JP2013190939A - 磁気検出装置、及び紙葉類処理装置 - Google Patents

磁気検出装置、及び紙葉類処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より高い精度で磁気を検出する磁気検出装置、及び紙葉類処理装置を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る磁気検出装置は、長手方向の端部に端面を有し、紙葉類が搬送される搬送路を挟んで前記端面が対向するように配置された1対のコアと、前記1対のコアの対向する端面とは逆側の端面の間に閉磁路を形成する閉磁路形成手段と、対向する前記端面の間の磁束の変化を検出する検出手段と、を具備する。
【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、磁気検出装置、及び紙葉類処理装置に関する。
従来、種々の紙葉類の検査を行う紙葉類処理装置が実用化されている。紙葉類処理装置は、紙葉類上の磁気を検出する磁気検出装置を有する。紙葉類処理装置は、投入部に投入された紙葉類を1枚ずつ取り込み、磁気検出装置に搬送する。
磁気検出装置は、搬送される紙葉類から、紙葉類の磁気的な特徴(特徴量)を検出する。紙葉類処理装置は、予め設定された種々のパラメータと、検出された特徴量との比較を行うことにより、紙葉類を識別する。
特開2002−42203号公報
磁気検出装置は、透磁率の高いコアと、このコアに巻かれたコイルとを有する。このコアは、紙葉類が搬送される搬送面を挟んで対向するように設けられる。磁気検出装置は、コア間のギャップを紙葉類が通過する場合に生じる磁束の変化に応じて、紙葉類上の磁気を検出する。
しかし、空気中では、透磁率が低い為、紙葉類が通過した場合の磁束の変化量が小さい。この為、従来の磁気検出装置では十分な精度が得られない場合があるという課題がある。
そこで、より高い精度で磁気を検出する磁気検出装置、及び紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
一実施形態に係る磁気検出装置は、長手方向の端部に端面を有し、紙葉類が搬送される搬送路を挟んで前記端面が対向するように配置された1対のコアと、前記1対のコアの対向する端面とは逆側の端面の間に閉磁路を形成する閉磁路形成手段と、対向する前記端面の間の磁束の変化を検出する検出手段と、を具備する。
図1は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明するための図である。 図2は、一実施形態に係る磁気検出装置について説明するための図である。 図3は、一実施形態に係る磁気検出装置の処理について説明するための図である。 図4は、一実施形態に係る磁気検出装置の処理について説明するための図である。 図5は、一実施形態に係る磁気検出装置の処理について説明するための図である。 図6は、一実施形態に係る磁気検出装置の処理について説明するための図である。 図7は、一実施形態に係る磁気検出装置の処理について説明するための図である。 図8は、一実施形態に係る磁気検出装置の処理について説明するための図である。 図9は、一実施形態に係る磁気検出装置の処理について説明するための図である。 図10は、一実施形態に係る磁気検出装置の処理について説明するための図である。 図11は、一実施形態に係る磁気検出装置の処理について説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る磁気検出装置、及び磁気検出装置を備える紙葉類処理装置について詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る紙葉類処理装置100の構成例を示す。
紙葉類処理装置100は、画像検出装置、及び磁気検出装置による検出結果に基づいて、紙葉類1の券種(denomination)及び世代(generation)などのカテゴリ(category)、紙葉類1の真偽(authentication)、並びに、紙葉類1の正損(fitness)などを識別することができる。
紙葉類処理装置100は、供給部10、分離ローラ11、搬送系12、第1のゲート13、第1のスタッカ14、第2のゲート15、第2のスタッカ16、画像取得部20、磁気検出部30、制御部40、バッファメモリ50、辞書記憶部60、操作部70、表示部80、及び入出力部90を備える。また、紙葉類処理装置100は、第2のゲート15の後段に図示しない裁断部を備える。
制御部40は、紙葉類処理装置100の各部の動作を統合的に制御する。制御部40は、CPU、ランダムアクセスメモリ、プログラムメモリ、及び不揮発性メモリなどを備える。CPUは、種々の演算処理を行う。ランダムアクセスメモリは、CPUにより行われる演算の結果を一時的に記憶する。プログラムメモリ及び不揮発性メモリは、CPUが実行する種々のプログラム及び制御データなどを記憶する。制御部40は、CPUによりプログラムメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、種々の処理を行うことができる。
供給部10は、紙葉類処理装置100に取り込む紙葉類1をストックする。供給部10は、重ねられた状態の紙葉類1をまとめて受け入れる。
分離ローラ11は、供給部10の下端に設置される。供給部10に紙葉類1が投入される場合、投入された紙葉類1の集積方向の下端に接する。分離ローラ11は、回転することにより、供給部10にセットされる紙葉類1を集積方向の下端から1枚ずつ紙葉類処理装置100の内部に取り込む。
分離ローラ11は、たとえば、1回転するごとに1枚の紙葉類1を取り込むように機能する。これにより、分離ローラ11は、紙葉類1を一定のピッチで取り込む。分離ローラ11により取り込まれた紙葉類1は、搬送系12に導入される。
搬送系12は、紙葉類1を紙葉類処理装置100内の各部に搬送する搬送部である。搬送系12は、図示しない搬送ベルト及び図示しない駆動プーリなどを備える。搬送系12は、図示しない駆動モータにより駆動プーリを駆動する。搬送ベルトは、駆動プーリにより動作する。
搬送系12は、分離ローラ11により取り込む紙葉類1を搬送ベルトにより一定速度で搬送する。なお、搬送系12において分離ローラ11に近い側を上流側、逆側を下流側として説明する。
画像取得部20は、搬送系12により搬送される紙葉類1から画像を取得する。画像取得部20は、例えば、2つの光学センサを備える。2つの光学センサは、搬送系12を挟んで互いに対向するように配置される。光学センサは、紙葉類1の光学的特徴情報を検出する。即ち、画像取得部20は、光学センサにより、搬送系12により搬送される紙葉類1の両面の画像を読み取る。
画像取得部20は、紙葉類1の券面を二次元的に撮像する。画像取得部20の光学センサは、例えば、Charge Coupled Device(CCD)などの受光素子と、光学系と、光源とを備える。光学センサは、搬送される紙葉類1に対して光源により光を投光し、反射光または透過光を光学系により受光する。光学センサは、光学系により受光した光をCCDに結像させ、電気信号(画像)を取得する。
磁気検出部30は、搬送系12により搬送される紙葉類1から磁気を検出する。磁気検出部30は、例えば、2つのコアを備える。2つのコアは、搬送系12を挟んで互いに対向するように配置される。磁気検出部30は、コア内の磁束に応じて電磁誘導により電気信号を生成し、コア間の磁気の変化を検出する。
制御部40は、画像取得部20により取得された画像、及び磁気検出部30により検出された信号に応じて特徴量を算出する。制御部40は、画像取得部20により撮像した画像に基づいて、紙葉類1の表面及び裏面の光学的な特徴量を算出する。また、制御部40は、磁気検出部30により検出された信号に基づいて、紙葉類1の磁気的な特徴量を算出する。
制御部40は、算出した特徴量に基づいて、紙葉類1の真偽を識別する。即ち、制御部40は、紙葉類1が真券(genuine)であるか、偽券(counterfeit)であるか識別する。
また、制御部40は、算出した特徴量に基づいて、紙葉類1の券種及び世代などのカテゴリを識別する。
さらに、制御部40は、算出した特徴量に基づいて、紙葉類1の正損を識別する。即ち、制御部40は、紙葉類1が再流通(recirculation)可能な正券(fit sheet)であるか、再流通不可能な損券(unfit sheet)であるかを識別する。
第1のゲート13及び第2のゲート15は、搬送系12の画像取得部20より下流に設けられる。第1のゲート13及び第2のゲート15は、それぞれ制御部40の制御に基づいて動作する。制御部40は、紙葉類1に対する各種の識別の結果に応じて第1のゲート13及び第2のゲート15を制御する。
第1のゲート13は、紙葉類1の搬送先を第1のスタッカ14と第2のゲート15とで切り替える。また、第2のゲート15は、紙葉類1の搬送先を第2のスタッカ16と裁断部とで切り替える。
制御部40は、正券と判定した紙葉類1を第1のスタッカ14または第2のスタッカ16に搬送するように、第1のゲート13及び第2のゲート15を制御する。即ち、制御部40は、正券を種類毎に区分けして集積するように各部を制御する。
また、制御部40は、損券と判定した紙葉類1を第2のゲート15の後段に設けられる裁断部に搬送するように、第1のゲート13及び第2のゲート15を制御する。即ち、制御部40は、損券と判定した紙葉類1を裁断部に搬送し、裁断部により裁断するように各部を制御する。
バッファメモリ50は、種々の処理結果を記憶する。例えば、バッファメモリ50は、画像取得部20により取得された入力画像、及び磁気検出部30により検出された信号を記憶する。また、バッファメモリ50は、制御部40により算出された特徴量(光学特徴量、及び磁気特徴量)などを記憶する。なお、バッファメモリ50は、制御部40が備えるランダムアクセスメモリまたは不揮発性メモリなどにより代用されてもよい。
辞書記憶部60は、上記の識別処理に用いられる種々のパラメータを記憶する。辞書記憶部60は、例えば、紙葉類のカテゴリ毎にパラメータを予め記憶する。制御部40は、辞書記憶部60により記憶されているパラメータと、上記の光学特徴量及び磁気特徴量とに基づいて、上記の識別処理を行う。これにより、制御部40は、紙葉類のカテゴリ、真偽、及び正損を識別することができる。
操作部70は、オペレータによる各種操作入力を操作部により受け付ける。操作部70は、オペレータにより入力される操作に基づいて操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部40に伝送する。表示部80は、制御部40の制御に基づいて種々の画面を表示する。例えば、表示部80は、オペレータに対して各種の操作案内、及び処理結果などを表示する。なお、操作部70と表示部80とは、タッチパネルとして一体に形成されていてもよい。
入出力部90は、紙葉類処理装置100に接続される外部機器、または記憶媒体とデータの送受信を行う。例えば、入出力部90は、ディスクドライブ、USBコネクタ、LANコネクタ、またはデータの送受信が可能な他のインターフェースなどを備える。紙葉類処理装置100は、入出力部90に接続される外部機器、または記憶媒体からデータを取得することができる。また、紙葉類処理装置100は、入出力部90に接続される外部機器、または記憶媒体に処理結果を伝送することもできる。
図2乃至図3は、一実施形態に係る磁気検出部30の構成例を示す。図2は、磁気検出部30の一部を示す斜視図である。図3は、紙葉類1の搬送方向から磁気検出部30を見た図である。
磁気検出部30は、紙葉類1の印刷に使用されているインキに含まれた磁性体を非接触で検出する。磁気検出部30は、コア31、コア32、及びヨーク33を備える。
コア31及びコア32は、たとえば、アモルファス箔が積層されて形成された軟磁性体である。コア31及びコア32は、長手方向における断面が長方形であり、且つ、長手方向の両端部にそれぞれ端面を有する。即ち、コア31は、端面31a及び端面31bを備える。
また、図3に示されるように、コア32は、端面32a及び端面32bを備える。コア31及びコア32は、コア31の一方の端面31aと、コア32の一方の端面32aとが紙葉類1が搬送される搬送系12を挟んで互いに対向するように設けられている。また、コア31及びコア32は、端面31aの中心と、端面32aの中心とが一直線上に繋がるように配置される。これにより、コア31の端面31aとコア32の端面32aとの間にギャップGが形成される。また、コア31及びコア32は、コア31及びコア32の対向した端面31a及び端面32aと、搬送系12により搬送されている紙葉類1の表面と、が平行になるように設けられている。
ヨーク33は、空気、及び紙葉類1に対して高い透磁率を有する軟磁性体である。ヨーク33は、紙葉類1が搬送される搬送路を覆いこむように設けられる。ヨーク33は、紙葉類1の搬送方向から見て四角形の1つの辺を除いた形状で形成される。即ち、ヨーク33は、紙葉類1が搬送される搬送路を覆いこむようにコの字状で形成される。
また、コア31及びコア32は、コア31の他方の端面31b及びコア32の他方の端面32bがヨーク33の両端部に接合されるように設けられる。なお、ヨーク33とコア31及びコア32とは、透磁率の高い材質で密着するように接合される。このような構成により、コア31の端面31bとコア32の端面32bとの間に、空気及び紙葉類1に比べて透磁率の高い磁路(閉磁路)が形成される。即ち、閉磁路は、コア31の端面31bとコア32の端面32bとの間で空気のギャップ(エアギャップ)が形成されないように形成される。
この結果、空気中を伝搬する磁束がコア31の端面31aとコア32の端面32aとの間のギャップGに集中する。即ち、このような構成を備える磁気検出装置30は、紙葉類1が通過するギャップGを伝搬する磁束の磁束密度を高めることができる。
また、図3に示されるように、コア31にはコイル31cが巻かれている。また、コア32にはコイル32cが巻かれている。コイル31cは、コア31の端面31bに近い端子31dとコア31の端面31aに近い端子31eとを備える。
また、コイル32cは、コア32の端面32bに近い端子32dとコア32の端面32aに近い端子32eとを備える。コイル31cの端子31eとコイル32cの端子32eとは互いに電気的に接続されている。
磁気検出装置30は、端子31dと端子32dとの電位差に応じて検出信号を生成する。磁気検出装置30は、検出信号を制御部40に送信する。
即ち、端面31aと端面32aとの間のギャップG内に磁性粉などを含む磁気インキで印刷された紙葉類1が存在する場合、ギャップG内の磁力線の分布が変化する。即ち、磁気回路のインダクタンスが変化する。この為、コイル31c及びコイル32cを含む回路のインピーダンスが変化する。インピーダンスが変化した場合、端子31dと端子32dとの間の電位差が変化する。磁気検出部30は、この電位差の変化を信号として制御部40に送信する。
制御部40は、磁気検出装置30から送信された検出信号に応じて磁気特徴量を算出する。制御部40は、磁気特徴量に応じて紙葉類1を識別する。
図4は、コアとコアの周辺に発生する磁界を図示したものである。
(a)は、1対のコアのみの構成の例を示す。この場合、コアの端面から空気中に磁束が伝播し、他のコアの端面に磁束が入射する。この為、コア間のギャップの磁束密度が低い状態になる。
(b)は、1対のコアと、このコアと接合されていない複数のヨークとを備える構成の例を示す。この場合、コアの端面から空気中に磁束が伝播し、磁束がヨークに入射する。磁束は、ヨーク内を伝播し、他のコアの端面に入射する。この構成は、(a)に比べてコア間のギャップの磁束密度が高い状態になる。
(c)は、図2及び図3に示されたように、1対のコアと、このコアの端面に接合されたヨークを具備する。この場合、コアの端面からヨーク内中に磁束が伝播し、磁束がヨークに入射する。磁束は、ヨーク内を伝播し、ヨークから直接他のコアの端面に入射する。この為、空気中に伝播する磁束の数が(a)及び(b)に比べて少ない。この結果、コア間のギャップの磁束密度が(a)及び(b)に比べて高い状態になる。
上記したように、磁気検出部30は、コアのギャップを形成しない端面同士を磁気的に接続するヨークを備えた閉磁路を形成している。これにより、磁気検出部30は、空気中に磁束が伝播することを防ぐことができる。即ち、磁気検出部30は、ギャップGの磁束密度を高めることができる。これにより、磁気検出部30は、高い精度でギャップGにおける磁界の変化を検出することができる。この結果、より高い精度で磁気を検出する磁気検出装置、及び紙葉類処理装置を提供することができる。
なお、上記した実施形態では、ヨーク33は、コの字形状で形成されるとして説明したが、この構成に限定されない。ヨーク33は、コアのギャップを形成しない端面間に閉磁路を形成する構成であれば、如何なる形状であってもよい。
図5及び図6は、一実施形態に係る磁気検出部30の他の構成例を示す。図5は、磁気検出部30の一部を示す斜視図である。図6は、紙葉類1の搬送方向から磁気検出部30を見た図である。図5及び図6の例は、図2及び図3の例と比べてヨーク33の形状が異なる。
図5及び図6に示されるように、ヨーク33は、紙葉類1の搬送路を包むように形成されている。このような形状でヨーク33が形成されていた場合、ヨーク33の端部から空気中に漏れる磁束を減らすことができる。この結果、よりギャップGに磁束が集中する。この為、磁気検出部30は、より高い精度で磁気を検出することができる。
図7及び図8は、一実施形態に係る磁気検出部30のさらに他の構成例を示す。図7は、磁気検出部30の一部を示す斜視図である。図8は、紙葉類1の搬送方向から磁気検出部30を見た図である。図7及び図8の例は、図5及び図6の例と比べてコア31及びコア32の数が異なる。
図7及び図8に示されるように、ヨーク33は、紙葉類1の搬送路を包むように形成されている。また、磁気検出部30は、複数のコア31と、コア31と同じ数のコア32とヨーク33と、を備える。
複数のコア31は、紙葉類1の搬送方向aと搬送面上において直交する方向(即ち走査方向)に配列されている。また、複数のコア32は、上記の複数のコア31とそれぞれ対向するように配列される。これにより、複数のコア31と複数のコア32との間に、複数のギャップGが形成される。この場合、磁気検出部30は、各ギャップG毎に磁気を検出することができる。これにより、磁気検出部30は、紙葉類1上の磁気を含む箇所を特定することができる。
また、複数のコア31のギャップと反対側の端部は、それぞれヨーク33に接合されている。また、複数のコア32のギャップと反対側の端部は、それぞれヨーク33に接合されている。これにより、複数のコア31及び32のギャップと反対側の端部間に閉磁路が形成される。このように、コアが複数配列されている場合であっても、ギャップとは反対側の端部がヨーク33により接続されることにより、空気中に漏れる磁束を減らすことができる。これにより、各ギャップGに磁束が集中する。この為、磁気検出部30は、高い精度で磁気を検出することができる。
また、上記したような磁気検出部30は、例えば、コア31とコア32とのギャップGの長さが3mmになるように構成される。なお、コアの端面の面積が小さいほど、ギャップGを伝播する磁束の回り込みが大きくなる。また、磁束密度が高いほど、ギャップGを伝播する磁束の回り込みが大きくなる。この為、このギャップGの長さに対して、コア31及びコア32のギャップG側の端面31a及び短面32aの短辺の長さが極めて小さい場合、ギャップG間の磁束の広がりが大きくなる。
この為、紙葉類1がギャップG間で上下方向にばたつく場合、紙葉類1を透過する磁束密度がばたつきに応じて変化する可能性がある。そこで、磁気検出部30は、コア31及びコア32の端面31a及び短面32a端面の短辺が十分長さになるように構成されていることが望ましい。
図9及び図10に示されるように、磁気検出部30は、コア31のギャップG側に接合された指向性部材34、及びコア32のギャップG側に接合された指向性部材35をさらに備える。指向性部材34は、コア31の端面31aに対して短辺が大きい端面34aを有する。また、指向性部材35は、コア32の端面32aに対して短辺が大きい端面35aを有する。この場合、指向性部材34及び指向性部材35は、端面34aと端面35aとが対向するようにコア31及びコア32に接合される。
上記したように、コア31及びコア32より端面の短辺が大きい軟磁性体が接合された場合、軟磁性体内に磁束が広がり、磁束が軟磁性体から空気中に飛び出す。即ち、この場合、コア31から磁束が指向性部材34内に広がり、指向性部材34の端面34aから空気中に磁束が飛び出す。また、コア32から磁束が指向性部材35内に広がり、指向性部材35の端面35aから空気中に磁束が飛び出す。この結果、端面34aと端面35aとの間にギャップGが形成される。
指向性部材34及び指向性部材35は、コア31及びコア32と同程度の透磁率を有する軟磁性体である。上記したように、コア31の端面31a及びコア32の端面32aに比べて短辺が大きい端面34a及び端面35aを備える。即ち、端面34a及び端面35aは、端面31a及び端面32aに比べて面積が大きい。この為、指向性部材34及び指向性部材35は、ギャップGの磁束密度を低くすることができる。これにより、指向性部材34及び指向性部材35は、ギャップGにおける磁束の指向性を高めることができる。
図11は、コアとコアの周辺に発生する磁界を図示したものである。
(a)は、図2及び図3に示された例のように、1対のコア31及び32と、このコアの端面に接合されたヨーク33を具備する。この場合、コア31及び32の端面31b及び32bからヨーク33内中に磁束が伝播する。また、コア31及び32の端面31a及び32aに集中して磁束が空気中を伝播する。しかし、ギャップGの長さに比べてコア31及び32の端面31a及び32aの短辺が短い為、ギャップG内の位置によって磁束密度のばらつきが大きい。
(b)は、1対のコア31及び32と、このコアの端面に接合されたヨーク33と、コア31及び32の端面31a及び32aに接合された指向性部材34及び指向性部材35を備える。この指向性部材34及び指向性部材35の端面34a及び35aは、ギャップGの長さに対して十分な長さの短辺を有する。この場合、図11の(b)に示されるように、ギャップG内において磁束密度のばらつきが(a)に比べて小さくなる。
また、(c)は、1対のコア31及び32と、このコアの端面に接合されたヨーク33とを備える。(c)に示されたコア31の端面31a、及びコア32の端面32aは、ギャップGの長さに対して十分に大きい長さの短辺を有する。この場合も、ギャップG内において磁束密度のばらつきが(a)に比べて小さくなる。また、コア31及びコア32が1つの素材により形成されている為、空気中に漏れ出す磁束の数を(b)に比べて減らすことができる。
上記したように、磁気検出部30は、コアのギャップを形成する端面の短辺を大きくすることにより、ギャップG間における磁束の密度の変化量を小さくすることができる。これにより、磁気検出部30は、紙葉類1がばたついた場合であっても、紙葉類1の磁気を高い精度で検出することができる。この結果、より高い精度で磁気を検出する磁気検出装置、及び紙葉類処理装置を提供することができる。
なお、上記した実施形態では、磁束検出部30は、コア31とコア32とヨーク33とを備える構成であると説明したが、この構成に限定されない。磁気検出部30は、軟磁性体により搬送路を覆いこむ形状で形成されたコアを備える構成であってもよい。
また、コア31及びコア32は、長手方向における断面が長方形であると説明したが、この構成に限定されない。断面は、正方形、円形、または磁束が空気中に漏れにくい他の形状であってもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…紙葉類、10…供給部、11…分離ローラ、12…搬送系、13…第1のゲート、14…第1のスタッカ、15…第2のゲート、16…第2のスタッカ、20…画像取得部、30…磁気検出部、31…コア、32…コア、33…ヨーク、34…指向性部材、35…指向性部材、40…制御部、50…バッファメモリ、60…辞書記憶部、70…操作部、80…表示部、90…入出力部、100…紙葉類処理装置。

Claims (7)

  1. 長手方向の端部に端面を有し、紙葉類が搬送される搬送路を挟んで前記端面が対向するように配置された1対のコアと、
    前記1対のコアの対向する端面とは逆側の端面の間に閉磁路を形成する閉磁路形成手段と、
    対向する前記端面の間の磁束の変化を検出する検出手段と、
    を具備する磁気検出装置。
  2. 前記閉磁路形成手段は、前記1対のコアの対向する端面とは逆側の両端面に接合された軟磁性体を備える、請求項1に記載の磁気検出装置。
  3. 前記軟磁性体は、前記紙葉類が搬送される搬送路を覆いこむようにコの字状で形成された形状を備える、請求項2に記載の磁気検出装置。
  4. 前記軟磁性体は、前記紙葉類が搬送される搬送路を包み込むように形成された形状を備える、請求項2に記載の磁気検出装置。
  5. 前記紙葉類の搬送方向と前記搬送路上で直交する方向に配列された複数対のコアをさらに具備する、請求項2に記載の磁気検出装置。
  6. 前記1対のコアは、対向する両端面にそれぞれ接合され、この両端面より大きい面積の端面を有する1対の指向性部材を備える、請求項1に記載の磁気検出装置。
  7. 紙葉類を搬送する搬送部と、
    長手方向の端部に端面を有し、前記紙葉類が搬送される搬送路を挟んで前記端面が対向するように配置された1対のコアと、
    前記1対のコアの対向する端面とは逆側の端面の間に閉磁路を形成する閉磁路形成手段と、
    対向する前記端面の間の磁束の変化を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記紙葉類を識別する識別手段と、
    前記識別手段の識別結果に基づいて、前記紙葉類を区分する区分処理部と、
    を具備する紙葉類処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019049767A (ja) * 2017-09-07 2019-03-28 東芝テック株式会社 磁気インク読取装置及びプリンタ

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