JP4288589B2 - スピーカ装置およびスピーカシステム - Google Patents
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Description
ケース部および/または支持部は、開口部を有して構成される。
(3)(1)または(2)のスピーカ装置において、
このスピーカは、圧電式のスピーカにより構成される。
(4)(1)〜(3)のスピーカ装置において、
この支持部は、前記基準面に略平行に配置される平板状のハウジング体からなり、このケース部は、ハウジング体を介して、上部ケース体と下部ケース体とに分離可能にして構成される。
このスピーカユニットとしては、(1)〜(4)いずれかのスピーカ装置が適用されて構成される。
(6)(5)のスピーカシステムにおいて、
この開口部は、建物の床面に設けられた通気ユニット(空調用の吹出ユニット)を据え付けるための開口部(開口穴)である。
(7)(5)または(6)のスピーカシステムにおいて、
このスピーカシステムは、防災時もしくは非常時の誘導システム、または業務用放送システムとして用いられる。
(1)本発明のスピーカ装置により、床面や路面などに設置するのに最適なスピーカ装置が提供できる。本発明のスピーカ装置は、従来の天井や壁埋め込み式のスピーカと比較して、施工および保守点検が大変容易である。また、装置が基準となる床面や路面から突出することもなく、基準面下に収納部分を有し、美観的に優れ、音声出力の通りが良いスピーカー装置を得られる。
(2)基準面である床面への空気循環性に優れるスピーカ設置が得られ、従来からある機能としての空気流通部を兼用することができる。
(3)圧電式(コンデンサ型)のスピーカにより構成されているので、構造がコンパクトで、優れた音響特性を有するスピーカ装置が得られる。
(4)スピーカ装置が構造上2パーツに分離できるので、据え付け現場適応性・製造性・取り付け作業性・保守点検性などに優れたスピーカ装置が得られる。
そして、建物の床面の吹き出し口と非常放送用スピーカとを兼用させることができるし、建物のOAフロアの空調吹き出し口を改良して使用することができるため、スピーカの設置位置を新たに設ける必要がなく、エコに繋がる。
(7')本発明のスピーカシステムは、野外全天候型スピーカシステムなどの業務用放送システムとして構成される。これにより、敷設されたマンホールが利用できるので、出力機器即ちスピーカ装置の接続工事が容易となり、しかも当該装置が敷設されたマンホールの蓋を交換するだけで、既存のマンホールの使用または新設のマンホールの使用が可能であり、最小限度の配線で従来と同様にシステム構成することが可能となる。
まず、図6と図7により、本発明によるスピーカ装置およびスピーカシステムが適用される建物および通気用の吹出ユニットについて説明する。
図6は、本発明が適用される建物の一例としてのオフィスビルB10を説明するための図である。このオフィスビルB10においては、OA機器の配線等を通すための空間が設けられた二重床(b1、b2)が採用されており、この二重床の床下空間b3を利用して、床吹出空調方式による空調が行われている。これは、空調設備が床下の空間へ供給する空調空気を、床面に設けられた吹出ユニット(U1〜U4)の吹出口(U1'〜U4')から室内に放出して、天井面において室外へ排気する空調方式である。また、これらの吹出ユニット(U1〜U4)は、風量調整機能を有する空調機(C1,C2)と組み合わされて用いられ、これらを一体にしたものは床空調用風量調整装置と呼ばれている。
この図1のスピーカ装置SP1は、上述した吹出ユニットとして適用できるユニット装置である。先の図6または7における吹出ユニット(U1〜4、U10)は、建物の床面にあらかじめ形成された開口部に据え付けられていたものであり、この吹出ユニットを開口部からはずして撤去しておいて、新たにスピーカ装置SP1を配置することができる。
また、ケース部200は一体もので形成されていても良いし、また、ハウジング体300を介して、上部ケース体200Bと下部ケース体200Aとが分離可能にして構成されていてもよい。なお、平板床面部100と、ケース部200とは、係合部150を設けることにより、両者の結合と分離とを自在にすることができる。
この図2は圧電式のスピーカ装置SP1’の配線図であり、この圧電式のスピーカ装置SP1’は4台のスピーカを有していて、これらはPZT1〜PZT4によって示されており、それぞれにはチタン酸ジルコン酸鉛等の強誘電性セラミック材料が用いられ、スピーカとして2個直列に配線したものを2組用いて接続されている。
図3のスピーカ装置SP2は、床面70にある平板床面部100と、この平板床面部100と一体物かまたは係合連結されるケース部200とを備える。この平板床面部100の上面が、床面70の位置に合わせられて据付けられる円環形状の床面蓋体であり、上下に貫通する複数の通気部(t1,t2など)を有している。
そして、ケース部200内は空洞であるので、底面または側面には、必要に合わせて他の部材を配置することができ、図3の底面にある構成部材は、圧電スピーカ(410、410')を駆動するためのインピーダンス変換トランス81、チョークトランス82、このチョークトランス82を実装するための基板80、および外部との接続端子83である。
ここでのケース部200は、一体もので形成されていても良いし、また、ハウジング体300を介して、上部ケース体200Bと下部ケース体200Aとが分離可能にして構成されていてもよい。なお、平板床面部100とケース部200とは、結合部150を設けることによって、結合と分離とを自在にすることができる。
また、このスピーカ410のハウジング体10の下側には、貫通する金属製取付け部材により一体的に取り付けられた圧電振動体18が、ハウジング体10と略平行して配設されている。そして、このような圧電振動体18は、1台のスピーカ装置内に、2個・4個または8個が同列に配置され、複数個数のそれぞれが直列に接続されて、適宜に配設される。また、この圧電振動体18は、2等辺3角形の頂点に配置されたETTA配置方式を採ることもできる。
この音響振動体10Aは、圧電振動体18から伝達される振動により、効率的に空気を加振して音響発生するのに適した材料からなり、プラスチック製板材、合成樹脂をバインダとしたアラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維を強化繊維とした複合材料からなる板材、パーティクルボード等、高温に耐えられる部材等により形成することができる。
また、金属板20の外周端側で、かつハウジング体10(支持部300)の面と対向する側には、ダンパー用ゴム24が貼り付けられている。このゴム24は、セラミックス素子22周辺のダンピングにより、音圧・音色・周波数応答などに影響を与え、かつその質量により最低共振周波数が変化させることができる。ここでは、厚さ;3mm、外形60mm×42mmのオーバル型クロロプレンゴム、シリコンゴム、ふっ素ゴムを使用している。
また、圧電振動体18の中心穴の位置には、ナイロン樹脂製のワッシャー38が挿設されており、金属製のボルト部材30・ナット部材34、および、適切な巻線比をもったインピーダンス変換トランスなどの構成部材(図3の80,81,82)を使用することにより、本発明では、ピエゾ効果を効率的に発揮させ、音色の明瞭度の向上、歪感の減少等の音響の質の改善などが可能であり、こうして、スピーカとしての基本的特性を改善することができる。
この図4に示すこの圧電振動体18を2個直列に配線し、さらにそれを直列に接続して計4個とする。また、トランスの二次側に直列にチョークコイル(100mH〜300mH)を挿入し、ドライバーの絶対容量を打ち消す。ここで、定格入力電圧を70〜100Vrmsとするには、巻線比;一次側10対二次側7〜10でかつインピーダンス比率2:1のマッチングトランスを用いる。このマッチングトランスは、インピーダンス変換トランスを使用して、二次側巻線数の微調整により音質及び音色を評価して、圧電振動体18の特性に合うようにトランスの構造を決定する。すなわち、インピーダンス変換トランスは巻線比;10:70〜100で、かつ、インピーダンス比率;一次側2:二次側1 を中心に、巻線数;一次側500〜820タウン、二次側350〜600タウン、コア材質;パーマロイPB、Ni含有率45%、周波数特性;30Hz〜11kHz−3dB、として構成されるとよい。
なお、本発明で採用する圧電式のスピーカ(PZT1〜PZT4)は、防災用のみならず、防災業務放送用兼一般用、または一般用としても使用可能であって、その用途範囲はかなり広いものである。
図5(1)において、ここでのスピーカ装置SP3のケース部200は、上部ケース体200Bと下部ケース体200Aとに分離可能としてもよい。この図5(1)では、平板床面部100と上部ケース体200Bとの分離と結合が可能でそれらが第1のパートを形成しており、これに下部ケース体200Aを組み合わせることにより、スピーカ装置SP3の全体は構成される。
すなわち、吹出ユニットU10の下側パーツであるケース体60はそのままに残して置いて、吹出体50だけを、本発明のスピーカユニットG1と交換することにより、本発明の適用が容易に可能である。
図8は、本発明によるスピーカ装置およびスピーカシステムが適用されるシステムの一例として、野外全天候型スピーカシステムにおいて当該スピーカ装置を、ハンドホールに敷設した場合の断面を説明した図である。
先ず、従来におけるテーマパーク等に使用される野外全天候型スピーカシステム(以下、業務放送システムという)を例に説明すると、各アトラクション毎に放送用スピーカが設置され、放送回線制御装置が、予め設定された放送プログラムに従って、出力機器(各アトラクション毎のスピーカ)のいずれかを選択するようになっている。そして、選択した出力機器を放送回線制御装置内で接続し、定時の案内放送を全アトラクションに対して行ったり、臨時の迷子のアナウンスを放送したり、非常用のスピーカにだけ非常用の放送を流したりする。
そこで、本実施の形態は、上述した事情に鑑みなされたもので、出力機器即ちスピーカ装置の接続工事が容易であり、しかも当該装置が敷設されたマンホールの蓋を交換するだけで、既存のマンホールの使用または新設のマンホールの使用が可能であり、最小限度の配線で従来と同様にシステム構成することが可能となる業務放送システムを提供することとなる。
具体的には、図8(1)で図示したとおり、野外全天候型のスピーカシステムSPS−1は、放送回線制御装置500に、出力機器である本スピーカ装置[H1,〜 Hn-1,Hn ]が電気的に接続されており、当該スピーカ装置を集中制御することにより、指定の放送区域への業務放送を希望のスピーカに放送することができる等の業務放送システムを提供することが可能である。
マンホール502は、大きく分けて、排水桝aと電気ハンドホール部bと、および集水桝部cとにより構成される。
排水桝aは、外殻をコンクリートで角筒型に成型し、上面に出入用の蓋501を備えてなるマンホール502に、前記マンホール502の側壁の内部中間の全周に亙って掛桟503を付設する。
ここで、蓋501には本スピーカ装置Hが着脱可能に敷設されている。さらに、マンホール502を閉鎖する大きさに成形した2枚の鉄板製の床板(504,504')を、掛桟503上に着脱自在に架設して、マンホール502を上下二層に区画するとともに、前記上下二層に区画したマンホール502の上層の側壁の下部近郊に、複数の電線管用の配管穴506を設けて上層を電気ハンドホール部bとし、マンホール502の下層の側壁の下部近郊に複数の排水管用の配管穴507を設けて、下層を集水桝部cに構成した。
また、マンホール502の下層の集水桝部cの底に、導流用の溝をモルタル等で成形したインバート508を設け、雨水等がマンホールの底に滞留しないようにする。ここで、排水管の代わりにマンホール502の下層に開口部を設けてもかまわない。
なお、前記マンホール502と床板(504,504')の材質や形状等は、本発明の作用効果を阻害しない限り自由に設計してよい。また、前記床板(504,504')は、容易に着脱できるように本事例では2分割としたが、大きさや重量に応じて容易に着脱できるように複数枚に分割してもよい。
また、マンホールの下層を集水桝部に形成して、その側壁に複数の排水管用の配管穴または排水穴を設けた。さらに、床板部分に隅切部を設けてそこに水抜き手段を設けることにより、上層の電気ハンドホール部内の漏水を下層の集水桝部に排水することにより、本スピーカ装置の雨水等による長期の浸水を避けることが容易になる。
一方、設備業者は下層の集水桝部に排水管を配管して排水管路または底部に開口部を設ける等、夫々独自に施工することが可能である。また、前記床板を着脱自在に設けたので、床板を自由に着脱して上層の電気ハンドホール部より下層の集水桝部へ自由に出入りして、掃除や点検作業をすることができる。
さらに、前記床板部分に水抜き手段を設けたので、上層の電気ハンドホール部内に漏水した雨水等を下層の集水桝部に排水することができるので、さらに本スピーカ装置が水に濡れる危険を回避することが可能となる。
100 平板床面部
150 係合部
200 ケース部
200A 下部ケース体
200B 上部ケース体
300 支持部、ハウジング体
10(10A) 支持部、ハウジング体(音響振動体)
400、410、420、421 スピーカ
70 床面
t1、t2、t10、t11 通気部(開口部)
B10 建物
U1〜U4、U10 吹出ユニット
K1〜K4 床面の開口部
SPS−1 スピーカシステム
H,----,Hn-1,Hn スピーカ装置
Claims (4)
- 基準面に設置されるスピーカ装置であって、
前記スピーカ装置は、
基準面に添って配置され、開口部を有する平板基準面部と、
前記平板基準部に合わせて、基準面下に埋設されて配置されるケース部と、
前記ケース部の内部に設けられた支持部に配置されるスピーカと、を備え、
前記支持部は、基準面に略平行に配置される平板状のハウジング体からなり、
前記ケース部は、前記ハウジング体を介して、上部ケース体と下部ケース体とに分離可能にして構成される、ことを特徴とするスピーカ装置。 - 基準面に設けた開口部にスピーカ装置を配置し、このスピーカ装置を複数台接続させて音声出力を行うスピーカシステムであって、
前記スピーカ装置は、請求項1に記載のスピーカ装置が適用されて構成される、ことを特徴とするスピーカシステム。 - 請求項2に記載のスピーカシステムにおいて、
前記開口部は、建物の床面に設けられた通気用ユニットのための開口部である、ことを特徴とするスピーカシステム。 - 請求項2または3に記載のスピーカシステムにおいて、
前記スピーカシステムは、防災時もしくは非常時の誘導システムまたは業務用放送システムとして用いられる、ことを特徴とするスピーカシステム。
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