JPH09270036A - 安全線検出装置 - Google Patents
安全線検出装置Info
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- JPH09270036A JPH09270036A JP8078569A JP7856996A JPH09270036A JP H09270036 A JPH09270036 A JP H09270036A JP 8078569 A JP8078569 A JP 8078569A JP 7856996 A JP7856996 A JP 7856996A JP H09270036 A JPH09270036 A JP H09270036A
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- Japan
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- electrode
- electrodes
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】紙幣を短手搬送しながら、紙幣に織り込まれて
いる金属性の安全線を検出する安全線検出装置を提供す
る。 【解決手段】平行平板電極1と複数に分割した平行平板
電極2は同一面に平行に配置し、平行平板電極1と平行
平板電極2は紙葉類搬送方向に垂直で搬送面に平行にな
るように配置し、平行平板電極1と平行平板電極2は、
グランド電極3を共通にし、平行平板電極1に高周波信
号を印加し、電極間容量を通して複数に分割した平行平
板電極2から高周波信号を検出するとともに光学式検出
器6により紙葉類の搬送状態を検出する。
いる金属性の安全線を検出する安全線検出装置を提供す
る。 【解決手段】平行平板電極1と複数に分割した平行平板
電極2は同一面に平行に配置し、平行平板電極1と平行
平板電極2は紙葉類搬送方向に垂直で搬送面に平行にな
るように配置し、平行平板電極1と平行平板電極2は、
グランド電極3を共通にし、平行平板電極1に高周波信
号を印加し、電極間容量を通して複数に分割した平行平
板電極2から高周波信号を検出するとともに光学式検出
器6により紙葉類の搬送状態を検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は安全線検出装置に関
し、特に紙葉類に織り込まれた金属性の安全線を紙葉類
を搬送しながら検出する、現金自動取引装置に搭載可能
な安全線検出装置に関する。
し、特に紙葉類に織り込まれた金属性の安全線を紙葉類
を搬送しながら検出する、現金自動取引装置に搭載可能
な安全線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙幣鑑別装置では、紙幣に施されている
特徴を活用し真偽を判定することが必要である。紙幣の
偽造防止対策の一つとして、金属性の安全線が紙の中に
織り込まれている紙幣がある。安全線の検出には、従来
は、特開昭61−72389 号公報に記載のように反射光と透
過光のパターン差を検出する方法や、特開昭61−72387
号公報に記載のように、金属線の電磁的な検出方法、さ
らに、特開平6−274737号公報に記載のように、対向電
極間の静電容量の変化を共振回路で検出する方法が採ら
れていた。しかし、これらの方法では、紙幣搬送路幅全
域を高速で検出することは困難なことや、磁気的結合の
ためのコイルは、巻数や寸法等、製作,実装上の煩雑さ
があり、さらに、周囲にはモータ等電磁ノイズや振動を
発生するものが多く、それらの対策もしなければならな
いこと、電極の機械的振動により電極間の静電容量が変
化する等、安全線を確実に検出することは困難であっ
た。
特徴を活用し真偽を判定することが必要である。紙幣の
偽造防止対策の一つとして、金属性の安全線が紙の中に
織り込まれている紙幣がある。安全線の検出には、従来
は、特開昭61−72389 号公報に記載のように反射光と透
過光のパターン差を検出する方法や、特開昭61−72387
号公報に記載のように、金属線の電磁的な検出方法、さ
らに、特開平6−274737号公報に記載のように、対向電
極間の静電容量の変化を共振回路で検出する方法が採ら
れていた。しかし、これらの方法では、紙幣搬送路幅全
域を高速で検出することは困難なことや、磁気的結合の
ためのコイルは、巻数や寸法等、製作,実装上の煩雑さ
があり、さらに、周囲にはモータ等電磁ノイズや振動を
発生するものが多く、それらの対策もしなければならな
いこと、電極の機械的振動により電極間の静電容量が変
化する等、安全線を確実に検出することは困難であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、製作
や実装が簡単で容易に安全線の有無及び位置を検出する
ことができる安全線検出装置を提供することにある。
や実装が簡単で容易に安全線の有無及び位置を検出する
ことができる安全線検出装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、二組の
平行平板電極を有し、第一の平行平板電極に高周波信号
を印加し、電極間容量を通して第二の複数に分割された
平行平板電極から前記高周波信号を検出するとともに光
学式検出器により紙葉類の搬送状態を検出することで、
安全線の有無及び紙葉類の中の安全線の位置を検出する
ことができる。特に紙幣では、安全線を有する全ての紙
幣で、安全線は短手方向に入れられているので、紙幣の
短手搬送では、安全線を有する紙幣が検出部に搬送され
てくると、金属性の安全線が二組の平行平板電極に橋渡
し状態になり、第二の平行平板電極から検出される高周
波信号は増大する。複数に分割された第二の平行平板電
極のどの電極の出力が大きいかを検出することで安全線
の位置がわかる。
平行平板電極を有し、第一の平行平板電極に高周波信号
を印加し、電極間容量を通して第二の複数に分割された
平行平板電極から前記高周波信号を検出するとともに光
学式検出器により紙葉類の搬送状態を検出することで、
安全線の有無及び紙葉類の中の安全線の位置を検出する
ことができる。特に紙幣では、安全線を有する全ての紙
幣で、安全線は短手方向に入れられているので、紙幣の
短手搬送では、安全線を有する紙幣が検出部に搬送され
てくると、金属性の安全線が二組の平行平板電極に橋渡
し状態になり、第二の平行平板電極から検出される高周
波信号は増大する。複数に分割された第二の平行平板電
極のどの電極の出力が大きいかを検出することで安全線
の位置がわかる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を銀行の現
金自動取引装置(以下ATMと略す)を例に説明する。
ATMの紙幣搬送部では紙幣は短手搬送されている。ま
た、現在世界中で発行されている紙幣で安全線を有する
ものは、全て紙幣の短手方向に織り込まれている。紙幣
の安全線は、幅0.5 〜1mmで、金属としてはアルミ箔
が多い。この細い安全線を1〜2m/sの速度で搬送し
ながら検出しなければならない。
金自動取引装置(以下ATMと略す)を例に説明する。
ATMの紙幣搬送部では紙幣は短手搬送されている。ま
た、現在世界中で発行されている紙幣で安全線を有する
ものは、全て紙幣の短手方向に織り込まれている。紙幣
の安全線は、幅0.5 〜1mmで、金属としてはアルミ箔
が多い。この細い安全線を1〜2m/sの速度で搬送し
ながら検出しなければならない。
【0006】二組の平方平板電極を用い、一方の電極か
ら高周波信号を印加し、漂遊容量を通して他方の電極か
らその信号を検出する。金属線等の導電性のもので二組
の電極間を橋渡し状態、または短絡状態にすると、検出
信号の強度は増加するので、これを利用して簡単で確実
に金属線の検出ができる。さらに、検出側電極を複数個
に分割し、どこの電極の検出信号強度が増加したかを調
べれば安全線の位置も検出することができる。
ら高周波信号を印加し、漂遊容量を通して他方の電極か
らその信号を検出する。金属線等の導電性のもので二組
の電極間を橋渡し状態、または短絡状態にすると、検出
信号の強度は増加するので、これを利用して簡単で確実
に金属線の検出ができる。さらに、検出側電極を複数個
に分割し、どこの電極の検出信号強度が増加したかを調
べれば安全線の位置も検出することができる。
【0007】一実施例を図1に示す。二組の平行平板電
極1,2とグランド電極3,スペーサとしての絶縁体4
を用い、第一の電極(駆動電極)1とグランド電極3の
間に高周波信号源5からの高周波信号を印加,駆動し、
漂遊容量を通して他方の第二の電極(検出電極)2−1
〜2−nからその高周波信号を検出回路6−1〜6−n
で検出する。各電極の位置関係は、第一の平行平板電極
1と第二の平行平板電極2は同一面に平行に配置し、か
つ、第一の平行平板電極1と第二の平行平板電極2は紙
幣搬送方向に垂直で搬送面に平行になるように配置す
る。図1に示すように、紙幣7がこの検出部の上にきて
検出部の二組の電極間を蓋うと、紙幣に織り込まれてい
る金属の安全線8が第一の平行平板電極1と第二の平行
平板電極2−x間に橋渡し状態になる。その時、検出回
路6−xの出力は増加し、検出回路6−x以外の出力は
増加しないので、安全線の存在及びその位置が検出でき
る。
極1,2とグランド電極3,スペーサとしての絶縁体4
を用い、第一の電極(駆動電極)1とグランド電極3の
間に高周波信号源5からの高周波信号を印加,駆動し、
漂遊容量を通して他方の第二の電極(検出電極)2−1
〜2−nからその高周波信号を検出回路6−1〜6−n
で検出する。各電極の位置関係は、第一の平行平板電極
1と第二の平行平板電極2は同一面に平行に配置し、か
つ、第一の平行平板電極1と第二の平行平板電極2は紙
幣搬送方向に垂直で搬送面に平行になるように配置す
る。図1に示すように、紙幣7がこの検出部の上にきて
検出部の二組の電極間を蓋うと、紙幣に織り込まれてい
る金属の安全線8が第一の平行平板電極1と第二の平行
平板電極2−x間に橋渡し状態になる。その時、検出回
路6−xの出力は増加し、検出回路6−x以外の出力は
増加しないので、安全線の存在及びその位置が検出でき
る。
【0008】一方、CCD(Charge−Coupled−Device
)リニアイメージセンサ等の光学式検出器100によ
り紙幣の搬送状態(スキューやシフト等)を検出し、紙
幣の中の安全線の位置を検出することができる。図2に
紙幣内の安全線位置検出の概念を示す。図2(a)は紙
幣の搬送状態を示す。搬送路中心CL1から少しシフト
している。(b)はCCD(Charge−Coupled−Device
)リニアイメージセンサ100の出力であり、1の部
分が紙幣のあるところで、0の部分が紙幣のないところ
で、紙幣なしの部分の長さをd1 ,d2 とすると、搬送
路中心CL1からd3=d1−d2だけシフトしている。
(c)は検出電極2−1〜2−nの配置を示し、(d)
は検出回路6−1〜6−nの出力を示す。検出電極2−
x(搬送路中心CL1 からd4 )の検出回路6−xで安
全線が検出されている。この二つの関係から、安全線
は、紙幣の中心CL2 からd5 =d3+d4の位置にある
ことがわかる。
)リニアイメージセンサ等の光学式検出器100によ
り紙幣の搬送状態(スキューやシフト等)を検出し、紙
幣の中の安全線の位置を検出することができる。図2に
紙幣内の安全線位置検出の概念を示す。図2(a)は紙
幣の搬送状態を示す。搬送路中心CL1から少しシフト
している。(b)はCCD(Charge−Coupled−Device
)リニアイメージセンサ100の出力であり、1の部
分が紙幣のあるところで、0の部分が紙幣のないところ
で、紙幣なしの部分の長さをd1 ,d2 とすると、搬送
路中心CL1からd3=d1−d2だけシフトしている。
(c)は検出電極2−1〜2−nの配置を示し、(d)
は検出回路6−1〜6−nの出力を示す。検出電極2−
x(搬送路中心CL1 からd4 )の検出回路6−xで安
全線が検出されている。この二つの関係から、安全線
は、紙幣の中心CL2 からd5 =d3+d4の位置にある
ことがわかる。
【0009】本検出部の電気的な等価回路を図3に示
す。紙幣のないときの各部の値は、信号源5の出力イン
ピーダンスをZ1 、第一の電極1とグランド電極3の
間、及び信号源5からの導線のキャパシタンスをC1 、
複数に分割した第二の電極のうちの一つの電極2−xと
グランド電極3の間、及び検出回路6−xまでの導線の
キャパシタンスをC2 、検出回路6−xの入力インピー
ダンスをZ2 、第一の電極1と第二の電極2−xの間の
キャパシタンスをC0 とする。紙幣の等価インピーダン
スは、等価抵抗をR、等価キャパシタンスは、第一の電
極1側をC3 、第二の電極2−x側をC4 とする。紙幣
のないときの伝達関数は、
す。紙幣のないときの各部の値は、信号源5の出力イン
ピーダンスをZ1 、第一の電極1とグランド電極3の
間、及び信号源5からの導線のキャパシタンスをC1 、
複数に分割した第二の電極のうちの一つの電極2−xと
グランド電極3の間、及び検出回路6−xまでの導線の
キャパシタンスをC2 、検出回路6−xの入力インピー
ダンスをZ2 、第一の電極1と第二の電極2−xの間の
キャパシタンスをC0 とする。紙幣の等価インピーダン
スは、等価抵抗をR、等価キャパシタンスは、第一の電
極1側をC3 、第二の電極2−x側をC4 とする。紙幣
のないときの伝達関数は、
【0010】
【数1】 G=jωC0Z2/〔1−ω2(C0C1+C1C2+C2C0)Z1Z2 +jω{(C0+C1)Z1+(C0+C2)Z2}〕 …(数1) Ci≪1,Zi≪1/ωC とすると、
【0011】
【数2】 ABS(G)∝ωC0Z2 …(数2) となり、+6dB/oct(+20dB/dec)となる。
【0012】紙幣が第一の電極1と第二の電極2−xの
上にあるときの伝達関数は、C=C3C4/(C3+C4)
とすると、
上にあるときの伝達関数は、C=C3C4/(C3+C4)
とすると、
【0013】
【数3】 G=〔jω(C+C0)Z2−ω2CC0RZ2〕 /〔1−ω2{CR(C1Z1+C2Z2+C0Z1+C0Z2) +(CC1+CC2+C0C1+C0C2+C1C2)Z1Z2} +jω{C1Z1+C2Z2+(C+C0)(Z1+Z2) +ωCR−ω2CC0(C1+C2)Z1Z2R−ω3CC1C2Z1Z2R} …(数3) Ci≪1,Zi≪1/ωC とすると、
【0014】
【数4】 ABS(G)∝ω(C+C0)Z2 …(数4) となり、紙幣なしと同様に+6dB/oct(+20dB
/dec)となる。周波数特性の測定例を図4に示す。安
全線を有する紙幣の有無により検出出力は約10dBの
差違が生じるので、これにより安全線の有無が検出でき
る。また、図4より、30MHz以上は導線等の影響を
受けて特性が乱れ、1MHz以下では信号の減衰が大き
く雑音の影響を受けやすいので、高周波信号は、30M
Hz以下、概ね1〜10MHzの周波数を使用すればよ
いことがわかる。
/dec)となる。周波数特性の測定例を図4に示す。安
全線を有する紙幣の有無により検出出力は約10dBの
差違が生じるので、これにより安全線の有無が検出でき
る。また、図4より、30MHz以上は導線等の影響を
受けて特性が乱れ、1MHz以下では信号の減衰が大き
く雑音の影響を受けやすいので、高周波信号は、30M
Hz以下、概ね1〜10MHzの周波数を使用すればよ
いことがわかる。
【0015】本発明の検出部をATMの紙幣搬送路に実
装した例を図5に示す。ATMの紙幣搬送路は、搬送ベ
ルト9,ベルト9を取り付けるプーリ10,プーリを取
付け筐体に取り付けるプーリシャフト11等から構成さ
れ、紙幣は、搬送ベルトに挾持されて搬送される。安全
線検出部は、図5に示すように、搬送ベルトの近く、紙
幣にできるだけ近い位置に設置するのが望ましい。搬送
ベルトは0.5 〜1mmの厚さなので、検出部は紙幣から
1.5 〜2mmの位置に取り付けることができる。腰の弱
い紙幣が検出部でひっかからないようにガイド等を設け
ることもできる。図5には、本発明の安全線検出部のみ
の実装例を示したが、他にCCDリニアイメージセンサ
100等も取り付けなければならない。しかし、CCD
リニアイメージセンサ100は紙幣の長手の長さや折
れ,破れ等を計測するために取り付けてあることが多
く、それを用いても良い。また、本発明の検出部を2個
用い、紙幣搬送路の上下に搬送路をはさんで2個取り付
けても良い。このとき、高周波信号源は同一のものを用
いることができる。
装した例を図5に示す。ATMの紙幣搬送路は、搬送ベ
ルト9,ベルト9を取り付けるプーリ10,プーリを取
付け筐体に取り付けるプーリシャフト11等から構成さ
れ、紙幣は、搬送ベルトに挾持されて搬送される。安全
線検出部は、図5に示すように、搬送ベルトの近く、紙
幣にできるだけ近い位置に設置するのが望ましい。搬送
ベルトは0.5 〜1mmの厚さなので、検出部は紙幣から
1.5 〜2mmの位置に取り付けることができる。腰の弱
い紙幣が検出部でひっかからないようにガイド等を設け
ることもできる。図5には、本発明の安全線検出部のみ
の実装例を示したが、他にCCDリニアイメージセンサ
100等も取り付けなければならない。しかし、CCD
リニアイメージセンサ100は紙幣の長手の長さや折
れ,破れ等を計測するために取り付けてあることが多
く、それを用いても良い。また、本発明の検出部を2個
用い、紙幣搬送路の上下に搬送路をはさんで2個取り付
けても良い。このとき、高周波信号源は同一のものを用
いることができる。
【0016】検出回路6−1〜6−nの一実施例を図6
に示す。図6には検出回路の1回路分を示す。この回路
が分割電極数分必要となる。検出電極2−nからの検出
信号を増幅器12−nで増幅し、ダイオード13−nと
コンデンサ14−nによりピーク検波する。ピーク検波
信号を比較器15−nにより基準電圧源16−nで設定
した基準電圧と比較し、大きければ『安全線あり』で比
較器15−nの出力信号17−nが1、小さければ『安
全線なし』で比較器15−nの出力信号17−nが0と
なる。この出力信号は、マイクロプロセッサ等で構成さ
れる処理回路18にnビットの入力ポートを介して入力
され、紙幣鑑別等の処理がなされる。基準電圧源16−
nは特別の電源を用いずに増幅器12−n等に供給する
電源から抵抗分割等で与えても良い。図6では、ピーク
検波の例を示したが、検出した高周波信号の検波方式
は、本方式に限定されるものではなく、同期検波等、雑
音処理に有効な方式もあり、各種検波方式が使用できる
のは当然である。また、検出電極2−nからの検出信号
をアナログマルチプレクサ等で切り替えて検出回路6−
nに入力し、検出回路を1回路だけにして処理をしても
良い。
に示す。図6には検出回路の1回路分を示す。この回路
が分割電極数分必要となる。検出電極2−nからの検出
信号を増幅器12−nで増幅し、ダイオード13−nと
コンデンサ14−nによりピーク検波する。ピーク検波
信号を比較器15−nにより基準電圧源16−nで設定
した基準電圧と比較し、大きければ『安全線あり』で比
較器15−nの出力信号17−nが1、小さければ『安
全線なし』で比較器15−nの出力信号17−nが0と
なる。この出力信号は、マイクロプロセッサ等で構成さ
れる処理回路18にnビットの入力ポートを介して入力
され、紙幣鑑別等の処理がなされる。基準電圧源16−
nは特別の電源を用いずに増幅器12−n等に供給する
電源から抵抗分割等で与えても良い。図6では、ピーク
検波の例を示したが、検出した高周波信号の検波方式
は、本方式に限定されるものではなく、同期検波等、雑
音処理に有効な方式もあり、各種検波方式が使用できる
のは当然である。また、検出電極2−nからの検出信号
をアナログマルチプレクサ等で切り替えて検出回路6−
nに入力し、検出回路を1回路だけにして処理をしても
良い。
【0017】以上、本発明をATMに用いた例について
説明したが、本発明はATMだけでなく、紙幣の鑑別を
必要とする各種自動取引装置,自動販売機などに広く応
用できる。さらに、対象は紙幣に限定されるものではな
く、金属箔の安全線を有する紙葉類の真贋の検出,判定
等に使用できる。
説明したが、本発明はATMだけでなく、紙幣の鑑別を
必要とする各種自動取引装置,自動販売機などに広く応
用できる。さらに、対象は紙幣に限定されるものではな
く、金属箔の安全線を有する紙葉類の真贋の検出,判定
等に使用できる。
【0018】
【発明の効果】検出部は、平行平板のみで構成されるの
で、構造が簡単で、製作,実装が容易であり、かつ、金
属性安全線の有無と位置を、紙幣を短手搬送しながら確
実に検出することができる。
で、構造が簡単で、製作,実装が容易であり、かつ、金
属性安全線の有無と位置を、紙幣を短手搬送しながら確
実に検出することができる。
【図1】本発明の一実施例で、検出部の構造と、検出部
と紙幣の位置関係を示す説明図。
と紙幣の位置関係を示す説明図。
【図2】本発明の一実施例で、安全線の紙幣内の位置を
検出する概要を示す説明図。
検出する概要を示す説明図。
【図3】本発明の検出部の電気的な等価回路図。
【図4】本発明の周波数の一実施例を示す特性図。
【図5】本発明の検出部をATMの紙幣搬送路に取り付
けた説明図。
けた説明図。
【図6】本発明の検出の一実施例を示す回路図。
1,2−1〜2−n…電極、3…グランド電極、4…絶
縁体、5…高周波信号源、6−1〜6−n…検出回路、
7…紙幣、8…安全線。
縁体、5…高周波信号源、6−1〜6−n…検出回路、
7…紙幣、8…安全線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 光成 愛知県名古屋市中区栄三丁目10番22号 日 立中部ソフトウェア株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】紙葉類に織り込まれた金属性の安全線を紙
葉類を搬送しながら検出する安全線検出装置において、
二組の平行平板電極と共通のグランド電極を有し、第一
の平行平板電極は一枚電極とし、第二の平行平板電極は
複数に分割した平行平板電極とし、前記第一の平行平板
電極に高周波信号を印加し、電極間容量を通して前記第
二の平行平板電極から前記高周波信号を検出することを
特徴とする安全線検出装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記第一の平行平板電
極と前記第二の平行平板電極により安全線の有無と位置
を検出し、光学式検出器により紙葉類の搬送状態を検出
し、前記紙葉類の中の安全線の位置を検出する安全線検
出装置。 - 【請求項3】請求項1または2において、前記第一の平
行平板電極と前記第二の平行平板電極は同一面に平行に
配置し、前記第一の平行平板電極と前記第二の平行平板
電極とが紙葉類搬送方向に垂直で搬送面に平行になるよ
うに配置される安全線検出装置。 - 【請求項4】請求項1,2または3において、前記第一
の平行平板電極と前記第二の平行平板電極は、前記グラ
ンド電極を共通にし、前記第一の平行平板電極と前記第
二の平行平板電極の電極の寸法は、紙葉類搬送方向に垂
直な長さは紙葉類搬送路幅と同程度とし、前記第一の平
行平板電極と前記第二の平行平板電極の電極間は最小紙
幣幅以下離し、前記第二の平行平板電極が複数に等分割
される安全線検出装置。 - 【請求項5】請求項1,2,3または4において、二組
の平行平板電極が、紙葉類の搬送面近くに配置される安
全線検出装置。 - 【請求項6】請求項1,2,3,4または5において、
前記二組の平行平板電極を2個用い、前記紙葉類の搬送
面をはさんだ位置で前記紙葉類の搬送面近くに配置され
る安全線検出装置。 - 【請求項7】請求項1,2,3,4,5または6におい
て、前記平行平板電極に印加する高周波信号として、3
0MHz以下、概ね1〜10MHzの周波数を使用する
安全線検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8078569A JPH09270036A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 安全線検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8078569A JPH09270036A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 安全線検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09270036A true JPH09270036A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13665536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8078569A Pending JPH09270036A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 安全線検出装置 |
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JP (1) | JPH09270036A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018156684A (ja) * | 2016-09-26 | 2018-10-04 | 三菱電機株式会社 | 画像読取装置 |
-
1996
- 1996-04-01 JP JP8078569A patent/JPH09270036A/ja active Pending
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