JP3079525B2 - テープカセットハーフの2色成形用金型 - Google Patents

テープカセットハーフの2色成形用金型

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JP3079525B2 JP15697292A JP15697292A JP3079525B2 JP 3079525 B2 JP3079525 B2 JP 3079525B2 JP 15697292 A JP15697292 A JP 15697292A JP 15697292 A JP15697292 A JP 15697292A JP 3079525 B2 JP3079525 B2 JP 3079525B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1635Making multilayered or multicoloured articles using displaceable mould parts, e.g. retractable partition between adjacent mould cavities

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットハーフ
の2色成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、オーディオカセットテープにお
いては、図4に示すように、一対の回転自在のハブ1に
巻装された磁気テープ2をカセット3内に収納してい
る。このテープカセット3は、一般的に、一対の箱状の
カセットハーフ3a,3bを結合して構成されている。この
カセットハーフ3a,3bは、樹脂成形品であるが、底壁で
ある長方形状の主板部4の各辺から側壁5,6,7が同
方向へ抜勾配分傾斜して屈曲している。また、前記主板
部4の前側中央には膨出部8があり、この膨出部8にお
いて、前側の側壁5には、露出部分のテープを押さえる
前歯部(図示していない)がある。さらに、前記主板部
4の中央部には、それぞれハブ1を回転自在に支持する
左右一対のハブ受け部10がある。また、カセットテープ
では、一般的に、テープ巻径を外側から透視可能として
いるが、そのために、前記図4に示す従来のテープカセ
ット3においては、主板部4において、両ハブ受け部10
間の位置に小さな透明窓11を設けている。しかし、この
ような小さな透明窓11では、視認性が悪く、テープ巻径
を確認しにくい。一方、従来より、全体を透明にしたテ
ープカセット3もあるが、これでは、内部のリブやガイ
ドローラなどの余計なものまで見え、見た目がよくな
い。一方、図5に示すように、従来より、両ハブ受け部
10を含むような大きな透明窓12を主板部4に設けたテー
プカセット3もある。
【0003】ところで、前述のような透明窓11,12を有
するカセットハーフ3a,3bは、2色成形される。2色成
形においては、まず、透明窓を除くカセットハーフ3a,
3bの形状をした1次側キャビティを金型部材間に形成し
て、この1次側キャビティ内に不透明な1次側樹脂を充
填する。つぎに、金型部材および前記1次側キャビティ
内で固化した1次側樹脂間に透明窓11,12の形状をした
2次側キャビティを形成して、この2次側キャビティ内
に透明な2次側樹脂を充填する。また、キャビティに溶
融樹脂を流し込むゲートは、主板部4や透明窓11,12の
表面にスピアやバルブを設けたダイレクトゲートとして
設けることもあるが、例えば、主板部4の表面にゲート
跡が生じると、外観性が悪くなるので、1次側キャビテ
ィへの1次側ゲートを前側の側壁5の前歯部に対応する
位置へのトンネルゲートとしたものもある。しかし、1
次側ゲートを前歯部に対応する位置にのみ設けると、特
に図5に示すように透明窓11,12が大きい場合、1次側
キャビティへの1次側樹脂の充填に支障をきたし、成形
されたカセットハーフ3a,3bに反りを生じたりするおそ
れがある。そして、このような反りが生じると、ヘッド
に対するテープの傾きが生じたりして、再生特性に悪影
響を及ぼす危険性がある。そこで、反りの発生を防ぐた
めに、前歯部に加えて、左右両側の側壁7の後部や後側
の側壁6に対応する位置にもトンネルゲートからなる2
次側ゲートを設けたりしている。しかし、加工が面倒な
トンネルゲートを多数設けるのは、金型製作上不利であ
る。また、トンネルゲートの場合、マニホールドやスピ
アなどはあっても、このスピアやバルブゲートからトン
ネルゲートまでのサブランナー内の樹脂は無駄になるの
で、多くのトンネルゲートを設ければ、それだけ、樹脂
の無駄が多くなる。さらに、1つのキャビティに対して
複数のゲートを設けると、これらゲートからの樹脂の流
れの合流部にウェルドラインが生じ、外観性が損なわ
れ、悪くすると、強度も損なわれる。しかも、複数のゲ
ートが偏った位置にあると、ウェルドラインがカセット
ハーフ3a,3bの中央からずれたり、斜めに生じたりし
て、外観性をいっそう損なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
テープカセットにおいては、主板部にのみ透明窓を設け
ていたため、視認性が悪く、テープ巻径を確認しにくい
問題があった。一方、従来より、全体を透明にしたテー
プカセットもあるが、これでは、内部のリブやガイドロ
ーラなどの余計なものまで見え、見た目がよくない問題
があった。さらに、前述のような透明窓を設けることに
より、2色成形にあたって、成形不良や金型製作上の問
題もきたしていた。
【0005】このような問題点を解決するための一方策
は、カセットハーフをその長手方向に貫いて透明窓を設
けることである。すなわち、左右方向一側壁の先端縁か
ら主板部を貫いて他側壁の先端縁に至る透明窓を設ける
ことである。これにより、テープ巻径の視認性が向上す
る。また、カセットハーフにおける不透明部分は、透明
窓により完全に2つに分断されるので、もちろん2色成
形に際しては、1つのカセットハーフについて2つ形成
される1次側キャビティのそれぞれに1次側ゲートを設
けなければならないが、このような透明窓の前後部分の
完全な分断により、かえって成形不良が生じにくくな
る。
【0006】そこで、本発明は、一側壁から底壁を貫い
て他側壁に至る部分が2次側樹脂からなり、他の部分が
1次側樹脂からなるテープカセットハーフを成形できる
2色成形用金型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、底壁の周囲から同側へ屈曲した側壁を有
するとともに、テープを巻装するハブを回転自在に支持
する一対のハブ受け部を前記底壁に有するテープカセッ
トハーフの2色成形用金型において、第1の金型部材
と、この第1の金型部材に対して開閉自在の第2の金型
部材と、この第2の金型部材にその開閉方向と同方向へ
移動可能に組み込まれ前記第1の金型部材に対して開閉
する第3の金型部材と、前記第1の金型部材および第2
の金型部材のうちの一方に前記開閉方向と交わる方向へ
移動可能に組み込まれ前記第1の金型部材に対して摺動
するとともに第3の金型部材に対してその両側から開閉
する一対の第4の金型部材と、前記第2の金型部材に一
体的に設けられテープカセットハーフのハブ受け部の端
面を形成する第5の金型部材とを備え、前記第3の金型
部材は、テープカセットハーフにおける底壁の一側縁か
ら他側縁に至る一部分に対応するキャビティ部分を閉塞
するとともに前記ハブ受け部の周囲を形成するものであ
り、前記第4の金型部材は、前記キャビティ部分に連続
しテープカセットハーフにおける相対する側壁の一部分
に対応するキャビティ部分を閉塞するものである。
【0008】
【作用】本発明のテープカセットハーフの2色成形用金
型では、箱状2色成形品であるテープカセットハーフの
2色成形時、第1の金型部材と第5の金型部材を含めた
第2の金型部材とを型締した上で、まず、この第2の金
型部材に組み込まれた第3の金型部材を第1の金型部材
に突き当てるとともに、第1の金型部材または第2の金
型部材に組み込まれた一対の第4の金型部材を第3の金
型部材の両側に突き当てる。この状態で、第3の金型部
材がテープカセットハーフの底壁の一側縁から他側縁に
至る一部分に対応するキャビティ部分を閉塞するととも
に、第4の金型部材が前記キャビティ部分に連続しテー
プカセットハーフの相対する側壁の一部分に対応するキ
ャビティ部分を閉塞し、金型部材間に1次側キャビティ
が形成される。そして、この1次側キャビティに1次側
樹脂を充填し、この充填した1次側樹脂が固化した後、
第3の金型部材を第1の金型部材および第2の金型部材
の開閉方向に移動させて第1の金型部材から若干離すと
ともに、両第4の金型部材を第1の金型部材に沿い前記
開閉方向と交わる方向へ移動させて第3の金型部材から
若干離す。この状態で、金型部材および前記1次側キャ
ビティ内で固化した1次側樹脂間に2次側キャビティを
形成し、この2次側キャビティに2次側樹脂を充填す
る。この2次側樹脂によりテープカセットハーフのハブ
受け部も形成されるが、ハブ受け部の周囲が第3の金型
部材により形成される一方、ハブ受け部の端面は、第2
の金型部材に突き当たったままの第5の金型部材により
形成される。そして、充填した2次側樹脂が固化した
後、型開してテープカセットハーフを取り出す。こうし
て、ハブ受け部を含めて一側壁から底壁を貫いて他側壁
に至る部分が2次側樹脂からなり、他の部分が1次側樹
脂からなるテープカセットハーフが得られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明のテープカセットハーフの2色
成形用金型の一実施例について、図1から図3を参照し
ながら説明する。本実施例の2色成形用金型により成形
される箱状2色成形品は、図3に示すようなカセットテ
ープに用いられるテープカセットハーフ3a,3bである。
図3に示すカセットテープは、先に説明した図4や図5
に示すカセットテープと同様の構成を有しているので、
対応する部分には同一符号を付して、その説明を省略す
る。そして、図3に示すカセットハーフ3a,3bでは、透
明窓13がカセットハーフ3a,3bをその長手方向に貫くも
のとなっている。すなわち、透明窓13は、左右方向一側
壁7の先端縁から主板部4を貫いて前記一側壁7と相対
する側壁7の先端縁に至るものとなっており、一対のハ
ブ受け部10を含んでいる。したがって、一対のカセット
ハーフ3a,3bを結合してなるテープカセット3には、そ
の全周に渡る透明窓13がある。
【0010】図1および図2に示すように、前記カセッ
トハーフ3a,3bの2色成形に用いる金型は、互いに図示
上下方向に移動して開閉する第1の金型部材である固定
型21と可動型22とを備えている。前記固定型21は、箱状
のカセットハーフ3a,3bの外面を形成するものであり、
前記可動型22は、カセットハーフ3a,3bの内面を形成す
るものである。前記可動型22は、第2の金型部材である
可動型本体23に、第3の金型部材である第1の可動コア
部材24と、この第1の可動コア部材24の両側に位置する
第4の金型部材である一対の第2の可動コア部材25とが
組み込んである。前記第1の可動コア部材24は、油圧シ
リンダー装置などの駆動により可動型本体23に対して上
下動し、固定型21に対し開閉して、金型内に形成される
キャビティのうち、カセットハーフ3a,3bの主板部4の
透明窓13に対応する部分を塞ぐものである。また、前記
両第2の可動コア部材25は、油圧シリンダー装置などの
駆動により可動型本体23に対して図示水平方向に移動
し、固定型21の図示下面をそれぞれ摺動するとともに、
第1の可動コア部材24に対し開閉して、金型内に形成さ
れるキャビティのうち、カセットハーフ3a,3bの両側壁
7の透明窓13に対応する部分をそれぞれ塞ぐものであ
る。すなわち、前記第1の可動コア部材24は、ハブ受け
部10の周囲を含めて透明窓13の内面を形成するものであ
り、第2の可動コア部材25は、両側壁7の透明窓13の外
面を形成するものである。なお、前記可動型22側には、
カセットハーフ3a,3bのハブ受け部10の端面を形成する
ための第5の金型部材である一対のピン26が設けられて
いる。これらピン26は、可動型本体23と一体であり、第
1の可動コア部材24に対して摺動するものである。そし
て、図1(a)および図2(a)に示すように、固定型
21と可動型22とを型締し、固定型21に第1の可動コア部
材24を突き当てるとともに、この第1の可動コア部材24
に両第2の可動コア部材25を突き当てた状態で、固定型
21と可動型22との間に1次側キャビティ27が形成され、
この1次側キャビティ27に1次側樹脂を充填した後、図
1(b)および図2(b)に示すように、固定型21から
第1の可動コア部材24が離れるとともに、この第1の可
動コア部材24から両第2の可動コア部材25が離れて、固
定型21と可動型22と1次側キャビティ27内で固化した1
次側樹脂P1との間に2次側キャビティ28が形成されるよ
うになっている。特に、1つのカセットハーフ3a,3b用
の1次側キャビティ28は、可動コア部材24,25により完
全に2つに分断されたものとなる。また、前記固定型21
には、前記分割された両1次側キャビティ27へそれぞれ
開口する複数の1次側ゲート29と、前記2次側キャビテ
ィ28へ開口する2次側ゲート30とが形成されている。前
記1次側ゲート29は、型締時に固定型21と可動型本体23
との間に形成されるサブランナー31から側壁5、側壁6
あるいは側壁7に対応する位置へ開口するトンネルゲー
トとなっている。一方、前記2次側ゲート30は、スピア
あるいはバルブを内蔵したダイレクトゲートとなってお
り、主板部4の中央に対応する位置へ開口している。
【0011】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。テープカセットハーフ3a,3bの成形時には、
まず、図1(a)および図2(a)に示すように、固定
型21とピン26を含めた可動型22とを型締し、かつ、固定
型21の図示下面に第1の可動コア部材24を突き当てると
ともに、この第1の可動コア部材24の両側面に両第2の
可動コア部材25をそれぞれ突き当てる。この状態で、透
明窓13に相当する2次側キャビティ28部分は可動コア部
材24,25により閉塞されて、固定型21と可動型22との間
に、1つのカセットハーフ3a,3bにつき2つに分断され
た1次側キャビティ27が形成される。そして、1次側ゲ
ート29から1次側キャビティ27内に不透明な1次側樹脂
P1を射出して充填する。これにより、カセットハーフ3
a,3bにおける透明窓13以外の部分を成形する。つい
で、1次側キャビティ27内に充填された1次側樹脂P1が
固化した後、図1(b)および図2(b)に示すよう
に、可動型本体23に対して可動コア部材24,25を移動さ
せる。その際、第1の可動コア部材24は、矢印Aで示す
ように、主板部4の厚さ分だけ図示下方すなわち固定型
21から離れる方向へ移動させ、両第2の可動コア部材25
は、矢印Bで示すように、固定型21の図示下面に沿って
側壁7の厚さ分だけ第1の可動コア部材24から離れる方
向へ移動させる。この状態で、固定型21と可動型22と1
次側キャビティ27内で固化した1次側樹脂P1との間に、
透明窓13の形状をした2次側キャビティ28が形成され
る。なお、ピン26は固定型21に突き当たったままであ
る。そして、2次側ゲート30から2次側キャビティ28内
に透明な2次側樹脂を射出して充填する。これにより、
透明窓13を成形する。ついで、2次側キャビティ28内に
充填された2次側樹脂が固化した後、固定型21と可動型
22とを型開して、成形されたテープカセットハーフ3a,
3bを離型させるとともに、取り出す。
【0012】前記実施例の構成によれば、可動型本体23
に、固定型21と可動型22との開閉方向に移動する第1の
可動コア部材24と、この第1の可動コア部材24の両側に
位置して前記開閉方向と直交する方向に移動する一対の
第2の可動コア部材25を組み込んだことにより、図3に
示すような一側壁7から主板部4を貫いて他側壁7に至
る透明窓13を有するカセットハーフ3a,3bを2色成形で
きる。これにより、全周に渡る透明窓13を有するテープ
カセット3を得られる。このように全周に渡る透明窓13
を有するテープカセット3は、テープ巻径の視認性に優
れ、例えば車内などの暗いところでもテープ巻径を容易
かつ確実に確認できる。これとともに、内部のリブやガ
イドローラなどの余計なものは見えず、見た目がよい。
しかも、デザインが斬新である。また、1つのカセット
ハーフ3a,3bについての1次側キャビティ27が透明窓13
を挟んで完全に2つに分断され、両1次側キャビティ27
は、それぞれまとまった形状になっているので、両1次
側キャビティ27にそれぞれ1次側ゲート29から樹脂を円
滑に充填できる。これにより、成形されるカセットハー
フ3a,3bに反りが生じにくくなり、再生特性の悪化を防
止できる。これとともに、両1次側キャビティ27に対し
てそれぞれ1つずつのみ1次側ゲート29を設ければよく
なる。したがって、ウェルドラインの発生を防止できる
とともに、金型製作や樹脂の節約の上でも有利である。
【0013】ところで、一側壁7から主板部4を貫いて
他側壁7に至る透明窓13を有するカセットハーフ3a,3b
を2色成形するには、前述のような固定型21および可動
型22の開閉方向と直交する方向へ移動する第2の可動コ
ア部材25に代えて、前記開閉方向と同方向へ移動する可
動コア部材により、側壁7の透明窓13に対応する部分を
閉塞することも考えられる。しかしながら、このような
可動コア部材は、厚さが側壁7の厚さと同じの非常に薄
いものとなるので、強度上の問題がある。これに対し
て、金型部材の強度の点では、前記実施例の構成が有利
である。
【0014】また、もしも可動型22側で第1の可動コア
部材24のみによりハブ受け部10を形成しようとすると、
固定型21および第1の可動コア部材24の一方に設けた凸
部を他方に設けた凹部に固定型21および可動型22の開閉
方向に挿脱自在にかつ摺動自在に嵌合する構造としない
限りは、2次側キャビティ28の形成時にハブ受け部10の
一端面全体が2次側キャビティ28となってしまい、ハブ
受け部10を形成することはできないが、前述のように凸
部を凹部に挿脱自在に嵌合する構造では、金型製作上凸
部と凹部との芯合わせに困難が生じ、この芯合わせが確
実に行われていないと、金型の作動不良を生じたり、磨
耗の速い進行によりバリが発生するなどの問題が生じる
おそれがある。しかしながら、本実施例においては、第
1の可動コア部材24によりハブ受け部10の周囲を形成す
る一方、このハブ受け部10の端面を形成するピン26を可
動型本体23に一体に設けたので、凸部を凹部に嵌合する
構造にすることなく、ハブ受け部10を形成でき、したが
って、金型製作が容易になるとともに、金型の作動不良
やバリの発生などの問題も防止できる。
【0015】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、1次側ゲート29をトンネルゲートと
し、2次側ゲート30をダイレクトゲートとしたが、1次
側ゲートをカセットハーフの主板部に対応する位置へ開
口するダイレクトゲートにすることなども可能である。
また、前記実施例では、透明窓を形成するための第3の
金型部材(第1の可動コア部材24)と第4の金型部材
(第2の可動コア部材25)とを可動型22側に組み込んで
いたが、一方または両方を固定型側に組み込むことも可
能である。さらに、前記実施例では、箱状2色成形品が
オーディオカセットテープ用のカセットハーフ3a,3bで
あったが、本発明は、オーディオカセットテープ以外の
磁気記録媒体用容器あるいは他の樹脂製容器などにも適
用できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、互いに開閉する第1の
金型部材と第2の金型部材とに加え、これら両者の開閉
方向と同方向へ移動して箱状2色成形品であるテープカ
セットハーフの底壁の一側縁から他側縁に至る一部分に
対応するキャビティ部分を閉塞する第3の金型部材と、
前記開閉方向と交わる方向へ移動して前記キャビティ部
分に連続するとともにテープカセットハーフの相対する
側壁の一部分に対応するキャビティ部分を閉塞する第4
の金型部材とを備えたので、一側壁から底壁を貫いて他
側壁に至る部分が2次側樹脂からなり、他の部分が1次
側樹脂からなるテープカセットハーフを2色成形でき
る。また、1次側キャビティが完全に2つに分断される
ことにより、成形不良などを防止できる。さらに、前記
開閉方向と同方向へ移動する金型部材により側壁に対応
するキャビティ部分を閉塞する場合よりも、各金型部材
の強度を高められる。また、テープカセットハーフのハ
ブ受け部の周囲を第3の金型部材により形成する一方、
ハブ受け部の端面を形成する第5の金型部材を第2の金
型部材に一体的に設けたので、第1の金型部材と第3の
金型部材とに相互に挿脱自在に嵌合する凸部および凹部
を形成するようなことなく、ハブ受け部を形成でき、前
記凸部および凹部がないことにより、金型製作が容易に
なるとともに、金型の作動不良やバリの発生などの問題
も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2色成形用金型の一実施例を示すカセ
ットハーフの長手方向に沿う断面図で、(a)は1次側
キャビティの形成時、(b)は2次側キャビティの形成
時を示している。
【図2】同上カセットハーフの短手方向に沿う断面図
で、(a)は1次側キャビティの形成時、(b)は2次
側キャビティの形成時を示している。
【図3】同上2色成形されたカセットハーフを用いたカ
セットテープ全体の斜視図である。
【図4】従来のカセットテープの一例を示す斜視図であ
る。
【図5】従来のカセットテープの他の例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ハブ 2 テープ 3a,3b テープカセットハーフ(箱状2色成形品) 4 主板部(底壁) 5 側壁 6 側壁 7 側壁 10 ハブ受け部 21 固定型(第1の金型部材) 23 可動型本体(第2の金型部材) 24 第1の可動コア部材(第3の金型部材) 25 第2の可動コア部材(第4の金型部材) 26 ピン(第5の金型部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−172624(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁の周囲から同側へ屈曲した側壁を有
    するとともに、テープを巻装するハブを回転自在に支持
    する一対のハブ受け部を前記底壁に有するテープカセッ
    トハーフの2色成形用金型において、第1の金型部材
    と、この第1の金型部材に対して開閉自在の第2の金型
    部材と、この第2の金型部材にその開閉方向と同方向へ
    移動可能に組み込まれ前記第1の金型部材に対して開閉
    する第3の金型部材と、前記第1の金型部材および第2
    の金型部材のうちの一方に前記開閉方向と交わる方向へ
    移動可能に組み込まれ前記第1の金型部材に対して摺動
    するとともに第3の金型部材に対してその両側から開閉
    する一対の第4の金型部材と、前記第2の金型部材に一
    体的に設けられテープカセットハーフのハブ受け部の端
    面を形成する第5の金型部材とを備え、前記第3の金型
    部材は、テープカセットハーフにおける底壁の一側縁か
    ら他側縁に至る一部分に対応するキャビティ部分を閉塞
    するとともに前記ハブ受け部の周囲を形成するものであ
    り、前記第4の金型部材は、前記キャビティ部分に連続
    しテープカセットハーフにおける相対する側壁の一部分
    に対応するキャビティ部分を閉塞するものであることを
    特徴とするテープカセットハーフの2色成形用金型。
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