JP2003211618A - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JP2003211618A
JP2003211618A JP2002015475A JP2002015475A JP2003211618A JP 2003211618 A JP2003211618 A JP 2003211618A JP 2002015475 A JP2002015475 A JP 2002015475A JP 2002015475 A JP2002015475 A JP 2002015475A JP 2003211618 A JP2003211618 A JP 2003211618A
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JP
Japan
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layer
decorative
ink
synthetic resin
ink jet
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Application number
JP2002015475A
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English (en)
Inventor
Toyokuni Fujiwara
豊邦 藤原
Noriko Tamura
典子 田村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で簡便なインクジェット印刷方法であっ
ても、意匠性に優れた化粧板を提供する。 【解決手段】 基材1、接着剤層2、化粧層3からなる
化粧板において、化粧層3が透明な合成樹脂層6とイン
ク受理層5とインクジェット印刷層4からなり、インク
ジェット印刷層4を基材1側に配置するようにして、イ
ンク受理層5に浸透したインクジェット用インクを透明
な合成樹脂層6側から視認するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装材等に使
用される化粧板に関し、さらに詳しくは、化粧層がイン
クジェット印刷により形成される化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築内装材等に使用される化粧板
は、グラビア印刷により絵柄模様が施された化粧紙や、
プラスチックフィルム等の化粧シートを化粧層として、
合板、中密度繊維板(MDF)、パーティクルボード等
の木質基材、珪酸カルシウム板、スレート板等の不燃
板、FRP、アクリル板等のプラスチック板等、種々の
基材に貼り合わせて製造される。
【0003】通常、これらの化粧層は基材自体の模様を
隠蔽するために隠蔽性を有する処理が行われ、絵柄模様
を際だたせて化粧板に意匠を施している。これら各種の
化粧層に絵柄模様を施す印刷方法としてはグラビア印刷
によることが一般的であるが、大がかりな設備を必要と
することから、簡便に印刷できるインクジェットによる
印刷方法が注目されている。
【0004】このインクジェット用インクは、水性タイ
プ、油性タイプのインクがあるが、内装用建材等に使用
する場合にはVOC等の対環境問題の点から、一般には
水性タイプが多く用いられ、また、耐光性の点からは染
料タイプのインクよりも顔料タイプのインクが多く使用
される。
【0005】化粧層が紙質層である場合には、隠蔽性を
向上させるために通常は白濁色の二酸化チタンを含有す
る紙質材が使用され、必要に応じてインク受理層を設け
て印刷される。
【0006】また、この紙質材より耐摩耗性、耐傷性、
耐久性等に優れる点から、プラスチックフィルムも多く
使用される。この場合には、基材自体の模様を隠蔽する
ために合成樹脂に顔料を練り込んでプラスチックフィル
ムを作製したり、プラスチックフィルム上にグラビア印
刷によりベタ印刷を施したり、ベタ印刷を施したシート
材を貼り合わせる等して隠蔽層を設ける。
【0007】上記したようにインクジェット用インクは
水性タイプが多いことから、プラスチックフィルム上に
印刷する場合には、印刷性能を向上させるためにインク
受理層を設けることが一般的である。なお、このインク
受理層は、インクジェット用インクの吸着媒体としてシ
リカ、コロイダルシリカ、アルミナゾル等の無機フィラ
ーを含有した層として形成されるものである。
【0008】プラスチックフィルム上にインクジェット
印刷を行う場合、上記インク受理層を塗布した上にイン
クジェット印刷を行うことが一般的であるが、印刷され
た絵柄模様が平面的に視認されるのみであり、深みのあ
る意匠を得ることが困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、安価で簡便なインクジェット印刷方法であ
っても、意匠性に優れた化粧板を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等が、上記課題
について鋭意検討した結果、化粧層をプラスチックフィ
ルムのような透明な合成樹脂層とし、基材側にインク受
理層を設けてインクジェット印刷を行うと、インク受理
層中に吸収されるインクジェット用インクの吸収度合い
が透明なプラスチックフィルム側から視認でき、深みの
ある意匠を得ることができることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、少なくとも基材、接着
剤層、化粧層からなる化粧板において、該化粧層が透明
な合成樹脂層とインク受理層とインクジェット印刷層か
らなり、該インクジェット印刷層を該基材側に配置する
ようにしたことを特徴とする化粧板を提供するものであ
る。
【0012】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に
説明する。図1は本発明による化粧板の一実施形態を示
す模式断面図、図2、図3は本発明による化粧板の他の
実施形態を示す模式断面図である。基材1としては、木
材、単板、合板、中密度繊維板(MDF)、パーティク
ルボード等の木質基材や、珪酸カルシウム板、スレート
板等の不燃板、FRP、アクリル板等のプラスチック板
等、種々の基材を使用することができる。
【0013】基材1と化粧層3との接着に使用される接
着剤2の種類としては、図1に示すようにインクジェッ
ト印刷層4が接着剤層2に直接接する場合にはインクジ
ェット印刷層に影響を与えない種類の接着剤を適宜選択
すれば良く、図2に示すようにインクジェット印刷層4
にさらに保護層7を設けた構成の化粧板や、図3に示す
ように隠蔽層8を設けた構成の化粧板の場合には、これ
らの層に影響を与えない種類の接着剤を適宜選択すれば
良く、例えばポリ酢酸ビニル系、ホットメルト型、EV
A系等の種々の接着剤が挙げられる。また、二酸化チタ
ンを含有した白色の接着剤を用いて隠蔽層の機能を兼ね
た構成としても良く、あるいは印刷層の絵柄模様に応じ
て着色された接着剤を使用することも可能である。
【0014】図1に示す化粧板では、基材1、接着剤層
2、化粧層3の順に積層された構成となっており、この
化粧層3はインクジェット印刷層4、インク受理層5、
透明な合成樹脂層6の順に積層された構成となってい
る。図2に示す化粧板では、接着剤層2と化粧層3との
間にさらに保護層7が設けられた構成となっている。こ
の保護層7は、インクジェット印刷層4上にウレタン樹
脂、アクリル樹脂等の樹脂を塗工して形成した層として
も良く、紫外線硬化型樹脂を塗工して形成した層として
も良く、化粧層3と押し出しラミネートにより一体に貼
り合わされて形成された合成樹脂フィルムであっても良
い。図3に示す化粧板では、接着剤層2と化粧層3との
間に隠蔽層8が設けられた構成となっている。この隠蔽
層8は、インクジェット印刷層4上にベタ印刷を行って
隠蔽層とした構成としても良く、白濁色の二酸化チタン
を含有する紙質材を接着剤によりインクジェット印刷層
4に貼り合わせるか、あるいは白濁色の二酸化チタンを
含有する紙質材を隠蔽層8として基材1上に貼り合わせ
ても良い。なお、基材1上に直接ベタ印刷を施して、基
材の隠蔽層としても構わない。
【0015】上記いずれの場合にも透明な合成樹脂層6
を通して、インク受理層5に浸透したインクジェット印
刷層4の色柄模様が視認されることになるが、合成樹脂
層6は必ずしも無色透明である必要はなく、インクジェ
ット印刷層4の色柄模様に応じて着色した層としても良
いし、合成樹脂層6の面に凹凸を施したり、顔料を練り
込んで半透明に処理したりして、インクジェット印刷層
4の色柄模様が視認できる程度の半透明性を有するよう
にしても良い。このように処理することにより、従来に
はない特殊な意匠を付与することができるからである。
つまり、本発明において透明な合成樹脂層というのは、
上記概念を包含するものである。
【0016】図4(a)と(b)は、合成樹脂層6の裏
面側と表面側にインク受理層5を設けた場合のインクジ
ェット用インクの浸透状態を示す模式図である。本発明
による図4(a)の一実施形態の化粧板では、インクジ
ェット印刷層4のインクジェット用インクがインク受理
層5に浸透していった場合に、色柄模様の濃淡によりイ
ンクの吐出量が異なり、合成樹脂層6に至るまでに連続
的に浸透度合いが変化することになる。この状態を目視
すると手前側と奥側(基材に近い側)で色の濃淡が生
じ、色調の度合いも変化して、これらの相乗的な効果に
より従来にはない深みのある色柄模様を視認できること
になる。
【0017】なお、このようなインクジェット用インク
とインク受理層の性質から、インク受理層の厚さを適宜
調整して浸透度合いに変化をつけても良い。また、各種
インクジェット用インクに応じたインク受理層を複数層
として形成しても良い。このように浸透度合いを適宜調
整することにより、より一層独特の意匠を有する化粧板
を提供することも可能となる。
【0018】一方、図4(b)のように合成樹脂層6
(合成樹脂でなくても良い)の表面上にインク受理層5
を設けた場合には、インクジェット印刷層4上のインク
ジェット用インクの分布状態は平面的にしか視認できな
いため、深みのある色柄模様とはならない。
【0019】もっとも、これらを組み合わせて化粧板を
作製することは構わない。色柄模様に応じて、深みのあ
る意匠を施したい部分については本発明による構成で合
成樹脂層6の裏面側にインクジェット印刷層4を設け、
コントラストを強調した色柄模様の意匠を施したい部分
については図4(b)に示すように表面側にインクジェ
ット印刷層4を設けることにより、両者の機能が複合的
に発揮できることになるからである。
【0020】なお、透明な合成樹脂層の厚さとしては耐
摩耗性、耐傷性、耐久性等の機械的強度を確保する点か
らは10μm以上が好ましく、化粧板の後工程における
切削加工時の容易性や色柄模様の視認性確保の点からは
5mm以下が好ましく、特に50μm〜3mmが好まし
い。
【0021】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よる化粧板では、化粧層を透明な合成樹脂層とインク受
理層とインクジェット印刷層とし、インクジェット印刷
層を基材側に配置するようにした構成とすることによ
り、透明な合成樹脂層を通して色柄模様が視認できるの
で、面材ばかりでなく木口材にも適用することができ、
深みのある意匠性に優れた化粧板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による化粧板の一実施形態を示す模式
断面図。
【図2】 本発明による化粧板の他の実施形態を示す模
式断面図。
【図3】 本発明による化粧板の他の実施形態を示す模
式断面図。
【図4】 インク受理層を合成樹脂層の裏面側、表面側
に配置した場合のインクジェット用インクの浸透度合い
を示す模式図。
【符号の説明】
1 基材 2 接着剤層 3 化粧層 4 インクジェット印刷層 5 インク受理層 6 合成樹脂層 7 保護層 8 隠蔽層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA57 AB04 AB23 BA04 BA12 BB02 4F100 AK01B AT00A AT00B BA03 BA04 BA07 GB08 HB31B JD01D JD14C JK14 JL10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基材、接着剤層、化粧層から
    なる化粧板において、該化粧層が透明な合成樹脂層とイ
    ンク受理層とインクジェット印刷層からなり、該インク
    ジェット印刷層を該基材側に配置するようにしたことを
    特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】 該インクジェット印刷層と該基材との間
    に更に隠蔽層を有する請求項1に記載の化粧板。
JP2002015475A 2002-01-24 2002-01-24 化粧板 Pending JP2003211618A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006088502A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Nichiha Corp 化粧建築板及びその製造方法
JP2006224502A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Hitachi Housetec Co Ltd 意匠柄入りfrp成形品
JP2018008392A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 アイカ工業株式会社 化粧材

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