JP3078760B2 - 白蟻防止構造 - Google Patents

白蟻防止構造

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JP3078760B2
JP3078760B2 JP09016505A JP1650597A JP3078760B2 JP 3078760 B2 JP3078760 B2 JP 3078760B2 JP 09016505 A JP09016505 A JP 09016505A JP 1650597 A JP1650597 A JP 1650597A JP 3078760 B2 JP3078760 B2 JP 3078760B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物に白蟻が侵入す
ることを防止する白蟻防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の床束等の床下構造物は
直接コンクリートや石材からなる束石の上に置かれてお
り、このために白蟻の被害を受けたり、またカビによる
浸食等を受けたりしている。そして、このような被害が
原因となって、ある程度の年月のあいだに大引、床束に
歪みが発生して建築物が傾いたり、床が抜けたりするこ
とがある。
【0003】これらの床束の老朽化の原因の一つである
白蟻の被害を防止する方法としては、防蟻薬剤を床束に
塗布したり、浸潤させたりする技術がすでに実用化され
ている。しかしながら、この方法では、床束の内部にま
で防蟻薬剤を浸潤させることが困難であり、実際には防
蟻薬剤処理した床束でも白蟻の被害を受けることがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また別の方法として、
白蟻が水分の補給が出来ない状態では、水分のある地面
から1m程度しか這い上がれないことを利用して、白蟻
の這い上がる道程を長くするため平板状の白蟻防止板を
設けた床束等が知られている。しかし、このように平板
状の白蟻防止板を設けた場合、白蟻が蟻道をつけて白蟻
防止板を乗り越え大引まで登る恐れがないわけではな
い。
【0005】本発明は上記の事情を鑑みてなされたもの
であり、白蟻が大引に登ることを確実に防止できるとと
もに、簡単に設置できメンテナンスの不要な白蟻防止構
造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の手段を採用している。すなわち、床下
構造物に白蟻撃退用の振動音を発生させるための振動音
発生源を設けるという手段を採用している。
【0007】白蟻の巣の一部を壊したり外敵が浸入して
くると、職蟻は逃げて兵蟻が前面に現れて攻撃的な行動
をとり始め、兵蟻が頭部を激しく振動させて床をたた
き、連続した音を出すことは知られている。
【0008】この音ついては、例えばスピーカから空気
伝搬させた音では白蟻の反応は全くないが、スピーカか
らの振動を構造物を介して伝えた場合に100〜150
0Hzで反応があり、1150Hz付近でもっとも反応が強
くなる。この振動音は危険を知らせる信号で、この信号
によって白蟻は集団を作り、下のほうへ移動する習性が
ある。よって、この振動音と同じような振動音を振動音
発生源によって発生させ床下構造物に伝えることによっ
て、白蟻は下のほうへ移動し、警戒して上方に登ること
はないので、建築物に白蟻が侵入することを防止するこ
とができる。
【0009】上記振動音発生源として上記のようにスピ
ーカを用いたり、あるいは圧電素子を用いる等の電気的
な構成を用いることもできるが、電気回路を必要とする
点で高価となる欠点がある。そこで、床下を構成する床
束の構成を以下のようにする。
【0010】すなわち、建築物の基礎構造体に受け止め
られる接地板と、大引を受け止める受け板と、上記接地
板と受け板とにそれぞれ連結する2本のネジ軸と、該両
ネジ軸に螺合するようにして介在させたバックルと、上
記ネジ軸をバックルに固定するための上下1対の止めナ
ットとを有する伸縮機構を設けた床束で、上記バックル
と上の止めナットとの間のネジ軸、またはバックルと下
の止めナットとの間のネジ軸の少なくとも一方に薄板を
外嵌し、該バックルと該止めナットによって挟持させる
という構成としている。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて以下に説明
する。図1および図2は本発明をコンクリート製布基礎
に適用した一実施例であり、図1(a)に示すように布
基礎1に振動伝達用の金属板3を帯状に固定し、該金属
板3に振動音発生源2を配設する。上記金属板3は、図
1(b)に示すように折り返し部3aを設けた構成とす
ることも可能であり、この場合白蟻は折り返し部3aに
よって上方への移動が妨げられ、上方への移動が一層困
難になる。
【0012】また、図2に示すように例えば布基礎1に
振動伝達用の金属板3を帯状に固定し、角部に金属製の
角板4を上記金属板3に連接し、該角板4に振動音発生
源2を設置する。ここにおいても金属板3は、上記図1
の実施例と同様に折り返し部3aを設けた構成とするこ
とも可能である。
【0013】また図3は本発明を床束に適用した一実施
例であり、床束5に振動音発生源2を配設する。図1〜
図3における振動音発生源2および金属板3の設置方法
はビス止めする方法または接着剤や粘着テープで貼付す
る方法など特に限定されるものではない。
【0014】上記構成により振動音発生源2で発生させ
た振動音が振動伝達用の金属板3または床束5へ伝わる
ことによって、白蟻は該振動音を警戒して下のほうへ移
動し、上方に登らない。また白蟻は地面から近い位置で
活動することが多いので、図1〜図3において振動音発
生源2および振動伝達用の金属板3は、地面に近い低い
位置に設置することが望ましい。しかしながら、白蟻の
種類によって活動領域は異なるので上記のような地面に
近い低い位置だけでなく、地面からある程度離れた位置
に設置してもよく、また地面に近い低い位置、地面から
ある程度離れた位置の両方に設置することも可能であ
り、設置位置および個数等は任意に選択することができ
る。
【0015】上記振動音発生源2は、スピーカ、圧電素
子等を用いた電気的な構成であってもよいし、あるいは
モータの回転を利用した振動発生器を用いてもよいが、
以下に説明するような構成を採用すると比較的安価に目
的を達成することが出来る。
【0016】次に本発明の一実施例に係る床束を図面に
基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。図4
の斜視図に示す床束は、建築物の基礎構造体(束石、コ
ンクリート製布基礎、ベタ基礎等)に受け止められる接
地板11と、大引を受け止める受け板12と、該接地板
11及び受け板12とを連結するネジ軸15・16及び
バックル14とよりなる伸縮機構13を備える。
【0017】上記伸縮機構13は縦軸のバックル14と
これの上下両端部に螺合される互いにネジ巻方向が逆方
向の上下1対のネジ軸15・16と、これらネジ軸15
・16をバックル14に固定するための上下1対の止め
ナット17・18とを備えている。該伸縮機構13によ
り、該バックル14の回転操作による高さ調整が容易に
できることになる。
【0018】上記バックル14と止めナット17との間
のネジ軸15、薄板19を外嵌し、該バックル14と該
止めナット17によって挟持させている。この薄板19
が、屋外との通気による床下の空気の流れにより振動す
ることで振動音を発生し、該振動音がバックル14、ネ
ジ軸16へ伝わることにより、白蟻は該振動音を警戒し
て下のほうへ移動し、上方に登らない。上記薄板19
は、空気の流れより振動するような形状、大きさ、厚み
であればよく、また強度が保たれれば箔でもよく特に問
わないが、例えば直径約15〜30cm程度、厚み約
0.1〜0.3mm程度の円盤状が適当である。
【0019】また上記バックル14と止めナット18と
の間のネジ軸16、薄板(図示せず)を外嵌し、該バッ
クル14と該止めナット18によって挟持させることも
でき、上記薄板19と併せ2枚設けることもでき、また
片方だけでもよい。また薄板は上記バックル14等に取
り付けることも可能であり、特に設置位置を限定するも
のではない。
【0020】このように構成されるので、床束の高さ調
整機能を損なうことなく、白蟻が振動音で警戒すること
によって白蟻の侵入を防止することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の白蟻防止構造は、
床下構造物に白蟻撃退用の振動音が伝わるように振動音
発生源を設けるので、白蟻が警戒して床下構造物の上方
に登らず、白蟻の侵入を防止することができる。
【0022】また伸縮機構を設けた床束に振動源として
の薄板を取り付けた構成とした場合は、特別な構成の振
動音発生源を用いる必要がないので構成および施工が簡
単となり、メンテナンスも不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例の斜視図である。 (b)本発明の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の一実施例の斜視図である。
【図3】本発明の一実施例の断面図である。
【図4】本発明の一実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 布基礎 2 振動音発生源 3 金属板 4 角板 5 床束 11 接地板 12 受け板 14 バックル 15,16 ネジ軸 19 薄板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01M 29/02 E04B 1/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下構造物に白蟻撃退用の振動音を発生
    させるための振動音発生源と振動音発生源よりの振動音
    を伝達するための金属板とを設けたことを特徴とする白
    蟻防止構造。
  2. 【請求項2】 上記床下構造物が床束であり、該床束
    建築物の基礎構 造体に受け止められる接地板と、大引を
    受け止める受け板と、上記接地板 と受け板とにそれぞれ
    連結する2本のネジ軸と、該両ネジ軸に螺合するよ うに
    して介在させたバックルと、上記ネジ軸をバックルに固
    定するための 上下1対の止めナットとを有する伸縮機構
    を設けた床束であり、 上記バックルと上の止めナットとの間のネジ軸、または
    バックルと下の 止めナットとの間のネジ軸の少なくとも
    一方に、上記振動音発生源となる 薄板を外嵌し、該バッ
    クルと該止めナットによって挟持させた 請求項1に記載
    の白蟻防止構造。
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