
の手段で形成されている。さらに、各信号線32a〜3
2e間にはアースされた導体33が配設され、この導体
33によって各信号線32a〜32eを通して伝送され
る信号への磁性ノイズの影響を抑える磁性ノイズ遮断手
段が形成されている。
【0044】そして、本実施の形態では細長い略平板形
状のベース部材31を設け、磁性検出センサ11で検出
された非常に微弱な信号である検出データをベース部材
31の表面の信号線32a〜32eを介してプリアンプ
部22に入力させ、ベース部材31の表面の信号線32
a〜32e間のアースされた導体33によって各信号線
32a〜32eを通して伝送される信号への磁性ノイズ
の影響を抑えるようにしたので、第1の実施の形態と同
様に磁性検出センサ11の検出信号の伝送を安定化させ
ることができ、検査精度を高めることができるととも
に、磁性検出センサ11の配線接続部の構成を簡素化
し、磁性検出センサ11の配線接続作業を容易に行うこ
とができる。
【0045】また、図10は本発明の第3の実施の形態
を示すものである。これは、第1の実施の形態の磁性検
出センサ11を紙葉類の搬送方向に対して略直交する方
向に複数、本実施の形態では3つ並設したものである。
【0046】そこで、本実施の形態では紙葉類の搬送路
100Aを通して搬送されてくる紙葉類の搬送方向に対
して略直交する方向の広い範囲に亙り紙葉類の磁性を検
出することができるので、一層高精度な紙葉類の磁性検
出を行なうことができる。さらに、1本の信号出力伝送
部材15に複数の磁性検出センサ11を取付けることが
できるので、磁性検出装置95Cの配線接続部の構成を
一層簡素化することができる。なお、本発明は上記実施
の形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論で
ある。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、磁性検出センサの検出
信号の伝送を安定化させることができ、検査精度を高め
ることができるとともに、磁性検出センサの配線接続部
の構成を簡素化し、磁性検出センサの配線接続作業を容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における紙葉類処理
装置全体の斜視図。
【図2】第1の実施の形態の検査機の要部の概略構成
図。
【図3】第1の実施の形態の磁性検出装置の要部の概略
構成を示す斜視図。
【図4】第1の実施の形態の磁性検出センサ内の電気回
路を示す概略構成図。
【図5】第1の実施の形態の磁性検出センサの斜視図。
【図6】第1の実施の形態の磁性検出センサの信号出力
伝送部材の横断面図。
【図7】第1の実施の形態の磁性検出センサの接続状態
を示す概略構成図。
【図8】第1の実施の形態の押付けテープの取付け状態
を示す概略構成図。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す要部の平面
図。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示す要部の斜視
図。
【符号の説明】
11 磁性検出センサ 16a〜16e,32a〜32e 信号線 17,31 ベース部材 18,33 導体(磁性ノイズ遮断手段) 21 信号処理手段 91 検査機本体(紙葉類検査装置本体) 95C 磁性検出装置(磁性検出手段) 100A 搬送路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め磁性情報が記録されている検査対象
    の紙葉類の搬送路と、 この紙葉類の搬送路に対向配置され、前記紙葉類の磁性
    情報を検出する磁性検出手段と、 この磁性検出手段から送られる検出データを信号処理す
    る信号処理手段を備え、前記磁性検出手段からの検出デ
    ータに基いて前記検査対象の紙葉類を処理する紙葉類検
    査装置本体とを具備し、 前記磁性検出手段は複数の信号出力端子を備えた磁性検
    出センサと、 この磁性検出センサの各信号出力端子に一端部が接続さ
    れ、他端部が前記信号処理手段に接続される複数の信号
    線が配設された硬質なベース部材と、 このベース部材に装着され、前記各信号線を通して伝送
    される信号への磁性ノイズの影響を抑える磁性ノイズ遮
    断手段とを具備したことを特徴とする紙葉類検査装置。
  2. 【請求項2】 前記磁性検出手段は前記磁性検出センサ
    が前記紙葉類の搬送方向に対して略直交する方向に複数
    並設され、 前記ベース部材は前記各磁性検出センサの各信号出力端
    子に接続される複数の信号線を備えたものであることを
    特徴とする請求項1に記載の紙葉類検査装置。
  3. 【請求項3】 複数の信号出力端子を備えた紙葉類の磁
    性検出センサと、 この磁性検出センサから送られる検出データを信号処理
    する信号処理手段と、 この磁性検出センサの各信号出力端子に一端部が接続さ
    れ、他端部が前記信号処理手段に接続される複数の信号
    線が配設された硬質なベース部材と、 このベース部材に装着され、前記各信号線を通して伝送
    される信号への磁性ノイズの影響を抑える磁性ノイズ遮
    断手段とを具備したことを特徴とする紙葉類の磁性検査
    装置。
  4. 【請求項4】 複数の信号出力端子を備えた紙葉類の磁
    性検出センサと、 この磁性検出センサから送られる検出データを信号処理
    する信号処理手段と、 この磁性検出センサの各信号出力端子に一端部が接続さ
    れ、他端部が前記信号処理手段に接続される複数の信号
    線が埋設された硬質なベース部材と、 このベース部材の外周面に被覆され、前記各信号線を通
    して伝送される信号への磁性ノイズの影響を抑える磁性
    ノイズ遮断手段とを具備したことを特徴とする紙葉類の
    磁性検査装置。
  5. 【請求項5】 複数の信号出力端子を備えた紙葉類の磁
    性検出センサと、 この磁性検出センサから送られる検出データを信号処理
    する信号処理手段と、 この磁性検出センサの各信号出力端子に一端部が接続さ
    れ、他端部が前記信号処理手段に接続される複数の信号
    線が表面に形成された硬質なベース部材と、 このベース部材の前記信号線の形成面における前記各信
    号線間に配設され、前記各信号線を通して伝送される信
    号への磁性ノイズの影響を抑える磁性ノイズ遮断手段と
    を具備したことを特徴とする紙葉類の磁性検査装置。
  6. 【請求項6】 前記磁性ノイズ遮断手段はアースされた
    導体であることを特徴とする請求項4または5に記載の
    紙葉類の磁性検査装置。
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