JP3079644U - 目地材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な乾式タイプのもので、現場で完全な接
着をすることができ、またパネル板の隙間を覆装しうる
目地材を提供する。 【解決手段】 下地材１にパネル板２ａ，２ｂを接合す
るための目地材３において、該目地材３が合成樹脂製の
凸状係止部材４とアルミ製の凹状被係止部材５とからな
り、前記凸状係止部材４の上部は両縁６ａ，６ｂに張設
した両端が軟質素材で下部は垂設した凸状係止部７ａ，
７ｂからなり、該凸状係止部７ａ，７ｂは並列状に突出
した外面が上向き鋸状の係止片８ａ，８ｂからなり、一
方被係止部材５の上部は内面が下向き鋸状の係止片１０
ａ，１０ｂを垂設した凹状係止部１１で下面は両縁に張
設した底面部１２からなり、該底面部１２は下面を下地
材に上面をパネル板に一体化１３ａ，１３ｂ，１４ａ，
１４ｂさせ、前記凸状係止部材４を係止させたとき前記
軟質素材でパネル板２ａ，２ｂ表面を覆装９ａ´，９ｂ
´しうるようにした目地材３を構成するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、嵌め込み式の目地材に係るものであり、更に詳しくは、主としてリ フォーム用に使用される壁や床のパネル板を接合するための目地材に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の目地は、パネル板の間にバックアップ材を入れて、上から湿式シーリン グ材で水密処理をしていた。この湿式工法は、湿式シーリング材を使用するため に、マスキングテープやヘラ仕上げをする必要がありその手間が大変であった。

【０００３】 湿式工法を改良した乾式工法の目地材としては、特開平９−２０９４６６号公 報の先行技術がある。この技術は、受け材とガスケットの組合せからなり、受け 材のひれ部に予め粘着テ−プ等の接着剤層を貼着して施工を簡易化したものであ る。しかし予め貼着した粘着テープ等の接着剤層では、２〜３ｍｍの隙間があり 、しかも凹凸を有する下地材への接着は不完全なものとなる嫌いがあった。

【０００４】 また前記公報の技術は、ガスケットを目地内に圧入することにより、意匠性の よいタイル貼り仕上げにすることができるというものであった。しかし、主とし てリフォーム用の内装パネル板を接合する場合の目地材としては、パネル板の隙 間を完全に覆装してくれるような目地材であることが望ましい。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記の事情に鑑み、本考案は、簡易な乾式タイプのもので、現場で完全な接着 をすることができ、またパネル板の隙間を覆装しうる目地材の提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を達成するために、下地材にパネル板を接合するための目地 材において、該目地材が合成樹脂製凸状係止部材とアルミ製の凹状被係止部材と からなり、前記凸状係止部材の上部は両縁に張設した両端が軟質素材で下部は垂 設した凸状係止部からなり、該凸状係止部は並列状に突出した外面が上向き鋸状 の係止片からなり、一方被係止部材の上部は内面が下向き鋸状の係止片を垂設し た凹状係止部で下面は両縁に張設した底面部からなり、該底面部は下面を下地材 に上面をパネル板に一体化させ、前記凸状係止部材を係止させたとき前記軟質素 材でパネル板表面を覆装しうるようにした目地材を構成するものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下本考案の目地材につき、図面に基づいて実施例をあげて詳しく説明する。 図１は、床パネルを接合する際に使用する本考案の目地材の状態を示す縦断面図 である。図２は、同要部を拡大した縦断面図である。

【０００８】 本実施例の下地材１は、タイルからなっている。下地材１は、タイルに限定さ れるものではなく、リフォームのため既設の各種床材上に施工する場合もある。 ２ａ，２ｂがパネル板であり、本考案の目地材３は、相互のパネル板２ａ，２ｂ を接合するために使用される。

【０００９】 目地材３は、上部に位置する凸状係止部材４と、下部に配置する凹状被係止部 材５とからなっている。係止部材４は、略Ｔ字形状のもので、上部は左右に張設 した両縁６ａ，６ｂを有し、下部は垂設した凸状係止部７ａ，７ｂからなってい る。この凸状係止部７ａ，７ｂは、並列状に突出した外面に、上向き鋸状の係止 片８ａ，８ｂを刻設している。

【００１０】 この凸状係止部材４は、合成樹脂製からなっており、本実施例の場合はポリプ ロピレン樹脂を使用している。これは、凹状被係止部材５に嵌合させる必要から 、若干弾性を有する合成樹脂製にしたものである。また嵌合に際しては、強く押 し込む必要があるので、本実施例の場合は強度アップのためタルクを入れた硬質 ポリプロピレン樹脂にしている。しかし、両縁６ａ，６ｂの先の両端９ａ，９ｂ は、軟質ポリプロピレン樹脂製にして先端が９ａ´，９ｂ´のように屈曲しうる ようにしている。

【００１１】 一方、凹状被係止部材５はアルミ製からなっている。被係止部材５は、凹状溝 付きの略逆Ｔ字形状のもので、上部の凹状溝は内面が下向き鋸状の係止片１０ａ ，１０ｂを垂設した凹状係止部１１からなっている。下部は両縁に張設した底面 部１２からなっている。その底面部１２は下面を下地材１に、本実施例の場合は 図１のボルト１３ａ，１３ｂで一体化している。また上面はパネル板２ａ，２ｂ に、エプトシーラーからなる水密材の接着剤１４ａ，１４ｂで一体化している。

【００１２】 従って工程の手順としては、先ず下地材１に凹状被係止部材５を一体化し、次 にパネル板２ａ，２ｂを接着１４ａ，１４ｂさせ、最後に凸状係止部材４を嵌合 して係止させる。この時、下向き鋸状の係止片１０ａ，１０ｂに上向き鋸状の係 止片８ａ，８ｂを嵌合させるので、凸状係止部材４を強く押し込むことになり、 最後迄入れると両縁６ａ，６ｂの先の軟質先端９ａ´，９ｂ´が屈曲するので、 パネル板２ａ，２ｂの表面に接触して覆装し、安定したシールを行なうことがで きる。

【００１３】 図３は、壁パネルと床パネルとのコーナーを接合する際に使用する、本考案の 目地材の別の状態を示す縦断面図である。

【００１４】 １０１は下地材で、１０２ａ，１０２ｂがパネル板であって、本考案の目地材 １０３は、垂直のパネル板１０２ａと水平のパネル板１０２ｂの、相互のパネル 板を接合するために使用される。

【００１５】 目地材１０３は、上部に位置する凸状係止部材１０４と、下部に配置する凹状 被係止部材１０５とからなっている。係止部材１０４は、略Ｔ字形状のもので、 図では４５度に傾いているが、上部は左右に翼状に両端を上げて張設した両縁１ ０６ａ，１０６ｂを有し、下部は垂設した凸状係止部１０７ａ，１０７ｂからな っている。この凸状係止部１０７ａ，１０７ｂは、並列状に突出した外面に、上 向き鋸状の係止片１０８ａ，１０８ｂを刻設している。

【００１６】 この凸状係止部材１０４は、合成樹脂製からなっており、本実施例の場合はポ リプロピレン樹脂を使用している。これは、凹状被係止部材１０５に嵌合させる 必要から、若干弾性を有する合成樹脂製にしたものである。また嵌合に際しては 、強く押し込む必要があるので、本実施例の場合は強度アップのためタルクを入 れた硬質ポリプロピレン樹脂にしている。しかし、両縁１０６ａ，１０６ｂの先 の両端１０９ａ，１０９ｂは、軟質ポリプロピレン樹脂にして先端が屈曲しうる ようにしている。

【００１７】 一方凹状被係止部材１０５はアルミ製からなっている。被係止部材１０５は、 凹状溝付きの略逆Ｔ字形状のもので、図では４５度に傾いているが、上部の凹状 溝は内面が下向き鋸状の係止片１１０ａ，１１０ｂを垂設した凹状係止部１１１ からなっている。下部は両縁に垂直と水平に張設した底面部１１２である。その 垂直と水平面からなる底面部１１２は、下面を下地材１０１に、本実施例の場合 はボルト１１３ａ，１１３ｂで一体化している。また上面は垂直パネル板１０２ ａと水平パネル板１０２ｂに、エプトシーラーからなる水密材の接着剤１１４ａ ，１１４ｂで一体化している。

【００１８】 従って工程の手順としては、先ず下地材１０１の垂直と水平面に凹状被係止部 材１０５を一体化し、次に垂直パネル板１０２ａと水平１０２ｂを接着１１４ａ ，１１４ｂさせ、最後に凸状係止部材１０４を嵌合してコーナーに向けて係止さ せる。この時、下向き鋸状の係止片１１０ａ，１１０ｂに上向き鋸状の係止片１ ０８ａ，１０８ｂを嵌合させるので、凸状係止部材１０４を強く押し込むことに なり、最後迄入れると両縁１０６ａ，１０６ｂの先の軟質先端１０９ａ，１０９ ｂが屈曲するので、パネル板１０２ａ，１０２ｂの表面に接触して覆装し、安定 したシ−ルを行なうことができる。

【００１９】

【発明の効果】

本考案の目地材を使用すれば、乾式工法で簡単に施工をすることができる。

【００２０】 本考案の目地材を使用すれば、現場で完全な接着をすることができる。

【００２１】 本考案の目地材を使用すれば、パネル板の隙間を完全に覆装させることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の目地材を、床パネルを接合する際に使
用する状態を示す縦断面図である。

【図２】図１の要部を拡大した縦断面図である。

【図３】本考案の目地材を、壁パネルと床パネルとのコ
ーナー接合の際に使用する別な状態を示す縦断面図であ
る。

【符号の説明】 １，１０１ 下地材 ２ａ，２ｂ，１０２ａ，１０２ｂ パネル板 ３，１０３ 目地材 ４，１０４ 凸状係止部材 ５，１０５ 凹状被係止部材 ６ａ，６ｂ，１０６ａ，１０６ｂ 凸状係止部材の
両縁 ７ａ，７ｂ，１０７ａ，１０７ｂ 凸状係止部 ８ａ，８ｂ，１０８ａ，１０８ｂ 凸状係止部の上
向き鋸状の係止片 ９ａ，９ｂ，１０９ａ，１０９ｂ 凸状係止部材の
両縁の両端 ９ａ´，９ｂ´ 屈曲した状態の
両縁の両端 １０ａ，１０ｂ，１１０ａ，１１０ｂ 凹状被係止部材
の下向き鋸状の係止片 １１，１１１ 凹状被係止部 １２，１１２ 底面部 １３ａ，１３ｂ，１１３ａ，１１３ｂ ボルト １４ａ，１４ｂ，１１４ａ，１１４ｂ 接着剤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下地材にパネル板を接合するための目地
   材において、該目地材が合成樹脂製凸状係止部材とアル
   ミ製凹状被係止部材とからなり、前記凸状係止部材の上
   部は両縁に張設した両端が軟質素材で下部は垂設した凸
   状係止部からなり、該凸状係止部は並列状に突出した外
   面が上向き鋸状の係止片からなり、一方被係止部材の上
   部は内面が下向き鋸状の係止片を垂設した凹状係止部で
   下面は両縁に張設した底面部からなり、該底面部は下面
   を下地材に上面をパネル板に一体化させ、前記凸状係止
   部材を係止させたとき前記軟質素材でパネル板表面を覆
   装しうるようにしたことを特徴とする目地材。