JP3079064B2 - 化粧板 - Google Patents
化粧板Info
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Description
の建築材料や家具材料として使用される化粧板、特に、
使用後(施工後)における製品番号等の確認を容易に行
うことができる化粧板に関する。
料として使用される化粧板には、化粧面のデザインや厚
みなどが異なる多種多様な製品が存在するため、発注作
業や出荷作業を円滑に行うために、通常、その製品番号
等の製品情報が表示されるが、化粧板は、使用状態でそ
の化粧面が人の目に触れるため、そういった製品情報
は、化粧面の意匠を損なわないようにするため、化粧板
を梱包する梱包材や化粧板の裏面等、使用後(施工後)
に人の目に触れないところに表示するのが一般的であ
る。
に、使用後に人の目に触れないところに製品情報を表示
しておくと、施工後に、施主からクレームがあった場合
等、即座に使用している化粧板の製品番号等を確認する
ことができず、例えば、床材、壁材として使用されてい
る化粧板については、そのたび毎に化粧板を剥がして裏
面に表示してある製品番号を確認するといった手間のか
かる作業を行わなければならない。また、梱包材にだけ
製品情報を表示したものにあっては、施工後の製品確認
は極めて困難となる。
後)であっても、製品確認を容易に行うことのできる化
粧板を提供することにある。
め、この発明は、化粧面に、紫外線照射時に目視認識可
能な透明インキによって形成された製品情報の表示層を
備え、前記表示層の表面の艶と前記化粧面の艶とが略同
一である化粧板を提供するものである。
ンキによって形成された表示層の表面の艶と化粧面の艶
とが略同一であるため、通常は、その表示層の存在を目
視によりほとんど識別することができないが、その化粧
面に紫外線を照射することにより、即座に製品情報を明
確に目視確認できる。
前記表示層及び前記化粧面を覆う、透明または半透明の
オーバーコート層を設けておくと、表示層の表面及び化
粧面の凹凸状態が擬似的に均一化され、目視による表示
層の識別が全くできなくなる。
を付与しておくと、化粧面に形成された表示層の磨耗に
よる消滅が有効に防止される。
化粧面に、透明インキによって形成された製品情報の表
示層を設け、その表示層の表面と前記化粧面との間に、
前記化粧面を注視したときに、前記表示層の表示内容を
目視により認識できる程度の艶の差を持たせておくこと
で、化粧面の意匠をほとんど損なうことなく、容易に表
示内容を確認させることもできる。
施されている面という意味であり、例えば、基材上に貼
り付けられた化粧単板、化粧紙あるいは化粧樹脂含浸紙
等の表面のみならず、化粧単板、化粧紙等の表面に形成
された塗膜層等の表面、さらには、塗膜層が多層にわた
って形成されたものにあっては、その中間の塗膜層の表
面をも含む広い概念である。
参照して説明する。図1に示すように、この化粧板1
は、木材素材、ハードボード、中質ファイバーボード、
パーティクルボード、オリエンティッドストランドボー
ド(OSB)、合板等からなる基材11と、この基材1
1の片面に、酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤、ユリ
ア樹脂接着剤、ユリア樹脂・酢酸ビニル樹脂エマルジョ
ン混合接着剤、メラミン・ユリア共縮合接着剤等の接着
剤(図示せず)によって貼り付けられた化粧単板12
と、この化粧単板12の表面処理のために、ウレタン
系、アミノ系、アミノアルキッド系、ポリエステル系、
アクリル系等の樹脂塗料によって形成された塗膜層13
と、この塗膜層13の表面に形成された、製品番号等の
商品情報を表示した表示層14とから構成されている。
なお、前記塗膜層13を形成する樹脂塗料は、常温硬化
型、熱硬化型、紫外線硬化型のいずれのタイプのもので
あってもよい。
を発光する透明インキ、例えば、溶剤としてのメチルエ
チルケトン(95重量%)、樹脂成分としてのアルキッ
ド樹脂(3重量%)、蛍光染料としてのビスベンゾオキ
サゾリル誘導体(1重量%)及び酸化防止剤等の添加剤
(1重量%)からなるインキを、インクジェットマーカ
ーによって、前記塗膜層13の表面に吹き付けて印刷し
たものであり、印刷された状態では、前記溶剤が蒸発し
て、蛍光染料、添加剤等が樹脂成分に保持された状態と
なっている。
は、上述した、インクジェットマーカーによる吹き付け
の他、凸版、凹版または捺染等の建材用印刷機により印
刷することもできる。
してはメチルエチルケトン、エチルアセテート等が、樹
脂成分としてはアルキッド樹脂、ウレタン樹脂等が、蛍
光染料としてはビスベンゾオキサゾリル誘導体、ナフタ
ルイミド誘導体等がそれぞれ適しており、各成分量は、
発光強度、使用する印刷装置等を考慮して、適宜設定す
ればよい。
表示層14が透明インキによって形成されているため、
通常の状態では、その表示層14の存在をほとんど識別
することができないが、紫外線を照射したときには、表
示層14の蛍光染料が可視光を発光し、その表示内容を
目視により容易に確認することができる。
工した場合、通常の状態では、表示層14の存在を目視
によりほとんど認識することができないので、表示層1
4の存在によって、化粧板1の化粧面の意匠が損なわれ
ることがない。
の製品番号等を確認したい場合は、携帯の紫外線照射装
置等によって、その化粧面に紫外線を照射するだけで、
前記表示層14部分が発光し、即座にその製品番号等の
製品情報を目視により確認することができる。
の状態では、ほとんど表示層14の存在を識別できない
が、表示層14の表面と塗膜層13の表面とでは、それ
ぞれ艶が異なるため、光線の加減によっては、その艶の
差によって、前記表示層14の存在を目視により識別で
きる場合がある。
可能な状態を防止するため、塗膜層13の表面の艶と表
示層14の表面の艶とを、略同一に設定しておくことが
望ましい。具体的には、両者の艶の差を、10グロス以
内、好ましくは2〜3グロス以内に設定しておくことが
望ましい。
ため、塗膜層13が着色されていてもよいことはいうま
でもない。
を構成する樹脂塗料が完全に硬化した後に、前記表示層
14を形成したが、形成した塗膜層13がある程度硬化
した状態(最低でも指触したとき、指紋がつく程度の硬
化状態)で前記表示層14を形成すると、表示層14を
構成する透明インキ内の蛍光染料が塗膜層13に移行
し、塗膜層13が完全に硬化した状態では、移行した蛍
光染料が塗膜層13に定着する。
では、シンナー、酸性水溶液(5%酢酸水溶液等)、ア
ルカリ性水溶液(1%炭酸ナトリウム水溶液等)、マジ
ックインキ、水性インキ、クレヨン等が塗膜層13の表
面に付着した場合でも、これらによって、塗膜層13内
に移行した蛍光染料が溶出して塗膜層13の表面が汚染
されることがない。
膜層13に耐摩耗性を付与しておくと、磨耗により表示
層14自体が消滅しても、塗膜層13内に移行して定着
している蛍光染料の存在によって、製品番号等の表示が
完全に消失することがなく、長期間にわたって製品番号
等の表示が維持されるという効果もある。
アルキッド系塗料を、スプレーによって、前記化粧単板
12の表面に40g/m2 塗布して塗膜層13を形成
し、40℃で3分間乾燥させた後、塗膜層13の表面に
前記透明インキによって表示層14を形成し、40℃で
5時間乾燥させることで、塗膜層13を完全に硬化させ
る。
化粧板2は、前記化粧板1と同様に、基材21、化粧単
板22、塗膜層23及び紫外線照射時に発光する透明イ
ンキによって形成された、商品情報等を表示する表示層
24を備えており、さらに、前記塗膜層23及び前記表
示層24を覆う透明なオーバーコート層25が設けられ
ている。
表示層24の表面及び塗膜層23の表面の凹凸状態が擬
似的に均一化され、表示層24の表面の艶と塗膜層23
の表面の艶との差がなくなるので、通常の状態において
は、表示層24を全く目視により識別できないような状
態となる。
23と同様の塗膜を形成したり、ワックスを塗布した
り、合成樹脂フィルムを貼り付けたりすることによって
形成することができるが、いずれの場合も、透明または
半透明でなければならないことはいうまでもない。
て形成する場合は、前記表示層24を形成するための透
明インキに含まれている溶剤と同じ溶剤を含む溶剤型の
塗料を使用すると、透明インキの樹脂成分に一旦保持さ
れた蛍光染料が、その溶剤によって、オーバーコート層
25となる塗膜内に浮き上がってくるため、紫外線を照
射したときの発光強度が大きくなると共に奥行き感(立
体感)のある発色の良い仕上りとなる。
として使用する場合等は、長年の使用により、前記オー
バーコート層25及び表示層24が磨耗によって消失す
るので、前記オーバーコート層25に減磨剤等を混入す
ることによって、耐摩耗性を付与することが望ましく、
さらに、このオーバーコート層25の上に透明の塗膜層
を形成してもよい。
2の表面に形成された塗膜層23上に、表示層24を設
けているが、必ずしもこういった形態に限定されるもの
ではなく、例えば、図3に示す化粧板3のように、基材
31に貼り付けられた化粧単板32の表面に直接表示層
33を形成し、化粧単板32及び表示層33を覆うオー
バーコート層34を、化粧単板32の表面処理のための
塗膜層として設ける構成を採用することもできる。
であっても、塗膜層23の表面の艶と表示層24の表面
の艶とを略同一に設定してもよいことはいうまでもな
い。
可視光を発光する透明インキによって表示層を形成して
いるが、蛍光染料等を含まない透明インキによって表示
層を形成し、表示層を形成する下地の表面の艶と表示層
の表面の艶との差によって、表示内容を目視により確認
させるようにすることも可能である。
の差があることが要求されるが、上述したように、差が
大きすぎると、通常の状態でも表示層の存在が認識され
て、化粧単板等の意匠を損ねることにもなりかねないの
で、通常の状態では表示層の存在を認識できないが、化
粧板を注視したときに表示層による表示内容が確認でき
る程度の艶の差に設定しておく必要があり、具体的に
は、両者の艶の差が5〜10グロス程度であることが望
ましい。
粧面に、紫外線照射時に可視光を発光する透明インキに
よって、製品情報を表示する表示層を形成すると共にそ
の表示層の表面の艶と化粧面の艶とを略同一にしたた
め、化粧面の意匠を損ねることなく、紫外線の照射とい
う簡単な作業で、施工後の化粧板の製品番号等の製品情
報を容易に確認することができる。
半透明のオーバーコート層を設けたものにあっては、目
視による表示層の識別が全くできなくなるという効果が
ある。
された製品情報の表示層を備え、その表示層の表面と化
粧面とが、化粧面を注視したときに、表示層の表示内容
を認識できる程度の艶の差を有するものにあっては、化
粧面の意匠をほとんど損ねることなく、しかも、紫外線
照射装置等の道具を使用することなく、施工後の化粧板
の製品番号等の製品情報を確認することができる。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 化粧面に、紫外線照射時に目視認識可能
な透明インキによって形成された製品情報の表示層を備
え、 前記表示層の表面の艶と前記化粧面の艶とが略同一であ
る 化粧板。 - 【請求項2】 前記表示層及び前記化粧面を覆う、透明
または半透明のオーバーコート層を備えている請求項1
に記載の化粧板。 - 【請求項3】 前記オーバーコート層が耐摩耗性を有し
ている請求項2に記載の化粧板。 - 【請求項4】 化粧面に、透明インキによって形成され
た製品情報の表示層を備え、 前記表示層の表面と前記化粧面とが、前記化粧面を注視
したときに、前記表示層の表示内容を認識できる程度の
艶の差を有している化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09122941A JP3079064B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09122941A JP3079064B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10296916A JPH10296916A (ja) | 1998-11-10 |
JP3079064B2 true JP3079064B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=14848414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09122941A Expired - Fee Related JP3079064B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3079064B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5952610B2 (ja) * | 2012-03-28 | 2016-07-13 | ケイミュー株式会社 | 化粧建築板の製造方法 |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP09122941A patent/JP3079064B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10296916A (ja) | 1998-11-10 |
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