JP2018089873A - 化粧シート及び化粧板 - Google Patents
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Abstract
【課題】明確な意匠を得ることが可能な、化粧シート及び化粧板を提供する。【解決手段】基材2と、基材2上に積層された熱可塑性樹脂層4と、熱可塑性樹脂層4上に積層され、且つ絵柄が印刷された印刷層6と、印刷層6上に積層された透明樹脂層8を備える化粧シート1であって、印刷層6は、熱可塑性樹脂層4上に積層された第一印刷層6aと、第一印刷層6a上に積層され、且つ平面視で第一印刷層6aの一部と重なる第二印刷層6bを備え、第二印刷層6bは、光輝調節剤を含有する光輝調節部30を備え、且つ絵柄の任意部分を形成し、第一印刷層6aは、絵柄の任意部分以外の部分を形成する。【選択図】図1
Description
本発明は、建築物(住宅、非住宅)の内装や外装の意匠向上に用いる、化粧シート及び化粧板に関するものである。
従来、建築物(住宅、非住宅)の内装や外装の意匠向上に用いる化粧シートとしては、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1に記載の技術では、基材シート上に、有機または無機顔料とバインダーを含む通常印刷層と、顔料と通常印刷層と同じバインダーとを含む光輝性印刷層と、トップコート層を設けている。
特許文献1に記載の技術では、基材シート上に、有機または無機顔料とバインダーを含む通常印刷層と、顔料と通常印刷層と同じバインダーとを含む光輝性印刷層と、トップコート層を設けている。
特許文献1に記載の技術を含めた従来の技術に対し、化粧シートの表面を凹凸加工することで光輝調整を行う構成が提案されていた。しかしながら、化粧シートの表面に対する凹凸加工のみでは、外部から化粧シートへ入射する光によって、化粧シートの表面が白くなり、印刷層に印刷された絵柄がぼやけることが多い。これに対し、絵柄意匠性を維持するために、通常印刷層と化粧シートの表面との凹凸加工の位置を調整する構成が提案されているが、この構成であっても、明確な意匠を得ることは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、明確な意匠を得ることが可能な、化粧シート及び化粧板を提供することを目的とする。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、明確な意匠を得ることが可能な、化粧シート及び化粧板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、基材と、基材上に積層された熱可塑性樹脂層と、熱可塑性樹脂層上に積層され、且つ絵柄が印刷された印刷層と、印刷層上に積層された透明樹脂層を備える化粧シートである。そして、印刷層は、光輝調節剤を含有する光輝調節部を備えている。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様は、基板上に化粧シートを積層して形成されている化粧板である。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様は、基板上に化粧シートを積層して形成されている化粧板である。
本発明の一態様によれば、印刷層が光輝調節部を備えることで、印刷層に印刷された絵柄が、外部から化粧シートへ入射する光によってぼやけることを抑制することが可能となる。これにより、明確な意匠を得ることが可能な、化粧シート及び化粧板を提供することが可能となる。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態について、完全な理解を提供するように、特定の細部について記載する。しかしながら、かかる特定の細部が無くとも、一つ以上の実施形態が実施可能であることは明確である。また、図面を簡潔なものとするために、周知の構造及び装置を、略図で表す場合がある。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(化粧板)
図1を参照して、化粧板100の構成について説明する。
図1中に表すように、化粧板100は、化粧シート1と、基板20を備えており、基板20上に化粧シート1を積層して形成されている。なお、「基板20上」とは、図1中において、基板20の上側の面を表す。すなわち、化粧板100は、化粧シート1を基板20に貼り合わせて形成されている。
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(化粧板)
図1を参照して、化粧板100の構成について説明する。
図1中に表すように、化粧板100は、化粧シート1と、基板20を備えており、基板20上に化粧シート1を積層して形成されている。なお、「基板20上」とは、図1中において、基板20の上側の面を表す。すなわち、化粧板100は、化粧シート1を基板20に貼り合わせて形成されている。
(化粧シート)
図1及び図2を参照して、化粧シート1の構成について説明する。
図1中に表すように、化粧シート1は、基材2と、熱可塑性樹脂層4と、印刷層6と、透明樹脂層8と、接着剤層10と、透明熱可塑性樹脂層12を備える。また、化粧シート1は、基材2の上面(図1中において、基材2の上側の面)に、熱可塑性樹脂層4、印刷層6、透明樹脂層8、接着剤層10、透明熱可塑性樹脂層12を順に積層して形成されている。
すなわち、第一実施形態の化粧シート1は、基材2、熱可塑性樹脂層4、印刷層6、透明樹脂層8に加え、透明樹脂層8上に積層された接着剤層10と、接着剤層10上に積層された透明熱可塑性樹脂層12とをさらに備えている。
図1及び図2を参照して、化粧シート1の構成について説明する。
図1中に表すように、化粧シート1は、基材2と、熱可塑性樹脂層4と、印刷層6と、透明樹脂層8と、接着剤層10と、透明熱可塑性樹脂層12を備える。また、化粧シート1は、基材2の上面(図1中において、基材2の上側の面)に、熱可塑性樹脂層4、印刷層6、透明樹脂層8、接着剤層10、透明熱可塑性樹脂層12を順に積層して形成されている。
すなわち、第一実施形態の化粧シート1は、基材2、熱可塑性樹脂層4、印刷層6、透明樹脂層8に加え、透明樹脂層8上に積層された接着剤層10と、接着剤層10上に積層された透明熱可塑性樹脂層12とをさらに備えている。
(基材)
基材2は、樹脂フィルムからなるシート状の層(基材シート)である。
基材2を形成する樹脂フィルムは、特に限定されるものではなく、既知の樹脂フィルムを用いることが可能である。
すなわち、基材2を形成する樹脂フィルムとしては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、または、その鹸化物、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等のポリオレフィン系共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系樹脂、繊維素誘導体、塩素系樹脂、フッ素系樹脂等を単体で、または、これらの材料から選択した二種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を適宜使用することが可能である。
特に、溶融押し出し装置を用いた製造では、生産性、環境適合性、機械強度、耐久性、価格等を考慮すると、基材2を形成する樹脂フィルムとしては、ポリオレフィン系樹脂を用いることがより好ましい。また、基材2を形成する樹脂フィルムは、顔料を混合して着色することで、化粧シート1の意匠に合わせた基材色を設定してもよい。
基材2は、樹脂フィルムからなるシート状の層(基材シート)である。
基材2を形成する樹脂フィルムは、特に限定されるものではなく、既知の樹脂フィルムを用いることが可能である。
すなわち、基材2を形成する樹脂フィルムとしては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、または、その鹸化物、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等のポリオレフィン系共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系樹脂、繊維素誘導体、塩素系樹脂、フッ素系樹脂等を単体で、または、これらの材料から選択した二種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を適宜使用することが可能である。
特に、溶融押し出し装置を用いた製造では、生産性、環境適合性、機械強度、耐久性、価格等を考慮すると、基材2を形成する樹脂フィルムとしては、ポリオレフィン系樹脂を用いることがより好ましい。また、基材2を形成する樹脂フィルムは、顔料を混合して着色することで、化粧シート1の意匠に合わせた基材色を設定してもよい。
第一実施形態では、一例として、基材2が、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂を用いて形成されている場合について説明する。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用いることが可能である。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET−G)等を用いることが可能である。
ポリアミド系樹脂としては、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン等を用いることが可能である。
スチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等を用いることが可能である。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用いることが可能である。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET−G)等を用いることが可能である。
ポリアミド系樹脂としては、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン等を用いることが可能である。
スチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等を用いることが可能である。
繊維素誘導体としては、例えば、セルロースアセテート、ニトロセルロース等を用いることが可能である。
塩素系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を用いることが可能である。
フッ素系樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等を用いることが可能である。
塩素系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を用いることが可能である。
フッ素系樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等を用いることが可能である。
(熱可塑性樹脂層)
熱可塑性樹脂層4は、基材2の上面に積層されて形成されている。
熱可塑性樹脂層4の材料としては、例えば、非ハロゲン系の熱可塑性樹脂や、ポリオレフィン系樹脂や、ポリエステル系樹脂を用いることが可能である。
熱可塑性樹脂層4は、基材2の上面に積層されて形成されている。
熱可塑性樹脂層4の材料としては、例えば、非ハロゲン系の熱可塑性樹脂や、ポリオレフィン系樹脂や、ポリエステル系樹脂を用いることが可能である。
(印刷層)
印刷層6は、熱可塑性樹脂層4の上面に積層されて形成されており、第一印刷層6aと、第二印刷層6bを備えている。
第一印刷層6aは、化粧シート1に意匠性を付与するための絵柄が印刷により形成された層であり、熱可塑性樹脂層4の上面に積層されて形成されている。
また、第一印刷層6aは、絵柄の任意部分以外の部分を形成している。
絵柄としては、例えば、木目、コルク、石目、抽象柄等、化粧シート1を用いる箇所に適した絵柄を選択することが可能である。
印刷層6は、熱可塑性樹脂層4の上面に積層されて形成されており、第一印刷層6aと、第二印刷層6bを備えている。
第一印刷層6aは、化粧シート1に意匠性を付与するための絵柄が印刷により形成された層であり、熱可塑性樹脂層4の上面に積層されて形成されている。
また、第一印刷層6aは、絵柄の任意部分以外の部分を形成している。
絵柄としては、例えば、木目、コルク、石目、抽象柄等、化粧シート1を用いる箇所に適した絵柄を選択することが可能である。
第一印刷層6aを形成する印刷インキについては、印刷適性や耐候性等を考慮すれば、特に限定されず、既知の印刷インキを用いることが可能である。
したがって、第一印刷層6aを形成する印刷インキとしては、例えば、凸版インキ、平板インキ、凹版のグラビアインキ、孔版のスクリーンインキ等を用いることが可能である。また、第一印刷層6aを形成する印刷インキとしては、媒体の系から、例えば、オイルインキ、ソルベントインキ、水性インキのいずれかを用いることが可能である。
第一印刷層6aを形成する印刷インキに用いる樹脂成分としては、例えば、カゼイン、デン粉、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、水溶性塩、ラテックス、ポリエチレン系ディスパージゴンのいずれかを用いることが可能である。
したがって、第一印刷層6aを形成する印刷インキとしては、例えば、凸版インキ、平板インキ、凹版のグラビアインキ、孔版のスクリーンインキ等を用いることが可能である。また、第一印刷層6aを形成する印刷インキとしては、媒体の系から、例えば、オイルインキ、ソルベントインキ、水性インキのいずれかを用いることが可能である。
第一印刷層6aを形成する印刷インキに用いる樹脂成分としては、例えば、カゼイン、デン粉、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、水溶性塩、ラテックス、ポリエチレン系ディスパージゴンのいずれかを用いることが可能である。
水溶性塩としては、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩;スチレン−マレイン酸系共重合体の水溶性塩や、インブチレン−マレイン酸系共重合体の水溶性塩(メタ)アクリルエステル系(共)重合体の水溶性塩や、スチレン−(メタ)アクリルエステル系共重合体の水溶性塩を用いることが可能である。
ラテックスとしては、例えば、水溶性アルキッド樹脂等;スチレン−ブタジェン共重合体ラテックス、(メタ)アクリルエステル系共重合体ラテックス、スチレン−(メタ)アクリルエステル系共重合体ラテックス、(メタ)アクリルエステル−ブタジェン系共重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル系共重合体ラテックス、エチレン−(メタ)アクリルエステル系共重合体ラテックスを用いることが可能である。
ラテックスとしては、例えば、水溶性アルキッド樹脂等;スチレン−ブタジェン共重合体ラテックス、(メタ)アクリルエステル系共重合体ラテックス、スチレン−(メタ)アクリルエステル系共重合体ラテックス、(メタ)アクリルエステル−ブタジェン系共重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル系共重合体ラテックス、エチレン−(メタ)アクリルエステル系共重合体ラテックスを用いることが可能である。
また、第一印刷層6aを形成する印刷インキに、顔料を組み合わせて配合することで、絵柄の表現を豊かにすることが可能となる。また、第一印刷層6aを形成する印刷インキに、紫外線吸収剤や光安定剤等を添加することで、耐候性を良好にすることも可能となる。
絵柄の印刷方法としては、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷等、既知の印刷方法を用いることが可能である。
特に、全面に同一色を着色する場合には、上述した印刷方法の他に、コーティングの手法や装置を用いてもよい。
絵柄の印刷方法としては、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷等、既知の印刷方法を用いることが可能である。
特に、全面に同一色を着色する場合には、上述した印刷方法の他に、コーティングの手法や装置を用いてもよい。
第二印刷層6bは、第一印刷層6a上に積層されており、平面視で第一印刷層6aの一部と重なっている。
また、第二印刷層6bは、絵柄の任意部分(例えば、導管部分)を形成している。すなわち、第二印刷層6bは、印刷層6で形成する絵柄のうち、第一印刷層6aが形成する部分以外の部分を形成している。
さらに、第二印刷層6bは、光輝調節剤を含有する光輝調節部30を備えている。すなわち、印刷層6は、光輝調節剤を含有する光輝調節部30を備えている。
また、第二印刷層6bは、絵柄の任意部分(例えば、導管部分)を形成している。すなわち、第二印刷層6bは、印刷層6で形成する絵柄のうち、第一印刷層6aが形成する部分以外の部分を形成している。
さらに、第二印刷層6bは、光輝調節剤を含有する光輝調節部30を備えている。すなわち、印刷層6は、光輝調節剤を含有する光輝調節部30を備えている。
光輝調節部30は、光輝調整剤を含有して形成されている。
光輝調整剤としては、例えば、アルミニウム鱗片状顔料、アルミニウムフレーク顔料、銅粉顔料、銅合金粉、青ロゴールド、赤口ゴールドの真ちゅう粉、鉄系合金粉たとえばステンレス鋼粉等を用いることが可能である。さらに、光輝調整剤としては、例えば、更に着色したものを用いることも可能である。
鱗片状顔料としては、例えば、磨砕時に使用される脂肪酸の種類によって、リーフィングタイプとノンリーフィングタイプとがあるが、その両者とも用いることが可能である。特に、鱗片状顔料としては、アルミニウム鱗片状顔料、すなわち、アルミニウム粉顔料を用いることが好適である。
光輝調整剤としては、例えば、アルミニウム鱗片状顔料、アルミニウムフレーク顔料、銅粉顔料、銅合金粉、青ロゴールド、赤口ゴールドの真ちゅう粉、鉄系合金粉たとえばステンレス鋼粉等を用いることが可能である。さらに、光輝調整剤としては、例えば、更に着色したものを用いることも可能である。
鱗片状顔料としては、例えば、磨砕時に使用される脂肪酸の種類によって、リーフィングタイプとノンリーフィングタイプとがあるが、その両者とも用いることが可能である。特に、鱗片状顔料としては、アルミニウム鱗片状顔料、すなわち、アルミニウム粉顔料を用いることが好適である。
第二印刷層6bの構成を、光輝調節剤を含有する光輝調節部30を備える構成とすることで、通常の使用環境では、図2中に表すように、化粧シート1及び化粧板100の平面視で、第一印刷層6aで形成している絵柄のみを視認可能とする。これに加え、化粧シート1や化粧板100を複写機で読み取った際、図3中に表すように、化粧シート1及び化粧板100の平面視で、第二印刷層6bで形成している絵柄が、第一印刷層6aで形成している絵柄とは独立して明確に読み取られる構成とする。
このため、第二印刷層6bで形成している絵柄に、例えば、文字や記号等を含ませることにより、通常の使用環境では視認が困難な文字や記号等を第二印刷層6bで形成している絵柄に含ませることが可能となる。これにより、通常の使用環境では、第一印刷層6a及び第二印刷層6bが形成する絵柄を視認させることが可能となる。これに加え、偽造等を企図した者が化粧シート1や化粧板100を複写機で読み取った際には、文字や記号等を視認させることで、意匠部分が本来の色とは異なるため、模倣を困難とさせることが可能となる。
このため、第二印刷層6bで形成している絵柄に、例えば、文字や記号等を含ませることにより、通常の使用環境では視認が困難な文字や記号等を第二印刷層6bで形成している絵柄に含ませることが可能となる。これにより、通常の使用環境では、第一印刷層6a及び第二印刷層6bが形成する絵柄を視認させることが可能となる。これに加え、偽造等を企図した者が化粧シート1や化粧板100を複写機で読み取った際には、文字や記号等を視認させることで、意匠部分が本来の色とは異なるため、模倣を困難とさせることが可能となる。
(透明樹脂層)
透明樹脂層8は、印刷層6の絵柄が透けて見えるように、透明な樹脂を用いて形成されたシート状の層であり、印刷層6の上面に積層されて形成されている。
透明樹脂層8を積層する方法としては、例えば、基材2、熱可塑性樹脂層4及び印刷層6の積層体に対し、ラミネート加工により透明樹脂層8を積層する方法を用いることが可能である。
透明樹脂層8を形成する透明な樹脂は、特に限定されるものではなく、既知の透明な樹脂を用いることが可能である。
透明樹脂層8は、印刷層6の絵柄が透けて見えるように、透明な樹脂を用いて形成されたシート状の層であり、印刷層6の上面に積層されて形成されている。
透明樹脂層8を積層する方法としては、例えば、基材2、熱可塑性樹脂層4及び印刷層6の積層体に対し、ラミネート加工により透明樹脂層8を積層する方法を用いることが可能である。
透明樹脂層8を形成する透明な樹脂は、特に限定されるものではなく、既知の透明な樹脂を用いることが可能である。
したがって、透明樹脂層8を形成する透明な樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、またはその鹸化物、ポリオレフィン系共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系樹脂、繊維素誘導体、塩素系樹脂、フッ素系樹脂等を単体で、または、これらの材料から選択した二種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を適宜使用することが可能である。
特に、溶融押し出し装置を用いた製造では、生産性、環境適合性、機械強度、耐久性、価格等を考慮すると、透明樹脂層8を形成する透明な樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂を用いることがより好ましい。
特に、溶融押し出し装置を用いた製造では、生産性、環境適合性、機械強度、耐久性、価格等を考慮すると、透明樹脂層8を形成する透明な樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂を用いることがより好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用いることが可能である。
ポリオレフィン系共重合体としては、例えば、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等を用いることが可能である。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には、1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET−G)等を用いることが可能である。
ポリアミド系樹脂としては、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン等を用いることが可能である。
スチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等を用いることが可能である。
ポリオレフィン系共重合体としては、例えば、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等を用いることが可能である。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には、1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET−G)等を用いることが可能である。
ポリアミド系樹脂としては、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン等を用いることが可能である。
スチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等を用いることが可能である。
繊維素誘導体としては、例えば、セルロースアセテート、ニトロセルロース等を用いることが可能である。
塩素系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を用いることが可能である。
フッ素系樹脂等としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等を用いることが可能である。
透明樹脂層8の厚さは、透明樹脂層8の強度と透明度とをともに良好なものにする点から、20[μm]以上150[μm]以下の範囲内にあることが好ましい。
塩素系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を用いることが可能である。
フッ素系樹脂等としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等を用いることが可能である。
透明樹脂層8の厚さは、透明樹脂層8の強度と透明度とをともに良好なものにする点から、20[μm]以上150[μm]以下の範囲内にあることが好ましい。
(接着剤層)
接着剤層10は、透明樹脂層8上に積層されて形成されており、透明樹脂層8と透明熱可塑性樹脂層12とを接着して結合させる。
接着剤層10の材料としては、例えば、ウレタン樹脂系接着剤を用いることが好ましい。この場合、イソシアネート基を有するものと、ヒドロキシ基を有するものとを配合し、それらの化学結合によって、接着剤層10の接着性を発現させる。
接着剤層10は、透明樹脂層8上に積層されて形成されており、透明樹脂層8と透明熱可塑性樹脂層12とを接着して結合させる。
接着剤層10の材料としては、例えば、ウレタン樹脂系接着剤を用いることが好ましい。この場合、イソシアネート基を有するものと、ヒドロキシ基を有するものとを配合し、それらの化学結合によって、接着剤層10の接着性を発現させる。
(透明熱可塑性樹脂層)
透明熱可塑性樹脂層12は、接着剤層10上に積層されて形成されており、印刷層6の絵柄が透けて見えるように、透明な樹脂を用いて形成されたシート状の層である。
透明熱可塑性樹脂層12を形成する透明な樹脂は、特に限定されるものではなく、既知の透明な樹脂を用いることが可能である。
したがって、透明熱可塑性樹脂層12を形成する透明な樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、またはその鹸化物、ポリオレフィン系共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系樹脂、繊維素誘導体、塩素系樹脂、フッ素系樹脂等を単体で、または、これらの材料から選択した二種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を適宜使用することが可能である。
透明熱可塑性樹脂層12は、接着剤層10上に積層されて形成されており、印刷層6の絵柄が透けて見えるように、透明な樹脂を用いて形成されたシート状の層である。
透明熱可塑性樹脂層12を形成する透明な樹脂は、特に限定されるものではなく、既知の透明な樹脂を用いることが可能である。
したがって、透明熱可塑性樹脂層12を形成する透明な樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、またはその鹸化物、ポリオレフィン系共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系樹脂、繊維素誘導体、塩素系樹脂、フッ素系樹脂等を単体で、または、これらの材料から選択した二種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を適宜使用することが可能である。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用いることが可能である。
ポリオレフィン系共重合体としては、例えば、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等を用いることが可能である。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には、1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET−G)等を用いることが可能である。
ポリアミド系樹脂としては、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン等を用いることが可能である。
スチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等を用いることが可能である。
ポリオレフィン系共重合体としては、例えば、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等を用いることが可能である。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には、1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET−G)等を用いることが可能である。
ポリアミド系樹脂としては、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン等を用いることが可能である。
スチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等を用いることが可能である。
繊維素誘導体としては、例えば、セルロースアセテート、ニトロセルロース等を用いることが可能である。
塩素系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を用いることが可能である。
フッ素系樹脂等としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等を用いることが可能である。
透明熱可塑性樹脂層12の厚さは、透明熱可塑性樹脂層12の強度と透明度とをともに良好なものにする点から、20[μm]以上150[μm]以下の範囲内にあることが好ましい。
塩素系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を用いることが可能である。
フッ素系樹脂等としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等を用いることが可能である。
透明熱可塑性樹脂層12の厚さは、透明熱可塑性樹脂層12の強度と透明度とをともに良好なものにする点から、20[μm]以上150[μm]以下の範囲内にあることが好ましい。
(基板)
基板20は、金属系の材料、または、木質系の材料を用いて形成した板状の部材である。
金属系の材料としては、例えば、アルミ、鋼、ステンレス、複合パネル等を用いることが可能である。
複合パネルとしては、例えば、芯材となる樹脂層と、樹脂層の両面それぞれに貼り付けられた金属板(アルミニウム、ガルバリウム、ステンレス等)を備えたものを用いることが可能である。
木質系の材料としては、例えば、MDF(Medium Density Fiberboard)、合板、パーティクルボード等を用いることが可能である。
なお、上述した第一実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
基板20は、金属系の材料、または、木質系の材料を用いて形成した板状の部材である。
金属系の材料としては、例えば、アルミ、鋼、ステンレス、複合パネル等を用いることが可能である。
複合パネルとしては、例えば、芯材となる樹脂層と、樹脂層の両面それぞれに貼り付けられた金属板(アルミニウム、ガルバリウム、ステンレス等)を備えたものを用いることが可能である。
木質系の材料としては、例えば、MDF(Medium Density Fiberboard)、合板、パーティクルボード等を用いることが可能である。
なお、上述した第一実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(第一実施形態の効果)
第一実施形態の化粧シート1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)熱可塑性樹脂層4上に積層され、且つ絵柄が印刷された印刷層6が、光輝調節剤を含有する光輝調節部30を備える。
このため、印刷層6に印刷された絵柄が、外部から化粧シート1へ入射する光によってぼやけることを抑制することが可能となる。
その結果、明確な意匠を得ることが可能な、化粧シート1を提供することが可能となる。
また、インク等に光輝調整剤を含有させることで、光輝調節部30を形成することが可能となるため、化粧シート1の製造工程を複雑化させることなく、化粧シート1を製造することが可能となる。
第一実施形態の化粧シート1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)熱可塑性樹脂層4上に積層され、且つ絵柄が印刷された印刷層6が、光輝調節剤を含有する光輝調節部30を備える。
このため、印刷層6に印刷された絵柄が、外部から化粧シート1へ入射する光によってぼやけることを抑制することが可能となる。
その結果、明確な意匠を得ることが可能な、化粧シート1を提供することが可能となる。
また、インク等に光輝調整剤を含有させることで、光輝調節部30を形成することが可能となるため、化粧シート1の製造工程を複雑化させることなく、化粧シート1を製造することが可能となる。
(2)第二印刷層6bが、光輝調節部30を備え、且つ絵柄の任意部分を形成する。これに加え、第一印刷層6aが、絵柄の任意部分以外の部分を形成する。
このため、化粧シート1を複写機で読み取った際に、化粧シート1の平面視で、第二印刷層6bで形成している絵柄が、第一印刷層6aで形成している絵柄とは独立して明確に読み取られることとなる。
その結果、第二印刷層6bで形成している絵柄に、例えば、文字や記号等を含ませることにより、通常の使用環境では視認が困難な文字や記号等を第二印刷層6bで形成している絵柄に含ませることが可能となる。
これにより、通常の使用環境では、第一印刷層6a及び第二印刷層6bが形成する絵柄を視認させることが可能となる。これに加え、偽造等を企図した者が化粧シート1を複写機で読み取った際には、文字や記号等を視認させることで、意匠部分が本来の色とは異なるため、模倣を困難とさせることが可能となる。
このため、化粧シート1を複写機で読み取った際に、化粧シート1の平面視で、第二印刷層6bで形成している絵柄が、第一印刷層6aで形成している絵柄とは独立して明確に読み取られることとなる。
その結果、第二印刷層6bで形成している絵柄に、例えば、文字や記号等を含ませることにより、通常の使用環境では視認が困難な文字や記号等を第二印刷層6bで形成している絵柄に含ませることが可能となる。
これにより、通常の使用環境では、第一印刷層6a及び第二印刷層6bが形成する絵柄を視認させることが可能となる。これに加え、偽造等を企図した者が化粧シート1を複写機で読み取った際には、文字や記号等を視認させることで、意匠部分が本来の色とは異なるため、模倣を困難とさせることが可能となる。
(3)基材2が、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂を用いて形成されている。
その結果、基材2の着色を調整することにより、基材2と第二印刷層6bとの色差をより目立たせることが可能となる。また、基材2の着色を調整することにより、基材2と第二印刷層6bとの色差を目立ちにくくすることにより、模倣を困難にすることが可能となる。
その結果、基材2の着色を調整することにより、基材2と第二印刷層6bとの色差をより目立たせることが可能となる。また、基材2の着色を調整することにより、基材2と第二印刷層6bとの色差を目立ちにくくすることにより、模倣を困難にすることが可能となる。
(4)化粧シート1が、基材2、熱可塑性樹脂層4、印刷層6、透明樹脂層8に加え、透明樹脂層8上に積層された接着剤層10と、接着剤層10上に積層された透明熱可塑性樹脂層12とをさらに備える。
その結果、化粧シート1の構成として透明可塑性樹脂12を使用することにより、表面が光の反射により白化することが無く、さらに、熱可塑性を有した化粧シート1を製造することが可能となる。
また、第一実施形態の化粧板100であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
その結果、化粧シート1の構成として透明可塑性樹脂12を使用することにより、表面が光の反射により白化することが無く、さらに、熱可塑性を有した化粧シート1を製造することが可能となる。
また、第一実施形態の化粧板100であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(5)化粧板100が、基板20上に化粧シート1を積層して形成されている。
このため、印刷層6に印刷された絵柄が、外部から化粧板100へ入射する光によってぼやけることを抑制することが可能となる。
その結果、明確な意匠を得ることが可能な、化粧板100を提供することが可能となる。
これに加え、偽造等を企図した者が化粧板100を複写機で読み取った際には、文字や記号等を視認させることで、意匠部分が本来の色とは異なるため、模倣を困難とさせることが可能となる。
また、インク等に光輝調整剤を含有させることで、光輝調節部30を形成することが可能となるため、化粧板100の製造工程を複雑化させることなく、化粧板100を製造することが可能となる。
このため、印刷層6に印刷された絵柄が、外部から化粧板100へ入射する光によってぼやけることを抑制することが可能となる。
その結果、明確な意匠を得ることが可能な、化粧板100を提供することが可能となる。
これに加え、偽造等を企図した者が化粧板100を複写機で読み取った際には、文字や記号等を視認させることで、意匠部分が本来の色とは異なるため、模倣を困難とさせることが可能となる。
また、インク等に光輝調整剤を含有させることで、光輝調節部30を形成することが可能となるため、化粧板100の製造工程を複雑化させることなく、化粧板100を製造することが可能となる。
(変形例)
(1)第一実施形態では、第二印刷層6bが光輝調節部30を備えている構成としたが、これに限定するものではなく、第一印刷層6aが光輝調節部30を備えている構成としてもよい。
(2)第一実施形態では、印刷層6の構成を、第一印刷層6aと、第二印刷層6bを備える構成としたが、これに限定するものではなく、印刷層6の構成を、単一の層で形成した構成としてもよい。
(1)第一実施形態では、第二印刷層6bが光輝調節部30を備えている構成としたが、これに限定するものではなく、第一印刷層6aが光輝調節部30を備えている構成としてもよい。
(2)第一実施形態では、印刷層6の構成を、第一印刷層6aと、第二印刷層6bを備える構成としたが、これに限定するものではなく、印刷層6の構成を、単一の層で形成した構成としてもよい。
第一実施形態の図1から図3を参照しつつ、以下に記載するように、実施例の化粧シートと、比較例の化粧シートについて説明する。
(実施例)
実施例の化粧シートは、上述した第一実施形態と同様の構成を備える。
(比較例)
比較例の化粧シートは、印刷層が光輝調節部を備えていない点を除き、実施例の化粧シートと同様の構成を備える。
(評価結果)
外光照射確認により比較したところ、光輝調節部を備えている実施例の化粧シートは、光輝調節部を備えていない比較例の化粧シートと比較して、絵柄の視認性が良好であることが確認された。
(実施例)
実施例の化粧シートは、上述した第一実施形態と同様の構成を備える。
(比較例)
比較例の化粧シートは、印刷層が光輝調節部を備えていない点を除き、実施例の化粧シートと同様の構成を備える。
(評価結果)
外光照射確認により比較したところ、光輝調節部を備えている実施例の化粧シートは、光輝調節部を備えていない比較例の化粧シートと比較して、絵柄の視認性が良好であることが確認された。
本発明の化粧シート及び化粧板は、建築物の床面、壁面、天井等の内装、家具、各種キャビネット等の表面装飾材料、建具の表面化粧、車両内装等に用いる表面化粧用として、利用することが可能である。
1…化粧シート、2…基材、4…熱可塑性樹脂層、6…印刷層、6a…第一印刷層、6b…第二印刷層、8…透明樹脂層、10…接着剤層、12…透明熱可塑性樹脂層、20…基板、30…光輝調節部、100…化粧板
Claims (5)
- 基材と、前記基材上に積層された熱可塑性樹脂層と、前記熱可塑性樹脂層上に積層され、且つ絵柄が印刷された印刷層と、前記印刷層上に積層された透明樹脂層と、を備える化粧シートであって、
前記印刷層は、光輝調節剤を含有する光輝調節部を備えることを特徴とする化粧シート。 - 前記印刷層は、前記熱可塑性樹脂層上に積層された第一印刷層と、前記第一印刷層上に積層され、且つ平面視で前記第一印刷層の一部と重なる第二印刷層と、を備え、
前記第二印刷層は、前記光輝調節部を備え、且つ前記絵柄の任意部分を形成し、
前記第一印刷層は、前記絵柄の任意部分以外の部分を形成することを特徴とする請求項1に記載した化粧シート。 - 前記基材は、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂を用いて形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した化粧シート。
- 前記透明樹脂層上に積層された接着剤層と、前記接着剤層上に積層された透明熱可塑性樹脂層と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した化粧シート。
- 基板上に請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載した化粧シートを積層して形成されていることを特徴とする化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016235915A JP2018089873A (ja) | 2016-12-05 | 2016-12-05 | 化粧シート及び化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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JP (1) | JP2018089873A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020026314A (ja) * | 2019-08-08 | 2020-02-20 | 大日本印刷株式会社 | 包装材、包装容器及び蓋体 |
JP2020033109A (ja) * | 2019-11-20 | 2020-03-05 | 大日本印刷株式会社 | 包装材、包装容器及び蓋体 |
-
2016
- 2016-12-05 JP JP2016235915A patent/JP2018089873A/ja active Pending
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