JP3570725B2 - 機密文書を照合する方法及びその装置 - Google Patents
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Description
本発明は機密文書(security document)を照合または検査する装置に関する。多くの工程、装置、方法及び検査システムが、貨幣を限定したり計数するのみならず、機密文書の信頼性を判別し、有効性を調べ、処理装置中の配置を定めるものとして知られている。ドイツ特許第1,223,594号は、容量性センシングイメージマテリアルに対する装置を、センサ電極からなるセンシングコンデンサがイメージマテリアルの移動する経路の両側に配置されることを説明している。この装置は、埋込められ、押付けられ、または張付けられた導電性の細片(strip)、リボンまたは他の小片を検知することに対しては保証はされない。
ドイツ特許第1,774,290号は、格子のようなパターン中に配置された容量性の電極対によって紙幣の信憑性を検査する装置において、銀行券特有の要素を自動評価するための観測配置を説明している。この公知の観測配置は、現状において要望される処理速度では、各特有の要素の正確な判定を可能とせず、さらに遅い照合処理においては、そのような要素の存在のみが検知され、例えば、銀行券中の導電性要素を使用する現在公知の偽造物に対しては不十分となっている。
ドイツの公開された明細書第2,619,457号において、銀行券中に備えられた検査用細片の磁気特性が測定されている。
ドイツ特許第2,834,287号は、印刷された機密文書中の強磁性の保証細片の信憑性を磁場の利用によって検査することを説明している。これらの検査方法は、速度が非常に遅く、照合される対象物または細片の正確な位置決めを常に必要とする。
ドイツ特許第2,760,165号は、銀行券の信憑性が、別の検査部分、特に厚みや蛍光特性における差異を観測することにより判別される技術的に複雑な検査装置を説明している。これらの特性のみを検査することは、もはや現在出回っている偽造態様に対応しない。すかし(water mark)及び蛍光紙または染料を含む偽造の機密文書は、もはやこの装置によって偽造物として認識されない。
ドイツの公開された明細書第3,236,373号及び第3,236,374号において説明された処理装置の特に読取りヘッドは、コンデンサを形成し、読取り素子の容量性電極間に強誘電材料を導入することによって、機密文書上の印(indicia)に対する所定の静電容量値の変化に作用する。該読取りヘッドでさえ、高速処理装置及び現在流通している欧州の銀行券を検査することに対して、不適当である。
ドイツ特許第2,912,712号による非同調発振器及び共振回路によって導電性の保証細片の存在を確証することは、低い評価の信頼性や、高い技術上の複雑さ及び複雑な構造のために、受け入れられない。
米国特許第5,308,992号は、光学センサ及び容量センサの観測配置を説明しているが、検査用細片の正確な位置決めを必要としている。誤りのない操作の割合を改善するのに、及び、異なる検査対象物(例えば、異なる貨幣)間を区別するのに、追加の磁気センサの使用が提案され、さらに複雑で高価な観測構成を構築している。銀行券の再分類(resorting)に続いて、容量センサは、導電性の保証細片の存在の検知のみを可能としている。
ドイツ特許第4,103,832号によると、容量センサ、及び/または電子光学センサ、及び/またはミリ波センサが照合経路に沿って照合するように配列された検査用配列について知らしめている。この開示の内容は、特に銀行券の誘電特性を検査することに関する。
ドイツ特許第4,325,027号は、金属製の保証細片によって高周波場のブリッジング(bridging)から生ずる場の強さの変化が評価されることについて、銀行券の信憑性を検査する方法及び配置を説明している。限られた感度及び妨害エネルギーを低い抑圧のために、それは低速度でのみの使用に適している。さらに、表面電導性検査及び湿性検査の対象物はまた本物として認識される。本物の銀行券の金属細片の破損は、装置の誤った停止を引き起こすために認識されない。配列の低感度のために、電極と銀行券の金属製保証細片との間の距離は、高速に作動する銀行券処理装置での使用を妨げるほどに小さい。いくつかのそのようなセンサの逐次的な配列は、センサが互いに影響を与えないような比較的大き目の間隔でのみ可能である。
国際公開番号第WO94/22114号は金属製の導電性保証細線を検知する装置を説明している。ここでまた、その装置はセンサ電極の電荷を測定するために作動されるので、表面伝導性検査及び湿性検査の対象物は本物として検出される。また、異なった長さの保証細線の分類に対して対応しない。
欧州特許明細書第0,204,574号は、電磁誘導によって磁気印刷デザインを検知する方法を説明している。従来のコピー装置でさえ、導電性インクを装填できるので、この照合タイプは今日の偽造の性質を考慮すると、その信頼性は十分でない。
これら公知の検査方法及び配列の本質的な不利点は、機密文書処理装置を介して高速にフィード(feed)される銀行券中の偽造を検知することに対する、それらの高度な技術上の複雑さ及び不十分な信頼性である。容量特性を検知する公知の観測配列において不都合なことは、十分低い容量性抵抗が10から220kHzまでの供給された低周波数域内でのみ、且つ、電極と金属細片との間のわずかな間隙でのみ構築できるということである。さらに、この周波数範囲において、誘電電荷の効果はなお重要でなく、すなわち、比較的高い誘電率を有する材料は、キャパシタンスの増加をもたらし、故に、アンテナ間の容量性抵抗における減少をもたらす。このように、例えば湿性偽造は本物として認識されてしまう。実際において、これらの配列、とりわけ機械化された信憑性の照合に関しては、現在までそれら自体うまくいっていない。
欧州特許第589,195 A2号は、検査対象物の信憑性を判別するのに、励磁コイル及びセンサコイルを有する装置によって、割当てコードが高浸透性の磁気素子を備えたセンシング領域を検出することで得られる検知信号から引出されること、及び、その信憑性が検知信号と割当てコードが一致する際に明白にされること、についての方法を説明している。この照合方法は、磁石または磁化可能な小片を備えたプラスチックカード、紙製の証券及び少数の非欧州の銀行券のみに対して、ある程度使用できる。欧州特許第204,574 A2号,553,401 A1号及び第506,023 A1号において、検査対象物の幾何学的、及び/または物理的特性に対して説明されている他の照合方法は、比較の方法によって分類され、検査対象物のあるタイプでのみ使用でき、それらは大変複雑であり、所望の高速度のために単一動作の信憑性照合方法として受け入れられない。
特有の検査要素の検査を確実にすることによって、公知の配列及び方法が有する不利点を取り除き、例えば湿性または故意に湿らせた、及び/または汚された検査対象物を含んだ多種の銀行券及び貨幣に対して使用され、それらを互いに区別でき、低度な技術上の複雑さを有するものであり、再適合(retro−fit)される処理装置において実行されるのに有効なものであり、処置装置における迅速なスループットを満たすことが本発明の目的の1つである。銀行券または機密文書(有価証券)中の導電性保証細線またはリボンまたは2次元的に形成された保証要素が特有の検査要素として使用される。信憑性照合が貨幣やその類に基づいて分類に先だって実行される方法を実行する検査ユニットを構成することが更なる目的である。
導電性のリボンまたは細線風の細片を含む保証要素において機密文書を検査し、互いに電気的に絶縁された複数の導電性領域を備えた、とぎれのない導電性細片を検査する装置を開発することが本発明の更なる他の目的である。
そのような機密文書の例として、互いに絶縁された電導特性を維持する保証細線を備えた現在の米国の銀行券がある。現代の慣行として、そのような検査システムが、高品質の偽造物だけでなく、実際にたびたび起こり且つ処理装置の動作をかなり妨げている品質の劣った本物の機密文書をも困難なく認識する処理装置を組み入れることを要求している。
それ自体で知られている種の容量結合を利用するために、機密文書を検査する本発明に関わる方法は、導電性要素を介して、送信アンテナから受信アンテナへの電気信号の送信及び増幅を提供する。導電性要素は所定時間を過ぎた振幅応答の後に評価され、容易に比較可能なパラメータを伴った信号パターンに変換されて、目下の信号パターンと比較される。説明されたそれらのステップを伴う方法を実行するには、容量結合を利用する検査装置が、銀行券処理装置、むしろ計数装置中に使用される保証細片または細線または2次元的な保証要素を備えた銀行券、機密文書、有価証券、及びその類に対して提案される。センサ配列は、光学センサ、及び/または磁気センサ、及び/またはフォーマットセンサの近くにハウジングアセンブリ中に置かれる。その装置は検査装置によって銀行券、及び/または有価証券を通過させる。センサ配列は複数のアンテナ、及び/または電極から構成される。フィード経路に垂直な方向におけるアンテナ及び/または電極の表面領域の縦の長さは、検査対象物の所定の側面からの作用にあってでさえ、また、検査対象物が上に向いているその表面または裏面にあって検査装置を機密文書するかどうかに関係なく、保証細片または細線が十分にアンテナ及び/または電極に掃引するような長さである。アンテナ及び/または電極は、照合される機密文書が、アンテナから所定の間隔に置かれ、及び/または、迅速な移送の間に電極に向けて押しつける役目の、スライド装置、圧力ローラ、及び/またはそれ自体で知られている種のフィードベルトと協調する。幾何構造、配置、染料、及びその類を認識するのに通常に作動する光学センサ、及び/または磁気センサ、及び/またはフォーマットセンサの近くの、検査装置の進歩的な配列によって、センサ配列の動作は同じに遂行される。
1つかそれ以上のアンテナ、及び/または電極は、高い及び/または低い周波数エネルギー、及び/または直流で活性され、且つ、保証細片または細線を介して、1つかそれ以上のアンテナ及び/または電極は、送信された電力の一部を受け取る。1つかそれ以上の受信アンテナ及び/または受信電極で与えられた電圧は変化している。
比較可能なステートメントを作成するために、例えば、有価証券の信憑性及び有効性または銀行券の通用性について、例えば動作速度のような、移動の一定の条件は比較される検査対象物にとって必要である。アンテナ及び/または電極は電子評価回路に電圧を供給する。電子評価回路は、受信された電圧の信号パターンに比例して容易に比較電圧を提供する。妨害や外部からの電力を阻止するために、及び、検査対象物の主伝導率を検査結果へ影響させないように、特殊フィルタ及び/または位相比較器が利用できる。
電子評価回路の出力パルスは、フィード速度とは無関係である。照合装置の特別な選択性を考慮するために、選択性増幅器はさらに電子評価回路に連結される。選択性増幅器がセンサ配列からもたらされる電圧を振幅応答に依存する容易に比較可能な電圧に変換する。検討される分類(導電性保証細片、または保証細線、またはある種の導電性の点)の電子評価回路を定めることにおいて、振幅の追加範囲は、検査信号の振幅のかなり近傍の振幅応答にプリセットされ、信憑性の定義が、照合されるいくつかの対象物の所定のプリセット振幅範囲と最大可能振幅との間の差異に基づいて得られる。このことは、通常の環境においてある信号を生じる最近の流通している偽造が評価信号として検出され、本発明に関わる評価電子技術によって偽造物として検出されることを意味している。
本発明に関して、特殊な貨幣、例えば類似の保証細片を有する個々の国の全ての銀行券を定めることが、本発明の評価電子技術によって、検査信号振幅の限定可能な時間制限、例えばコントローラによって、全ての他の貨幣の振幅応答の間隔とは異なる既定の貨幣に対して、遂行される。
検査信号振幅が等間隔である貨幣は、例えば、カラー認識及び/またはカラー識別及び/または磁石及び/またはフォーマット照合の方法による、追加検査に従属する。例えば、光バリア(light barrier)から引出される認識信号は、本発明に関わるセンサ配列の信号と結合され、装置特有の出力パルスに変換される。
該方法の変形として、位相シフト手段における送信アンテナの1つかそれ以上の対に電力を与えることによって機密文書を検査する構成が挙げられる。送信アンテナと、保証細片上の導電性の印及び送信アンテナとは反対に位置する受信アンテナとの間の容量結合の結果として、信憑性判別信号が増幅器の入力において生成される。その有効範囲における導電性細片の欠如のために、第1の送信アンテナに関して位相の範囲を超えて電力を与えられる第2の送信アンテナとその受信アンテナとの間には何の容量性信号結合も生じない。このように、この配列は切れずにつながった導電性の細片を照合することを可能にしている。これらのアンテナ対から移されたために、互いの長さ及び距離が保証細片の導電性印に対応される点について、送信及び受信アンテナの更なる組が存在する。検査センサ配列に対して所定の距離で照合される対象物を移動することによって、評価され得る特有の振幅及び時間は、受信アンテナから評価技術へと供給される。このように、検査は、互いに絶縁された複数の導電性印を認識し、評価できるように実行される。これに関連して、米国銀行券における場合のような導電性の印間の絶縁が故意のものであるかどうか、または、例えばドイツ銀行券における場合のような絶縁が切れずにつながった導電性細片として生じる印の切れ目の結果であるかどうかは問題ではない。マイクロコントローラが妨害物の数を、記憶された値と比較できる。送信及び受信アンテナのいくつかの組、及び関連する評価電子技術を配列することによって、機密文書の信憑性に関して信頼できる結果を得ることが可能である。検査装置は、たとえ照合される対象物が、それを装置中にフィードする時に照合装置に関してシフトしても、確実に作動する。もし、本発明に関わる送信及び受信アンテナが処理装置全体の動作幅に亘って配列されるならば、信憑性照合は検査対象物の位置に関係なく実行される。したがって、機密文書が上向きに向いた表面または裏面にあってフィードされるかどうか、及び/またはその保証細片が右側または左側に配置されるかどうか、及び/または移動方向に対して左右に配置された位置においてフィードされるかどうかは問題ではない。この方法において、移動方向に対してそれらの保証細片の配置と同様のフォーマットに関して、異なる貨幣を照合することができる。さらに、保証細片の異なる種だけでなく、異なる貨幣のように、異なる証券の特殊な配列もまた信憑性に関しての分類を可能とする。
銀行券の移動方向において、更なる検査センサが本発明に関わる検査センサ配列の前か後に配列され得る。その場合、そのような検査センサ配列の出力信号は本発明に関わる出力信号に結合され(二重照合)、しかも、例えば、本発明に関わる方法の照合装置に再適合する際の処理装置のソフトウェアにおいて必要となる変更はない。
請求項の他に、本発明の有利な実施例はまた明細書及び図面から考えられ、個々の特徴が、ここで請求されるどの保護に対しても、部分的な組み合わせによって別々にまたは共同に、保護可能な実施例として表現できる。本発明の実施例は図面中に表現される。その図面において、
図1は評価回路のブロック回路図である。
図2は異なる速度で移動する銀行券の検出データグラフである。
図3は貨幣の特殊な検出データグラフである。
図4はいくつかの銀行券及び偽造物の検出データグラフである。
図5は二重照合を組み入れている評価回路のブロック回路図である。
図6は照合装置の図式表現の断面図である。
図7は検査センサの配列を示す図である。
図8は照合装置のブロック回路図である。
図9は処理装置における検査センサ配列の配置を示す図である。
種々の装置に関して詳細に説明された方法及び配列は本質的に導電性保証材料を介して送信アンテナから受信アンテナへの電気信号の容量結合の処理ステップを実行することに基づいており、容易に比較可能な信号への振幅及び時間応答において異なる受信した信号の増幅及び変換、及び、前述の信号と、適切な形式で照合される機密文書の信憑性を示して評価する目下の信号パターンと比較することにも基づいている。照合装置と連結された装置は、銀行券または有価証券を照合装置の領域内に移送する。光バリアは検査センサの配列をさらに生かすものになる。
送信アンテナは高周波エネルギーによって電圧を与えられる。本願実施例において、該周波数は6MHzである。保証細片または細線が検査領域を通過するとき、受信アンテナは送信された電力の一部を吸収する。受信アンテナでのHF電圧は変化する。この理由は、よく知られているように、保証細片または細線の電導度を原因とした、送信アンテナと受信アンテナとの間の容量結合によるものである。HF電導度は異なる貨幣において異なる。評価回路の補助を伴って貨幣特有の表示を供給することができるために、単一の動作で、照合される全ての対象物に関して、一定のフィード条件を与えることを必要とする。
アナログ−デジタルコンバータ及びコントローラまたは積算器15、トリガ16、モノフロップコントローラ(controller mono−flop)17、さらに必要ならば、ANDゲート18から基本的に構成される電子評価回路は、シールドコネクタによって照合ユニット及び検査センサ配列を完全なものにされる。電子評価回路の例は図1に示されている。
基準指標(reference character)12はHF送信機である。13は受信アンテナ9によって、送信された電力を受信するHF受信機であり、貨幣特有の及び/または信憑性に利用できる信号としてそれを増幅する。15は積算器である。16は、さらに目下の信号が光バリア20から評価回路活性信号を受信し、本物であることを判別される検査対象物に対する出力信号としてモノフロップ17を介し、時間協調パルスとしてそれらを送信する。銀行券の通過を表現している図4におけるグラフa及びbによってわかるように、偽造物26は、本物であると判別された銀行券のその部分に、比較可能な出力信号を生成しない。
光バリアの領域における検査センサの配列に加えて、電場及び電磁場から守るための、電子評価回路の検査センサ配列の所定のシールドは、効果的な妨害信号の高い比率を保証し、所定の銀行券フィード速度でコンベアベルトによって正方向にフィードすることと協調して、照合装置の貨幣特有の選択性を保証する。本発明に関わる方法のさらなる利点は、検査対象物及び/または銀行券及び/または有価証券の湿気量及び/または汚れの度合いがもはや妨害物の主要な原因として現れないことである。
図6は、銀行券処理装置における上記に説明された方法に関して使用される照合装置の断面図である。ハウジングアセンブリ1に、水平アーム3上に配列された検出センサを収容する装置支持2が備えられている。センサ配列は、アーム3の非電導支持材6上の光バリア4、5の範囲内に備えられている。支持材6は光バリア4、5の通過のための開き口及び/または打抜き穴を備えている。もし、使用される支持材6が透明であるならば、開き口及び/または打抜き穴の必要はない。
検査センサの配列は複数の細片センサ8から構成される。示されている実施例において、2つのセンサ、すなわち送信アンテナとして機能する細片センサ8と受信アンテナとして機能する細片センサ9が存在する。銀行券11の移動方向に垂直な向きにおける細片センサ8、9表面の縦の長さは、銀行券11の所定の側面の作用において、銀行券11が上向きに向いている表面または裏面にあって照合する装置を通過するかどうかに関係ない長さであり、保証細片または細線はさらに細片センサ8、9に亘って十分に掃印し、照合装置を介してそれらの下に導かれる。フィードベルト10は、銀行券の迅速な移動において、細片センサ8、9に、それら銀行券を押し付けるような間隔で、アーム3の下に、且つ平行に伸展する。光バリヤ4、5はフィードベルト10間に銀行券11の移動方向に対して垂直に配置される。
電子評価回路はまた、処理装置のシールドされた部分に配置される。示されている実施例においては、実用上の目的から、用紙厚み調整装置が備えられているハウジングの領域に配置される。
光バリアの領域中の検査センサ配列の配置をさらに有した、電場及び電磁場からの、検査センサの配列及び電子評価回路の所定のシールドは、有用な妨害信号の高い比率を保証し、且つ、所定の銀行券のフィード速度、照合装置の貨幣特有の選択性と共にフィードベルト10による正方向の誘導も保証する。本発明による照合装置の更なる利点は、例えば、検査対象物の湿気量及び/または汚れの度合いが、もはや妨害の主要な原因として現れないことである。
銀行券の移動方向(本実施例において示されていない)に見られるように、更なる検査センサ配列、例えば、図5のブロック図において示されるような磁気照合装置が、本発明による検査センサ配列の前または後に配置され得る。
この場合、このセンサ配列の出力信号は、例えば、本発明によるセンサ配列を再適合させる際の、適切な処理装置のソフトウェアの変更の必要なく、本発明に関わる検査センサ配列の出力信号と結合される。
図2及び図3に示されているように、検査センサ配列及び光バリアに結合された評価回路は、受信したHF電圧の振幅応答に依存する直流を送出する。このことは、グラフaとして表わされた送信信号によって、前述の図に例示されている。
図2は異なるフィード速度でフィードされる銀行券を検出するグラフを表わす。グラフaは送信信号を示し、グラフbは電子評価回路の出力信号を示す。v1は銀行券500枚/分のフィード速度に相当し、v2は銀行券1,800枚/分のフィード速度に相当する。グラフbは更に、光バリアによって供給される銀行券認識信号が検査センサ配列からの信号と結合され、装置特有の出力パルスに変換される方法を例示している。この出力パルスは、図2におけるグラフbを比較することによって分かるようにフィード速度とは関係ない。
図3は、フィードする異なる貨幣の銀行券の貨幣特有の検出グラフを示している。グラフaは、さらに検査センサ配列からの送信信号を示すが、グラフbは、追加センサのない照合装置の貨幣特有の選択性を可能とさせるために電子評価回路に更に結合された選択性増幅器の評価信号を示している。図3において、1990年以降発行の貨幣で、DEはドイツ貨幣を意味し、CHはスイス貨幣を意味し、EGはエジプト貨幣を意味し、及びCHは中国元を意味する。
保証細片の異なる種に関して異なる受信HF電力の振幅応答は、異なる機密文書の銀行券において、はっきりと現われ、ゆえに電子評価回路によって検知される。もし、貨幣特有の信号を処理する必要があるのならば、電子評価回路によって処理される追加信号は、例えばコントローラによって貨幣特有の分類を可能とする。種々の機密文書が異なる保証細片または細線によって区別される点で同様な手段において、偽造物は、それらが偽の保証細片または細線または少なくともそれらを元にした断片を備えている限り、検出される。図4は、機密文書計数機における11個の銀行券の検出グラフを示している。21〜25及び27〜31と番号付けられた銀行券は本物として認識される。26と番号付けられた検査対象物は、照合結果に対して故意に挿入された偽造物である。保証細片のために、または偽造された保証細片のために、検査センサ配列によって、何の信号も供給されない。実際には、銀行券処理装置は、信号がない場合、または信号が銀行券に関係しない場合に停止され、偽造物または使用されない紙幣は取り除かれるか、機械的に区別されて置かれる。
もし、照合装置が更に検査センサ配列に結合されるならば、装置特有の出力パルスは与えられた保証細片または細線の検出を示し、処理装置、好ましくはANDゲートによって更なる照合の出力信号と結合される。もし、信憑性信号の1つが欠如しているならば、その装置は停止され、オペレータがその欠陥または偽造の銀行券を取り除く。
適切に定められる電子評価回路に関して、図3に示されるように、使用の更なる可能性が選択性増幅器の評価信号から生じる。例えば、もし、種々の貨幣を分類するのに使用される多くの処理装置において、図3に印を付けられた振幅限界Aは、照合される全ての貨幣に対して超過され、速度v2で検査センサ配列に応じる本物の保証細片を伴うものが検出される。特別な時間tkは各貨幣に関連する。個々の貨幣を区別するために、時間tk=t1...t4(tnまで)は、貨幣特有にtkとして定められるものである。従って、例えば、ドイツ貨幣におけるtfは、スイスフランのt2よりも大きく選択されるものであり、またはスイスフランtfはエジプト貨幣のt3より大きく選択されるものである。ドイツ貨幣のtfは、できる限り図3に示されていない貨幣のtfに等しく選択されなければならないので、処理装置において、従来のカラー認識及び/またはフォーマット及び/または磁気照合によって更なる貨幣特有の照合を供給することが必要となる。こうして分類された個々の貨幣は、よく知られた態様において、区分または格納ボックス中に堆積される。
証券の非連続的な導電性保証細片を照合するために、処理装置は、図7において示される種の検査センサ配列54を備え、互いに平行に且つ移動方向に垂直に置かれた全ての複数の送信及び受信アンテナから構成される。照合するために、銀行券は、銀行券における保証細片または細線の最長の長さが移動方向に平行になるように処理装置を介してフィードするフィード装置上に置かれる。すなわち、ドイツ銀行券は、その最長方向が移動方向に垂直になるようには配置されない。送信アンテナA2、A3、及び受信アンテナA1は互いに向かい合って配置される。そこから離れて、いくつかの送信アンテナB2.I(I=1...n)及びいくつかの受信アンテナB1.Iはアンテナ対を形成する。これらの対は、1つの送信アンテナB1.Iから近隣の、しかし対応する受信アンテナB1.k(k−1...n,I〈〉k)ではないアンテナへの信号の二重連結を阻止するために互いに離れて並べられる。近隣の送信アンテナ(B2.I,B.2.i+1)及び対応する受信アンテナ(B1.I,B1.I+1)は所定の距離だけ好ましくは送信アンテナ(B2.I)とその対応した受信アンテナ(B1.I)との間の距離だけ離れている。妨害を減らすために、互いに対角に離れているアンテナ対は、送信アンテナA2、A3と受信アンテナA1との間に並べられるのが好ましい。
図8は検査センサ配列が図7に示されているように電圧を与えられる本発明による照合装置のブロック回路図を示している。もし、文書が本発明による照合装置を備えた処理装置へフィードされるならば、それは光バリアまたはより小さな位置決めセンサによって作動される。周波数発生器41は送信アンテナA2を励起し位相シフト器42を介して、送信アンテナA3を励起する。位相シフトされた励起は外部エネルギーからの妨害の影響を防ぎ、電導度の違いを示さない偽造物を検出する。このことはまた、例えば、劣化及び/または機械的損傷及び/または湿気の結果としての銀行券の変化特性に対しても真実である。同時に、n個の送信アンテナB.2i(I=1...n)は、第2の周波数発生器43及び第2の位相シフト器44によって、励起される。移動方向を横切って且つ一直線ではなく配置された送信アンテナB2.Iは、外部エネルギーからの乱れの効果を減らすため、及び1つの送信アンテナから対応しない受信アンテナB1.k(k=1...n,I〈〉k)への容量二重結合を防ぐために、位相シフト形態にて励起される。受信アンテナにおいての信号ひずみを防ぐために、2つの発生器からの信号の周波数は、他の周波数の倍数、または2つの周波数間の差異の倍数となる周波数が存在しないように選択される。
照合中、受信アンテナA1への送信アンテナA2の信号の容量結合は切れずにつながった導電性保証細片を介して行われるが、送信アンテナA3の信号は受信アンテナA1への容量結合ではない。送信アンテナA2と受信アンテナA1との最小の距離は、照合される最小の機密文書における導電性の保証細片の最大の長さ以下である。もし、照合中に保証細片が送信アンテナA2及び受信アンテナA1の動作範囲に決して存在しないのならば、保証細片は送信アンテナA3及び受信アンテナA1の動作範囲内に置かれ、更なる機能が上述した場合と同様に満たされる。この場合、ある信号が受信アンテナA1に存在する整流器45及び選択性増幅器46がマイクロコントローラ47へ信号を供給する。マイクロコントローラ47は、選択性増幅器46からの信号とある信号、例えば、マイクロコントローラ47に記憶された特別な閾値と、を比較することによって信憑性照合を実行する。もし、該閾値の範囲を超えるならば、マイクロコントローラ47は、切れずにつながった導電性保証細線を有する対象物として、すなわちドイツ銀行券の場合の本物として、照合される対象物を分類する。もし、保証細片中にその長さのために送信アンテナA2及び受信アンテナA1によって検出されない導電性印があるのならば、それらの距離が送信アンテナA2と受信アンテナA1との間の距離より著しく小さいので、送信アンテナB2.I及び対応する受信アンテナB1.Iの配列によってそれらを検出することが可能である。例えば、もし機密文書の移動方向に平行に配置された導電性マークの長さが1.5mmであるならば、送信アンテナB2.Iと受信アンテナB1.Iとの間の距離は、容量結合を保証するために1.3mmに選択される。照合中、照合される貨幣は、本発明による検査センサ配列の有効範囲において所定の速度で移動される。送信アンテナB2.I及び受信アンテナの偏倚した配列において、移動方向に対する銀行券の垂直シフトの場合には余白の釣合いが存在する。受信アンテナB1.Iで生じる信号は整流器48...50及び選択性増幅器51...53を介してマイクロコントローラ47に送られる。機密文書中の保証細線の構造及び位置に依存して、マイクロコントローラ47で受信される選択性増幅器46、51...53からの信号はそれらの周波数及び振幅応答によって区別される。このようにして、機密文書の分類は周波数及び/または閾値をマイクロコントローラ47に記憶された所定の値と比較することに基づく該マイクロコントローラ47によって可能となる。これらの値は手動入力、プログラミング及び/または、すでに分類された比較有価証券に基づいてパラメトリックな値との比較によって決定される。マイクロコントローラ47は照合される銀行券の信憑性の特性である装置特有の信号を生成する。マイクロコントローラ47のこの分類信号は、更なる処理のために、適切な表示器及び/または処理装置の適切なインターフェースに送信される。同じ手段において、異なる貨幣が異なる保証細片または細線によって区別されるとき、もし、それらが偽造保証細片または細線、またはそれを元にした単なる断片を有するならば、偽造物として検出される。全体の照合装置のコンパクトな構造、もっと詳細に単一ユニット中に統合されたセンサ及び電子評価回路、さらに付加されたシールドは、もっと重大となる妨害を減らす更なる可能性をもたらす。処理装置内の配置は、紙幣の通常のフィーディングが検査センサ配列によって妨害されないような配置である。
従来の処理装置への本発明照合装置の組み合せの例が図9に示されている。この目的のために、送信アンテナA2、A3、B2.I及び受信アンテナA1、B1.Iから構成される検査センサ配列54は、既存の案内装置56に対して接線方向に配置される。あるいは、検査センサ配列54の領域においてさらに誘導機能を有するようにフィードロール55に関して接線方向に偏倚して配置される。よって、照合されるべき銀行券は追加の押付け手段なしにセンサの動作範囲中にフィードされる。検査センサ配列は、照合される及びフィードローラ55によってフィードされる機密文書が所定の間隔、所定の速度で検査センサ配列54によって案内されるように案内装置56に関して接線方向に配置される。案内装置56における適切な留め具、特にウォーブル(wobble)ねじによって、所定の間隔がフィードローラ55と誘導装置56または検査センサ配列との間に設けられる。閾値及び分類値の設定は、図に示されていないスイッチによって、またはマイクロコントローラ47の適切なソフトウェアによって果たされる。この方法において、オペレータは異なる貨幣を照合するのに、単にスイッチを操作するだけで分類値を変更できる。実際には、装置は、何の信号も現れないか、または銀行券に関しない信号によって停止され、偽造または使用されていない紙幣が取り除かれる。
信憑性の分類における紙質、劣化度、湿気等の影響は、機密文書の全体の幅に亘ったアンテナ配列の横方向の伸展によって減少される。これはまた、偽造物、本物の銀行券及び不完全にすり切れた銀行券への分類の可能性を含める。この分類の種類は、選択性増幅器46、51...53によって、及び評価マイクロコントローラ47によって設定する類似の閾値によって、生成される信号の振幅及び時間応答の適切評価により実行される。マイクロコントローラ47は、手動で、ソフトウェア制御されて、または特別な較正機密文書を既知の信憑性の分類と照合することによって、較正される。後者の方法において、較正機密文書は上述した方法における照合装置によって照合される。選択性増幅器46、51...53の出力信号をマイクロコントローラ47に記憶された信号と比較することに代えて、それらが基準値としてマイクロコントローラ47に記憶される。
検査センサ配列54を搭載する他の位置は、(ドイツ)特許出願第195 18 229.4号に開示される。その発明に関して、検査センサ配列54は例えば、図10に示されているような円弧状の案内装置56の末端に設置される。ここでまた、所定の間隔を生むための必要な押付け装置、及び/または検査装置による検査対象物の接触フィーディングは不要になる。この可能性は、もし案内装置56の円弧状の領域において接線方向にオフセットして検査センサ配列を設けることが可能でない場合に使用される。本発明によれば、スプリング、押付けローラのような押付け手段が不要となるので、検査対象物自体はわずかな機械的圧力に委ねられる。本発明による方法は、機密文書計数装置を背景にして、検査センサ配列及び電子評価回路に関して説明されている。しかしながら、請求範囲内で変更や修正が主張できるので、本発明が記載中の実施例の詳細に制限されないことに触れておく。従って、選択性増幅器の特別な動作に適応される電子評価回路の多くの異なる実施が可能である。
ドイツ特許第1,774,290号は、格子のようなパターン中に配置された容量性の電極対によって紙幣の信憑性を検査する装置において、銀行券特有の要素を自動評価するための観測配置を説明している。この公知の観測配置は、現状において要望される処理速度では、各特有の要素の正確な判定を可能とせず、さらに遅い照合処理においては、そのような要素の存在のみが検知され、例えば、銀行券中の導電性要素を使用する現在公知の偽造物に対しては不十分となっている。
ドイツの公開された明細書第2,619,457号において、銀行券中に備えられた検査用細片の磁気特性が測定されている。
ドイツ特許第2,834,287号は、印刷された機密文書中の強磁性の保証細片の信憑性を磁場の利用によって検査することを説明している。これらの検査方法は、速度が非常に遅く、照合される対象物または細片の正確な位置決めを常に必要とする。
ドイツ特許第2,760,165号は、銀行券の信憑性が、別の検査部分、特に厚みや蛍光特性における差異を観測することにより判別される技術的に複雑な検査装置を説明している。これらの特性のみを検査することは、もはや現在出回っている偽造態様に対応しない。すかし(water mark)及び蛍光紙または染料を含む偽造の機密文書は、もはやこの装置によって偽造物として認識されない。
ドイツの公開された明細書第3,236,373号及び第3,236,374号において説明された処理装置の特に読取りヘッドは、コンデンサを形成し、読取り素子の容量性電極間に強誘電材料を導入することによって、機密文書上の印(indicia)に対する所定の静電容量値の変化に作用する。該読取りヘッドでさえ、高速処理装置及び現在流通している欧州の銀行券を検査することに対して、不適当である。
ドイツ特許第2,912,712号による非同調発振器及び共振回路によって導電性の保証細片の存在を確証することは、低い評価の信頼性や、高い技術上の複雑さ及び複雑な構造のために、受け入れられない。
米国特許第5,308,992号は、光学センサ及び容量センサの観測配置を説明しているが、検査用細片の正確な位置決めを必要としている。誤りのない操作の割合を改善するのに、及び、異なる検査対象物(例えば、異なる貨幣)間を区別するのに、追加の磁気センサの使用が提案され、さらに複雑で高価な観測構成を構築している。銀行券の再分類(resorting)に続いて、容量センサは、導電性の保証細片の存在の検知のみを可能としている。
ドイツ特許第4,103,832号によると、容量センサ、及び/または電子光学センサ、及び/またはミリ波センサが照合経路に沿って照合するように配列された検査用配列について知らしめている。この開示の内容は、特に銀行券の誘電特性を検査することに関する。
ドイツ特許第4,325,027号は、金属製の保証細片によって高周波場のブリッジング(bridging)から生ずる場の強さの変化が評価されることについて、銀行券の信憑性を検査する方法及び配置を説明している。限られた感度及び妨害エネルギーを低い抑圧のために、それは低速度でのみの使用に適している。さらに、表面電導性検査及び湿性検査の対象物はまた本物として認識される。本物の銀行券の金属細片の破損は、装置の誤った停止を引き起こすために認識されない。配列の低感度のために、電極と銀行券の金属製保証細片との間の距離は、高速に作動する銀行券処理装置での使用を妨げるほどに小さい。いくつかのそのようなセンサの逐次的な配列は、センサが互いに影響を与えないような比較的大き目の間隔でのみ可能である。
国際公開番号第WO94/22114号は金属製の導電性保証細線を検知する装置を説明している。ここでまた、その装置はセンサ電極の電荷を測定するために作動されるので、表面伝導性検査及び湿性検査の対象物は本物として検出される。また、異なった長さの保証細線の分類に対して対応しない。
欧州特許明細書第0,204,574号は、電磁誘導によって磁気印刷デザインを検知する方法を説明している。従来のコピー装置でさえ、導電性インクを装填できるので、この照合タイプは今日の偽造の性質を考慮すると、その信頼性は十分でない。
これら公知の検査方法及び配列の本質的な不利点は、機密文書処理装置を介して高速にフィード(feed)される銀行券中の偽造を検知することに対する、それらの高度な技術上の複雑さ及び不十分な信頼性である。容量特性を検知する公知の観測配列において不都合なことは、十分低い容量性抵抗が10から220kHzまでの供給された低周波数域内でのみ、且つ、電極と金属細片との間のわずかな間隙でのみ構築できるということである。さらに、この周波数範囲において、誘電電荷の効果はなお重要でなく、すなわち、比較的高い誘電率を有する材料は、キャパシタンスの増加をもたらし、故に、アンテナ間の容量性抵抗における減少をもたらす。このように、例えば湿性偽造は本物として認識されてしまう。実際において、これらの配列、とりわけ機械化された信憑性の照合に関しては、現在までそれら自体うまくいっていない。
欧州特許第589,195 A2号は、検査対象物の信憑性を判別するのに、励磁コイル及びセンサコイルを有する装置によって、割当てコードが高浸透性の磁気素子を備えたセンシング領域を検出することで得られる検知信号から引出されること、及び、その信憑性が検知信号と割当てコードが一致する際に明白にされること、についての方法を説明している。この照合方法は、磁石または磁化可能な小片を備えたプラスチックカード、紙製の証券及び少数の非欧州の銀行券のみに対して、ある程度使用できる。欧州特許第204,574 A2号,553,401 A1号及び第506,023 A1号において、検査対象物の幾何学的、及び/または物理的特性に対して説明されている他の照合方法は、比較の方法によって分類され、検査対象物のあるタイプでのみ使用でき、それらは大変複雑であり、所望の高速度のために単一動作の信憑性照合方法として受け入れられない。
特有の検査要素の検査を確実にすることによって、公知の配列及び方法が有する不利点を取り除き、例えば湿性または故意に湿らせた、及び/または汚された検査対象物を含んだ多種の銀行券及び貨幣に対して使用され、それらを互いに区別でき、低度な技術上の複雑さを有するものであり、再適合(retro−fit)される処理装置において実行されるのに有効なものであり、処置装置における迅速なスループットを満たすことが本発明の目的の1つである。銀行券または機密文書(有価証券)中の導電性保証細線またはリボンまたは2次元的に形成された保証要素が特有の検査要素として使用される。信憑性照合が貨幣やその類に基づいて分類に先だって実行される方法を実行する検査ユニットを構成することが更なる目的である。
導電性のリボンまたは細線風の細片を含む保証要素において機密文書を検査し、互いに電気的に絶縁された複数の導電性領域を備えた、とぎれのない導電性細片を検査する装置を開発することが本発明の更なる他の目的である。
そのような機密文書の例として、互いに絶縁された電導特性を維持する保証細線を備えた現在の米国の銀行券がある。現代の慣行として、そのような検査システムが、高品質の偽造物だけでなく、実際にたびたび起こり且つ処理装置の動作をかなり妨げている品質の劣った本物の機密文書をも困難なく認識する処理装置を組み入れることを要求している。
それ自体で知られている種の容量結合を利用するために、機密文書を検査する本発明に関わる方法は、導電性要素を介して、送信アンテナから受信アンテナへの電気信号の送信及び増幅を提供する。導電性要素は所定時間を過ぎた振幅応答の後に評価され、容易に比較可能なパラメータを伴った信号パターンに変換されて、目下の信号パターンと比較される。説明されたそれらのステップを伴う方法を実行するには、容量結合を利用する検査装置が、銀行券処理装置、むしろ計数装置中に使用される保証細片または細線または2次元的な保証要素を備えた銀行券、機密文書、有価証券、及びその類に対して提案される。センサ配列は、光学センサ、及び/または磁気センサ、及び/またはフォーマットセンサの近くにハウジングアセンブリ中に置かれる。その装置は検査装置によって銀行券、及び/または有価証券を通過させる。センサ配列は複数のアンテナ、及び/または電極から構成される。フィード経路に垂直な方向におけるアンテナ及び/または電極の表面領域の縦の長さは、検査対象物の所定の側面からの作用にあってでさえ、また、検査対象物が上に向いているその表面または裏面にあって検査装置を機密文書するかどうかに関係なく、保証細片または細線が十分にアンテナ及び/または電極に掃引するような長さである。アンテナ及び/または電極は、照合される機密文書が、アンテナから所定の間隔に置かれ、及び/または、迅速な移送の間に電極に向けて押しつける役目の、スライド装置、圧力ローラ、及び/またはそれ自体で知られている種のフィードベルトと協調する。幾何構造、配置、染料、及びその類を認識するのに通常に作動する光学センサ、及び/または磁気センサ、及び/またはフォーマットセンサの近くの、検査装置の進歩的な配列によって、センサ配列の動作は同じに遂行される。
1つかそれ以上のアンテナ、及び/または電極は、高い及び/または低い周波数エネルギー、及び/または直流で活性され、且つ、保証細片または細線を介して、1つかそれ以上のアンテナ及び/または電極は、送信された電力の一部を受け取る。1つかそれ以上の受信アンテナ及び/または受信電極で与えられた電圧は変化している。
比較可能なステートメントを作成するために、例えば、有価証券の信憑性及び有効性または銀行券の通用性について、例えば動作速度のような、移動の一定の条件は比較される検査対象物にとって必要である。アンテナ及び/または電極は電子評価回路に電圧を供給する。電子評価回路は、受信された電圧の信号パターンに比例して容易に比較電圧を提供する。妨害や外部からの電力を阻止するために、及び、検査対象物の主伝導率を検査結果へ影響させないように、特殊フィルタ及び/または位相比較器が利用できる。
電子評価回路の出力パルスは、フィード速度とは無関係である。照合装置の特別な選択性を考慮するために、選択性増幅器はさらに電子評価回路に連結される。選択性増幅器がセンサ配列からもたらされる電圧を振幅応答に依存する容易に比較可能な電圧に変換する。検討される分類(導電性保証細片、または保証細線、またはある種の導電性の点)の電子評価回路を定めることにおいて、振幅の追加範囲は、検査信号の振幅のかなり近傍の振幅応答にプリセットされ、信憑性の定義が、照合されるいくつかの対象物の所定のプリセット振幅範囲と最大可能振幅との間の差異に基づいて得られる。このことは、通常の環境においてある信号を生じる最近の流通している偽造が評価信号として検出され、本発明に関わる評価電子技術によって偽造物として検出されることを意味している。
本発明に関して、特殊な貨幣、例えば類似の保証細片を有する個々の国の全ての銀行券を定めることが、本発明の評価電子技術によって、検査信号振幅の限定可能な時間制限、例えばコントローラによって、全ての他の貨幣の振幅応答の間隔とは異なる既定の貨幣に対して、遂行される。
検査信号振幅が等間隔である貨幣は、例えば、カラー認識及び/またはカラー識別及び/または磁石及び/またはフォーマット照合の方法による、追加検査に従属する。例えば、光バリア(light barrier)から引出される認識信号は、本発明に関わるセンサ配列の信号と結合され、装置特有の出力パルスに変換される。
該方法の変形として、位相シフト手段における送信アンテナの1つかそれ以上の対に電力を与えることによって機密文書を検査する構成が挙げられる。送信アンテナと、保証細片上の導電性の印及び送信アンテナとは反対に位置する受信アンテナとの間の容量結合の結果として、信憑性判別信号が増幅器の入力において生成される。その有効範囲における導電性細片の欠如のために、第1の送信アンテナに関して位相の範囲を超えて電力を与えられる第2の送信アンテナとその受信アンテナとの間には何の容量性信号結合も生じない。このように、この配列は切れずにつながった導電性の細片を照合することを可能にしている。これらのアンテナ対から移されたために、互いの長さ及び距離が保証細片の導電性印に対応される点について、送信及び受信アンテナの更なる組が存在する。検査センサ配列に対して所定の距離で照合される対象物を移動することによって、評価され得る特有の振幅及び時間は、受信アンテナから評価技術へと供給される。このように、検査は、互いに絶縁された複数の導電性印を認識し、評価できるように実行される。これに関連して、米国銀行券における場合のような導電性の印間の絶縁が故意のものであるかどうか、または、例えばドイツ銀行券における場合のような絶縁が切れずにつながった導電性細片として生じる印の切れ目の結果であるかどうかは問題ではない。マイクロコントローラが妨害物の数を、記憶された値と比較できる。送信及び受信アンテナのいくつかの組、及び関連する評価電子技術を配列することによって、機密文書の信憑性に関して信頼できる結果を得ることが可能である。検査装置は、たとえ照合される対象物が、それを装置中にフィードする時に照合装置に関してシフトしても、確実に作動する。もし、本発明に関わる送信及び受信アンテナが処理装置全体の動作幅に亘って配列されるならば、信憑性照合は検査対象物の位置に関係なく実行される。したがって、機密文書が上向きに向いた表面または裏面にあってフィードされるかどうか、及び/またはその保証細片が右側または左側に配置されるかどうか、及び/または移動方向に対して左右に配置された位置においてフィードされるかどうかは問題ではない。この方法において、移動方向に対してそれらの保証細片の配置と同様のフォーマットに関して、異なる貨幣を照合することができる。さらに、保証細片の異なる種だけでなく、異なる貨幣のように、異なる証券の特殊な配列もまた信憑性に関しての分類を可能とする。
銀行券の移動方向において、更なる検査センサが本発明に関わる検査センサ配列の前か後に配列され得る。その場合、そのような検査センサ配列の出力信号は本発明に関わる出力信号に結合され(二重照合)、しかも、例えば、本発明に関わる方法の照合装置に再適合する際の処理装置のソフトウェアにおいて必要となる変更はない。
請求項の他に、本発明の有利な実施例はまた明細書及び図面から考えられ、個々の特徴が、ここで請求されるどの保護に対しても、部分的な組み合わせによって別々にまたは共同に、保護可能な実施例として表現できる。本発明の実施例は図面中に表現される。その図面において、
図1は評価回路のブロック回路図である。
図2は異なる速度で移動する銀行券の検出データグラフである。
図3は貨幣の特殊な検出データグラフである。
図4はいくつかの銀行券及び偽造物の検出データグラフである。
図5は二重照合を組み入れている評価回路のブロック回路図である。
図6は照合装置の図式表現の断面図である。
図7は検査センサの配列を示す図である。
図8は照合装置のブロック回路図である。
図9は処理装置における検査センサ配列の配置を示す図である。
種々の装置に関して詳細に説明された方法及び配列は本質的に導電性保証材料を介して送信アンテナから受信アンテナへの電気信号の容量結合の処理ステップを実行することに基づいており、容易に比較可能な信号への振幅及び時間応答において異なる受信した信号の増幅及び変換、及び、前述の信号と、適切な形式で照合される機密文書の信憑性を示して評価する目下の信号パターンと比較することにも基づいている。照合装置と連結された装置は、銀行券または有価証券を照合装置の領域内に移送する。光バリアは検査センサの配列をさらに生かすものになる。
送信アンテナは高周波エネルギーによって電圧を与えられる。本願実施例において、該周波数は6MHzである。保証細片または細線が検査領域を通過するとき、受信アンテナは送信された電力の一部を吸収する。受信アンテナでのHF電圧は変化する。この理由は、よく知られているように、保証細片または細線の電導度を原因とした、送信アンテナと受信アンテナとの間の容量結合によるものである。HF電導度は異なる貨幣において異なる。評価回路の補助を伴って貨幣特有の表示を供給することができるために、単一の動作で、照合される全ての対象物に関して、一定のフィード条件を与えることを必要とする。
アナログ−デジタルコンバータ及びコントローラまたは積算器15、トリガ16、モノフロップコントローラ(controller mono−flop)17、さらに必要ならば、ANDゲート18から基本的に構成される電子評価回路は、シールドコネクタによって照合ユニット及び検査センサ配列を完全なものにされる。電子評価回路の例は図1に示されている。
基準指標(reference character)12はHF送信機である。13は受信アンテナ9によって、送信された電力を受信するHF受信機であり、貨幣特有の及び/または信憑性に利用できる信号としてそれを増幅する。15は積算器である。16は、さらに目下の信号が光バリア20から評価回路活性信号を受信し、本物であることを判別される検査対象物に対する出力信号としてモノフロップ17を介し、時間協調パルスとしてそれらを送信する。銀行券の通過を表現している図4におけるグラフa及びbによってわかるように、偽造物26は、本物であると判別された銀行券のその部分に、比較可能な出力信号を生成しない。
光バリアの領域における検査センサの配列に加えて、電場及び電磁場から守るための、電子評価回路の検査センサ配列の所定のシールドは、効果的な妨害信号の高い比率を保証し、所定の銀行券フィード速度でコンベアベルトによって正方向にフィードすることと協調して、照合装置の貨幣特有の選択性を保証する。本発明に関わる方法のさらなる利点は、検査対象物及び/または銀行券及び/または有価証券の湿気量及び/または汚れの度合いがもはや妨害物の主要な原因として現れないことである。
図6は、銀行券処理装置における上記に説明された方法に関して使用される照合装置の断面図である。ハウジングアセンブリ1に、水平アーム3上に配列された検出センサを収容する装置支持2が備えられている。センサ配列は、アーム3の非電導支持材6上の光バリア4、5の範囲内に備えられている。支持材6は光バリア4、5の通過のための開き口及び/または打抜き穴を備えている。もし、使用される支持材6が透明であるならば、開き口及び/または打抜き穴の必要はない。
検査センサの配列は複数の細片センサ8から構成される。示されている実施例において、2つのセンサ、すなわち送信アンテナとして機能する細片センサ8と受信アンテナとして機能する細片センサ9が存在する。銀行券11の移動方向に垂直な向きにおける細片センサ8、9表面の縦の長さは、銀行券11の所定の側面の作用において、銀行券11が上向きに向いている表面または裏面にあって照合する装置を通過するかどうかに関係ない長さであり、保証細片または細線はさらに細片センサ8、9に亘って十分に掃印し、照合装置を介してそれらの下に導かれる。フィードベルト10は、銀行券の迅速な移動において、細片センサ8、9に、それら銀行券を押し付けるような間隔で、アーム3の下に、且つ平行に伸展する。光バリヤ4、5はフィードベルト10間に銀行券11の移動方向に対して垂直に配置される。
電子評価回路はまた、処理装置のシールドされた部分に配置される。示されている実施例においては、実用上の目的から、用紙厚み調整装置が備えられているハウジングの領域に配置される。
光バリアの領域中の検査センサ配列の配置をさらに有した、電場及び電磁場からの、検査センサの配列及び電子評価回路の所定のシールドは、有用な妨害信号の高い比率を保証し、且つ、所定の銀行券のフィード速度、照合装置の貨幣特有の選択性と共にフィードベルト10による正方向の誘導も保証する。本発明による照合装置の更なる利点は、例えば、検査対象物の湿気量及び/または汚れの度合いが、もはや妨害の主要な原因として現れないことである。
銀行券の移動方向(本実施例において示されていない)に見られるように、更なる検査センサ配列、例えば、図5のブロック図において示されるような磁気照合装置が、本発明による検査センサ配列の前または後に配置され得る。
この場合、このセンサ配列の出力信号は、例えば、本発明によるセンサ配列を再適合させる際の、適切な処理装置のソフトウェアの変更の必要なく、本発明に関わる検査センサ配列の出力信号と結合される。
図2及び図3に示されているように、検査センサ配列及び光バリアに結合された評価回路は、受信したHF電圧の振幅応答に依存する直流を送出する。このことは、グラフaとして表わされた送信信号によって、前述の図に例示されている。
図2は異なるフィード速度でフィードされる銀行券を検出するグラフを表わす。グラフaは送信信号を示し、グラフbは電子評価回路の出力信号を示す。v1は銀行券500枚/分のフィード速度に相当し、v2は銀行券1,800枚/分のフィード速度に相当する。グラフbは更に、光バリアによって供給される銀行券認識信号が検査センサ配列からの信号と結合され、装置特有の出力パルスに変換される方法を例示している。この出力パルスは、図2におけるグラフbを比較することによって分かるようにフィード速度とは関係ない。
図3は、フィードする異なる貨幣の銀行券の貨幣特有の検出グラフを示している。グラフaは、さらに検査センサ配列からの送信信号を示すが、グラフbは、追加センサのない照合装置の貨幣特有の選択性を可能とさせるために電子評価回路に更に結合された選択性増幅器の評価信号を示している。図3において、1990年以降発行の貨幣で、DEはドイツ貨幣を意味し、CHはスイス貨幣を意味し、EGはエジプト貨幣を意味し、及びCHは中国元を意味する。
保証細片の異なる種に関して異なる受信HF電力の振幅応答は、異なる機密文書の銀行券において、はっきりと現われ、ゆえに電子評価回路によって検知される。もし、貨幣特有の信号を処理する必要があるのならば、電子評価回路によって処理される追加信号は、例えばコントローラによって貨幣特有の分類を可能とする。種々の機密文書が異なる保証細片または細線によって区別される点で同様な手段において、偽造物は、それらが偽の保証細片または細線または少なくともそれらを元にした断片を備えている限り、検出される。図4は、機密文書計数機における11個の銀行券の検出グラフを示している。21〜25及び27〜31と番号付けられた銀行券は本物として認識される。26と番号付けられた検査対象物は、照合結果に対して故意に挿入された偽造物である。保証細片のために、または偽造された保証細片のために、検査センサ配列によって、何の信号も供給されない。実際には、銀行券処理装置は、信号がない場合、または信号が銀行券に関係しない場合に停止され、偽造物または使用されない紙幣は取り除かれるか、機械的に区別されて置かれる。
もし、照合装置が更に検査センサ配列に結合されるならば、装置特有の出力パルスは与えられた保証細片または細線の検出を示し、処理装置、好ましくはANDゲートによって更なる照合の出力信号と結合される。もし、信憑性信号の1つが欠如しているならば、その装置は停止され、オペレータがその欠陥または偽造の銀行券を取り除く。
適切に定められる電子評価回路に関して、図3に示されるように、使用の更なる可能性が選択性増幅器の評価信号から生じる。例えば、もし、種々の貨幣を分類するのに使用される多くの処理装置において、図3に印を付けられた振幅限界Aは、照合される全ての貨幣に対して超過され、速度v2で検査センサ配列に応じる本物の保証細片を伴うものが検出される。特別な時間tkは各貨幣に関連する。個々の貨幣を区別するために、時間tk=t1...t4(tnまで)は、貨幣特有にtkとして定められるものである。従って、例えば、ドイツ貨幣におけるtfは、スイスフランのt2よりも大きく選択されるものであり、またはスイスフランtfはエジプト貨幣のt3より大きく選択されるものである。ドイツ貨幣のtfは、できる限り図3に示されていない貨幣のtfに等しく選択されなければならないので、処理装置において、従来のカラー認識及び/またはフォーマット及び/または磁気照合によって更なる貨幣特有の照合を供給することが必要となる。こうして分類された個々の貨幣は、よく知られた態様において、区分または格納ボックス中に堆積される。
証券の非連続的な導電性保証細片を照合するために、処理装置は、図7において示される種の検査センサ配列54を備え、互いに平行に且つ移動方向に垂直に置かれた全ての複数の送信及び受信アンテナから構成される。照合するために、銀行券は、銀行券における保証細片または細線の最長の長さが移動方向に平行になるように処理装置を介してフィードするフィード装置上に置かれる。すなわち、ドイツ銀行券は、その最長方向が移動方向に垂直になるようには配置されない。送信アンテナA2、A3、及び受信アンテナA1は互いに向かい合って配置される。そこから離れて、いくつかの送信アンテナB2.I(I=1...n)及びいくつかの受信アンテナB1.Iはアンテナ対を形成する。これらの対は、1つの送信アンテナB1.Iから近隣の、しかし対応する受信アンテナB1.k(k−1...n,I〈〉k)ではないアンテナへの信号の二重連結を阻止するために互いに離れて並べられる。近隣の送信アンテナ(B2.I,B.2.i+1)及び対応する受信アンテナ(B1.I,B1.I+1)は所定の距離だけ好ましくは送信アンテナ(B2.I)とその対応した受信アンテナ(B1.I)との間の距離だけ離れている。妨害を減らすために、互いに対角に離れているアンテナ対は、送信アンテナA2、A3と受信アンテナA1との間に並べられるのが好ましい。
図8は検査センサ配列が図7に示されているように電圧を与えられる本発明による照合装置のブロック回路図を示している。もし、文書が本発明による照合装置を備えた処理装置へフィードされるならば、それは光バリアまたはより小さな位置決めセンサによって作動される。周波数発生器41は送信アンテナA2を励起し位相シフト器42を介して、送信アンテナA3を励起する。位相シフトされた励起は外部エネルギーからの妨害の影響を防ぎ、電導度の違いを示さない偽造物を検出する。このことはまた、例えば、劣化及び/または機械的損傷及び/または湿気の結果としての銀行券の変化特性に対しても真実である。同時に、n個の送信アンテナB.2i(I=1...n)は、第2の周波数発生器43及び第2の位相シフト器44によって、励起される。移動方向を横切って且つ一直線ではなく配置された送信アンテナB2.Iは、外部エネルギーからの乱れの効果を減らすため、及び1つの送信アンテナから対応しない受信アンテナB1.k(k=1...n,I〈〉k)への容量二重結合を防ぐために、位相シフト形態にて励起される。受信アンテナにおいての信号ひずみを防ぐために、2つの発生器からの信号の周波数は、他の周波数の倍数、または2つの周波数間の差異の倍数となる周波数が存在しないように選択される。
照合中、受信アンテナA1への送信アンテナA2の信号の容量結合は切れずにつながった導電性保証細片を介して行われるが、送信アンテナA3の信号は受信アンテナA1への容量結合ではない。送信アンテナA2と受信アンテナA1との最小の距離は、照合される最小の機密文書における導電性の保証細片の最大の長さ以下である。もし、照合中に保証細片が送信アンテナA2及び受信アンテナA1の動作範囲に決して存在しないのならば、保証細片は送信アンテナA3及び受信アンテナA1の動作範囲内に置かれ、更なる機能が上述した場合と同様に満たされる。この場合、ある信号が受信アンテナA1に存在する整流器45及び選択性増幅器46がマイクロコントローラ47へ信号を供給する。マイクロコントローラ47は、選択性増幅器46からの信号とある信号、例えば、マイクロコントローラ47に記憶された特別な閾値と、を比較することによって信憑性照合を実行する。もし、該閾値の範囲を超えるならば、マイクロコントローラ47は、切れずにつながった導電性保証細線を有する対象物として、すなわちドイツ銀行券の場合の本物として、照合される対象物を分類する。もし、保証細片中にその長さのために送信アンテナA2及び受信アンテナA1によって検出されない導電性印があるのならば、それらの距離が送信アンテナA2と受信アンテナA1との間の距離より著しく小さいので、送信アンテナB2.I及び対応する受信アンテナB1.Iの配列によってそれらを検出することが可能である。例えば、もし機密文書の移動方向に平行に配置された導電性マークの長さが1.5mmであるならば、送信アンテナB2.Iと受信アンテナB1.Iとの間の距離は、容量結合を保証するために1.3mmに選択される。照合中、照合される貨幣は、本発明による検査センサ配列の有効範囲において所定の速度で移動される。送信アンテナB2.I及び受信アンテナの偏倚した配列において、移動方向に対する銀行券の垂直シフトの場合には余白の釣合いが存在する。受信アンテナB1.Iで生じる信号は整流器48...50及び選択性増幅器51...53を介してマイクロコントローラ47に送られる。機密文書中の保証細線の構造及び位置に依存して、マイクロコントローラ47で受信される選択性増幅器46、51...53からの信号はそれらの周波数及び振幅応答によって区別される。このようにして、機密文書の分類は周波数及び/または閾値をマイクロコントローラ47に記憶された所定の値と比較することに基づく該マイクロコントローラ47によって可能となる。これらの値は手動入力、プログラミング及び/または、すでに分類された比較有価証券に基づいてパラメトリックな値との比較によって決定される。マイクロコントローラ47は照合される銀行券の信憑性の特性である装置特有の信号を生成する。マイクロコントローラ47のこの分類信号は、更なる処理のために、適切な表示器及び/または処理装置の適切なインターフェースに送信される。同じ手段において、異なる貨幣が異なる保証細片または細線によって区別されるとき、もし、それらが偽造保証細片または細線、またはそれを元にした単なる断片を有するならば、偽造物として検出される。全体の照合装置のコンパクトな構造、もっと詳細に単一ユニット中に統合されたセンサ及び電子評価回路、さらに付加されたシールドは、もっと重大となる妨害を減らす更なる可能性をもたらす。処理装置内の配置は、紙幣の通常のフィーディングが検査センサ配列によって妨害されないような配置である。
従来の処理装置への本発明照合装置の組み合せの例が図9に示されている。この目的のために、送信アンテナA2、A3、B2.I及び受信アンテナA1、B1.Iから構成される検査センサ配列54は、既存の案内装置56に対して接線方向に配置される。あるいは、検査センサ配列54の領域においてさらに誘導機能を有するようにフィードロール55に関して接線方向に偏倚して配置される。よって、照合されるべき銀行券は追加の押付け手段なしにセンサの動作範囲中にフィードされる。検査センサ配列は、照合される及びフィードローラ55によってフィードされる機密文書が所定の間隔、所定の速度で検査センサ配列54によって案内されるように案内装置56に関して接線方向に配置される。案内装置56における適切な留め具、特にウォーブル(wobble)ねじによって、所定の間隔がフィードローラ55と誘導装置56または検査センサ配列との間に設けられる。閾値及び分類値の設定は、図に示されていないスイッチによって、またはマイクロコントローラ47の適切なソフトウェアによって果たされる。この方法において、オペレータは異なる貨幣を照合するのに、単にスイッチを操作するだけで分類値を変更できる。実際には、装置は、何の信号も現れないか、または銀行券に関しない信号によって停止され、偽造または使用されていない紙幣が取り除かれる。
信憑性の分類における紙質、劣化度、湿気等の影響は、機密文書の全体の幅に亘ったアンテナ配列の横方向の伸展によって減少される。これはまた、偽造物、本物の銀行券及び不完全にすり切れた銀行券への分類の可能性を含める。この分類の種類は、選択性増幅器46、51...53によって、及び評価マイクロコントローラ47によって設定する類似の閾値によって、生成される信号の振幅及び時間応答の適切評価により実行される。マイクロコントローラ47は、手動で、ソフトウェア制御されて、または特別な較正機密文書を既知の信憑性の分類と照合することによって、較正される。後者の方法において、較正機密文書は上述した方法における照合装置によって照合される。選択性増幅器46、51...53の出力信号をマイクロコントローラ47に記憶された信号と比較することに代えて、それらが基準値としてマイクロコントローラ47に記憶される。
検査センサ配列54を搭載する他の位置は、(ドイツ)特許出願第195 18 229.4号に開示される。その発明に関して、検査センサ配列54は例えば、図10に示されているような円弧状の案内装置56の末端に設置される。ここでまた、所定の間隔を生むための必要な押付け装置、及び/または検査装置による検査対象物の接触フィーディングは不要になる。この可能性は、もし案内装置56の円弧状の領域において接線方向にオフセットして検査センサ配列を設けることが可能でない場合に使用される。本発明によれば、スプリング、押付けローラのような押付け手段が不要となるので、検査対象物自体はわずかな機械的圧力に委ねられる。本発明による方法は、機密文書計数装置を背景にして、検査センサ配列及び電子評価回路に関して説明されている。しかしながら、請求範囲内で変更や修正が主張できるので、本発明が記載中の実施例の詳細に制限されないことに触れておく。従って、選択性増幅器の特別な動作に適応される電子評価回路の多くの異なる実施が可能である。
Claims (15)
- 搬送路にそって機密文書を搬送する搬送手段と、前記機密文書に設けられた導電性片による電磁界の結合によって送信側と受信側とのエネルギー伝送をなす1以上の容量結合のための送受信アンテナと、前記ア ンテナのうちの受信側から得られる出力信号に基づいて評価する電子的評価装置と、を備えて、前記機密文書を照査する装置であって、
複数の送信アンテナ(A2,A3,B2.1…B2.n)と複数の受信アンテナ(A1,B1.1…B1.n)が検査センサ配列(54)を構成し、
前記検査センサ配列(54)が前記導電性片の最大長さ方向に交差しかつ前記機密文書の搬送方向に交差するように配列され、
前記送信アンテナのうちの2つのアンテナ(A2,A3)が低又は高周波エネルギーによって互いに異なる位相にて励起され、
少なくとも1つの受信アンテナ(A1)が対向して設けられ、
送信アンテナ(B2.1…B2.n)が送信アンテナ(A2,A3)に対して平行に設けられ、
受信アンテナ(B1.1…B1.n)が前記送信アンテナ(B2.1…B2.n)に対して平行に設けられ、
互いに隣接する送信アンテナ(B2.I,B2.I+1)とこれらに対応する受信アンテナ(B1.I,B1.I+1)は送信ア ンテナ(B2.I)とこれに対応する受信アンテナ(B1.I) との間の距離をもって隔てられ、前記送信アンテナ(B 2.I)とその対応する前記受信アンテナ(B1.I)との最 小の距離は前記送信アンテナ(A2,A3)のうちの1つと 前記受信アンテナ(A1)との間の最小の距離以下であ る、
ことを特徴とする装置。 - 請求項1記載の装置であって、選択性増幅器(14)が、異なる位相にて励起される複数のアンテナの後段にて接続されており、位相比較器及びフイルタ−並びに評価器が前記選択性増幅器(14)の後段に接続されて外部干渉を抑制し、更に、前記導電性片の分類を可能にしていることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記検査配列(54)が前記搬送路に対してある角度をもって配置されていることを特徴とする装置。
- 請求項1から3のうちのいずれか1記載の装置であって、前記電子評価装置が特有時間(tk)を設定して、これによって対象機密文書の種類を識別することを特徴とする装置。
- 請求項4記載の装置であって、前記特有時間に基づく検査はリアルタイムにて実行されることを特徴とする装置。
- 請求項1から5のうちのいずれか1記載の装置であって、前記電子評価装置が前記出力信号の継続時間及び/又は電圧によって評価をなすことを特徴とする装置。
- 請求項1から6のうちのいずれか1記載の装置であって、前記電子評価装置は、前記要素からの出力信号の複数を組み合わせるアンドゲートを含むことを特徴とする装置。
- 請求項1から7のうちのいずれか1記載の装置であって、前記アンテナとしての細片センサ(8,9)の近傍に凹み及び/若しくは窓(7)が形成されていることを特徴とする装置。
- 請求項1から8のうちのいずれか1記載の装置であって、前記送信及び受信アンテナは同一の平面上において互いに近傍に設けられかつ平行に設けられていることを特徴とする装置。
- 請求項1から9のうちいずれか1記載の装置であって、前記送信及び受信アンテナが、前記文書の搬送位置に拘わらず前記導電性片が前記送信及び受信アンテナを操作するように配置されていることを特徴とする装置。
- 請求項1から10のうちいずれか1記載の装置であって、前記送信アンテナ(B2.I)の最長方向前記受信アンテナ(B1.I)の最長方向が前記導電性片の幅方向に対応することを特徴とする装置。
- 請求項1から11のうちのいずれか1記載の装置であって、前記電子評価装置は、操作可能なあるいは自動制御されて前記出力信号を電気的若しくは論理的に組み合わせることを特徴とする装置。
- 請求項1から12のうちいずれか1記載の装置であって、前記電子評価装置は、検査さるべき機密文書に応じて評価特性が切り換えられ得ることを特徴とする装置。
- 請求項1から13のうちの1記載の装置で あって、送信アンテナ(B2.I)の2つの間の距離が前記導電性片の2つの間の最短距離よりも大きく、かつ、前記送信アンテナ(A3)が検査さるべき機密文書の搬送に応じて送信アンテナまたは受信アンテナとして用いられることを特徴とする装置。
- 請求項1から14のうちの1記載の装置であって、前記送信アンテナ(B2.I)及びこれに対応する前記受信アンテナ(B1.I)を選択的に励起するスイッチング手段を含むことを特徴とする装置。
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