JP3079594B2 - アレー状光ヘッドの検査装置 - Google Patents

アレー状光ヘッドの検査装置

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JP3079594B2 JP3468391A JP3468391A JP3079594B2 JP 3079594 B2 JP3079594 B2 JP 3079594B2 JP 3468391 A JP3468391 A JP 3468391A JP 3468391 A JP3468391 A JP 3468391A JP 3079594 B2 JP3079594 B2 JP 3079594B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLEDプリンタ等のアレ
ー状光ヘッドを使用する装置に係り、特にアレー状光ヘ
ッドの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アレー状光ヘッドとして、例えばLED
素子、又はEL素子等を多数アレー状に配設し感光体に
光書き込みを行う装置がある。例えばLEDプリンタの
場合、多数のLED素子(例えば240DPIの配設間
隔の場合B4サイズでは2437個のLED素子)を一
列に配設したLEDヘッドを使用し、時分割駆動により
各LED素子を発光し感光体に印字データに従った光書
き込みを行う。
【0003】上述のようなアレー状光ヘッドの発光素子
には微細な信号線がワイヤボンディング等の方法により
接続され、印字信号の供給が行われる。しかし、これら
の発光素子の接続は極めて微細である為ボンディング部
のショート、信号線や素子間のショートや断線が生じる
場合がある。
【0004】そこでアレー状光ヘッドの製造後、検査装
置によりアレー状光ヘッドのショートや断線の検査が行
われている。従来、この検査はヘッド内の全ての素子を
順次1ドット毎に単独で発光させ、その発光光量をCC
Dセンサ等で個々に測定し、各素子が所定の発光光量を
満たしているかチェックするものであった。
【0005】
【従来技術の問題点】上記のような従来のアレー状光ヘ
ッドの検査装置では、個々の素子を単独で発光させ、そ
の光量が所定光量の範囲内であるか否か検査するもので
ある為、実際の光ヘッドを装置に実装した時と異なる検
査となっている。すなわち、実際にアレー状光ヘッドを
装置に装着した時は、同一LEDアレイチップ内で複数
のLED素子が発光するのが通常である。したがって、
実装時に一つのLEDアレイチップに供給される電流の
総和、即ち後述する共通電極に流れるコモン電流と、検
査時に1個のLED素子を発光させる時のコモン電流で
はその電流値が異なる。また、LEDアレイチップとL
EDアレイチップを駆動する為のドライバ回路の配設関
係によっても各LEDアレイチップへ供給される電流値
が異なる。例えば、ドライバ回路に近い位置に配設され
たLEDアレイチップでは比較的大きな電流が供給さ
れ、ドライバ回路に遠い位置に配設されたLEDアレイ
チップでは配線抵抗の関係から供給電流が一般に少な
い。
【0006】そして、LED素子の発光光量は供給され
る電流の大小で異なる。したがって実機では(実際に
は)、上述のようにLEDアレイチップに供給されるコ
モン電流が異なり、またLEDアレイチップの配設位置
により供給電流が異なるにもかかわらず、単品での検査
時にはヘッド内のLED素子を1ドット毎に単独で発光
し、その発光光量を個々に測定して検査していた為確実
な検査はできなかった。
【0007】
【発明の目的】本発明は上記従来の問題点に鑑み、アレ
ー状光ヘッドの検査を実際に装置に装着された時と同じ
条件で行い、確実な検査を行うことを可能としたアレー
状光ヘッドの検査装置を提供することを目的とする。
【0008】
【発明の要点】本発明は上記目的を達成する為に、複数
の発光素子よりなるチップを複数並べ、印字データに従
って各チップ毎に順番に発光させることにより感光体に
光書き込みを行うアレー状光ヘッドの検査装置におい
て、前記発光素子を各チップ内で順番に第1の所定電流
により発光させる第1の発光制御手段と、各発光素子の
光量を測定する第1の測定手段と、該第1の測定手段に
より測定された光量を記憶する第1の記憶手段と、所定
光量範囲外の光量が測定された発光素子を不良発光素子
として判別する判別手段と、各チップ毎に該チップ内の
全発光素子を第2の所定電流により発光させる第2の発
光制御手段と、各チップ光量を測定する第2の測定手段
又は前記第1の測定手段と、前記第1又は第2の測定手
段により測定された光量を記憶する第2の記憶手段と、
各チップ間の光量差が所定値以上のとき不良チップと判
別する判別手段を有することを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。図2は本実施例のアレー状光ヘッドの
検査装置のシステムブロック図である。同図において、
検査装置1はパーソナルコンピュータ(以下単にコンピ
ュータと呼ぶ)2、ヘッド制御回路3、LEDヘッド
4、モータ制御回路5、モータ6、光センサ7、測定回
路8、回転軸9で構成されている。コンピュータ2は本
実施例の検査装置1全体のシステム制御、及び検査デー
タの管理を行う。このコンピュータ2内には後述するデ
ータを記憶する第1の記憶手段及び第2の記憶手段とし
てのメモリがあり、また不図示のCPUはメモリに記憶
された光量データの良/不良を判別する判別手段として
の働きも行う。
【0010】第1の発光制御手段及び第2の発光制御手
段としてのヘッド制御回路3は、コンピュータ2の指示
に基づいてLEDヘッド4の発光制御を行う。例えば、
アレー状に配設された各LEDアレイチップ内のLED
素子を順番に発光させる信号、又はLEDアレイチップ
内のLED素子を全部発光させる信号を出力し、LED
素子を発光制御する。モータ制御回路5は同じくコンピ
ュータ2の指示に基づいてモータ6の駆動制御を行う。
例えば、上述のLED素子の発光タイミングに合わせて
発光するLED素子の直下へ光センサ7を移動する。
尚、光センサ7の矢印方向への移動はモータ6の軸6′
に取り付けられた回転軸9を介して行われる。
【0011】光センサ7はCCDで構成され、LED素
子の発光光量を受光し、その受光光量に対応した電圧値
のデータを第1,第2の測定手段の一部である測定回路
8へ出力する。測定回路8は入力する電圧値のデータを
サンプリング信号に同期して抽出しデジタルデータに変
換し、コンピュータ2へ出力する回路である。図1は測
定回路8の具体的な回路ブロック図である。測定回路8
は光センサ7からの光量データを入力するセレクタ1
4、平滑化回路15、サンプルホールド回路(以下S/
H回路という)16、アナログデジタルコンバータ(以
下A/Dコンバータという)17で構成されている。セ
レクタ14は上記光センサ7から出力されるLED素子
の光量データを平滑化回路15を介してS/H回路16
へ出力するか、又は直接S/H回路16へ出力するか切
り換える回路である。このセレクタ14への切り換え指
示は不図示の制御線を介してコンピュータ2の指示に基
づいて行われる。例えば、LED素子を1個ずつ発光し
個々のLED素子の発光光量を検査する時は、光センサ
7から出力される光量データを直接S/H回路16へ出
力する。また、同じLEDアレイチップ10内にあるL
ED素子を全部発光させ光量検査を行う時は光センサ7
からの光量データを平滑化回路15へ出力する。尚、光
センサ7はLED素子1個ずつの発光を検出する構成の
時は第1の測定手段の一部として構成され、LED素子
全部の発光を検出する構成の時は第2の測定手段の一部
として構成される。
【0012】平滑化回路15は同じLEDアレイチップ
10内の全LED素子からの光量を平滑化し、S/H回
路16へ出力する。S/H回路16はコンピュータ2か
ら出力されるサンプリング信号Sの出力に同期して平滑
化された光量データ、又はセレクタ14を介して直接S
/H回路16へ出力された光量データをサンプリング
し、A/Dコンバータ17へ出力する。A/Dコンバー
タ17は供給されたサンプリングデータをデジタルデー
タに変換しコンピュータ2へ出力する。尚、コンピュー
タ2はヘッド制御回路3、モータ制御回路5へ出力する
指示信号と同期した信号を上述のサンプリング信号とし
てS/H回路16へ出力する。
【0013】また、図3は上述の検査装置1の被測定物
であるLEDヘッド4の構成を説明する図である。本実
施例で説明するLEDヘッド4は、例えばLEDプリン
タに使用され、LEDプリンタ内の感光体に印字データ
に従った光書き込みを行う装置である。LEDヘッド4
は同図に示す如く、1チップ当たり64個のLED素子
を一列に配設したLEDアレイチップ10を複数並べて
構成され、さらにセグメントドライバー回路11、セグ
メント電極12、コモン電極13等で構成されている。
【0014】セグメントドライバー回路11は、LED
アレイチップ10内のLED素子へ印字データに基づく
印字信号を出力する回路である。但し、本実施例の検査
装置による検査動作の際には前述のヘッド制御回路3か
ら出力される検査信号に基づいてLED素子を順次発光
させる。このセグメントドライバー回路11には端子1
1aを介してヘッド制御回路3から検査信号が供給さ
れ、端子11bを介してクロック信号が供給される。セ
グメントドライバー回路11はこのクロック信号に同期
して検査信号として、例えば64ドットの中の1素子を
発光させる信号、又は全ドットを発光させる信号が入力
すると端子11cを介してラッチ信号が供給される。こ
のラッチ信号の供給と同期して、セグメントドライバー
回路11にラッチされた64ドットのデータがセグメン
ト電極12を介してLEDアレイチップ10へ出力され
る。
【0015】LEDアレイチップ10は複数個一列に並
べられ、例えば本実施例のLEDヘッド4を適用するL
EDプリンタが最大B4サイズの用紙まで印字できる仕
様であるとすれば、38個のLEDアレイチップ10−
1〜10−38が配設される。すなわち、LEDヘッド
4の印字密度を240DPIとすると、B4サイズ用紙
の幅が257mmであるので257×240/25. 4×
64の計算式から38個のLEDアレイチップ10−1
〜10−38が必要となるからである。
【0016】また、このLEDアレイチップ10−1〜
10−38とセグメントドライバー回路11の接続は、
64本のセグメント電極12−1〜12−64を介して
行われている。すなわち、38個のLEDアレイチップ
10−1〜10−38の各々の入力I1 〜I64に対応し
てセグメント電極12−1〜12−64が接続され、さ
らにこのセグメント電極12−1〜12−64が対応す
るセグメントドライバー回路11の出力O1 〜O64に接
続されている。したがって、セグメントドライバー回路
11の出力O1 から出力される検査信号は全てのLED
アレイチップ10−1〜10−38の入力I1 に供給さ
れ、同様に他のセグメントドライバー回路11の出力O
2 〜O64から出力される検査信号も全てのLEDアレイ
チップ10−1〜10−38の対応する入力I2 からI
64に供給される。
【0017】そして、38個のLEDアレイチップ10
−1〜10−38の選択はコモン電極13を介して前述
のヘッド制御回路3から出力される選択信号により行わ
れる。すなわち、コモン電極13−1に選択信号が出力
される時LEDアレイチップ10−1が選択され、コモ
ン電極13−2に選択信号が出力される時LEDアレイ
チップ10−2が選択され、以下順次選択信号の出力に
よりLEDアレイチップ10−3から10−38が選択
できる。
【0018】以上のような構成の検査装置1において、
以下にLEDヘッド4の検査動作を説明する。先ず、被
検査物であるLEDヘッド4を検査装置1にセットし、
必要な信号線の接続を行い、コンピュータ2のキーボー
ド2′を操作して必要な検査指示を行うと、コンピュー
タ2からヘッド制御回路3、及びモータ制御回路5へ対
応する指示信号が所定のタイミングで出力される。ヘッ
ド制御回路3はこの指示信号に基づいて、先ずLED素
子を1ドット毎に発光し各LED素子の発光光量の検査
処理を実行する。
【0019】この検査処理はLEDアレイチップ10−
1内のLED素子から順次発光光量を検査するものであ
り、先ずLEDアレイチップ10−1内の最も端に位置
するLED素子10−1−1のみ発光させる信号を出力
する。すなわち、セグメントドライバー回路11に“1
000・・・”の検査信号を順次出力し、この信号をク
ロック信号に同期してセグメント電極12へ供給する。
また、この時LEDアレイチップ10−1へ共通電極1
3−1を介して選択信号を出力する。その後ラッチ信号
を出力し、セグメントドライバー回路11の出力O1 〜
O64からLEDアレイチップ10−1に検査信号“10
00・・・”を供給し、LEDアレイチップ10−1の
最端に位置するLED素子10−1−1のみ発光させ
る。この時、モータ制御回路5の制御により光センサ7
をLED素子10−1−1の直下へ移動し、LED素子
10−1−1の発光光量を検出させる。
【0020】またこの時、セレクタ14はコンピュータ
2の指示により光センサ7の検出データを直接S/H回
路16へ出力するよう切り換え処理されており、光セン
サ7で受光した光量データはS/H回路16へ直接出力
され、コンピュータ2のサンプリング信号に基づいてサ
ンプリングされる。そして、A/Dコンバータ17でデ
ジタルデータに変換されコンピュータ2内のメモリに記
憶される。
【0021】次に、ヘッド制御回路3は上述のLED素
子の隣りの素子を発光すべく、セグメントドライバー回
路11へ検査信号“0100・・・”を出力し、LED
アレイチップ10−1内の対応するLED素子10−1
−2を発光する。そして上述と同様に、モータ6を駆動
して光センサ7の位置を発光するLED素子10−1−
2の直下に移動させ発光光量を受光する。以下同様にし
て、順次LEDアレイチップ10−1内の発光素子をヘ
ッド制御回路3から出力される検査信号に従って発光さ
せ、光センサ7で検出した光量データのデジタル値をコ
ンピュータ2のメモリに記憶する。
【0022】このようにしてLEDアレイチップ10−
1内に配設されるLED素子の発光光量を全て記憶した
後、LEDアレイチップ10−2、10−3、・・・の
順に同様の測定処理を行い、この間各LED素子の発光
光量のデータをコンピュータ2のメモリに記憶する。
尚、図4はこのようにして各LED素子を順次発光して
得られた光量データをプロットした図である。尚、同図
に示す主走査方向はLED素子の配設方向(LEDアレ
イチップ10の配設方向)を示す。
【0023】コンピュータ2はメモリに記憶した光量デ
ータを読み出し、各LEDアレイチップ10−1〜10
−38に配設されたLED素子(例えば前述の2437
個のLED素子)の発光光量が全て基準値の範囲内か判
断する。例えば、所定光量範囲を同図に示すスレッショ
ルドレベルの下限及び上限である−Th〜+Thであるとす
れば、CPUは光量データが−THから+TH間のデータで
あるか否か判断する。そして、1個のデータ(LED素
子)でも上記範囲外であれば、そのLEDヘッド4は不
良と判断する。
【0024】次に、上述の検査によりLED素子に不良
が発見されなかった時は本実施例の特徴でもあるLED
アレイチップ10間、及びLED素子間の光量バランス
の検査を行う。
【0025】この検査は各LEDアレイチップ10毎に
同じLEDアレイチップ10内のLED素子を全部発光
させ、LED素子10−1−1から10−1−64の発
光光量を検査するものである。すなわち、先ずセグメン
トドライバー回路11に“1111・・・”の信号を出
力し、ラッチ信号の出力に同期してこの信号をLEDア
レイチップ10−1へ出力しLEDアレイチップ10−
1内の全てのLED素子を発光させる。そして、モータ
制御回路5の制御により光センサ7をLED素子10−
1−1の直下からLED素子10−1−64の位置まで
順次移動し、その間64個のLED素子の発光光量を検
出する。尚、光センサ7はLED素子10の1素子だけ
を検知するセンサを移動させながら用いてもよいし、あ
るいは全ドットを測定できるものでもよい。また1素子
毎の測定用とチップ毎の測定用を別のセンサとしてもよ
い。
【0026】この時、セレクタ14はコンピュータ2の
指示により光センサ7の検出データを平滑化回路15へ
出力するように切り換え処理されており、光センサ7で
受光した光量データは平滑化回路15へ出力される。平
滑化回路15では64個の光量データを平滑化し平均値
の光量データとしてS/H回路16へ出力する。この
時、コンピュータ2からS/H回路16へサンプリング
信号が出力され、平滑化回路15で平均化された光量デ
ータはA/Dコンバータ17を介してコンピュータ2内
のメモリに記憶される。
【0027】このようにしてLEDアレイチップ10−
1内に配設されるLED素子の発光光量を測定した後、
LEDアレイチップ10−2、10−3、・・・の順に
同様の測定処理を行い、この間各LED素子の発光光量
の平滑値のデータをコンピュータ2のメモリに記憶す
る。このようにして得られた結果を示す光量特性図が図
5(a)、(b)である。ここで、同図(a)はLED
アレイチップ10への供給電流(コモン電流)が少ない
時の光量特性を示し、同図(b)はLEDアレイチップ
10への供給電流(コモン電流)が多い時の光量特性を
示す。すなわち従来例でも説明したように、コモン電流
が多い時には各LEDアレイチップ10間でのLED素
子の発光光量のバラツキが大きく、本実施例では同図
(b)に示す如く電流値が大きい時、主走査方向に対し
て中央でLED素子の発光光量が大きくなっている。こ
の理由は図3にも示す如く、セグメントドライバー回路
11がアレー状に配設されたLEDアレイチップ10−
1〜10−38の中央近くに配設され、距離が短く従っ
て配線抵抗の小さい中央あたりに配設されたLEDアレ
イチップ10内のLED素子へ多くの電流が流れるから
である。
【0028】また、本実施例の検査装置では同図
(a)、(b)に示す光量の最大値PMAXと最小値PMIN
の差を百分率で示した光量バランスが所定値以上の時
CPUにより不良と判断する。尚、図6はコモン電流I
Fを変えた時の印字率に対する光量バランスの一例を示
す図である。ここで、印字率とは同一LEDアレイチッ
プ10内で発光する割合をいい、本実施例では全部のL
ED素子を発光させて検査しているので印字率は100
%であり、光量バランスの最大変化状態を検出すること
ができる。
【0029】例えば、この場合同図に示す如く光量バラ
ンス20パーセント以上を不良とするならば、コモン電
流IF の最大値は約10mAであり、上述の検査によりこの
範囲内に光量バランスが入らない時不良と判断される。
尚、上記最大許容値20%は使用する感光体等の特性に
より定まるものである。
【0030】以上のように、本実施例はLED素子の発
光を個々に検査して発光光量の不良を検査すると共に、
各LEDアレイチップ10間の光量バランスの違いやコ
モン電流の大きさに対応して変化するLED素子の発光
光量のバランスも検査し、より実機に近い状態でLED
ヘッドの検査を行うものである。
【0031】尚、本実施例においてはLEDアレイチッ
プ10を38個で構成し、LEDアレイチップ10内の
LED素子を64個として説明したが、本発明はこれら
の具体的素子数等に限定されないことは勿論である。
【0032】また、発光素子を1ドットずつ発光させる
ことにより主走査方向の光プロファイルを作成すること
ができ、主走査方向の発光サイズを決定するのに利用で
きる。
【0033】また光センサ7とLEDヘッド4を副走査
方向に電子写真のプロセススピードで相対移動させ、副
走査方向の書き込み周期で発光させることにより副走査
方向の光プロファイルを作成することができる。これに
より副走査方向の発光サイズあるいは発光時間を決定す
るのに利用できる。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればアレー状光ヘッドの検査を実装時に近い状態で行え
るので、個々の発光素子の不良と共に光量バランスの不
良も検査でき、より確実なLEDヘッドの検査を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のアレー状光ヘッドの検査装置の測定
回路の回路ブロック図であるである。
【図2】一実施例のアレー状光ヘッドの検査装置のシス
テムブロック図である。
【図3】アレー状光ヘッドの配線図である。
【図4】LED素子を個々に発光して検査した時の光量
データをプロットして示す図である。
【図5】LEDアレイチップ内のLED素子を全発光し
て検査した時の光量データを特性図である。
【図6】コモン電流を可変した時の光量バランスの特性
図である。
【符号の説明】
1 検査装置 2 コンピュータ 3 ヘッド制御回路 4 LEDヘッド 5 モータ制御回路 6 モータ 7 光センサ 8 測定回路 9 回転軸 11 セグメントドライバー回路 12、12−1〜12−64 セグメント電極 13 共通電極 14 セレクタ 15 平滑化回路 16 S/H回路 17 A/Dコンバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝見 貢 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−31030(JP,A) 特開 平1−297271(JP,A) 特開 平4−239664(JP,A) 特開 平3−246365(JP,A) 実開 平1−141476(JP,U) 特表 平4−500046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02 H01L 33/00 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子よりなるチップを複数並
    べ、印字データに従って各チップ毎に順番に発光させる
    ことにより感光体に光書き込みを行うアレー状光ヘッド
    の検査装置において、前記発光素子を各チップ内で順番
    に第1の所定電流により発光させる第1の発光制御手段
    と、各発光素子の光量を測定する第1の測定手段と、該
    第1の測定手段により測定された光量を記憶する第1の
    記憶手段と、所定光量範囲外の光量が測定された発光素
    子を不良発光素子として判別する判別手段と、各チップ
    毎に該チップ内の全発光素子を第2の所定電流により発
    光させる第2の発光制御手段と、各チップ光量を測定す
    る第2の測定手段又は前記第1の測定手段と、前記第1
    又は第2の測定手段により測定された光量を記憶する第
    2の記憶手段と、各チップ間の光量差が所定値以上のと
    き不良チップと判別する判別手段を有することを特徴と
    するアレー状光ヘッドの検査装置。
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